JP3413725B2 - ロボット及びロボットの制御方法 - Google Patents

ロボット及びロボットの制御方法

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JP3413725B2 JP2000381009A JP2000381009A JP3413725B2 JP 3413725 B2 JP3413725 B2 JP 3413725B2 JP 2000381009 A JP2000381009 A JP 2000381009A JP 2000381009 A JP2000381009 A JP 2000381009A JP 3413725 B2 JP3413725 B2 JP 3413725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの民生用
あるいは産業用の利用に際し、ロボットの行動パターン
を制御するようなロボット及びロボットの制御方法に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ロボットに行動を教示
する場合、予め所望の行動パターンおよびその順番を全
てプログラム化し、ロボットまたはロボットの制御装置
に記憶させておく必要があった。行動がプログラムによ
り決められている場合、ロボットはプログラムに記述さ
れた行動パターンをそのまま継続的に保って動作する。
従って、ロボットの行動を多様化することができず、ロ
ボットを行動させて表現可能な事象に限りがあり、その
表現力も充分とはいえなかった。
【0003】最近、周囲で変化する動的環境に応じてロ
ボットの行動を変更することができる行動制御方式とし
て、障害物回避、徘徊などの基本行動を階層化して制御
するサブサンプションアーキテクチュア(Subsumption
Architecture)方式が提案されている。この方式によれ
ば、上位階層に属する行動が周囲の環境に適応せず、失
敗に終わった場合に、ロボットに下位階層に属する行動
とることを常に誘発することができる。しかし、逆に、
下位階層に属する行動が失敗した場合には、ロボットに
上位階層に属する行動をとることを積極的に誘発する行
動制御が困難である。
【0004】また、サブサンプションアーキテクチュア
方式によれば、行動パターンは階層的な行動の積み重ね
により与えられるが、各階層に含まれる行動パターンが
固定化されるため、行動パターンの多様性に制約が生じ
てしまう。このように、サブサンプションアーキテクチ
ュア方式においては、ロボットの行動パターンの単調化
が避けられず、ロボットの動作が有する表現力も限られ
たものになってしまう。
【0005】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、ロボットの動作を多様化し、
動作により表現可能な事象を増やし、しかもロボットの
動作の表現力を高めることができるロボット及びロボッ
トの制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るロボットは、所定の動作に対応する複
数の状態の間を遷移するようにロボットの動作を制御す
る制御装置を有するロボットであって、前記複数の状態
の内、2つの状態の間を遷移する際の2つ以上の動作を
定義しておき、前記ロボットの動作を確率的に選択する
手段と、確率的に選択された前記動作を前記ロボットに
行わせる制御手段とを具備する。
【0007】また、本発明に係るロボットの制御方法
は、所定の動作に対応する複数の状態の間を遷移するよ
うにロボットの動作を制御するロボットの制御方法であ
って、前記複数の状態の内、2つの状態の間を遷移する
際の2つ以上の動作を定義しておき、前記ロボットの動
作を確率的に選択する工程と、確率的に選択された前記
動作を前記ロボットに行わせる制御工程とを具備する
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明に係るロボット制御方法が適用され
るロボット1の外形を例示する図であって、(A)はロ
ボット1の正面図を示し、(B)はロボット1の上面図
を示し、(C)はロボット1の側面図を示す。
【0018】図1(A)〜(C)に例示するように、ロ
ボット1は、本発明に係るロボット制御方法によりそれ
ぞれ制御され、駆動される4本の脚10a〜10dを有
する。
【0019】ロボット1の「寝る(状態1;Sleepin
g)」、「座る(状態2;Sitting )」、「波打つ(状
態3;Waving)」或いは「手を振る(状態3;Wavin
g)」、「立つ(状態4;Standing)」および「歩く
(状態5;Walking ) 」といった基本的な動作は「状
態(図4等)」として定義される。また、ロボット1
は、これらの状態の間を状態遷移する際には、予め定義
され、それぞれ選択される確率に対応する重み係数が付
され、この重み係数に基づいて確率的に選択され、これ
らの状態の間で状態遷移を行う際のロボット1の動作を
規定する「動作アーク」に基づいた動作を行う。
【0020】図2は、図1に示したロボット1において
本発明に係るロボット制御方法を実現するために用いら
れる制御部12の構成を示す図である。
【0021】図2に示すように、ロボット1の制御部1
2は、制御回路14、駆動部120a〜120dおよび
センサ16から構成される。
【0022】制御回路14は、マイクロプロセッサ、R
OM、RAM、および、演算処理に必要な周辺回路から
構成され、本発明に係るロボット制御方法を実現するた
めのプログラム(図3)を実行し、予め設定された状態
を定義するデータ、および、センサ16から入力される
センサデータ等に基づいて、駆動部120a〜120d
に対して脚10a〜10dの動きを示す動作データを供
給する。
【0023】センサ16は、例えばロボット1の周囲の
環境、例えば光の強度・色、温度、および、周囲にある
壁や他のロボット1との距離を検出し、検出した周囲の
環境に係るセンサデータを制御回路14に対して出力す
る。
【0024】駆動部120a〜120dは、それぞれモ
ータおよびモータ駆動回路等から構成され、制御回路1
4から入力された動作データに基づいて脚10a〜10
dを前後・上下に動かす。つまり、制御回路14および
駆動部120a〜120dは協働して、各状態における
ロボット1の動作、および、状態遷移中のロボット動作
を実現する。
【0025】図3は、本発明に係るロボット制御方法を
実現するためのプログラム構成を示す図である。
【0026】図3に示す状態遷移作成部140、パス選
択部142、アーク選択部144およびデータ送出部1
46は、状態遷移作成部140のROMに記憶されてお
り、制御回路14のマイクロプロセッサにより実行され
る。
【0027】(1)状態遷移作成部140の動作 状態遷移作成部140は、ロボット1の動作開始時の状
態(初期状態)から動作終了時の状態(目標状態)に到
るまでに通過する状態を検出し、検出した状態と、状態
の間を遷移する際の動作アークとに基づいて状態遷移図
(図4等)を作成する。
【0028】まず、ロボット1に実現される状態を予め
定義し、ロボット1の動作を直接、定義した各状態間で
遷移させるために、各状態間を遷移する際のロボット1
の動作を示す動作アークを、直接に遷移可能な2つの状
態の間で1つ以上定義する。これらの、定義した動作ア
ークそれぞれには、アーク選択部144により選択され
る確率に対応する重み係数を付する。
【0029】以上のように定義された状態と動作アーク
は状態遷移図に表すことができる。つまり、定義された
2つの状態S,S に対して、状態Sから状態S
にロボット1の動作を遷移させる動作アークAij
定義される。
【0030】動作アークAijには、重み係数wij
与えられる。最終的な動作パスに含まれる動作アークA
ijは、N個の動作アークA ij,(k=1,…,
N)から選択可能であり、動作アークA ijが選択さ
れる確率的重みP(k=1,…,N)は、下式で表さ
れる。
【0031】
【数1】
【0032】図4に、ロボット1の状態、動作アークお
よび重み係数の関係を示す状態遷移図の例を示す。
【0033】例えば、図4に例示するように、ロボット
1が脚10a〜10dを縮めて底面を床につける状態1
(スリーピング;Sleeping)から、ロボット1が脚10
a,10bを縮め、脚10c,10dを伸ばして脚10
c,10d側の底面だけを床につける状態2(シッティ
ング;Sitting )に状態遷移する際の動作アークには重
み係数w12が付されている。
【0034】また、状態1(スリーピング;Sleeping)
から、ロボット1が脚10a〜10dを延ばして床に対
して底面を平行に保つ状態4(スタンディング;Standi
ng)に状態遷移する際の動作アークには重み係数w14
が付されている。また、状態2から状態1に状態遷移す
る際の動作アークには重み係数w21が付されている。
【0035】状態1,2,4と、他の2状態(ロボット
1が脚10a,10bと脚10c,10dとを交互に伸
縮する状態3(ウェービング;Waving)、および、ロボ
ット1が歩行する状態5(ウォーキング;Walking ))
との間にも同様に動作アークが定義され、それぞれ重み
係数w24,w42,…,w55が付される。
【0036】また、図5に、図4において隣接する位置
にあり、他の状態を介さずに直接状態遷移することがで
きる2つの状態間に定義されたN個の動作アークの例を
示す。
【0037】図5に例示するように、状態1と状態2と
の間にはN本の動作アークA12が定義されており、こ
れらN本の動作アークA12がアーク選択部144によ
り選択される確率は、それぞれ確率的重みP(1)〜P
(N)となる。
【0038】(2)パス選択部142の動作 パス選択部142は、状態遷移作成部140が作成した
状態遷移図に基づいて、動作パスに含まれる動作アーク
の重み係数の総和が最小になる動作アークの集合を、ロ
ボット1が初期状態から目標状態に到るまでの間に経過
する動作パスとして選択する。つまり、動作パスに含ま
れる直接に遷移可能な2つの隣接する状態の間には、1
つ以上の動作アークが存在しうる。
【0039】パス選択部142は、図4に示した状態遷
移図に基づいて、ロボット1を初期状態Sから目標状
態Sへ設定させるとき、最適な動作パスを選択する。
動作パスは、初期状態Sから出発して、状態から直接
接続している動作アークを経由して目標状態Sへ到達
可能な動作アーク列として定義される。この動作パス
は、一般に複数、存在する。これらの動作パスから、下
式に示す評価関数Wを最小にするいずれかを選択する。
【0040】
【数2】
【0041】
【数3】
【0042】ここで、上記2式において、Mは図4に示
した状態遷移図の状態Sの総数を示す。また、W
は、初期状態Sから目標状態Sへ到達可能なパス
lを構成する動作アークの重み係数の和を示す。また、
は、そのパスを構成する動作アークAij,(i,
j=1,2,…,M,i≠j)の数を表す。
【0043】以下、パスlを選択する具体的な処理手段
について説明する。まず、初期設定として、状態S
管理する2つのリスト、閉リストおよび開リストを定義
する。閉リストの初期集合は空集合である。
【0044】開リストの初期集合として、下式のように
全ての状態S(i=1,…,M)を与える。
【0045】
【数4】
【0046】また、下式のように、評価変数の初期値と
して各状態Sに対応した評価変数D〔i〕を定義す
る。
【0047】
【数5】
【0048】また、下式のように、初期状態Sを初期
接続状態Sとする。
【0049】
【数6】
【0050】次に、開リスト集合、閉リスト集合、評価
変数、接続状態の更新を行う。
【0051】下式中の式(0.1),(0.2)を用い
て、S=Sとなるまで、開リスト集合、閉リスト集
合、評価変数、接続状態の更新を繰り返す。
【0052】
【数7】
【0053】ここで、式(0.1)を満足する状態S
を新しい接続状態Sとして、接続状態Sを更新す
る。この新たな接続状態Sを開リスト集合から除き、
閉リスト集合に加える。このとき、旧接続状態S(O
LD)は新接続状態S(NEW)の親となり、ポイン
ターで接続される。
【0054】
【数8】
【0055】この新接続状態Sを介して、式(0.
2)より評価変数D〔i〕を更新する。
【0056】さらに、閉リスト内に目標状態Sからポ
インターをたどって、初期状態Sに到る状態列l=S
,…,S,…,S,…,Sが得られる。このと
き、ロボットの初期状態Sから目標状態Sまでの動
作パスは、閉リスト内のポインターを逆にたどりること
により、下式のように求められる。
【0057】
【数9】
【0058】以上のように、初期状態Sを除き、動作
パスが経由する状態Sに対応するAを必ず選択
する。
【0059】図6は、パス選択部142の処理を示すフ
ローチャートである。図6に示すように、パス選択部1
42は、初期設定として、開リスト集合(OPEN)の要素
を全状態とし、閉リスト集合(CLOSED)を空とする(S
1)。また、初期接続状態をSとする(S2)。
【0060】目標状態と接続状態が一致するならば、目
標状態にすでに到達したことになるので、状態探索を終
了する(S3)。
【0061】閉リスト集合内で目標状態から初期状態へ
ポインターをたどり、逆向きに初期状態から目標状態へ
ソーティングし直す(S7)。
【0062】以上の各処理により、状態間を結ぶ動作ア
ーク列が生成され、パス選択部142の実行が終了す
る。
【0063】もし、目標状態と接続状態が一致しなけれ
ば、開リスト集合の中で、評価変数を最小にする状態を
新しい接続状態Sとし、閉リスト集合内に加える(S
4)。
【0064】開リスト内の評価変数を新しい接続状態S
を用いて更新する(S5)。
【0065】さらに、接続状態Sを開リスト内から閉
リスト内に加え、S3の処理に戻る(S6)。なお、S
3の条件が満たされるまで、S4〜S6の処理が繰り返
される。
【0066】(3)アーク選択部144の動作 アーク選択部144は、パス選択部142が選択した動
作パスに含まれる動作アークのいずれかを、動作アーク
それぞれに付された重み係数に基づいて確率的に選択す
る。つまり、アーク選択部144は、動作パスに含ま
れ、直接に遷移可能な2つの状態の間それぞれに存在す
る1つ以上の動作アークのいずれかをそれぞれ選択し、
最終的な動作パスを決定する。
【0067】アーク選択部144は、パス選択部142
が選択した動作パスに対して、動作パス中の動作アーク
ijそれぞれが複数個ずつ含む動作アークA ij
中から、一つの動作アークを確率的に選択する。
【0068】この選択の処理手順は、まず、数値
〔R,R〕の範囲で一様な乱数を考え、動作アーク
ijに対応する領域〔s,e 〕を下式のよう
に定義する。
【0069】
【数10】
【0070】ここで、上式において、Pは、確率係数
を示し、P=0である。一様乱数の値vが、s≦v
<eの範囲にある場合において、一様乱数の値vに対
応する動作アークA ijを選択する。この選択によ
り、ロボットの初期状態Sから目標状態Sまでの動
作パスは、選択された動作アークA ijを用いて下式
のように定義される。
【0071】
【数11】
【0072】(4)データ送出部146の動作 データ送出部146は、アーク選択部144が決定した
動作パスに含まれる動作アークそれぞれが示すロボット
1の動作を実現するために駆動部120a〜120dに
与えるべき動作データを経時的に生成し、駆動部120
a〜120dに供給する。
【0073】アーク選択部144の動作説明において示
したように、ロボット1の初期状態Sから目標状態S
までの動作アークA ij列が出力される。
【0074】データ送出部146は、目標状態Sから
目標状態Sへの動作アークA を、アーク選択
部144による動作アーク選択と同様の手続きで選択
し、動作アーク列(0.3)の最後に追加する。従っ
て、データ送出部146により最終的に以下の動作アー
ク列が生成される。
【0075】
【数12】
【0076】図7は、図4に示した状態遷移図に重み係
数を付し、状態3を初期状態とし、状態4を目標状態と
した状態遷移図である。
【0077】図8は、図7に示した状態遷移図に基づい
て、状態遷移作成部140、パス選択部142、アーク
選択部144およびデータ送出部146により決定され
る動作アーク列を示す図である。
【0078】図7および図8に示すように、データ送出
部146は、この動作アーク列が示す動作をロボット1
にさせるために駆動部120a〜120dそれぞれに与
えるべき経時的な動作データを生成し、駆動部120a
〜120dそれぞれに対して供給する。
【0079】ただし、初期状態Sと目標状態Sが一
致した場合、動作アーク列A GGが生成されるが、こ
のとき動作アーク列A GGに対応する動作データは駆
動部120a〜120dに対して供給されない。この場
合、特に状態が変わらず、無駄な処理を省くことができ
る。
【0080】以下、ロボット1の動作を説明する。制御
部12の状態遷移作成部140は、ロボット1の初期状
態から目標状態に到るまでに通過する状態を検出し、検
出した状態と、状態の間を遷移する際の動作アークとに
基づいて、例えば図4に示した状態遷移図を作成し、動
作アークそれぞれに、式1に示した確率的重みPk にそ
れぞれ対応する重み係数wijを付加する。
【0081】パス選択部142は、動作パスに含まれる
動作アークの重み係数の総和が最小になる動作アークの
集合を、式2〜式9および図6に示した手順に従って、
ロボット1が初期状態から目標状態に到るまでの間に経
過する動作パスとして選択する。
【0082】アーク選択部144は、パス選択部142
が選択した動作パスに含まれる動作アークのいずれか
を、式10および式11に示した手順に従って、動作ア
ークそれぞれに付された重み係数に基づいて確率的に選
択し、最終的な動作パスを決定する。
【0083】データ送出部146は、アーク選択部14
4が決定した動作パスに含まれる動作アークそれぞれが
示すロボット1の動作を実現するために駆動部120a
〜120dに与えるべき動作データを経時的に生成し、
駆動部120a〜120dに供給する。
【0084】駆動部120a〜120dは、データ送出
部146から供給された動作データに従って脚10a〜
10dを駆動し、初期状態から目標状態に到るまでの各
状態の動作、および、最終的な動作パスに含まれる各動
作アークが示すロボット1の動作を実現する。
【0085】以上説明したように、本発明のロボット行
動制御装置によれば、予め定義された各状態におけるロ
ボット1の動作、および、各状態間それぞれにおいて1
つ以上定義された動作アークが示す状態遷移中のロボッ
ト1の動作に基づいて、ロボット1に複数の動作パター
ンを与えることができる。また、初期状態から目標状態
とを同じにして複数回、ロボット1を動作させても、新
たな初期状態から目標状態に到る動作を行うたびに、ア
ーク選択部144により異なる動作アークを含む動作パ
スが最終的に決定されるので、ロボット1の動作が多様
化し、その表現力がより向上する。
【0086】なお、以上の説明においては、制御部12
がロボット1について予め固定的に設定された状態、動
作アークおよび重み係数に基づいて動作パスを決定する
場合について説明したが、例えば、センサ16から入力
されるセンサデータに基づいて、選択可能な動作アーク
を制限する、あるいは、重み係数の値を動的に変更する
等の変形を施すことにより、周囲の環境に応じてロボッ
ト1の動作パターンを変更することが可能になる。
【0087】また、制御部12の各プログラムの動作内
容は例示であって、ロボット1の用途に応じて必要な部
分のみを抽出して用いて、本発明に係るロボット制御方
法を実現してもよい。
【0088】また、上述のようなロボットの制御は、プ
ログラムによって実現でき、また、そのようなプログラ
ムが記録されている記録媒体によっても実現できる。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るロボッ
ト及びロボットの制御方法によれば、ロボットの動作を
多様化することができる。
【0090】また、本発明に係るロボット及びロボット
の制御方法によれば、ロボットの動作により表現可能な
事象の数を増すことができる。
【0091】また、本発明に係るロボット及びロボット
の制御方法によれば、ロボットの動作の表現力を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロボット制御方法が適用されるロ
ボットの外形を例示する図であって、(A)はロボット
の正面図を示し、(B)はロボットの上面図を示し、
(C)はロボットの側面図を示す。
【図2】図1に示したロボットにおいて本発明に係るロ
ボット制御方法を実現するために用いられる制御部の構
成を示す図である。
【図3】本発明に係るロボット制御方法を実現するため
のプログラム構成を示す図である。
【図4】図1に示したロボットの状態、動作アークおよ
び重み係数の関係を例示する状態遷移図を示す図であ
る。
【図5】図4において隣接する位置にあり、他の状態を
介さずに直接状態遷移することができる2つの状態間に
定義されたN個の動作アークの例を示す図である。
【図6】図3に示したパス選択部の処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】図4に示した状態遷移図に重み係数を付し、状
態3を初期状態とし、状態4を目標状態とした状態遷移
図である。
【図8】図7に示した状態遷移図に基づいて、図3に示
した状態遷移作成部、パス選択部、アーク選択部および
データ送出部により決定される動作アーク列を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ロボット、10a〜10d 脚、12 制御部、1
20a〜120d 駆動部、14 制御回路、140
状態遷移作成部、142 パス選択部、144アーク選
択部、146 データ送出部、16 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05B 19/4155 G05B 19/4155 X (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 13/00 B25J 5/00 B25J 9/16 G05B 13/02 G05B 19/18 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の動作に対応する複数の状態の間を
    遷移するようにロボットの動作を制御する制御装置を有
    するロボットであって、 前記複数の状態の内、2つの状態の間を遷移する際の2
    つ以上の動作を定義しておき、前記ロボットの動作を確
    率的に選択する手段と、 確率的に選択された前記動作を前記ロボットに行わせる
    制御手段とを具備することを特徴とするロボット。
  2. 【請求項2】 所定の動作に対応する複数の状態の間を
    遷移するようにロボットの動作を制御するロボットの制
    御方法であって、 前記複数の状態の内、2つの状態の間を遷移する際の2
    つ以上の動作を定義しておき、前記ロボットの動作を確
    率的に選択する工程と、 確率的に選択された前記動作を前記ロボットに行わせる
    制御工程とを具備することを特徴とするロボットの制御
    方法。
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