JP3413521B1 - 心電図用電極装着帯 - Google Patents

心電図用電極装着帯

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JP3413521B1
JP3413521B1 JP2002024178A JP2002024178A JP3413521B1 JP 3413521 B1 JP3413521 B1 JP 3413521B1 JP 2002024178 A JP2002024178 A JP 2002024178A JP 2002024178 A JP2002024178 A JP 2002024178A JP 3413521 B1 JP3413521 B1 JP 3413521B1
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Abstract

【要約】 【課題】 被検者自身によって電極の着脱を自由に行う
ことができ、発汗等により電極が被検者の体表から剥が
れる心配をなくし、長期間の電極の貼着によるかぶれ、
かゆみ等の発生を防止し、かつ、被検者ができるだけ意
識せずに自由に体を動かすことができる心電図用電極装
着帯を提供すること。 【解決手段】 少なくとも一部が弾性体3からなり、装
着したときに、弾性体3の付勢力によって、該被検者2
の右肩前部2aから胸部右側部2b、左肩前部2cから
胸部左側部2d、及び胸部中央部2eから胸部両側部2
b、2dにかけて体表に密着される着帯部4と、該着帯
部4の、前記右肩前部2aから胸部右側部2b、前記左
肩前部2cから胸部左側部2d、及び前記胸部中央部2
eから胸部両側部2b、2dにかけて密着される部分
に、各々設けられた電極5a乃至5cとを備える心電図
用電極装着帯1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心電図を記録する
ために、被検者の体表に取り付ける電極、該電極の着脱
具等に関する。
【0002】
【従来の技術】心機能の測定等は、被験者の体表に生じ
る電圧の変化を記録した心電図により行われる。心電図
を取得する場合、銀、塩化銀等からなる電極を被験者の
胸部等に粘着剤によって貼着したり、減圧を利用して体
表に吸着させたりすることで固定し、各電極から取得さ
れる信号を増幅器を介して増幅し、記録紙上に印刷し、
若しくはディスプレイ上に表示する。
【0003】患者に時々起こる心臓の発作を記録した
り、1日当たりの心臓の発作の回数をはかるため、或い
は、数時間周期で変動する生体リズムの研究や、自律神
経活性から突然死の予測や、生命予後の判定等に利用す
るために、昼夜を問わず24時間から数日間連続して心
電図を記録する場合があり、このような場合に、図4に
示すような、ホルター心電計等の携帯型心電計9を利用
して心電図の記録が行われる。
【0004】該携帯型心電計9を使用して心電図を記録
する場合は、多数の電極10が医師等の専門知識を有す
る者により被検者2の胸部の体表の特定部位に粘着剤、
絆創膏等を使用して貼着され、これら電極10から取得
される信号を前記携帯型心電計9に記録するものであ
り、記録されたデータは、心電図として紙上若しくはデ
ィスプレイ上に表示するために、病院等に設置されてい
る心電図測定装置等によって処理される。
【0005】また、入院中の患者の不整脈や心臓発作の
監視等を行うために、常時、患者の体表に多数の電極を
貼着し、数時間ないし四六時中常に、心電図の異常等を
監視、記録する、いわゆるモニター心電図がとられる場
合があるが、この場合には、患者に貼着された電極と、
該電極から信号を取得して解析、表示等する大型の心電
図測定装置とが配線で繋がったものや、電極から取得す
る信号を無線により前記心電図測定装置へ送信する無線
方式のものが使用される。電極と前記心電図測定装置が
配線で繋がった測定装置によれば、患者は前記心電図測
定装置から離れることができず、行動が一定範囲に制限
される。又、前記無線方針の測定装置によれば、患者
は、前記心電図測定装置から離れて行動することはでき
るものの、患者に貼布された電極から衣服の外側に配線
で繋がった無線発振器を常時携帯しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記携帯型
心電計9により心電図を記録する場合には、多数の電極
10が粘着剤により被検者の体表の特定部位に貼着され
ることから、被検者2が電極を一旦外して再び同じ部位
に貼着することは困難であり、被検者2が病院から帰宅
した後、自分自身で電極10を外して入浴すること等は
制限され、日常生活において不自由を強いられていた。
【0007】一方、前記モニター心電図を常時測定しな
ければならない入院患者等にあっては、貼着された多数
の電極のうち1つの電極でも剥がれ落ちると正確に心臓
発作等の異常を発見することができず、患者の生命の安
否に関わる場合もあり、病院等の計測者の監視負担が大
きかった。
【0008】また、前記モニター心電図を記録する場合
には、上記したように、多数の電極と心電図測定装置と
が配線で繋がっていること、及び上記した電極の剥がれ
を防止するため、被検者2の行動範囲をベッド上や病棟
内に制限する必要があったり、配線で繋がっているため
病棟内歩行が許されていても無線発振器の携帯を忘れな
いように常に意識していなければならないなど、モニタ
ー心電図の測定は患者にとって辛いものとなっていた。
【0009】また、このモニター心電図をとる場合、及
び前記携帯型心電計9により心電図をとる場合の何れの
場合においても、配線が引っ張られたり、被検者2の発
汗等によって、体表に貼着されている電極10が剥がれ
落ちるという問題があり、特に汗をかきやすい夏場等
は、注意を要した。
【0010】さらにまた、上記電極10は、粘着材等を
用いて被検者2の体表に固定されるほか配線の煩わしさ
もあり、被験者2に電極10が貼着されていること意識
させることなく心電図を記録することは困難であった。
例えば、長期間に渡って電極10を体表に貼着すること
で、皮膚にかぶれ、かゆみが生じたり、眠っている間に
無意識に電極10を外してしまうことがある。
【0011】本発明は、上記した事情や問題に鑑みてな
されたものであり、被検者自身によって電極の着脱を自
由に行うことができ、モニター心電図を常時記録しなけ
ればならない入院患者の行動範囲の制限を緩和し、発汗
等により電極が被検者の体表から剥がれる心配をなく
し、長期間の電極の貼着によるかぶれ、かゆみ等の発生
を防止し、かつ、被検者にできるだけ意識させずに自由
に体を動かすことができる心電図用電極装着帯を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の心電図用電極装着帯は、少なくとも
一部が弾性体からなり、被検者が装着したときに、該弾
性体の付勢力によって、少なくとも該被検者の右肩前部
から胸部右側部、左肩前部から胸部左側部、及び胸部中
央部から胸部両側部のうちの何れか2つの範囲にかけて
体表に密着される、胸部の中心部分を回避するように形
成された着帯部と、前記着帯部の、前記体表に密着され
る部分のうち、前記右肩前部から胸部右側部、前記左肩
前部から胸部左側部、及び前記胸部中央部から胸部両側
部にかけて密着される部分の何れか2つの部分に各々着
脱可能に付着された電極と、を備えることを特徴として
いる。
【0013】請求項2記載の心電図用電極装着帯は、少
なくとも一部が弾性体からなり、被検者が装着したとき
に、該弾性体の付勢力によって、少なくとも該被検者の
右肩前部から胸部右側部、左肩前部から胸部左側部、及
び胸部中央部から胸部両側部にかけて体表に密着され
、胸部の中心部分を回避するように形成された着帯部
と、前記着帯部の、前記右肩前部から胸部右側部、前記
左肩前部から胸部左側部、及び前記胸部中央部から胸部
両側部にかけて密着される部分に、各々着脱可能に付着
された電極と、を備えることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の心電図用電極装着帯は、請
求項1又は2記載の心電図用電極装着帯において、前記
電極は、前記被検者の体表に沿って撓む可撓性導電体で
あることを特徴としている。
【0015】請求項4記載の心電図用電極装着帯は、請
求項1又は2記載の心電図用電極装着帯において、前記
着帯部の一部に前記電極から取得される信号を記録し、
若しくは外部へ送信する心電図信号処理器を収納するホ
ルダーが設けられたことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
心電図用電極装着帯について図面に基づき説明する。図
1に示すように、前記心電図用電極装着帯1は、被検者
2が装着したときに、被検者2の右肩前部2aから胸部
右側部2b、左肩前部2cから胸部左側部2d、及び胸
部中央部2eから胸部両側部2b、2dにかけて体表を
覆いつつ、適所に設けられた弾性体3の付勢力によっ
て、被検者2の体表に密着される着帯部4と、該着帯部
4の、前記右肩前部2aから胸部右側部2b、前記左肩
前部2cから胸部左側部2d、及び前記胸部中央部2e
から前記胸部両側部2b、2dにかけて密着される部分
に、各々設けられた3つの電極5a、5b、5cと、を
備えるものである。なお、単に心電図モニターとして使
用する場合など、標準肢誘導に近似する心電図を取得す
る必要がない場合は、前記3つの電極5a、5b、5c
のうち何れか1つの電極を省略し、前記着帯部4に設け
る電極を2つにしてもよい。
【0017】被検者2の体表に密着する前記着帯部4と
しては、例えば、図1に示すように、被検者2の右肩前
部2aから胸部右側部2b、左肩前部2cから胸部左側
部2dにかけて体表を覆うように設けられた帯状縦布地
4a、4bが、胸部中央部2eから胸部両側部2b、2
dにかけて体表を覆うように設けられた帯状横布地4c
の両端部と接合されつつ、被検者2の背後において襷掛
されて相対向する側に接合されたものであって、前記電
極5a乃至5cを設ける部分の生地を除いて、ゴム素材
等からなる弾性体3が使用されており、被検者2が装着
したときに該着帯部4全体が被検者2の体表にピッタリ
と密着するようになっている。
【0018】なお、該着帯部4の形状は、前記電極5a
乃至5cを被検者2の体表の特定部位に配置し、これを
付勢力により密着するものであれば上記した形状に限定
されずともよく、例えば、図2に示すように、前記電極
5a乃至5c以外の部分に弾性体3が使用され、被検者
2の胸周囲に付勢してピッタリと密着する環状の帯状布
地4dに、背後部に弾性体3が使用され、被検者2の両
肩から胸部両側部にかけてピッタリと密着する肩紐状の
帯状布地4eを接合した着帯部4A等であってもよい。
【0019】また、前記電極5a乃至5c同士を絶縁す
るために、前記着帯部4(図1)の材料には、非導電性
のものが使用されていればよく、その材料を布地等に限
定する必要はない。例えば、紙等の比較的安価で使い捨
て可能なもの使用して前記着帯部4を構成し、図3に示
すように、前記電極5a乃至5cの該着帯部4への取付
を、マジックテープ(R)、スナップ等によって着脱可
能に付着するものとすれば、前記電極5a乃至5c、心
電図信号処理器6及び配線Lを取り外して該着帯部4の
みを使い捨てすることが可能である。
【0020】前記電極5a乃至5cの材料には、可撓性
導電体が使用されており、被検者2が前記心電図用電極
装着帯1を装着したときに、被検者2の体表に沿ってピ
ッタリと密着するようになっている。該可撓性導電体と
しては、被検者2が前記心電図用電極装着帯1を装着し
た状態において、被検者2の体表に沿って撓むものであ
ればよく、例えば、可撓性導電性糸と非導電性糸との織
成体からなる導電性生地や、可撓性導電糸のみで織成さ
れたもの、導電物質が樹脂フィルムにメッキ、練り込
み、プリント等された導電フィルム等をも使用すること
もできる。
【0021】また、前記可撓性導電体は、被検者2の体
表にピッタリと密着するように設けられていればよく、
その設け方は特に限定されない。例えば、前記着帯部4
の電極を設けるべき部分に可撓性導電性糸と非導電性糸
との織成体からなる導電性生地を採用したり、該可撓性
導電体を着帯部4の体表側面に縫着したり、或いは前記
したようにマジックテープ(R)等を使用して前記可撓
性導電体を付着させることにより設けてもよい。また、
非可撓性のものであっても、被検者2の体表の形状に合
致する曲面形状の導電体や、素材自体が柔らかい導電体
など、被検者2が違和感なく装着できる導電体を使用す
ることも可能である。なお、前記電極5a乃至5cの広
さ、形状等は、特に限定されず、体表の電位を十分に検
出することができる程度のものであればよい。例えば、
一辺が1cmないし2cm位の矩形状の電極から図示す
る程度の大きさの電極まで使用することが可能である。
【0022】前記着帯部4には、前記3つの電極5a乃
至5cから取得する信号を記録する心電図信号記録器
(心電図信号処理器)6が、前記着帯部4内に埋め込ま
れた配線Lを介して接続され、該心電図信号記録器6が
前記着帯部4の左胸表側部に設けられたホルダー7に収
納されている。このため、被検者2は、前記心電図用電
極装着帯1を着脱する際に、前記心電図信号記録器6と
前記電極5a乃至5cの間を繋ぐ配線Lを外すことな
く、そのまま着脱することができると同時に、前記配線
Lが腕に引っ掛かるなど邪魔になることもない。なお、
前記ホルダー7が設けられる位置は前記左胸表側部に限
定されず、被検者2が前記心電図信号記録器6等を出入
れし易い位置であれば、前記着帯部4における他の位置
であってもよい。
【0023】つぎに、前記心電図用電極装着帯1を使用
して心電図測定を行う場合について説明する。この場
合、病院の心電図計測担当者等が、予め前記心電図信号
記録器6と前記3つの電極5a乃至5cを配線Lにより
接続して前記着帯部4のホルダー7に収納しておき、こ
れを被検者2は、素肌の上に装着する。そうすると、該
着帯部4の弾性体3の付勢力によって着帯部4及び前記
電極5a乃至5cが被検者2の体表に沿ってピッタリと
密着し、なおかつ、各電極5a乃至5cが各々測定すべ
き被検者2の体表の特定部位、すなわち、被検者2の右
肩前部2aから胸部右側部2b、左肩前部2cから胸部
左側部2d、及び胸部中央部2eから胸部両側部2b、
2dまでの部分に自然に配置され、前記心電図信号記録
器6の電源を投入するだけで、心電図の記録を開始する
ことができる。なお、前記着帯部4は、弾性体3を有す
ることから、被検者2の体格に応じて伸縮して、前記電
極5a乃至5cが前記特定部位に配置されるので、体格
が多少相違する被検者2同士でも同じサイズの心電図用
電極装着帯1を使用することができる。
【0024】上記のようにして、前記心電図用電極装着
帯1を装着した被検者2は、該心電図用電極装着帯1の
上に衣服を着用し、普段どおりの生活を行うことができ
る。すなわち、体表に着けられる電極5a乃至5cは、
粘着剤等による貼着ではなく、弾性体3の付勢力によっ
て体表に密着され、なおかつ、前記3つの電極5a乃至
5cは前記着帯部4と一体になっているので、該心電図
用電極装着帯1を一度脱いでも再び着れば、自然に前記
電極5a乃至5cは配置されるべき体表の特定部位に密
着され、再び心電図の記録をとることができる。このた
め、自宅等の病院以外の場所であっても独りで前記電極
5a乃至5cの着脱をすることができ、従来、携帯型心
電計等により心電図を記録する場合に制限されていた入
浴等を行うことができる。
【0025】また、前記着帯部4が帯状体のものからな
り、前記電極5a乃至5cとともに、帯状縦布地4a、
4bと帯状横布地4cに囲まれる胸部の中心部分を回避
するように形成されていることから、従来の心電図用電
極を貼着した場合に生じる違和感や拘束感等も殆ど生じ
ない。このため、被検者2は該心電図用電極装着帯1の
装着を意識することなく、上半身を自由に動かして、普
段通りの生活を送ることができ、又、男女を問わず使用
することができる。さらに又、夏場の暑さ等によって被
検者2が汗をかいても、電極5a乃至5cは弾性体3の
付勢力により体表に密着されているので、従来の電極の
ように剥がれ落ちるといった心配がなく、加えて、長期
間装着時に、皮膚にかぶれ、かゆみ等が発生しにくいと
いう利点がある。
【0026】なお、前記心電図用電極装着帯1は、前記
着帯部4、4Aの適所に設けられた前記弾性体3によっ
て自在に伸縮するものであるので、被検者2はこれを独
りで着脱することが可能であるが、その一部を分割接続
可能な構成とすることで着脱を更に容易にすることがで
きる。例えば、被検者2が装着したときに前胸部に配置
される、前記帯状横布地4c(図1)若しくは前記環状
の帯状布地4d(図2)の一部、若しくは被検者2の背
部に配置される前記環状の帯状布地4d(図2)の一部
を分割し、分割により生じた分割端部の双方にマジック
テープ(R)やスナップ等の接続具を取り付けて該分割
端部同士を簡単に手で分割接続可能な構成のものとする
ことで、前記心電図用電極装着帯1の着脱が更に容易に
なる。
【0027】前記心電図用電極装着帯1を装着した被検
者2の体表から前記電極5a乃至5cを通じて取得され
たデータは、前記心電図情報記録器6に蓄積され、病院
等に設置されたデータ解析装置等によってその蓄積され
たデータが処理され、紙面上、或いはモニタ上に心電図
として表示される。
【0028】なお、前記心電図信号記録器6に蓄積され
る心電図のデータをパーソナル・コンピュータ等へ取
み、インターネットを利用して病院等へ送信するように
すれば、被検者2は、病院等へわざわざ足を運ぶことな
く、記録した心電図のデータを瞬時に届けることができ
る。
【0029】一方、前記心電図信号記録器6の代わり
に、電極5a乃至5cから取得する信号を無線によって
送信する、図外の、心電図信号発信器(心電図信号処理
器)を使用し、病院内に該信号の受信、処理及び出力を
する装置を設置し、これらを病院の入院患者のモニター
心電図に使用すれば、電極が前記入院患者の体表から剥
がれ落ちる心配がないので、確実に心臓発作等の異常の
検出等を行うことができる。加えて、従来ベッド或いは
病棟内に行動範囲を制限されていた前記入院患者の行動
範囲を広げることが可能である。
【0030】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
1又は2記載の心電図用電極装着帯によれば、一度装着
した後に、該心電図用電極装着帯を脱いでも、再び装着
するだけで、該心電図用電極装着帯に設けられた3つの
電極が体表の元の特定部位に再び配置、密着されること
から、例えば入浴をする場合など、必要なときに、被検
者自身で着脱することが可能である。また、電極は弾性
体の付勢力によって体表に密着されているので、発汗等
により剥がれ落ちる心配がなく、入院患者のモニター心
電図にも適している。さらにまた、かぶれ、かゆみ等の
発生も防止される。また、電極を取り外して着帯部のみ
を使い捨てすることが可能である。更に又、着帯部が帯
状体のものからなり、電極とともに、帯状縦布地と帯状
横布地に囲まれる胸部の中心部分を回避するように形成
されていることから、従来の心電図用電極を貼着した場
合に生じる違和感や拘束感等も殆ど生じない。このた
め、被検者は該心電図用電極装着帯の装着を意識するこ
となく、上半身を自由に動かして、普段通りの生活を送
ることができ、又、男女を問わず使用することができ
る。
【0031】請求項3記載の心電図用電極装着帯は、請
求項1又は2記載の心電図用電極装着帯において、前記
電極は、前記被検者の体表に沿って撓む可撓性導電体で
あるので、被検者の体表に更にピッタリと密着して安定
した信号を検出することができる。
【0032】請求項4記載の心電図用電極装着帯は、請
求項1又は2記載の心電図用電極装着帯において、前記
着帯部の一部に前記3つの電極から取得される信号を記
録し、若しくは送信する心電図信号処理器を収納するホ
ルダーが設けられたものであるので、心電図信号処理器
を収納することで、該心電図信号処理器と心電図用電極
装着帯の着脱を同時に行うことができ、被検者が、電極
と該心電図信号処理器を接続する配線等を外す手間を省
くことができる。また、この心電図用電極装着帯をモニ
ター心電図に使用すれば、電極が入院患者の体表から剥
がれ落ちる心配がないので、確実に心臓発作等の異常の
検出等を行うことができ、加えて、従来ベッド或いは病
棟内に行動範囲を制限されていた前記入院患者の行動範
囲を広げることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る心電図用電極装着帯
を被検者が装着した状態を示した図であって、被検者の
正面を示したものである。
【図2】本発明の実施の形態に係る心電図用電極装着帯
の変形例を示した斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る心電図用電極装着帯
の変形例を示した斜視図である。
【図4】従来例に係る携帯型心電図計を被検者が装着し
た状態を示した図であって、被検者の正面を示したもの
である。
【符号の説明】
1 心電図用電極装着帯 2 被検者 2a 右肩前部 2b 胸部右側部 2c 左肩前部 2d 胸部左側部 2e 胸部中央部 3 弾性体 4 着帯部 5a乃至5c 電極 6 心電図信号記録器、心電図信号発信器、心電図信号
処理器 7 ホルダー
フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−212093(JP,A) 特開2001−120510(JP,A) 特開 平6−70897(JP,A) 特開 平6−70896(JP,A) 特表 平11−513584(JP,A) 特表2000−502930(JP,A) 特表2002−507131(JP,A) 登録実用新案3067058(JP,U) 国際公開98/041279(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/0408

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が弾性体からなり、被検
    者が装着したときに、該弾性体の付勢力によって、少な
    くとも該被検者の右肩前部から胸部右側部、左肩前部か
    ら胸部左側部、及び胸部中央部から胸部両側部のうちの
    何れか2つの範囲にかけて体表に密着される、胸部の中
    心部分を回避するように形成された着帯部と、 前記着帯部の、前記体表に密着される部分のうち、前記
    右肩前部から胸部右側部、前記左肩前部から胸部左側
    部、及び前記胸部中央部から胸部両側部にかけて密着さ
    れる部分の何れか2つの部分に各々着脱可能に付着され
    た電極と、を備えることを特徴とする心電図用電極装着
    帯。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部が弾性体からなり、被検
    者が装着したときに、該弾性体の付勢力によって、少な
    くとも該被検者の右肩前部から胸部右側部、左肩前部か
    ら胸部左側部、及び胸部中央部から胸部両側部にかけて
    体表に密着される、胸部の中心部分を回避するように形
    成された着帯部と、 前記着帯部の、前記右肩前部から胸部右側部、前記左肩
    前部から胸部左側部、及び前記胸部中央部から胸部両側
    部にかけて密着される部分に各々着脱可能に付着された
    電極と、を備えることを特徴とする心電図用電極装着
    帯。
  3. 【請求項3】 前記電極は、前記被検者の体表に沿って
    撓む可撓性導電体であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の心電図用電極装着帯。
  4. 【請求項4】 前記着帯部の一部に前記電極から取得さ
    れる信号を記録し、若しくは外部へ送信する心電図信号
    処理器を収納するホルダーが設けられたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の心電図用電極装着帯。
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