JP3413463B2 - 給油補助具 - Google Patents

給油補助具

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、灯油缶又はタンク
から暖房器具の燃料タンクへと給油作業を補助する給油
補助具に関する。 【0002】 【従来の技術】冬場においては、灯油を用いる暖房器具
が欠かせない。この暖房器具に用いる燃料タンクへの給
油は、各家庭で予め購入しておいた灯油缶又はタンクか
ら給油ポンプを用いるのが通例である。旧来は手動給油
ポンプが大半であったが、現在ではモータを内蔵した電
動給油ポンプも普及し、随分と給油作業が簡易になって
はきたものの、まだお年寄り等には面倒な作業であるこ
とには変わりはない。このため、従来から様々な給油補
助具が提案されている。 【0003】従来の給油補助具は、とりわけ、給油ポン
プの取扱いの便を改善する目的で提供されるものが多
い。例えば、特開平08-042837号は、燃料タンク(カート
リッジタンク)と一緒に保管できる「カートリッジタンク
の受け台」である。灯油が付着したままの状態で給油ポ
ンプを保管できることから、給油作業後の給油ポンプの
清掃が不要になる利点を挙げている。また、特開平10-3
15980号は、燃料タンクを載せて移動できる「灯油容器用
台車」を提案している。この台車には、電動ポンプが備
え付けてあり、燃料タンクを載せた状態で灯油缶又はタ
ンクまで台車を移動させ、備え付けの電動ポンプを用い
て給油作業を実施する。先の受け台の効果に加えて、燃
料タンクを台車で移動できる利点が、給油作業をより楽
なものにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】灯油缶又はタンクから
暖房器具の燃料タンクへの給油作業で最も辛いのは、灯
油缶又はタンク、燃料タンクの一方を他方近くへと持ち
運び、上げ下げすることである。特に、灯油缶又はタン
クの上げ下げはお年寄りに辛い作業である。この観点か
ら、先に挙げた給油補助具を見ると、受け台(特開平08-
042837号)は、灯油缶又はタンクには何ら触れていない
ばかりか、燃料タンクも移動できないという不便があ
る。また、台車(特開平10-315980号)は、移動時におけ
る燃料タンクの載置安定性の確保のため、燃料タンク側
面に面接する台車壁面が燃料タンクの中程まで高く、台
車に燃料タンクを載せるには燃料タンクを前記壁面より
高く上げ下げしなければならないという問題があった。 【0005】また、両提案に共通する問題として、燃料
タンクを載置する部位の大きさが固定であり、特定の燃
料タンクにしか対応できない。これは、製品の多様化を
招いて汎用性を失わせるほかに、単価を高くする問題と
なる。あくまで給油作業の補助を目的とする道具にあっ
ては、単価は安いほどよい。以上の問題は、灯油缶又は
タンクと燃料タンクとが相対関係にあることから、灯油
缶又はタンクに置き換えて考えることができるが、やは
り同様の不便さや問題が発生する。そこで、こうした従
来の給油補助具における問題に着目し、より安価で利用
価値の高い、とりわけお年寄りの給油作業に資する給油
補助具を開発するため、検討した。 【0006】 【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、灯油缶又はタンクから暖房器具の燃料タンクへの給
油作業を補助する道具であり、灯油缶又はタンクを少な
くとも上下方向に挿通可能な収納本体と、この収納本体
内に設ける複数段の可動支持部とから構成し、各可動支
持部は下方から押し上げる灯油缶又はタンクに対しては
開放位置へ変位して退避し、上方から押し下げる灯油缶
又はタンクに対しては支持位置へ変位して灯油缶又はタ
ンク底面を支持可能となり、特定段の可動支持部を支持
位置とすることでこの特定段の高さに灯油缶又はタンク
を支持する給油補助具である。給油作業は、この給油補
助具に収納、支持した状態で、給油補助具近傍に暖房器
具の燃料タンクを寄せて実施するわけであるが、収納本
体の側面に暖房器具の燃料タンクを置くことのできる支
持台を設けておくと便利である。この支持台は、給油作
業中に燃料タンクが倒れないように、燃料タンクを抱え
込む枠部を有するとより好ましい。 【0007】本発明の給油補助具は、満タンにした灯油
缶又はタンクを容易に収納本体に収納し、更に灯油の残
量に応じて支持する灯油缶又はタンクの高さを容易に変
更できるようにしている。灯油を満タンにした灯油缶又
はタンクは重量物であり、持ち上げて給油補助具に収納
することは容易ではない。本発明の給油補助具では、灯
油缶又はタンクを床面等に置いた状態で収納本体を上方
から被せるように降ろすと、可動支持部が下方からこの
灯油缶又はタンクに押し上げられて開放位置へ変位し、
収納本体内へ容易に灯油缶又はタンクを収納することが
できる。更に、灯油缶又はタンクをわずかに上方へ持ち
上げた状態で最下段の可動支持部を支持位置へ変位させ
ると、この最下段の可動支持部だけは灯油缶又はタンク
に対して上方から押し下げられ、支持位置で灯油缶又は
タンクを支持するようになる。灯油缶又はタンクの灯油
の残量が少なくなれば、再び灯油缶又はタンクを持ち上
げて、最下段より上の適当な段の可動支持部を支持位置
へ変位させ、より高い位置で灯油缶又はタンクを支持す
る。 【0008】可動支持部は、「下方から押し上げる灯油
缶又はタンクに対しては開放位置へ変位して退避し、上
方から押し下げる灯油缶又はタンクに対しては支持位置
へ変位して支持する」要件に見合えば、構造は問わな
い。例として、収納本体底面と平行な水平面から上方に
向けて支持位置又は開放位置の間で回動自在とした可動
支持部を示すことができる。灯油缶又はタンクは、自身
の底面内の範囲に障害物があれば支持されうる。前記可
動支持部では、下方へ向けて回動して支持位置になる
と、灯油缶又はタンク底面内に障害物となる面材、棒材
又は突起等を位置させ、上方へ向けて回動して開放位置
になると、前記障害物を灯油缶又はタンク底面内から退
避させるのである。 【0009】また、別の例として、収納本体底面と平行
な水平面上に並ぶ支持位置又は開放位置の間で変位自在
とした可動支持部を示すことができる。この可動支持部
は、先に示した障害物を、上下方向の回動ではなく水平
面方向の直線的な進退によって灯油缶又はタンク底面内
外へ出し入れする。いずれにしろ、灯油缶又はタンク底
面内へ障害物を出し入れできればよい。すなわち、開放
位置にあるときに灯油缶又はタンク底面に相似でより広
い挿通領域を収納本隊内に確保でき、支持位置にあると
きに前記挿通領域の一部を塞いで灯油缶又はタンク底面
内へ障害物を位置させることができれば、可動支持部と
して用いることができるのである。 【0010】収納本体底面と平行な水平面から上方に向
けて支持位置又は開放位置の間で回動自在な可動支持部
では、下方から押し上げる灯油缶又はタンクに対して可
動支持部が上方へ向けて回動して退避するが、上方から
押し下げる灯油缶又はタンクに対しては逆に灯油缶又は
タンクに押されて開放位置、すなわち収納本体底面と平
行な水平面にまで戻り、水平面上で灯油缶又はタンクを
支持する。可動支持部には、下方へ向けて回動するよう
にバネ等で下方に向けて付勢しておくとよいが、可動支
持部の回動軸が灯油缶又はタンクと密接しない限り、灯
油缶又はタンクに押し上げられても90度に起立すること
はないので、灯油缶又はタンクが存在しなければ、自然
に下方へ回動させることができる。 【0011】収納本体底面と平行な水平面上に並ぶ支持
位置又は開放位置の間で変位自在な可動支持部では、下
方から押し上げる灯油缶又はタンクに対して可動支持部
を水平面から外へと退避させ、上方から押し下げる灯油
缶又はタンクに対しては可動支持部を水平面へと内に突
出した状態を保つことで、水平面上で灯油缶又はタンク
を支持する。可動支持部は、何ら動力もなく、適宜人の
手により押し引きできるようにしてもよいが、それでは
灯油缶又はタンクの収納本体への収納作業が煩わしくな
るので、水平面内向きへとバネ等で付勢した可動支持部
が好ましい。この場合、可動支持部には、下方から押し
上げる灯油缶又はタンクに押されて水平面から外へと押
し出されるようなテーパを設けておくとよい。 【0012】以上説明した本発明の給油補助具の効用を
よりよく発揮するため、収納本体に車輪を設けるとよ
い。可動支持部に支持された灯油缶又はタンクは、すな
わち収納本体に収納した状態で、収納本体の移動は灯油
缶又はタンクの移動となる。これにより、先に説明した
灯油缶又はタンクの収納本体への収納作業は、例えば灯
油缶又はタンクを持ち帰った自動車の脇で実施し、その
場から収納本体を押して移動し、保管場所まで灯油缶又
はタンクを容易に移動させることができる。収納本体の
移動は、収納本体又は収納本体に別途設けたハンドルを
用いるとよい。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図を参照しながら説明する。図1は収納本体1底面と平
行な水平面から上方に向けて支持位置又は開放位置の間
で回動自在な可動支持部2を3段構成にした本発明の給
油補助具の一例を表した斜視図、図2から図7は灯油タ
ンク3を収納本体1へ収納し、給油及び取り出す一連を
表した図1相当斜視図であり、図2は収納本体1を灯油
タンク3に被せ始めた状態、図3は収納本体1を灯油タ
ンク3に被せ終わった状態、図4は灯油タンク3を少し
持ち上げた状態、図5は灯油が十分にあるときの給油作
業を表した状態、図6は灯油が減ったために灯油タンク
3を高くして給油作業をしている状態、そして図7は空
になった灯油タンク3を取り出している状態をそれぞれ
表している。 【0014】本例の給油補助具は、灯油タンク3と幅方
向が同等、奥行き方向がわずかに大きな水平面を有する
枠体形状の収納本体1に、3段の可動支持部2を設けた
構成で、一側面に燃料タンク4(図5参照)の支持台5を
折り畳み自在で一体に設けている。収納本体1は、金属
製、木製又はプラスチック製のいずれでも構成できる
が、本例はプラスチック製フレーム部材を組み付けて構
成している。すなわち、最上下面を構成する水平な主フ
レーム枠6,6を四隅で縦フレーム7で連結し、可動支
持部2の各段に合わせて段フレーム枠8を形成してい
る。支持台5は、最下面の主フレーム枠6に回動軸を有
する下面支持板9と、別途収納本体1に設けた補助フレ
ーム10に回動軸を有する抱え込み枠11とからなる。ま
た、本例では最下面の主フレーム枠6に4基のキャスタ
12を取り付けて、灯油タンク3を収納して移動自在にし
ている。 【0015】本例の給油補助具における可動支持部2
は、各段フレーム枠8面内から上方に向けて、この段フ
レーム8面内に含まれる支持位置と縦フレーム7に当接
する開放位置との間で回動する。この可動支持部2は、
上方から各段フレーム枠8に当接して掛止される支持棒
13に回動板14を取り付けた形状である。回動板14は各段
フレーム枠8に軸着している。このため、灯油タンク3
が各支持棒13を下方から押し上げて開放することは可能
であるが、灯油タンク3を上方から降ろして各支持棒13
を押し下げようとしても、支持棒13が段フレーム枠8又
は最下面の主フレーム枠6に当接、掛止した段階で、支
持棒13は灯油タンク3を支持することになる。前記支持
位置にある支持棒13は、収納本体1へ灯油タンクを挿通
した際に、灯油タンク3底面内に必ず位置するように設
けており、また収納本体1自体が灯油タンク3の転倒を
防止するので、収納本体1へ収納した灯油タンク3が落
ちることはない。 【0016】本例の給油補助具は、次の手順で灯油タン
ク3を収納する。まず、図2に見られるように、灯油タ
ンク3上方から収納本体1を被せる。可動支持部2は下
方からの押上に対しては開放位置へ回動して退避するか
ら、灯油タンク3に収納本体1を被せるに際して障害は
ない。また、本例のように枠体構造とした収納本体1
は、全金属製でも軽量になるから、灯油タンク3より高
く持ち上げることも容易である。 【0017】こうして、各段の可動支持部2を跳ね上げ
ながら収納本体1を降ろし、キャスタ12が接地した状態
が図3になる。この状態においては、もちろん灯油タン
ク3をいずれかの可動支持部2で支持しているわけでは
ないので、灯油タンク3と一体になって給油補助具を移
動させることはできないが、本例では収納本体1に燃料
タンク4(図5参照)の支持台5を付設しており、給油作
業における燃料タンク4の固定といった負担は軽減され
るようになる。 【0018】図3に見られる状態から、図4のように灯
油タンク3を最下段の可動支持部2が回動可能な高さま
で持ち上げると、この可動支持部2は灯油タンク3の押
上から解放されて自然に傾倒し、支持棒13が最下面の主
フレーム枠6に掛止された位置、すなわち支持位置に至
る。本例の可動支持部2は、支持棒13が縦フレーム7の
間隔以上の長さを有するので、開放位置にあっても90度
まで回動して直立することができず、常に重力の影響を
受けて傾倒しようとしている。このため、図4に見られ
るように、灯油タンク3を可動支持部2の回動範囲から
離脱させると、自然に可動支持部2が傾倒し、支持位置
に至るのである。この場合の灯油タンク3の持ち上げ高
さは、人が少し屈んで灯油タンク3を持ち、まっすぐに
立つことで灯油タンク3が持ち上げる高さにしておく
と、労力はほとんど必要ない。 【0019】最下面の可動支持部2が支持位置に至った
段階で灯油タンク3を降ろすと、図5に見られるよう
に、可動支持部2に支持された状態で灯油タンク3を収
納本体1に収納することができる。この状態では当然灯
油タンク3は接地しておらず、灯油タンク3は給油補助
具と一体となり、例えば収納本体1の取っ手15を持って
自由自在に移動できるようになる。給油作業は、この灯
油タンク3の収納状態において、支持台5に暖房器具の
燃料タンク4を嵌め込んで保持した後、適宜手動又は自
動の給油ポンプ16を使って従来通りの給油作業をすれば
よい。本例では例示しないが、給油ポンプの保管部を収
納本体に設けると、給油ポンプを別途保管しなくてもよ
くなり、便利である。 【0020】図5に使用している一般的な給油ポンプ16
は、灯油の残量に従う液面の高さによって給油効率が変
化する。このため、できるだけ液面を一定の高さに保つ
方が好ましい。そこで、本発明の給油補助具では可動支
持部2を多段に配している。灯油タンク3における灯油
の残量が減ってくると、灯油タンク3を持ち上げて中段
の可動支持部2を傾倒させて支持位置とし、図6に見ら
れるように灯油タンク3を高くして収納本体1に収納
し、灯油の残量に左右されない給油作業を実現する。更
に上段の可動支持部2も、同様手順で使用可能である。
本例では、更に最上段の可動支持部2の一方の支持棒13
を高くし、最上段に位置した灯油タンク3が支持台5に
向けてわずかに傾倒するようにしている。 【0021】灯油タンク3が空になれば、図7に見られ
るように、灯油タンク3を単純に上方へ引き抜けば収納
本体1から取り出すことができる。各可動支持部2は、
上方から押し下げる灯油タンク3に対しては対抗して支
持するが、灯油タンク3を上方へ引き上げる場合には何
ら邪魔にならないからである。また、灯油タンク3が空
になっているので、収納本体1よりも高く持ち上げるこ
とも容易にできる。本例に示した給油補助具は、幅220
〜320mm×奥行き410〜510mm×高さ410〜510mmの大きさ
になるから、最下段の可動支持部2を傾倒させるには15
cm程、灯油タンク3の取り出し時には0.5m程、それぞ
れ灯油タンク3を持ち上げればよい。 【0022】このように、本発明の給油補助具は、灯油
タンクの取扱における一連の作業を容易にする効果を第
一とする。しかし、このほかにも、図7までの各図を見
て分かるように、幅方向で主フレーム枠6及び段フレー
ム枠8が灯油タンク3に面接することで、灯油タンク3
の転倒防止を図ることができる利点もある。また、本例
のようにキャスタ12を備えることにより、灯油タンク3
を移動容易にできる点は記述した通りである。以上の効
果又は利点を、本発明は何ら動力を用いずに実現した点
に特徴があり、製品としての給油補助具を廉価に提供で
きるようになっている。 【0023】本発明の給油補助具では、上下方向に灯油
タンクを挿通可能にする必要から、収納本体は縦フレー
ム間に目隠し板等を取り付けるほか、構造的な仕様変更
可能な範囲は少ない。しかし、可動支持部は、開放位置
と支持位置との間で移行できれば部材の形状や個数、作
動機構等に限定はなく、様々なものが考えられうる。図
8は図1以下の給油補助具において、各可動支持部2の
対となる一方の支持棒及び回動板をなくした別例の給油
補助具の図1相当斜視図、図9は水平面内で進退する一
対の可動支持片18からなる可動支持部2により灯油タン
クを支持可能にした別例の給油補助具の図1相当斜視図
である。 【0024】図8の例は、図1以下の給油補助具におけ
る各可動支持部2の一方の支持棒及び回動板をなくした
給油補助具である。この給油補助具では、残る可動支持
部2の支持棒13を開放位置にしたときに、支持棒13とこ
の支持棒13対面の主フレーム枠又は段フレーム枠8との
間隔が灯油タンクの奥行きよりも長くなり、逆に支持棒
13を支持位置にしたときには支持棒13とこの支持棒13対
面の主フレーム枠又は段フレーム枠8との間隔が灯油タ
ンクの奥行きよりも短くなるようにしている。つまり、
灯油タンクは底面を1本の支持棒13で支えられることに
なり、支持台5に向けてわずかに傾倒して側面を最上面
の主フレーム枠6又は段フレーム枠8のいずれかにもた
れかけさせた状態で収納されることになる。キャスタ12
は収納本体1の四隅に配しているので、灯油タンクの傾
倒に関わりなく、安定して収納状態を保てるのである。 【0025】図9の例は、上下方向に回動する可動支持
部に代えて、水平面内で進退する可動支持片18からなる
可動支持部2を設けた例である。可動支持部2は、一対
の可動支持片18を最下面の主フレーム枠6及び各段フレ
ーム枠8に対向させて形成している。灯油タンクに収納
本体1を被せる際(図2参照)、可動支持片18が灯油タン
クの押し上げにより後退して開放位置へ至るように、各
可動支持片18下面はテーパ状に切り欠いている。また、
開放位置にある可動支持片18が灯油タンクの離隔を受け
て自動的に前進し、支持位置を実現するように、各可動
支持片18は前進方向に付勢してある。図8の例と同様
に、収納状態においては、灯油タンクが支持台5に向け
てわずかに傾倒するようにしている。本例は、可動支持
片18を開放位置から支持位置へ変位させるのに、灯油タ
ンクをほとんど持ち上げないで済む点に優れており、本
発明がとりわけお年寄りの給油作業の労力を軽減する点
を目的としていることから、図9のような給油補助具が
より好ましい。 【0026】 【発明の効果】本発明により、何ら動力を用いることな
く、安価で利用価値が高く、とりわけお年寄りの給油作
業に資する給油補助具を提供できる。上記各例では、3
段構成の可動支持部を有する給油補助具を説明したが、
段数は限らないので、よりきめ細やかな灯油缶又はタン
クの高さ調整も可能である。場合によっては、可動支持
部の高さ調節機構を設ければ、使用者に適した高さに振
り分けた可動支持部を有する給油補助具を構成すること
ができる。 【0027】本発明の給油補助具は、給油作業の負担軽
減に主眼を置くが、例示した給油補助具にも明らかなよ
うに、例えば灯油缶又はタンクを移動自在にしたり、保
管又は給油中の灯油缶又はタンクの転倒防止を図った
り、更には支持台を付設することで給油中の燃料タンク
の転倒防止まで可能にするなど、効果は多岐にわたって
いる。また、組立式の収納本体であれば、灯油を使わな
い夏場には分解してしまっておくことができるし、必要
により収納本体の各段又は最上面を板材等で塞いで連通
状態をなくせば、いわゆる棚として利用できる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の給油補助具の一例を表した斜視図であ
る。 【図2】収納本体を灯油タンクに被せ始めた状態を表し
た図1相当斜視図である。 【図3】収納本体を灯油タンクに被せ終わった状態を表
した図1相当斜視図である。 【図4】灯油タンクを少し持ち上げた状態を表した図1
相当斜視図である。 【図5】灯油が十分にある時の給油作業を表した状態を
表した図1相当斜視図である。 【図6】灯油が減ったために灯油タンクを高くして給油
作業をしている状態を表した図1相当斜視図である。 【図7】空になった灯油タンクを取り出している状態を
表した図1相当斜視図である。 【図8】別例の給油補助具の図1相当斜視図である。 【図9】別例の給油補助具の図1相当斜視図である。 【符号の説明】 1 収納本体 2 可動支持部 5 支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−89726(JP,A) 特開 昭61−268563(JP,A) 特開 平8−42837(JP,A) 特開 平10−315980(JP,A) 特開 平10−236316(JP,A) 実開 平6−33772(JP,U) 実開 昭63−180373(JP,U) 実開 昭53−64697(JP,U) 登録実用新案3024200(JP,U) 登録実用新案3027662(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62B 5/00 B62B 3/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 灯油缶又はタンクから暖房器具の燃料タ
    ンクへの給油作業を補助する道具であり、灯油缶又はタ
    ンクを少なくとも上下方向に挿通可能に最上下面を構成
    する主フレーム枠を縦フレームで連結した枠体形状の
    納本体と、該収納本体内に設ける複数段の可動支持部と
    から構成し、収納本体は前記可動支持部の各段に合わせ
    て段フレーム枠を形成し、可動支持部は上方から各段フ
    レーム枠又は主フレーム枠に当接して掛止される支持棒
    に回動板を取り付けた形状で、収納本体底面と平行な水
    平面から上方に向けて支持位置又は開放位置の間で回動
    自在としてなり、灯油缶又はタンクを床面等に置いた状
    態で収納本体を上方から被せるように降ろすと、可動支
    持部が下方からこの灯油缶又はタンクに押し上げられて
    開放位置へ変位して退避し、灯油タンクを可動支持部が
    回動可能な高さまで持ち上げて可動支持部の回動範囲か
    ら離脱させると自然に可動支持部が傾倒し、支持棒が段
    フレーム枠又は主フレーム枠に掛止された支持位置へ変
    位して該灯油缶又はタンク底面を支持可能となり、特定
    段の可動支持部を支持位置とすることで該特定段の高さ
    に灯油缶又はタンクを支持してなる給油補助具。
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