JP3410961B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3410961B2
JP3410961B2 JP13206298A JP13206298A JP3410961B2 JP 3410961 B2 JP3410961 B2 JP 3410961B2 JP 13206298 A JP13206298 A JP 13206298A JP 13206298 A JP13206298 A JP 13206298A JP 3410961 B2 JP3410961 B2 JP 3410961B2
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武司 西沢
太郎 綱島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に係り、特に基板上に搭載された半導体素子を樹脂に
より封止する半導体装置の製造方法に関する。近年、携
帯電話等の電子機器の小型化が急速に進んでおり、これ
に伴い電子機器内に実装される半導体装置に対しても小
型化の要求が強くなってきている。
【0002】また一方において、電子機器には高い信頼
性及び低コスト化が要求されており、よって半導体装置
及びこれを製造する製造方法においても、これらの要求
に対応させる必要がある。
【0003】
【従来の技術】図7乃至図13は、従来の半導体装置の
製造方法を説明するための図である。尚、以下の説明で
は、半導体装置として回路基板(以下、装置側基板とい
う)に上面に搭載した半導体素子を樹脂封止すると共に
下面にボール電極を有した構造のBGA(Ball Grid Arr
ay)タイプの半導体装置10A〜10Dの製造方法を例
に挙げて説明するものとする。
【0004】図7は、第1従来例である半導体装置の製
造方法を説明するための図である。同図に示す製造方法
では、先ずガラス−エポキシ製の多層配線基板構造を有
した樹脂基板1の所定複数位置(図では1個のみ示す)
に、連結部3を残して溝部2を形成することにより複数
の装置用基板4を形成する。よって、形成された装置用
基板4は、連結部3により樹脂基板1に支持された構成
となっている。
【0005】続いて、装置用基板4の上部にベアチップ
状の半導体素子(図示に現れず)を搭載すると共に、こ
の半導体素子をモールド樹脂5により樹脂封止する。図
7(A)は、装置用基板4にモールド樹脂5が形成され
た樹脂基板1を示している。上記のように装置用基板4
にモールド樹脂5が形成されると、続いて、装置用基板
4を樹脂基板1から切り出す処理を行う。この切り出し
処理は、図7(B)に示されるように、ルータ6を用い
て行う。このルータ6は、回転することにより樹脂基板
1を切削して加工溝7を形成するものであり、予め形成
されている溝2に沿って装置用基板4の外周全周に加工
溝7を形成する。
【0006】よって、装置用基板4の外周全周に加工溝
7を形成することにより連結部3は除去され、装置用基
板4は樹脂基板1から分離し、図7(C)に示す半導体
装置10Aが製造される。尚、装置用基板4を樹脂基板
1から分離した後または前に、装置用基板4の下面にボ
ール電極(例えば、半田バンプ)を配設する処理(ボー
ル配設処理)を実施するが、このボール配設処理につい
ては説明を省略するものとする。また、以下説明する各
従来例においても同様とする。
【0007】図8は、第2従来例である半導体装置の製
造方法を説明するための図である。尚、図8において、
図7に示した第1従来例の構成と同一構成については同
一符号を付してその説明を省略するものとする。図8に
示す製造方法では、図8(A)に示すように、樹脂基板
1に溝部2,連結部3,及び装置用基板4を形成すると
共に、装置用基板4上に半導体素子8を搭載する。本従
来例では、続いて図8(B)に示すように、装置用基板
4に樹脂をポッティングすることにより、ポッティング
樹脂9を形成し、これにより半導体素子8を樹脂封止す
る。
【0008】続いて、ポッティング樹脂9が形成された
樹脂基板1を図10に示される打ち抜き装置14(後に
詳述する)に装着し、打ち抜き加工により連結部3を切
断する。これにより、装置用基板4は樹脂基板1から分
離し、図8(C)に示す半導体装置10Bが製造され
る。図9は、第3従来例である半導体装置の製造方法を
説明するための図である。尚、図9においても、図7に
示した第1従来例の構成と同一構成については同一符号
を付してその説明を省略するものとする。
【0009】図9に示す製造方法は、先に説明した第2
従来例の図8(A)に示すまでの処理は同一の処理であ
る。しかるに本従来では、装置用基板4上に半導体素子
8を搭載した後、または最初から装置用基板4の上部に
枠状のダム13を配設し、その上でポッティング樹脂9
をダム13内にポッティングする。図9(A)は、ダム
13内にポッティング樹脂9を配設した状態を示してい
る。ダム13の高さは、半導体素子8を封止するに足る
十分な高さを有しているため、ダム13内にポッティン
グ樹脂9を配設することにより、半導体素子8は樹脂封
止される。
【0010】ポッティング樹脂9により半導体素子8が
樹脂封止されると、樹脂基板1は図10に示される打ち
抜き装置14に装着され、打ち抜き加工により連結部3
が切断される。これにより、装置用基板4は樹脂基板1
から分離し、図9(B)に示す半導体装置10Cが製造
される。図10は、第2及び第3従来例で用いる打ち抜
き装置14を示している。この打ち抜き装置14は、大
略するすると押さえ治具15,ダイ16,パンチ17等
により構成されている。この打ち抜き装置14を用いて
連結部3を切断するには、樹脂基板1をダイ16上の所
定位置に載置すると共に、押さえ治具15により樹脂基
板1をダイ16に向け押圧する。
【0011】押さえ治具15の上部には押圧バネ19が
配設されており、この押圧バネ19のバネ力により押さ
え治具15はダイ16に向け押圧される。これにより、
樹脂基板1は押さえ治具15とダイ16との間に挟持さ
れた状態となる。また、樹脂基板1が打ち抜き装置14
に装着された状態において、連結部3と対向する位置に
はパンチ17が配設されている。このパンチ17は、図
示しない液圧装置によりダイ16に設けられた凹部18
に向け下動するよう構成されている。よって、パンチ1
7により連結部3は剪断的に切断される。これにより、
上記のように装置用基板4は樹脂基板1から分離し、図
8(C)及び図9(B)に示す半導体装置10B,10
Cを製造することができる。
【0012】図11は、第4従来例である半導体装置の
製造方法を説明するための図である。尚、図11におい
ても、図7に示した第1従来例の構成と同一構成につい
ては同一符号を付してその説明を省略するものとする。
図11に示す製造方法では、樹脂基板1に形成された装
置用基板4の半導体素子8の搭載位置に座ぐり部20
(凹部)を形成し、この座ぐり部20内に半導体素子8
を搭載する。続いて、座ぐり部20内に樹脂をポッティ
ングすることにより、図11(A)に示すように半導体
素子8をポッティング樹脂9により樹脂封止する。
【0013】そして、ポッティング樹脂9により半導体
素子8が樹脂封止されると、樹脂基板1は前記した打ち
抜き装置14に装着され、打ち抜き加工により連結部3
が切断される。これにより、装置用基板4は樹脂基板1
から分離し、図11(B)に示す半導体装置10Dが製
造される。図12は、第5従来例である半導体装置の製
造方法を説明するための図である。尚、図12において
も、図7に示した第1従来例の構成と同一構成について
は同一符号を付してその説明を省略するものとする。
【0014】図12に示す製造方法は、いわゆるプッシ
ュバック方式といわれる方法である。このプッシュバッ
ク方式では、先ず樹脂基板1から装置用基板4を打ち抜
いた後、打ち抜きにより樹脂基板1に形成された打ち抜
き孔23に再び装置用基板4を嵌入することにより戻
し、この状態で樹脂封止等の他の半導体製造工程を実施
する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した各
従来例では、次のような問題点が発生していた。図7に
示す第1従来例に係る製造方法では、ルータ6が樹脂基
板1を切削して加工溝7を形成するため、モールド樹脂
5の剥離防止の面よりモールド樹脂5に近接する位置で
切削加工を行うことができず、図7(C)に示すように
モールド樹脂5の外周部分には矢印L1で示す分だけ鍔
状に装置用基板4が延出した部分(以下、この部分を切
り代という)が形成されてしまう。よって、製造される
半導体装置10Aの小型化を図ることができないという
問題点があった。
【0016】また、図8に示す第2従来例に係る製造方
法では、ポッティング樹脂9を形成する際、ポッティン
グされた樹脂が溝部2内に流れ込み、液ダレ部11が形
成されてしまう。図8(C)に示されるように、液ダレ
部11が発生すると、実質的に半導体装置10Bの外形
が大きくなってしまい、本従来例においも製造される半
導体装置10Bが大型化してしまうという問題点が発生
する。
【0017】また、図9に示す第3従来例に係る製造方
法では、ダム13を設けることにより、第2従来例で発
生する液ダレ部11の発生は抑制される。しかるに、装
置用基板4の上部にダム13が配設されることにより、
図9(B)に示すように、連結部3を切断した際に凸部
12が形成されてしまい、実質的に半導体装置10Cの
外形が大きくなり、本従来例においも製造される半導体
装置10Cが大型化してしまうという問題点が発生す
る。尚、この凸部12が形成されるのは、先に図8を用
いて説明した第2従来例に係る半導体装置10Bにおい
ても同様である。
【0018】ここで、第2及び第3従来例において凸部
12が発生する理由について説明する。図10を用いて
説明したように、連結部3の切断は打ち抜き装置14を
用いて行う。この打ち抜き装置14では、複数(第2及
び第3従来では、一つの装置用基板4に対して4個)の
連結部3を一括して同時に切断することができるため、
効率よく切断処理を行うことができ、半導体装置10
B,10Cの低コスト化を図ることができる。
【0019】しかるに、装置用基板4にポッティング樹
脂9或いはダム13等の突出物が設けられた構成では、
打ち抜き装置14を構成する押さえ治具15により樹脂
基板1を押圧する際、このポッティング樹脂9或いはダ
ム13の配設位置より外側で樹脂基板1を押圧する必要
がある。また、押さえ治具15は連結部3を切断するパ
ンチ17を上下方向に移動可能に保持する必要があるた
め、パンチ17の配設位置(即ち、切断位置)よりも内
側にある程度の肉厚が必要となる。
【0020】このため、ポッティング樹脂9或いはダム
13と実際の切断位置との間に、図10に矢印L2で示
すある程度の距離(以下、押さえ代という)が必要とな
る。この押さえ代L2は、連結部3を切断した後も装置
用基板4に残るため、これにより凸部12が形成され
る。即ち、樹脂基板1に連結部3を設け、かつ装置用基
板4の上部にポッティング樹脂9或いはダム13を設け
た構成では、必然的に凸部12が発生し、半導体装置1
0B,10Cの大型化が発生してしまう。
【0021】一方、図11に示す第4従来例に係る製造
方法では、凹状とされた座グリ部20がダム13と同様
の機能を奏するため、液ダレ部11の発生を抑制するこ
とができる。また、装置用基板4の上部に突出する構成
物がないため、打ち抜き装置14を構成する押さえ治具
15は装置用基板4上を押圧することができるため、図
11(B)に示すように製造される半導体装置10Dに
凸部12が形成されることもなく、小型化を図ることが
できる。
【0022】しかるに、前記した第2乃至第4従来例の
ように、多層配線基板構造を有した樹脂基板1を打ち抜
き装置14により打ち抜き加工して連結部3を剪断的に
切断する構成では、図13に示すように、切断面21に
おいて剥離部22が発生するおそれがある。このよう
に、切断面21に剥離部22が発生すると、各層毎に内
部配線が形成された多層配線基板構造の樹脂基板1で
は、内部配線が層間剥離により切断するおそれがあり、
製造される半導体装置10B〜10Dの信頼性が低下し
てしまうという問題点があった。
【0023】更に、図12に示す第5従来例に係る製造
方法では、プッシュバック方式を用いることにより液ダ
レ部11及び凸部12の発生は抑制できるものの、装置
用基板4を打ち抜き孔23に戻した後は、装置用基板4
は打ち抜き孔23の内周部との嵌合力のみにより樹脂基
板1に保持されることとなる。よって、その後に実施さ
れる樹脂モールド或いはポッティング処理時に熱印加が
されたり、また搬送途中に衝撃が印加された場合には、
装置用基板4が樹脂基板1から離脱してしまうおそれが
あるという問題点がある。また、第4実施例で説明した
と同様に打ち抜き時に切断面21に剥離部22が発生す
るおそれがあり、やはり製造される半導体装置10B〜
10Dの信頼性が低下してしまうという問題点もある。
【0024】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、小型化を図りつつ低コストで信頼性の高い半導体
装置を製造しうる半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る手段を講じることにより解決することができる。請求
項1記載の発明に係る半導体装置の製造方法では、予め
個片化された半導体素子が搭載された基板または搭載前
の基板に、ダムシートに溝部を設けることにより形成さ
れた連結部を介して前記ダムシートに一体的に形成され
たダム部を接合する接合工程と、前記ダム部と前記基板
により形成される凹部内に樹脂を配設する樹脂配設工程
と、前記連結部を切断する切断工程とを具備することを
特徴とするものである。
【0026】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の半導体装置の製造方法において、前記ダムシ
ートと前記基板の材質を同一材質としたことを特徴とす
るものである。更に、請求項3記載の発明では、前記請
求項1または2記載の半導体装置の製造方法において、
前記切断工程において、前記連結部を打ち抜き加工によ
り切断することを特徴とするものである。
【0027】上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1記載の発明によれば、接合工程で用いられる基
板は、基本的には予め個片化されたものである。この基
板は樹脂配設工程実施前に個片化されるため、基板を個
片化する際に樹脂やダムの制限は受けず、よって切り代
(図7(C)に示すL1参照)を設ける必要はなくなり
基板の小型化を図ることができる。尚、上記にて基本的
には予め個片化されたものとしたが、連の状態でダムシ
ートに接合した後、基板側だけを切断する方法を含む。
【0028】また、ダム部がダムシートに連結部を介し
て一体的に形成された構成であるため、接合工程を実施
することにより、基板はダム部(即ち、ダムシート)に
接合された構成となる。続く樹脂配設工程では、ダム部
と基板により形成される凹部内に樹脂を配設するため、
樹脂が基板の外部に液ダレ部が発生することを防止する
ことができ、これによっても製造される半導体装置の小
型化を図ることができる。
【0029】切断工程では、ダムシートに形成された連
結部を切断して半導体装置を個片化する。よって、切断
工程を実施しても基板は何ら影響を受けることはなく、
よって基板に剥離が発生するようなことはない。よっ
て、基板の内部配線に損傷が発生するようなことはな
く、製造される半導体装置の信頼性を向上させることが
できる。
【0030】また、請求項2記載の発明によれば、ダム
シートと基板の材質を同一材質としたことにより、ダム
シートに基板を接合後、樹脂配設工程において熱印加が
されたとしても、ダムシートと基板の熱膨張率は等しい
ため剥離が発生するようなことはなく、液ダレ部の発生
を確実に防止することができる。
【0031】更に、請求項3記載の発明によれば、切断
工程において連結部を打ち抜き加工により切断すること
により、基板を支持する複数の連結部を一括的に切断す
ることができ、1本づつ連結部を切断する構成に比べて
半導体装置の製造効率を向上させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1乃至図5は、本発明の一実
施例である半導体装置の製造方法を説明するための図で
あり、半導体製造工程の内、特に接合工程,樹脂配設工
程,及び切断工程を示している。
【0033】尚、以下の説明では、半導体装置としてB
GA(Ball Grid Array)タイプの半導体装置30(図5
参照)の製造方法を例に挙げて説明するものとする。ま
た、本実施例では上記の接合工程,樹脂配設工程,及び
切断工程に特徴を有し、半導体装置30を製造するため
の他の製造工程は周知であるため、以下の説明では接合
工程,樹脂配設工程,切断工程についてのみ説明するも
のとする。
【0034】図1及び図2は、接合工程を示している。
この接合工程では、予め個々に分離された(以下、これ
を“個片化された”と表現する)装置用基板34にダム
シート31Aに形成されたダム部を接合する処理を行
う。装置用基板34は、例えばガラス−エポキシ製の多
層配線基板であり、その上面には半導体素子38が搭載
されている。この装置用基板34は、図示しない樹脂基
板に複数個形成された後、例えはルータを用いて個片化
される。即ち、装置用基板34は、接合工程を実施する
前に、予め個片化された構成とされている。
【0035】このように本実施例では、上記した各工程
(接合工程,樹脂配設工程,切断工程)を実施する前に
装置用基板34は個片化されるため、個片化する際に装
置用基板34上に樹脂やダムは設けられていない。この
ため、装置用基板34を個片化のため切削或いは研削す
る際、切り代(図7(C)に示すL1参照)を設ける必
要はなくなり、よって装置用基板34の小型化を図るこ
とができる。
【0036】また、装置用基板34は、ルータ等の切削
或いは研削手段を用いて個片化される。この際、切削或
いは研削方向は、装置用基板34を構成する各層の積層
方向と異なる方向となるよう設定されているため、切削
位置或いは研削位置において剥離部が発生するようなこ
とはない。よって、装置用基板34は高い信頼性を維持
している。
【0037】一方、ダムシート31Aは、前記の装置用
基板34の材質と同じガラス−エポキシ製の平板状部材
であり、その所定複数位置(図では1個のみ示す)に
は、連結部33を残して溝部32を形成することにより
複数のダム部35が形成されている。このダム部35は
中央部に開口部36を有した矩形枠形状とされており、
その外形形状は前記した装置用基板34の外形形状と略
等しくなるよう構成されている。また、ダム部35は、
複数(図では4個)の連結部33によりダムシート31
Aに支持された構成となっている。
【0038】上記した装置用基板34は、ダムシート3
1Aに形成されたダム部35の下部に接着剤を用いて接
合される。この際、用いられる接着剤は、ダムシート3
1A及び装置用基板34の基材料であるガラス−エポキ
シ基板と熱膨張率が略等しいものが選定されている。図
2は、装置用基板34にダムシート31Aが接合された
状態を示している。同図に示すように、装置用基板34
にダムシート31Aが接合することにより、ダム部35
及び装置用基板34は協働して凹部41を形成し、この
凹部41の底部に半導体素子38が配設された構成とな
る。
【0039】上記の接合工程が終了すると、続いて樹脂
配設工程が実施される。図3は、樹脂配設工程を説明す
るための図であり、図2におけるA−A線に沿う断面図
である。同図に示すように、樹脂配設工程では、ダム部
35と装置用基板34とにより形成される凹部41内
に、ノズル40を用いて封止樹脂をポッティングする。
これにより、図4に示されるように、凹部41内にポッ
ティング樹脂39が形成される。
【0040】この際、ダム部35の高さは、半導体素子
38を封止するに足る十分な高さを有しているため、ダ
ム部35内にポッティング樹脂39を配設することによ
り、半導体素子38はポッティング樹脂39により確実
に保護された構成となる。また、ダム部35を設けるこ
とにより、ポッティング時に装置用基板34の外周に液
ダレ部が発生することを防止でき、よって実質的に半導
体装置30の外形が大きくなることを防止できる。これ
により、製造される半導体装置30が大型化してしまう
ことを防止することができる。
【0041】また、本実施例では、上記したようにダム
シート31Aと装置用基板34の材質を同一材質として
いるため、ポッティング樹脂39の配設時に熱印加がさ
れたとしても、ダムシート31Aと装置用基板34の熱
膨張率は等しいため両者間で剥離が発生するようなこと
はなく、これによっても液ダレの発生を防止することが
できる。
【0042】上記した樹脂配設工程が終了すると、続い
て切断工程が実施される。この切断工程では、ダムシー
ト31Aに形成された連結部33を切断して装置用基板
34(半導体装置30)を個片化する。これにより、
に示される半導体装置30が製造される。この個片化
処理は、先に図10を用いて説明した打ち抜き装置14
を用いて行う。具体的には、装置用基板34が接合され
たダムシート31Aをダイ16上の所定位置に載置する
と共に、押さえ治具15によりダムシート31Aをダイ
16に向け押圧する。
【0043】この際、ポッティング樹脂39はダム部3
5の上面と面一となるよう配設されているためダム部3
5の上部には突出物はなく、よって押さえ治具15によ
りダム部35の上部を押圧することが可能となる。これ
により、パンチ17による切断位置をダム部35の近傍
位置に設定することが可能となり、連結部33に押さえ
代L2(図10参照)を設ける必要が無くなる。これに
より、連結部33を切断した後にダム部35の外周位置
に凸部(図8(C),図9(B)参照)が形成されるこ
とはなく、製造される半導体装置30の小型化を図るこ
とができる。
【0044】また、打ち抜き装置14を用いて連結部3
3の切断を行うことにより、複数(本実施例では4個)
設けられた連結部33を一括して切断することが可能と
なり、1本づつ連結部33を切断する構成に比べて切断
工程の効率化を図ることができる。更に、打ち抜き装置
14を用いた切断はダムシート31Aに対し剪断方向の
切断となるが、ダムシート31Aはあくまで装置用基板
34を支持する機能のみを奏するものであり、内部配線
は設けられていない。よって、連結部33を切断した切
断面に剥離等が発生しても、これは装置用基板34に何
ら悪影響を与えるものではなく、製造される半導体装置
30の信頼性を維持することができる。
【0045】尚、ダムシートの構成は、図1乃至図4に
示した構成のダムシート31Aの構成に限定されるもの
ではなく、要求されるダム部35の支持強度等に応じて
適宜変更することが可能であり、例えば図6(A),
(B)に示されるような構成のダムシート31B,31
Cとすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、基板を個片化する際に樹脂やダムは設けら
れておらず、よって切り代を設ける必要がないため基板
の小型化、即ち半導体装置の小型化を図ることができ
る。
【0047】また、ダム部と基板により形成される凹部
内に樹脂を配設するため、樹脂が基板の外部に液ダレ部
が発生することを防止することができ、これによっても
製造される半導体装置の小型化を図ることができる。ま
た、切断工程ではダムシートに形成された連結部を切断
して半導体装置を個片化するため、切断時に基板に剥離
が発生するようなことはない。このため、基板の内部配
線に損傷が発生することを防止でき、製造される半導体
装置の信頼性を向上させることができる。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、ダム
シートに基板を接合した後に樹脂配設工程において熱印
加がされたとしても、ダムシートと基板の熱膨張率は等
しいため剥離が発生するようなことはなく、液ダレ部の
発生を確実に防止することができる。更に、請求項3記
載の発明によれば、基板を支持する複数の連結部を一括
的に切断することができ、1本づつ連結部を切断する構
成に比べて半導体装置の製造効率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
を説明するための図であり、接合工程を説明するための
図である(その1)。
【図2】本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
を説明するための図であり、接合工程を説明するための
図である(その2)。
【図3】本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
を説明するための図であり、樹脂配設工程を説明するた
めの図である(その1)。
【図4】本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
を説明するための図であり、樹脂配設工程を説明するた
めの図である(その2)。
【図5】本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
により製造された半導体装置を示す図である。
【図6】ダムシートの変形例を説明するための図であ
る。
【図7】第1従来例である半導体装置の製造方法を説明
するための図である。
【図8】第2従来例である半導体装置の製造方法を説明
するための図である。
【図9】第3従来例である半導体装置の製造方法を説明
するための図である。
【図10】連結部を切断する打ち抜き装置を説明するた
めの図である。
【図11】第4従来例である半導体装置の製造方法を説
明するための図である。
【図12】第5従来例である半導体装置の製造方法を説
明するための図である。
【図13】打ち抜き装置により樹脂基板に形成された連
結部を切断した時に発生する問題点を説明するための図
である。
【符号の説明】
30 半導体装置 31A〜31C ダムシート 32 溝部 33 連結部 34 装置用基板 35 ダム部 36 開口部 38 半導体素子 39 ポッティング樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−129773(JP,A) 特開 平8−153953(JP,A) 特開 平9−36155(JP,A) 特開 平8−167724(JP,A) 特開 平9−293949(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め個片化された半導体素子が搭載され
    た基板または搭載前の基板に、ダムシートに溝部を設け
    ることにより形成された連結部を介して前記ダムシート
    一体的に形成されたダム部を接合する接合工程と、 前記ダム部と前記基板により形成される凹部内に樹脂を
    配設する樹脂配設工程と、前記連結部を切断する切断工
    とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記ダムシートと前記基板の材質を同一材質としたこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記切断工程において、前記連結部を打ち抜き加工によ
    り切断することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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