JP3410698B2 - 検査回路挿入方法 - Google Patents

検査回路挿入方法

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JP3410698B2
JP3410698B2 JP32934899A JP32934899A JP3410698B2 JP 3410698 B2 JP3410698 B2 JP 3410698B2 JP 32934899 A JP32934899 A JP 32934899A JP 32934899 A JP32934899 A JP 32934899A JP 3410698 B2 JP3410698 B2 JP 3410698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
検査可能化(容易化)方法であって、それぞれ検査デー
タがあらかじめ用意されている複数の機能ブロックを半
導体集積回路に組み込む場合に、複数の機能ブロックご
とに検査回路を挿入することにより、半導体集積回路の
外部から該半導体集積回路を検査可能にする検査回路挿
入方法、及びあらかじめ用意された機能ブロック単体の
検査データを、検査回路が挿入された検査可能な集積回
路の検査を行なえる検査データに変換する検査データ変
換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、それぞれが、あらかじめ設計さ
れ、所定の機能を有する複数の機能ブロックを用いて半
導体集積回路を構成することにより、半導体集積回路の
設計の効率化が図られようとしている。これらの機能ブ
ロックには、各機能ブロックごとの入力値と期待値(出
力値)とを示した故障検査用データ(検査データ) が添
付されている場合がある。ここで、機能ブロックとは、
論理回路ブロックやメモリ回路ブロック、さらには、I
P(インテレクチャアル・プロパティ)、VC(バーチ
ャル・コア)又はコア等と呼ばれる大規模機能ブロック
を指す。
【0003】この検査データを用いて、複数の機能ブロ
ックからなる半導体集積回路の検査を行なうには、各機
能ブロックを半導体集積回路の外部から検査可能となる
ように検査回路を挿入する必要がある。従来、この検査
回路の挿入には、機能ブロックごとの接続関係の記述を
人手に頼って変更するという作業が必要である。
【0004】また、挿入された検査回路を通して各機能
ブロックを外部から検査できるようにするには、機能ブ
ロック単体ごとの検査データを、検査が可能となった半
導体集積回路に用いることができる検査データに変換す
ることが必要である。同様に、この検査データの変換作
業も、従来は人手に頼っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機能ブ
ロックの大規模化に伴い、各論理ブロックごとのピン数
が数百から千以上になることもあり、また、複数個の機
能ブロックを組み込んで半導体集積回路装置を実現する
こともある。このため、検査回路を挿入する作業には、
例えばゲートレベルであれば、検査対象となる複数の機
能ブロックごとに入出力ピンと該入出力ピンと接続され
る外部ピンとが記述されたネットリストを作成する作業
を伴う。また、各機能ブロックごとに検査データが添付
されていても、各機能ブロックの検査データを半導体集
積回路装置の検査データに変換するという作業をも伴
う。このように、手作業で行なう検査回路の挿入作業、
及び複数の機能ブロックごとの検査データの変換作業に
は、多大な工数が必要となると共に作業ミスも生じ易く
なるという問題を有している。
【0006】本発明は、前記従来の問題に鑑み、複数の
機能ブロックからなる半導体集積回路を検査可能とする
検査回路の挿入作業を人手に頼ることなく行なえるよう
にすることを第1の目的とし、半導体集積回路に組み込
んだ機能ブロック単体の検査データを半導体集積回路の
外部から検査できる検査データに容易に変換できるよう
にすることを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明は、機能ブロックの入出力ピンと外部ピ
ンとの接続対応関係を表わすピン対応情報を作成し、既
存の回路情報に含まれる接続関係情報を更新する。ま
た、前記第2の目的を達成するため、本発明は、本発明
に係るピン対応情報に基づいて、機能ブロック単体の検
査データを、集積回路の外部から機能ブロック単体の検
査が可能となる検査データに変換する。
【0008】具体的に、本発明に係る第1の検査回路挿
入方法は、前記第1の目的を達成するもので、複数の機
能ブロックを互いに接続して集積回路を形成し、集積回
路における各機能ブロックの検査を行なう際に、外部か
ら各機能ブロックごとに検査データを入力できるように
集積回路に検査回路を挿入する検査回路挿入方法を対象
とし、複数の機能ブロックのうち、検査対象となる機能
ブロックにおける、入力ピンと該入力ピンと接続される
テスト入力用外部ピンとの入力対応関係情報、及び出力
ピンと該出力ピンと接続されるテスト出力用外部ピンと
の出力対応関係情報を含むピン対応指定情報を作成する
ピン対応指定情報作成工程と、ピン対応指定情報を解析
して機械が読み取り可能なピン対応情報を生成するピン
対応指定情報解析工程と、ピン対応情報に基づいて、検
査入力回路を検査対象となる機能ブロックとテスト入力
用外部ピンとの間、又は検査出力回路を検査対象となる
機能ブロックとテスト出力用外部ピンとの間に挿入する
検査回路挿入工程とを備えている。
【0009】第1の検査回路挿入方法によると、検査対
象となる機能ブロックにおける入力ピンと該入力ピンと
接続されるテスト入力用外部ピンとの入力対応関係情
報、及び出力ピンと該出力ピンと接続されるテスト出力
用外部ピンとの出力対応関係情報を含むピン対応指定情
報を人手又は機械により作成し、作成したピン対応指定
情報を解析して機械が読み取り可能なピン対応情報を生
成するため、検査対象の機能ブロックに用いる検査回路
(検査入力回路又は検査出力回路)の設計を行なうこと
なく、検査回路を含む検査可能集積回路情報を得ること
ができる。
【0010】本発明に係る第2の検査回路挿入方法は、
前記第1の目的を達成するもので、複数の機能ブロック
を互いに接続して集積回路を形成し、集積回路における
各機能ブロックの検査を行なう際に、外部から各機能ブ
ロックごとに検査データを入力できるように集積回路に
検査回路を挿入する検査回路挿入方法を対象とし、複数
の機能ブロックのうち、検査対象となる機能ブロックに
おける、入力ピンと該入力ピンと接続されるテスト入力
用外部ピンとの入力対応関係情報、及び出力ピンと該出
力ピンと接続されるテスト出力用外部ピンとの出力対応
関係情報を含むピン対応指定情報をあらかじめ作成する
ピン対応指定情報準備工程と、集積回路の集積回路情報
から機能ブロックごとの接続関係を解析して接続関係情
報を生成する集積回路情報解析工程と、ピン対応指定情
報を解析して機械が読み取り可能なピン対応情報を生成
するピン対応指定情報解析工程と、ピン対応情報に基づ
いて、検査モード時にテスト入力用外部ピンから検査対
象となる機能ブロックの入力ピンに検査データを入力す
る検査入力回路と、テスト入力用外部ピンが通常動作モ
ード時の出力ピン又は双方向ピンである場合に、検査モ
ード時に検査データを入力する方向にピンを設定する入
力信号方向制御回路とをテスト入力用外部ピンと検査対
象となる機能ブロックとの間に挿入する検査入力回路挿
入工程と、ピン対応情報に基づいて、検査モード時に検
査対象となる機能ブロックの出力ピンからテスト出力用
外部ピンに検査データを出力する検査出力回路と、テス
ト出力用外部ピンが通常動作モード時の入力ピン又は双
方向ピンである場合に、該入力ピン又は該双方向ピンを
検査モード時に検査データを出力可能とする出力信号方
向制御回路とを検査対象となる機能ブロックとテスト出
力用外部ピンとの間に挿入する検査出力回路挿入工程
と、挿入された検査入力回路又は検査出力回路の接続関
係に基づいて接続関係情報を更新し、更新された接続関
係情報を検査可能集積回路情報として出力する検査可能
集積回路情報出力工程とを備えている。
【0011】第2の検査回路挿入方法によると、半導体
集積回路の設計者は、検査対象となる機能ブロックにお
ける入力ピンとテスト入力用外部ピンとの入力対応関係
情報、及び出力ピンとテスト出力用外部ピンとの出力対
応関係情報を含むピン対応指定情報をあらかじめ作成
(記述)するだけで、検査対象の機能ブロックに用いる
検査回路(検査入力回路又は検査出力回路)の設計を行
なうことなく、検査回路を含む検査可能集積回路情報を
得ることができる。
【0012】第2の検査回路挿入方法において、ピン対
応指定情報準備工程が、入力対応関係情報又は出力対応
関係情報を複数のグループに分割する分割情報を作成す
る工程を含み、検査入力回路挿入工程が、分割情報に基
づいて検査入力回路をグループごとに挿入する工程を含
み、検査出力回路挿入工程が、分割情報に基づいて検査
出力回路をグループごとに挿入する工程を含むことが好
ましい。このようにすると、検査可能集積回路情報を用
いてレイアウト設計を行なう後工程のレイアウト工程に
おいて、機能ブロックのピンとテスト外部用ピンとのレ
イアウト上の位置関係に応じて検査回路自体をも分割さ
れたグループごとにレイアウトが可能となるので、レイ
アウト設計の効率化を図ることができる。
【0013】第2の検査回路挿入方法において、ピン対
応指定情報準備工程が、信号の伝播時に生じる信号形状
の鈍りを整形する信号整形用バッファを検査入力回路又
は検査出力回路に付加するか否かを決定する信号整形用
バッファ情報を作成する工程を含み、検査入力回路挿入
工程が、信号整形用バッファ情報に基づいて信号整形用
バッファを検査入力回路に挿入する工程を含み、検査出
力回路挿入工程が、信号整形用バッファ情報に基づいて
信号整形用バッファを検査出力回路に挿入する工程を含
むことが好ましい。このようにすると、レイアウト設計
工程の前に、必要な信号整形用バッファを組み込めるた
め、レイアウト設計の効率化を図ることができる。
【0014】第2の検査回路挿入方法が、ピン対応指定
情報解析工程と検査入力回路挿入工程及び検査出力回路
挿入工程との間に、ピン対応指定情報に基づいて、挿入
される検査入力回路又は検査出力回路におけるレイアウ
ト後の配線長を推定した後、信号の伝播時に生じる信号
形状の鈍りを整形する信号整形用バッファを検査入力回
路又は検査出力回路に付加するか否かを判定し、判定結
果を信号整形用バッファ情報としてピン対応情報に追加
するバッファ要否判定工程をさらに備え、検査入力回路
挿入工程が、信号整形用バッファ情報に基づいて信号整
形用バッファを検査入力回路に挿入する工程を含み、検
査出力回路挿入工程が、信号整形用バッファ情報に基づ
いて信号整形用バッファを検査出力回路に挿入する工程
を含むことが好ましい。このようにすると、挿入される
検査入力回路又は検査出力回路におけるレイアウト後の
配線長を推定し、ピン対応情報に基づいて、信号整形用
バッファの要否の判定結果をピン対応情報に追加するた
め、レイアウト設計工程の前に、必要な信号整形用バッ
ファを組み込めるので、レイアウト設計の効率化を図る
ことができる。
【0015】第2の検査回路挿入方法において、ピン対
応指定情報準備工程が、集積回路のクロック周期に対し
て信号遅延が大きくなる場合に信号遅延により誤動作を
防止するタイミング調整用フリップフロップを検査入力
回路又は検査出力回路に付加するか否かを決定するタイ
ミング調整用フリップフロップ情報を作成する工程を含
み、検査入力回路挿入工程が、タイミング調整用フリッ
プフロップ情報に基づいてタイミング調整用フリップフ
ロップを検査入力回路に挿入する工程を含み、検査出力
回路挿入工程が、タイミング調整用フリップフロップ情
報に基づいてタイミング調整用フリップフロップを検査
出力回路に挿入する工程を含むことが好ましい。このよ
うにすると、レイアウト設計工程の前に、必要なタイミ
ング調整用フリップフロップを組み込めるため、レイア
ウト設計の効率化を図ることができる。
【0016】第2の検査回路挿入方法が、ピン対応指定
情報解析工程と検査入力回路挿入工程及び検査出力回路
挿入工程との間に、ピン対応指定情報に基づいて、集積
回路のクロック周期に対するレイアウト後の信号遅延を
推定した後、該信号遅延による誤動作を防止するタイミ
ング調整用フリップフロップを検査入力回路又は検査出
力回路に付加するか否かを判定し、判定結果をタイミン
グ調整用フリップフロップ情報としてピン対応情報に追
加するフリップフロップ要否判定工程をさらに備え、検
査入力回路挿入工程が、タイミング調整用フリップフロ
ップ情報に基づいてタイミング調整用フリップフロップ
を検査入力回路に挿入する工程を含み、検査出力回路挿
入工程が、タイミング調整用フリップフロップ情報に基
づいてタイミング調整用フリップフロップを検査出力回
路に挿入する工程を含むことが好ましい。このようにす
ると、ピン対応指定情報に基づいて、集積回路の検査時
のクロック周期に対するレイアウト後の信号遅延を推定
し、タイミング調整用フリップフロップの要否の判定結
果をピン対応情報に追加するため、レイアウト設計工程
の前に、必要なタイミング調整用フリップフロップを組
み込めるので、レイアウト設計の効率化を図ることがで
きる。
【0017】本発明に係る第3の検査回路挿入方法は、
前記第1の目的を達成するもので、複数の機能ブロック
を互いに接続して集積回路を形成し、集積回路における
各機能ブロックの検査を行なう際に、外部から各機能ブ
ロックごとに検査データを入力できるように集積回路に
検査回路を挿入する検査回路挿入方法を対象とし、集積
回路の集積回路情報から機能ブロックごとの接続関係を
解析して接続関係情報を生成する集積回路情報解析工程
と、接続関係情報に基づいて、検査対象となる機能ブロ
ックにおける、入力ピンと該入力ピンと接続されるテス
ト入力用外部ピンとの入力対応関係情報、及び出力ピン
と該出力ピンと接続されるテスト出力用外部ピンとの出
力対応関係情報を含むピン対応情報を生成するピン対応
情報生成工程と、ピン対応情報に基づいて、検査モード
時にテスト入力用外部ピンから検査対象となる機能ブロ
ックの入力ピンに検査データを入力する検査入力回路
と、テスト入力用外部ピンが通常動作モード時の出力ピ
ン又は双方向ピンである場合に、該出力ピン又は該双方
向ピンを検査モード時に検査データを入力可能とする入
力信号方向制御回路とをテスト入力用外部ピンと検査対
象となる機能ブロックとの間に挿入する検査入力回路挿
入工程と、ピン対応情報に基づいて、検査モード時に検
査対象となる機能ブロックの出力ピンからテスト出力用
外部ピンに検査データを出力する検査出力回路と、テス
ト出力用外部ピンが通常動作モード時の入力ピン又は双
方向ピンである場合に、該入力ピン又は該双方向ピンを
検査モード時に検査データを出力可能とする出力信号方
向制御回路とを検査対象となる機能ブロックとテスト出
力用外部ピンとの間に挿入する検査出力回路挿入工程
と、挿入された検査入力回路又は検査出力回路の接続関
係に基づいて接続関係情報を更新し、更新された接続関
係情報を検査可能集積回路情報として出力する検査可能
集積回路情報出力工程とを備えている。
【0018】第3の検査回路挿入方法によると、集積回
路の接続関係情報に基づいて、検査対象となる機能ブロ
ックにおける入力ピンとテスト入力用外部ピンとの入力
対応関係情報、及び出力ピンとテスト出力用外部ピンと
の出力対応関係情報を含むピン対応情報を生成するた
め、検査対象の機能ブロックに挿入する検査回路の設計
を行なうことなく、検査回路を含む検査可能集積回路情
報を得ることができる。
【0019】第3の検査回路挿入方法において、ピン対
応情報生成工程が、集積回路のクロック周期に対するレ
イアウト後の信号遅延を推定した後、通常モード時の信
号遅延が小さくなるように、入力対応関係情報及び出力
対応関係情報をそれぞれ複数のグループに分割する分割
情報を生成する工程を含み、検査入力回路挿入工程が、
分割情報に基づいて検査入力回路をグループごとに挿入
する工程を含み、検査出力回路挿入工程が、分割情報に
基づいて検査出力回路をグループごとに挿入する工程を
含むことが好ましい。このようにすると、後工程のレイ
アウト設計工程において、機能ブロックのピンとテスト
用外部ピンとのレイアウト上の位置関係に応じて、挿入
された検査回路を分割されたグループごとにレイアウト
が可能となるので、レイアウト設計の効率化を図ること
ができる。
【0020】第3の検査回路挿入方法において、ピン対
応情報生成工程が、レイアウト後の機能ブロック同士の
配線の配線長を推定した後、集積回路における検査入力
回路及び検査出力回路の最大配線長又は平均配線長が短
くなるようにピン対応情報を生成する工程を含むことが
好ましい。このようにすると、レイアウトが決定される
前に配線長を短くなるようにするため、後工程のレイア
ウト設計工程において、信号遅延の解析処理及び改善処
理の負荷が低減されるので、レイアウト設計の効率化を
図ることができる。
【0021】第3の検査回路挿入方法において、ピン対
応情報生成工程が、ピン対応情報に基づいて、挿入され
る検査入力回路又は検査出力回路におけるレイアウト後
の配線長を推定した後、信号の伝播時に生じる信号形状
の鈍りを整形する信号整形用バッファを検査入力回路又
は検査出力回路に付加するか否かを判定し、判定結果を
信号整形用バッファ情報として生成する工程を含み、検
査入力回路挿入工程が、信号整形用バッファ情報に基づ
いて信号整形用バッファを検査入力回路に挿入する工程
を含み、検査出力回路挿入工程が、信号整形用バッファ
情報に基づいて信号整形用バッファを検査出力回路に挿
入する工程を含むことが好ましい。このようにすると、
ピン対応情報に基づいて、信号整形用バッファの要否の
判定結果をピン対応情報に追加するため、レイアウト設
計工程の前に、必要な信号整形用バッファを組み込める
ので、レイアウト設計の効率化を図ることができる。
【0022】第3の検査回路挿入方法において、ピン対
応情報生成工程が、ピン対応情報に基づいて、集積回路
のクロック周期に対するレイアウト後の信号遅延を推定
した後、該信号遅延による誤動作を防止するタイミング
調整用フリップフロップを検査入力回路又は検査出力回
路に付加するか否かを判定し、判定結果をタイミング調
整用フリップフロップ情報として生成する工程を含み、
検査入力回路挿入工程が、タイミング調整用フリップフ
ロップ情報に基づいてタイミング調整用フリップフロッ
プを検査入力回路に挿入する工程を含み、検査出力回路
挿入工程が、タイミング調整用フリップフロップ情報に
基づいてタイミング調整用フリップフロップを検査出力
回路に挿入する工程を含むことが好ましい。このように
すると、ピン対応情報に基づいて、集積回路の検査時の
クロック周期に対するレイアウト後の信号遅延を推定
し、タイミング調整用フリップフロップの要否の判定結
果をピン対応情報に追加するため、レイアウト設計工程
の前に、必要なタイミング調整用フリップフロップを組
み込めるので、レイアウト設計の効率化を図ることがで
きる。
【0023】本発明に係る第1の検査データ変換方法
は、前記第2の目的を達成するもので、複数の機能ブロ
ックを互いに接続して集積回路を形成し、あらかじめ用
意された機能ブロックの単体検査データを、集積回路に
おける各機能ブロックの検査を外部から行なえるように
するための検査データに変換する検査データ変換方法を
対象とし、複数の機能ブロックのうち、検査対象となる
機能ブロックにおける、入力ピンと該入力ピンと接続さ
れるテスト入力用外部ピンとの入力対応関係情報、及び
出力ピンと該出力ピンと接続されるテスト出力用外部ピ
ンとの出力対応関係情報を含むピン対応指定情報をあら
かじめ作成するピン対応指定情報準備工程と、ピン対応
指定情報を解析して機械が読み取り可能なピン対応情報
を生成するピン対応指定情報解析工程と、ピン対応情報
に基づいて、単体検査データを集積回路の検査データに
変換する検査データ変換工程とを備えている。
【0024】第1の検査データ変換方法によると、本発
明の第1の検査回路挿入方法により得られるピン対応情
報に基づいて、機能ブロックごとにあらかじめ用意され
た機能ブロックの単体検査データを検査可能な能集積回
路の検査データに変換するため、複数の機能ブロックか
らなる集積回路における各機能ブロックごとに、外部か
ら検査できる検査データを迅速に生成できる。
【0025】本発明に係る第2の検査データ変換方法
は、前記第2の目的を達成するもので、複数の機能ブロ
ックを互いに接続して集積回路を形成し、あらかじめ用
意された機能ブロックの単体検査データを、集積回路に
おける各機能ブロックの検査を外部から行なえるように
するための検査データに変換する検査データ変換方法を
対象とし、集積回路の集積回路情報から機能ブロックご
との接続関係を解析して接続関係情報を生成する集積回
路情報解析工程と、検査対象となる機能ブロックにおけ
る、入力ピンと該入力ピンと接続されるテスト入力用外
部ピンとの入力対応関係情報、及び出力ピンと該出力ピ
ンと接続されるテスト出力用外部ピンとの出力対応関係
情報を含むピン対応情報を生成するピン対応情報生成工
程と、ピン指定情報に基づいて、単体検査データを集積
回路の検査データに変換する検査データ変換工程とを備
えている。
【0026】第2の検査データ変換方法によると、本発
明の第2の検査回路挿入方法により得られるピン対応情
報に基づいて、機能ブロックごとにあらかじめ用意され
た機能ブロックの単体検査データを検査可能な集積回路
の検査データに変換するため、複数の機能ブロックから
なる集積回路における各機能ブロックごとに、外部から
検査できる検査データを迅速に生成できる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明に係る
第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0028】図1は本発明の第1の実施形態に係る検査
回路挿入方法が対象とする半導体集積回路のブロック構
成であって、検査回路が挿入される前の接続状態を示し
ている。図1に示すように、半導体集積回路1Aの配置
領域10には、第1入力ピンin1、第2入力ピンin
2、第3入力ピンin3、第1出力ピンout1、第2
出力ピンout2及び第3出力ピンout3を有する機
能ブロック11が配置され、該機能ブロック11の第1
入力ピンin1及び第2の入力ピンin2と接続された
第1周辺回路12、第3入力ピンin3と接続された第
2周辺回路13、第1出力ピンout1及び第2出力ピ
ンout2と接続された第3周辺回路14及び第3出力
ピンout3と接続された第4周辺回路15が配置され
ている。ここで、各周辺回路12〜15自体がそれぞれ
機能ブロックであってもよい。
【0029】配置領域10には、外部ピンとして、通常
動作モード時にそれぞれ、入力ピンである第1外部ピン
IN1、出力ピンである第2外部ピンIN2及び双方向
ピンである第3外部ピンIN3が設けられており、ま
た、第3周辺回路14とそれぞれ接続され、通常動作モ
ード時に出力ピンである第4外部ピンOUT1及び通常
動作モード時に入力ピンである第5外部ピンOUT2
と、第4周辺回路15と接続され、通常動作モード時に
双方向ピンである第6外部ピンOUT3とが設けられて
いる。
【0030】また、第2周辺回路13と第3外部ピンI
N3との間には、第2周辺回路13から制御され、第3
外部ピンIN3の入出力を規制する第1のトライステー
トバッファ1が接続され、第4周辺回路15と第6外部
ピンOUT3との間には、第4周辺回路15から制御さ
れ、第6外部ピンOUT3の入出力を規制する第2のト
ライステートバッファ2が接続されている。
【0031】なお、配置領域10上のこれらの周辺回路
(機能ブロック)11〜15は仮の配置であって、レイ
アウトは確定されていない。
【0032】以下、このように構成された半導体集積回
路1Aに対する検査回路挿入方法を説明する。
【0033】図2は本実施形態に係る検査回路挿入方法
の概略フローを示している。図2に示すように、まず、
図1に示した半導体集積回路1Aが例えばゲートレベル
又はレジスタトランスファレベル(RTL)で記述され
た集積回路情報21を用意する。また、ピン対応指定情
報作成処理20において、検査対象である機能ブロック
の入力ピンと該入力ピンと接続される外部ピンとの入力
対応関係情報、及び機能ブロックの出力ピンと該出力ピ
ンと接続される外部ピンとの出力対応関係情報を含むピ
ン対応指定情報22を作成する。ここで、ピン対応指定
情報22は機械(コンピュータ)が読み取り可能なファ
イル形式、例えば、スクリーンエディタで作成したファ
イル形式を有していればよい。
【0034】図3は図1に示す半導体集積回路1Aのた
めに作成したピン対応指定情報22を表形式で表わして
いる。図3に示すピン対応指定情報22は、それぞれ行
ごとに対応させて接続することを示しており、ここで
は、検査モードTにおいて、検査データが入力される各
外部ピンIN1、IN2、IN3と、検査対象の機能ブ
ロック11の各入力ピンin1、in2、in3とをこ
の順に接続し、検査結果である期待値データを出力する
各外部ピンOUT1、OUT2、OUT3と、機能ブロ
ック11の各出力ピンout1、out2、out3と
をこの順に接続することを表わしている。
【0035】次に、図2に示す検査回路挿入処理30A
を説明する。
【0036】まず、集積回路情報解析工程31におい
て、集積回路情報21を読み込み、回路構造を解析して
機能ブロックごとの接続関係情報を生成する。
【0037】次に、ピン対応指定情報解析工程32にお
いて、ピン対応指定情報22を読み込むと共に、その内
容を解析し、例えば、コンピュータが処理可能な構造を
持つピン対応情報33を生成する。このピン対応指定情
報22の解析処理は、いわゆるコンパイラ処理であり、
例えば、解析結果を以下に示すようなリスト構造(1)
として出力する。
【0038】 (T (IN1 in1)(IN2 in2)(IN3 in3) (OUT1 out1)(OUT2 out2)(OUT3 out3) ) …(1) 最初の符号Tは検査モードを示し、符号Tに続く6個の
データ対は、データ対における第1項が外部ピンを表わ
し、第2項が機能ブロック11のピンを表わしている。
なお、本実施形態においては、ピン対応情報33をファ
イルとして外部に出力しているが、バイナリコードのよ
うな機械語のまま内部記憶部に格納しておいてもよいこ
とはいうまでもない。
【0039】次に、検査可能回路情報出力工程34にお
いて、ピン対応情報33に基づいて、集積回路情報解析
工程31により生成された接続関係情報に、検査入力回
路、検査出力回路、入力信号方向制御回路又は出力信号
方向制御回路とが付加された検査可能集積回路情報23
を出力する。
【0040】次に、レイアウト工程41において、出力
された検査可能集積回路情報23に基づいてレイアウト
設計を行なって、レイアウト情報42を得る。
【0041】図4は検査可能集積回路情報23に対応す
る検査可能半導体集積回路1Bを示している。図4にお
いて、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の
符号を付すことにより説明を省略する。図4に示すよう
に、検査入力回路16が第1周辺回路12及び第2周辺
回路13と機能ブロック11の入力側との間に挿入さ
れ、検査出力回路17が第3周辺回路14及び第4周辺
回路15と外部ピンOUT1〜OUT3との間に挿入さ
れている。
【0042】検査入力回路16は、検査可能半導体集積
回路1Bの動作モードを指示するモード入力ピンTと接
続され、外部ピンIN1〜IN3、第1周辺回路12及
び第2周辺回路13からの信号を受け、入力された信号
を機能ブロック11の入力ピンin1〜in3にそれぞ
れ出力する。
【0043】検査出力回路17は、モード入力ピンTと
接続され、機能ブロック11の出力ピンout1〜ou
t3、第3周辺回路14及び第4周辺回路15からの信
号を受け、入力された信号を外部ピンOUT1〜OUT
3にそれぞれ出力する。
【0044】第1周辺回路12と第2外部ピンIN2と
の間にはトライステートバッファからなる第1の入力信
号方向制御回路3が挿入されている。第1の入力信号方
向制御回路3は、入力端子が第1周辺回路12と接続さ
れ、出力端子が第2外部ピンIN2と接続され、制御端
子がモード入力ピンTと接続されており、モード入力ピ
ンTからのモード信号Tがオン状態のとき、第1周辺回
路12から第2外部ピンIN2への信号出力を抑制する
ことにより、第2外部ピンIN2から検査入力回路16
に対する信号入力を可能とする。
【0045】第2周辺回路13と第1のトライステート
バッファ1との間には、一方の入力端子が反転型のAN
D素子からなる第2の入力信号方向制御回路4が挿入さ
れている。第2の入力信号方向制御回路4は、一方の入
力端子がモード入力ピンTと接続され、他方の入力端子
が第2周辺回路13と接続され、出力端子が第1のトラ
イステートバッファ1の制御端子と接続されており、モ
ード信号Tがオン状態のとき、第1のトライステートバ
ッファ1を第2周辺回路13から第3外部ピンIN3へ
の信号出力を抑制するように制御することにより、第3
外部ピンIN3から検査入力回路16に対する信号入力
を可能とする。
【0046】第5外部ピンOUT2と検査出力回路17
との間には、トライステートバッファからなる第1の出
力信号方向制御回路5が挿入されている。第1の出力信
号方向制御回路5は、入力端子が検査出力回路17と接
続され、出力端子が第5外部ピンOUT2と接続され、
制御端子がモード入力ピンTと接続されており、モード
信号Tがオン状態のとき、第5外部ピンOUT2から第
3周辺回路14への信号入力を抑制することにより、検
査出力回路17から第5外部ピンOUT2への信号出力
を可能とする。
【0047】第4周辺回路15と第2のトライステート
バッファ2との間には、OR素子からなる第2の出力信
号方向制御回路6が挿入されている。第2の出力信号方
向制御回路6は、一方の入力端子がモード入力ピンTと
接続され、他方の入力端子が第4周辺回路15と接続さ
れ、出力端子が第2のトライステートバッファ2の制御
端子と接続されており、モード信号Tがオン状態のと
き、第2のトライステートバッファ2を第6外部ピンO
UT3から第4周辺回路15への信号入力を抑制するよ
うに制御することにより、検査出力回路17から第6外
部ピンOUT3への信号出力を可能とする。
【0048】図5は検査入力回路16の詳細構成を示
し、図6は検査出力回路17の詳細構成を示している。
【0049】図5に示すように、検査入力回路16は、
モード入力ピンTからのモード信号を受ける第1入力ピ
ン16aとそれぞれ接続された第1選択回路161、第
2の選択回路162及び第3の選択回路163を有して
いる。
【0050】第1選択回路161は、例えば、第1外部
ピンIN1と接続された第2入力ピン16b、第1周辺
回路12と接続された第3入力ピン16c及び機能ブロ
ック11の第1入力ピンin1と接続された第1出力ピ
ン16dを有している。
【0051】第2選択回路162は、例えば、第2外部
ピンIN2と接続された第4入力ピン16e、第1周辺
回路12と接続された第5入力ピン16f及び機能ブロ
ック11の第2入力ピンin2と接続された第2出力ピ
ン16gを有している。
【0052】第3選択回路163は、例えば、第3外部
ピンIN3と接続された第6入力ピン16h、第2周辺
回路13と接続された第7入力ピン16i及び機能ブロ
ック11の第3入力ピンin3と接続された第3出力ピ
ン16jを有している。
【0053】このように構成された検査入力回路16
は、モード信号がTの場合、すなわち検査モード時に
は、各外部ピンIN1〜IN3からの入力信号が各選択
回路161〜163により選択され、一方、モード信号
がTでない場合、すなわち通常動作モード時には、第1
周辺回路12及び第2周辺回路13からの信号線が各選
択回路161〜163により選択される。
【0054】図6に示す検査出力回路17は、モード入
力ピンTからのモード信号を受ける第1入力ピン17a
とそれぞれ接続された第1選択回路171、第2選択回
路172及び第3選択回路173を有している。
【0055】第1選択回路171は、例えば、機能ブロ
ック11の第1出力ピンout1と接続された第2入力
ピン17b、第3周辺回路14と接続された第3入力ピ
ン17c及び第4外部ピンOUT1と接続された第1出
力ピン17dを有している。
【0056】第2選択回路172は、例えば、機能ブロ
ック11の第2出力ピンout2と接続された第4入力
ピン17e、第3周辺回路14と接続された第5入力ピ
ン17f及び第5外部ピンOUT2と接続された第2出
力ピン17gを有している。
【0057】第3選択回路173は、例えば、機能ブロ
ック11の第3出力ピンout3と接続された第6入力
ピン17h、第4周辺回路15と接続された第7入力ピ
ン17i及び第6外部ピンOUT3と接続された第3出
力ピン17jを有している。
【0058】このように構成された検査出力回路17
は、モード信号がTの場合に、機能ブロック11の各出
力ピンout1〜out3からの出力信号が各選択回路
171〜173により選択され、モード信号がTでない
場合、すなわち、通常動作モード時には、第3周辺回路
14及び第4周辺回路15からの信号線が各選択回路1
71〜173により選択される。
【0059】ここでは、図5に示す各選択回路161〜
163及び図6に示す各選択回路171〜173のレイ
アウトはいずれも決定しておらず、各ピン同士の接続関
係を正しく表現しているに過ぎない。
【0060】以上説明したように、本実施形態による
と、図3に示すピン対応指定情報22を作成するだけ
で、半導体集積回路1Aを構成する機能ブロック11と
各外部ピンIN1〜IN3との間に検査入力回路16を
容易に且つ確実に挿入でき、また、機能ブロック11と
各外部ピンOUT1〜OUT3との間に検査出力回路1
7が容易に且つ確実に挿入される。これにより、作業工
数を大幅に低減しながら機能ブロック11を外部から確
実に検査することができるようになる。
【0061】本実施形態においては、ピン対応指定情報
22を人手により作成する作業が必要となるが、例えば
集積回路情報21がゲートレベルで記述されているとす
ると、この集積回路情報21は、通常、プログラム言語
のように記述されたネットリストから構成されているた
め、該ネットリスト自体をスクリーンエディタ等で編集
する作業と比べれば、その編集作業の煩雑さがはるかに
軽減されると共に編集ミスも大幅に低減する。
【0062】また、半導体集積回路1Aの外部ピンと機
能ブロックのピンとの接続関係が変更される場合にも、
ピン対応指定情報22の記述を変更するだけで、容易に
検査可能集積回路情報23の変更が可能となる。
【0063】また、本実施形態に示すように、機能ブロ
ックの出力ピンは、外部双方向ピンでもよく、また、外
部入力ピンであっても、出力信号方向制御回路により双
方向ピンに置換することによって出力可能となる。同様
に、機能ブロックの入力ピンは、外部双方向ピンでもよ
く、また、外部出力ピンであっても、入力信号方向制御
回路により双方向ピンに置換することによって入力可能
となる。
【0064】なお、本実施形態においては、外部ピンと
機能ブロックのピンとの接続関係を示すピン対応指定情
報を表形式としたが、これに限らず、コマンド又はプロ
グラム言語で与えてもよい。
【0065】また、半導体集積回路1Aは、より大きな
半導体集積回路の部分回路であっても構わない。
【0066】(第2の実施形態)以下、本発明に係る第
2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0067】図7は本発明の第2の実施形態に係る検査
回路挿入方法で用いるピン対応指定情報を表形式で表わ
している。検査対象とする半導体集積回路は図1に示す
1Aとする。
【0068】本実施形態と第1の実施形態との差異は、
ピン対応指定情報22Aに、分割情報22a、信号整形
用バッファ情報22b(BUF:表中の数字は付加され
るバッファ数を示す。)及びタイミング調整用フリップ
フロップ情報22c(FF:表中の数字は付加されるフ
リップフロップ数を示す。)が付加されていることであ
る。
【0069】分割情報22aは、各外部ピンIN1〜I
N3と機能ブロック11の各入力ピンin1〜in3の
入力対応関係情報及び各外部ピンOUT1〜OUT3と
機能ブロック11の各出力ピンout1〜out3の出
力対応関係情報をそれぞれグループ化することにより、
後工程のレイアウト工程において、同一のグループに属
する検査回路をまとめて配置できるため、レイアウトの
最適化が迅速に行なえるようになる。ここでは、図7に
示すように、第1外部ピンIN1及び第2外部ピンIN
2とをグループAとし、第3外部ピンIN3をグループ
Bとし、第4外部ピンOUT1及び第5外部ピンOUT
2とをグループCとし、第6外部ピンOUT3をグルー
プDとしている。
【0070】信号整形用バッファ情報22bは、後工程
のレイアウト設計工程において、挿入された検査回路の
配線長が長くなるように配置された場合に生ずる信号の
鈍りを補正するバッファを付加するか否かを示す情報で
ある。また、タイミング調整用フリップフロップ情報2
2cは、配線遅延のために所定のクロック周波数で検査
データを伝播させられない場合に、該所定のクロック周
波数で伝播させるためのフリップフロップを付加するか
否かを示す情報である。フリップフロップを挿入する
と、挿入されたフリップフロップの個数だけクロック数
が遅れて伝播するが、所定のクロック周波数で検査がで
きるようになる。
【0071】以下、あらかじめ用意されたピン対応指定
情報22Aを用いて、半導体集積回路1Aを検査可能に
する手順を図2に示す概略フローに基づいて説明する。
【0072】まず、図2に示すように、集積回路情報解
析工程31において、集積回路情報21を読み込み、回
路構造を解析して機能ブロックごとの接続関係情報を生
成する。
【0073】次に、ピン対応指定情報解析工程32にお
いて、ピン対応指定情報22Aを読み込むと共に、その
内容を解析し、解析結果をピン対応情報33として出力
する。このピン対応指定情報解析処理は、例えば、解析
結果を以下に示すようなリスト構造(2)として出力す
る。
【0074】 (T (IN1 in1 A 0 1)(IN2 in2 A 0 0) (IN3 in3 B 1 0)(OUT1 out1 C 0 1) (OUT2 out2 C 0 0)(OUT3 out3 D 1 0) ) …(2) リスト構造(1)とリスト構造(2)との差異は、外部
ピンと機能ブロック11のピンとからなるデータ対に、
それぞれ、分割情報、信号整形用バッファ情報、タイミ
ング調整用フリップフロップ情報の3項目がこの順に追
加されている点である。
【0075】次に、検査可能回路情報出力工程34にお
いて、ピン対応情報33に基づいて、集積回路情報解析
工程31で解析を行なった接続関係情報に、検査入力回
路、検査出力回路、入力信号方向制御回路又は出力信号
方向制御回路とが付加された検査可能集積回路情報23
が出力される。
【0076】次に、レイアウト工程41において、出力
された検査可能集積回路情報23に基づいてレイアウト
設計を行なって、レイアウト情報42を得る。これによ
り、図4に示すような、検査可能集積回路情報23に対
応した検査可能半導体集積回路1Bを得る。
【0077】図8は本実施形態に係る検査入力回路16
Aの詳細構成を示し、図9は本実施形態に係る検査出力
回路17Aの詳細構成を示している。図8及び図9にお
いて、図5及び図6に示す構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号をそれぞれ付すことにより説明を省略す
る。
【0078】図8に示す検査入力回路16Aにおいて、
ピン対応指定情報22Aの分割情報22aに基づいて、
第1選択回路161及び第2選択回路162がグループ
Aと対応するように第1の機能ブロック51Aに含ま
れ、第3選択回路163がグループBと対応するように
第2の機能ブロック51Bに含まれている。
【0079】また、ピン対応指定情報22Aの信号整形
用バッファ情報22bに基づいて、第6入力ピン16h
と第3選択回路163との間に、第1バッファ52が挿
入されており、ピン対応指定情報22Aのタイミング調
整用フリップフロップ情報22cに基づいて、第2入力
ピン16bと第1選択回路161との間に、第1フリッ
プフロップ53が挿入されている。
【0080】一方、図9に示す検査出力回路17Aにお
いても、同様に、ピン対応指定情報22Aの分割情報2
2aに基づいて、第1選択回路171及び第2選択回路
172がグループCと対応するように第3の機能ブロッ
ク51Cに含まれ、第3選択回路173がグループDと
対応するように第4の機能ブロック51Dに含まれてい
る。
【0081】また、信号整形用バッファ情報22bに基
づいて、第6入力ピン17hと第3選択回路173との
間に、第2バッファ54が挿入されており、タイミング
調整用フリップフロップ情報22cに基づいて、第2入
力ピン17bと第1選択回路171との間に、第2フリ
ップフロップ55が挿入されている。
【0082】このように、本実施形態によると、ピン対
応指定情報22Aに分割情報22aを付加することによ
り、検査入力回路16及び検査出力回路17をレイアウ
ト時にまとめて移動できるようにグループ化しているた
め、レイアウト工程における設計効率を向上できる。
【0083】一般に、集積回路のレイアウト設計におけ
る自動レイアウト処理は、所望の配置面積及び動作タイ
ミングを効率的に得られるように、集積回路の構成要素
を分割したグループごとに行なわれる。そこで、機能ブ
ロックのピン数が数百又は数千を超えるような場合に
は、検査入力回路及び検査出力回路の構成要素の数、例
えば、選択回路、バッファ及びフリップフロップの数は
膨大となる。また、このような状況では、処理の誤りも
多数発生しやすくなる。
【0084】そこで、検査入力回路又は検査出力回路の
構成要素をあらかじめグループ化しておくことにより、
自動レイアウト処理の工数を削減でき、且つ、誤りを防
止できる。
【0085】また、検査入力回路又は検査出力回路内の
グループを、他のグループと併せて新たなグループとし
て自動レイアウト処理を行なってもよい。このようにす
ると、検査入力回路又は検査出力回路の構成要素の1つ
1つを指定してグループを作成する場合と比べて、グル
ープ同士を組み合わせることにより新たなグループを容
易に作成できるため、レイアウト工程の工数を削減でき
ると共に、誤りの発生を防止できる。
【0086】その上、本実施形態においては、ピン対応
指定情報22Aに信号整形用バッファ情報22bを付加
することにより、検査データを伝播させる配線経路に信
号整形用バッファを選択的に挿入できるため、大規模な
半導体集積回路にも適合する検査回路を容易に且つ確実
に構成できる。
【0087】さらに、ピン対応指定情報22Aにタイミ
ング調整用フリップフロップ情報22cを付加すること
により、検査データを伝播させる配線経路にタイミング
調整用フリップフロップを選択的に挿入できるため、配
線遅延を低減でき、検査対象の機能ブロックに所定のク
ロック周波数で検査データを伝播させることができるよ
うになる。
【0088】このように、あらかじめ集積回路情報に信
号整形用バッファ又はタイミング調整用フリップフロッ
プを付加することにより、これらバッファ又はフリップ
フロップを付加しないで、自動レイアウト処理において
所望のタイミングを実現できなかった場合に生じる、バ
ッファ又はフリップフロップの追加及び挿入処理と、再
レイアウト処理との工数を削減できる。
【0089】なお、本実施形態においては、信号整形用
バッファ及びタイミング調整用フリップフロップを、検
査入力回路16及び検査出力回路17の入力側に挿入し
たが、ピン対応指定情報22Aに、さらに入力側と出力
側とを識別する識別情報を加えることにより、バッファ
又はフリップフロップを出力側にも選択的に挿入でき
る。
【0090】(第3の実施形態)以下、本発明に係る第
3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0091】図10は本発明の第3の実施形態に係る検
査回路挿入方法の概略フローを示し、図11は第3の実
施形態に係る検査回路挿入方法に用いるピン対応指定情
報を表形式で示している。図10に示すように、本実施
形態に係る検査回路挿入処理30Bは、ピン対応指定情
報解析処理32の後に、バッファ要否判定工程35及び
フリップフロップ(FF)要否判定工程36を有してい
ることを特徴とする。すなわち、第2の実施形態におい
ては信号整形用バッファの要否及びタイミング調整用フ
リップフロップの要否の判断を設計者に任せたが、本実
施形態においては、これらの判断を機械的に行なうこと
とする。
【0092】従って、図11に示すピン対応指定情報2
2Bは、ピンの入出力関係情報の他に分割情報22aの
みが付加される構成である。
【0093】以下、図10に示す検査回路挿入処理30
Bを説明する。図10において、図2に示す構成要素と
同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を
省略する。
【0094】まず、集積回路情報解析工程31におい
て、集積回路情報21を読み込み、回路構造を解析して
機能ブロックごとの接続関係情報を生成する。
【0095】次に、ピン対応指定情報解析工程32にお
いて、ピン対応指定情報22Bを読み込むと共に、その
内容を解析し、例えば、リスト構造(3)として出力す
る。リスト構造(3)はリスト構造(1)における一組
分のデータに分割情報のグループ名がそれぞれ付加され
ている。
【0096】 (T (IN1 in1 A)(IN2 in2 A)(IN3 in3 B) (OUT1 out1 C)(OUT2 out2 C) (OUT3 out3 D) ) …(3) 次に、バッファ要否判定工程35において、検査回路挿
入後のレイアウトを推定し、推定結果に基づいて信号波
形の鈍り具合を予想し、検査データの伝播経路のうちバ
ッファの付加が必要となる経路であると予想した場合に
は、リスト構造(3)の解析結果にバッファの要否の情
報(信号整形用バッファ情報)を追加する。ここでは、
例えば、第3外部ピンIN3と機能ブロック11の第3
入力ピンin3との間の伝播経路、及び第6外部ピンO
UT3と機能ブロック11の第3出力ピンout3との
間の伝播経路において信号波形の鈍りの推定値が規定値
を超えていると判断されたとする。
【0097】次に、フリップフロップ要否判定工程36
において、検査回路挿入後のレイアウトを推定し、推定
結果に基づいて信号の配線遅延を予想し、検査データの
伝播経路のうちタイミング調整用のフリップフロップの
付加が必要となる経路であると予想した場合には、リス
ト構造(3)の解析結果にフリップフロップの要否の情
報(タイミング調整用フリップフロップ情報)を追加す
る。ここでは、例えば、第1外部ピンIN1と機能ブロ
ック11の第1入力ピンin1との間の伝播経路、及び
第4外部ピンOUT1と機能ブロック11の第1出力ピ
ンout1との間の伝播経路において信号の配線遅延の
推定値が規定値を超えていると判断されたとする。
【0098】なお、信号波形の鈍り具合及び配線遅延を
予想するには、既存の信号鈍り推定ツール及び遅延推定
ツールをそれぞれ用いることができる。
【0099】また、バッファ要否判定工程35とフリッ
プフロップ要否判定工程36との順序は規制されず、互
いに入れ替えてもよい。
【0100】このように、バッファ要否判定工程35及
びフリップフロップ要否判定工程36を経た結果、ピン
対応情報33は以下に示すリスト構造(4)として生成
される。
【0101】 (T (IN1 in1 A 0 1)(IN2 in2 A 0 0) (IN3 in3 B 1 0)(OUT1 out1 C 0 1) (OUT2 out2 C 0 0)(OUT3 out3 D 1 0) ) …(4) 本実施形態においては、説明を簡単にするために、リス
ト構造(4)の構成を第2の実施形態におけるリスト構
造(2)と同一の構成としている。従って、検査可能回
路情報出力工程34において生成される検査可能集積回
路情報23と対応する半導体集積回路は図4に示す1B
と同等である。また、挿入される検査入力回路は図8に
示す検査入力回路16Aと同等であり、挿入される検査
出力回路は図9に示す検査出力回路17Aと同等であ
る。
【0102】以上説明したように、本実施形態による
と、回路設計者が、信号整形用バッファの要否及びタイ
ミング調整用フリップフロップの要否を判断できないよ
うな場合においても、信号整形用バッファ及びタイミン
グ調整用のフリップフロップの、必要な箇所へ挿入が選
択的に行なわれた検査可能集積回路情報23を得ること
ができる。その結果、得られた検査可能集積回路情報2
3を用いた半導体集積回路は、人手に頼ることなく大規
模な半導体集積回路に適合すると共に所定のクロックタ
イミングで検査可能となる。
【0103】(第4の実施形態)以下、本発明に係る第
4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0104】図12は本発明の第4の実施形態に係る検
査回路挿入方法の概略フローを示している。図12にお
いて、図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の
符号を付すことにより説明を省略する。第1の実施形態
〜第3の実施形態においては、ピン対応指定情報22、
22A、22Bの作成を人手に頼っているが、本実施形
態においては、ピン対応指定情報を自動生成することを
特徴とする。
【0105】つぎに、図1に示す半導体集積回路1Aに
対して検査回路を挿入し、検査可能集積回路情報を生成
する検査回路挿入処理30Cを説明する。
【0106】まず、図12に示すように、集積回路情報
解析工程31Aにおいて、集積回路情報21を読み込
み、回路構造を解析して機能ブロックごとの接続関係情
報を生成する。
【0107】次に、ピン対応情報生成工程37におい
て、接続関係情報に基づいて、各入力ピンin1、in
2、in3及び各出力ピンout1、out2、out
3を有する機能ブロック11に対して、各入力ピンin
1、in2、in3と各外部ピンIN1、IN2、IN
3との入力対応関係情報、及び各出力ピンout1、o
ut2、out3と各外部ピンOUT1、OUT2、O
UT3との出力対応関係情報からなるピン対応情報33
を生成する。
【0108】本実施形態に係るピン対応情報33は、自
動生成されるため、機能ブロック11の各入力ピンin
1〜in3及び各出力ピンout1〜out3と各外部
ピンIN1〜IN3、OUT1〜OUT3とのそれぞれ
の接続関係はいずれも指定する必要がない。
【0109】従って、ピン対応情報生成工程37は、以
下にあげる各工程を含んでいる。 (1)レイアウト後の配線長を推定し、検査入力回路及
び検査出力回路を接続する配線のうちの最大配線長が短
くなるように半導体集積回路の外部ピンと機能ブロック
のピンとの対応関係を求める配線長推定工程。 (2)(1)の配線長推定工程の後工程であって、検査
回路を挿入したときのレイアウト後の信号遅延を推定
し、通常動作モード時の信号遅延が小さくなるような分
割処理により、検査回路を所定数のグループに分割する
分割情報生成工程。 (3)(1)の配線長推定工程の後工程であって、レイ
アウト後の配線長を推定し、信号整形用バッファの挿入
の要否の判定を行ない、判定結果を信号整形用バッファ
情報としてピン対応情報33に追加するバッファ要否判
定工程。 (4)(1)の配線長推定工程の後工程であって、レイ
アウト後の配線遅延を推定し、検査データの遅延がクロ
ック周期に対して大きくなるような場合のタイミング調
整用フリップフロップの挿入の要否の判定を行ない、判
定結果をフリップフロップ挿入情報としてピン対応情報
33に追加するフリップフロップ要否判定工程。
【0110】本実施形態においては、ピン対応情報生成
工程37の配線長推定工程(1)において、機能ブロッ
ク11の各入出力ピンin1〜in3、out1〜ou
t3と各外部ピンIN1〜IN3、OUT1〜OUT3
との組み合わせ結果から、入力側では、機能ブロック1
1の第1入力ピンin1と第1外部ピンIN1とを対応
させ、機能ブロック11の第2入力ピンin2と第2外
部ピンIN2とを対応させ、機能ブロック11の第3入
力ピンin3と第3外部ピンIN3とを対応させると、
検査データを伝播させる信号線の最大遅延が十分に小さ
くなる。また、出力側では、機能ブロック11の第1出
力ピンout1と第4外部ピンOUT1とを対応させ、
機能ブロック11の第2出力ピンout2と第5外部ピ
ンOUT2とを対応させ、機能ブロック11の第3出力
ピンout3と第6外部ピンOUT3とを対応させる
と、検査データを伝播させる信号線の最大遅延が十分に
小さくなるという結果が得られたとする。
【0111】また、分割情報生成工程(2)において、
検査入力回路及び検査出力回路をそれぞれ2つの機能ブ
ロックに分割するとして、レイアウト後の信号遅延を推
定し、機能ブロック11の入力ピンのうち、第1入力ピ
ンin1及び第2入力ピンin2をグループAとし、第
3入力ピンin3をグループBとし、第1出力ピンou
t1及び第2出力ピンout2をグループCとし、第3
出力ピンout3をグループDとすることにより、検査
データ伝播用に挿入した経路ではない通常動作モード時
の各信号経路の配線遅延が十分に小さくなるという結果
が得られたとする。
【0112】また、バッファ要否判定工程(3)におい
て、各外部ピンIN1〜IN3、OUT1〜OUT3と
機能ブロック11の各入出力ピンin1〜in3、ou
t1〜out3の各組み合わせを行なって、それぞれの
組み合わせでレイアウト後の配線長を推定して、信号整
形用バッファを、第3外部ピンIN3と機能ブロック1
1の第3入力ピンin3との間、及び第6外部ピンOU
T3と機能ブロック11の第3出力ピンout3との間
にそれぞれ挿入する必要があるという判定が得られたと
する。
【0113】また、フリップフロップ要否判定工程
(4)において、各外部ピンIN1〜IN3、OUT1
〜OUT3と機能ブロック11の各入出力ピンin1〜
in3、out1〜out3の各組み合わせを行なっ
て、それぞれの組み合わせでレイアウト後の配線遅延を
推定して、タイミング調整用フリップフロップを、第1
外部ピンIN1と機能ブロック11の第1入力ピンin
1との間、及び第4外部ピンOUT1と機能ブロック1
1の第1出力ピンout1の間にそれぞれ挿入する必要
があるという判定が得られたとする。
【0114】以上の各工程を経て、ピン対応情報33は
以下に示すリスト構造(5)として生成される。
【0115】 (T (IN1 in1 A 0 1)(IN2 in2 A 0 0) (IN3 in3 B 1 0)(OUT1 out1 C 0 1) (OUT2 out2 C 0 0)(OUT3 out3 D 1 0) ) …(5) 本実施形態においては、説明を簡単にするために、該リ
スト構造(5)の構成を第2の実施形態におけるリスト
構造(2)と同一の構成としている。従って、検査可能
回路情報出力工程34において生成される検査可能集積
回路情報23と対応する半導体集積回路は図4に示す1
Bと同等である。
【0116】以上説明したように、本実施形態による
と、半導体集積回路の外部ピンと検査対象の機能ブロッ
クの入出力ピンの対応の決定、検査回路の機能ブロック
への分割の決定、信号整形用バッファの要否又はタイミ
ング調整用フリップフロップの要否を判定するため、人
手に頼ることなく検査回路が挿入された検査可能集積回
路情報を得られるので、大規模な半導体集積回路に適合
すると共に所定のクロックタイミングで検査可能とな
る。
【0117】なお、本実施形態においては、半導体集積
回路の外部ピンと機能ブロックの入出力ピンとの対応関
係を決定する際に、レイアウト後の配線長を推定し、検
査回路の最大配線長が短くなるようなピンの対応関係を
求めたが、平均配線長が短くなるようなピンの対応関係
を求めてもよい。
【0118】最大配線長を短くすると一般に動作速度が
向上し、平均配線長を短くすると一般にLSIチップの
面積を小さくできる。
【0119】また、半導体集積回路の外部ピンと機能ブ
ロックの入出力ピンとの対応関係を決定する際に、複数
のピンのうちの一部の対応関係は、第1〜第3の実施形
態で示した人手によるピン対応指定情報を作成すること
により生成し、複数のピンのうちの残りの対応関係は、
本実施形態に示した自動化によるピン対応情報を作成す
ることにより生成してもよい。すなわち、ピン対応情報
は、一部は人手に頼り、残部は自動化するというよう
に、手作業と機械化とを組み合わせて作成してもよい。
【0120】(第5の実施形態)以下、本発明に係る第
5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0121】図13は本発明の第5の実施形態に係る検
査データ変換方法の概略フローを示している。本実施形
態は、あらかじめ用意された機能ブロックの単体検査デ
ータを半導体集積回路の外部ピンから検査可能となる検
査データに変換する検査データ変換方法であり、第2〜
第4の実施形態に係る検査回路挿入方法で説明したピン
対応情報33を用いることにより、容易に且つ確実に変
換検査データを生成できることを特徴とする。
【0122】従って、図13に示すピン対応情報33
は、第2の実施形態に係るピン対応指定情報22Aから
ピン対応指定情報解析工程32において生成された情報
(I)でもよく、また、第3の実施形態に係るピン対応
指定情報22B、ピン対応指定情報解析工程32、バッ
ファ要否判定工程35及びフリップフロップ判定工程3
6において生成された情報(II)でもよく、第4の実施
形態に係るピン対応情報生成工程37において生成され
た情報(III)でもよい。具体的な内容をリスト構造
(6)に示す。ここでも、便宜上、第4の実施形態に係
るリスト構造(5)と同一としている。
【0123】 (T (IN1 in1 A 0 1)(IN2 in2 A 0 0) (IN3 in3 B 1 0)(OUT1 out1 C 0 1) (OUT2 out2 C 0 0)(OUT3 out3 D 1 0) ) …(6) 図13に示すIPパターン61は、例えば、図1に示す
半導体集積回路1Aに含まれる機能ブロック11の単体
検査データであり、その具体例を図14に示す。図14
において、時刻は、検査データを機能ブロック11の入
力ピンに与える時刻を示し、機能ブロック11の出力ピ
ンに期待される期待値と実回路の出力値との比較を行な
う時刻を示している。従って、厳密には比較を行なう時
刻は入力した時刻よりも遅れることとなる。
【0124】また、in1、in2,in3の各列デー
タは、各時刻において検査データを機能ブロック11の
各入力ピンに与える値を示し、out1、out2、o
ut3の各列データは、各時刻において検査データにお
ける機能ブロック11の各出力ピンに出力される期待値
を示している。ここで、Hは出力1をLは出力0を示し
ている。この期待値が実回路から出力されるか否かを計
測(期待値比較)することにより、機能ブロック11の
故障(不具合)を検査することができる。
【0125】図13に示す検査データ変換工程62にお
いて、ピン対応情報33とIPパターン61とを読み込
み、図4に示す検査可能半導体集積回路1Bの外部から
検査できる検査パターン63を生成する。
【0126】まず、IPパターン61を、ピン対応情報
33に記述されている機能ブロック11の各ピンと半導
体集積回路1Aの外部ピンとの対応に従って各行データ
に割り当てられているピンの記述を変更する。また、モ
ードが検査モードTであることから動作モードをTとす
る信号を付加する。ここでは、例えば、入力ピンTの値
を1にする。
【0127】また、図8及び図9に示すように、第1外
部ピンIN1と機能ブロック11の第1入力ピンin1
との間、及び第4外部ピンOUT1と機能ブロック11
の第1出力ピンout1との間にはそれぞれ1個のタイ
ミング調整用のフリップフロップ53、55が挿入され
ているため、入力側の検査データは一時刻分だけ前に、
また出力側の検査データは一時刻分だけ後にずらす。
【0128】このようにして変換された検査可能半導体
集積回路1Bの検査パターン63を図15に示す。図1
5に示す検査パターン63において、符号Xは任意の入
力値でよく、符号*は期待値比較を行なわないことを示
す。
【0129】このように、本実施形態によると、検査対
象の機能ブロック11に用意された単体検査データであ
るIPパターン61を、人手に頼る作業を大幅に軽減で
きる検査回路挿入方法で作成したピン対応情報33に基
づき、検査可能集積回路1Bの検査パターン63に迅速
且つ確実に変換することができる。
【0130】
【発明の効果】本発明の第1の検査回路挿入方法による
と、機能ブロックにおける入力ピンとテスト入力用外部
ピンとの入力対応関係情報、及び出力ピンとテスト出力
用外部ピンとの出力対応関係情報を含むピン対応指定情
報を作成するため、検査対象の機能ブロックに用いる検
査回路の設計を行なうことなく、検査回路を含む検査可
能集積回路情報を得ることができる。これにより、機能
ブロックの検査用の接続情報を、人手に頼った多大な変
更作業を行なうことなく生成できるため、設計工数を大
幅に低減できる。
【0131】本発明の第2の検査回路挿入方法による
と、第1の検査回路挿入方法と同様の効果を得られる上
に、テスト入力用外部ピンが通常動作モード時の出力ピ
ンであっても、入力信号方向制御回路を挿入することに
より該出力ピンを双方向ピンとして使用できると共に、
テスト出力用外部ピンが通常動作モード時の入力ピンで
あっても、出力信号方向制御回路を挿入することにより
該入力ピンを双方向ピンとして使用できるため、自動化
に容易に適合できる。
【0132】本発明の第3の検査回路挿入方法による
と、集積回路の接続関係情報に基づいて、検査対象とな
る機能ブロックにおける入力ピンとテスト入力用外部ピ
ンとの入力対応関係情報、及び出力ピンとテスト出力用
外部ピンの出力対応関係情報を含むピン対応情報を生成
するため、検査対象の機能ブロックに挿入する検査回路
の設計を行なうことなく、検査回路を含む検査可能集積
回路情報を得ることができる。これにより、機能ブロッ
クの検査用の接続情報を人手に頼る多大な変更作業を行
なうことなく生成できるため、設計工数を大幅に低減で
きる。
【0133】また、テスト入力用外部ピンが通常動作モ
ード時の出力ピンであっても、入力信号方向制御回路を
挿入することにより双方向ピンとして使用でき、テスト
出力用外部ピンが通常動作モード時の入力ピンであって
も、出力信号方向制御回路を挿入することによる双方向
ピンとして使用できるため、自動化に容易に適合でき
る。
【0134】本発明の第1又は第2の検査データ変換方
法によると、本発明の検査回路挿入方法により得られる
ピン対応情報に基づいて、機能ブロックごとにあらかじ
め用意された単体検査データを検査可能な集積回路の検
査データに変換するため、複数の機能ブロックからなる
集積回路の各機能ブロックごとに、外部から検査できる
検査データを迅速に生成できる。このため、複数の機能
ブロックからなる半導体集積回路の検査工程を大幅に短
縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る検査回路挿入方
法が対象とする半導体集積回路を示し、検査回路が挿入
される前の状態を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施形態に係る検査回
路挿入方法を示すフロー図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る検査回路挿入方
法で用いるピン対応指定情報を示す図である。
【図4】本発明の第1〜第5の実施形態に係る検査可能
半導体集積回路を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る検査入力回路を
示す回路図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る検査出力回路を
示す回路図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る検査回路挿入方
法で用いるピン対応指定情報を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る検査入力回路を
示す回路図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る検査出力回路を
示す回路図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る検査回路挿入
方法を示すフロー図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る検査回路挿入
方法に用いるピン対応指定情報を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る検査回路挿入
方法を示すフロー図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る検査データ変
換方法を示すフロー図である。
【図14】本発明の第5の実施形態に係る検査データ変
換方法で用いる単体検査データを示す図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る検査データ変
換方法により生成される検査データを示す図である。
【符号】
1A 半導体集積回路 1B 検査可能半導体集積回路 10 配置領域 IN1 第1外部ピン IN2 第2外部ピン IN3 第3外部ピン OUT1 第4外部ピン OUT2 第5外部ピン OUT3 第6外部ピン in1 第1入力ピン in2 第2入力ピン in3 第3入力ピン out1 第1出力ピン out2 第2出力ピン out3 第3出力ピン T モード入力ピン 1 第1のトライステートバッファ 2 第2のトライステートバッファ 3 第1の入力信号方向制御回路 4 第2の入力信号方向制御回路 5 第1の出力信号方向制御回路 6 第2の出力信号方向制御回路 11 機能ブロック 12 第1周辺回路 13 第2周辺回路 14 第3周辺回路 15 第4周辺回路 16 検査入力回路 16A 検査入力回路 16a 第1入力ピン 16b 第2入力ピン 16c 第3入力ピン 16d 第1出力ピン 16e 第4入力ピン 16f 第5入力ピン 16g 第2出力ピン 16h 第6入力ピン 16i 第7入力ピン 16j 第3出力ピン 161 第1選択回路 162 第2選択回路 163 第3選択回路 17 検査出力回路 17A 検査出力回路 17a 第1入力ピン 17b 第2入力ピン 17c 第3入力ピン 17d 第1出力ピン 17e 第4入力ピン 17f 第5入力ピン 17g 第2出力ピン 17h 第6入力ピン 17i 第7入力ピン 17j 第3出力ピン 171 第1選択回路 172 第2選択回路 173 第3選択回路 20 ピン対応指定情報作成処理 21 集積回路情報 22 ピン対応指定情報 22A ピン対応指定情報 22B ピン対応指定情報 22a 分割情報 22b 信号整形用バッファ情報 22c タイミング調整用フリップフロップ情報 23 検査可能集積回路情報 30A 検査回路挿入処理 30B 検査回路挿入処理 31 集積回路情報解析工程 31A 集積回路情報解析工程 32 ピン対応指定情報解析工程 33 ピン対応情報 34 検査可能回路情報出力工程 35 バッファ要否判定工程 36 フリップフロップ要否判定工程 37 ピン対応情報生成工程 41 レイアウト工程 42 レイアウト情報 51A 第1の機能ブロック 51B 第2の機能ブロック 51C 第3の機能ブロック 51D 第4の機能ブロック 52 第1バッファ 53 第1フリップフロップ 54 第2バッファ 55 第2フリップフロップ 61 IPパターン(単体検査データ) 62 検査データ変換工程 63 検査パターン(検査データ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 654

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機能ブロックを互いに接続して集
    積回路を形成し、前記集積回路における各機能ブロック
    の検査を行なうように、記憶部を備えた検査回路挿入装
    置が前記集積回路に検査回路を挿入する検査回路挿入方
    法であって、前記検査回路挿入装置に、 前記複数の機能ブロックのう
    ち、検査対象となる機能ブロックにおける、入力ピンと
    該入力ピンと接続されるテスト入力用外部ピンとの入力
    対応関係情報、及び出力ピンと該出力ピンと接続される
    テスト出力用外部ピンとの出力対応関係情報を含むピン
    対応指定情報を入力するピン対応指定情報入力工程と、 前記ピン対応指定情報を解析して機械が読み取り可能な
    ピン対応情報を電子情報として生成して前記記億部に出
    力するピン対応指定情報解析工程と、 前記集積回路の集積回路情報から機能ブロックごとの接
    続関係を解析して接続関係情報を電子情報として生成す
    る集積回路情報解析工程と、 前記記憶部の前記ピン対応情報に基づいて、検査モード
    時に前記テスト入力用外部ピンから検査対象となる機能
    ブロックの入力ピンに検査データを入力する検査入力回
    路と、前記テスト入力用外部ピンが通常動作モード時の
    出力ピン又は双方向ピンである場合に、該出力ピン又は
    該双方向ピンを検査モード時に検査データを入力可能と
    する入力信号方向制御回路とを、前記テスト入力用外部
    ピンと前記検査対象となる機能ブロックとの間に挿入し
    て前記接続関係情報を更新し、 前記記憶部の前記ピン対応情報に基づいて、検査モード
    時に検査対象となる機能ブロックの出力ピンから前記テ
    スト出力用外部ピンに検査データを出力する検査出力回
    路と、前記テスト出力用外部ピンが通常動作モード時の
    入力ピン又は双方向ピンである場合に、該入力ピン又は
    該双方向ピンを検査モード時に検査データを出力可能と
    する出力信号方向制御回路とを、前記検査対象となる機
    能ブロックと前記テスト出力用外部ピンとの間に挿入し
    て前記接続関係情報を更新し、 更新された接続関係情報を検査可能集積回路情報として
    出力する検査可能集積回路情報出力工程とを備えている
    ことを特徴とする検査回路挿入方法。
  2. 【請求項2】記ピン対応指定情報解析工程は、前記
    入力対応関係情報又は出力対応関係情報を複数のグルー
    プに分割する分割情報を作成する工程を含み、前記接続関係情報を更新する工程は、 前記分割情報に基
    づいて、前記グループごとに前記検査入力回路及び前記
    検査出力回路を挿入する工程を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の検査回路挿入方法。
  3. 【請求項3】記ピン対応指定情報解析工程は、信号
    の伝播時に生じる信号形状の鈍りを整形する信号整形用
    バッファを前記検査入力回路又は前記検査出力回路に付
    加するか否かを決定する信号整形用バッファ情報を作成
    する工程を含み、前記接続関係情報を更新する工程は、 前記信号整形用バ
    ッファ情報に基づいて前記信号整形用バッファを前記検
    査入力回路又は前記検査出力回路に挿入する工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査回路挿入方法。
  4. 【請求項4】 前記ピン対応指定情報解析工程と前記検
    査可能集積回路情報出力工程との間に、 前記ピン対応指定情報に基づいて、挿入される検査入力
    回路又は検査出力回路におけるレイアウト後の配線長を
    推定した後、信号の伝播時に生じる信号形状の鈍りを整
    形する信号整形用バッファを前記検査入力回路又は検査
    出力回路に付加するか否かを判定し、判定結果を信号整
    形用バッファ情報として前記ピン対応情報に追加するバ
    ッファ要否判定工程をさらに備え、前記接続関係情報を更新する工程は、 前記信号整形用バ
    ッファ情報に基づいて前記信号整形用バッファを前記検
    査入力回路又は前記信号整形用バッファを前記検査出力
    回路に挿入する工程を含むことを特徴とする請求項1に
    記載の検査回路挿入方法。
  5. 【請求項5】記ピン対応指定情報解析工程は、前記
    集積回路のクロック周期に対して信号遅延が大きくなる
    場合に前記信号遅延による誤動作を防止するタイミング
    調整用フリップフロップを前記検査入力回路又は前記検
    査出力回路に付加するか否かを決定するタイミング調整
    用フリップフロップ情報を作成する工程を含み、前記接続関係情報を更新する工程は、 前記タイミング調
    整用フリップフロップ情報に基づいて前記タイミング調
    整用フリップフロップを前記検査入力回路又は前記検査
    出力回路に挿入する工程を含むことを特徴とする請求項
    1に記載の検査回路挿入方法。
  6. 【請求項6】 前記ピン対応指定情報解析工程と前記検
    査可能集積回路情報出力工程との間に、 前記ピン対応指定情報に基づいて、前記集積回路のクロ
    ック周期に対するレイアウト後の信号遅延を推定した
    後、該信号遅延による誤動作を防止するタイミング調整
    用フリップフロップを前記検査入力回路又は前記検査出
    力回路に付加するか否かを判定し、判定結果をタイミン
    グ調整用フリップフロップ情報として前記ピン対応情報
    に追加するフリップフロップ要否判定工程をさらに備
    え、前記接続関係情報を更新する工程は、 前記タイミング調
    整用フリップフロップ情報に基づいて前記タイミング調
    整用フリップフロップを前記検査入力回路又は前記検査
    出力回路に挿入する工程を含むことを特徴とする請求項
    1に記載の検査回路挿入方法。
  7. 【請求項7】 複数の機能ブロックを互いに接続して集
    積回路を形成し、前記集積回路における各機能ブロック
    の検査を行なうように、記憶部を備えた検査回路挿入装
    置が前記集積回路に検査回路を挿入する検査回路挿入方
    法であって、 前記集積回路の集積回路情報から機能ブロックごとの接
    続関係を解析して接続関係情報を電子情報として生成す
    る集積回路情報解析工程と、 前記接続関係情報に基づいて、検査対象となる機能ブロ
    ックにおける、入力ピンと該入力ピンと接続されるテス
    ト入力用外部ピンとの入力対応関係情報、及び出力ピン
    と該出力ピンと接続されるテスト出力用外部ピンとの出
    力対応関係情報を含むピン対応情報を電子情報として生
    成して前記記憶部に出力するピン対応情報生成工程と、 前記記憶部の前記ピン対応情報に基づいて、検査モード
    時に前記テスト入力用外部ピンから検査対象となる機能
    ブロックの入力ピンに検査データを入力する検査入力回
    路と、前記テスト入力用外部ピンが通常動作モード時の
    出力ピン又は双方向ピンである場合に、該出力ピン又は
    該双方向ピンを検査モード時に検査データを入力可能と
    する入力信号方向制御回路とを前記テスト入力用外部ピ
    ンと前記検査対象となる機能ブロックとの間に挿入して
    前記接続関係情報を更新し、 前記記憶部の前記ピン対応情報に基づいて、検査モード
    時に検査対象となる機能ブロックの出力ピンから前記テ
    スト出力用外部ピンに検査データを出力する検査出力回
    路と、前記テスト出力用外部ピンが通常動作モード時の
    入力ピン又は双方向ピンである場合に、該入力ピン又は
    該双方向ピンを検査モード時に検査データを出力可能と
    する出力信号方向制御回路とを前記検査対象となる機能
    ブロックと前記テスト出力用外部ピンとの間に挿入して
    前記接続関係情報を更新し、 更新された接続関係情報を検査可能集積回路情報として
    出力する検査可能集積回路情報出力工程とを備えている
    ことを特徴とする検査回路挿入方法。
  8. 【請求項8】記ピン対応情報生成工程は、前記集積
    回路のクロック周期に対するレイアウト後の信号遅延を
    推定した後、通常モード時の信号遅延が小さくなるよう
    に、前記入力対応関係情報及び出力対応関係情報をそれ
    ぞれ複数のグループに分割する分割情報を生成する工程
    を含み、前記接続関係情報を更新する工程は、 前記分割情報に基
    づいて、前記グループごとに前記検査入力回路及び前記
    検査出力回路を挿入する工程を含むことを特徴とする請
    求項7に記載の検査回路挿入方法。
  9. 【請求項9】記ピン対応情報生成工程は、レイアウ
    ト後の機能ブロック同士の配線の配線長を推定した後、
    前記集積回路における前記検査入力回路及び検査出力回
    路の最大配線長又は平均配線長が短くなるように前記ピ
    ン対応情報を生成する工程を含むことを特徴とする請求
    項7に記載の検査回路挿入方法。
  10. 【請求項10】記ピン対応情報生成工程は、前記ピ
    ン対応情報に基づいて、挿入される検査入力回路又は検
    査出力回路におけるレイアウト後の配線長を推定した
    後、信号の伝播時に生じる信号形状の鈍りを整形する信
    号整形用バッファを前記検査入力回路又は前記検査出力
    回路に付加するか否かを判定し、判定結果を信号整形用
    バッファ情報として生成する工程を含み、前記接続関係
    情報を更新する工程は、前記信号整形用バッファ情報に
    基づいて前記信号整形用バッファを前記検査入力回路又
    は前記検査出力回路に挿入する工程を含むことを特徴と
    する請求項7に記載の検査回路挿入方法。
  11. 【請求項11】記ピン対応情報生成工程は、前記ピ
    ン対応情報に基づいて、前記集積回路のクロック周期に
    対するレイアウト後の信号遅延を推定した後、該信号遅
    延による誤動作を防止するタイミング調整用フリップフ
    ロップを前記検査入力回路又は前記検査出力回路に付加
    するか否かを判定し、判定結果をタイミング調整用フリ
    ップフロップ情報として生成する工程を含み、前記接続関係情報を更新する工程は、 前記タイミング調
    整用フリップフロップ情報に基づいて前記タイミング調
    整用フリップフロップを前記検査入力回路又は前記検査
    出力回路に挿入する工程を含むことを特徴とする請求項
    7に記載の検査回路挿入方法。
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