JP3407900B2 - 主軸アタッチメントツールの割出し装置 - Google Patents
主軸アタッチメントツールの割出し装置Info
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Description
軸アタッチメントツールのアタッチメント主軸を加工方
向に向けて割出すための、主軸アタッチメントツールの
割出し装置に関する。 【0002】 【従来の技術】工作機械によって主軸軸心方向以外の方
向に加工を施す場合には、加工すべき方向にアタッチメ
ント主軸を有する主軸アタッチメントツールを工作機械
の主軸に装着する。前記主軸アタッチメントツールは、
アタッチメント主軸にドリル等の工具を装着し得る工具
であり、工作機械の主軸に装着されるとアタッチメント
主軸が工作機械の主軸に連動して回動駆動する。さて、
該主軸アタッチメントツールを用いて、被加工物に主軸
方向以外の方向を含めて多面的な加工を施そうとした場
合には、加工方向が変わる度ごとにアタッチメント主軸
を加工方向に向けなければならない。しかし、従来の工
作機械では一度取付けた主軸アタッチメントツールのア
タッチメント主軸を別の加工方向に向け直すことが出来
ない。そこで、まず各加工方向ごとに主軸アタッチメン
トツールを用意し、各々の主軸アタッチメントツール
は、自動工具交換装置によりマガジンから取り出され主
軸に装着された際にアタッチメント主軸が各々の加工方
向に向くように、アタッチメント主軸を各々所定の方向
に向けてマガジンに格納していた。そして、加工方向が
変わる度ごとに主軸アタッチメントツールを交換して、
アタッチメント主軸を加工方向に向けていた。その上、
加工方向によっては、主軸アタッチメントツールがマガ
ジンや自動工具交換装置に干渉するため自動工具交換が
できず、手動操作により主軸アタッチメントツールを交
換しなければならない場合があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
各加工方向ごとに主軸アタッチメントツールを交換する
ことは作業工程を煩雑にするばかりである。そこで最
近、複数の位置に割り出すことが出来、アタッチメント
主軸の向きを変え得る主軸アタッチメントツールの割り
出し装置がある。しかし、このような装置ではどうして
も割出しの出来ない角度、即ち加工出来ない面が出てし
まう。また、特開平3−86416において、任意の位
置に割出し可能な主軸アタッチメントツールの割出し装
置が提案されているが、この装置では、主軸駆動用モー
タとは別に主軸ヘッドに付設されたサーボモータにより
割出し駆動を行うため、工作機械及び割出し装置の構造
が複雑になる上に、二個のモータを制御しなければなら
ないため、制御機構が煩雑になる。その上、加工中には
サーボモータ自体が主軸アタッチメントツールの加工方
向を保持しなければならないが、サーボモータでは加工
方向を正確に保持出来ないという問題がある。本発明
は、上記事情に鑑み、任意の位置に割出し可能であり、
被加工物や自動工具交換装置に干渉することが無く、構
造及び制御が容易で、加工方向を確実に保持し得る主軸
アタッチメントツールの割出し装置を提供することを目
的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、ボディ(1
0)を有し、前記ボディ(10)に基軸部(7、8、
9)を回転自在に設け、前記ボディ(10)に工具(3
0)を装着し得るアタッチメント主軸(11)を、前記
基軸部(7、8、9)の軸心(CT)に対して交差する
方向に回転自在に設け、前記アタッチメント主軸(1
1)と前記基軸部(7、8、9)を、前記基軸部(7、
8、9)の回転を伝達し得るように接続し、前記ボディ
(10)に接続部材(15、16)を前記基軸部(7、
8、9)と前記ボディ(10)を接続及び接続解除自在
に、前記基軸部(7、8、9)軸心と平行な方向に移動
自在に設けた、前記主軸アタッチメントツール(6)
を、工作機械(1)の主軸(3)に前記基軸部(7、
8、9)を介して装着し、前記ボディ(10)を前記主
軸(3)の軸心(CL)回りに回転させて、前記アタッ
チメント主軸(11)を前記主軸軸心(CL)回りに角
度割出しして加工方向を選定し得る割出し装置(35)
において、前記割出し装置(35)は、工作機械の主軸
側に、前記主軸アタッチメントツール(6)に対して接
続・接続解除自在に設けられており、前記割り出し装置
は、前記主軸の周囲に設けられ、第一のカップリング手
段(23b)が環状に形成された第一のカップリング部
材(23)を有し、前記第一のカップリング部材に対し
て、シフトプレート(19)を前記主軸軸心(CL)方
向に移動駆動自在に設け、前記シフトプレートに環状の
リテーナ(18)を前記主軸軸心回りに回転のみ自在に
設けると共に、前記リテーナの前記第一のカップリング
部材の第一のカップリング手段と対向する位置に第二の
カップリング手段(18c)を、前記第一のカップリン
グ手段と前記シフトプレートの前記主軸軸心方向の移動
により噛合自在に設け、前記リテーナに、接続部(1
7)を、前記主軸アタッチメントツールが 前記主軸に脱
着される際に、前記主軸アタッチメントツールの前記接
続部材(15、16)と接続・接続解除自在に、かつ前
記接続部材を前記基軸部軸心(CL)と平行な方向に移
動駆動し得る形で設け、て構成される。なお、( )内
の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的
なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘
束されるものではない。以下の[作用]の欄についても
同様である。 【0005】 【作用】上記した構成により、本発明は、工作機械
(1)の主軸(3)に装着された主軸アタッチメントツ
ール(6)を主軸軸心(CL)回りに角度割出しして、
該主軸アタッチメントツール(6)のアタッチメント主
軸(11)を任意の加工方向に向け、該アタッチメント
主軸(11)の向きを加工すべき方向に精度良く保持し
得るように作用する。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の主軸アタッチメントツールの割出
し装置を表わす図である。図2は、図1の主軸に装着さ
れた割出し装置を図1中矢印V方向から見た図である。
図3は、本発明の主軸アタッチメントツールの割出し装
置を装着した工作機械を表わす図である。図3に示すマ
シニングセンタ等の工作機械1は、ベース1aを有して
おり、ベース1a上には、複数のレール1a’が、図3
中矢印A、B方向、即ちX軸方向に布設されている。レ
ール1a’上には、テーブルベース1bが図3中矢印
A、B方向、即ちX軸方向に移動自在な形で設けられて
おり、テーブルベース1b上には、複数のレール1b’
が、図3中矢印C、D方向、即ちX軸に直角なY軸方向
に布設されている。レール1b’上には、テーブル1c
が図3中矢印C、D方向、即ち、Y軸方向に移動自在な
形で設けられており、テーブル1c上には、被加工物4
0が取付けられている。また、ベース1a上には、コラ
ム1dが立設しており、該コラム1dには、図3中E、
F方向、即ち前記X軸及びY軸に直角なZ軸方向に複数
のレール1d’が布設されている。複数のレール1d’
には、主軸台1eが図3中矢印E、F方向、即ちZ軸方
向に移動自在な形で設けられており、主軸台1eのテー
ブル1cに対向する面には、ヘッド1fが、設けられて
いる。 【0007】ヘッド1fの内周面には、図1に示すよう
に、主軸スリーブ2が、ヘッド1fのテーブル1c側の
端、即ち図中下面から主軸スリーブ2の端部を突出させ
る形で、嵌着しており、主軸スリーブ2の内周面には、
複数の軸受3aを介して、主軸3が、Z軸に平行な主軸
軸心CL回りに回転自在な形で軸承されている。主軸3
内部には、主軸軸心CLを中心にして空間3bが形成さ
れており、空間3bの内壁には、円筒状の内筒3dが嵌
着している。内筒3dのテーブル1c側の端部内周面に
は、テーブル1c側に向かって末広がりに削設されたテ
ーパー面3eが形成されており、また、空間3bには、
主軸軸心CL上に円筒形を形作るドローバー5が、主軸
軸心CL方向に移動位置決め自在に内設されている。ド
ローバー5には、そのテーブル1c側の端に、コレット
4が、複数個、主軸軸心CLに平行に垂設されている。
また、コレット4のテーブル1c側の端部には、主軸軸
心CL側及び主軸3の内周面側に突出した形の把持部4
aが形成されており、コレット4は、ドローバー5と共
に、把持部4aがテーパー部3eの上端と下端の間をテ
ーパー面3eに沿って主軸軸心CLに平行な方向に移動
することにより、把持部4aが軸心CLを中心に放射状
方向に開閉自在な形で設けられている。空間3bの更
に、テーブル1c側には、主軸軸心CLを中心として、
テーパー状の工具取付部3cが連通している。また、主
軸スリーブ2の端部外周面2aには、円環状に形成され
たインデックスカップリング23が主軸3の外周を取り
囲む形で同心状に嵌装しており、インデックスカップリ
ング23には、その外周面に、円環状に突出した円環部
23aが形成されている。円環部23aには、テーブル
1c側の面とは反対側の面に、歯面23bが円環部23
aの全周に亙り形成されており、インデックスカップリ
ング23の外周には、円環状に形成されたリテーナ18
がインデックスカップリング23と同心で設けられてい
る。リテーナ18の内周面には、円環状に突出した円環
部18bが形成されており、円環部18bには、インデ
ックスカップリング23の円環部23aの歯面23bに
対向する歯面18cが、インデックスカップリング23
の歯面23bに噛合離脱自在な形で円環部18bの全周
に亙り形成されている。また、リテーナ18のテーブル
1c側の面には、ブロック17が、テーブル1c側に位
置決め穴17aの開口面を向けた形で付設されており、
リテーナ18の外周面には、その外周面を一回りする溝
18aが形成されている。また、リテーナ18の外周面
には、図2に示すように、中央に円形の孔18bを有す
る板状のプレート19が、図1に示すように、孔18b
の内周面に円環状に突出形成されたレール19aをリテ
ーナ18の溝18aに嵌合する形で、且つリテーナ18
を孔18bを介して主軸軸心CL周り、即ち図2中矢印
H、I方向に回動自在に枢支する形で周設されており、
プレート19の四隅には、図1及び図2に示すように、
各々一本のシリンダ19bが穿設形成されており、シリ
ンダ19bには、圧油送入口19cが付設されている。
また、プレート19の図1上方には、中央に主軸スリー
ブ2の外径と同径の円形の孔を有し、板状に形成された
カバー22が、主軸軸心CLに垂直な面を形成する形で
主軸スリーブ2の外周面に前記孔を介して嵌装してお
り、カバー22のプレート19に対向する面には、その
四方に四本のピストン21が、ピストン21端部に形成
された螺子部をカバー22に穿設された孔に挿入してナ
ット21aで拘止する形で垂設されている。また、ピス
トン22は、シリンダ19b内部に、シリンダ19bの
圧油送入口19cに付設された図示しない圧油送入管等
の圧油送入手段によりプレート19を主軸軸心CLに平
行な方向、即ち図1中矢印E、F方向に所定量L1だけ
上げ下げ自在な形で係入している。また、カバー22と
プレート19との間には、ピストン19の両脇に二本ず
つ、合計八本のバネ20が垂設されており、バネ20
は、プレート19をアタッチメントフレーム10側、即
ち図1中矢印F方向に押圧する形で縮設されている。 【0008】また、主軸3の工具取付部3cには、主軸
アタッチメントツール6に円錐状に形成されたテーパシ
ャンク7が、その中心軸を主軸軸心CLに一致させる形
で、且つ、テーパーシャンク7先端部に形成されたプル
スタット8をコレット4の把持部4aにより掴持される
形で取付けられており、テーパシャンク7の図1下方側
には円筒形の基軸9が、その軸心CTをテーパーシャン
ク7の中心軸と一致させる形で接続し、更に、基軸9の
外周面には、円環状の溝である把持溝9aが削設されて
いる。把持溝9aより図1下方側の基軸9外周面には、
円環状に形成された係合環9bが基軸軸心に垂直な方向
に鍔状に突設しており、係合環9bには切欠き9cが軸
心CTに対して直角な矢印J、K方向に一箇所だけ形成
されている。係合環9bの外周面及び係合環9bより図
中下方側の基軸9外周面には、後述するL字フレーム1
0bと共にフレーム10を構成する円筒形に形成された
円筒フレーム10aが、基軸9(及び係合環9b)に対
してベアリング等を介して相対回動自在な形で嵌装して
おり、円筒フレーム10aの外周面には、外周面の一部
を基軸軸心から遠ざかる方向に突出させた形で、ピン接
続部10cが形成されている。ピン接続部10cには、
円柱状の孔12が、基軸軸心CTに平行な方向に、ピン
接続部10cを貫通する形で穿設形成されている。ま
た、孔12の内壁には、シフト孔12aが、係合環9b
側に貫通する形で矢印J、K方向に穿設形成されてお
り、孔12の図1下方側の端である下部開口端12bに
は、栓13が孔12の下部開口端12bを塞ぐ形で螺合
している。孔12内部には、栓13上に、ピン用バネ1
4が縮設されており、ピン用バネ14の主軸スリーブ2
側の端部には、シフト孔12aを貫通する形で棒状に形
成された係合棒15が、基軸軸心に平行な方向、即ち図
1中矢印E、F方向に所定量L1移動自在で、且つ切欠
き9cに係合、係合解除自在で、且つ常時ピン用バネ1
4により主軸スリーブ2側、即ち図1中矢印E方向に押
圧された形で設けられている。また、孔9a中の係合棒
15上には、円柱状に形成されたピン16が、基軸軸心
に平行な方向、即ち図1中矢印E、F方向に所定量L1
だけ摺動自在に固着されており、ピン16は、その先端
を孔12の上部開口端12cから主軸スリーブ2の方
向、即ち図1中矢印E方向に突出させ、ブロック17の
位置決め穴17aに挿脱自在な形で嵌挿している。ま
た、円筒フレーム10aの図1下方側の端面には、L字
フレーム10bが、L字フレーム10bの一方の円筒部
10b1を基軸軸心に垂直な方向に向けるように設けら
れている。L字フレーム10b内部には、円筒フレーム
10aを貫通した基軸9が回転自在に内設しており、基
軸9の端部には、傘歯車25等の回動伝達手段を介し
て、基軸9に対して直角方向に軸線を向ける形で円筒部
10b1に回転自在に内設したアタッチメント主軸11
が、基軸9により回転駆動自在な形で支持している。ま
た、アタッチメント主軸11の、L字フレーム10bか
ら図1左方に突出した端部には、アタッチメント主軸軸
線方向にドリル30が取付けられている。 【0009】工作機械1および主軸アタッチメントツー
ル6は以上のような構成を有するので、図3に示すよう
にテーブル1cに取付けられた被加工物40のX−Y平
面に対して垂直の面であるG面(図3中斜線部分)に所
定の加工を施す場合には、まず、図示されない自動工具
交換装置により、図1に示すようにドリル30を装着し
た主軸アタッチメントツール6のテーパシャンク7を主
軸3の取付部3cに図1下方から上方へ向けて挿入す
る。すると、主軸3内部では、ドローバー5が取付部3
cとは正反対の方向、即ち図1中矢印E方向に移動さ
れ、内筒3dのテーパー面3eの取付部3c側の端に位
置していた、コレット4の把持部4aが、テーパー面3
eに沿ってドローバー5と共に移動し、テーパシャンク
7の先端部に設けられているプルスタット8を図中上方
に引き上げる形で把持するので、主軸アタッチメントツ
ール6はテーパーシャンク7が取付部3cに密着する形
で主軸3に嵌着される。また、この際、リテーナ18に
設けられたブロック17は、軸心CLを中心とした所定
の開始角度位置で待機しており、且つアタッチメントツ
ール6のピン16の、軸心CTに対する矢印L、M方向
の角度位置も、ブロック17の位置に対応した角度位置
に位置決めされているので、円筒フレーム10aに設け
られたピン16はブロック17の穴17a中に円滑に嵌
入係合する。すると、ピン用バネ14により押圧され、
図中上方に突出していたピン16は、穴17aへの嵌入
途中で穴17aの底と当接し、図中下方、即ち円筒フレ
ーム10aに形成されたピン接続部10cの孔12中へ
所定量L1だけ押し戻される。すると、ピン16に接続
している係合棒15も、円筒フレーム10aに対して図
中下方に所定量L1だけ移動するので、図1中破線に示
すように内筒フレーム10aの内周面から突出するよう
に形成され、係合環9aの切欠き9cに係合していた係
合棒15の先端は、図1中実線に示すように切欠き9c
から離脱する。よって、係合環9bを固設形成された基
軸9は、係合棒15を有する円筒フレーム10a、円筒
フレーム10aに固設されたL字フレーム10b、軸心
CTに垂直な方向でL字フレーム10bに内設されてい
るアタッチメント主軸11、及び円筒フレーム10aに
設けられたピン16にブロック17を介して係合してい
るリテーナ18に対して相対回動自在になる。即ち、こ
のとき、アタッチメント主軸11の、軸心CT回りの割
出し角度位置は、基軸9を回動しても移動せず、アタッ
チメント主軸11及び該主軸11に装着されたドリル3
0のみが、基軸9、傘歯車25、25を介してL字フレ
ーム10bに対して回転し、ドリル30による加工が可
能な状態となる。次に、アタッチメント主軸11を加工
方向に向けるために所定の角度位置に割出すときには、
まず、プレート19のシリンダ19bに、圧油送入口1
9cに接続した図示しない圧油送入管等の圧油送入手段
により圧油を送入し、カバー22に固設され、シリンダ
19bに係入しているピストン21を介して、プレート
19をカバー22側、即ち図1中矢印E方向に所定量L
1だけ押し上げる。すると、プレート19内周面に周設
されたレール19aに溝18aを嵌合する形で主軸軸心
CL回り、即ち図2中矢印H、I方向に回動自在に枢支
されているリテーナ19も、同様にカバー22側、即ち
図1中矢印E方向に所定量L1だけ押し上げられるの
で、リテーナ18の内周面に周設形成された円環部18
bのカバー22側の反対側の面、即ち図1下方の面に形
成され、主軸スリーブ2の端部外周面に固設されたイン
デックスカップリング23の外周面に周設形成された円
環部23aのカバー22側の面、即ち図1上方の面に形
成された歯面23bに噛合していた歯面18cは、イン
デックスカップリング23の歯面23bから離脱する。
すると、リテーナ18は軸心CTを中心にプレート19
に対して回動自在となり、また、リテーナ18に装着し
ているブロック17もカバー22側、即ち図1中矢印E
方向に所定量L1だけ移動するので、ブロック22の孔
17aに嵌着していて、常時ピン用バネ14によりカバ
ー22側、即ち図1中矢印E方向に押圧されているピン
16は、ブロック22に嵌着したままカバー22側、即
ち図1中矢印E方向に押し上げられる。すると、ピン1
6に固着された係合棒15も同様にカバー22側、即ち
図1中矢印E方向に所定量L1だけ移動し、係合棒15
の先端は、基軸9に形成された係合環9bの切欠き9c
に再び係合する。よって、係合環9bを固設形成された
基軸9は、係合棒15を介して円筒フレーム10a、円
筒フレーム10aに固設されたL字フレーム10b、L
字フレーム10bに内設されたアタッチメント主軸1
1、及び円筒フレーム10aに設けられたピン16にブ
ロック17を介して係合しているリテーナ18と共に回
動し得る形になる。即ち、このとき、基軸軸心CTに垂
直な方向でL字フレーム10bに内設されているアタッ
チメント主軸11の、軸心CTに対する矢印L、M方向
の割出し角度位置は、基軸9の回動によって調整自在に
なる。そこで、主軸3を矢印L、M方向に回転させる
と、主軸3に嵌着している基軸9も同様に回転する。す
ると、係合環9b及び係合棒15を介して基軸9に係合
している円筒フレーム10a及びL字フレーム10bは
基軸軸心CT回り、即ち図1中矢印L、M方向に回転す
る。すると、L字フレーム10bに、基軸軸心CLに対
して垂直な向きで内設されたアタッチメント主軸11も
矢印L、M方向に軸心CTを中心に回転する。従って、
主軸3を、アタッチメント主軸11に装着されたドリル
30が被加工物40のG面に向くように適宜矢印L、M
方向に回転させることにより、ドリル30は、ドリル3
0の向きが被加工物40の加工に適した角度位置に割出
される。また、ピン16及びブロック17を介して円筒
フレーム10aに係合しているリテーナ18も、主軸3
が回転することにより、主軸軸心CL回り、即ち図2中
矢印H、I方向に回動し、前記ドリル30の割出し角度
位置に対応した角度位置に割出される。次に、プレート
19に設けられたシリンダ19bに圧入されていた圧油
を、圧油送入口19cを通じて、図示されない圧油送入
管へ送還すると、圧油によってカバー22側に所定量L
1だけ押し上げられていたプレート19は、プレート1
9とカバー22の間に縮設されたバネ20により、円筒
フレーム10a側、即ち図1中矢印F方向に所定量L1
だけ押し戻される。すると、プレート19に枢支されて
いるリテーナ18も円筒フレーム10a側、即ち図1中
矢印F方向に所定量L1だけ移動するので、リテーナ1
8に形成された歯面18cは、インデックスカップリン
グ23に形成された歯面23bと再び噛合し、リテーナ
18はインデックスカップリング23、従って、ヘッド
1aに対して固定される。すると、ブロック17、ピン
16を介してリテーナ18と係合しているアタッチメン
ト主軸11の円筒フレーム10bもドリル30が被加工
物40のG面に対向し得る角度位置に割出された状態
で、インデックスカップリング23を介して主軸スリー
ブ2に対してしっかりと固定される。よって、加工の際
に、アタッチメント主軸11の向きはドリル30が被加
工物40のG面に対向した角度位置に精度良く保持され
る。また、リテーナ18が円筒フレーム10a側、即ち
図1中矢印F方向に所定量L1だけ移動したことによ
り、リテーナ18に装着されているブロック17も同様
に移動し、ブロック17に嵌着しているピン16及びピ
ン16に固着された係合棒15も、孔12及びシフト孔
12a中を図1下方、即ち図1中矢印F方向に所定量L
1だけ移動するので、係合棒15aの先端は、基軸9に
形成された係合環9bの切欠き9cから離脱する。する
と、係合棒15を有する円筒フレーム10a、円筒フレ
ーム10aに固設されたL字フレーム10bは、リテー
ナ18、インデックスカップリング23により軸心CT
回りの回転が拘束されると共に、基軸9、従ってドリル
30は主軸3により主軸軸心CLに対して垂直な方向の
工具軸心CL2を中心に円筒フレーム10a、L字フレ
ーム10bに対して回転駆動され得る状態となる。この
とき、基軸軸心CTに垂直な方向でL字フレーム10b
に内設されているアタッチメント主軸11の、軸心CL
回り、即ち図1中矢印L、M方向の割出し角度位置はフ
レーム10が主軸スリーブ2に対して固定されているの
で、基軸9を回動しても移動しない。次に、図3に示す
ように、主軸台1eを図3中矢印E、F方向、即ちZ軸
方向に移動位置決めすると共に、テーブルベース1bを
図3中矢印A、B方向、即ちX軸方向に移動位置決め
し、また、テーブル1cを図3中矢印C、D方向、即ち
Y軸方向に移動位置決めして、ドリル30を被加工物4
0の加工すべき位置、即ちG面に対向した位置に導く。
そこで、主軸3を回転駆動すると、主軸3の回転はテー
パシャンク7、基軸9、傘歯車25を介してアタッチメ
ント主軸11に伝達されるので、アタッチメント主軸1
1に装着されたドリル30が、加工すべき方向に向けら
れた状態で回転駆動する。よって、テーブル1c及びテ
ーブルベース1bを移動駆動することにより被加工物4
0をドリル30の方向に所定量移動することによって、
ドリル30により被加工物40のG面(図3中斜線部
分)に対して所定の加工方向の加工を精度良く行うこと
ができる。 【0010】次に、被加工物40のG面(図3中斜線部
分)に対する所定の加工方向の加工が完了し、被加工物
40のJ面(図3中縦線部分)に、別な加工方向で加工
を行おうとする場合には、まず、主軸3の回転を停止す
る。次に、プレート19のシリンダ19bに、圧油送入
口19cに接続した図示しない圧油送入管等の圧油送入
手段により圧油を送入し、カバー22に固設され、シリ
ンダ19bに係入しているピストン21を介して、プレ
ート19をカバー22側、即ち図1中矢印E方向に所定
量L1だけ押し上げる。すると、プレート19内周面に
周設されたレール19aに溝18aを嵌合する形で主軸
軸心CL回り、即ち図2中矢印H、I方向に回動自在に
枢支されているリテーナ19も、同様にカバー22側、
即ち図1中矢印E方向に所定量L1だけ押し上げられて
インデックスカップリング23との係合が解除される。
また、リテーナ18に装着しているブロック17はカバ
ー22側、即ち図1中矢印E方向に所定量L1だけ移動
する。すると、バネ14によりブロック17の穴17a
の底を押圧する形で穴17aに嵌入しているピン16及
びピン16に固着している係合棒15は、カバー22
側、即ち図1中矢印E方向に移動する。すると、係合棒
15の先端が、係合環9bの図1下方の面(切欠き9c
のない部分)に当接し(被加工物40を加工する際に、
ドリル30を回転駆動させるために主軸3により基軸9
をフレーム10に対して回転させることにより、係合環
9bの切欠き9cの位置は最早、係合棒15の位置と整
合していない)、係合棒15は、その先端で該面を押圧
する形で、その位置に止まり、係合棒15と固着してい
るピン16は、穴17aにピン16の先端部のみを嵌入
させた状態で止まる。次に、主軸3をゆっくりと回転さ
せて、主軸3をアタッチメントツール6の角度割出しし
た際の角度位置に位置決めする。すると、主軸3と共
に、基軸9に形成された係合環9bの切欠き9cは、基
軸軸心CT回りにゆっくりと回転し、主軸3がアタッチ
メントツール6の角度割出しした際の角度位置に達した
ところで、切欠き9cと係合棒15の先端の位置が整合
し、バネ14により係合環9bの図1下方の面に、該面
を押圧する形で、先端を当接させていた係合棒15は、
その先端を切欠き9cに係合させる形で図1上方に移動
する。すると、ピン16も図1上方に移動して、ピン1
6の図1上方の先端部は、ブロック17の穴17の底ま
で挿入され、ピン16は、穴17aに嵌着する。よっ
て、係合環9bを固設形成された基軸9は、係合棒15
を有する円筒フレーム10a、円筒フレーム10aに固
設されたL字フレーム10b、L字フレーム10bに内
設されたアタッチメント主軸11、及び円筒フレーム1
0aに設けられたピン16にブロック17を介して係合
したリテーナ18と共に回動し得る形になる。即ち、こ
のとき、軸心CTに垂直な方向でL字フレーム10bに
内設されているアタッチメント主軸11の、軸心CT回
り、即ち図1中矢印L、M方向の割出し角度位置は、基
軸9の回動によって移動自在になる。そこで、前述の場
合と同様に、主軸3を矢印L、M方向に回転させると、
主軸3に嵌着している基軸9も同様に回転する。する
と、係合環9b及び係合棒15を介して基軸9に係合し
ている円筒フレーム10a及びL字フレーム10bは基
軸軸心CT回り、即ち図1中矢印L、M方向に回転す
る。すると、L字フレーム10bに、基軸軸心CLに対
して垂直な向きで内設されたアタッチメント主軸11も
矢印L、M方向に軸心CTを中心に回転する。従って、
主軸3を、アタッチメント主軸11に装着されたドリル
30が被加工物40のJ面に向くように適宜矢印L、M
方向に回転させることにより、ドリル30は、ドリル3
0の向きが被加工物40の加工に適した角度位置に割出
される。また、ピン16及びブロック17を介して円筒
フレーム10aに係合しているリテーナ18も、主軸3
が回転することにより、主軸軸心CL回り、即ち図2中
矢印H、I方向に回動し、前記ドリル30の割出し角度
位置に対応した角度位置に割出される。次に、プレート
19に設けられたシリンダ19bに圧入されていた圧油
を、圧油送入口19cを通じて、図示されない圧油送入
管へ送還すると、圧油によってカバー22側に所定量L
1だけ押し上げられていたプレート19は、プレート1
9とカバー22の間に縮設されたバネ20により、円筒
フレーム10a側、即ち図1中矢印F方向に所定量L1
だけ押し戻される。すると、プレート19に枢支されて
いるリテーナ18も円筒フレーム10a側、即ち図1中
矢印F方向に所定量L1だけ移動するので、リテーナ1
8に形成された歯面18cは、インデックスカップリン
グ23に形成された歯面23bと再び噛合し、リテーナ
18はインデックスカップリング23、従って、ヘッド
1fに対して固定される。すると、ブロック17、ピン
16を介してリテーナ18と係合しているアタッチメン
ト主軸11の円筒フレーム10bもドリル30が被加工
物40のJ面に対向し得る角度位置に割出された状態
で、インデックスカップリング23を介して主軸スリー
ブ2に対してしっかりと固定される。よって、加工の際
に、アタッチメント主軸11の向きはドリル30が被加
工物40のJ面に対向した角度位置に精度良く保持され
る。また、リテーナ18が円筒フレーム10a側、即ち
図1中矢印F方向に所定量L1だけ移動したことによ
り、リテーナ18に装着されているブロック17も同様
に移動し、ブロック17に嵌着しているピン16及びピ
ン16に固着された係合棒15も、孔12及びシフト孔
12a中を図1下方、即ち図1中矢印F方向に所定量L
1だけ移動するので、係合棒15aの先端は、基軸9に
形成された係合環9bの切欠き9cから離脱する。する
と、係合棒15を有する円筒フレーム10a、円筒フレ
ーム10aに固設されたL字フレーム10bは、リテー
ナ18、インデックスカップリング23により軸心CT
回りの回転が拘束されると共に、基軸9、従ってドリル
30は主軸3により主軸軸心CLに対して垂直な方向の
工具軸心CL2を中心に円筒フレーム10a、L字フレ
ーム10bに対して回転駆動され得る状態となる。この
とき、基軸軸心CTに垂直な方向でL字フレーム10b
に内設されているアタッチメント主軸11の、軸心CT
回り、即ち図1中矢印L、M方向の割出し角度位置はフ
レーム10が主軸スリーブ2に対して固定されているの
で、基軸9を回動しても移動しない。次に、図3に示す
ように、主軸台1eを図3中矢印E、F方向、即ちZ軸
方向に移動位置決めすると共に、テーブルベース1bを
図3中矢印A、B方向、即ちX軸方向に移動位置決め
し、また、テーブル1cを図3中矢印C、D方向、即ち
Y軸方向に移動位置決めして、ドリル30を被加工物4
0の加工すべき位置、即ちJ面に対向した位置に導く。
そこで、主軸3を回転駆動すると、主軸3の回転はテー
パシャンク7、基軸9、傘歯車25を介してアタッチメ
ント主軸11に伝達されるので、アタッチメント主軸1
1に装着されたドリル30が、加工すべき方向に向けら
れた状態で回転駆動する。よって、テーブル1c及びテ
ーブルベース1bを移動駆動することにより被加工物4
0をドリル30の方向に所定量移動することによって、
ドリル30により被加工物40のJ面(図3中縦線部
分)に対して所定の加工方向の加工を精度良く行うこと
ができる。 【0011】被加工物40に対して、ドリル30を装着
した主軸アタッチメントツール6による所定の加工が、
J面(図3中縦線部分)の加工を以って全て完了したと
すると、まず、主軸3の回転を停止する。次に、プレー
ト19のシリンダ19bに、圧油送入口19cに接続し
た図示しない圧油送入管等の圧油送入手段により圧油を
送入し、カバー22に固設され、シリンダ19bに係入
しているピストン21を介して、プレート19をカバー
22側、即ち図1中矢印E方向に所定量L1だけ押し上
げる。すると、プレート19内周面に周設されたレール
19aに溝18aを嵌合する形で主軸軸心CL回り、即
ち図2中矢印H、I方向に回動自在に枢支されているリ
テーナ18も、同様にカバー22側、即ち図1中矢印E
方向に所定量L1だけ押し上げられてインデックスカッ
プリング23との係合が解除される。また、リテーナ1
8に装着しているブロック17はカバー22側、即ち図
1中矢印E方向に所定量L1だけ移動する。すると、バ
ネ14によりブロック17の穴17aの底を押圧する形
で穴17aに嵌入しているピン16及びピン16に固着
している係合棒15は、カバー22側、即ち図1中矢印
E方向に移動する。すると、係合棒15の先端が、係合
環9bの図1下方の面(切欠き9cのない部分)に当接
し(被加工物40を加工する際に、ドリル30を回転駆
動させるために主軸3により基軸9をフレーム10に対
して回転させることにより、係合環9bの切欠き9cの
位置は最早、係合棒15の位置と整合していない)、係
合棒15は、その先端で該面を押圧する形で、その位置
に止まり、係合棒15と固着しているピン16は、穴1
7aにピン16の先端部のみを嵌入させた状態で止ま
る。次に、主軸3をゆっくりと回転させて、主軸3を直
前にアタッチメントツール6の角度割出しした際の角度
位置に位置決めする。すると、主軸3と共に、基軸9に
形成された係合環9bの切欠き9cは、基軸軸心CT回
りにゆっくりと回転し、主軸3が直前にアタッチメント
ツール6の角度割出しした際の角度位置に達したところ
で、切欠き9cと係合棒15の先端の位置が整合し、バ
ネ14により係合環9bの図1下方の面に、該面を押圧
する形で、先端を当接させていた係合棒15は、その先
端を切欠き9cに係合させる形で図1上方に移動する。
すると、ピン16も図1上方に移動して、ピン16の図
1上方の先端部は、ブロック17の穴17の底まで挿入
され、ピン16は、穴17aに嵌着する。よって、係合
環9bを固設形成された基軸9は、係合棒15を有する
円筒フレーム10a、円筒フレーム10aに固設された
L字フレーム10b、L字フレーム10bに内設された
アタッチメント主軸11、及び円筒フレーム10aに設
けられたピン16にブロック17を介して係合したリテ
ーナ18と共に回動し得る形になる。即ち、このとき、
軸心CTに垂直な方向でL字フレーム10bに内設され
ているアタッチメント主軸11の、軸心CT回り、即ち
図1中矢印L、M方向の割出し角度位置は、基軸9の回
動によって移動調節自在になる。そこで、主軸3を矢印
L、M方向に回転させると、主軸3に嵌着している基軸
9も同様に回転する。すると、係合環9b及び係合棒1
5を介して基軸9に係合している円筒フレーム10aは
基軸軸心CT回り、即ち図1中矢印L、M方向に回転す
る。すると、ピン16及びピン16が嵌着したブロック
17を介して、円筒フレーム10aに係合したリテーナ
18も矢印L、M方向に主軸軸心CLを中心に回転す
る。これにより、ピン16及びブロック17は所定の開
始角度位置(上記主軸アタッチメントツール6を主軸3
に装着した時点のブロック17の角度位置)に位置決め
される。また、円筒フレーム10aに固設されたL字フ
レーム10bに内設されたアタッチメント主軸11、及
び該主軸11に装着されたドリル30も、主軸3が回転
することにより、基軸軸心CT回り、即ち図1中矢印
L、M方向に回動し、ピン16、従って、ブロック17
の所定開始角度位置に対応した所定の角度位置に割出さ
れる。こうして、ブロック17の矢印H、I方向の角度
位置を主軸軸心CLに対して所定の開始角度位置に位置
決めしておき、また、主軸アタッチメントツール6のピ
ン16を、ブロック17の開始角度位置に対応した所定
角度に位置決めした状態で主軸アタッチメントツール6
を主軸3から取外し格納しておくことにより、次回に主
軸アタッチメントツール6を主軸3に装着する際に、直
ちに主軸アタッチメントツール6のピン16がブロック
17と嵌入係合し、迅速に加工動作に入ることが出来
る。次に、プレート19に設けられたシリンダ19bに
圧入されていた圧油を、圧油送入口19cを通じて、図
示しない圧油送入管へ送還すると、圧油によってカバー
22側に所定量L1だけ押し上げられていたプレート1
9は、プレート19とカバー22の間に縮設されたバネ
20により、円筒フレーム10a側、即ち図1中矢印F
方向に所定量L1だけ押し戻される。すると、プレート
19に枢支されているリテーナ18も円筒フレーム10
a側、即ち図1中矢印F方向に所定量L1だけ移動する
ので、リテーナ18に形成された歯面18cは、インデ
ックスカップリング23に形成された歯面23bと再び
噛合し、リテーナ18は、ブロック17が所定の開始角
度位置に割り出された状態でインデックスカップリング
23、従って、ヘッド1fに対して固定される。次に、
図示しない自動工具交換装置により主軸アタッチメント
ツール6は把持される。そこで、主軸3内部では、ドロ
ーバー5が主軸アタッチメントツール6側、即ち図1中
矢印F方向に移動され、これに伴いコレット4が主軸ア
タッチメントツール6側、即ち図1中矢印F方向に移動
しつつ、軸心CLを中心に放射状に開いて、テーパシャ
ンク7の先端部を形作るプルスタット8から離脱する。
すると、自動工具交換装置は、主軸アタッチメントツー
ル6を主軸3の取付部3cから取外し、ピン16とピン
16の位置に対応した位置に角度位置決めされたアタッ
チメント主軸11と該主軸11に装着されたドリル30
を前記自動工具交換装置自体や被加工物40に干渉させ
ずに所定の格納場所に格納する。一方、リテーナ18が
円筒フレーム10a側、即ち図1中矢印F方向に所定量
L1だけ移動したことにより、リテーナ18に装着され
ているブロック17も矢印F方向に所定量L1だけ移動
するので、主軸アタッチメントツール6が取り外され、
別の主軸アタッチメントツール6が装着される際には、
該主軸アタッチメントツール6のピン16は、前回主軸
3に装着されていた主軸アタッチメントツール6の装着
の際と同様に、穴17aへの嵌入途中で穴17aの底と
当接し、図中下方、即ち円筒フレーム10aに形成され
たピン接続部10cの孔12中へ所定量L1だけ押し戻
される。すると、ピン16に接続している係合棒15
も、円筒フレーム10aに対して図中下方に所定量L1
だけ移動するので、図1中破線に示すように内筒フレー
ム10aの内周面から突出する形で形成され、係合環9
aの切欠き9cに係合していた係合棒15の先端は、図
1中実線に示すように切欠き9cから離脱する。よっ
て、係合環9bを固設形成された基軸9は、係合棒15
を有する円筒フレーム10a、円筒フレーム10aに固
設されたL字フレーム10b、軸心CTに垂直な方向で
L字フレーム10bに内設されているアタッチメント主
軸11、及び円筒フレーム10aに設けられたピン16
にブロック17を介して係合しているリテーナ18に対
して相対的に回動自在になる。即ち、このとき、アタッ
チメント主軸11の、基軸軸心CT回りの割出し角度位
置は、基軸9を回動しても移動せず、アタッチメント主
軸11及び該主軸11に装着されたドリル30のみが、
基軸9、傘歯車25、25を介してL字フレーム10b
に対して回転し、ドリル30による加工が可能な状態と
なる。そこで、主軸アタッチメントツール6が主軸3か
ら取り外されると、係合棒15はバネ14により係合環
9bの切欠き9cと係合し、基軸9に対してフレーム1
0は固定され、主軸アタッチメントツール6の割出し角
度位置はリテーナ18のブロック17の所定の開始角度
位置と対応した角度位置に保持された形で工具交換され
る。 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フレーム10等のボディを有し、前記ボディにテーパー
シャンク7、プルスタット8、基軸9等の基軸部を回転
自在に設け、前記ボディにドリル30等の工具を装着し
得るアタッチメント主軸11を、前記基軸部の軸心に対
して交差する方向に回転自在に設け、前記アタッチメン
ト主軸と前記基軸部を、前記基軸部の回転を伝達し得る
ように接続し、前記ボディに係合棒15、ピン16等の
接続部材を前記基軸部と前記ボディを接続・接続解除自
在に、前記基軸部軸心と平行な方向に移動自在に設け
た、主軸アタッチメントツール6を、工作機械1の主軸
3に前記基軸部を介して装着し、前記ボディを前記主軸
の軸心CL回りに回転させて、前記アタッチメント主軸
を前記主軸軸心回りに角度割出しして加工方向を選定し
得る割出し装置35において、前記割出し装置は、工作
機械の主軸側に、前記主軸アタッチメントツール6に対
して接続・接続解除自在に設けられており、前記割り出
し装置は、前記主軸の周囲に設けられ、刃面23b等の
第一のカップリング手段が環状に形成されたインデック
スカップリング23等の第一のカップリング部材を有
し、前記第一のカップリング部材に対して、プレート1
9等のシフトプレートを前記主軸軸心方向に移動駆動自
在に設け、前記シフトプレートに環状のリテーナ18を
前記主軸軸心回りに回転のみ自在に設けると共に、前記
リテーナの前記第一のカップリング部材の 第一のカップ
リング手段と対向する位置に歯面18c等の第二のカッ
プリング手段を、前記第一のカップリング手段と前記シ
フトプレートの前記主軸軸心方向の移動により噛合自在
に設け、前記リテーナに、ブロック17等の接続部を、
前記主軸アタッチメントツールが前記主軸に脱着される
際に、前記主軸アタッチメントツールの前記接続部材と
接続・接続解除自在に、かつ前記接続部材を前記基軸部
軸心と平行な方向に移動駆動し得る形で設けて構成した
ので、主軸アタッメントツールに工具を装着し、主軸ア
タッチメントツールの基軸部を工作機械の主軸に装着
し、主軸アタッチメントツールのボディに設けられた接
続部材を割出し装置の接続部に接続し、シフトプレート
を主軸軸心方向にリテーナと共に移動することにより、
リテーナに設けられた第二のカップリング手段と、主軸
の周囲に設けられた第一のカップリング部材の第一のカ
ップリング手段との噛合を解除することが出来る。ま
た、同時にリテーナの接続部に接続している接続部材を
リテーナと共に主軸軸心方向に移動させ、主軸アタッチ
メントツールのボディと基軸部を接続し、そこで、主軸
を主軸軸心回りに回転させると、基軸部を介して、ボデ
ィが主軸軸心回りに回転し、ボディに設けられたアタッ
チメント主軸が主軸軸心回りに回転する。従って、主軸
3を、アタッチメント主軸に装着された工具の方向が加
工すべき方向を向くように適宜主軸軸心回りに回転させ
ることにより、アタッチメント主軸及び当該アタッチメ
ント主軸に装着された工具を任意の加工方向に割出すこ
とが出来る。また、主軸3側に設けられた前記プレート
をリテーナと共に主軸軸心方向の、前回とは逆の向きに
移動し、リテーナの第二のカップリング手段と、主軸の
周囲に設けられた第一のカップリング部材の第一のカッ
プリング手段を噛合させることにより、主軸アタッチメ
ントツール6のボディに設けられたアタッチメント主軸
を、主軸3側に設けられたリテーナ等を介して工作機械
に対してしっかりと固定することが出来、アタッチメン
ト主軸の加工方向を精度良く保持することが出来る。こ
の際、リテーナの接続部に接続している主軸アタッチメ
ントツール6の接続部材もリテーナと共に主軸軸心方向
に移動し、接続部材と基軸部との接続は解除され、基軸
部はボディに対して相対的に回転し得るようになり、基
軸部の回転はアタッチメント主軸及び工具のみに伝達さ
れるので、主軸を回転させると、工具が回転し精度良く
加工を行うことが出来る。また、主軸アタッチメントツ
ールを一度工作機械に装着するだけで、前記アタッチメ
ント主軸に装着された工具によって任意の加工方向の加
工を行うことが出来るので、主軸アタッチメントツール
を交換しなければ、多面的な加工を行えなかった従来の
場合のように、主軸アタッチメントツールまたは工具が
被加工物や自動工具交換装置に干渉して加工出来ない方
向が生じるという問題を解消することが出来る。また、
主軸の駆動制御だけで、主軸アタッチメントツールの割
出しと、アタッチメント主軸の回転駆動を行うことが出
来るので、主軸及び割出し装置の構造を簡単にすること
が出来ると共に工作機械及び割出し装置の制御が容易で
ある。更に、アタッチメント主軸11を角度割出しし
て、当該割出された角度位置を保持する割出し装置35
は、工作機械の主軸側に設けられており、主軸アタッチ
メントツール6側には設けられていないので、アタッチ
メント主軸11から作用する切削力に抵抗して精度良い
加工を行うために、割り出し位置を強力に保持しようと
した場合に、どうしても大型化しやすい第1及び第2カ
ップリング手段を、各アタッチメント主軸11内にそれ
ぞれ設ける必要が無くなり、省資源/省エネルギー性が
高いものである。従って、加工精度の向上と、主軸3に
脱着交換される主軸アタッチメントツール6の軽量小型
化の、両方を達成することが出来る。
割出し装置を表わす図である。 【図2】図2は、図1の主軸に装着された割出し装置を
図1中矢印V方向から見た図である。 【図3】図3は、本発明の主軸アタッチメントツールの
割出し装置を装着した工作機械を表わす図である。 【符号の説明】 1……工作機械 3……主軸 6……主軸アタッチメントツール 7……基軸部(テーパーシャンク) 8……基軸部(プルスタット) 9……基軸部(基軸) 10……ボディ(フレーム) 11……アタッチメント主軸 15……接続部材(係合棒) 16……接続部材(ピン) 17……接続部(ブロック) 18……第二の係合部材(リテーナ) 18c……第二の係合手段(歯面) 19……シフトプレート(プレート) 23……第一の係合部材(インデックスカップリング) 23b……第一の係合手段(歯面) 30……工具(ドリル) 35……割出し装置 CL……主軸軸心 CT……基軸部軸心
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ボディを有し、 前記ボディに基軸部を回転自在に設け、 前記ボディに工具を装着し得るアタッチメント主軸を、
前記基軸部の軸心に対して交差する方向に回転自在に設
け、 前記アタッチメント主軸と前記基軸部を、前記基軸部の
回転を伝達し得るように接続し、 前記ボディに接続部材を前記基軸部と前記ボディを接続
・接続解除自在に、前記基軸部軸心と平行な方向に移動
自在に設けた、主軸アタッチメントツールを、工作機械
の主軸に前記基軸部を介して装着し、 前記ボディを前記主軸の軸心回りに回転させて、前記ア
タッチメント主軸を前記主軸軸心回りに角度割出しして
加工方向を選定し得る割出し装置において、前記割出し装置は、工作機械の主軸側に、前記主軸アタ
ッチメントツールに対して接続・接続解除自在に設けら
れており、 前記割り出し装置は、 前記主軸の周囲に設けられ、第一のカップリング手段が
環状に形成された第一のカップリング部材を有し、 前記第一のカップリング部材に対して、シフトプレート
を前記主軸軸心方向に移動駆動自在に設け、 前記シフトプレートに環状のリテーナを前記主軸軸心回
りに回転のみ自在に設けると共に、前記リテーナの前記
第一のカップリング部材の第一のカップリング手段と対
向する位置に第二のカップリング手段を、前記第一のカ
ップリング手段と前記シフトプレートの前記主軸軸心方
向の移動により噛合自在に設け、前記リテーナに、接続部を、前記主軸アタッチメントツ
ールが前記主軸に脱着される際に、前記主軸アタッチメ
ントツールの前記接続部材と接続・接続解除自在に、か
つ前記接続部材を前記基軸部軸心と平行な方向に移動駆
動し得る形で設け、 て構成した主軸アタッチメントツールの割出し装置。
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JP12122492A JP3407900B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 主軸アタッチメントツールの割出し装置 |
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---|---|---|---|
JP12122492A JP3407900B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 主軸アタッチメントツールの割出し装置 |
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US8007213B2 (en) * | 2007-02-15 | 2011-08-30 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Attachment for machine tool |
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