JP3407259B2 - 金 型 - Google Patents
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Description
面側と入れ子の裏面側とで媒体通路を形成した金型に関
するものである。
どに示すように、成形品を均一にかつ迅速に冷却するた
めに、基体の入れ子嵌合面側と入れ子の裏面側とで媒体
通路を形成した金型が提案されている。
成形品を迅速に冷却又は加熱すべく薄い構造となるた
め、強度の面で問題があった。また、成形品を均一に冷
却又は加熱しようとしても、成形品の形状によっては均
一に冷却又は加熱できずウエルドが局所的に発生する場
合があり、これを解消する必要がある。
度の面での問題を解消し、またウエルドが発生するのを
防止できる金型を提供することを目的とする。
基体の入れ子嵌合面側と入れ子の裏面側とで媒体通路を
形成した金型において、前記入れ子の裏面に補強用リブ
を設けたことを特徴とする。
前記入れ子と前記基体との嵌合部を区分けしたことを特
徴とする。
入れ子と前記基体との嵌合部が区分けされた区画単位で
前記媒体通路を介して媒体が出入りするようにしたこと
を特徴とする。
通路のための溝を形成したことを特徴とする。
れ子の裏面側とで媒体通路を形成した金型において、前
記基体の入れ子嵌合面側と入れ子の裏面側との間にコー
キング材を充填させたことを特徴とする。
膏を用いたことを特徴とする。
の形態について説明する。
て説明する。1は図示しない固定プラテンにボルトによ
って取り付けられた固定側組立体である。該固定側組立
体1は、固定側第1ベースプレート2と、該固定側第1
ベースプレート2にボルトによって固定された固定側第
2ベースプレート3と、該固定側第2ベースプレート3
にボルトによって固定された固定側第3ベースプレート
4と、該固定側第3ベースプレート4の凹部に配設され
て該固定側第3ベースプレート4にボルトにより固定さ
れる金型基体5と、該金型基体5の凹部に嵌合して該基
体5に固定される入れ子6と、前記固定側第1ベースプ
レート2の前記固定プラテン寄りに設けられ該固定側第
1ベースプレート2を固定プラテンに対して位置決めす
るロケートリング7と、該ロケートリング7に隣設して
配設されたスプルーブッシュ8とから成る。
は図示しない射出ノズルから射出される合成樹脂材料を
通すためのスプルー9が形成され、その下端中央部には
ランナー10が形成され、更にランナー10の出口たる
複数のゲート11が形成される。
けられるガイドで、中央部にはガイド孔が開設されてい
る。13は媒体の複数の入口で、14は同じく複数の出
口である。
ルトによって取り付けられた可動側組立体である。該可
動側組立体20は、可動側第1ベースプレート21と、
該可動側第1ベースプレート21にボルトによって固定
された可動側第2ベースプレート22(エジェクタプレ
ート)と、該可動側第2ベースプレート22をその一部
が囲むように配設された可動側第3ベースプレート23
と、該可動側第3ベースプレート23を囲むように前記
可動側第1ベースプレート21にボルトによって固定さ
れた可動側第4ベースプレート24と、該可動側第4ベ
ースプレート24及び前記可動側第3ベースプレート2
3にボルトによって固定された可動側第5ベースプレー
ト25と、該可動側第5ベースプレート25の凹部に嵌
合して該プレート25に固定される雄金型部26と、前
記可動側第4ベースプレート24に固定され前記ガイド
12のガイド孔に挿入するガイド棒27とから成る。
に前記雄金型部26と前記入れ子6との間のキャビティ
ー内で成形された成形品60を前記雄金型部26から離
型するためのものである。
立体1の入れ子6について詳述する。図2は入れ子6の
一部破断せる斜視図で、全体の1/2を示す。該入れ子
6は表面に凹んだ成形部30を備え、下端全周に亘って
鍔部31が形成されている。該鍔部31には前記入口1
3に連通する導入口32が複数個設けられと共にこれら
の導入口32に連通する共通路33が設けられる。
き前記成形部30に沿って断面がU字形状の複数条の溝
34が形成されると共に該入れ子6が薄いためにそれを
補強するための補強用リブ36が突設されている。この
入れ子6に溝34等を形成するのは、よりキャビティー
に近い、即ち成形品60に近い部位に後述の水路37を
形成するためである。
先ず、図4は金型基体5全体の1/4強の一部破断せる
斜視図で、前記入れ子6を収納して嵌合せる凹部40が
形成され、該凹部40に前記入れ子6を収納する際に前
記鍔部31裏面が載置面42上に載置した状態で、かつ
前記補強用リブ36が嵌合する嵌合溝41が互いにクロ
スするように複数条形成されている。
納して、前記金型基体5と入れ子6が嵌合したときに、
両者間には隙間がないのが理想ではあるが、場所によっ
てはわずかな隙間が生じるので、保圧することによりこ
の隙間が両者、特に入れ子6の破損を招く原因となる。
このため、前記金型基体5の入れ子嵌合面側と入れ子6
の裏面側との間にコーキング材として、液状の石膏43
を挿入して該石膏43が固化すると前記隙間は無くなる
こととなる。勿論、この固定だけでは足りず、前記金型
基体5と入れ子6とはボルトで固定する。この石膏43
は、断熱材としての機能も果たし、入れ子6の昇温及び
降温を効率良く短時間で行うことが可能となる。
溝41を含む入れ子嵌合面側全域及び入れ子6の溝34
を含む裏面側全域にブラスト加工を施し粗面とし表面積
を増加させる。この場合、表面には例えば直径が1〜5
0ミクロンの凹みが形成されるような粗面とすることが
望ましい。この表面積の増加により、入れ子6の昇温及
び降温を効率良く短時間で行うことが可能となり、更に
は前記金型基体5の入れ子嵌合面側と入れ子6の裏面側
との間に挿入された前記石膏43により、両者の固定が
より強固なものとなる。
記入れ子6を収納して前記金型基体5に入れ子6を嵌合
したときには、前記金型基体5の入れ子嵌合面側と入れ
子6の裏面側とで前記溝34が水路37となる。そし
て、この嵌合したときに、前記補強用リブ36により前
記入れ子6と前記金型基体5との嵌合部が区分けされる
こととなる。更に、前記補強用リブ36により前記入れ
子6と前記金型基体5との嵌合部をこの区分けされた区
画単位で媒体が出入りするように構成する。また、この
区分けにより、特に入れ子6の熱変形(伸縮)が防止さ
れることとなる。
図4に示すブロックBに対応する成形部30には突部4
8があり、言い換えれば成形品60に孔があり、この孔
の近傍にはウエルドが発生し易いので、このようなブロ
ックは他のブロックに比して合成樹脂充填時に温度を高
くするために高い温度の媒体を流せるように区画単位で
媒体が出入りするようにするためである。
金型基体5の下部側面に設けた媒体入口44から導入さ
れた冷却水等は前記入れ子6の側面の導入口32及び下
部に形成された共通路33を介して前記各水路37に導
かれ、更に図示しない上部に形成された共通路を介して
前記補強用リブ36に設けた導出口50及び嵌合溝41
に設けた各導出口51を介して前記出口14より固定側
組立体1外へ排出される。また、ブロックBについて
は、該金型基体5の下部側面に設けた媒体入口45から
導入された冷却水等は前記入れ子6の側面の導入口3
2、補強用リブ36に形成された溝52により形成され
た通路53及び連結路54を介して端部の水路37及び
下部に形成された共通路33に導かれ、更に水路37
(前記端部の水路37を除く)及び図示しない上部に形
成された共通路を介して前記補強用リブ36に設けた導
出口50及び嵌合溝41に設けた各導出口51を介して
前記出口14より固定側組立体1外へ排出される。
体20のガイド棒27が固定側組立体1のガイド12の
ガイド孔に挿入して、固定側組立体1と可動側組立体2
0とが型閉めされて雄金型部26、入れ子6及び金型基
体5とが高温となった状態下で、図示しない射出ノズル
をスプルーブッシュ8に通して、合成樹脂材料をスプル
ー9を介してゲート11から前記雄金型部26と前記入
れ子6との間のキャビティー内に射出注入する。
子6と前記金型基体5との嵌合部を区分けされた区画単
位で加熱媒体であるオイル等が出入りすることにより、
入れ子6及び金型基体5とが高温とされる。
型基体5の下部側面に設けた媒体入口44から導入され
たオイル等は前記入れ子6の側面の導入口32及び下部
に形成された共通路33を介して前記各水路37に導か
れ、更に図示しない上部に形成された共通路を介して前
記補強用リブ36に設けた導出口50及び嵌合溝41に
設けた各導出口51を介して前記出口14より固定側組
立体1外へ排出される。
5の下部側面に設けた媒体入口45から導入されたオイ
ル等は前記入れ子6の側面の導入口32、補強用リブ3
6に形成された溝52により形成された通路53及び連
結路54を介して端部の水路37及び下部に形成された
共通路33に導かれ、更に水路37(前記端部の水路3
7を除く)及び図示しない上部に形成された共通路を介
して前記補強用リブ36に設けた導出口50及び嵌合溝
41に設けた各導出口51を介して前記出口14より固
定側組立体1外へ排出される。
の後前記雄金型部26、入れ子6及び金型基体5とを所
定時間冷却するが、前述したように各水路37に冷却媒
体である冷却水を供給して行う。そして、いわゆる型開
きして、再び昇温を開始し、更に型閉めして昇温を完了
する。
れ子6の裏面側との間にコーキング材として石膏43を
充填したが、金属粉(例えば鉄粉)と接着液との混合物
を充填しても良く、この場合は断熱材としての効果を持
たないものである。
雌金型部を金型基体5と入れ子6とに分割して水路37
を形成するようにしたが、これに限らず可動側組立体2
0の雄金型部26を金型基体と入れ子とに分割して水路
を形成し、この入れ子の裏面に補強用リブを設ける等の
本発明を適用しても良い。
加熱すべく薄い構造となるため、強度の面で問題があ
り、また成形品を均一に冷却又は加熱しようとしても、
成形品の形状によっては均一に冷却又は加熱できずウエ
ルドが局所的に発生する場合があったが、本発明によれ
ば、前記強度の面での問題を解消でき、またウエルドが
発生するのを防止できる。また、金型基体の入れ子嵌合
面側と入れ子の裏面側との間にコーキング材を充填した
から、両者の隙間が無くなり、従来保圧により特に入れ
子が破損することがあったが、本発明によれば破損しに
くくなる。
図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】基体の入れ子嵌合面側と入れ子の裏面側と
で媒体通路を形成した金型において、前記入れ子の裏面
に補強用リブを設けたことを特徴とする金型。 - 【請求項2】前記補強用リブにより前記入れ子と前記基
体との嵌合部を区分けしたことを特徴とする請求項1に
記載の金型。 - 【請求項3】前記補強用リブにより前記入れ子と前記基
体との嵌合部が区分けされた区画単位で前記媒体通路を
介して媒体が出入りするようにしたことを特徴とする請
求項1又は2に記載の金型。 - 【請求項4】前記補強用リブに前記媒体通路のための溝
を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の金型。 - 【請求項5】基体の入れ子嵌合面側と入れ子の裏面側と
で媒体通路を形成した金型において、前記基体の入れ子
嵌合面側と入れ子の裏面側との間にコーキング材を充填
させたことを特徴とする金型。 - 【請求項6】前記コーキング材として石膏を用いたこと
を特徴とする請求項5に記載の金型。
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---|---|
JP2002001770A JP2002001770A (ja) | 2002-01-08 |
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---|---|---|---|
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Families Citing this family (1)
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JP5079625B2 (ja) * | 2008-08-06 | 2012-11-21 | 本田技研工業株式会社 | 射出成形用金型の製造方法 |
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