JP3406668B2 - 色合わせ方法 - Google Patents
色合わせ方法Info
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Description
て色見本の色と同じ色で被着色物を着色するための前記
複数の着色剤の配合をコンピュータ処理により算出する
色合わせ方法に関する。
の色と同じ色に着色しようとする場合、複数の着色剤の
適切な配合(配合処方)、すなわち色見本の色に合う配
合を求める色合わせ(調色)を行う。近年、コンピュー
タを利用した色合わせ(コンピュータ・カラーマッチン
グ)を行って色合わせ作業の合理化を図っている。
は、色見本の分光反射率Rに基づいて色見本の実測色値
(測色結果)を得る一方、調色に適する2〜5種の着色
剤に複数の着色剤を適宜の割合で配合して被着色物を着
色した時の予測分光反射率rを各着色剤ごとに予め得て
ある各着色剤データにより算出し、この予測分光反射率
rに基づき被着色物を着色した時の予測色値(混色結
果)を得て、実測色値と予測色値との差が所定内である
時の着色剤の配合を前記色見本の色に合う配合とする。
実測色値と予測色値との差が所定内でなければ、着色剤
の配合を変更し再び予測色値を得て実測色値と比較する
ことを繰り返す。普通、着色剤の組み合わせを変えた算
出をも繰り返し行う。
実際に着色物を作成し、着色物の色と色見本の色とを比
較してみると、着色物の色が色見本の色に充分に合って
いないことがある。このように色が充分に合わない場合
には、再度、着色剤の組み合わせを変更してコンピュー
タ・カラーマッチングを行うか、色が充分に合っていな
い配合を目分量で若干修正して採用するようにする。
コンピュータ・カラーマッチングのやり直しは、色合わ
せの手間やコストの増大を招来するし、やり直せば色の
良く合う配合が必ず得られる保証もない。後者の配合の
手直しの場合も、正確な手直しは熟練者でも中々困難で
あり、結果的に、色が充分に合わない状態の解消は困難
である。
わせが容易に行える色合わせ方法を提供することを課題
とする。
め、この発明にかかる色合わせ方法は、複数の着色剤で
もって色見本の色と同じ色で被着色物を着色するための
前記複数の着色剤の配合をコンピュータ処理により算出
するにあたり、前記色見本の分光反射率Rに基づいて色
見本の実測色値を得る一方、前記複数の着色剤を適宜の
割合で配合し被着色物を着色した時の予測分光反射率r
を各着色剤ごとに予め得てある各着色剤データにより算
出し、この予測分光反射率rに基づき予測色値を得て、
実測色値と予測色値との差が所定内である時の着色剤の
配合を前記配合とする色合わせ方法において、実測色値
と予測色値の算出過程で下記の3つの形態のいずれかの
補正を行うようにしている。
を得るのに用いた単一着色試料における鏡面反射光を含
む分光反射率aと鏡面反射光を含まない分光反射率bの
差(a−b)を、前記色見本における鏡面反射光を含ま
ない分光反射率Bに加えた補正分光反射率Rαを、前記
分光反射率Rとして用いる形態、すなわち、Rα=B+
(a−b)なる式で示される補正分光反射率Rαを分光
反射率Rとして用いて色見本の実測色値を求める形態で
ある。なお、本明細書において、単一着色試料とは、各
着色剤データを得るのに用いられた着色試料であり、被
着色物と同じ材料からなる試料が、データ取得の対象と
なる着色剤、白色着色剤および黒色着色剤からなる群か
ら選ばれる何れか単一の着色剤で着色されてなるもので
ある。
反射光を含む分光反射率Aと鏡面反射光を含まない分光
反射率Bの差(A−B)から、前記各着色剤データを得
るのに用いた単一着色試料における鏡面反射光を含む分
光反射率aと鏡面反射光を含まない分光反射率bの差
(a−b)を差し引いた差分〔(A−B)−(a−
b)〕に比例する量を、前記分光反射率Aから差し引い
た補正分光反射率Rβを、前記分光反射率Rとして用い
る形態、すなわち、Rβ=A−k〔(A−B)−(a−
b)〕なる式で示される補正分光反射率Rβを分光反射
率Rとして色見本の実測色値を求める形態である。
β=A−〔(A−B)−(a−b)〕=B+(a−b)
ともなり、分光反射率Aを使わない第1の形態と同じこ
ととなるから、第2の形態では普通はkとして1をとる
ことはしない。補正の第3の形態は、色見本における鏡
面反射光を含む分光反射率A(以下、適宜「分光反射率
A」と略記)と鏡面反射光を含まない分光反射率B(以
下、適宜「分光反射率B」と略記)の差(A−B)か
ら、前記各着色剤データを得るのに用いた単一着色試料
における鏡面反射光を含む分光反射率a(以下、適宜
「分光反射率a」と略記)と鏡面反射光を含まない分光
反射率b(以下、適宜「分光反射率b」と略記)の差
(a−b)を差し引いた差分〔(A−B)−(a−
b)〕に比例する量を、前記各着色剤データにより算出
した分光反射率γ0 に予め加えた補正分光反射率Rγ
を、前記予測分光反射率rとして用いる形態、すなわ
ち、Rγ=r0 +k〔(A−B)−(a−b)〕なる式
で示される分光反射率Rγを、分光反射率rとして用い
非着色物の予測色値を求める形態である。
+〔(A−B)−(a−b)〕の場合は、Rβ=A−
〔(A−B)−(a−b)〕=B+(a−b)の第1の
形態の場合と等価であり、補正を予測色値の算出側に組
み込むか、実測色値の算出側に組み込むかの違いがある
が、得られる配合結果は実質的に演算の負荷の軽い第1
の形態の場合と実質的に同一となるから、第3の形態で
も普通はkとして1をとることはしない。
形態と第3形態の間で異なっていてもよいが、普通、波
長が同じであれば実質的に同じ値をとる。補正の第2の
形態と第3の形態の間の違いは、第2の形態が補正項の
k〔(A−B)−(a−b)〕に比例する量を実測色値
の算出側に組み込むのに対し、第3の形態が補正項のk
〔(A−B)−(a−b)〕に比例する量を予測色値の
算出側に組み込むという違いがあるだけで、演算の負荷
に違いはあるが、得られる配合結果の上では事実上差は
ない。
沢の程度、光の波長λに応じて変化し、波長λの関数
〔k=F(λ)〕となるものであるが、普通、波長λに
対しては変化せず一定として算出して十分な結果が得ら
れる。具体的には、kの値は0.1〜1.0程度の範囲
にある。この発明の場合、普通、予測色値を得るための
予測分光反射率rや分光反射率r0 の算出基礎である着
色剤データは、各着色剤や黒色着色剤ないし白色着色剤
のいずれか一つの単一着色試料における(分光反射率b
の方とは違う)分光反射率aより予め得た散乱係数や吸
収係数である。そして、第1形態の他は、色見本の実測
色値の方も、普通、色見本における(分光反射率Bの方
とは違う)分光反射率Aに基づき得ている。
通、単一着色試料(着色剤データ測定用試料)に積分球
を介して測定光を照射するとともに前記積分球を介して
取り出す反射光から得られるのであるが、分光反射率
A,aの場合は鏡面反射光を含ませて取り出す反射光か
ら得られ、分光反射率B,bの場合は鏡面反射光を含ま
せずに取り出す反射光から得られる。このように、測定
対象の反射光のうちに鏡面反射光を含ませる場合の分光
反射率(SCI分光反射率=分光反射率A,a)を、測
定対象の反射光のうちに鏡面反射光を含ませない場合の
分光反射率(SCE分光反射率=分光反射率B,b)よ
り優先して使用する理由は、以下のとおりである。な
お、SCIは、スペキュラー・インクルード(Specular
Include)の略であり、SCEは、スペキュラー・エク
スクルード(Specular Exclude)の略である。
色剤関係以外に凹凸などの鏡面反射に関係する因子(鏡
面反射性因子)も存在しており、この鏡面反射性因子の
影響の程度が表面全面にわたって同一であることが安定
した分光反射率を得るために重要なのであるが、往々に
して、例えば、表面位置が違えば凹凸の大きさ等の違い
により鏡面反射性因子の影響に強弱が生じる。表面位置
の違いで鏡面反射性因子の影響の強弱がある場合、測定
位置が違うと分光反射率が異なり、安定した結果を得る
ことができなくなる。しかし、SCI分光反射率の場
合、測定表面における鏡面反射性因子の影響の強弱に伴
う分光反射率の変動を抑えられるのである。
は拡散光が照射されることになり、この場合はあらゆる
方向から光が照射されるため表面の凹凸などの鏡面反射
性因子の影響を強く受けるのは全照射光の極一部だけと
なり、鏡面反射性因子の影響は得られる分光反射率には
殆ど効いてこない。非拡散光の場合、照射方向が同じで
あるため鏡面反射性因子の影響は全照射光に等しく起こ
り、鏡面反射特性の差異はそのまま測定結果に効いてく
る。さらに、鏡面反射光を含む反射光を測定対象とする
SCI分光反射率の場合、鏡面反射光の量自体に差があ
っても全反射光を取り出すため、取り出す時点での全部
の光量には差異がなく、鏡面反射性因子の強弱は結果に
効いてこない。これに対して、鏡面反射光を除くSCE
分光反射率の場合、鏡面反射性因子の強弱で除かれる鏡
面反射光量が違ってくるのであるが、鏡面反射光量の増
減は最終的に取り出される反射光の増減となるため、鏡
面反射性因子の強弱が得られる分光反射率に効いてくる
のである。
ある場合は、表面に鏡面反射性因子の強弱が出やすいた
め、SCI分光反射率は特に有効であるということがで
きる。なお、SCI分光反射率である分光反射率aから
得た着色剤データをもとに算出する予測分光反射率rや
予測分光反射率r0 もまたSCI分光反射率である。
反射率を得られるのではあるが鏡面反射性因子を無視し
た形となっていることから、逆に、色見本と単一着色試
料の間の鏡面反射性因子に差異がある場合に、これが最
終的な色合わせ結果に反映されない場合も出てくる。し
かし、上記第1〜3形態のごとく補正を施せるサブルー
チンを組み込めば、SCI分光反射率を基本とするシス
テムでも、簡単に鏡面反射性因子を考慮した色合わせ結
果を得られるようになる。なお、第1形態の場合、色見
本の実測色値はSCE分光反射率である分光反射率bに
基づき算出するが、色見本は単一着色試料とは違い1個
であるため、複数の測定位置の分光反射率を得て、これ
らを平均化するなどの注意深い測定を行っても、色見本
の数が1個であるから時間もかからず何ら問題ない。
びSCE分光反射率B,bを以下に纏めて記載してお
く。 「分光反射率A」:色見本に積分球を介して測定光を照
射するとともに前記積分球から鏡面反射光を含ませて取
り出す反射光から求める分光反射率: 「分光反射率B」:色見本に積分球を介して測定光を照
射するとともに前記積分球から鏡面反射光を含ませずに
取り出す反射光から求める分光反射率: 「分光反射率a」:単一着色試料に積分球を介して測定
光を照射するとともに前記積分球から鏡面反射光を含ま
せて取り出す反射光から求める分光反射率: 「分光反射率b」:単一試料に積分球を介して測定光を
照射するとともに前記積分球から鏡面反射光を含ませず
に取り出す反射光から求める分光反射率: 被着色物の素材として使われる樹脂材料としては、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリメタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、AES(アクリルニトリルEPDMス
チレン)樹脂、AS(アクリルニトリルスチレン)樹
脂、ABS(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)樹脂等が挙げられ、これらが単独でまたは複数種併
用の形態で用いられる。
する。 −着色剤データの準備− この発明では、予測色値を出すのに必要な各着色剤(通
常、20種類程度)について以下のようにして着色剤デ
ータを予め準備しておく。被着色物が樹脂材料の場合を
考えると、被着色物と同じ樹脂材料ないし着色特性が類
似の樹脂材料を用い、着色剤毎に各4〜5点の所定の添
加割合(例えば、1PHR)で着色剤を含む単一着色試
料を作成する。例えば、樹脂材料100gに下記〜
に示す量で着色剤を添加した試料を各着色剤毎に作成す
るのである。
分かっていない場合には、:白色着色剤1gの試料も
作成する。
定する。この分光反射率の測定にあったては、可視波長
範囲(400〜700nm)において離散的に16点、
あるいは、32点の反射率を分光光度計などで測定す
る。この時の分光反射率は、前述したとおりSCI分光
反射率である。そして、分光光度計により得た分光反射
率にサンダーソン変換を施した分光反射率Rを用い、下
記の式(1)〜(3)に従って、各波長点毎の着色剤の
吸収係数および散乱係数を求め、着色剤データとするの
である。得られた着色剤データは、コンピュータ用メモ
リに記憶させておく。
1とした時の値 −予測色値の算出− この発明でのコンピュータ処理による混色予測結果の算
出は、通常に行われている方法(例えば、本願出願人に
かかる特願平01−186700号に開示されいる方
法)で行うことが出来るのであるが、以下にも説明して
おく。
の他に、予め選出された着色剤グループから2〜3種の
着色剤を適宜に取り出して着色剤の組み合わせを決め、
組み合わせる各着色剤の基礎データ(散乱係数S1 〜S
i および吸収係数K1 〜Ki) から、被着色物の着色状
態(K/S)を、下記式(4)で予測する。式(4)は
ダンカン(Duncan)の式と呼ばれている。勿論、着色状態
(K/S)は、散乱・吸収係数データの取り込み波長点
毎に求めるのであるから、いわば分光着色状態を算出す
ることになる。
を使い、黒色着色剤には、例えばカーボンブラックを使
う。C1 〜Ci は各着色剤の添加量で、普通、樹脂10
0gに対しC1 +C2 +・・・+Ci =1g(つまり1
PHR)という設定での値である。
間には下記の式(5),(6)の関係があり、これによ
り、配合(混色)時の分光反射率を算出する。
nderson)の式による変換(逆変換)を行って(分光光度
計から得られた状態に相当する)分光反射率r0 を得て
から、第1,2の形態の場合は、この分光反射率r0 を
そのまま予測分光反射率rとして用い下記の式(7)〜
(9)により三刺激値(Xa,Ya,Za)を算出する
ことで予測色値が得られるのであるが、この発明の補正
の第3の形態を行う場合、前記のr0 +k〔(A−B)
−(a−b)〕なる演算を予め行って補正分光反射率R
γを求め、この補正分光反射率Rγを予測分光反射rと
して用い下記の式(7)〜(9)により予測色値の算出
を行う。
(λ),z(λ)ρ(λ)は、CIEで定められている
数値である。 −色見本の実測色値の算出− 一方、色見本の分光反射率(サンダーソン変換をしない
状態)を分光光度計を用いて別途測定する。ここで、分
光反射率としては、測定対象の反射光のうちに鏡面反射
光を含む(SCI)分光反射率Aや測定対象の反射光の
うちに鏡面反射光を含まない(SCE) 分光反射率Bを
求め、上記に示したように、第1の形態の場合は分光反
射率Bに補正を施し、第2の形態の場合は、分光反射率
Aに補正を施してから実測色値を出すようにする。ここ
で用いる分光反射率A,B,a,bは、可視波長範囲
(400〜700nm)において着色剤データの測定波
長位置と同じ16点、あるいは、32点の波長位置で離
散的に得るようにする。なお、分光反射率A,B,a,
bは、いずれも、分光光度計から得たままのサンダーソ
ン変換をしない状態である。
+(a−b)なる式で示される補正分光反射率Rαに基
づき色見本の実測色値を求め、補正の第2の形態では、
Rβ=A−k〔(A−B)−(a−b)〕なる式で示さ
れる補正分光反射率Rβに基づき色見本の実測色値を求
めるのである。補正の第3の形態では、分光反射率Aに
補正を施さずに色見本の実測色値を求めることになる。
着色試料のうちの1個の分光反射率または数個の試料の
分光反射率の測定結果を平均した平均分光反射率を代表
値として使うことで十分であり、補正のために全ての単
一着色試料の分光反射率を得る必要はない。色見本の実
測色値の算出過程で、先ず上のように補正分光反射率R
α,Rβや分光反射率Aを求め、以後、これらの分光反
射率Rα,Rβ,Aをそれぞれ使って、上記の式(7)
〜(9)で三刺激値(Xb,Yb,Zb)を算出するこ
とで実測色値を得るのである。
(Xb,Yb,Zb)の差(ΔX,ΔY,ΔZ)を出
し、さらに、これから下記の式(10) で示される色差を
求め、色差が所定値以下であれば、その時の配合が求め
る結果である。色差が所定値以下でなければ、C1 〜C
i を変えて再び計算を繰り返す。
ば、白色・黒色着色剤以外の2〜3種の着色剤の少なく
とも一方を変えた異なる組み合わせについて、同様の算
出処理を繰り返す。普通、選出された着色剤のうちの2
〜3種を選び出して作る組み合わせ全ての場合に対し
て、次々に処理を行う。勿論、複数の配合が得られる。
実際には、複数の配合のうち1又は2,3の配合だけが
最終的に実用に供されるのが普通である。
率の演算を行う際の分光反射率は、いずれも、分光光度
計から得たままのサンダーソン変換をしない状態のもの
を用いたが、全てサンダーソン変換をした状態のものを
用いて三刺激値を求めたり、補正分光反射率の演算を行
うようにしてもよい。図2は、分光反射率A,B,a,
bが測定できる測定システム(分光光度計)をあらわ
す。色見本などの測定試料1をホルダー2で固定して測
定試料1の測定面を積分球3の内面に臨ませる。そし
て、マイクロコンピュータ32からの制御信号で制御さ
れるフラッシュ電源10で点灯駆動されるパルスクセノ
ン光源11の光をオパールグラス12から積分球3を介
して測定試料1の測定面に拡散光として照射する。測定
面の反射光は、積分球3の開口3a−レンズ21−入射
スリット22−コリメータレンズ23の経路で反射型回
折格子25に入り、この回折格子25で分光され、さら
に、インテグレータレンズ27を通り、並列受光素子
(受光素子アレイ)28に入る。この受光素子アレイ2
8で反射光は電気信号に変換され、この電気信号はコン
トロール回路31で信号処理されたあと、マイクロコン
ピュータ32に送られて分光反射率の測定データとして
メモリ部等に記憶される。コントロール回路31ではリ
ファレンスディテクター35の出力信号も入力し光源強
度のフラツキ補正も行われる。なお、必要な操作指示や
測定結果等の表示はキーボードとCRT表示装置などで
構成される入出力部33においてマイクロコンピュータ
34を介して行われるようになっている。
/SCEボード6を閉じた状態で鏡面反射光を測定光に
含ませるようにして行う。他方、SCE分光反射率B,
bの測定は、SCI/SCEボード6を開き鏡面反射光
を積分球3より逃がし出して測定光に含ませないように
して行う。なお、バッフル7,8は光源から直接試料に
光が当たることを防ぐためのものである。また、9はビ
ームスイッチャー、19は透過測定ボードである。
での式、すなわちRβ=A−k〔(A−B)−(a−
b)〕なる式やRγ=r0 +k〔(A−B)−(a−
b)〕なる式におけるkの値は、下記のようにして求め
ることができる。分光光度計により測定結果から直ちに
求める〔(A−B)−(a−b)〕なる補正ファクター
は、人間の目にぴったりと合う補正を常に実現するとは
限らない。これは、上記の各分光反射率A,B,a,b
を測る積分球を使う分光光度計の光検出方式が、積分球
を使って拡散光を照射し鏡面反射性因子にみる変動要因
を阻止できるのであるが、センサーが人間の目の検出方
式とは相当の差があるからである。例えば、積分球を使
う分光光度計の光検出方式は、色見本や単一着色試料の
表面に真上から光を当てつつ真上から見るような検出方
式であるのに対し、人間の目は色見本や単一着色試料の
表面に真上から光を当てつつ斜めから見るような検出方
式である点で違っているのである。
差があって人間の目に近い検出方式をとる非積分球式分
光光度計で色見本、単一着色試料の分光反射率を測定
し、この非積分球式分光光度計の分光反射率と積分球式
分光光度計の分光反射率との比較から、積分球式分光光
度計で得た〔(A−B)−(a−b)〕が、より人間の
目に対応したものとなるような係数kを求める。
ひとつに、マルチアングル分光測色計(X-RiteMA58:X-
Rite社製) があげられる。このマルチアングル分光測色
計は、具体的には、図3にみるように、光源50より光
ビーム(非拡散光)を積分球を介さずに表面51に斜め
45°の方向から照射し、各角度25°,45°,75
°の方向で反射光を受光するようになっている。そし
て、図4は、図3の分光光度計による受光角45°の場
合の分光反射率Hと、図2の分光光度計によるSCI分
光反射率AとSCE分光反射率Bを重ねてあらわす。こ
の受光角45°の場合の分光反射率Hは、人間の目に近
い特性のものとみることができるので、係数kの算出に
使えるのである。
つるつるの適当な色の試料を準備し、シリカコーティン
グなどを順に重ねてゆくことにより順に光沢を順に変化
させて各光沢段階1,2,・・・,nを作りだしてゆく
とともに、その間で分光反射率の測定を行う。すなわ
ち、最初の表面がつるつるの段階で、積分球式分光光度
計で分光反射率A0と分光反射率B0とを測定するとと
もに、非積分球式分光光度計で分光反射率H0を測定す
る。さらに、光沢の程度が変化してゆく各段階1,・・
・,nでの分光反射率Anと分光反射率Bnとをそれぞ
れ測定するとともに、分光反射率Hnを測定する。そう
すると、各段階nでの係数kが下記の式から求まる。
Bn」がその段階での光沢の程度を示している。これら
のことから、試料の色における光沢の程度に対応したk
の値が求まる。そして、続いて、試料の色を変えて同じ
ことを繰り返し、各色における光沢の程度に対応したk
の値を求める。以下、具体的なkの値を示す。
見本が到来した場合、その色見本の「分光反射率A−分
光反射率B」を測定して光沢の程度を得て、これから適
当なkの値を選定する。
長λに対しては一定として扱うことが出来るが、λに応
じて変えてもよい。波長λに対しても変化させる場合の
kのテーブル例をあげておく。試料は赤色であって、光
沢の程度(An−Bn)は0.8であり、分光反射率に
おける測定点数は16箇所である。 波長400nm k=0.74 波長420nm k=0.73 波長440nm k=0.72 波長460nm k=0.71 波長480nm k=0.67 波長500nm k=0.66 波長520nm k=0.67 波長540nm k=0.67 波長560nm k=0.66 波長580nm k=0.68 波長600nm k=0.64 波長620nm k=0.52 波長640nm k=0.42 波長660nm k=0.22 波長680nm k=0.11 波長700nm k=0.23
出過程において、Rα=B+(a−b)なる式で示され
る補正分光反射率Rα、あるいは、Rβ=A−k〔(A
−B)−(a−b)〕なる式で示される補正分光反射率
Rβ、あるいは、Rγ=r0 +k〔(A−B)−(a−
b)〕なる式で示される補正分光反射率Rγという従来
の算出の基礎となる分光反射率に的確な補正を施した上
で色見本の実測色値や被着色物の予測色値を求めてお
り、色見本の色に良く合う適切な配合が得られる。この
発明を用いた場合に適切な配合が得られる理由の理論的
な解明は未だ充分ではないが、以下の理由によるのであ
ろうと推察している。
光反射率Aと分光反射率Bとの差(又は分光反射率aと
分光反射率bとの差)は光沢度とよい相関関係にあるこ
とを見いだした。図1に示すように、分光反射率Aと分
光反射率Bの差(A−B)は光沢度(JIS Z 8741-1983
における3.鏡面光沢度測定方法の種類のうち方法3で測
定した光沢度)に対して比例関係を示す。このことか
ら、色見本の光沢度と着色剤データを得るための単一着
色試料の光沢度の間に差のある場合、この光沢度の差に
起因する誤差を解消する補正を行う必要があるものと推
察されるのである。
一着色試料の光沢度の差は、樹脂材料の場合で言うと、
例えば、色見本の表面に凹凸がついていたり、樹脂材料
にゴム成分が含まれていることで色見本の方の光沢度が
単一着色試料の光沢度より落ちることで生じる。この光
沢度の差は分光光度計のSCIモードで測定する鏡面を
含む分光反射率には反映されない。実際に光沢度が違っ
ても、SCI分光反射率のように鏡面反射光も含めて測
定すると分光反射率に光沢度の差が現れないのである。
ところが、人間の目に映る色に関しては光沢度の差が効
いてくるようなのである。その結果、分光反射率に光沢
度の差が反映されないままで得た結果で被着色物を着色
すると、その色には光沢度の差による分が出ていないた
め、人間の目には合っていないと見え、配合が間違って
いると感じることになる。だから、光沢度の差に起因す
る誤差を解消する補正が必要なのである。したがって、
この発明は、色見本の光沢度と単一着色試料の光沢度の
間に差が生じている場合に適用すると効果が顕著であ
る。
光反射率が必要であるが、両分光反射率は市販の分光光
度計の測定方式の切替え操作程度の手間で測定可能であ
るし、あとは測定結果を計算式に組み入れる程度のこと
で済むため、実施に困難性がもたらされることは無く、
適切な配合が容易に求まることになる。元々、補正は、
予測色値を得る過程に組み入れた場合、予測色値は普通
何度も繰り返し行うため補正計算回数が多くなるのに対
し、色見本の実測色値を得る過程の方に組み込む場合は
1回ですむという利点がある。
−B)−(a−b)〕に適当な係数kをかけ合わせれ
ば、補正がより的確に行え、より適切な着色剤の配合が
得られることは言うまでもない。
ータ・カラーマッチングの一例を説明する。 −実施例1− 実施例1の場合、色見本はグレー系の色であって、素材
がポリプロピレン樹脂であり、一方、単一着色試料は、
素材がABS樹脂である。
983 における3.鏡面光沢度測定方法の種類のうち方法3
で測定した光沢度)でみて平均38.1程度の差があ
る。コンピュータ・カラーマッチングに使う着色剤は、
以下の通りである。 Pigment White 6 Pigment Blue 29 Pigment Red 101 Pigment Black 7 得られた配合結果は下記の通りである(素材500gに
対する添加量) Pigment White 6 ・・・0.9717g Pigment Blue 29 ・・・0.1366g Pigment Red 101 ・・・0.0661g Pigment Black 7 ・・・0.2031g なお、色見本の分光反射率Aを用い、分光反射率Aから
「(分光反射率A−分光反射率B)−(分光反射率a−
分光反射率b)」を引き算する補正を行い、すなわち、
「分光反射率B+(分光反射率a−分光反射率b)」な
る第1の形態による補正分光反射率に基づき、実測色値
を出すようにした。着色剤データは分光反射率aに基づ
くものである。
材であるABS樹脂で着色物を作成した。そして、5人
のパネラーにより着色物の色と色見本の色の一致度のテ
ストを行った。テスト結果は、後述の通りである。 −実施例2− 実施例1において、混色に使う着色剤が以下の通りで使
用する樹脂がポリアセタール樹脂である他は同様にして
配合を得た。
成し着色物の色と色見本の色の一致度のテストを行っ
た。テスト結果は、後述の通りである。
材がポリプロピレン樹脂であり、一方、単一着色試料
は、素材がABS樹脂である。なお、両者の間には光沢
度(JIS Z 8741-1983 における3.鏡面光沢度測定方法の
種類のうち方法3で測定した光沢度)でみて平均28.
6程度の差がある。
「(分光反射率A−分光反射率B)−(分光反射率a−
分光反射率b)」を引き算する補正を行い、すなわち、
「分光反射率B+(分光反射率a−分光反射率b)」な
る第1の形態による補正分光反射率に基づき、実測色値
を出すようにした。着色剤データは分光反射率aに基づ
くものである。
て着色物を作成し着色物の色と色見本の色の一致度のテ
ストを行った。テスト結果は、後述の通りである。 −実施例4− 実施例3において、混色に使う着色剤が以下の通りであ
ることと樹脂がポリアセタール樹脂である他は同様にし
て配合を得た。
成し着色物の色と色見本の色の一致度のテストを行っ
た。テスト結果は、後述の通りである。
分光反射率B)−(分光反射率a−分光反射率b)」を
引き算する補正を行わず、分光反射率Aのままで実測色
値を出すようにした他は、実施例1と同様にして配合を
得た。得られた配合結果は下記の通りである。
成し着色物の色と色見本の色の一致度のテストを行っ
た。テスト結果は、後述の通りである。
分光反射率B)−(分光反射率a−分光反射率b)」を
引き算する補正を行わず、分光反射率Aのまま実測色値
を出すようにした他は、実施例1と同様にして配合を得
た。得られた配合結果は下記の通りである。
成し着色物の色と色見本の色の一致度のテストを行っ
た。テスト結果は、後述の通りである。
本と着色物の見分けが殆どつかない、×は両色に顕著な
差がある、ことをそれぞれ示す パネラーA パネラーB パネラーC パネラーD パネラーE 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ 実施例2 ○ ○ ○ ○ ○ 実施例3 ○ ○ ○ ○ ○ 実施例4 ○ ○ ○ ○ ○ 比較例1 × × × × × 比較例2 × × × × × 上記のテスト結果にみるように、この発明の色合わせ方
法に従って得た配合は、非常に正確で適切なものとなっ
ていることが分かる。
がタルク入りポリプロピレン樹脂であり、一方、単一着
色試料は、素材がポリプロピレン樹脂である。なお、両
者の間には光沢度(JIS Z 8741-1983 における3.鏡面光
沢度測定方法の種類のうち方法3で測定した光沢度)で
みて平均70程度の差がある。
色剤は、以下の通りである。 Pigment White 6 Pigment Black 7 Pigment Blue 15 Pigment Yellow 81 得られた配合結果は下記の通りである(素材500gに
対する添加量) Pigment White 6 ・・・8.2425g Pigment Black 7 ・・・0.2420g Pigment Blue 15 ・・・0.0100g Pigment Yellow81・・・1.5050g なお、色見本の分光反射率Aを用い、分光反射率Aから
「k[(分光反射率A−分光反射率B)−(分光反射率
a−分光反射率b)]」を差し引いた分光反射率Rβを
用いる第2の形態の補正を行い、実測色値を出すように
した。着色剤データは分光反射率aに基づくものであ
り、kの値は、0.7である。
り、第1の形態)補正を行い、実測色値を出す他は、同
様にして結果を得た。得られた配合結果は下記の通りで
ある(素材500gに対する添加量) Pigment White 6 ・・・8.4320g Pigment Black 7 ・・・0.2250g Pigment Blue 15 ・・・0.0090g Pigment Yellow81・・・1.3340g 得られた配合に従い、実際の着色対象の素材であるポリ
プロピレン樹脂で着色物を作成した。そして、5人のパ
ネラーにより着色物の色と色見本の色の一致度のテスト
を行った。テスト結果は、実施例の配合による着色の方
が参考の配合による着色よりも色見本の色に近かった。
材が表面光沢のないPVC樹脂であり、一方、単一着色
試料は、素材がPVC樹脂である。なお、両者の間には
光沢度(JIS Z 8741-1983 における3.鏡面光沢度測定方
法の種類のうち方法3で測定した光沢度)でみて平均3
0〜40程度の差がある。
色剤は、以下の通りである。 Pigment White 6 Pigment Black 7 Pigment Yellow83 Pigment Orange13 得られた配合結果は下記の通りである(素材100gに
対する添加量) Pigment White 6 ・・・1.5660 Pigment Black 7 ・・・0.0332 Pigment Yellow83・・・0.0328 Pigment Orange13・・・0.3681 なお、色見本の分光反射率Aを用い、分光反射率Aから
「k[(分光反射率A−分光反射率B)−(分光反射率
a−分光反射率b)]」を差し引いた分光反射率Rβを
用いる第2の形態の補正を行い、実測色値を出すように
した。着色剤データは分光反射率aに基づくものであ
り、kの値は0.5である。
り、第1の形態)の補正を行い、実測色値を出す他は、
同様にして結果を得た。得られた配合結果は下記の通り
である(素材100gに対する添加量) Pigment White 6 ・・・1.6222 Pigment Black 7 ・・・0.0303 Pigment Yellow83・・・0.0266 Pigment Orange13・・・0.3208 得られた配合に従い、実際の着色対象の素材であるPV
C樹脂で着色物を作成した。そして、5人のパネラーに
より着色物の色と色見本の色の一致度のテストを行っ
た。テスト結果は、実施例の配合による着色の方が参考
の配合による着色よりも色見本の色に近かった。
入りポリプロピレン樹脂であり、一方、単一着色試料
は、素材がポリプロピレン樹脂である。なお、両者の間
には光沢度(JIS Z 8741-1983 における3.鏡面光沢度測
定方法の種類のうち方法3で測定した光沢度)でみて平
均40程度の差がある。
色剤は、以下の通りである。 Pigment White 6 Pigment Black 7 Pigment Yellow81 Pigment Blue 15 得られた配合結果は下記の通りである(素材100gに
対する添加量) Pigment White 6 ・・・1.3344 Pigment Black 7 ・・・0.0197 Pigment Yellow81・・・0.5885 Pigment Blue 15 ・・・0.0573 なお、色見本の分光反射率Aを用い、分光反射率r0 に
「k[(分光反射率A−分光反射率B)−(分光反射率
a−分光反射率b)]」を加えた分光反射率Rγを用い
る第3の形態の補正を行い、予測色値を出すようにし
た。着色剤データは分光反射率aに基づくものであり、
kの値は0.3である。
い、実測色値を出す他は、同様にして結果を得た。得ら
れた配合結果は下記の通りである(素材100gに対す
る添加量) Pigment White 6 ・・・1.0639 Pigment Black 7 ・・・0.0192 Pigment Yellow83・・・0.8379 Pigment Blue 15 ・・・0.0789 得られた配合に従い、実際の着色対象の素材であるポリ
プロピレン樹脂で着色物を作成した。そして、5人のパ
ネラーにより着色物の色と色見本の色の一致度のテスト
を行った。テスト結果は、実施例の配合による着色の方
が参考の配合による着色よりも色見本の色に近かった。
ば、予測色値または実測色値の算出過程において、Rα
=B+(a−b)なる式で示される補正分光反射率R
α、あるいは、Rβ=A−k〔(A−B)−(a−
b)〕なる式で示される補正分光反射率Rβ、あるい
は、Rγ=r0 +k〔(A−B)−(a−b)〕なる式
で示される分光反射率Rγという従来の算出の基礎とな
る分光反射率に補正を施した上で色見本の実測色値や被
着色物の予測色値を求めているため、色見本の色に良く
合う適切な配合が得られるとともに、実施に困難性がも
たらされることも無く、適切な配合が容易に求まる。し
たがって、この発明は非常に有用であると言うことが出
来る。
正を行う方が、予測色値の算出過程で使う分光反射率の
補正を行う場合よりも補正のための演算負荷が軽いとい
う利点がある。
反射率Bとの差と光沢度の関係をあらわすグラフ。
a,bを得ることの出来る分光光度計の構成を示すブロ
ック図である。
求める時に使う分光光度計の検出方式の要部を示す説明
図である。
光反射率の測定例を示すグラフである。 1 測定試料 3 積分球 6 SCI/SCEボード 11 パルスクセノン光源 25 反射型回折格子 28 並列受光素子
Claims (3)
- 【請求項1】複数の着色剤でもって色見本の色と同じ色
で被着色物を着色するための前記複数の着色剤の配合を
コンピュータ処理により算出するにあたり、前記色見本
の分光反射率Rに基づいて色見本の実測色値を得る一
方、前記複数の着色剤を適宜の割合で配合し被着色物を
着色した時の予測分光反射率rを各着色剤ごとに予め得
てある各着色剤データにより算出し、この予測分光反射
率rに基づき予測色値を得て、実測色値と予測色値との
差が所定内である時の着色剤の配合を前記配合とする色
合わせ方法において、前記各着色剤データを得るのに用
いられ、被着色物と同じ材料からなる試料が、データ取
得の対象となる着色剤、白色着色剤および黒色着色剤か
らなる群から選ばれる単一の着色剤で着色されてなる単
一着色試料における鏡面反射光を含む分光反射率aと鏡
面反射光を含まない分光反射率bの差(a−b)を、前
記色見本における鏡面反射光を含まない分光反射率Bに
加えた補正分光反射率Rαを、前記分光反射率Rとして
用いることを特徴とする色合わせ方法。 - 【請求項2】複数の着色剤でもって色見本の色と同じ色
で被着色物を着色するための前記複数の着色剤の配合を
コンピュータ処理により算出するにあたり、前記色見本
の分光反射率Rに基づいて色見本の実測色値を得る一
方、前記複数の着色剤を適宜の割合で配合し被着色物を
着色した時の予測分光反射率rを各着色剤ごとに予め得
てある各着色剤データにより算出し、この予測分光反射
率rに基づき予測色値を得て、実測色値と予測色値との
差が所定内である時の着色剤の配合を前記配合とする色
合わせ方法において、色見本における鏡面反射光を含む
分光反射率Aと鏡面反射光を含まない分光反射率Bの差
(A−B)から、前記各着色剤データを得るのに用いら
れ、被着色物と同じ材料からなる試料が、データ取得の
対象となる着色剤、白色着色剤および黒色着色剤からな
る群から選ばれる単一の着色剤で着色されてなる単一着
色試料における鏡面反射光を含む分光反射率aと鏡面反
射光を含まない分光反射率bの差(a−b)を差し引い
た差分〔(A−B)−(a−b)〕に比例する量を、前
記分光反射率Aから差し引いた補正分光反射率Rβを、
前記分光反射率Rとして用いることを特徴とする色合わ
せ方法。 - 【請求項3】複数の着色剤でもって色見本の色と同じ色
で被着色物を着色するための前記複数の着色剤の配合を
コンピュータ処理により算出するにあたり、前記色見本
の分光反射率Rに基づいて色見本の実測色値を得る一
方、前記複数の着色剤を適宜の割合で配合し被着色物を
着色した時の予測分光反射率rを各着色剤ごとに予め得
てある各着色剤データにより算出し、この予測分光反射
率rに基づき予測色値を得て、実測色値と予測色値との
差が所定内である時の着色剤の配合を前記配合とする色
合わせ方法において、色見本における鏡面反射光を含む
分光反射率Aと鏡面反射光を含まない分光反射率Bの差
(A−B)から、前記各着色剤データを得るのに用いら
れ、被着色物と同じ材料からなる試料が、データ取得の
対象となる着色剤、白色着色剤および黒色着色剤からな
る群から選ばれる単一の着色剤で着色されてなる単一着
色試料における鏡面反射光を含む分光反射率aと鏡面反
射光を含まない分光反射率bの差(a−b)を差し引い
た差分〔(A−B)−(a−b)〕に比例する量を、前
記各着色剤データにより算出した分光反射率r0 に予め
加えた補正分光反射率Rγを、前記予測分光反射率rと
して用いることを特徴とする色合わせ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00543494A JP3406668B2 (ja) | 1993-01-22 | 1994-01-21 | 色合わせ方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP883693 | 1993-01-22 | ||
JP5-8836 | 1993-01-22 | ||
JP00543494A JP3406668B2 (ja) | 1993-01-22 | 1994-01-21 | 色合わせ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06273231A JPH06273231A (ja) | 1994-09-30 |
JP3406668B2 true JP3406668B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=26339382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00543494A Expired - Lifetime JP3406668B2 (ja) | 1993-01-22 | 1994-01-21 | 色合わせ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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CA2350411C (en) * | 2000-06-16 | 2006-06-27 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. | Ccm calculating system, ccm calculating method and recording medium |
US7158672B2 (en) * | 2003-06-11 | 2007-01-02 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Recipe calculation method for matt color shades |
WO2023161235A1 (en) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | Akzo Nobel Coatings International B.V. | Method for matching a vehicle coating of any gloss level |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP00543494A patent/JP3406668B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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