JP3406198B2 - スピンドルモータ及びスピンドルモータを採用した回転体装置 - Google Patents

スピンドルモータ及びスピンドルモータを採用した回転体装置

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JP3406198B2 JP24439397A JP24439397A JP3406198B2 JP 3406198 B2 JP3406198 B2 JP 3406198B2 JP 24439397 A JP24439397 A JP 24439397A JP 24439397 A JP24439397 A JP 24439397A JP 3406198 B2 JP3406198 B2 JP 3406198B2
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校市 大塚
隆 石田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、気体ラジアル軸
受を備え気体スラスト軸受は不要なスピンドル装置、及
びスピンドルが気体ラジアル軸受のギャップ寸法の範囲
で片側に微小寸法偏芯して回転して軸の振れ回り(ホワ
ール)を防止でき安定した回転を確保できるスピンドル
装置、及び前記スピンドル装置にモータを備えたスピン
ドルモータ、及び前記スピンドルモータを採用した回転
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気体動圧軸受式スピンドルモータ
を採用したレーザースキャナーやハードディスク駆動装
置のテスト装置等において、スピンドルモータのスピン
ドルが固定軸に対して振れ回り(ホワール)を生じるこ
とにより非繰り返し回転振れ(NRRO)が生ずること
が知られている。他方、スピンドル支持部材のスピンド
ルの支持中心に対してスピンドルの回転中心を微小寸法
偏芯させると、気体ラジアル軸受のラジアル軸受固定部
材とラジアル軸受可動部材との間の偏芯側に最小ギャッ
プが生じかつそこに動圧が有効に発生し、偏芯の確保と
動圧の発生によってスピンドルが固定軸に対して振れ回
り(ホワール)を回避でき非繰り返し回転振れ(NRR
O)が減少することが研究レベルにおいて知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、気体ラ
ジアル軸受は、ラジアル軸受固定部材とラジアル軸受可
動部材のいずれか一方に動圧発生溝を形成して空気の粘
性を利用して空気を動圧発生溝内に誘導し昇圧すること
によりラジアル軸受固定部材でラジアル軸受可動部材を
非接触で支持するものであり、このため、ラジアル軸受
可動部材をラジアル軸受固定部材に対して微小寸法偏芯
させる方法・手段は未だ提案されていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、気体ラジア
ル軸受を備え気体スラスト軸受は不要なスピンドル装置
を提供することにある。本願発明は、気体ラジアル軸受
を備え気体スラスト軸受は不要でありスピンドルが気体
ラジアル軸受のギャップ寸法の範囲で片側に微小寸法偏
芯して回転して軸の振れ回り(ホワール)を防止でき安
定した回転を確保できるスピンドル装置を提供すること
にある。本願発明は、前記スピンドル装置にモータを備
えたスピンドルモータを提供することにある。本願発明
は、前記スピンドルモータを採用した回転体装置を提供
することにある。
【0005】本願第一の発明は、スピンドルが気体ラジ
アル軸受を介してスピンドル支持部材に支持されたスピ
ンドル装置において、N極とS極が両端面に分極された
三つのリング磁石の中、二つのリング磁石がスピンドル
またはスピンドル支持部材のいずれか一方に間隔をあけ
て取り付られているとともに、残り一つのリング磁石が
前記二つのリング磁石の中間に位置されてスピンドルま
たはスピンドル支持部材のいずれか他方に取り付られ、
スピンドルに取り付られたリング磁石とスピンドル支持
部材に取り付られたリング磁石の反発により、スピンド
ルが浮く構成であることを特徴とするスピンドル装置を
提供するものである。本願第二の発明は、スピンドル支
持部材に取り付られているリング磁石がスピンドル支持
部材に取り付られているラジアル軸受固定部材に対して
微小寸法偏芯していることを特徴とするスピンドル装置
を提供するものである。本願第三の発明は、前記第一ま
たは第二の発明のスピンドル装置にモータが備えられて
いることを特徴とするスピンドルモータを提供するもの
である。本願第四の発明は、スピンドルの中心にスピン
ドルに取り付られているラジアル軸受可動部材の回転中
心が一致していることを特徴とするスピンドルモータを
提供するものである。本願第五の発明は、前記第三また
は第四の発明のスピンドルモータのスピンドルに磁気デ
ィスクあるいは光ディスク等の被回転体が取り付けられ
ていることを特徴とするスピンドルモータを採用した回
転体装置を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本願第三の発明のスピンド
ルモータの第一の実施の形態を示しているとともに、本
願第一及び第二の発明のスピンドル装置の第一の実施の
形態を示している。このスピンドルモータSM1 は、下
端に鍔部1aを有する概略円筒状のスピンドル支持部材
1Aに、下端に鍔部2aを有しかつ上面が閉じている概
略キャップ形状に形成されたスピンドル2Aが被さって
おり、さらにスピンドル2Aの上面部2bの中央に設け
られた回転軸3が前記スピンドル支持部材1Aの内部に
垂下しており、さらに、スピンドル支持部材1Aの内面
下部にステータ4が嵌着されかつステータ4のスロット
にモータコイル5Aが設けられている一方、ステータ4
の磁極歯に対応するように、回転軸3の下端にモータ用
永久磁石6Aが設けられモータ要素が備えられており、
さらに、スピンドル支持部材1Aの内面中部にセラミッ
ク、その他の高耐摩耗材料からなるラジアル軸受固定部
材7Aが嵌着されている一方、これに対応するように、
回転軸3の中部にセラミック、その他の高耐摩耗材料か
らなるラジアル軸受可動部材8Aが設けられ、ラジアル
軸受固定部材7Aの内周面とラジアル軸受可動部材8A
の外周面のいずれか一方に図示しない動圧発生溝が刻設
され、もって気体ラジアル軸受が備えられており、さら
に、スピンドル支持部材1Aの内面上部にN極とS極が
両端面に分極されたリング磁石9A1 、9A2 が間隔を
あけて嵌着されている一方、リング磁石9A1 、9A2
の間に対応するように、回転軸3の上部にリング磁石1
0Aが嵌着され、リング磁石9A1 または9A2 のN極
とリング磁石10AのN極が対向して磁力が反発し合っ
ているとともにリング磁石9A1 または9A2 のS極と
リング磁石10AのS極が対向して磁力が反発し合って
いて、もってスピンドル2Aがスピンドル支持部材1A
に対して浮くようになっており、そうして、スピンドル
支持部材1Aの内空間の下端が蓋板11で閉じられてい
る。
【0007】このスピンドルモータSM1 は、上記のよ
うにスピンドル支持部材1Aに取り付けられたリング磁
石9A1 、9A2 の磁力と、回転軸3に取り付けられた
リング磁石10Aの磁力が反発し合ってスピンドル2A
がスピンドル支持部材1Aに対して浮いて安定するの
で、気体スラスト軸受は設けられていない。リング磁石
10Aの外径がリング磁石9A1 の内径よりも大きくリ
ング磁石9A1 の上にリング磁石10Aがオーバーラッ
プしているのは、磁石同士の反発力を大きくしてスピン
ドル2Aの浮上力を確保するためである。また、リング
磁石9A2 の内径がリング磁石10Aの外径よりも僅か
に大きくなっているのは、モータ用永久磁石6Aとラジ
アル軸受可動部材8Aとリング磁石10Aを組み付けた
スピンドル2Aを、ステータ4とモータコイル5Aとリ
ング磁石9A1 、9A2 とラジアル軸受固定部材7Aを
組み付けたスピンドル支持部材1Aに組付けられるよう
にするためである。
【0008】このスピンドルモータSM1 は、スピンド
ル2Aと完全に同芯の回転軸3に対し、モータ用永久磁
石6Aとラジアル軸受可動部材8Aとリング磁石10A
が完全に同芯に設けられている。また、スピンドル支持
部材1Aの円筒部の外径に対し、ラジアル軸受固定部材
7Aが完全に同芯状態に組付けられている。他方、スピ
ンドル支持部材1Aの円筒部の外径に対し、ラジアル軸
受固定部材7Aが同芯状態に、またステータ4とリング
磁石9A1 、9A2 が偏芯して設けられている。リング
磁石9A1 と9A2 は互いに同芯状態に設けられてい
る。リング磁石9A1 と9A2 が偏芯して設けられてい
る構成とは、リング磁石9A 1 と9A2 の内径が外径に
対して偏心しているか、スピンドル支持部材1Aのリン
グ磁石9A1 と9A2 が被嵌している箇所の孔径がスピ
ンドル支持部材1Aの円筒部の外径の中心線に対して5
0〜100ミクロンmm偏心しているかのどちらでも良
い。リング磁石9A1 と9A2 が偏芯して設けられてい
ると、組付けられた状態では、モータ停止時とモータ回
転時のいかんにかかわらず、リング磁石10Aの磁力と
リング磁石9A1 と9A2 の磁力が反発して自動調芯作
用力を生起し、この自動調芯作用力が固定側のリング磁
石9A1 と9A2 の偏芯方向にスピンドル2Aを偏心す
る。
【0009】図2(a)に誇張して示すように、モータ
停止時には、ラジアル軸受固定部材7A(円は内径を示
す)の中心aに対して、ステータ4(円は外径を示す)
の中心bとラジアル軸受可動部材8A(円は外径を示
す)の中心cとリング磁石9A 1 、9A2 (円は内径を
示す)の中心dが片側に一軸線上に偏心している。中心
a,b,c,dの位置関係を参照して説明する。ラジア
ル軸受固定部材7Aの中心aに対してリング磁石9
1 、9A2 の中心dが50〜100ミクロンmmと最
も大きく偏心している。この偏芯量は、リング磁石9A
1 、9A2 の磁力とリング磁石10Aの磁力が反発し合
ってスピンドル2Aをスピンドル支持部材1Aに対して
浮かせて固定側のリング磁石9A1 、9Aの中心dに可
動側のリング磁石10Aの中心を合わせようとする自動
調芯作用力を生起し、スピンドル2Aがリング磁石9A
1 、9Aの偏芯方向に偏心する。従って、モータ停止時
には、ラジアル軸受可動部材8Aがラジアル軸受固定部
材7Aに対して偏芯移動してラジアル軸受可動部材8A
の外径がラジアル軸受固定部材7Aの内径に片側で接し
てラジアル軸受可動部材8Aの中心cがラジアル軸受固
定部材7Aの中心aに対して微小寸法、例えば約5〜1
0ミクロンmmずれる。
【0010】好ましい実施の態様では、ステータ4の中
心bは中心a−c間の略中間に位置している。図2
(b)に誇張して示すように、モータ回転時には、ラジ
アル軸受可動部材8Aの中心cが移動してステータ4の
中心bに一致する。これは、ラジアル軸受固定部材7A
とラジアル軸受可動部材8Aのいずれかに設けられた動
圧発生溝に取り込まれ昇圧する空気がラジアル軸受固定
部材7Aとラジアル軸受可動部材8Aの片当たりを解消
するギャップ(例えば0.01mm)を生ぜしめて、該
ギャップが生じる分だけラジアル軸受可動部材8Aが移
動してその中心cがステータ4の中心bに一致するから
である。従って、モータ回転時には、スピンドル2Aの
回転中心がステータ4の中心bに対して同芯状態に維持
され、かつラジアル軸受可動部材8Aが片側に偏芯して
ラジアル軸受固定部材7Aとの間に有効な空気動圧を発
生し、もってスピンドル2Aの振れ回りを回避でき非繰
り返し回転振れ(NRRO)が減少する。
【0011】スピンドル支持部材1Aのステータ収容孔
をラジアル軸受固定部材収容孔に対して微小寸法(例え
ば5〜10ミクロンmm)偏芯させ、さらにスピンドル
支持部材1Aのリング磁石収容孔をラジアル軸受固定部
材収容孔に対して微小寸法(例えば50〜100ミクロ
ンmm)偏芯させることは高度の加工技術を必要とし製
作コストは高く付くので、スピンドル支持部材1Aのス
テータ収容孔をラジアル軸受固定部材収容孔に対して同
芯として、スピンドル支持部材1Aのリング磁石収容孔
をラジアル軸受固定部材収容孔に対して微小寸法偏芯さ
せても実用上差し支えない。
【0012】図3は本願第三の発明のスピンドルモータ
の第二の実施の形態を示しているとともに、本願第一及
び第二の発明のスピンドル装置の第二の実施の形態を示
している。このスピンドルモータSM2 は、円板状のス
ピンドル支持部材1Bに、下端に鍔部2aを有しかつ上
面が閉じている概略キャップ形状に形成されたスピンド
ル2Bが被さっており、さらにスピンドル支持部材1B
の中央に立設された固定軸12が前記スピンドル2Bの
中心を通っており、さらに、スピンドル支持部材1Bの
上面にモータコイル5Bが設けられている一方、モータ
コイル5Bに対向してスピンドル2Bの鍔部2aの下面
にモータ用永久磁石6Bが設けられており、さらに、ス
ピンドル2Bの内面上部にセラミック、その他の高耐摩
耗材料からなるラジアル軸受可動部材8Bが嵌着されて
いる一方、これに対応するように、固定軸12の上部に
セラミック、その他の高耐摩耗材料からなるラジアル軸
受固定部材7Bが設けられ、かつラジアル軸受固定部材
7Bの外周面とラジアル軸受可動部材8Bの内周面のい
ずれか一方に図示しない動圧発生溝が刻設され、もって
気体ラジアル軸受が備えられており、さらに、スピンド
ル2Bの内面下部にN極とS極が両端面に分極されたリ
ング磁石10B1 、10B2 が間隔をあけて嵌着されて
いる一方、リング磁石10B 1 、10B2 の間に対応す
るように、固定軸12の下部にリング磁石9Bが嵌着さ
れ、リング磁石10B1 または10B2 のN極とリング
磁石9BのN極が対向して磁力が反発し合っているとと
もにリング磁石10B1 または10B2 のS極とリング
磁石9BのS極が対向して磁力が反発し合っていて、も
ってスピンドル2Bがスピンドル支持部材1Bに対して
浮くようになっている。
【0013】このスピンドルモータSM2 は、上記のよ
うにスピンドル2Bに取り付けられたリング磁石10B
1 、10B2 の磁力と、固定軸12に取り付けられたリ
ング磁石9Bの磁力が反発し合ってスピンドル2Bがス
ピンドル支持部材1Bに対して浮いて安定するので、気
体スラスト軸受は設けられていない。リング磁石9Bの
外径がリング磁石10B1 の内径よりも大きくリング磁
石9Bの上にリング磁石10B1 がオーバーラップして
いるのは、磁石同士の反発力を大きくしてスピンドル2
Bの浮上力を確保するためである。また、リング磁石1
0B2 の内径がリング磁石9Bの外径よりも僅かに大き
くなっているのは、モータ用永久磁石6Bとラジアル軸
受可動部材8Bとリング磁石10B1 、10B2 を組み
付けたスピンドル2Bを、モータコイル5Bとリング磁
石9Bとラジアル軸受固定部材7Bを組み付けたスピン
ドル支持部材1Bに組付けられるようにするためであ
る。
【0014】このスピンドルモータSM2 は、スピンド
ル2Bに対し、モータ用永久磁石6Bとラジアル軸受可
動部材8Bとリング磁石10B1 、10B2 が完全に同
芯状態に組付けられ、また、固定軸12に対し、ラジア
ル軸受固定部材7Bが完全に同芯状態に組付けられてい
る。固定軸12に対し、モータコイル5Bとリング磁石
9Bは偏芯状態に設けられている。リング磁石9Bが偏
芯状態に設けられる構成とは、リング磁石9Bの内径が
外径に対して偏心しているか、固定軸12のリング磁石
9Bが被嵌している箇所の軸径が固定軸12の中心線に
対して50〜100ミクロンmm偏心しているかのどち
らでも良い。固定軸12に対しリング磁石9Bが偏芯状
態に設けられていると、組付けられた状態では、モータ
停止時とモータ回転時のいかんにかかわらず、リング磁
石10B1 、10B2 の磁力とリング磁石9Bの磁力が
反発して自動調芯作用を生起することにより、リング磁
石9Bの偏芯側にスピンドル2Bが偏心する。
【0015】図4(a)に誇張して示すように、モータ
停止時には、ラジアル軸受固定部材7B(円は外径を示
す)の中心eに対して、モータコイル5B(円はコイル
の内外径の中間の径を示す)の中心fとラジアル軸受可
動部材8B(円は内径を示す)の中心gとリング磁石9
Bの中心hが片側に一軸線上に偏心している。中心e,
f,g,hの位置関係を参照して説明する。ラジアル軸
受固定部材7Bの中心eに対してリング磁石9Bの中心
hが50〜100ミクロンmmと最も大きく偏心してい
る。この偏芯量は、リング磁石10B1 、10B2 の磁
力とリング磁石9Bの磁力が反発し合ってスピンドル2
Bをスピンドル支持部材1Bに対して浮かせてリング磁
石10B1 、10B2 の中心をリング磁石9Bの中心に
合わせようとする自動調芯作用力を生起し、この自動調
芯作用力がスピンドル2Bを偏心し、ラジアル軸受可動
部材8Bとリング磁石10B1 、10B2 が一体に偏芯
する。従って、図4(a)に示すように、モータ停止時
には、ラジアル軸受可動部材8Bがラジアル軸受固定部
材7Bに対して偏芯移動してラジアル軸受可動部材8B
の内径がラジアル軸受固定部材7Bの外径に片側で接し
てラジアル軸受可動部材8Bの中心gがラジアル軸受固
定部材7Bの中心eに対して微小寸法、例えば約5〜1
0ミクロンmmずれている。
【0016】好ましい実施の態様では、モータコイル5
Bの中心fは中心e−g間の略中間に位置している。図
4(b)に誇張して示すように、モータ回転時には、ラ
ジアル軸受可動部材8Bの中心gが移動してモータコイ
ル5Bの中心fに一致する。これは、ラジアル軸受固定
部材7Bとラジアル軸受可動部材8Bのいずれかに設け
られた動圧発生溝に取り込まれ昇圧する空気がラジアル
軸受固定部材7Bとラジアル軸受可動部材8Bの片当た
りを解消するギャップ(例えば0.01mm)を生ぜし
めて、該ギャップが生じる分だけラジアル軸受可動部材
8Bが移動してその中心gがモータコイル5Bの中心f
に一致するからである。従って、モータ回転時には、ス
ピンドル2Bの回転中心がモータコイル5Bに対して同
芯状態に維持され、かつラジアル軸受可動部材8Bが片
側に偏芯してラジアル軸受固定部材7Bとの間に有効な
空気動圧を発生し、もってスピンドル2Bの振れ回りを
回避でき非繰り返し回転振れ(NRRO)が減少する。
【0017】固定軸12に対して、ラジアル軸受固定部
材7Bを同芯とし、モータコイル5Bを微小寸法(例え
ば5〜10ミクロンmm)偏芯させ、さらにリング磁石
9Bを同一方向に異なる微小寸法(例えば50〜100
ミクロンmm)偏芯させることは高度の加工技術を必要
とし製作コストは高く付くので、固定軸12に対して、
ラジアル軸受固定部材7Bとモータコイル5Bを同芯と
しても実用上差し支えない。
【0018】図5は、図3のスピンドルモータを採用し
た回転体装置を示す。この回転体装置は、図3のスピン
ドルモータSM2 のスピンドル2Bにポリゴンミラー1
3が被着され、ミラーケース14がスピンドルモータS
2 のスピンドル支持部材1Bに支持されている構成で
ある。図6は、図1のスピンドルモータSM1 を採用し
た回転体装置を示す。この回転体装置は、ディスク装置
であり、本願第一の発明のスピンドルモータSMのスピ
ンドルに、磁気ディスクまたは光ディスク等の被回転円
盤15を複数枚被着してなる。
【0019】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願発明のス
ピンドル装置、及びスピンドルモータ、及びスピンドル
モータを採用した回転体装置によれば、気体スラスト軸
受が不要でありスピンドルが気体ラジアル軸受のギャッ
プ寸法の範囲で偏芯して回転し軸の振れ回り(ホワー
ル)を回避でき非繰り返し回転振れ(NRRO)が減少
し安定した回転を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第一の発明の第一の実施の態様に係るスピ
ンドルモータの縦断面図。
【図2】(a)はモータ停止時の偏芯状態を示す説明図
であり、(b)はモータ回転時の偏芯状態を示す説明図
である。
【図3】本願第一の発明の第一の実施の態様に係るスピ
ンドルモータの要部であるステータの形状と永久磁石と
スピンドルの関係を示す水平断面図。
【図4】(a)はモータ停止時の偏芯状態を示す説明図
であり、(b)はモータ回転時の偏芯状態を示す説明図
である。
【図5】図3のスピンドルモータを採用した回転体装置
の断面図。
【図6】図1のスピンドルモータを採用した回転体装置
の断面図。
【符号の説明】
SM1 スピンドルモータ 1A スピンドル支持部材 2A スピンドル 4 ステータ 5A モータコイル 6A モータ用永久磁石 7A ラジアル軸受固定部材 8A ラジアル軸受可動部材 9A1 、9A2 リング磁石 10A リング磁石 SM2 スピンドルモータ 1B スピンドル支持部材 2B スピンドル 5B モータコイル 6B モータ用永久磁石 7B ラジアル軸受固定部材 8B ラジアル軸受可動部材 9B リング磁石 10B1 、10B2 リング磁石 13 ポリゴンミラー 15 被回転円盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 21/12 H02K 21/12 M (56)参考文献 特開 平2−214438(JP,A) 特開 平6−67112(JP,A) 特開 平6−118326(JP,A) 特開 平8−74733(JP,A) 特開 平11−55918(JP,A) 特開 平10−174364(JP,A) 特開 平9−65605(JP,A) 実開 平3−32214(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 32/00 H02K 7/00 - 7/20 G11B 19/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルが気体ラジアル軸受を介して
    スピンドル支持部材に支持され、N極とS極が両端面に
    分極された三つのリング磁石の中、二つのリング磁石が
    スピンドルまたはスピンドル支持部材のいずれか一方に
    間隔をあけて取り付られているとともに、残り一つのリ
    ング磁石が前記二つのリング磁石の中間に位置されてス
    ピンドルまたはスピンドル支持部材のいずれか他方に取
    り付られ、スピンドルに取り付られたリング磁石とスピ
    ンドル支持部材に取り付られたリング磁石の反発によ
    り、スピンドルが浮く構成であり、さらにモータを備え
    るスピンドルモータであって、スピンドル支持部材に取
    り付られているリング磁石がスピンドル支持部材に取り
    付られているラジアル軸受固定部材に対して微小寸法偏
    芯しているスピンドルモータにおいて、 モータ停止時にはスピンドル支持部材に取り付られてい
    るラジアル軸受固定部材の中心に対して、スピンドル支
    持部材に取り付られているモータ用ステータまたはモー
    タコイル、スピンドルに取り付られているラジアル軸受
    可動部材、スピンドル支持部材に取り付られているリン
    グ磁石の順でそれぞれの中心がずれ、また、モータ回転
    時には動圧の発生によりスピンドルに取り付られている
    ラジアル軸受可動部材の中心とスピンドル支持部材に取
    り付られているモータ用ステータまたはモータコイルの
    中心が同芯状態に維持されることを特徴とするスピンド
    ルモータ
  2. 【請求項2】 「請求項1」のスピンドルモータのスピ
    ンドルに磁気ディスクあるいは光ディスク等の被回転体
    が取り付けられていることを特徴とするスピンドルモー
    タを採用した回転体装置
JP24439397A 1997-09-09 1997-09-09 スピンドルモータ及びスピンドルモータを採用した回転体装置 Expired - Fee Related JP3406198B2 (ja)

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