JP3404819B2 - イメージスキャナ装置 - Google Patents

イメージスキャナ装置

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JP3404819B2
JP3404819B2 JP22983593A JP22983593A JP3404819B2 JP 3404819 B2 JP3404819 B2 JP 3404819B2 JP 22983593 A JP22983593 A JP 22983593A JP 22983593 A JP22983593 A JP 22983593A JP 3404819 B2 JP3404819 B2 JP 3404819B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、画像情報が記載又は印
刷された紙等の原稿から該画像情報を読み取るイメージ
スキャナ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、画像情報が記載又は印刷された
紙等の原稿から該画像情報を読み取る装置には、CCD
等のラインセンサが用いられている。これは、例えばL
ED等の光源から原稿面上に照射された光の反射光を複
数個のCCDを一列に並べたラインセンサで読み取る装
置である。また、小型で低価格のものとしては、ハンデ
ィスキャナのような装置がある。一方、ビデオカメラを
用いて原稿面上の画像情報を撮影する方法もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記CCD
等のラインセンサを用いる装置では、CCDの画素数を
「原稿の短辺」×「最小読み込み寸法」以上とする必要
があり、コストの低減が困難である。また、装置の大き
さも原稿の短辺以上が必要となり小型化の障害となって
いた。 【0004】また、上記ハンディスキャナのような装置
では、1ライン又は数ラインずつしか画像情報を読み込
むことができないので、最終的に画像合成のような高度
の技術を適用しないと一枚の原稿を構成することができ
なかった。 【0005】また、カメラで撮影する方法では、現状の
CCDエリアセンサの画素数では文字を読み込むに充分
な分解能が得られない。 【0006】また、これらの装置及び方法では、画像情
報の読み込み又は記録に時間を要するため、読み込みの
高速化の妨げとなっていた。 【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は画像情報を簡単な構成で読み取ること
ができ、よって小型化、低価格化を実現できると共に、
画像情報の高速読み込みを実現できるイメージスキャナ
装置を提供することにある。 【0008】また、本発明の他の目的は、画像情報を簡
単な構成で読み取ることができ、よって小型化、低価格
化を実現できると共に、画像情報の一層の高速読み込み
を実現できるイメージスキャナ装置を提供することにあ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明に係るイメージス
キャナ装置は、読み取り原稿面上に照射された赤外光の
反射光に基づき該原稿面上の画像情報を読み取るイメー
ジスキャナ装置において、上記読み取り原稿面上におけ
る光のスポット径を所望の分解能より小さくなるように
該赤外光を出射する発光部を上記原稿面上の副走査方向
に複数有し、該複数の発光部を時分割点灯する光源部
と、上記光源部から出射される副走査方向に複数形成さ
れた光のスポットを上記読み取り原稿面上の主走査方向
の始点から端部に到達するまで走査した後、副走査方向
に移動し、新たな始点から走査範囲内で繰り返し2次元
走査する走査手段と、上記原稿面上からの反射光を検出
する受光手段とを有することにより上記課題を解決す
る。 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【作用】光源部から出射される副走査方向に複数形成さ
れた赤外光のスポットを読み取り原稿面上の主走査方向
の始点から端部に到達するまで走査した後、副走査方向
に移動し、新たな始点から走査範囲内で繰り返し2次元
走査し、原稿面上からの反射光を検出する。 【0016】 【0017】 【実施例】以下、本発明に係るイメージスキャナ装置に
関して、2つの実施例(以下、第1実施例、第2実施例
という)について、図面を参照しながら説明する。第1
実施例は、例えば紙に記載又は印刷された文字、絵等の
画像情報(以下、適宜に原稿という)を読み取るイメー
ジスキャナ装置である。 【0018】通常、原稿面上の画像情報は、正面で見え
るのはもちろん、斜めからも見ることができる。これ
は、紙の表面の凹凸によって、照射された光があらゆる
方向に反射(乱反射)するからである。この原理を利用
することによって、第1実施例は、画像情報を簡単な構
成で読み取ろうとするものである。 【0019】すなわち、この第1実施例は、図1に基本
的な構成を示すように、受光部5を任意の場所に設けて
も画像情報を読み取ることができるイメージスキャナ装
置である。 【0020】光源部1は、周囲環境が明るい状態でも本
装置の動作を可能とするため、自然光や外部からの光と
区別可能な光、例えば赤外光を出射する。この赤外光の
光ビームは、原稿6の主走査方向に該光ビームの光スポ
ットを走査する例えばポリゴンミラーである主走査方向
用偏向器2と、原稿6の副走査方向に光スポットを走査
する例えばガルバノミラーである副走査方向用偏向器3
と、この光ビームを原稿6上に収束する収束用レンズ4
を介して、原稿6上に照射される。 【0021】ここで、光源部1から出射される赤外光の
光ビームは、平行光(実際には完全な平行光は存在しな
いので、平行光に近い光束ということになる)であり、
その原稿6上の光スポットの径は、例えば125μm以
下であることが望まれる。 【0022】これは、光源部1からの光ビームの原稿6
上での光スポットの径dは、原稿の読み込み分解能aに
影響を及ぼすためである。すなわち、主走査方向の走査
スピードをv、サンプリング周波数をfとすると、上記
読み込み分解能aは、 a=v/f≦d ・・・(1) となる。 【0023】光スポットの径が上述した例えば125μ
m以下であれば、8本/mmの解像度で原稿6を読み込
むことができる。 【0024】この第1実施例は、原稿6の画像情報に照
射された光スポットの形成位置が黒色である場合、該黒
色に光が吸収されることにより、反射光量が小となるこ
と、及び該スポット形成位置が白色である場合、該白色
に光が反射されることにより、反射光量が大となること
を利用して、原稿6上の画像情報を読み取る。ここで、
黒と白が混在している場合は、その黒と白の面積比で黒
と白の光量を決定すればよい。 【0025】次に、主走査方向に光スポットを125μ
m移動させ、そこでの反射光量を検出する。このように
順次主走査方向に移動しながら、125μm毎に光量を
検出すれば、検出光量を例えば2値化することによっ
て、光スポットのあたった点が黒であるか白であるかを
判断できる。 【0026】ここで、原稿6上からの赤外光の反射光の
光量を検出するのは受光部5である。この受光部5の前
面(反射光入射面側)には、可視光の透過を妨げる可視
光カットフィルタ7を設け、該受光部5が赤外光の反射
光だけを検出するようにしている。 【0027】さらに、この受光部5は、反射光を効率良
く集光するために例えば凹面鏡等の集光手段(図示せ
ず)を有していてもよい。 【0028】この第1実施例では、この受光部5を任意
の位置に設けてよい。これは、原稿6上に照射される光
ビームが原稿6上でスポットとなっていれば、受光部5
は原稿6上の光スポットが見える位置にあるだけでよい
ためである。また、受光部5と原稿6の間には、光学系
を設ける必要がない。 【0029】次に、この第1実施例の回路構成と動作を
図2に示すブロック回路図及び図3に示す動作図と、上
記図1を参照しながら説明する。先ず、図1に示す光源
部1から平行光の状態で出射された赤外光の光ビーム
は、主走査方向用偏向器2、副走査方向用偏向器3及び
収束用レンズ4を介して原稿6上の主走査方向及び副走
査方向に走査される。 【0030】原稿6上からの反射赤外光は、任意の位置
に設けられ、可視光カットフィルタ7と図示しない集光
手段を有する受光部5によりその光量が検出される。 【0031】この受光部5の光量検出は、図2に示す光
量検出部11で行われる。この光量検出部11で検出さ
れたアナログ検出値は、アナログ/ディジタル(A/
D)変換器12に供給される。このA/D変換器12
は、制御部14から供給されるサンプリングクロックに
応じて、上記アナログ検出値をディジタルデータとし、
画像処理部13に供給する。すなわち、このA/D変換
器12は、光量検出部11で検出されたアナログ検出値
を2値化する機能を有する。 【0032】このA/D変換器12を例えば1ビットA
/D変換器とすれば、入力される上記アナログ検出値を
あるしきい値に応じて”0”か”1”に変換し、原稿6
上の画素単位の画像情報が白であるか黒であるかを判定
することになる。よって、この場合、A/D変換器12
は、1ビットのレベル弁別器であると言える。また、こ
のA/D変換器12を例えば数ビットA/D変換器とす
れば、単に原稿6上の画素単位の画像情報が白であるか
黒であるかを判定するだけでなく、その色の濃淡を認識
することができ、階調表示の識別が可能となる。 【0033】制御部14は、画像処理部13での画像処
理をコントロールすると共に、図1に示した主走査方向
用偏向器2及び副走査方向用偏向器3を駆動する主走査
方向用偏向器駆動部15及び副走査方向用偏向器駆動部
16をコントロールする。 【0034】例えば、原稿6上に図3の(A)に示すよ
うな画像情報がある場合のこの第1実施例の動作は以下
のようになる。ここで、A/D変換器12は、1ビット
のA/D変換器とする。すなわち、制御部14のコント
ロールによって、主走査方向用偏向器駆動部15及び副
走査方向用偏向器駆動部16が駆動する主走査方向用角
度偏向器2及び副走査方向用偏向器3と、収束用レンズ
4によって、光源部1からの平行光とされた赤外光の光
ビームは、原稿6上で図3の(A)に示すような画像情
報を主走査方向及び副走査方向に走査する。 【0035】原稿6上の図3の(A)に示した画像情報
を光ビームが走査することによって、受光部5の光量検
出部11は、図3の(B)に示すようなアナログ値を検
出する。 【0036】図3の(B)に示したアナログ検出値は、
A/D変換器12により図3の(C)に示すようなディ
ジタルデータとされる。ここでの2値化は、上述したよ
うに1ビットのレベル弁別機能により行われることにな
る。 【0037】図3の(C)に示されたディジタルデータ
は、画像処理部13に供給され、図3の(D)に示すよ
うに画像処理される。そして、例えばモニタ装置に表示
される。 【0038】次に、上記図2に示した制御部14の詳細
な回路構成及び動作を図4を参照しながら説明する。こ
の制御部14は、サンプリング周波数fsのクロックパ
ルスを生成するクロック発生回路21を有している。こ
のクロック発生回路21で発生されたクロックパルス
は、主走査カウンタ22に供給されると共に、上記図2
で示したA/D変換器12にも供給される。 【0039】主走査カウンタ22は、クロック発生回路
21で発生されたクロックパルスをカウントする。この
第1実施例は、図2に示した主走査方向用偏向器駆動回
路15も上記クロックパルスの周期で動作させているの
で、主走査カウンタ22が上記クロックパルスをカウン
トすることにより、光ビームの主走査方向の走査位置を
特定できる。ここで、例えば原稿6上の主走査方向の画
素数がMドットであるとすれば、この主走査カウンタ2
2にM進カウンタの機能、すなわちMまでクロックパル
スをカウントしたら0に戻る機能を持たせる。以下、こ
の主走査カウンタ22がM個のクロックパルスをカウン
トした後、0に戻るときのカウントアップ(カウント完
了)信号あるいは桁上がり信号を次段のカウンタ(後述
する副走査カウンタ23)に送っている。 【0040】この主走査カウンタ22のカウント値は、
D/A変換器24に供給され、アナログ信号に変換され
る。アナログ信号に変換されたカウント値は主走査方向
用偏向器駆動回路15に供給される。そして、この主走
査方向用偏向器駆動回路15は、図1に示した主走査方
向用偏向器2の駆動を制御する。 【0041】副走査カウンタ23は、主走査カウンタ2
2から供給される桁上がり信号の数をカウントする。こ
の副走査カウンタ23は、上記桁上がり信号をカウント
する毎にそのカウント値をD/A変換器26に供給す
る。D/A変換器26は、副走査カウンタ23のカウン
ト値をアナログ信号に変換する。アナログ信号に変換さ
れたこのカウント値は副走査方向用偏向器駆動回路16
に供給される。そして、この副走査方向用偏向器駆動回
路16は、図1に示した副走査方向用偏向器3の駆動を
制御する。このため、この副走査方向用偏向器駆動回路
16は、主走査方向用偏向器駆動回路15が主走査方向
用偏向器2を動作させることによって光ビームを走査範
囲の始点から主走査方向に走査させ走査範囲の端部に到
達させるまでの時間経過後に、副走査方向用偏向器3を
動作させて光ビームを副走査方向に走査できる。 【0042】主走査カウンタ22と副走査カウンタ23
のそれぞれのカウント値は、画像処理部13の画像メモ
リ(RAM)28のXアドレスデコーダ28a、Yアド
レスデコーダ28bに供給されると共に、後述するデー
タメモリ(ROM)29のXアドレスデコーダ29a、
Yアドレスデコーダ29bにも供給される。 【0043】画像メモリ28には、A/D変換器12で
ディジタル信号とされた光量検出部11からの検出デー
タが供給されており、Xアドレスデコーダ28a及びY
アドレスデコーダ28bによって指定された2次元メモ
リセル28c上のメモリセルに格納される。 【0044】ここで、Xアドレスデコーダ28a及びY
アドレスデコーダ28bには、上述したように主走査カ
ウンタ22からのカウント値及び副走査カウンタ23か
らのカウント値が供給されているので、画像メモリ28
には原稿6の主走査方向及び副走査方向に応じたアドレ
スで検出データが格納されることになる。 【0045】一方、データメモリ29には、原稿6上の
位置の違いによって起こる反射光量の不均一(この場合
の不均一とは、黒または白の違いによる反射光量の不均
一ではなく、原稿6上での位置による反射光量の不均一
である)を補正するための補正データが予め格納されて
いる。 【0046】この反射光量の不均一を補正するための補
正データとは、例えば、光源1の出射光量を原稿6上の
位置によって、可変とするための出射光量補正データで
ある。この出射光量補正データを用いて、光源1の出射
光量を原稿6上の照射位置によって、可変とすることに
より、反射光量の不均一を補正できる。 【0047】また、この反射光量の不均一を補正するた
めの補正データとは、例えば、図2に示したA/D変換
器12において、2値化の際に用いられるしきい値を原
稿6上の位置によって、可変とするためのしきい値補正
データでもよい。このしきい値補正データを用いて、A
/D変換器12でのしきい値を原稿6上の照射位置によ
って、可変とすることにより、反射光量の不均一を補正
できる。 【0048】上記出射光量補正データを用いた場合の反
射光量の不均一の補正は、以下のように行われる。原稿
6上の光ビームの照射位置を主走査カウンタ22及び副
走査カウンタ23のカウント値により、Xアドレスデコ
ーダ29a及びYアドレスデコーダ29bがデコード
し、その位置で予め設定された出射光量補正データを2
次元メモリセル29cから読みださせ、D/A変換器3
0でアナログ値に変換し、出射光量制御回路31に供給
する。そして、この出射光量制御回路31が光源1の光
ビームの光量を可変制御する。 【0049】また、上記しきい値補正データを用いた場
合の反射光量の不均一の補正は、以下のように行われ
る。原稿6上の光ビームの照射位置を主走査カウンタ2
2及び副走査カウンタ23のカウント値により、Xアド
レスデコーダ29a及びYアドレスデコーダ29bがデ
コードし、その位置で予め設定されたしきい値補正デー
タを2次元メモリセル29cから読みださせ、D/A変
換器30でアナログ値に変換し、このD/A変換器30
に破線で接続したしきい値制御回路32に供給する。そ
して、このしきい値制御回路32がA/D変換器12の
2値化処理で用いられるしきい値を可変制御する。 【0050】ここで、この第1実施例により、読み込ま
れた画像情報を例えばモニタ装置に表示するには、画像
メモリ28に格納された検出データを2次元走査に応じ
て読み出して、ディスプレイ等の表示部に表示させれば
よい。これは、画像メモリ28の主走査方向の検出デー
タの読み出しを表示部の1ラインの水平方向の走査に対
応させることができ、副走査方向の検出データの読み出
しを垂直方向の走査に対応させることができるからであ
る。 【0051】以上より、この第1実施例は、光源部1か
らの光ビームを主走査方向用偏向器2、副走査方向用偏
向器3及び収束用レンズ4によって、原稿6上に照射す
るので、受光部5を任意の位置に設けてよく、簡単な構
成で画像情報を読み取ることができる。また、基本的な
構成が単純であり、小型化、低価格化が容易となる。さ
らに、画像情報の読み込みを高速化することができる。 【0052】次に、第2実施例について説明する。この
第2実施例も上記第1実施例同様、原稿面上の画像情報
を読み取るイメージスキャナ装置であり、受光部を任意
の位置に設けることができる。さらに、この第2実施例
は、以下に説明するように主走査回数を減じることがで
きるので、さらに走査の高速化が達成できる。 【0053】この第2実施例の発光部、主走査方向用偏
向器、副走査方向用偏向器、収束用レンズ及び受光部の
基本的な原理構成は、上記図1と同様である。 【0054】但し、この第2実施例は、それら各部の内
の発光部の構成を改善することで、画像情報の一層の高
速読み込みを実現している。 【0055】先ず、上記各部の構成を説明する前に、一
層の高速読み込みを妨げる要因について説明しておく。
図1において、主走査方向用偏向器2及び副走査方向用
偏向器3には、例えばポリゴンミラー及びガルバノミラ
ーを用いるとした。しかし、これらポリゴンミラー及び
ガルバノミラー等の機械的構造ミラーを駆動する駆動装
置等のデバイスは、一般に供給できる信号の周波数は数
百KHzが限界である。 【0056】1ビームタイプのイメージスキャナ装置で
は、8本/mmの分解能でA4サイズの原稿を読み込む
場合、副走査方向を原稿の長辺側にとると、主走査回数
は300mm×8本=2400回(副走査回数は1回)
となる。分解能をそのままで読み込みの一層の高速化を
図ろうとするには、上述したようにポリゴンミラー及び
ガルバノミラー等の機械的構造ミラーを駆動する駆動装
置等のデバイスを高速で動作させなければならないが、
機械的な応答特性には限界がある。 【0057】このため、エアースピンドルモータのよう
な特殊なアクチュエータを用いるか、あるいはポリゴン
ミラーの面数を増やす等の方法が考えられるが、高価格
であったり、ポリゴンミラーの径が大きくなるため小型
化が困難になってしまう。 【0058】そこで、この第2実施例では、光源部に、
複数の発光部を有する例えばレーザダイオードアレイや
いわゆるマルチビームレーザを用い、このマルチビーム
レーザ等を時分割点灯させることによって、走査の高速
化を行い、読み込みの高速化を実現している。(以下、
この第2実施例では、光源部をマルチビームレーザ40
として説明していく) 【0059】このマルチビームレーザ40が原稿上6で
形成する光スポットの拡大図を図5に示す。マルチビー
ムレーザ40は、原稿6の副走査方向に発光部を例えば
4個設けており、4本の光ビームを順次点灯し、図5に
示すように径が125μmの4個の光スポットを原稿6
上の副走査方向に図中((1),(2),(3),(4))の順番で形
成する。 【0060】これら、((1),(2),(3),(4))の順に点灯
される4個の光スポットは、マルチビームレーザ40が
原稿6の主走査方向にこの光スポットの径分移動される
毎に((1'),(2'),(3'),(4'))、((1"),(2"),(3"),
(4"))、((1"'),(2"'),(3"'),(4"'))というように順
次点灯させられる。 【0061】ここでは、マルチビームレーザ40が順次
点灯して形成される光スポットの数を4個としたが、当
然のことながらその数は4個に限定されるものではな
い。 【0062】すなわち、この第2実施例は、一般にN個
の発光部を持つマルチビームレーザ40からN本の光ビ
ームを順次点灯させて、N個の光スポットよりなるスポ
ット列を原稿の副走査方向に形成し、このスポット列を
主走査方向に移動させることで、主走査方向用偏向器2
の走査回数を1/Nに減じるものである。 【0063】ここで、マルチビームレーザ40は、それ
ぞれ平行な光(実際は平行光は存在せず、平行に近い光
である)を出射するものとする。 【0064】次に、この第2実施例の構成と動作を図6
に示す機能ブロック図と、上記図1を参照しながら説明
する。先ず、マルチビームレーザ40が順次点灯するこ
とにより出射された平行光である光ビームは、主走査方
向用偏向器2、副走査方向用偏向器3及び収束用レンズ
4を介して原稿6上の主走査方向及び副走査方向に走査
される。 【0065】原稿6上からの反射光は、任意に設けられ
た受光部5によりその光量が検出される。 【0066】この受光部5の光量検出は、図6に示す反
射光量検出部41で行われ、アナログ値である検出値
は、A/D変換器42に供給される。このA/D変換器
42には、制御部44からサンプリングクロックが供給
されており、このクロックに従って、アナログ検出値は
ディジタルデータとされ、画像処理部43に供給され
る。 【0067】制御部44は、画像処理部43での画像処
理をコントロールすると共に、図1に示した主走査方向
用偏向器2及び副走査方向用偏向器3を駆動する偏向器
駆動部45をコントロールする。 【0068】また、制御部44は、マルチビームレーザ
40の順次点灯動作を制御する。すなわち、マルチビー
ムレーザ40の発光部401、発光部402・・・発光部
40 Nを順次点灯させ、N個目の発光部40Nの点灯が終
了したら、また、発光部40 1からの順次点灯を繰り返
えさせる。 【0069】次に、上記図6に示した制御部44の詳細
な回路構成及び動作を図7を参照しながら説明する。た
だし、この図7では、図6に示した偏向器駆動回路45
を主走査方向用と副走査方向用に分け、主走査方向用偏
向器駆動回路56と副走査方向用偏向器駆動回路58と
に分割している。 【0070】この制御部44は、サンプリング周波数f
sのN倍のクロックパルスを生成するクロック発生回路
51を有している。このクロック発生回路51で発生さ
れたクロックパルスは、N進カウンタ52に供給される
と共に、上記図6に示されたA/D変換42にも供給さ
れる。 【0071】N進カウンタ52は、クロック発生回路5
1で発生されたクロックパルスをN個カウントする。こ
の第2実施例は、マルチビームレーザ40の発光部40
1、402・・40Nを1/Nfsの周期で順次点灯させて
いるので、N進カウンタ52がクロック発生回路51の
クロックパルスをカウントすることにより、点灯してい
る発光部を特定することができる。 【0072】このN進カウンタ52は、N個のクロック
パルスをカウントすると、0に戻る。以下、このN進カ
ウンタ52がN個のクロックパルスをカウントした後、
0に戻る場合に、示談のカウンタ(後述する主走査カウ
ンタ53)に出力する信号をN進桁上がり信号というこ
とにする。 【0073】このN進カウンタ52のN進桁上がり信号
は、主走査カウンタ53に供給される。この主走査カウ
ンタ53は、上記N進桁上がり信号をカウントする。こ
のN進桁上がり信号は、サンプリング周波数fsと同じ
周波数で発生されるので、この主走査カウンタ53は、
カウンタ出力を1/fsの周期で出力する。 【0074】ここで、例えば原稿6上の主走査方向の画
素数がMドットであるとすれば、この主走査カウンタ5
3にM進カウンタの機能、すなわちMまでクロックパル
スをカウントしたら0に戻る機能を持たせる。以下、こ
の主走査カウンタ53がM個のクロックパルスをカウン
トした後、0に戻る場合に、次段のカウンタ(後述する
副走査カウンタ54)に出力する信号をM進桁上がり信
号ということにする。 【0075】この主走査カウンタ53のカウント値は、
D/A変換器55に供給され、アナログ信号に変換され
る。アナログ信号に変換されたカウント値は主走査方向
用偏向器駆動回路56に供給される。そして、この主走
査方向用偏向器駆動回路56は、図6に示した主走査方
向用偏向器2の駆動を制御する。 【0076】副走査カウンタ54は、主走査カウンタ5
3から供給されるM進桁上がり信号の数をカウントす
る。この副走査カウンタ54は、上記M進桁上がり信号
をカウントする毎にそのカウント値をD/A変換器57
に供給する。D/A変換器57は、副走査カウンタ54
のカウント値をアナログ信号に変換する。アナログ信号
に変換されたこのカウント値は副走査方向用偏向器駆動
回路58に供給される。そして、この副走査方向用偏向
器駆動回路58は、図6に示した副走査方向用偏向器3
の駆動を制御する。このため、この副走査方向用偏向器
駆動回路58は、主走査方向用偏向器駆動回路56が主
走査方向用偏向器2を動作させることによって光ビーム
を走査範囲の始点から主走査方向に走査させ走査範囲の
端部に到達させるまでの時間経過後に、副走査用偏向器
3を動作させて光ビームを副走査方向に走査できる。 【0077】主走査カウンタ53のカウント値は、画像
処理部43の画像メモリ59のXアドレスデコーダ59
aに供給されると共に、後述するデータメモリ(RO
M)60のXアドレスデコーダ60aに供給される。ま
た、N進カウンタ52のカウント値と副走査カウンタ5
4のカウント値は、該N進カウンタ52のLSBをLS
Bとするように画像メモリ59のYアドレスデコーダ5
9bに供給されると共に、後述するデータメモリ(RO
M)60のYアドレスデコーダ60bにも供給される。 【0078】画像メモリ59には、A/D変換器42で
ディジタル信号とされた光量検出部41からの検出デー
タが供給されており、Xアドレスデコーダ59a及びY
アドレスデコーダ59bによって指定された2次元メモ
リセル59c上のメモリセルに格納される。 【0079】ここで、Xアドレスデコーダ59a及びY
アドレスデコーダ59bには、上述したように主走査カ
ウンタ53からのカウント値及びN進カウンタ52と副
走査カウンタ54からのカウント値が供給されているの
で、画像メモリ59には原稿6の主走査方向及び副走査
方向に応じたアドレスで検出データが格納されることに
なる。 【0080】一方、データメモリ60には、上記第1実
施例と同様に原稿6上の位置の違いによって起こる反射
光量の不均一(この場合の不均一とは、黒または白の違
いによる反射光量の不均一ではない)を補正するための
出射光量補正データ又はしきい値補正データが予め格納
されている。 【0081】上記出射光量補正データを用いた場合の反
射光量の不均一の補正は、以下のように行われる。原稿
6上の光ビームの照射位置をN進カウンタ52、主走査
カウンタ53及び副走査カウンタ54のカウント値によ
り、Xアドレスデコーダ60a及びYアドレスデコーダ
60bがデコードし、その位置で予め設定された出射光
量補正データを2次元メモリセル60cから読みださ
せ、D/A変換器61でアナログ値に変換し、出射光量
制御回路62に供給する。そして、この出射光量制御回
路62がマルチビームレーザ40の光ビームの光量を可
変制御する。 【0082】また、上記しきい値補正データを用いた場
合の反射光量の不均一の補正は、以下のように行われ
る。原稿6上の光ビームの照射位置をN進カウンタ5
2、主走査カウンタ53及び副走査カウンタ54のカウ
ント値により、Xアドレスデコーダ60a及びYアドレ
スデコーダ60bがデコードし、その位置で予め設定さ
れたしきい値データを2次元メモリセル60cから読み
ださせ、D/A変換器61でアナログ値に変換し、この
D/A変換器61に破線で接続したしきい値制御回路6
3に供給する。そして、このしきい値制御回路63がA
/D変換42の2値化処理に用いられるしきい値を可変
制御してもよい。 【0083】以上より、この第2実施例は、光源部1か
らの光ビームを主走査方向偏向器2、副走査方向用角度
偏向器3及び収束用レンズ4によって、原稿6上に照射
するので、受光部5を任意の位置に設けてよく、簡単な
構成で画像情報を読み取ることができる。また、基本的
な構成が単純であり、小型化、低価格化が容易となる。
さらに、光源部1にN個の発光部を持つ例えば、マルチ
ビームレーザ40を用い、該N個の発光部を副走査方向
に順次点灯させながら、該マルチビームレーザ40を主
走査方向に走査することにより、主走査用角度偏向器2
の動作回数を1/Nに減じることができ、読み込みの一
層の高速化を実現できる。ここで、マルチビームレーザ
40の発光部の間隔は、光学系の倍率をkとすれば、1
25(μm)/kとなる。 【0084】なお、本発明に係るイメージスキャナ装置
は、上記第1及び第2実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えば、光源部1からの光は、赤外光の他、原稿
上で反射し、かつ人体に害を与えるものでなければ、特
に、制限を設けることがない。 【0085】また、第2実施例においては、マルチビー
ムレーザ40の発光部の配列を原稿上でのスポット列の
配置が副走査方向に125μm間隔となるようにした
が、図8のように配列してもよい。 【0086】すなわち、図8において、原稿6の長辺方
向の長さをLとするとき、マルチビームレーザから出射
される光ビームのN個のスポットからなるスポット列の
間隔をL/Nとしてもよい。ここで、光学系の倍率がk
であれば、発光部の間隔は、L/N/kとなる。 【0087】また、第2実施例においては、光源として
発光部を複数有するマルチビームレーザを用いたが、そ
れぞれ独立した発光部をアレイ状に形成した光源を用い
てもよい。 【0088】また、本発明に係るイメージスキャナ装置
は、上記第1及び第2実施例において説明したような受
光部を任意の位置に設定できるイメージスキャナ装置に
適用するだけでなく、ある程度位置を設定し例えば高さ
だけを任意に決定するような準据置型のイメージスキャ
ナ装置又は、受光部の位置を完全に固定した据置型のイ
メージスキャナ装置にも適用可能である。 【0089】 【発明の効果】本発明に係るイメージスキャナ装置は、
光源部から出射される、副走査方向に複数形成された赤
外光のスポットを読み取り原稿面上の主走査方向の始点
から端部に到達するまで走査した後、副走査方向に移動
し、新たな始点から走査範囲内で繰り返し2次元走査
し、原稿面上からの反射光を検出するので、画像情報を
簡単な構造で読み取ることができ、小型化、低価格化が
できると共に、画像情報の読み込みをさらに高速化でき
る。 【0090】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るイメージスキャナ装置の第1実施
例の基本構成を示す構成図である。 【図2】第1実施例の機能を説明するためのブロック機
能図である。 【図3】第1実施例の動作を説明するための図である。 【図4】第1実施例の制御部の構成を示す回路構成図で
ある。 【図5】本発明に係るイメージスキャナ装置の第2実施
例の光源部を説明するための図である。 【図6】第2実施例の機能を説明するためのブロック機
能図である。 【図7】第2実施例の制御部の構成を示す回路構成図で
ある。 【図8】他の実施例の原理を説明するための図である。 【符号の説明】 1・・・・・光源部 2・・・・・主走査方向用偏向器 3・・・・・副走査方向用偏向器 4・・・・・収束用レンズ 5・・・・・受光部 6・・・・・原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−75803(JP,A) 特開 昭55−153914(JP,A) 特開 昭61−205067(JP,A) 特開 昭63−63271(JP,A) 特開 昭60−117212(JP,A) 特開 昭59−155826(JP,A) 特開 平1−282515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/113 G02B 26/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 読み取り原稿面上に照射された赤外光の
    反射光に基づき該原稿面上の画像情報を読み取るイメー
    ジスキャナ装置において、 上記読み取り原稿面上における光のスポット径を所望の
    分解能より小さくなるように該赤外光を出射する発光部
    を上記原稿面上の副走査方向に複数有し、該複数の発光
    部を時分割点灯する光源部と、 上記光源部から出射される副走査方向に複数形成された
    光のスポットを上記読み取り原稿面上の主走査方向の始
    点から端部に到達するまで走査した後、副走査方向に移
    動し、新たな始点から走査範囲内で繰り返し2次元走査
    する走査手段と、 上記原稿面上からの反射光を検出する受光手段とを有す
    ることを特徴とするイメージスキャナ装置。
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