JP3404077B2 - 髄内釘横止め穴の検出装置 - Google Patents

髄内釘横止め穴の検出装置

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JP3404077B2
JP3404077B2 JP17281293A JP17281293A JP3404077B2 JP 3404077 B2 JP3404077 B2 JP 3404077B2 JP 17281293 A JP17281293 A JP 17281293A JP 17281293 A JP17281293 A JP 17281293A JP 3404077 B2 JP3404077 B2 JP 3404077B2
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    • A61B17/16Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/17Guides or aligning means for drills, mills, pins or wires
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、髄内釘横止め穴の
出装置に関し、特にたとえば骨折の骨接合術に際して、
髄内に髄内釘を挿入後骨と髄内釘とを固定するスクリュ
ねじをねじ込むための髄内釘横止め穴を検出する装置
関する。
【0002】
【従来の技術】骨折の骨接合術の1つとして、髄内に髄
内釘を挿入するだけで骨を固定する方法、および髄内に
挿入した髄内釘横止め穴をめがけて皮膚上よりドリルで
骨に穴を開けた後スクリュねじで骨と髄内釘を固定する
方法がある。後者の場合、図17および図18に示すよ
うなターゲットデバイス1(ACE社の製品を図示)を
用い、X線2を髄内釘3の横止め穴4に照射しながらX
線イメージでその横止め穴をモニタリングするか、また
はフリーハンドで横止め穴4の位置を決める作業を行っ
ている。具体的にいうと、図18のACE社の製品によ
る作業では、ターゲットデバイス1の先端部分にある治
具5により、ガイドシース6の位置が大腿骨7(図1
7)の軸と直角な方向にスライドでき、しかもガイドシ
ース6がねじ8(8′)で固定できるような方式を採用
している。
【0003】このようなターゲットデバイス1によれ
ば、以前のようにレントゲン透視下でフリーハンドで横
止め穴位置を決める場合よりも被爆が少なくでき、かつ
髄内釘横止め穴へのスクリュねじの固定をより簡便にで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ターゲットデ
バイス1の利用はレントゲン透視下でフリーハンドで横
止め穴位置を決める作業に比べれば被爆が少ないが、そ
の成功率は低い。なぜならば、髄内に髄内釘3を挿入し
た後に、ターゲットデバイス1の先端部分にあるガイド
シース6の位置が横止め穴4と微妙なずれを生じるから
である。このずれの原因は、大腿骨7が湾曲しているこ
とに起因して髄内釘3が曲げられることが最も大きいと
考えられている。なお、髄内釘3の伸縮および捻じれは
無視できると考えて差し支えない。また、現在および将
来、患者へのX線被爆はもちろんのこと、何回となく手
術する医師の手への被爆は健康上非常に大きな問題であ
る。すなわち、皮膚上より髄内釘横止め穴位置を検出す
る作業は、1つの穴位置を決めるのに(通常2箇所あ
る)数分間X線を照射するため、患者はもちろんのこと
医師へのX線被爆は非常に多い。そのため、被爆の心配
のない手術法が望まれている。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、被
爆の心配のない、髄内釘横止め穴位置の検出装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明は、超音波探触
子、および超音波探触子からの超音波信号を、髄内に挿
入された髄内釘の軸に直交する方向に走査する走査手段
を備え、超音波探触子から得られるエコーに基づいて、
髄内釘の横止め穴を検出する装置において、超音波探触
子の送受波器の大きさを横止め穴の径より大きくし、コ
ーの高さが最大となる位置を横止め穴の中心として特定
するようにしたことを特徴とする、横止め穴の検出装置
である。第2発明は、超音波探触子、および超音波探触
子からの超音波信号を、髄内に挿入された髄内釘の軸に
直交する方向に走査する走査手段を備え、超音波探触子
から得られるエコーに基づいて、髄内釘の横止め穴を検
出する装置において、超音波探触子の送受波器の大きさ
を横止め穴の径より小さくし、エコーの高さが最大の部
分に挟まれたエコー高さがゼロの位置を横止め穴の位置
として特定するようにしたことを特徴とする、横止め穴
の検出装置である。第3発明は、超音波探触子、および
超音波探触子からの超音波信号を、髄内に挿入された髄
内釘の軸に直交する方向に走査する走査手段を備え、超
音波探触子から得られるエコーに基づいて、髄内釘の横
止め穴を検出する装置において、超音波探触子の送受波
器の大きさを横止め穴の径より大きくしかつ超音波ビー
ムを焦点化してその超音波ビームが横止め穴付近に達し
たときの大きさを径より小さくし、エコーの高さが最大
の部分に挟まれたエコー高さがゼロの位置を横止め穴の
位置として特定するようにしたことを特徴とする、横止
め穴の検出装置である。
【0007】
【作用】超音波は筋肉や骨および骨髄部分を伝播する。
しかも、骨髄と一般的に金属でできている髄内釘とでは
音響インピーダンスが大きく異なるため、超音波は髄内
釘部分で十分に反射され、超音波探触子に受信されるエ
コーがはっきりと得られる。そのため、髄内釘穴位置は
非常に正確に決めることができる。具体的には、第1発
明のように超音波探触子の送受波器の大きさを横止め穴
の径より大きくした場合には、エコーの高さが最大とな
る位置を横止め穴の中心として特定することができる。
第2発明のように超音波探触子の送受波器の大きさを横
止め穴の径より小さくした場合には、エコーの高さが最
大の部分に挟まれたエコー高さがゼロの位置を横止め穴
の位置として特定することができる第3発明のように
超音波探触子の送受波器の大きさを横止め穴の径より大
きくしかつ超音波ビームを焦点化した場合には、第2発
明と同様に、エコーの高さが最大の部分に挟まれたエコ
ー高さがゼロの位置を横止め穴の位置として特定する。
【0008】
【発明の効果】この発明は、超音波信号のエコーによっ
て髄内釘穴位置を把握するようにしているので、従来の
X線を利用するものに比べて被爆の心配がなく、しかも
その位置を正確に把握できる。そのために、骨を髄内に
挿入した髄内釘と固定するためのスクリュねじを正確な
位置に取り付けることができ、したがって、手術がより
的確にでき、時間も少なくてすむ。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】この発明に従った実施例においても、従来と
同じような、図1ないし図3に示すターゲットデバイス
10を用いる。このターゲットデバイス10は、髄内釘
3(図17)に固着される支持杆12を含み、この支持
杆12の上端に、断面がたとえば矩形の第1中空杆14
が固着される。この第1中空杆14内にスライド可能
に、第2中空杆16が挿入され、第2中空杆16は、図
2における矢印Aで示すように、第1中空杆14内を伸
縮される。第2中空杆16の第1中空杆14に対する位
置、すなわち、伸縮位置は、第1中空杆14の側面を貫
通してその先端が第2中空杆16の側面に当接するねじ
18で固定される。
【0011】第2中空杆16の先端近傍には、特に図2
および図3からよくわかるように、スライダ22が内蔵
されていて、このスライダ22には貫通孔24が形成さ
れ、この貫通孔24には円筒状のガイド杆25が挿通さ
れ、このガイド杆25は止めねじ27によって固定され
る。ただし、止めねじ27は第2中空杆16の側面の孔
28を通して挿入されたドライバ等によって回転され
る。そして、ガイド杆25には支持杆26が挿通され、
支持杆26は止めねじ29によってガイド杆25に固着
される。この支持杆26の上下先端は、第2中空杆16
の上下面に同じように形成された長孔30を通して、第
2中空杆16の上下に突出する。そして、支持杆26の
下端には超音波探触子32が固着される。詳しくいう
と、図3に示すように、超音波探触子32のケース34
の上面凸部36が支持杆26の下端に形成された凹部3
8に挿入され、両者は止めねじ39によって固定され、
それによって、ケース34が支持杆26に着脱可能に取
り付けられる。このケース32中に、超音波送受波器4
0が取り付けられる。したがって、スライダ22がねじ
42によって図3における矢印BまたはC方向に移動さ
れると、応じて、超音波探触子32も同じ方向に移動さ
れる。
【0012】スライダ22を矢印ABまたはC方向に移
動させるためのねじ42は、第2中空杆16の側面に形
成されたねじ孔44を通して第2中空杆16の内部に挿
入される。このねじ42の先端は、スライダ22の凹部
46に回転可能に固着される。すなわち、この凹部46
にアキシアル荷重を保持できるベアリング48が取り付
けられ、このベアリング48の外輪が止めねじ50で固
定される。そして、ねじ42の先端が凹部46内に臨ま
され、その先端がたとえばナット52によってベアリン
グ48の内輪に固着される。したがって、ねじ42を廻
すと、その先端が矢印BまたはC方向に変位し、それに
応じてベアリング48の内輪が回転し、スライダ22が
変位する。このようにして、ねじ42を廻すことによっ
て、超音波探触子32を、矢印BまたはC方向に移動さ
せ、位置決めすることができる。第2中空杆16は図1
7に示す大腿骨7の軸方向に延びているため、超音波探
触子32は、結果的には、この大腿骨7すなわち髄内釘
3の軸方向に移動ないし変位されることになる。
【0013】前述のねじ42には図4に示す位置検出器
54が連結されている。位置検出器54は、たとえば、
ねじ42の回転に伴ってパルス信号を発生し、そのパル
ス信号を計測することによって、ねじ42の位置、すな
わち、超音波探触子32の位置を示すデータを出力す
る。この位置検出器54が、超音波探触子32に含まれ
る超音波送受波器40とともに、検出回路56に接続さ
れる。
【0014】詳しくいうと、超音波送受波器40には、
発振器58からの信号に基づいて送波パルスドライバ6
0から出力される送波パルスが与えられる。すなわち、
発振器58は、たとえば水晶発振器として構成され、超
音波送受波器40の振動周波数に想到する繰り返し周期
のパルス信号を発生し、このパルス信号が送波パルスド
ライバ60に与えられる。送波パルスドライバ60で
は、上記パルス信号を増幅して送波パルス電圧を発生
し、この送波パルス電圧が超音波送受波器40に印加さ
れる。超音波送受波器40では、送波パルス電圧に応答
して超音波パルスを発生し、この超音波パルスが上述の
ように大腿骨7すなわち髄内釘3に照射される。
【0015】一方、超音波パルスの照射によって発生し
た反射パルス(エコー)は、超音波送受波器40によっ
て電気信号に変換される。エコー信号は反射パルスレシ
ーバ62によって増幅された後、検波回路64で検波さ
れる。検波回路64で検波されたエコーは、波形整形回
路66で波形整形された後、AD変換器68によってエ
コー高さを示すディジタルデータに変換される。このエ
コー高さデータが記憶装置70のRAMに記憶される。
また、波形整形回路66によって波形整形されたエコー
信号がCRT表示器72に入力されて、その波形がCR
T上に表示される。なお、このCRT表示器72は、オ
シロスコープのように、CRTコントローラ74によっ
て制御される。すなわち、前述の位置検出器54からの
位置データが、バス76を介して、CRTコントローラ
74に入力され、したがって、CRT表示器72の横軸
がその位置データによって規定される。
【0016】さらに、CRTコントローラ74および記
憶装置70は、上記バス76を介してCPU78に連結
され、このCPU78によって制御される。そして、記
憶装置70に格納された位置データおよびエコー高さデ
ータは、CPU78によって適宜処理され、再び記憶装
置70内に格納される。また、このようにして処理され
たデータは、必要に応じて、たとえば磁気テープ,ハー
ドディスクあるいは光磁気ディスク等の外部メモリ80
に記録される。
【0017】次に、図5および図6ならびに図7および
図8を参照して、このようなターゲットデバイス10を
用いて、超音波探触子32および検出回路56によっ
て、髄内釘の横止め穴を検出する方法を説明する。大腿
骨7の髄7a内に髄内釘3を挿入した後、図5に示すよ
うに、ターゲットデバイス10の第2中空杆16を髄内
釘3の横止め穴4に対し垂直な平面上に配置し、ターゲ
ットデバイス10の支持杆26の先端部分に超音波探触
子32を取り付ける。そして、超音波探触子32の送受
波器40と大腿筋9の皮膚との間にたとえばソノゼリー
(商品名:東芝メディカル株式会社)などの音響結合剤
を介し、皮膚上より髄内釘横止め穴4方向に向けて超音
波を入射させる。超音波探触子32は、髄内釘横止め穴
に対し垂直な平面上にあり、その面上で、前述のように
して、ねじ42によって大腿骨7の軸と直角な方向(Z
軸方向)すなわち矢印BまたはC方向にスライドされ
る。このとき、超音波探触子32の変位ないし移動に応
じて、超音波が大腿骨を透過して髄内釘横止め穴4付近
部分から反射してくるエコー高さを前述のCRT表示器
72などによって測定することにより、横止め穴4の位
置が決められる。なお、超音波探触子32からの超音波
ビームの入射状態によって髄内釘横止め穴の検出法が異
なる。
【0018】図5および図6は、髄内釘3の断面が円形
または曲面で有する形状で、それにスクリュねじが通る
横止め穴4があいていて、超音波探触子32の振動子な
いし送受波器40の大きさd1が横止め穴4の径d2よ
り大きい場合である。この場合、螺子42によって超音
波探触子32を大腿骨7の軸と直角なZ軸方向、すなわ
ち矢印BまたはC方向に移動させていくと、エコー高さ
は最初ゼロであるが、Z=0の位置に近くなるにつれて
大きくなり、Z=0で最大となり、その後小さくなりゼ
ロとなる。このようにして、ねじ42によって超音波探
触子32を走査ないし移動するとき、エコー高さが最大
となるZ=0の位置が横止め穴4の中心となる。
【0019】また、図7および図8は、髄内釘3の断面
が円形または曲面を有する形状で、それにスクリュねじ
が通る横止め穴4があいていて、超音波探触子32の送
受波器40の大きさd1が横止め穴4の径d2より小さ
い場合、または送受波器40の大きさは横止め穴より大
きいが超音波ビームを焦点化し、超音波ビームの横止め
穴付近部分に到達したときの大きさd1′が横止め穴4
の径d2より小さくなるような場合を示す。この場合、
螺子42によって超音波探触子32を大腿骨7の軸と直
角な方向すなわちZ軸方向に移動させていくと、エコー
高さは最初ゼロであるが、Z=0の位置に近くなるにつ
れて大きくなるが、さらにZ=0に近づくとエコー高さ
が小さくなり、超音波ビームの大きさが横止め穴4の中
に入る位置にくるとエコー高さはなくなる。その後、さ
らに超音波探触子32をZ軸方向に移動させていくと、
エコーが生じ始めた後また得られなくなる。このように
して、エコー高さがなくなる位置の中心、すなわちZ=
0の位置が横止め穴4の中心となる。ただし、「超音波
ビームを焦点化する」とは、超音波を集束できる探触子
を用いて超音波ビームを横止め穴近傍に合焦することを
いう。
【0020】図9で示すように、髄内釘3の断面形状が
横止め穴4の周辺部分において平面であり、それにスク
リュねじが通る横止め穴4があいている場合であって、
超音波探触子32の送受波器40の大きさが横止め穴4
の径より小さい場合、または送受波器40の大きさは横
止め穴より大きいが超音波ビームを焦点化し、超音波ビ
ームの横止め穴4付近部分に到達したときの大きさが横
止め穴より小さくなるような場合、エコー高さの状態は
上述の図7および図8で示す場合とほぼ同様な傾向を示
すが、この場合は横止め穴4の周辺部分が平面であるた
め、平面に入射してきた超音波は曲面に比べてエコー高
さが大きく現れるため、測定がし易いばかりでなく横止
め穴位置の測定精度が向上する。
【0021】発明者等は、以下に示す実験により上述の
実施例の実用性を検証した。実験では図10に示すよう
に、豚の大腿骨を約30mmの長さに輪切りにした骨片を
準備し、骨片の片面側には厚さ10mmのゴム板を接着剤
で接着し、ゴム板の中央に直径が12mmで、直径が5mm
の横止め穴4のあいた髄内釘3を挿入した。この試料は
38℃の水中につけられている。そして、超音波探触子
の送受波器面(直径6.4mm)を水面につかるように
し、送受波器面から髄内釘までの距離が40mmとなるよ
うに試料を設置し、超音波を試料に向けて入射する。そ
して、超音波探触子をZ軸方向に1mmずつ移動させなが
ら、音響インピーダンスの異なる境界面のうち、直径5
mmの髄内釘横止め穴付近部分から得られるエコーの高さ
を測定した。この実験において、一例としてZ=2mm
の位置で、図11で示すようなエコーが観測された。図
11において、は大腿骨の外側からのエコーであり、
は大腿骨の内側からのエコーであり、そして、は髄
内釘横止め穴4付近からのエコーである。したがって、
こので示すエコーの高さをみて横止め穴を検知するこ
とができる。
【0022】図10で示す実験において、前述のd1>
d2の場合、髄内釘横止め穴4付近部分からは、図12
に示すエコーが得られる。すなわち、Z=0mmの位置は
髄内釘の円筒部分の1番上の位置(頂部)に相当してい
る。したがって、図12から、髄内釘の円筒部の1番上
の位置で、エコー高さが最大になっていることがわか
る。すなわち、エコー高さが最大となる位置が髄内釘横
止め穴の中心位置になっている。
【0023】図10で示す実験において、前述のd1
(またはd1′)<d2の場合、髄内釘横止め穴4付近
部分からは、図13に示すエコーが得られる。すなわ
ち、この場合、横止め穴4の位置でエコー高さがほぼゼ
ロになる。したがって、エコー高さが最大の部分に挟ま
れたエコー高さがゼロの位置が髄内釘横止め穴4の位置
になっている。
【0024】このようにして超音波によるこの位置が決
定できた後、ターゲットデバイス10の先端の支持杆2
6に取り付けられていた超音波探触子32を取り外し、
その位置から大腿骨と髄内釘横止め穴をめがけて皮膚上
よりドリルで骨に穴を開ける。その後、スクリュねじで
大腿骨と髄内釘とを固定する。このような手術法を行え
ば、横止め穴位置が正確に測定でき、髄内釘が横止めで
きることがわかる。
【0025】なお、上述の実施例に代えて、図14〜図
16に示すようにして、超音波探触子32を支持杆26
に取り付けるようにしてもよい。すなわち、第2中空杆
16内のスライダ22を挿通するガイド杆25に、さら
に、円筒体82を取り付け、この円筒体82を止めねじ
84でガイド杆25に固定する。ガイド杆25に直接ね
じをつけてもよいが、この場合にはガイド杆25の内側
にスクリュねじが入るため、そのねじの先端の「きりか
す」等によって不都合な問題を生じる可能性があり、こ
のことを回避するために、この実施例では、円筒体82
を用いてそれを止めねじ84によってガイド杆25に固
定するようにしている。
【0026】円筒体82には、さらに、ねじ孔86が形
成され、超音波探触子32のケース34から上方に延び
る半割り円筒状のプレート88には長孔90が形成され
る。この長孔90を通してプレート88の外側から止め
ねじ92をねじ孔86に螺入することによって、プレー
ト88すなわちケース34(超音波探触子32)を円筒
体82すなわちガイド杆25(支持杆26)に着脱可能
に固着することができる。ただし、超音波探触子32の
上下方向の位置は、長孔90によって調節可能である。
止めねじ92をはずせば、プレート88すなわち超音波
探触子32を取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に用いられるターゲットデバ
イスを示す側面図解図である。
【図2】ターゲットデバイスの先端部分を拡大的に示す
平面図解図である。
【図3】ターゲットデバイスの先端部分を詳細に示す図
解図である。
【図4】ターゲットデバイスから得られる超音波信号に
よって髄内釘横止め穴を検出するための検出回路の一例
を示すブロック図解図である。
【図5】図1〜図3で示すターゲットデバイスを用いて
超音波信号を走査して横止め穴位置を検出する場合の一
例を示す図解図である。
【図6】図5の場合の超音波送受波器の大きさd1と横
止め穴の径d2との関係を示す図解図である。
【図7】図1〜図3で示すターゲットデバイスを用いて
超音波信号を走査して横止め穴位置を検出する場合の他
の例を示す図解図である。
【図8】図7の場合の超音波送受波器の大きさd1と横
止め穴の径d2との関係を示す図解図である。
【図9】髄内釘の他の例を示す図解図である。
【図10】発明者等がした実験例を示す図解図である。
【図11】図解図10の実験でZ=2mmの位置におけ
るエコー波形を示す図解図である。
【図12】図10に示す実験例においてd1>d2の場
合のZ軸位置とエコー高さを示すグラフである。
【図13】図10に示す実験例においてd1<d2の場
合のZ軸位置とエコー高さを示すグラフである。
【図14】ターゲットデバイスへの超音波探触子の取付
構造の他の例を示す図解図である。
【図15】図14実施例におけるプレートを示す平面図
解図である。
【図16】図14実施例におけるプレートを示す側面図
解図である。
【図17】従来のターゲットデバイスの一例を示す図解
図である。
【図18】図17の従来のターゲットデバイスの先端部
分を拡大して示す図解図である。
【符号の説明】
3 …髄内釘 4 …横止め穴 7 …大腿骨 10 …ターゲットデバイス 14 …第1中空杆 16 …第2中空杆 22 …スライダ 26 …支持杆 32 …超音波探触子 40 …超音波送受波器 42 …ねじ 48 …スラストベアリング 54 …位置検出器 56 …検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼本 秀樹 山梨県東八代郡石和町市部809−1 石 和町立峡東病院内 (56)参考文献 特開 平5−3882(JP,A) 特開 平3−32658(JP,A) 特開 昭61−237008(JP,A) 特開 昭60−161438(JP,A) 特開 昭61−154661(JP,A) 特開 昭60−156443(JP,A) 特公 昭62−53181(JP,B2) 実公 昭61−15848(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/58 315 A61B 8/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波探触子、および前記超音波探触子か
    らの超音波信号を、髄内に挿入された髄内釘の軸に直交
    する方向に走査する走査手段を備え、前記超音波探触子
    から得られるエコーに基づいて、前記髄内釘の横止め穴
    を検出する装置において、 前記超音波探触子の送受波器の大きさを前記横止め穴の
    径より大きくし、前記コーの高さが最大となる位置を前
    記横止め穴の中心として特定するようにしたことを特徴
    とする、横止め穴の検出装置。
  2. 【請求項2】超音波探触子、および前記超音波探触子か
    らの超音波信号を、髄内に挿入された髄内釘の軸に直交
    する方向に走査する走査手段を備え、前記超音波探触子
    から得られるエコーに基づいて、前記髄内釘の横止め穴
    を検出する装置において、 前記超音波探触子の送受波器の大きさを前記横止め穴の
    径より小さくし、前記エコーの高さが最大の部分に挟ま
    れたエコー高さがゼロの位置を前記横止め穴の位置とし
    て特定するようにしたことを特徴とする、横止め穴の検
    出装置。
  3. 【請求項3】 超音波探触子、および前記超音波探触子か
    らの超音波信号を、髄内に挿入された髄内釘の軸に直交
    する方向に走査する走査手段を備え、前記超音波探触子
    から得られるエコーに基づいて、前記髄内釘の横止め穴
    を検出する装置において、 前記超音波探触子の送受波器の大きさを前記横止め穴の
    径より大きくしかつ超音波ビームを焦点化してその超音
    波ビームが横止め穴付近に達したときの大きさを前記径
    より小さくし、前記エコーの高さが最大の部分に挟まれ
    たエコー高さがゼロの位置を前記横止め穴の位置として
    特定するようにしたことを特徴とする、横止め穴の検出
    装置。
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