JP3403327B2 - 界分布変換光ファイバおよびその界分布変換光ファイバを用いたレーザダイオードモジュール - Google Patents

界分布変換光ファイバおよびその界分布変換光ファイバを用いたレーザダイオードモジュール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光通信やセ
ンサ分野において、円形状のコアを有する光部品と楕円
形状のコアを有する光部品とを接続するときなどの、異
なる界分布を有する光部品同士を接続するときに用いら
れる界分布変換光ファイバおよび界分布変換光ファイバ
を用いたレーザダイオードモジュールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光通信用として光ファイバが用いられて
おり、光ファイバはコアの周りをクラッドで覆って形成
されている。光ファイバのコアの横断面(光ファイバの
光軸をZとし、互いに直交する直交3軸をX,Y,Z軸
としたときのXY平面で光ファイバを切断したときの断
面)形状は、一般には真円形状を呈しており、コアを伝
搬する光の前記XY平面上の光強度分布も真円形状を呈
している。一方、半導体レーザやプレーナ型光導波路
は、一般に、XY平面上の光強度分布が楕円形状を呈し
ているために、これらの光部品と前記光ファイバとを接
続する際には、これらの光部品および光ファイバの接続
端面における界分布(電磁界分布)の違いによる光結合
損失が発生する。なお、このような光結合損失はモード
非整合損失と呼ばれる。
【0003】例えば、図13には、楕円状の界分布を有
する光部品と真円形状の界分布を有する光部品との光結
合損失を、楕円形状のアスペクト比(短軸に対する長軸
の比)を変えて調べた結果が示されており、この図から
明らかなように、アスペクト比が3以上の楕円形状の界
分布を有する光部品と真円形状の界分布を有する光部品
を接続させると、2dB以上の光結合損失が生じること
が分かる。なお、図13において、前記楕円形状の界分
布のXまたはY方向のいずれか一方のスポット径(スポ
ット直径)は前記円形状の界分布のスポット直径と一致
させている。
【0004】そこで、例えば特開昭63―33706号
広報に記載されているように、図14に示すような楕円
形状のコア2を有し、コア2の屈折率分布が均一な単一
モード光ファイバの一端側を加熱し、コア2ないしクラ
ッド3に含まれるドーバントを拡散させて、コア2の断
面形状を略真円形状にすることにより、光ファイバの一
端側11におけるコア形状は楕円形状を呈し、他端側1
2におけるコア形状は真円形状を呈する光ファイバが検
討されている。このような光ファイバにおいては、光フ
ァイバを伝搬する光波の界分布も、光ファイバの一端側
11においては楕円形状となり、光ファイバの他端側1
2においては真円形状となるために、界分布の楕円と真
円との相互変換が行われ、界分布変換光ファイバとして
用いることができるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示したような光ファイバにおいて、ドーバント拡散前
の楕円コアの長径方向からみた正規化周波数と短径方向
からみた正規化周波数とが異なるために、コア2のアス
ペクト比に比べて界分布のアスペクト比は大きくならな
いため、光ファイバの一端側11の界分布のアスペクト
比はコア2のアスペクト比に比べて小さく、例えばアス
ペクト比が高々2程度となって、界分布が真円に近い楕
円の光ファイバとなってしまう。そのため、前記界分布
の楕円と真円との相互変換を自在に行うことはできなか
った。
【0006】また、上記ドーバント拡散を利用する場合
は、楕円形状の界分布を真円形状にするには、界分布を
拡大する方向にしかできないために、大きな楕円形状を
小さい真円形状にすることは不可能であるといった問題
もあった。さらに、上記ドーバント拡散には長い時間を
要するため、生産性に乏しく、しかも、光ファイバの部
分加熱した部位を正確に切り出さないと、この光ファイ
バを界分布変換光ファイバとして利用することができな
いために、光ファイバを部分加熱後に一つ一つ正確に切
断しなければならず、作業性が悪く、界分布変換光ファ
イバを大量生産することは困難だった。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、例えばレーザダイ
オードの界分布と光ファイバの界分布の変換のように、
楕円形状の界分布と真円形状の界分布との相互変換を縮
小、等倍(楕円の長軸または短軸と同じ直径を有する真
円と楕円との相互変換)、拡大のいずれの方向にも自在
に行うことが可能であり、かつ、大量生産可能な界分布
変換光ファイバおよびその界分布変換光ファイバを用い
たレーザダイオードモジュールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、界分布変換光ファイバ
の本第1の発明は、コアの周りをクラッドで覆って形成
される光ファイバであって、光軸をZとし、互いに直交
するX,Y,Zの直交3軸のX方向とY方向における前
記コアの屈折率分布形状をいずれも二乗分布形状とし、
該X方向とY方向の屈折率分布の勾配を互いに異なる値
することで、光ファイバのXZ平面を伝搬する光線の
X方向のスポット直径変化のZ軸方向の周期長とYZ平
面を伝搬する光線のY方向のスポット直径変化のZ軸方
向の周期長とを異にし、以って、X方向のスポット直径
とY方向のスポット直径とを合成して形成される界分布
のビームスポット形状を光ファイバの長さ方向に沿って
周期的に変化するようにした構成を持って課題を解決す
る手段としている。
【0009】また、界分布変換光ファイバの本第2の発
明は、コアの周りをクラッドで覆って形成される光ファ
イバであって、光軸をZとし、互いに直交するX,Y,
Zの直交3軸のX方向とY方向における前記コアの屈折
率分布形状をいずれも二乗分布形状とし、該X方向とY
方向の屈折率分布の勾配を互いに異なる値とし、かつ、
X方向とY方向のいずれか一方向の界分布のスポット径
が光ファイバを伝搬するときに変化しない条件を満た
し、光ファイバ長が光の伝搬によって変化するXZ平面
またはYZ平面の伝搬光線のZ軸方向の界分布変化周期
の1/4周期長の倍数の長さとほぼ一致するようにした
構成を持って課題を解決する手段としている。
【0010】さらに、本第3の発明は、上記本第1また
は第2の発明の構成に加え、前記コアの横断面形状を略
楕円形または長円形または略矩形とした構成を持って課
題を解決する手段としている。
【0011】さらに、界分布変換光ファイバの本第4の
発明は、上記本第1または本第2または第3の発明の記
載の界分布変換光ファイバの一端側にシングルモード光
ファイバを設けた構成を持って課題を解決する手段とし
ている。
【0012】さらに、界分布変換光ファイバの本第5の
発明は、コアの周りをクラッドで覆って形成される光フ
ァイバであって、光軸をZとし、互いに直交するX,
Y,Zの直交3軸のX方向とY方向における前記コアの
屈折率分布形状をいずれも二乗分布形状とし、該X方向
とY方向の屈折率分布の勾配を互いに等しい値とし、光
ファイバ長がXZ平面およびYZ平面を伝搬する光線の
Z軸方向の界分布変化周期の1/4周期の奇数倍とほぼ
一致する長さに形成されている光ファイバを上記本第1
または第2または第3の発明の界分布変換光ファイバと
シングルモード光ファイバとの間に介設した構成を持っ
て課題を解決する手段としている。
【0013】さらに、本発明の界分布変換光ファイバを
用いたレーザダイオードは、上記本第1乃至第4の発明
のいずれかひとつの構成の界分布変換光ファイバの入射
側にレーザダイオードを結合させた構成を持って課題を
解決する手段としている。
【0014】光ファイバの光軸をZとし、互いに直交す
る直交3軸をX,Y,Z軸としたとき、X方向やY方向
のコアの屈折率分布形状が二乗分布形状を有する光ファ
イバを伝搬する光波の界分布は、そのスポット径が周期
的に変化することが知られている。
【0015】そこで、本出願人らは、前記X,Y方向の
屈折率分布形状が二乗分布形状を有する真円コアの光フ
ァイバに、ガウス型モード、すなわち、光ファイバの半
径に対して光強度分布が正規分布となる界分布の光を伝
搬させ、この光が光ファイバ中を伝搬するときに、光の
界分布が光ファイバ長手方向に対してどう変化するかを
検討した。
【0016】その結果が図12に示されている。なお、
同図において、横軸は光波の伝搬距離を示し、縦軸は、
界分布のスポット径(スポット直径)を示している。光
ファイバを伝搬する光波の界分布は、光ファイバの中心
ほど大きく、光ファイバの外周側に向かうにしたがって
小さくなる傾向を示すものであり、たとえば、図5の
(b)には、光ファイバに入射させる光波のXY断面上
におけるY方向の界分布の一例が示されている。そこ
で、本明細書においては、同図に示すように、中心の界
分布を1としたとき、その1/e(eは自然対数の底)
以上の界の大きさを持つ範囲の幅(強度で表現する場合
には、中心強度の1/e2の幅になる。例えば、中心の
界強度を1としたとき、1/e2の強度以上の界強度分
布を有する範囲)をスポット径(スポット直径)と呼ぶ
ことにした。
【0017】図12から明らかなように、界分布のスポ
ット径は、光が伝搬するに従い、光ファイバの長手方向
に対して周期的に変化する。具体的には、この光ファイ
バにおいては、光ファイバの入射端において10μmの
前記スポット径が、光の伝搬に従って10μmから6μ
mの範囲内で周期的に変化する。
【0018】なお、同図に示した例は、光ファイバのコ
ア中心の屈折率n1とクラッドの屈折率n2との比屈折
率差(n1−n2)/n2をΔ、コア半径をaとし、A
g=a/√(2Δ)とし定義たときのAgの値が45μ
mの光ファイバについて求めた結果であり、伝搬する光
波を光線で表したとき、光線のZ軸方向の界分布変化周
期は2πAgとなり、光線の界分布変化周期の1/4周
期長ごとに界分布のスポット径は極小および極大を繰り
返すことが分かった。
【0019】また、隣り合う極値におけるスポット半径
(スポット直径の1/2)をそれぞれw1,w2とし、
光の波長をλとすると、w1・w2=λAg/nπなる
関係(nはコア中心の屈折率)が成立することも本出願
人の検討により明らかになった。さらに、前記界分布変
化周期の1/4周期長の整数倍の位置では、光線の位相
分布が平坦になる、言い換えれば、光ファイバ中の様々
な経路を通る光線の速度が一致し、前記様々な経路を通
る光の干渉による光強度の低減が生じない状態で光が前
記界分布変化周期の1/4周期長の整数倍の位置に到達
することも分かった。
【0020】以上のような検討結果に基づき、上記構成
の本発明においては、光ファイバの光軸をZとし、互い
に直交するX,Y,Zの直交3軸のX方向とY方向にお
けるコアの屈折率分布形状を、例えば図11の(a),
(b)に示すように、いずれも二乗分布形状とすること
によって、図12に示した検討結果から明らかなよう
に、光波の界分布を光ファイバの長手方向(Z軸方向)
に対して周期的に変化するようにした。
【0021】また、本発明においては、図11に示した
ように、前記X方向とY方向の屈折率分布をいずれも二
乗分布形状とした場合には、その勾配を互いに異なる値
とすることによって、XZ平面を伝搬する光線の界分布
変化の周期とYZ平面を伝搬する光線の界分布変化の周
期をX方向とY方向とで異なるようにし、光ファイバを
伝搬する光波の伝搬距離に対して界分布の横断面形状
(XY平面で切断したときの断面形状)を周期的に真円
にしたり楕円にしたりすることを可能とし、また、楕円
のアスペクト比も周期的に自在に変化させることを可能
とした。
【0022】そして、本第1の発明においては、一例と
して、前記XZ平面を伝搬する光線のZ軸方向の界分布
変化周期の1/4周期長とYZ平面を伝搬する光線のZ
軸方向の界分布変化周期の1/4周期長との公倍数の長
さとほぼ一致するように光ファイバ長を構成することに
より、例えば光ファイバの入射側から楕円形状の界分布
の光波を入射させたときに、光ファイバの出射側におい
ては、光波の界分布のX方向のスポット径とY方向のス
ポット径とを等しい値とし、界分布の形状を真円形状と
することが可能となるし、光は可逆の性質を持つため
に、前記とは逆に光ファイバの入射側から真円形状の界
分布の光波を入射させれば、光ファイバの出射側におい
ては、楕円形状の界分布とすることが可能となる。
【0023】なお、本出願人は、上記のように、X,Y
方向の屈折率分布が二乗分布形状を呈していても、入射
する光との関係で、固有スポット径を入射した場合は、
X方向とY方向のいずれか一方の界分布が光ファイバを
伝搬するときに変化しないことも確認した。言い換える
と、光ファイバのXまたはY方向の屈折率分布勾配を入
射光のスポット径が変化しないような屈折率勾配とすれ
ば、この方向の光の界分布は光ファイバを伝搬するとき
に変化しないのである。具体的には、w1w2=λAg
/nπの式で、w1=w2の条件を満たす場合には、入
射スポット径が変化しないことが分かった。
【0024】そこで、本第2の発明においては、X方向
とY方向のいずれか一方向の界分布は光が光ファイバを
伝搬するときに変化しない条件を満たすように、X方向
とY方向の一方側における前記コアの屈折率分布勾配を
設定し、光ファイバ長が光の伝搬によって変化するXZ
平面またはYZ平面の伝搬光線のZ軸方向の界分布変化
周期の1/4周期長の倍数の長さとほぼ一致するように
構成し、それにより、上記本第1の発明と同様に、光の
界分布を光ファイバ長手方向に周期的に変化させ、楕円
形状の界分布と円形状の界分布の相互変換を可能とし
た。
【0025】したがって、本発明においては、光ファイ
バのコアの屈折率分布形状を上記のようにし、前記公倍
数または前記倍数を適宜選択して光ファイバ長を設定す
ることによって、楕円形状の界分布と真円形状の界分布
との相互変換を行う際に、界分布を縮小も拡大も等倍
(楕円の短軸または長軸と同じ直径の真円と楕円との相
互変換)も自在に、かつ、容易に生産性良く界分布変換
光ファイバを生産することができるために、上記課題が
解決される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る界分布変換
光ファイバの一実施形態例の斜視構成が示されている。
同図に示されるように、本実施形態例の界分布変換光フ
ァイバ1は、コア2の周りをクラッド3で覆って形成さ
れる光ファイバであり、この光ファイバの光軸はZであ
る。また、前記コア2の横断面(互いに直交するX,
Y,Zの直交3軸のXY平面における断面)形状は楕円
形状を呈しており、X方向のコア径は120μm、Y方
向のコア径は40μmであり、従って、前記アスペクト
比は3となっている。
【0027】図2の(a),(b)には、それぞれ、前
記X方向とY方向におけるコア2の屈折率分布形状が示
されており、それぞれ、前記X方向とY方向におけるコ
ア2の屈折率分布形状はいずれも二乗分布形状と成し、
X方向とY方向の屈折率分布の勾配は互いに異なる値と
成している。
【0028】界分布変換光ファイバ1のコア2の屈折率
分布構造を同図に示すように構成すると、光波の界分布
は、界分布変換光ファイバ1の長手方向(Z軸方向)に
対して周期的に変化するようになり、しかも、XZ平面
を伝搬する光線のZ軸方向の界分布変化周期とYZ平面
を伝搬入する光線の界分布変化周期とが互いに異なるよ
うになる。
【0029】図3には、界分布変換光ファイバ1のX方
向の前記Agを600μm、Y方向のAgの値を200
μmとし、X方向のスポット直径が60μm、Y方向の
スポット直径が20μmの楕円光を入射させたときの、
界分布のX方向およびY方向のスポット直径の変化が示
されている。なお、同図の特性線aには前記界分布のX
方向のスポット直径の変化が、特性線bには前記界分布
のY方向のスポット直径の変化が示されている。
【0030】同図から明らかなように、前記界分布のX
方向およびY方向のスポット直径は、何れも、周期的に
変化するが、その周期は互いに異なり、同図の特性線a
から検出されるXZ平面を伝搬する光線のZ軸方向の界
分布周期の1/4周期長の位置と、YZ平面を伝搬する
光線のZ軸方向の界分布変化周期の3/4周期長の位
置、すなわち、伝搬距離950μm付近で、界分布のX
方向およびY方向のスポット直径が等しくなる。なお、
同図には、前記界分布のX方向およびY方向のスポット
直径の変化を界分布変換光ファイバ1の伝搬距離200
0μmまで調べた結果が示されているが、前記のごと
く、特性線a,bは共に周期的に変化するため、界分布
変換光ファイバ1の伝搬距離が2000μmを越えた領
域においても、同図の特性線a,bに示すようなスポッ
ト直径の周期的な変化が生じることになる。
【0031】本出願人らは、同図に示したシミュレーシ
ョン結果を元に、本実施形態例の界分布変換光ファイバ
1の長さを、前記XZ平面を伝搬する光線のZ軸方向の
界分布変化周期の1/4周期長の奇数倍と、YZ平面を
伝搬する光線のZ軸方向の界分布変化周期の1/4周期
長の奇数倍の公倍数の長さ、具体的にはXZ平面を伝搬
する光線のZ軸方向の界分布変化周期の1/4周期長で
あり、YZ平面を伝搬する光線のZ軸方向の界分布変化
周期の3/4周期長である、922μmとして、本実施
形態例の界分布変換光ファイバ1を構成した。
【0032】なお、図4には、本実施形態例の界分布変
換光ファイバ1の作製方法の一例が示されており、これ
らの方法は、何れもコア2の屈折率分布が均一な楕円コ
アの単一モード光ファイバの作製技術を応用した方法で
ある。
【0033】同図の(a)に示す方法は、コア2および
クラッド3の横断面形状が共に真円形状を有し、コア2
のX方向およびY方向の屈折率分布形状が共に二乗分布
形状の光ファイバのプリフォームを用い、クラッド3の
側面の一部を削除してから線引することにより、コア2
の横断面形状を楕円形状にするものである。
【0034】また、同図の(b)に示すものは、同図の
(a)に示した光ファイバと同様に、コア2およびクラ
ッド3の横断面形状が共に真円形状であり、コア2のX
方向およびY方向の屈折率分布形状が二乗分布形状の光
ファイバのプリフォームを加熱しながら、クラッド3の
側面から圧力を加えて、コア2の横断面形状を楕円形状
にし、かつ、クラッド3の横断面形状を長円形状(本明
細書における長円形状とは、例えば図8の(a)に示す
ように、四角形状の縦又は横の一方側の辺に半円を設け
たような形状を示す)、又は矩形状とするものである。
なお、図4の(b)に示す方法を用いて界分布変換光フ
ァイバ1を作製するときには、比較的低温の条件下で線
引を行う。
【0035】次に、本実施形態例の界分布変換光ファイ
バ1の動作について説明する。例えば、本実施形態例の
界分布変換光ファイバ1に入射させる光波の界分布とし
て、X方向のスポット直径が60μm、Y方向のスポッ
ト直径が20μmの楕円形状を有し、X方向に図5の
(a)に示す界分布を有し、Y方向に同図の(b)に示
す界分布を有する光波を、例えば図7に示すように、レ
ーザダイオード6から界分布変換光ファイバ1の入射端
8に入射させると、この光波の界分布は、アスペクト比
が3であり、図3に示したシミュレーション結果と同様
に、X方向およびY方向のスポット直径が光の伝搬距離
に対して周期的に変化する。
【0036】そして、本実施形態例の界分布変換光ファ
イバ1の出射端、すなわち、光波の伝搬距離が922μ
mにおいては、X方向の界分布およびY方向の界分布は
それぞれ、図6の(a),(b)に示すようになり、X
方向とY方向の界分布およびスポット直径はほぼ等しく
なる。すなわち、界分布変換光ファイバ1の入射端から
入射した楕円形状の界分布を有する光波は、界分布変換
光ファイバ1の出射端9においては真円形状の界分布を
有する光波となって出射される。
【0037】なお、本実施形態例の界分布変換光ファイ
バ1を、図7に示すように、真円形状のコア2を有する
単一モード光ファイバ5と接続したときの、界分布変換
光ファイバ1と単一モード光ファイバ5との光結合損失
を調べるため、本実施形態例の界分布変換光ファイバ1
の出射端9における界分布と、スポット直径13.6μ
mの単一モード光ファイバ5の界分布との重畳積分を行
って、前記光結合損失を求めた。その結果、前記光結合
損失は0.013dBであり、ほとんど損失がない状態
で、本実施形態例の界分布変換光ファイバ1と単一モー
ド光ファイバ5とを結合できることが確認された。
【0038】本実施形態例によれば、前記のごとく、界
分布変換光ファイバ1のコア2のX方向とY方向の屈折
率分布形状を、互いに勾配の異なる二乗分布形状にする
ことにより、光ファイバのXZ平面とYZ平面をそれぞ
れ伝搬する光波の界分布変化周期を互いに異なるように
することで、界分布変換光ファイバ1の界分布の横断面
形状を周期的に変化させることができる。そして、本実
施形態例によれば、前記XZ平面とYZ平面をそれぞれ
伝搬する光線の互いに異なる界分布変化周期に対応させ
て、これらの界分布変化周期の1/4周期長の公倍数と
ほぼ一致する長さに光ファイバ長を設定したことによ
り、界分布変換光ファイバ1の出射端9から出射する光
波の界分布を確実に真円形状にすることが可能となり、
楕円形状の界分布と真円形状の界分布との相互変化を確
実に行うことができる。
【0039】そのため、本実施形態例の界分布変換光フ
ァイバ1を用いて、図7に示したように、界分布変換光
ファイバ1の出射端9側に真円形状のコア2を有する単
一モード光ファイバ5を接続することにより、楕円形状
の界分布を有するレーザダイオード6などから発信され
る光波の界分布を真円形状に変換し、光結合損失がほと
んどない状態で単一モード光ファイバ5に入射させるこ
とができる。
【0040】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記実施形態例では、界分布変換光ファイバ1のコア2は
楕円形状としたが、界分布変換光ファイバ1のコア2の
形状は、例えば、図8の(a)に示すように、長円形状
としてもよいし、同図の(b)に示すように、略矩形と
してもよい。
【0041】また、図7に示したように、界分布変換光
ファイバ1の一端側(同図においては出射端9側)に単
一モード光ファイバ5を設け、界分布変換光ファイバ1
と単一モード光ファイバ5とを接続して一体化した界分
布変換光ファイバ1としてもよい。
【0042】さらに、上記実施形態例では、界分布変換
光ファイバ1に入射させる光波の楕円形状の界分布を、
X方向のスポット直径60μm、Y方向のスポット直径
20μmとし、界分布変換光ファイバ1のコア2を、X
方向のコア直径が120μm、Y方向のコア直径が40
μmの楕円形状としたが、コア2は、光波の界分布を全
部取り込める大きさであればよく、その大きさは特に限
定されるものではない。
【0043】さらに、本発明の界分布変換光ファイバ
は、例えば図9に示すような、様々なアスペクト比を有
する楕円形状の界分布と真円形状の界分布の相互変換用
光ファイバとして適用することができる。なお、同図に
おいて、X方向のスポット直径WxとY方向のスポット
直径Wyとが等しくなる、例えば同図のA,B,Eなど
に示す界分布は真円形状の界分布である。また、同図に
は、真円と代表的な楕円との相互変化を両矢印で示して
おり、この両矢印で結ばれた真円形状の界分布Aと、楕
円形状の界分布C,D,F,G,Hの相互変化を行うと
きのX方向およびY方向の界分布スポット直径と光波の
伝搬距離との関係が、図10にそれぞれ示されている。
【0044】なお、図10において、何れも横軸は界分
布変換光ファイバを通る光の伝搬距離を示しており、縦
軸は界分布変換光ファイバ1のスポット径を示してい
る。また、特性線aはX方向のスポット径の変化を示
し、特性線bはY方向のスポット径の変化を示してい
る。これらの図に示す点Sにおける距離で光ファイバを
切断して、界分布変換光ファイバ1を形成することによ
り、同図の(a)〜(e)において、それぞれ、図9に
おける真円形状の界分布Aと楕円形状の界分布C,D,
F,G,Hとの界分布変換を行うことができる。
【0045】すなわち、図10の図中、Sは真円形界分
布が得られる位置を示しており、界分布変換光ファイバ
1の長さを距離Sとほぼ一致する長さとし、例えば図7
の界分布変換光ファイバ1の入射端8側から図9のC,
D,F,G,Hに示したような楕円形状の界分布を有す
る光波を入射させると、界分布変換光ファイバ1の出射
端9においては、図9のAに示した真円形状の界分布を
有する光波を出射することができる。
【0046】このように、本発明においては、相互変換
される楕円形状の界分布のアスペクト比や大きさなどは
特に限定されるものではなく、様々なアスペクト比、お
よび大きさを有する楕円形状の界分布と様々な大きさを
有する真円形状の界分布との相互変換を自在に行うこと
ができる。
【0047】さらに、図9において、真円形状の界分布
Aと楕円形状の界分布Cとを直接相互変換する代わり
に、楕円形状の界分布Cと真円形状の界分布Bとの相互
変換と、真円形状の界分布Bと真円形状の界分布Aの変
換を連続して行うようにしてもよい。
【0048】なお、図9の界分布AとBとの変換のよう
に、互いにスポット直径が異なる真円形状の界分布同士
を変換するときには、例えば光ファイバのコア2の形状
を真円形状とし、コア2の屈折率分布形状をXおよびY
方向でともに等しい二乗分布形状とし、図12に示した
ような、光ファイバの伝搬距離と界分布のスポット径と
の関係データに基づいて、光ファイバの長さを界分布変
化周期の1/4周期長の奇数倍に設定することにより、
界分布のスポット径の縮小および拡大を行えばよい。
【0049】また、本発明の界分布変換光ファイバは、
X方向とY方向のいずれか一方のコア2の屈折率分布形
状を、その勾配がw1=w2となるようなAgを有する
二乗分布形状として、X方向とY方向の一方の界分布の
スポット径は光ファイバを伝搬するときに変化しない一
定値となるようにしてもよい。
【0050】例えば、図15の(a),(b)にはそれ
ぞれ、図9のD,Fに示した楕円形状の界分布を有し、
Y方向あるいはX方向のコア2の屈折率が、w1=w2
を満足するAgを有する界分布変換光ファイバ1におけ
る光伝搬距離とX方向およびY方向のスポット径変化が
示されている。なお、図15においても、横軸は界分布
変換光ファイバを通る光の伝搬距離を示しており、縦軸
は界分布変換光ファイバのスポット径を示しており、特
性線aはX方向のスポット径の変化を示し、特性線bは
Y方向のスポット径の変化を示している。
【0051】これらの図から明らかなように、コア2の
X方向あるいはY方向の屈折率分布形状のみを、その勾
配がw1=w2を満たすAgを有する二乗分布形状とし
ても、同図に示す点Sにおける距離、すなわち、光ファ
イバ長がXZ平面を伝搬する光線のZ軸方向の界分布変
化周期の1/4周期長の奇数倍とほぼ一致する長さにな
るように光ファイバを切断して、界分布変換光ファイバ
1を形成しても、同図の(a),(b)において、それ
ぞれ、図9における真円形状の界分布Aと楕円形状の界
分布D,Fとの界分布変換を行うことができる。
【0052】さらに、本発明は、これまで説明した様々
な界分布変換光ファイバ1を用い、その界分布変換光フ
ァイバ1の入射側にレーザダイオード6を結合させてレ
ーザダイオードモジュールとすることもできる。このよ
うにして形成したレーザダイオードモジュールは、界分
布変換光ファイバ1によって、例えばレーザダイオード
から発信される光波の楕円形状の界分布を界分布変換光
ファイバ1によって真円形状に変換することができるた
めに、レーザダイオードモジュールの出射端側に、真円
形状のコアを有するシングルモード光ファイバを接続し
た場合に、非常に少ない接続損失でレーザダイオードモ
ジュールとシングルモード光ファイバとを光結合させる
ことが可能な優れたレーザダイオードモジュールとする
ことができる。
【0053】
【発明の効果】界分布変換光ファイバの本第1の発明に
よれば、光ファイバの光軸をZとし、互いに直交する
X,Y,Zの直交3軸のX方向とY方向におけるコアの
屈折率分布形状を、いずれも二乗分布形状とすることに
よって、光波の界分布を光ファイバの長手方向(Z軸方
向)に対して周期的に変化するようにし、前記X方向と
Y方向の屈折率分布の勾配を互いに異なる値とすること
によって、YZ平面を伝搬する光線の界分布変化の周期
とXZ平面を伝搬する光線の界分布変化の周期を異なる
ようにすることができる。そのため、光ファイバを伝搬
する光波の伝搬距離に対して界分布の横断面形状(XY
平面で切断したときの断面形状)を周期的に真円にした
り楕円にしたりすることが可能となり、また、楕円のア
スペクト比も周期的に自在に変化させることができる。
【0054】そして、界分布変換光ファイバの本第1の
発明によれば、光ファイバのXZ平面を伝搬する光線の
X方向のスポット直径変化のZ軸方向の周期長とYZ平
面を伝搬する光線のY方向のスポット直径変化のZ軸方
向の周期長とを異にし、以って、X方向のスポット直径
とY方向のスポット直径とを合成して形成される界分布
のビームスポット形状を光ファイバの長さ方向に沿って
周期的に変化するようにしたので、一例として、XZ平
面を伝搬する光線のZ軸方向の界分布変化周期の1/4
周期長とYZ平面を伝搬する光線のZ軸方向の界分布変
化周期の1/4周期長との公倍数の長さとほぼ一致する
ように光ファイバ長を構成することにより、例えば光フ
ァイバの入射側から楕円形状の界分布を有する光波を入
射させ、光ファイバの出射側においては真円形状とする
ことができるし、その逆もできるし、前記公倍数を適宜
選択することによって、楕円形状の界分布と真円形状の
界分布との相互変換を、界分布の縮小、拡大、等倍(楕
円の短軸または長軸と同じ直径の真円と楕円との相互変
換)のいずれの方向にも自在に、かつ、容易に行うこと
が可能となり、生産性良く界分布変換光ファイバを生産
することができる。
【0055】また、界分布変換光ファイバの本第2の発
明によれば、前記X方向とY方向のいずれか一方におけ
る前記コアの屈折率分布形状を、その勾配が、w1=w
2となるようなAgを有する二乗分布形状とすることに
より、上記本第1の発明と同様に、光ファイバを伝搬す
る光波の伝搬距離に対して界分布の横断面形状を周期的
に真円にしたり楕円にしたりすることが可能となり、ま
た、楕円のアスペクト比も周期的に自在に変化させるこ
とができる。
【0056】そして界分布変換光ファイバの本第2の発
明によれば、光ファイバ長を、該コアの二乗分布形状の
屈折率分布形状によって変化するXZ平面またはYZ平
面の伝搬光線のZ軸方向の界分布変化周期の4分の1周
期長の奇倍数の長さとほぼ一致するようにすることによ
り、上記第1の発明と同様に、楕円形状の界分布と真円
形状の界分布との相互変換を、界分布の縮小、拡大、等
倍(楕円の短軸または長軸と同じ直径の真円と楕円との
相互変換)のいずれの方向にも自在に、かつ、容易に行
うことが可能となり、生産性良く界分布変換光ファイバ
を生産することができる。
【0057】また、コアの横断面形状を略楕円形または
長円形または略矩形とした本発明の界分布変換光ファイ
バによれば、コアの屈折率分布形状を上記の如く構成し
やすいし、楕円形状の界分布の光を入射しやすくするこ
とができる。
【0058】さらに、上記構成の界分布変換光ファイバ
の一端側にシングルモード光ファイバを設けた界分布変
換光ファイバによれば、シングルモード光ファイバと一
体化することにより、例えば光ファイバを直接レーザダ
イオードに接続して用いることができる。
【0059】さらに、本発明のレーザダイオードモジュ
ールによれば、レーザダイオードから発信した楕円形状
の界分布のレーザ光を、界分布変換光ファイバにより真
円形状に変換して入射させることができるために、真円
形状のコアを有する光伝送用の光ファイバとレーザダイ
オードとを低接続損失で光接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る界分布変換光ファイバの一実施形
態例を斜視図によって示す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例の界分布変換光ファイバのX方
向およびY方向の屈折率分布構造をそれぞれ示すグラフ
である。
【図3】アスペクト比3の楕円形状の界分布を有する光
波を、アスペクト比3の楕円形状のコアを有してX方向
とY方向の屈折率分布形状が互いに勾配の異なる二乗分
布形状の光ファイバに入射させたときの、光の伝搬距離
に対する界分布のX方向およびY方向のスポット直径変
化を求めたグラフである。
【図4】上記実施形態例と同様の界分布変換光ファイバ
の作製方法の例を示す説明図である。
【図5】上記実施形態例の界分布変換光ファイバ1に入
射させる光波のX方向およびY方向の界分布の例を示す
グラフである。
【図6】図5に示した界分布を有する光波を上記実施形
態例の界分布変換光ファイバに入射させたときの出射光
のX方向およびY方向の界分布を示すグラフである。
【図7】界分布変換光ファイバと単一モード光ファイバ
およびレーザダイオードとの接続例を示す説明図であ
る。
【図8】本発明に係る界分布変換光ファイバの他の実施
形態例のコア横断面形状を示す説明図である。
【図9】真円形状の界分布と楕円形状の界分布との相互
変換の組み合わせの例を示す説明図である。
【図10】図9に示した真円形状の界分布と楕円形状の
界分布との相互変換を界分布変換光ファイバによって行
う際の、光ファイバを伝搬する光波のスポット直径と伝
搬距離との関係を示す説明図である。
【図11】光ファイバのコアのX方向およびY方向の屈
折率分布形状の一例を示す説明図である。
【図12】真円形状のコアを有し、コアの屈折率分布形
状が二乗分布形状の光ファイバにガウス型モードの光波
を入射したときの、光の伝搬距離と界分布のスポット直
径との関係を示すグラフである。
【図13】アスペクト比が異なる楕円形状の界分布と真
円形状の界分布との光結合損失の関係を示すグラフであ
る。
【図14】光ファイバのドーバント拡散によって楕円形
状の界分布と真円形状の界分布との相互変化を行う方法
を示す説明図である。
【図15】楕円形状の界分布を有し、コアのXおよびY
方向の屈折率分布形状が二乗分布形状であり、Y方向あ
るいはX方向の屈折率勾配が、w1=w2を満たすAg
を有する光ファイバにより界分布変換光ファイバを構成
した場合の、界分布変換光ファイバの光伝搬距離に対す
るX方向およびY方向のスポット径変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 界分布変換光ファイバ 2 コア 3 クラッド 5 単一モード光ファイバ 6 レーザダイオード 8 入射端 9 出射端
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−33706(JP,A) 特開 平1−296202(JP,A) 特開 平6−242336(JP,A) 特開 平6−180404(JP,A) 特公 平1−14180(JP,B2) 米国特許5351323(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 - 6/54

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの周りをクラッドで覆って形成され
    る光ファイバであって、光軸をZとし、互いに直交する
    X,Y,Zの直交3軸のX方向とY方向における前記コ
    アの屈折率分布形状をいずれも二乗分布形状とし、該X
    方向とY方向の屈折率分布の勾配を互いに異なる値と
    ることで、光ファイバのXZ平面を伝搬する光線のX方
    向のスポット直径変化のZ軸方向の周期長とYZ平面を
    伝搬する光線のY方向のスポット直径変化のZ軸方向の
    周期長とを異にし、以って、X方向のスポット直径とY
    方向のスポット直径とを合成して形成される界分布のビ
    ームスポット形状を光ファイバの長さ方向に沿って周期
    的に変化するように構成したことを特徴とする界分布変
    換光ファイバ。
  2. 【請求項2】 コアの周りをクラッドで覆って形成され
    る光ファイバであって、光軸をZとし、互いに直交する
    X,Y,Zの直交3軸のX方向とY方向における前記コ
    アの屈折率分布形状をいずれも二乗分布形状とし、該X
    方向とY方向の屈折率分布の勾配を互いに異なる値と
    し、かつ、X方向とY方向のいずれか一方向の界分布
    スポット径が光ファイバを伝搬するときに変化しない条
    件を満たし、光ファイバ長が光の伝搬によって変化する
    XZ平面またはYZ平面の伝搬光線のZ軸方向の界分布
    変化周期の1/4周期長の倍数の長さとほぼ一致するよ
    うに構成したことを特徴とする界分布変換光ファイバ。
  3. 【請求項3】 コアの横断面形状を略楕円形または長円
    形または略矩形としたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の界分布変換光ファイバ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    の界分布変換光ファイバの一端側にシングルモード光フ
    ァイバを設けたことを特徴とする界分布変換光ファイ
    バ。
  5. 【請求項5】 コアの周りをクラッドで覆って形成され
    る光ファイバであって、光軸をZとし、互いに直交する
    X,Y,Zの直交3軸のX方向とY方向における前記コ
    アの屈折率分布形状をいずれも二乗分布形状とし、該X
    方向とY方向の屈折率分布の勾配を互いに等しい値と
    し、光ファイバ長がXZ平面およびYZ平面を伝搬する
    光線のZ軸方向の界分布変化周期の1/4周期の奇数倍
    とほぼ一致する長さに形成されている光ファイバを請求
    項1又は請求項2又は請求項3記載の界分布変換光ファ
    イバとシングルモード光ファイバとの間に介設したこと
    を特徴とする界分布変換光ファイバ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
    記載の界分布変換光ファイバの入射側にレーザダイオー
    ドを結合させたことを特徴とする界分布変換光ファイバ
    を用いたレーザダイオードモジュール。
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