JP3402677B2 - 密封容器の内圧検査方法及び装置 - Google Patents

密封容器の内圧検査方法及び装置

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JP3402677B2 JP20375993A JP20375993A JP3402677B2 JP 3402677 B2 JP3402677 B2 JP 3402677B2 JP 20375993 A JP20375993 A JP 20375993A JP 20375993 A JP20375993 A JP 20375993A JP 3402677 B2 JP3402677 B2 JP 3402677B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料水等の充填密封さ
れた密封容器の内圧検査方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料水等が充填、密封された弾性
変形可能な容器の内圧検出手段として、容器胴の押込量
と反力とが容器内圧により特定の範囲で相関関係にある
ことを利用し、容器をその外径より僅かに狭い間隔を有
する測定部を通過させ、そのときの反力を測定して容器
内圧を検出する方法が幾つか提案されている。
【0003】その中の1例として密封容器が缶の場合
で、缶の外径の誤差をカバーするために缶胴の同一個所
を異なる押込量で押し込んで局部的に変位させ、その各
変位に対する反力を夫れ夫れ測定し、同測定値から異な
る押込量における反力差を演算し、その反力差を缶内圧
に換算して缶内圧を検出する方式が特公昭63−155
38号により提案されており、以下その概要を説明す
る。
【0004】図5及び図6は上記従来技術の密封容器の
内圧検出装置を示し図5は平面図、図6は断面図であ
る。
【0005】この従来例では、缶内圧を、缶胴を押し込
んだときの缶の変位に対する反力により内圧を求める反
力型内圧検出と、缶内圧による蓋中央部の変位を測定す
ることによって缶内圧を検出する変位型内圧検出を組合
わせてある。反力型は低圧力部で、変位型は高圧力部で
良い分解能を有することを利用し、広い圧力範囲で加圧
異常や密封不良を検出できるようにしたものである。
【0006】同装置は缶1を移送する移送コンベヤ2に
沿って設けられ、缶胴側面保持ベルトである2対の回転
防止用側面丸ベルト3、3′,4、4′がコンベヤ2に
沿って缶1を挟持して回転させずに移送するように配置
されている。
【0007】反力測定部には、固定部材である固定ロー
ル5と、可動部材である測定ロール6とからなる第1缶
胴押し込み手段と、固定部材である固定ロール8と可動
部材である測定ロール9とからなる第2缶胴押し込み手
段が、缶移送路にそって配置されている。
【0008】前記各缶胴押し込み手段の固定ロールと測
定ロールの間隔は、缶胴の外径よりも僅かに狭く、且つ
第1缶胴押し込み手段のロール間隔と、第2缶胴押し込
み手段のロール間隔は僅かに相違している。
【0009】図中、7、10は移送路側方に固定された
第1及び第2缶胴押し込み手段の荷重検出器であるロー
ドセルであり、同ロードセルの変位ロッド31、32が
それぞれ測定ロールを取付けたロッド33、34の端部
に連接され、缶が測定部を通過する際の缶の変位に対す
る反力で測定ロールが押し返されるときの負荷を同ロー
ドセルによって検出する。
【0010】11は缶蓋の変位を検出するための変位計
であり、通常の高周波電磁誘導損失型の変位計を採用し
ている。同変位計11は、コンベヤ2の上方の缶移送路
中心線上に設けられ、缶位置検出器15、15′のタイ
ミングで、缶蓋の外周部のシームバンド上縁に対する蓋
中央部の変位を検出し、同変位量を缶内圧に換算してい
る。
【0011】図7は密封缶における缶内圧をパラメータ
として缶胴の押込量と反力の関係を示すグラフであり、
同グラフは、缶内圧が1kg/cm2 、2kg/c
2 、3kg/cm2 、4kg/cm2 の缶詰を、押込
量を変えて押し込んだ場合の缶詰の変位に対する反力を
各缶詰毎に測定して求めたグラフである。
【0012】同グラフから明らかなように、缶胴の押込
量と、缶胴から受ける反力は、図示のようにほぼ比例関
係にあり、押込量が増えるとそれに比例して反力が高く
なる。同比例関係は、缶内圧が高くなるにしたがって傾
きが増大する。したがって、缶胴の同一個所を押込量を
変えてそれぞれの反力を求め、その差を内圧に換算すれ
ば、缶胴に製作誤差があっても、製作誤差による測定誤
差は相殺され、正確な内圧を測定することができる。
【0013】図8は図7のグラフを加工して得られた、
反力−内圧の関係を示すグラフで、缶胴を0.5mm押
し込んだ場合の反力と1mm押し込んだ場合の反力差か
ら内圧を求めるためのものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来の密封容器内圧検出方法では、密封容器の種類が変
わる場合その都度予め容器の変位に対する反力差を測定
し内圧を計算して置く必要があり、また生産ラインの密
封容器内圧を全数検査する場合は、被検査容器に対する
押込み動作を2度づつ行い、その両方の値からその都度
内圧の計算をして、規定値との比較をしなければならな
いので設備が複雑で高価格なものとなる不具合がある。
【0015】また、生産ロット毎の容器の板厚のバラツ
キや内容物の温度、周囲環境温度等の変化に敏速に対応
するのが難しいため、測定誤差が出易い不具合がある。
【0016】本発明は上記各不具合点を解消した新たな
密封容器の内圧検査方法及びその装置を提供することを
目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の密封容器の内圧検査方法は、飲料
水等が入った被検査密封容器と、その密封容器と同じ材
質、形態の空のダミー容器を用意し、飲料水等が入った
前記密封容器の決められた位置に、永久変形を起こさぬ
程度に外力を加えて変形させ、その変形量と外力を測る
と共に、前記空のダミー容器の内圧を変化させながら、
空のダミー容器の前記密封容器と同じ相対位置に、外力
を加えて変形させ、その変形量と外力を測り、変形量と
外力が一致したときのダミー容器の圧力により密封容器
の圧力を推定することを特徴としている。
【0018】また前記における外力に代えて永久変形を
起こさない程度の変形量を密封容器の決められた位置に
加え、そのときの該密封容器の反力を計ると共に、前記
ダミー容器の内圧を変化させながら密封容器と同じ相対
位置に密封容器に加えた変形と同じ変形量をダミー容器
に加え、そのときの反力を計り、前記密封容器の反力と
一致したときの該ダミー容器の圧力により密封容器の圧
力を推定することも効果的である。
【0019】また請求項1または2項の各検査方法にお
いて、ダミー容器の温度を密封容器の温度と同じにする
か又はダミー容器内に密封容器に収納された液体と同量
の液体を入れて測定精度の向上を図ることも望ましい。
【0020】上記本発明の密封容器の内圧検査方法を実
施するための本発明の内圧検査装置の構成としては、飲
料水等が入った密封容器の決められた位置に、永久変形
を起こさぬ程度に該容器を変形させる外力手段及び外力
測定手段と、その変形量の測定手段とを設けると共に、
前記密封容器と同じ材質形態で任意の強さの空気圧力を
加えることが可能な空のダミー容器を用意し、該ダミー
容器の前記密封容器と同じ位置に外力を加える外力手段
及び外力測定手段と、その変形量の測定手段と、同ダミ
ー容器内に任意の強さの空気圧力を加えることができる
加圧手段と、密封容器とダミー容器の変形量と外力が一
致したときのダミー容器の圧力を検出する圧力表示手段
とを具備することが好ましい。
【0021】また、前記における外力を加える手段に代
えて、一定の変形量を加える変形手段及びそのときの反
力を測定する反力測定手段と、ダミー容器に任意強さの
空気圧力を加える加圧手段と、ダミー容器と密封容器に
一定の変形量を与えた時の反力が等しくなったときのダ
ミー容器の内圧により検出する圧力測定手段とを具備す
る密封容器の内圧検査装置も好ましい。
【0022】更に、密封容器の連続内圧検査装置とし
て、搬送コンベヤ上に縦向きに置かれて、間隔を開けて
送られてくる飲料水等が入った密封容器の内圧を全数検
査する検査装置において、密封容器の片方の側面を進行
方向に横振れなく前記コンベヤと同速度同方向に案内す
る容器ガイド手段と、前記コンベヤに対し前記容器ガイ
ド手段の反対側に設置され、前記コンベヤと同速度同方
向に、前記密封容器の側面を前記容器ガイド手段の方に
押しながら移行する押さえベルトと、前記容器ガイド手
段と前記押さえベルトの作用区間に置かれた密封容器の
胴径を測る胴径測定手段と、同じく前記容器ガイド手段
と前記押さえベルトの作用区間に設置され、密封容器の
胴部の決まった位置に密封容器が永久変形を起こさぬ程
度に突き出して密封容器を押す水平に自由回転するロー
ラと、同ローラの回転軸を支持し固定部材に加圧力測定
手段を介して取付けられたローラ支持台とで構成された
密封容器内圧連続測定機構と、前記密封容器と同じ材質
形態の空気を流しながら圧力を加えることが可能な空の
ダミー容器とこれに送り込むる空気の温度を調整する温
度調整機とによって構成された基準圧力ダミー容器機構
と、密封容器内圧とダミー容器内圧を比較し演算し密封
容器内圧が許容圧力範囲にない場合に、信号を出し不良
密封容器を排除するよう指令する制御器とで構成するこ
とが効果的である。
【0023】
【作用】上記のように構成された本発明の密封容器の内
圧検査方法によれば、飲料水等が入った被検査密封容器
と、その密封容器と同じ材質、形態の空のダミー容器を
準備しておき両者の同じ相対位置に、永久変形を起こさ
ぬ程度に同じ強さの外力を加えて変形させ、空のダミー
容器の内圧を変化させ、その変形量が被検査密封容器の
変形量と同じ値になったときの空気圧力をもって被検査
密封容器の内圧と推定するものである。
【0024】そしてこの場合測定精度を向上させるた
め、ダミー容器の温度を密封容器の温度と同じにする
か、又はダミー容器内に、密封容器に収納された液体と
同量の液体を入れることもできる。
【0025】また、本発明の密封容器の連続内圧検査装
置によれば、搬送コンベヤ上に縦向きに置かれて、間隔
を開けて送られてくる飲料水等が入った密封容器は、容
器ガイド手段と押さえベルトとに挟まれて前記コンベヤ
と同速度同方向に送られる。
【0026】そして、密封容器はまず胴径測定手段によ
り胴径が計測され、その信号が制御器に送られる。
【0027】次に、前記水平に自由回転するローラによ
って、密封容器の胴部の決まった位置が永久変形を起こ
さぬ程度に押され、このときの前記ローラの受ける反力
を加圧力測定手段によって検出し、その信号を制御器に
送る。
【0028】一方前記密封容器と同じ材質、形態の空の
ダミー容器に、密封容器と同じ温度に調整された空気が
流され、密封容器の規定内圧に圧力を調整された状態
で、上記の密封容器と同じ位置に同形状の押しローラに
よって押されたときのローラ加圧力と容器胴変位の相関
関係を制御器に記録して置き、制御器においてこの数値
と上述の、密封容器胴径から割り出した押しローラによ
る胴径の変位量と、前記ローラの受ける反力とを比較し
て、密封容器内圧が許容圧力範囲にない場合に、信号を
出し不良密封容器を排除する。
【0029】
【実施例】以下本発明を適用した、飲料水等が入った密
閉されている缶の内圧の検出方法及びその装置の実施例
を図によって説明する。
【0030】図1は本発明の第1実施例に係る密封容器
内圧検出装置の概略説明図で、図1において、1は、固
定台65に置かれた、被検査容器である飲料水入りの密
閉された缶である。
【0031】押圧バー52、押圧ラム55は、この缶1
の決められた位置に、永久変形を起こさぬ程度に変形さ
せる外力手段であり、54はその外力に対応して缶1の
胴側面に生ずる反力Fを検出するロードセルである。
【0032】缶1の変位XB は、押圧バー52に取付け
られたアーム53を介して変位量検出センサ57により
検出される。
【0033】51は、固定台65に置かれた、密封され
た缶1と同じ材質形態の空缶、即ち缶1の蓋をしたまま
中身を抜いて空にしたダミー缶である。
【0034】ダミー缶51の蓋部には圧縮空気取入口が
備えられ、空気圧レギュレータ59と圧力計60により
任意の圧力が加え得るようにしてある。
【0035】ダミー缶51も被検査缶1と同様の位置
に、同じ強さの外力Fを加える外力手段である押圧バー
52、押圧ラム55と、その変形量XA を測定する変位
量検出センサ57が設けられている。
【0036】58は演算ディスプレイ装置であり、この
演算ディスプレイ装置58に、缶1とダミー缶51の反
力Fがロードセル54の信号として送られ、缶1とダミ
ー缶51の変位量XB ,XA ,及びダミー缶51の内圧
の信号が送られて表示される。
【0037】本実施例装置の作用を説明すると、飲料水
等が入った被検査缶1とダミー缶51に、両者の同じ位
置に、永久変形を起こさぬ程度に同じ強さの外力Fを加
えて変形させ、空のダミー容器の内圧を変化させ、ダミ
ー缶51の変形量XA が被検査缶の変形量XB と同じ値
になったときの空気圧力をもって被検査密封容器の内圧
と推定する。
【0038】この場合ダミー缶51に外力Fをかける前
に、推定される内圧よりすこし高めにダミー缶内圧を設
定して置き、空気圧を下げながら両者の缶の変位量を合
わせる手順を取ることにより容器変形への影響の低減及
び測定時間の減少がはかれる。
【0039】つぎに本発明を適用した第2実施例を図2
によって説明する。本実施例は、前記第1実施例と構成
は、下記を除いて同様である。(従って、記号と名称は
図1と同様である。)
【0040】本実施例では、ダミー缶51及び密封缶1
は立てられており、各缶を受けるため固定台65に縦方
向の受部材65aを設けるとともに、ダミー缶51の温
度を密封缶1の温度と同じにして測定精度を上げる為の
恒温装置90が追加設置されている。
【0041】また本実施例の場合押圧バー52、押圧ラ
ム55等の外力手段は各缶1,51に対して水平方向に
配置され、缶の外面より押圧するよう構成している。
【0042】次ぎに本実施例装置の作用について説明す
ると、飲料水等が入った被検査密封缶1とダミー缶51
に両者の同じ位置に永久変形を起こさぬ程度に同じ変形
量XA =XB を加え、その時のダミー缶51からの反力
A と、被検査密封容器1からの反力FB が等しくなる
ようにダミー缶51の内圧を変化させ、FA =FB にな
った時のダミー缶51の内圧によって、被検査密封容器
1の内圧を容器を破損することなく推定する。
【0043】ここで該恒温装置90の温度を調整し、ダ
ミー缶1の温度を被検査密封容器1の温度と近似又は一
致させることにより測定精度は向上する。
【0044】さらにダミー缶51中に被検査密封容器1
に入れるべき飲料と同じ量の水又は飲料を入れることに
より、測定精度はさらに向上する。
【0045】次に、本発明の密封容器の連続内圧検査装
置の実施例として、上記と同様の飲料水入り密閉缶の内
圧全数検査に適用した例を図3,図4によって説明す
る。
【0046】図3及び図4は充填機及び缶シーマ(缶蓋
巻締機)を経て送られてきた飲料水入り密封缶1が、搬
送コンベヤ66上に縦向きに置かれ、間隔を開けて大き
い矢印の方向に移送されながら内圧を全数検査する検査
装置の平面図及び断面図である。
【0047】これらの図において、コンベヤ66の横に
固定台81が設けられ、固定台81にモータ83によっ
て駆動される駆動ロール67、フリーロール68、とテ
ンションロール69が回転自在に取付けられ、各ロール
の上下の溝にベルト70が巻掛けてあるが、ロール6
7、68の外周面はベルト70の外周より僅か突き出し
ている。これ等のロール67、68とベルト70は缶1
の片方の側面を進行方向に横振れなくコンベヤ66と同
速度同方向に案内する容器ガイド手段である。
【0048】コンベヤ66に対し、ロール67、68と
ベルト70の反対側にコンベヤ66と同速度同方向に、
缶1の側面をロール67、68とベルト70の方に押し
ながら移行する押さえベルト74が設置されている。ベ
ルト74は固定台82に回転自在に取付けられた駆動プ
ーリ71とテンションプーリ72に巻掛けられ回転移動
する。73は、テンションプーリ72を介してベルト7
4に張力を与えるバネである。
【0049】固定台82に、ベルト74とフリーロール
68に挟まれて通過する缶1の胴との隙間を非接触で測
る隙間距離検出センサ75が取付けられ、このセンサ7
5が検出した寸法より缶1の胴径を計算することができ
る。
【0050】同じく固定台82にロードセル77を介し
てローラ支持台79が取付けられており、このローラ支
持台79に支承される回転軸80に、缶1の胴部の決ま
った位置を缶1が永久変形を起こさぬ程度に突き出して
押す、水平に自由回転する押しローラ78が支えられ
る。なお、この押しローラ78の突き出し位置はシム等
を使用して調整することができる。
【0051】上記コンベヤ66から離れた任意の場所
に、密封した缶1の中身を抜き取ったダミー缶51が固
定部材65に下部と側面を当接して置かれ、前述した
(第1実施例において)、外力Fを加える外力手段であ
る押圧バー52、押圧ラム55と、その変形量XA を測
定する変位量検出センサ57が水平に向けて設けられて
いる。
【0052】ダミー缶51には空気を流しながら圧力を
加えることが可能で、これに送り込む空気の温度を調整
する熱交換機61(クーラ又はヒータ)及び温度調節計
62と、温度調節計62によって動く冷媒又は熱媒の流
量調節バルブ63とで、ダミー缶温度調整機構を構成
し、上記の外圧手段、変位量測定センサとともに、基準
圧力ダミー缶機構を構成している。59は流量調整機能
を備えた空気圧調整バルブである。
【0053】85は、缶1とダミー缶51の内圧を比較
し、演算し、缶1内圧が許容圧力範囲にない場合に、信
号を出し不良缶を排除するよう内圧不良缶排除手段86
に指令する演算制御ディスプレイ装置である。
【0054】以上、図3,4により飲料水入り密閉缶の
内圧全数検査装置の構成を説明したが、次にその作用を
説明する。
【0055】搬送コンベヤ66上に縦向きに置かれて、
間隔を開けて送られてくる飲料水等が入った密封缶1
は、フリーロール68、駆動ロール67及びベルト70
にガイドされ、これらのローラとベルト70と押さえベ
ルト74とに挟まれて、コンベヤ66と同速度同方向に
送られる。
【0056】缶1はまずベルト74に押さえられ、フリ
ーロール68にバックアップされ、挟まれて通過する間
に、隙間距離検出センサ75によって、缶胴との隙間を
非接触で測定される。
【0057】隙間寸度検出センサ75とフリーロール6
8との間隔は缶1の呼称胴径より僅か広くセットされて
おり、このセンサ75(例えば高周波電磁誘導型セン
サ)が検出した寸法より缶1の胴径を可成精度良く計算
することができる。胴径測定信号は演算制御ディスプレ
イ装置85に送られる。
【0058】次に、水平に自由回転する押しローラ78
によって、缶1の胴部の決まった位置が押され、このと
きの押しローラ78の受ける反力をロードセル77によ
って検出し、その信号を演算制御ディスプレイ装置85
に送る。
【0059】一方ダミー缶51に、密封缶1と同じ温度
に調整された空気が流され、缶1の規定内圧に圧力を調
整された状態で、缶1と同じ位置を押圧バー52によっ
て押されたときの加圧力Fと缶胴変位XA の相関関係
(従来技術説明の項において図7で示したように缶胴の
変位と加圧力は比例する)を演算制御ディスプレイ装置
85に記録して置き、演算制御ディスプレイ装置85に
おいてこの数値と上述の、缶1の胴径から割り出した押
しローラ78による胴径の変位量XC と、押しローラ7
8の受ける反力FC とを比較して、缶1の内圧が許容圧
力範囲にない場合に、指令信号を内圧不良缶排除手段に
出し、コンベヤ66上から不良缶を排除する。
【0060】以上本発明の実施例につき縷々説明した
が、本発明はこれら実施例に限定されるものでなく、本
発明技術思想の範囲内において種々変更可能であり、そ
れらは何れも本発明の技術的範囲に属する。
【0061】
【発明の効果】本発明の密封容器内圧検出方法及び装置
は、密封容器の種類が変わっても同じ密封容器そのもの
の空のダミー容器を用意し、密封容器内圧を、容器胴の
変位と加圧力を同じ値にしたときのダミー容器の空気圧
に置き換えて直接計測することができるので、予め種々
な容器について試験し、測定計算をしておく必要がな
い。
【0062】また生産ラインの密封容器内圧を全数検査
する場合は、被検査容器に対する押込み動作は1回で済
み、容器内圧に関する比較データも、生産ラインの密封
容器そのもののダミー容器を使用して直ちに容器の変位
−押し力特性モデル値を制御器に入力できるので、設備
が簡単で低価格となる。
【0063】また、生産ロット毎の容器の板厚のバラツ
キや内容物の温度、周囲環境温度等の変化にも敏速に対
応することができ、測定誤差が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る密封容器内圧検出装
置の概略説明図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る密封容器内圧検出装
置の概略説明図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る密封容器の連続内圧
検査装置の平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】従来の内圧検出装置の平面図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】密封缶における押込量−反力の関係を示すグラ
フである。
【図8】反力−内圧の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 密封缶 51 ダミー缶 52 押圧バー 53 アーム 54 ロードセル 55 押圧ラム 57 変位量検出センサ 58 演算ディスプレイ装置 61 熱交換器 65 固定台 66 コンベヤ 67 駆動ロール 68 フリーロール 70,71 ベルト 75 隙間距離測定センサ 78 押しローラ 79 ロードセル 85 演算制御ディスプレイ装置 90 恒温装置

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料水等が入った被検査密封容器と、そ
    の密封容器と同じ材質、形態の空のダミー容器を用意
    し、飲料水等が入った前記密封容器の決められた位置
    に、永久変形を起こさぬ程度に外力を加えて変形させ、
    その変形量と外力を測ると共に前記空のダミー容器の内
    圧を変化させながら、空のダミー容器の前記密封容器と
    同じ相対位置に、外力を加えて変形させ、その変形量と
    外力を測り、変形量と外力が一致したときのダミー容器
    の圧力により密封容器の圧力を推定することを特徴とす
    る密封容器の内圧検査方法。
  2. 【請求項2】 前項における外力に代えて、永久変形を
    起こさない程度の変形量を密封容器の決められた位置に
    加え、そのときの該密封容器の反力を計ると共に、前記
    ダミー容器の内圧を変化させながら密封容器と同じ相対
    位置に密封容器に加えた変形と同じ変形量をダミー容器
    に加え、そのときの反力を計り、前記密封容器の反力と
    一致したときの該ダミー容器の圧力により密封容器の圧
    力を推定することを特徴とする密封容器の内圧検査方
    法。
  3. 【請求項3】 ダミー容器の温度を密封容器の温度と同
    じにするか又はダミー容器内に密封容器に収納された液
    体と同量の液体を入れて測定精度の向上を図った請求項
    1記載の密封容器の内圧検査方法。
  4. 【請求項4】 ダミー容器の温度を、密封容器の温度と
    同じにするか又はダミー容器内に密封容器に収納された
    液体と同量の液体を入れたことを特徴とする請求項2記
    載の密封容器の内圧検査方法。
  5. 【請求項5】 飲料水等が入った密封容器の決められた
    位置に、永久変形を起こさぬ程度に該容器を変形させる
    外力手段及び外力測定手段と、その変形量の測定手段と
    を設けると共に、前記密封容器と同じ材質形態で任意の
    強さの空気圧力を加えることが可能な空のダミー容器を
    用意し、該ダミー容器の前記密封容器と同じ位置に外力
    を加える外力手段及び外力測定手段と、その変形量の測
    定手段と、同ダミー容器内に任意の強さの空気圧力を加
    えることができる加圧手段と密封容器とダミー容器の変
    形量と外力が一致したときのダミー容器の圧力を検出す
    る圧力測定手段を具備したことを特徴とする密封容器の
    内圧検査装置。
  6. 【請求項6】 飲料水等が入った密封容器の決められた
    位置に、該容器に永久変形を起こさぬ程度の変形量を与
    える変形手段と、その時の反力を測定する反力測定手段
    とを設けると共に、該密封容器と同じ材質形態で任意の
    強さを加えることが可能な空のダミー容器を用意し、該
    ダミー容器の前記密封容器と同じ位置に該密封容器に加
    えた同じ量の変形量を与える変形手段及びその時の反力
    を測定する反力測定手段と、同ダミー容器内に任意の強
    さの空気圧力を加えることができる加圧手段と、密封容
    器とダミー容器に同じ量の変形量を与えた時の反力が一
    致したときのダミー容器の圧力を検出する圧力測定手段
    とを具備したことを特徴とする密封容器の内圧検査装
    置。
  7. 【請求項7】 搬送コンベヤ上に縦向きに置かれて、間
    隔を開けて送られてくる飲料水等が入った密封容器の内
    圧を全数検査する検査装置において、密封容器の片方の
    側面を進行方向に横振れなく前記コンベヤと同速度同方
    向に案内する容器ガイド手段と、前記コンベヤに対し前
    記容器ガイド手段の反対側に設置され、前記コンベヤと
    同速度同方向に、前記密封容器の側面を前記容器ガイド
    手段の方に押しながら移行する押さえベルトと、前記容
    器ガイド手段と前記押さえベルトの作用区間に置かれた
    密封容器の胴径を測る胴径測定手段と、同じく前記容器
    ガイド手段と前記押さえベルトの作用区間に設置され、
    密封容器の胴部の決まった位置に密封容器が永久変形を
    起こさぬ程度に突き出して密封容器を押す水平に自由回
    転するローラと、同ローラの回転軸を支持し固定部材に
    加圧力測定手段を介して取付けられたローラ支持台とで
    構成された密封容器内圧連続測定機構と、前記密封容器
    と同じ材質形態の空気を流しながら圧力を加えることが
    可能な空のダミー容器とこれに送り込むる空気の温度を
    調整する温度調整機とによって構成された基準圧力ダミ
    ー容器機構と、密封容器内圧とダミー容器内圧を比較し
    演算し密封容器内圧が許容圧力範囲にない場合に、信号
    を出し不良密封容器を排除するよう指令する制御器とか
    らなることを特徴とする密封容器の連続内圧検査装置。
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