JP3400905B2 - 注射器および採血器具 - Google Patents

注射器および採血器具

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JP3400905B2 JP30059695A JP30059695A JP3400905B2 JP 3400905 B2 JP3400905 B2 JP 3400905B2 JP 30059695 A JP30059695 A JP 30059695A JP 30059695 A JP30059695 A JP 30059695A JP 3400905 B2 JP3400905 B2 JP 3400905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者への薬液の投
与に使用される注射器および患者から血液を採取する際
に使用される採血器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤投与を終えた注射器または血
液採取を終えた採血器具の外筒から、露出した注射針ま
たは採血針に手が触れることなく、あるいは注射針等で
手を刺してしまうことなく、安全に注射針等を取り外す
ことが可能なものとして、例えば特表平3ー50528
9号の注射器が提案されている。この注射器90は、図
24に示すように、注射針収容部材91を軸方向に移動
可能に支持した注射針ハブ92を外筒93の先端部に取
り、薬液投与時には、図25に示すように、注射針収容
部材91を軸方向後端方向に移動させ注射針94を露出
させて使用するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この注射器9
0では、薬液投与後、注射針収容部材91を先端方向に
移動させキャップ95を取り付ける際に、図24に示す
状態で注射針収容部材91が固定されないため、注射針
収容部材91が後端方向に移動してしまい、露出した注
射針94に手が触れたり、あるいは手を刺してしまうお
それがあった。そして、この注射針収容部材91と外筒
93との位置関係を保持するためにそれぞれを手で押さ
えてキャップ95を取り付けなければならず作業が煩雑
であった。さらに、注射針ハブ92は注射針収容部材9
1を軸方向に移動可能に支持するため、収容部材支持部
96を有した特殊な形態にする必要があり、通常使用さ
れる注射針を装着できるものではなかった。そこで、本
発明の課題は、通常使用される注射針または採血針を装
着することができ、使用後の注射針または採血針にキャ
ップまたはプロテクターを安全かつ容易に取り付けるこ
とができ、かつ、注射針を安全に注射器または採血器具
より取り外すことができる注射器および採血器具を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するもの
は、先端側に向かって縮径するテーパー部に形成されて
おり、注射針の中空針ハブの内面に設けられたテーパー
部と係合し、前記中空針ハブを液密性を保持した状態で
装着可能な注射針取付部を先端に有する外筒と、該外筒
内に摺動可能に収納されたプランジャーと、前記外筒の
先端部に着脱自在に取り付けられ、かつ注射針を保持す
るための注射針保持部を有する注射針着脱用部材と、前
記外筒の筒状部を被包し、該外筒の先端方向へ移動可能
な注射針収容部材とを有し、該注射針収容部材および前
記注射針着脱用部材は、該注射針収容部材が前記外筒の
先端側に移動して注射針を収容する状態にて、係合する
固定機構を備え、かつ、前記注射針収容部材は、該注射
針着脱用部材を固定した状態にて、前記外筒より離脱可
であり、さらに、前記固定機構は、固定後の前記注射
針収容部材の前記外筒の後端方向への移動を阻止する移
動阻止機構および前記注射針着脱用部材を前記外筒より
離脱させるための回転力伝達機構を備える注射器であ
る。また、上記課題を解決するものは、先端側に向かっ
て縮径するテーパー部に形成されており、注射針の中空
針ハブの内面に設けられたテーパー部と係合し、前記中
空針ハブを液密性を保持した状態で装着可能な注射針取
付部を先端に有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納
されたプランジャーと、前記外筒の先端部に着脱自在に
取り付けられ、かつ注射針を保持するための注射針保持
部を有する注射針着脱用部材と、中空針と該中空針の基
端部に固定されたハブを備え、該ハブが前記注射針取付
部と前記注射針着脱用部材の先端部間に着脱可能に取り
付けられた注射針と、前記外筒の筒状部を被包し、該外
筒の先端方向へ移動可能な注射針収容部材とを有し、該
注射針収容部材および前記注射針着脱用部材は、該注射
針収容部材が前記外筒の先端側に移動して注射針を収容
する状態にて、係合する固定機構を備え、かつ、前記注
射針収容部材は、該注射針着脱用部材を固定した状態に
て、注射針を保持した状態の注射針着脱用部材と共に、
前記外筒より離脱可能であり、さらに、前記固定機構
は、固定後の前記注射針収容部材の前記外筒の後端方向
への移動を阻止する移動阻止機構および前記注射針着脱
用部材を前記 外筒より離脱させるための回転力伝達機構
を備える注射器である。これら注射器では、注射針収容
部材は、注射針を収容する状態にて注射針着脱用部材に
固定されるので、キャップまたはプロテクターを注射針
収容部材の先端に取り付ける際、後端側に移動してしま
うことがなく、安全かつ容易に取り付けることができ、
かつ、容易に注射針を注射器より取り外すことができ
る。また、キャップもしくはプロテクターを取り付ける
ことなく、注射器より取り外して廃棄しても、注射針収
容部材より注射針が突出することがない。また、注射針
は、特殊な形態である必要はないので通常使用される注
射針を使用することができる。
【0005】前記注射針収容部材は、前記注射針着脱用
部材と係合し、軸方向後端方向への移動を係止する第1
の係止部を有していることが好ましい。また、前記注射
針着脱用部材は、前記注射針収容部材の軸方向先端方向
への移動を係止するための第2の係止部を有しているこ
とが好ましい。これら第1および第2の係止部により移
動阻止機構が形成される。前記外筒は、前記注射針収容
部材を着脱自在に取り付けるための収容部材取付部を有
していることが好ましい。前記注射針着脱用部材は、前
記注射針を保持するための注射針保持部を有しているこ
とが好ましい。前記保持部は螺合手段を有していること
が好ましい。前記注射針着脱用部材は、前記外筒の先端
部に着脱自在に取り付けるための取付部を有しているこ
とが好ましい。前記取付部は螺合手段を有していること
が好ましい。前記注射針着脱用部材は、前記取付部の前
記螺合手段による螺合を解除するための螺合解除用凹部
を有していることが好ましい。前記注射針収容部材は、
前記螺合解除用凹部と係合するための螺合解除用凸部を
有していることが好ましい。これらの螺合解除用凹部と
螺合解除用凸部とにより、回転力伝達機構が構成され
る。これらの螺合解除用凹部と螺合解除用凸部との係合
をより容易なものとするための切り欠き部を有している
ことが好ましい。
【0006】また、上記課題を解決するものは、先端側
に向かって縮径するテーパー部に形成されており、採血
針の中空針ハブの内面に設けられたテーパー部と係合
し、前記中空針ハブを液密性を保持した状態で装着可能
採血針取付部を先端に有する外筒と、該外筒内に摺動
可能に収納されたプランジャーと、前記外筒の先端部に
着脱自在に取り付けられ、かつ採血針を保持するための
採血針保持部を有する採血針着脱用部材と、前記外筒の
筒状部を被包し、該外筒の先端方向へ移動可能な採血針
収容部材とを有し、該採血針収容部材および前記採血針
着脱用部材は、該採血針収容部材が前記外筒の先端側に
移動して採血針を収容する状態にて、係合する固定機構
を備え、かつ、前記採血針収容部材は、該採血針着脱用
部材を固定した状態にて、前記外筒より離脱可能であ
り、さらに、前記固定機構は、固定後の前記採血針収容
部材の前記外筒の後端方向への移動を阻止する移動阻止
機構および前記採血針着脱用部材を前記外筒より離脱さ
せるための回転力伝達機構を備える採血器具である。ま
た、上記課題を解決するものは、先端側に向かって縮径
するテーパー部に形成されており、採血針の中空針ハブ
の内面に設けられたテーパー部と係合し、前記中空針ハ
ブを液密性を保持した状態で装着可能な採血針取付部を
先端に有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納された
プランジャーと、前記外筒の先端部に着脱自在に取り付
けられ、かつ採血針を保持するための採血針保持部を有
する採血針着脱用部材と、中空針と該中空針の基端部に
固定されたハブを備え、該ハブが前記注射針取付部と前
記採血針着脱用部材の先端部間に着脱可能に取り付けら
れた採血針と、前記外筒の外方に設けられ、該外筒の先
端方向へ移動可能な採血針収容部材とを有し、該採血針
収容部材および前記採血針着脱用部材は、該採血針収容
部材が前記外筒の先端側に移動して採血針を収容する状
態にて、係合する固定機構を備え、かつ、前記採血針収
容部材は、該採血針着脱用部材を固定した状態にて、採
血針を保持した状態の採血針着脱用部材と共に、前記外
筒より離脱可能であり、さらに、前記固定機構は、固定
後の前記採血針収容部材の前記外筒の後端方向への移動
を阻止する移動阻止機構および前記採血針着脱用部材を
前記外筒より離脱させるための回転力伝達機構を備える
採血器具である。これら採血器具では、採血針収容部材
は、採血針を収容する状態にて採血針着脱用部材に固定
されるので、プロテクターを注射針収容部材の先端に取
り付ける際、後端側に移動してしまうことがなく、安全
かつ容易に取り付けることができ、かつ、この状態で血
液試料の分析または測定時まで保管することができる。
さらに、容易に採血針を採血器具より取り外すこともで
きる。また、プロテクターを取り付けることなく、採血
器具より取り外して廃棄しても、採血針収容部材より採
血針が突出することがない。また、採血針は、特殊な形
態である必要はないので通常使用される注射針を使用す
ることができる。
【0007】前記プランジャーは、前記外筒内を液密で
摺動するガスケットを有し、該ガスケットは外筒内と外
部を連通する連通部と、該連通部を閉塞するように設け
られた空気透過性かつ血液不透過性のフィルター部材を
有し、さらに、前記外筒内には、血液抗凝固剤が収納さ
れていることが好ましい。さらに、前記フィルター部材
は、水膨潤性高分子材料を含有し、血液と接触すると水
膨潤性高分子材料の膨潤により空気不透過性となるもの
であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】そこで、本発明の注射器を図面に
示した実施例を用いて説明する。図1は、本発明の注射
器の一実施例の平面図であり、図2は、図1のA−A線
断面図であり、図3は、図2のB−B線断面図であり、
図4は、図2のC−C線断面図であり、図5は、図1に
示した注射器の外筒の半裁断図であり、図6は、図1に
示した注射器の注射針着脱用部材の半裁断図であり、図
7は、図1に示した注射器の注射針収容部材の半裁断図
である。
【0009】この実施例の注射器1は、先端に注射針取
付部4を有する外筒2と、外筒2内に摺動可能に収納さ
れたプランジャー3と、外筒2の先端部に着脱自在に取
り付けられた注射針着脱用部材5と、外筒2の筒状部を
被包し、外筒の先端方向へ移動可能な注射針収容部材6
とを有する。注射針収容部材6および注射針着脱用部材
5は、注射針収容部材6が外筒2の先端側に移動して注
射針7を収容する状態にて、係合する固定機構を備え、
かつ、注射針収容部材6は注射針着脱用部材5を固定し
た状態にて、外筒2より離脱可能である。以下、各構成
について順次説明する。
【0010】この実施例の注射器1は、図2に示すよう
に、予め注射針7を外筒2の先端部4に装着したもので
あるが、使用時に装着するものであってもよい。注射針
7は、薬液等の投与の際、患者に穿刺されるものであ
り、この実施例の注射針7は、中空針71と、中空針ハ
ブ72とからなり、中空針ハブ72は、後端開口72a
と、フランジ72bを有している。
【0011】中空針71は、先端に穿刺用刃面71aを
有しており、ステンレス等により形成されている。中空
針71はその後端部が中空針ハブ72の内部に挿入さ
れ、中空部が閉塞しない状態で接着剤にて液密に固着さ
れている。
【0012】中空針ハブ72は筒状に形成されており、
後端部には外筒2の先端部4を挿入し外筒2に装着する
ための後端開口72aを有している。中空針ハブ72の
後端外面には、軸方向に対して垂直方向に延出したフラ
ンジ72bが設けられており、後述する注射針着脱用部
材5の注射針保持部51に設けられた螺合手段51aに
螺合し、中空針ハブ72が注射針着脱用部材5に固定さ
れるように構成されている。さらに、この注射針2に
は、中空針71を保護するためのキャップ8が被嵌され
ている。
【0013】中空針ハブ72を形成する材料としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポ
リスチレンなどの熱可塑性合成樹脂が使用でき、特に、
上記の樹脂であってかつある程度の透明性を有するもの
が好適である。
【0014】外筒2は、使用時に薬液等を収納するもの
であり、図5に示すように、先端が開口した先端部4
と、先端部4の後方に設けられた筒状本体部21と、筒
状本体部21の後端外面に設けられた把持用フランジ2
2とからなり、これらが一体に成形されている。
【0015】先端部(注射針取付部)4は、注射針7を
装着する部位であると共に、注射針着脱用部材5を着脱
自在に取り付ける部位として機能する。先端部4の前部
は先端側に向かって縮径するテーパー部に形成されてお
り、中空針ハブ72の内面に設けられたテーパー部と係
合し、中空針ハブ72を液密性を保持した状態で装着可
能となっている。先端部4の後部外面には、注射針着脱
用部材5の取付部52の螺合手段52aと螺合する着脱
用部材取付用螺合部4aが設けられおり、これにより、
注射針着脱用部材5は、外筒2に着脱自在に取り付けら
れる。
【0016】筒状本体部21は、内部に、先端部4の内
部空間41と連通する薬液等収納空間23を有してお
り、後端には後述するプランジャー3を挿入するための
開口部24を有している。さらに、筒状本体部21は、
後述する注射針収容部材6を着脱自在に取り付けるため
の収容部材取付部25を有している。この実施例では、
収容部材取付部25は、後部付近に設けられた拡径部2
5aで形成されており、図4に示すように、この拡径部
の外面と後述する螺合解除用凸部61の内面61bとが
面接触して、外筒2に注射針収容部材6が着脱自在に取
り付けられるように構成されている。ただし、収容部材
取付部25はこのような拡径部に限定されず、注射針取
付部材6を外筒2に着脱自在に取り付けられる構造であ
ればどのようなものであってもよく、例えば、外筒2の
外面に形成された螺合部で形成してもよく、あるいは外
筒2の外面に設けられた凹部または凸部であってもよ
い。
【0017】プランジャー3は、図2に示すように、外
筒2内部に液密性を保持した状態で軸方向に摺動可能に
収納されており、使用時には、軸方向先端側あるいは後
端側に移動して薬液等の注入または吸引を行うことがで
きる。具体的には、プランジャー3の先端部には、外筒
2の内面を液密性を保持した状態で摺動するガスケット
9が取り付けられている。このガスケット9は、外側面
に外筒2の内面を摺動可能、かつ、液密を保持可能な状
態で、外筒2の内面に当接したリブ9aを有している。
【0018】ガスケット9を形成する材料としては、注
射器のガスケットに一般的に用いられている材料が使用
できるが、例えば、ラテックスゴム、シリコンゴム、イ
ソプレンゴムなどのゴム材料、SBS、SEBS、ポリ
ウレタンなどのエラストマーなどが好適である。
【0019】外筒2を形成する材料としては、例えば、
ポリプロピレン、ポリエチレン、環状ポリオレフィン等
の各種オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレー
ト等の各種ポリエステル樹脂、ポリカーボネート、アク
リロニトリル樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ビニ
ル樹脂等各種高分子素材、又は各種エンジニアリングプ
ラスチック、またはその共重合体などが好適に使用で
き、ある程度の透明性を有するものが好ましい。
【0020】注射針着脱用部材5は、注射針7を外筒2
に取り付けると共に、薬液投与後には外筒2より取り外
す際に機能するものであり、さらに、プロテクターまた
はキャップを取り付ける際に、注射針収容部材6が注射
針7を収容した状態で軸方向に移動不能に固定するよう
に機能する。
【0021】この実施例の注射針着脱用部材5は、図6
に示すように、筒状に形成されており、注射針7を保持
するための注射針保持部51と、外筒2に取り付けるた
めの取付部52と、螺合解除用凹部53と、注射針収容
部材6の軸方向先端方向への移動を係止するための第2
の係止部54とを有している。
【0022】注射針保持部51は、注射針着脱用部材5
の前部付近の内面に形成されており、この実施例では、
螺合手段51aで中空針ハブ72のフランジ72aが螺
合可能に構成されている。だたし、注射針7の取付機構
はこのような螺合手段によるものに限定されず、注射針
7を取付可能なものであればよく、例えば軸方向先端方
向に向かって拡径するテーパー部で形成してもよい。
【0023】外筒2の先端部4に着脱自在に取り付ける
ための取付部52は、後部付近の内面に形成されてお
り、この実施例では、先端部4の着脱用部材取付用螺合
部4aと螺合する螺合手段52aを有している。ただ
し、外筒2との取付機構は、このような螺合手段に限定
されず、例えば凹部または凸部によるものであってもよ
い。
【0024】螺合解除用凹部53は、注射針7を外筒よ
り取り外す際に、先端部4の着脱用部材取付用螺合部4
aと注射針着脱用部材5の螺合手段52aとの螺合を解
除するためのものであり、この実施例では、図3に示す
ように、注射針着脱用部材の外面に30゜間隔に離間し
て軸方向に延出するように設けられた6つの凹部により
形成されている。そして、この螺合解除用凹部53と後
述する注射針収容部材6の螺合解除用凸部61とを、図
9に示すように係合させ、注射針収容部材6を把持して
回転させることにより、着脱用部材取付用螺合部4aと
注射針着脱用部材5との螺合を解除することができ、注
射針収容部材6が、注射針7を収容した状態で注射針着
脱用部材5と共に外筒2より離脱されるよう構成されて
いる。つまり、螺合解除用凹部53と螺合解除用凸部6
1とにより、着脱用部材取付用螺合部4aと注射針着脱
用部材5との螺合を解除するための、回転力伝達機構が
構成されている。これにより、外筒と注射針をそれぞれ
別個に廃棄することができる。なお、この実施例の螺合
解除用凹部53は等角度離間して設けられた6つの凹部
により形成されているが、これに限定されるものではな
く、注射針収容部材6と係合して回転可能なものであれ
ばどのようなものであってもよい。また、この実施例の
注射針着脱用部材5は、螺合解除用凹部53と螺合解除
用凸部61との係合をより容易なものとするための切り
欠き部55を有している。回転力伝達機構は、上記のよ
うな凹部と凸部との組み合わせによることが好ましい
が、注射針収容部材と注射針離脱用部材との接触部の両
者もしくはいずれかをテーパー状に形成して、両者があ
る程度の力でテーパー嵌合することにより達成してもよ
い。
【0025】注射針収容部材6の軸方向先端方向への移
動を係止するための第2の係止部54は、拡径部56の
後端面で形成されており、この第2の係止部54に注射
針収容部材6の螺合解除用凸部61の先端61aが接触
して、注射針収容部材6がそれ以上先端側に移動して単
独で離脱しないように構成されている。
【0026】注射針着脱用部材5を構成する材料は、例
えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、環状ポリオレフ
ィン等の各種オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンイソフ
タレート等の各種ポリエステル樹脂、ポリスチレン、A
BS、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ナイロン樹
脂、ビニル樹脂等各種高分子素材、又は各種エンジニア
リングプラスチック、またはその共重合体が好適に使用
できる。
【0027】注射針収容部材6は、図8に示すように、
薬液投与後、軸方向先端方向に移動して露出した注射針
7を収容するものであり、この実施例では、図7に示す
ように、先端および後端が開口し、内径が外筒2の筒状
本体21の外径より大きく、先端方向に移動可能に設け
られた筒状体に形成されており、その後方付近の内面
に、螺合解除用凸部61と、第1の係止部62とを有し
ている。
【0028】螺合解除用凸部61は、注射針7を外筒よ
り取り外す際に、前述した注射針螺合解除用凹部53と
係合して、先端部4の着脱用部材取付用螺合部4aと注
射針着脱用部材5の螺合手段52aとの螺合を解除する
ためのものであり、この実施例では30゜間隔に離間し
て軸方向に延出するように設けられた6つの凸部により
形成されている。また、螺合解除用凸部61の先端61
aは、前述した注射針着脱用部材5の第2の係止部54
に係止され、注射針収容部材6が単独で離脱してしまわ
ないよう機能する。さらに、螺合解除用凸部61の内面
61bは、前述した外筒2の収容部材取付部25の拡径
部25aの外面と面接触して、外筒2に注射針収容部材
6が着脱自在に取り付けられるように構成されている。
【0029】第1の係止部62は、薬液投与後、注射針
収容部材6を軸方向先端側へ移動させ露出している注射
針7を収容した状態で、軸方向後端方向へ移動してしま
うことを防止するためのものである。本発明の注射器1
は、このような第1の係止部62を有しているので、キ
ャップあるいはプロテクターを注射針収容部材の先端あ
るいは注射針に取り付ける際、後端側に移動してしまう
ことがなく、安全かつ容易に取り付けることができる。
さらに、前述した注射針着脱用部材5が、注射針収容部
材6の軸方向先端方向への移動を係止するための第2の
係止部54を有しているので、第1の係止部54と第2
の係止部62とにより、注射針収容部材6を注射針着脱
用部材5に固定することができる。
【0030】この実施例の第1の係止部62は、図7に
示すように、注射針収容部材6の内面に軸方向に対して
直交する方向に延びる複数の凸部により形成されてい
る。ただし、第1の係止部62は、このような複数の凸
部に限定されるものではなく、注射針着脱用部材5の拡
径部56の先端面56aと係合して注射針収容部材6の
後端方向への移動を阻止できるものであればどのような
ものでもよく、例えば環状リブで形成されていてもよ
い。また、第1の係止部62は、第2の係止部54とで
軸方向の移動を不能にするために、第2の係止部54が
設けられた位置より、注射針着脱用部材5の拡径部56
の軸方向の長さ分だけ軸方向先端側に離間した位置に設
けられている。さらに、第1の係止部62は、図8に示
すように、拡径部54の先端面54aと係合するため
に、拡径部54の外側面54bより内側に突出するよう
な内側方向の高さを有している。そして、第1の係止部
62の断面形状は湾曲部(この実施例では半円形状)に
形成されており、注射針収容部材6が拡径部54を乗り
越えて先端側に移動可能に構成されている。
【0031】注射針収容部材6を構成する材料は、例え
ば、ポリプロピレン、ポリエチレン、環状ポリオレフィ
ン等の各種オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタ
レート等の各種ポリエステル樹脂、ポリスチレン、AB
S、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、
ビニル樹脂等各種高分子素材、又は各種エンジニアリン
グプラスチック、またはその共重合体が好適に使用でき
る。
【0032】つぎに、本発明の採血器具を、図11に示
した実施例を用いて説明する。この実施例の採血器具7
0は、人体の肺機能や酸・塩基平衡の状態を検査するた
めに、動脈血中の酸素および炭酸ガスの含有量等を測定
するいわゆる血液ガス分析に使用される採血器具であ
る。この実施例の採血器具1は、先端に採血針取付部7
4を有する外筒72と、外筒72内に摺動可能に収納さ
れたプランジャー73と、外筒72の先端部に着脱自在
に取り付けられた採血針着脱用部材75、外筒72の筒
状部を被包し、外筒の先端方向へ移動可能な採血針収容
部材76とを有する。採血針収容部材76および採血針
着脱用部材75は、採血針収容部材76が外筒72の先
端側に移動して注射針77を収容する状態にて、係合す
る固定機構を備え、かつ、採血針収容部材76は採血針
着脱用部材75を固定した状態にて、外筒72より離脱
可能である。このように、採血針収容部材76が、採血
針着脱用部材75に固定されるので、キャップあるいは
プロテクターを採血針収容部材76の先端あるいは採血
針に取り付ける際、採血針収容部材76が後端側に移動
してしまうことがなく、安全かつ容易に取り付けること
ができる。また、採血針は、特殊な形態である必要はな
いので通常使用される採血針を使用することができる。
さらに、採血針収容部材76が、採血針着脱用部材75
に固定されるので、この状態で血液試料の分析または測
定時まで保管することができる。
【0033】なお、この実施例の採血器具70の外筒7
2、外筒72の先端部74、採血針着脱用部材75、採
血針収容部材76の構造は前述した注射器1の外筒2、
外筒2の先端部4、採血針着脱用部材5、採血針収容部
材6とそれぞれ同じであるため説明を省略する。
【0034】この実施例の外筒72の内部には、血液試
料の分析時までに、採取した血液が凝固してしまうこと
を防止するための抗血液凝固剤77が収納されている。
抗血液凝固剤としては、乾燥状態としたヘパリンを用い
ることが好ましく、収納量として採血量に対して、概ね
0.05〜0.1重量%程度が好ましい。抗血液凝固剤
77を収納位置としては、血液と確実に接触する血液流
入部が好ましく、この実施例では、先端部74の後部付
近の内面に固定されている。
【0035】プランジャー73のガスケット79は、外
筒72内部への血液流入に伴って外筒72の内部に存在
した空気を外部に導出するための外部との連通部79a
を有している。そして、この連通部79aには、水膨潤
性高分子材料を含有したフィルター部材80が配置され
ている。フィルター部材80は、含有する水膨潤性高分
子材料が乾燥状態にある時は、空気透過性を有し、水膨
潤性高分子材料が膨潤状態にある時は、この水膨潤性高
分子材料により完全に閉塞させ気密性を有するものであ
る。さらに、プランジャー73の先端部73aには、空
気流通用凹部81が設けられており、ガスケット79の
連通部79aと外部とが連通するように形成されてい
る。
【0036】フィルター部材80としては、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリアクリルニトリル等の熱可塑
性ポリマーからなる焼結フィルターから構成されること
が好ましい。また、水膨潤性高分子材料としては、常温
〜体温程度で水と接触して、10分以内に自重の100
〜1000倍に膨潤するものが好ましく、高吸収性樹脂
として知られる種々のものが使用できる。ただし、採取
血液に対して悪影響を及ぼさないという観点から、例え
ば、でんぷん−アクリルニトリル、でんぷん−アクリル
酸、でんぷん−アクリルアミド、でんぷん−ナトリウム
アクリレート等の加水分解物を含むアクリレート系ので
んぷんクラフト化物、部分的にけん化したポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸塩系やアクリル酸−ビニルア
ルコール系重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロー
ス系重合体などが使用できる。
【0037】そして、血液採取を終了した時点で、図1
2に示すように採血針にプロテクター82を取り付け
る。このプロテクター82は、図11に示したプロテク
ター83とは別のものであり、プロテクター82内の先
端付近には、針先シール材84が設けられている。そし
て、採血針にプロテクター82を装着すると、中空針の
針先が針先シール材84内に挿入される。これにより、
採血後に採血針内に空気が流入することを防止でき、血
液試料の分析あるいは測定の精度を向上させることがで
きる。この針先シール材84を形成する材料としては、
ポリウレタン、シリコーンゴムなどが好適に使用でき
る。
【0038】この実施例の採血器具70は、以上のよう
な構造により、血液が分析または測定時まで凝固しない
ようにすると共に、血液の流入に伴って外筒72の内部
に存在していた空気を外部に除去し、血液がフィルター
部材80に接触した状態で水膨潤性高分子材料が膨潤し
閉塞状態となり、分析時あるいは測定時まで外筒72内
部の気密性を保持できるように構成されている。
【0039】図13に示した本発明の他の実施例の採血
器具85は、血液採取後、採血針にプロテクターを取り
付けるものではなく、採血針収容部材76の先端部にキ
ャップ部材86を取り付けるものであり、他の構成は採
血器具70と同様である。同一構成部分については同一
符号を付す。採血器具85は、このようなキャップ部材
86を取り付けることにより、プロテクターを取り付け
る場合に比して容易かつ安全に露出した採血針を被覆で
きる。
【0040】図14に示した本発明の他の実施例の採血
器具87は、採血針収容部材76の内面に、プロテクタ
ーガイド用環状リブ88を有しており、採血針収容部材
76を外筒72に取り付けた状態で、この環状リブ88
が採血針着脱用部材75の先端面に接触しないように、
採血針収容部材の軸方向の長さが、採血器具70の採血
針収容部材より長く形成されている。その他の部分は採
血器具70と同様であり、同一部分については同一符号
を付す。採血器具87は、このようなプロテクターガイ
ド用環状リブ88を有していることにより、採血針にプ
ロテクターを取り付ける際、環状リブ88で形成された
中央口89内にプロテクターを挿入すればよく、取付作
業がより容易となる。
【0041】つぎに、図15ないし図23に示した本発
明の他の実施例の採血器具100について説明する。こ
の実施例の採血器具100は、先端に採血針取付部10
4を有する外筒102と、外筒102内に摺動可能に収
納されたプランジャー173と、外筒102の先端部に
着脱自在に取り付けられた採血針着脱用部材105、外
筒102の筒状部を被包し、外筒の先端方向へ移動可能
な採血針収容部材106とを有する。採血針収容部材1
06および採血針着脱用部材105は、採血針収容部材
106が外筒102の先端側に移動して注射針107を
収容する状態にて、係合する固定機構を備え、かつ、採
血針収容部材106は採血針着脱用部材105を固定し
た状態にて、外筒102より離脱可能に構成されてい
る。
【0042】採血器具100と、前述した採血器具70
との相違は、採血針着脱用部材と採血針収容部材とで構
成される、回転力伝達機構および後端方向への移動を阻
止する移動阻止機構を備えた固定機構の構造にあり、そ
の他、外筒、プランジャーおよびガスケットの構造が若
干相違している。以下、順次説明する。
【0043】採血器具70の回転力伝達機構は、採血針
着脱用部材75の螺合解除用凹部53と採血針収容部材
76の螺合解除用凸部61より構成されているが、採血
器具100の回転力伝達機構は、採血針着脱用部材10
5の外面に形成された第1の螺合解除用リブ115と採
血針収容部材106の内面に形成された第2の螺合解除
用リブ116により構成されている。
【0044】第1の螺合解除用リブ115は、図16に
示すように、採血針着脱用部材105の外面に90゜離
間して4つ軸方向に延出するように設けられている。そ
して、この第1の螺合解除用リブ115と後述する採血
針収容部材106の第2の螺合解除用リブ116が、図
22に示すように係合し、この状態で採血針収容部材1
16を把持して回転させることにより、外筒102の着
脱用部材取付用螺合部104aと採血針着脱用部材10
5の螺合手段105aとの螺合を解除することができ、
採血針収容部材106が、採血針107を収容した状態
で採血針着脱用部材105と共に外筒102より離脱す
るように構成されている。これにより、外筒と採血針を
それぞれ別個に廃棄することができる。なお、この実施
例の第1の螺合解除用リブ115は等角度離間して設け
られた4つのリブにより形成されているが、これに限定
されるものではなく、1以上のリブであればどのような
ものでもよい。また、この実施例の採血針着脱用部材1
05は、第1の螺合解除用リブ115と第2の螺合解除
用リブ116との係合をより容易なものとするための切
り欠き部115aを有している。
【0045】第2の螺合解除用リブ116は、図20に
示すように、採血針収容部材106の下部付近の内面
に、90゜離間して軸方向に延出するように4つ設けら
れている。第2の螺合解除用リブ116の先端側には、
軸方向に対して直交する方向に延びる先端屈曲部117
が設けられており、この先端屈曲部117は、軸方向に
延びる回転防止用凹部117aを有している。
【0046】先端屈曲部117の最長部の軸方向の長さ
は、前述した第1の螺合解除用リブ115の先端と拡径
部118の後端との間の距離とほぼ同一あるいは若干小
さく形成されており、採血針収容部材106を回転させ
ると、この間隙に先端屈曲部117が位置するように形
成されている。第1の螺合解除用リブ115の先端と拡
径部118の後端との間の外面には、図18に示すよう
に、軸方向に延びる回転防止用凸部119aが設けられ
ており、先端屈曲部117をこの間隙に位置させると、
図23に示すように、前述した採血針収容部材106の
回転防止用凹部117a内にこの回転防止用凸部119
aが嵌入し、採血針収容部材106が採血針着脱用部材
105に軽く取り付けられる。この状態では、採血針収
容部材106は、左右に回転しない。また、先端屈曲部
117の先端が拡径部118の後端面118aに係止さ
れる(先端側移動阻止機構)ため、採血針収容部材10
6は、先端方向に移動して離脱してしまうこともない。
さらに、先端屈曲部117の後端が第1の螺合解除用リ
ブ115の先端面に係止される(後端側移動阻止機構)
ため、後端方向にも移動しない。すなわち、この実施例
の採血器具100では、この状態で、採血針収容部材1
06が、採血針着脱用部材105に固定されるため、採
血器具70に設けられた第1の係止部162(拡径部の
先端面と共に後端側移動防止機構を構成する凸部)は存
在しない。
【0047】この実施例の外筒102は、図15に示す
ように、フランジ122の先端側に、軸方向に対して直
交する方向に延びる滑り止め用凸部123を有している
点と、外筒内面の中央部付近に、プランジャー173の
軸方向後端方向への摺動を一時的に係止する第1の環状
リブ181を有している点、外筒内面の後端付近にプラ
ンジャー173が抜去してしまうことを防止するための
第2の環状リブ182とを有している点が、前述した採
血器具70の外筒72と異なり他は同じである。
【0048】プランジャー173は、中空体に形成され
ており、内部に空気流通空間174を形成している。プ
ランジャー173の先端および後端は、それぞれ開口し
ており、空気流通空間174に連通している。
【0049】ガスケット179もまた、図15および図
19に示すように、中空体に形成されており、先端部に
は四方に延びるスリット185が設けられている。そし
て、これらスリット185は、空気抜去用空間186と
連通しており、空気抜去用空間186には、フィルター
部材180が収納されている。そして、外筒102内部
に存在した空気は、スリット185からガスケット17
9内に侵入し、フィルター部材180を透過した後、プ
ランジャー173の先端開口から空気流通空間174を
経て後端開口から外部に除去されるように構成されてい
る。また、ガスケット179の中央部179aは、円柱
状に形成され、この中央部179aの上面(一方の面)
は、外筒内空間に露出し、下面(他方の面)は、フィル
ター部材180に接触している。このため、4つのスリ
ット185は実質的に4つに区分され、フィルター部材
180を介して連通するが、直接は連通してない。ま
た、このような中央部179aを設けることにより、フ
ィルター部材180の中央部には、直接血液が接触でき
ない部分(円形部分)が形成される。このため、抗凝固
剤を溶解してさらに、血液が外筒内に噴出するように流
入しても血液がフィルター部材180の全面に接触する
ことがなく、血液は4つのスリット185を通り別々に
フィルター部材180に接触することになる。このた
め、ガスケットの回り、特に、ガスケットの周縁部に空
気が残存した状態で、フィルター180の全面が血液と
接触し、空気が抜けきる前にフィルター部材180が空
気の流れを遮断することを抑制できる。また、横向き採
血(採血器具を略水平にして行う採血)を行う場合に
は、血液が外筒内空間の下部から上部に徐々に満たされ
ていくが、中央部179aが存在すると、血液がフィル
ター部材180に接触する際の障害となるため、血液は
回り込むようにして迂回して上方のスリット185から
フィルター部材180に接触する。この時、血液は残存
する空気を取り囲むようにしてフィルター部材180に
押し出した後、接触するので空気が外筒内空間に残留す
ることをより防止できる。さらに、このガスケット17
9は、フィルター部材180の先端から外筒内空間まで
の距離が短くなるように、先端部の長さが短く形成され
ているので、外筒内空間に空気が残留することをより防
止できる。
【0050】つぎに、本発明の注射器1の使用方法につ
いて説明する。まず、プロテクター8を取り外し、注射
針7を薬液が収納されたバイアル瓶に挿入し、プランジ
ャー3を軸方向後端方向に移動させて薬液の吸入を行
う。吸入が終了したら、プランジャー3を軸方向先端方
向に移動させて、注射器1内の空気を除去した後、患者
に穿刺し、薬液の投与を行う。
【0051】薬液の投与終了後、注射針収容部材6を先
端方向に移動させ、図9に示すように、注射針着脱用部
材5の螺合解除用凹部53と注射針収容部材6の螺合解
除用凸部61とを係合させる。さらに、注射針収容部材
6を先端方向に移動させると、注射針収容部材6は、図
8に示すように、第1の係止部62および第2の係止部
54により、軸方向に移動不能に固定される。そして、
注射針収容部材6の先端開口から、プロテクター8を挿
入して注射針を被覆する。注射針収容部材6は第1の係
止部61により後端側に移動することがないので、安全
かつ容易にプロテクター8を取り付けることができる。
【0052】さらに、注射針収容部材6を把持して回転
させると、螺合解除用凹部53と螺合解除用凸部61と
が係合しているため、注射針着脱用部材5が注射針収容
部材6と共に回転し、この回転により、外筒2の着脱用
部材取付用螺合部4aと注射針着脱用部材5の螺合手段
52aとの螺合が解除される。螺合解除の後、注射針収
容部材6を軸方向先端側に移動させると、注射針7を収
容した状態で注射針着脱用部材5と共に外筒2より離脱
する。
【0053】つぎに、本発明の採血器具70の使用方法
について説明する。まず、プロテクター83を取り外
し、採血針を患者に穿刺した後、プランジャー73を軸
方向後端方向に移動させて採血を行う。
【0054】採血終了後、採血針収容部材76を先端方
向に移動させ、採血針着脱用部材75の螺合解除用凹部
153と採血針収容部材76の螺合解除用凸部161と
を係合させる。さらに、採血針収容部材76を先端方向
に移動させると、採血針収容部材76は、図12に示す
ように、第1の係止部162および第2の係止部154
により、軸方向に移動不能に固定される。そして、採血
針収容部材76の先端開口から、針先シール材84を有
したプロテクター82を挿入して、針先をシールした状
態で採血針を被覆する。採血針収容部材76は第1の係
止部162により後端側に移動することがないので、安
全かつ容易にプロテクター82を取り付けることができ
る。この状態で血液試料分析時または測定時まで保管で
きる。
【0055】血液試料分析時または測定時には、採血針
収容部材76を把持して回転させると、螺合解除用凹部
153と螺合解除用凸部161とが係合しているため、
採血針着脱用部材75が採血針収容部材76と共に回転
し、この回転により、着脱用部材取付用螺合部74aと
採血針着脱用部材75の螺合手段152aとの螺合が解
除される。螺合解除の後、採血針収容部材76を軸方向
先端側に移動させると、採血針を収容した状態で採血針
着脱用部材75と共に外筒72より離脱する。
【0056】さらに、本発明の採血器具100の使用方
法について説明する。図15では、作図上ガスケットを
外筒の後端付近まで下げた状態をしているが、通常、ガ
スケットが外筒の内部空間の先端側に位置する状態とな
っている。そこで、まず、プロテクターを取り外し、ガ
スケット179の後端付近が、外筒の内面に設けられた
環状リブ181に当接する位置まで、プランジャー17
3を軸方向後端方向に移動させた後、採血針を患者に穿
刺して採血を行う。
【0057】採血終了後、採血針収容部材106を、先
端屈曲部117の先端が採血針着脱用部材105の拡径
部118の後端面で係止されるまで先端側に移動させ
る。つぎに、採血用収容部材106を若干右回りに回転
させ、回転防止用凹部117a内に、採血針着脱用部材
105の回転防止用凸部119a内に嵌入させて両者を
固定させる。そして、採血針収容部材106の先端開口
から、針先シール材194を有したプロテクター195
を挿入して、針先をシールした状態で採血針を被覆す
る。採血針収容部材106は後端側に移動することがな
いので、安全かつ容易にプロテクター195を取り付け
ることができる。この状態で血液試料分析時または測定
時まで保管できる。
【0058】血液試料分析時または測定時には、採血針
収容部材106を把持してさらに右回りに回転させる
と、第1の螺合解除用リブ115と第2の螺合解除用リ
ブ116とが係合しているため、採血針着脱用部材10
5が採血針収容部材106と共に回転し、この回転によ
り、着脱用部材取付用螺合部104aと採血針着脱用部
材105の螺合手段105aとの螺合が解除される。螺
合解除の後、採血針収容部材106を軸方向先端側に移
動させると、採血針を収容した状態で採血針着脱用部材
105と共に外筒102より離脱する。
【0059】
【発明の効果】本発明の注射器は、先端に注射針取付部
を有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたプラ
ンジャーと、前記外筒の先端部に着脱自在に取り付けら
れた注射針着脱用部材と、前記外筒の筒状部を被包し、
該外筒の先端方向へ移動可能な注射針収容部材とを有
し、該注射針収容部材および前記注射針着脱用部材は、
該注射針収容部材が前記外筒の先端側に移動して注射針
を収容する状態にて、係合する固定機構を備え、かつ、
前記注射針収容部材は、該注射針着脱用部材を固定した
状態にて、前記外筒より離脱可能である。
【0060】また、本発明の注射器は、先端に注射針取
付部を有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納された
プランジャーと、前記外筒の先端部に着脱自在に取り付
けられた注射針着脱用部材と、中空針と該中空針の基端
部に固定されたハブを備え、該ハブが前記注射針取付部
と前記注射針着脱用部材の先端部間に着脱可能に取り付
けられた注射針と、前記外筒の筒状部を被包し、該外筒
の先端方向へ移動可能な注射針収容部材とを有し、該注
射針収容部材および前記注射針着脱用部材は、該注射針
収容部材が前記外筒の先端側に移動して注射針を収容す
る状態にて、係合する固定機構を備え、かつ、前記注射
針収容部材は、該注射針着脱用部材を固定した状態に
て、注射針を保持した状態の注射針着脱用部材と共に、
前記外筒より離脱可能である。
【0061】このため、これら注射器では、注射針収容
部材は、注射針を収容する状態にて注射針着脱用部材に
固定されるので、キャップまたはプロテクターを注射針
収容部材の先端に取り付ける際、後端側に移動してしま
うことがなく、安全かつ容易に取り付けることができ、
かつ、容易に注射針を注射器より取り外すことができ
る。また、キャップもしくはプロテクターを取り付ける
ことなく、注射器より取り外して廃棄しても、注射針収
容部材より注射針が突出することがない。また、注射針
は、特殊な形態である必要はないので通常使用される注
射針を使用することができる。
【0062】また、本発明の採血器具は、先端に採血針
取付部を有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納され
たプランジャーと、前記外筒の先端部に着脱自在に取り
付けられた採血針着脱用部材と、前記外筒の筒状部を被
包し、該外筒の先端方向へ移動可能な採血針収容部材と
を有し、該採血針収容部材および前記採血針着脱用部材
は、該採血針収容部材が前記外筒の先端側に移動して採
血針を収容する状態にて、係合する固定機構を備え、か
つ、前記採血針着収容部材は、該採血針着脱用部材を固
定した状態にて、前記外筒より離脱可能である。
【0063】また、本発明の採血器具は、先端に採血針
取付部を有する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納され
たプランジャーと、前記外筒の先端部に着脱自在に取り
付けられた採血針着脱用部材と、中空針と該中空針の基
端部に固定されたハブを備え、該ハブが前記採血針取付
部と前記採血針着脱用部材の先端部間に着脱可能に取り
付けられた採血針と、前記外筒の外方に設けられ、該外
筒の先端方向へ移動可能な採血針収容部材とを有し、該
採血針収容部材および前記採血針着脱用部材は、該採血
針収容部材が前記外筒の先端側に移動して採血針を収容
する状態にて、係合する固定機構を備え、かつ、前記採
血針着収容部材は、該採血針着脱用部材を固定した状態
にて、採血針を保持した状態の採血針着脱用部材と共
に、前記外筒より離脱可能である。
【0064】このため、これら採血器具では、採血針収
容部材は、採血針を収容する状態にて採血針着脱用部材
に固定されるので、プロテクターを注射針収容部材の先
端に取り付ける際、後端側に移動してしまうことがな
く、安全かつ容易に取り付けることができ、かつ、この
状態で血液試料の分析または測定時まで保管することが
できる。さらに、容易に採血針を採血器具より取り外す
こともできる。また、プロテクターを取り付けることな
く、採血器具より取り外して廃棄しても、採血針収容部
材より採血針が突出することがない。また、採血針は、
特殊な形態である必要はないので通常使用される注射針
を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の注射器の一実施例の平面図で
ある。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、図2のB−B線断面図である。
【図4】図4は、図2のC−C線断面図である。
【図5】図5は、図1に示した注射器の外筒の半裁断図
である。
【図6】図6は、図1に示した注射器の注射針着脱用部
材の半裁断図である。
【図7】図7は、図1に示した注射器の注射針収容部材
の半裁断図である。
【図8】図8は、本発明の注射器の作用を説明するため
の説明図である。
【図9】図9は、図8のD−D線断面図である。
【図10】図10は、本発明の注射器の作用を説明する
ための説明図である。
【図11】図11は、本発明の採血器具の一実施例の縦
断面図である。
【図12】図12は、本発明の採血器具の作用を説明す
るための説明図である。
【図13】図13は、本発明の採血器具の他の実施例の
縦断面図である。
【図14】図14は、本発明の採血器具の他の実施例の
縦断面図である。
【図15】図15は、本発明の採血器具の他の実施例の
縦断面図である。
【図16】図16は、図15に示した採血器具の採血針
着脱用部材の外観図である。
【図17】図17は、図16に示した採血針着脱用部材
の縦断面図である。
【図18】図18は、図16のG−G線断面図である。
【図19】図19は、図15に示した採血器具のガスケ
ットの形状を説明するための説明図である。
【図20】図20は、図15に示した採血器具の採血針
収容部材の縦断面図である。
【図21】図21は、図20のH−H線断面図である。
【図22】図22は、図15のE−E線断面図である。
【図23】図23は、図15のF−F線断面図である。
【図24】図24は、従来の注射器の平面図である
【図25】図25は、図24に示した注射器の作用を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
1 注射器 2 外筒 3 プランジャー 4 先端部 5 注射針着脱用部材 6 注射針収容部材 7 注射針 8 プロテクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−31679(JP,A) 特開 昭57−190567(JP,A) 特開 平2−162258(JP,A) 実開 昭59−30244(JP,U) 特表 平3−505289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に向かって縮径するテーパー部に
    形成されており、注射針の中空針ハブの内面に設けられ
    たテーパー部と係合し、前記中空針ハブを液密性を保持
    した状態で装着可能な注射針取付部を先端に有する外筒
    と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、
    前記外筒の先端部に着脱自在に取り付けられ、かつ注射
    針を保持するための注射針保持部を有する注射針着脱用
    部材と、前記外筒の筒状部を被包し、該外筒の先端方向
    へ移動可能な注射針収容部材とを有し、該注射針収容部
    材および前記注射針着脱用部材は、該注射針収容部材が
    前記外筒の先端側に移動して注射針を収容する状態に
    て、係合する固定機構を備え、かつ、前記注射針収容部
    材は、該注射針着脱用部材を固定した状態にて、前記外
    筒より離脱可能であり、さらに、前記固定機構は、固定
    後の前記注射針収容部材の前記外筒の後端方向への移動
    を阻止する移動阻止機構および前記注射針着脱用部材を
    前記外筒より離脱させるための回転力伝達機構を備える
    ものであることを特徴とする注射器。
  2. 【請求項2】 先端側に向かって縮径するテーパー部に
    形成されており、注射針の中空針ハブの内面に設けられ
    たテーパー部と係合し、前記中空針ハブを液密性を保持
    した状態で装着可能な注射針取付部を先端に有する外筒
    と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、
    前記外筒の先端部に着脱自在に取り付けられ、かつ注射
    針を保持するための注射針保持部を有する注射針着脱用
    部材と、中空針と該中空針の基端部に固定されたハブを
    備え、該ハブが前記注射針取付部と前記注射針着脱用部
    材の先端部間に着脱可能に取り付けられた注射針と、前
    記外筒の筒状部を被包し、該外筒の先端方向へ移動可能
    な注射針収容部材とを有し、該注射針収容部材および前
    記注射針着脱用部材は、該注射針収容部材が前記外筒の
    先端側に移動して注射針を収容する状態にて、係合する
    固定機構を備え、かつ、前記注射針収容部材は、該注射
    針着脱用部材を固定した状態にて、注射針を保持した状
    態の注射針着脱用部材と共に、前記外筒より離脱可能で
    り、さらに、前記固定機構は、固定後の前記注射針収
    容部材の前記外筒の後端方向への移動を阻止する移動阻
    止機構および前記注射針着脱用部材を前記外筒より離脱
    させるための回転力伝達機構を備えるものであることを
    特徴とする注射器。
  3. 【請求項3】 前記外筒は、前記注射針収容部材を着脱
    自在に取り付けるための収容部材取付部を有している請
    求項1または2に記載の注射器。
  4. 【請求項4】 先端側に向かって縮径するテーパー部に
    形成されており、採血針の中空針ハブの内面に設けられ
    たテーパー部と係合し、前記中空針ハブを液密性を保持
    した状態で装着可能な採血針取付部を先端に有する外筒
    と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、
    前記外筒の先端部に着脱自在に取り付けられ、かつ採血
    針を保持するための採血針保持部を有する採血針着脱用
    部材と、前記外筒の筒状部を被包し、該外筒の先端方向
    へ移動可能な採血針収容部材とを有し、該採血針収容部
    材および前記採血針着脱用部材は、該採血針収容部材が
    前記外筒の先端側に移動して採血針を収容する状態に
    て、係合する固定機構を備え、かつ、前記採血針収容部
    材は、該採血針着脱用部材を固定した状態にて、前記外
    筒より離脱可能であり、さらに、前記固定機構は、固定
    後の前記採血針収容部材の前記外筒の後端方向への移動
    を阻止する移動阻止機構および前記採血針着脱用部材を
    前記外筒より離脱させるための回転力伝達機構を備える
    ものであることを特徴とする採血器具。
  5. 【請求項5】 先端側に向かって縮径するテーパー部に
    形成されており、採血針の中空針ハブの内面に設けられ
    たテーパー部と係合し、前記中空針ハブを液密性を保持
    した状態で装着可能な採血針取付部を先端に有する外筒
    と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、
    前記外筒の先端部に着脱自在に取り付けられ、かつ採血
    針を保持するための採血針保持部を有する採血針着脱用
    部材と、中空針と該中空針の基端部に固定されたハブを
    備え、該ハブが前記注射針取付部と前記採血針着脱用部
    材の先端部間に着脱可能に取り付けられた採血針と、前
    記外筒の外方に設けられ、該外筒の先端方向へ移動可能
    な採血針収容部材とを有し、該採血針収容部材および前
    記採血針着脱用部材は、該採血針収容部材が前記外筒の
    先端側に移動して採血針を収容する状態にて、係合する
    固定機構を備え、かつ、前記採血針収容部材は、該採血
    針着脱用部材を固定した状態にて、採血針を保持した状
    態の採血針着脱用部材と共に、前記外筒より離脱可能で
    り、さらに、前記固定機構は、固定後の前記採血針収
    容部材の前記外筒の後端方向への移動を阻止する移動阻
    止機構および前記採血針着脱用部材を前記外筒より離脱
    させ るための回転力伝達機構を備えるものであることを
    特徴とする採血器具。
  6. 【請求項6】 前記プランジャーは、前記外筒内を液密
    で摺動するガスケットを有し、該ガスケットは外筒内と
    外部を連通する連通部と、該連通部を閉塞するように設
    けられた空気透過性かつ血液不透過性のフィルター部材
    を有し、さらに、前記外筒内には、血液抗凝固剤が収納
    されている請求項4または5に記載の採血器具。
  7. 【請求項7】 前記フィルター部材は、水膨潤性高分子
    材料を含有し、血液と接触すると水膨潤性高分子材料の
    膨潤により空気不透過性となるものである請求項6に記
    載の採血器具。
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