JP3399290B2 - ロボットシステム - Google Patents

ロボットシステム

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JP3399290B2
JP3399290B2 JP10348197A JP10348197A JP3399290B2 JP 3399290 B2 JP3399290 B2 JP 3399290B2 JP 10348197 A JP10348197 A JP 10348197A JP 10348197 A JP10348197 A JP 10348197A JP 3399290 B2 JP3399290 B2 JP 3399290B2
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強志 西山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形作業や組立作
業等を行うロボットと、これらのロボットのうちいずれ
かのロボットと連結され該連結されたロボットを制御す
るロボット制御装置とから成るロボットシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−99230号公報に開
示されているように、上型台および下型台が設けられた
プレス加工装置が知られていた。かかるプレス加工装置
の上型台および下型台には各成形加工する形状に合わせ
て特定の形状の金型が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、上記公報に開示
されたプレス加工装置の改良品として、板材の多種類の
長さへの対応を1つの共通の金型で可能とするとともに
プレス加工の生産性および寸法精度の向上を図る観点か
ら、固定金型とこの固定金型に対して接近・離間可能な
可動金型とを有するロボットを備えたプレス加工装置が
開発されるに至った。この固定金型、可動金型はいずれ
も上型と下型を備えたプレス加工用の金型である。かか
るプレス加工装置によれば、成型品の長さが異なる場合
であっても、前記ロボットのうち可動金型を固定金型に
対して適当な位置に移動させれば対処できる。
【0004】しかし、成型品の長さのみならず形状全体
が異なる場合には、このようなプレス加工装置ではもは
や対処できず、別途プレス加工装置を用意する必要があ
る。この点に関し、一般にプレス加工装置は、ロボット
と、それを制御するためのコントローラ(プレス加工装
置に内蔵されている)とが1対1に対応するものであっ
たため、別途プレス加工装置を用意するとなると設備費
や設置スペースが嵩むという問題が懸念された。
【0005】そこで、かかる問題を考慮した上で更に改
良を進めたところ、プレス加工装置のうちロボットを交
換可能にすれば、別途プレス加工装置を用意するのに比
べて、設備費や設置スペースの面で有利であると考え
た。しかし、プレス加工装置のロボットを交換する場
合、その交換作業として、ロボットの電気的な配線作
業やエアー配管の連結作業、ロボットの軸構成などロ
ボット設備固有のパラメータを設定し直す作業、原点
校正などの初期設定作業、などが必要となるため、ロボ
ットを交換し始めてから実際に交換後のロボットで作業
を行うまでの時間(段取り時間)が長くかかってしま
い、生産性を低下させる一因になるという問題が新たに
懸念された。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、例えば多種類の製品を製造する場合などのように多
種類のロボットを使って異種作業を実行する際であって
も、設備費が嵩むことがなくしかも段取り時間が短くて
済むロボットシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、可動体を駆動するサーボモ
ータ、及び、該サーボモータの位置を検出するエンコー
ダを備えた第1のロボットと、前記第1のロボットとは
異なる可動体を駆動するサーボモータ、及び、該サーボ
モータの位置を検出するエンコーダを備えた第2のロボ
ットと、前記第1および前記第2のロボットのいずれか
を着脱可能に固定する固定手段、及び、前記固定手段に
固定されたロボットと配線の連結を行う連結手段を備え
ると共に、前記連結手段によって連結されたロボットの
前記エンコーダから前記連結手段を介して信号を取り込
み、予め記憶されたパラメータデータに従って、前記連
結されたロボットの前記サーボモータに前記連結手段を
介して司令を与えることにより、前記連結されたロボッ
トを制御するコントローラを備えたロボット制御装置と
から成るロボットシステムであって、前記ロボット制御
装置は、前記第1および前記第2のロボットのうちいず
れのロボットが前記固定手段に固定されたかを識別する
ロボット識別信号を出力するロボット識別手段を備えて
おり、前記ロボット制御装置の前記コントローラは、予
め各種ロボットのパラメータが記憶されたパラメータ記
憶手段と、前記ロボット識別手段から出力された前記ロ
ボット識別信号を入力し、前記パラメータ記憶手段に記
憶された各種ロボットのパラメータの中から前記ロボッ
ト識別信号に対応したパラメータを前記パラメータデー
タとして選択するパラメータ選択手段とを備えたことを
特徴とする。
【0008】本発明では、2種類以上のロボットのうち
任意の2つを第1および第2のロボットと称している。
したがって、本発明のロボットシステムによれば、例え
ば複数の種類の作業を行うために各作業に対応する可動
体を備えたロボットを複数用意し、そのうちの任意のロ
ボットを上記ロボット制御装置の固定手段によって固定
し連結手段によって連結すれば、そのロボットを制御す
ることができる。つまり、ロボットとロボット制御装置
との関係を多数対1にすることができる。このため、従
来のように各ロボットについて1対1にロボット制御装
置を設ける必要がなく、多種類の製品を製造する場合な
どのように多種類のロボットを用いる場合であっても、
設備費が嵩むことはない。
【0009】また、本発明のロボット制御装置に備えら
れたコントローラは、固定手段に固定されたロボットの
種類を自動的に識別し、そのロボットに対応するパラメ
ータを予め記憶されたパラメータ群の中からパラメータ
データとして選択し、そのパラメータデータに従ってロ
ボットを制御するため、いちいちロボットの種類が変わ
るたびにオペレータがパラメータを設定し直す必要がな
い。このため、ロボット交換時の段取り時間(ロボット
を交換し始めてから実際に交換後のロボットで作業を行
うまでの時間)が短縮化され、生産性が向上する。
【0010】更に、本発明では、各ロボットは、移動不
能に設置された第1金型と、サーボモータによって第1
金型に対して移動可能に設置された第2金型とを備える
ように構成され、ロボット制御装置は、固定手段によっ
て固定されたロボットに対して成形(例えばプレス)に
必要な機械的動力を与えるように構成されていてもよ
い。この場合、1つのロボットにつき、そのロボットに
対応する成型品の長さが種々存在する場合には、第1金
型に対する第2金型の位置を変化させることにより対処
できるので、いちいちロボットを交換する必要がなく、
成形加工の生産性が向上する。
【0011】更にまた、本発明では、ロボット制御装置
は、ロボットに対して配線(例えば電気的な配線や機械
的な接続線)を自動連結するための装置側コネクタと、
この装置側コネクタをジョイント位置とジョイント解除
位置との間で位置決めするアクチュエータとを有するオ
ートジョイント部を備え、このアクチュエータをコント
ローラによって駆動制御するように構成されていてもよ
い。この場合、オートジョイント部がジョイント位置に
位置決めされて装置側コネクタが複数のロボットのうち
のあるロボットに係合されると、コントローラは装置側
コネクタによって自動連結されたロボットのサーボモー
タにこの装置側コネクタを介して司令を与えたり、同ロ
ボットのエンコーダの出力信号をこの装置側コネクタを
介して取り込んだりする。このため、いちいちオペレー
タが配線連結の作業を行う必要がなく、ロボット交換時
の段取り時間が短縮され、生産性が向上する。なお、装
置側コネクタは配線に加えて配管(例えば油圧やエアー
圧)も自動連結可能に構成してもよい。
【0012】加えて、本発明では、ロボット制御装置の
コントローラは、第1および第2のロボットのいずれか
が電気的に連結されたか否かを判定し、いずれかのロボ
ットが連結されたと判定したときには、連結手段によっ
て連結されたロボットの可動体の機械的な位置と、この
ロボットのサーボモータの位置を検出するエンコーダの
出力信号とを一致させる原点校正を行うように構成され
ていてもよい。この場合、いちいちオペレータが原点校
正を司令する必要がないため、ロボット交換時の段取り
時間が一層短くなり、生産性が向上する。なお、原点校
正を実行する際にはその前段階として原点復帰を実行す
るようにしてもよい。一般に原点校正は、ロボットをロ
ボット制御装置に結合したときに1回実行すればよい操
作であるため、従来は、原点復帰と原点校正とは別々の
コマンドを入力することにより実行していた。即ち、ロ
ボットとロボット制御装置が1対1に対応する場合に
は、原点校正を実行する頻度が少ないため、原点復帰と
原点校正が別々のコマンドであっても、生産性が悪化す
ることはなかった。しかし、本発明のように、多種類の
ロボット群の中から任意のロボットを連結して使用する
場合には、ロボット連結作業を頻繁に行う必要があり、
原点校正もその都度行う必要がある。従って、原点復帰
と原点校正とを別々のコマンドで行ったのではコマンド
入力時間が長くなるとか、入力操作を誤るなどの不具合
が生じる。そこで、原点校正を実行する際にはその前段
階として原点復帰を実行すること、つまり原点復帰と原
点校正を一連の流れとして実行することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。
【0014】図1は、本実施例のロボットシステムの斜
視図、図2は本実施例のロボットシステムの電気的接続
を表すブロック図である。本実施例のロボットシステム
は、ロボット制御装置10と各種ロボット40、14
0、……から構成される。
【0015】ロボット制御装置10は、ロボットを固定
する固定手段としてのロボット台11と、配線を自動連
結する連結手段としてのオートジョイント部18と、ロ
ボットを制御するコントローラ22と、ロボットに対し
て機械的動力を与えるために下降・上昇する動力付与手
段としてのプレス部17とを備えている。
【0016】ロボット台11は、図1に示すように、プ
レス機械の台であるボルスター12に設けた2つのレー
ル溝13、13と、このレール溝13内に設けられたダ
イリフタ14と、ロボット40をロボット台11に固定
するロボットクランプ15とを備えている。2つのダイ
リフタ14、14は、正面から奥に向かって直線的に玉
軸受14aが配列されている。このダイリフタ14、1
4は、ロボット40の支台47の裏面を受け、ロボット
40をロボット台11に押し込む作業を容易にするため
のものである。また、ダイリフタ14、14はレール溝
13、13内で昇降が可能で、ボルスター12の上面か
らの出入りが可能である。この出入りの操作は、レバー
14bにより行う。
【0017】オートジョイント部18は、図2に示すよ
うに、コネクタ19と、アクチュエータとしてのエアシ
リンダ20とを備えている。コネクタ19は、ロボット
制御装置10側のコネクタであり、コントローラ22中
のモータ駆動回路31をロボット40のサーボモータ4
5に接続するためのモータ線接続部19aと、コントロ
ーラ22中の位置検出回路32をロボット40のエンコ
ーダ37に接続するためのエンコーダ線接続部19bと
を備えている。エアシリンダ20は、コネクタ19を水
平方向に移動させて図1に示したジョイント位置P1と
ジョイント解除位置P2との間で位置決めするためのも
のである。このエアシリンダ20は、コントローラ22
と電気的に接続されたエア圧調整バルブ33の切換操作
により作動される。なお、オートジョイント部18には
必要に応じてエアー圧または油圧の配管を接続するため
の接続部などを設けてもよい。
【0018】コントローラ22は、図2に示すように、
周知のCPU23、ROM24、RAM25、バックア
ップRAM26、I/Oポート27、モータ駆動回路3
1、位置検出回路32及びこれらを接続するバス28か
ら構成されている。コントローラ22は、I/Oポート
27を介してエア圧調整バルブ33及びシーケンサ35
に制御信号を出力可能に接続され、同じくI/Oポート
27を介してロボット検出センサ34、シーケンサ35
及びロボット識別センサ36の信号を入力可能に接続さ
れている。
【0019】ロボット40は、図1に示すように、ある
特定の形状を成形可能な金型ユニット41(第1金型5
1と第2金型52)と、第2金型52を第1金型51に
対して接近離間させる金型スライド装置42とを備えて
いる。第1金型51は第1上型51aとそれに対応する
第1下型51bを備え、第2金型52は第2上型52a
とそれに対応する第2下型52bを備えている。第2金
型52は支台47に設けた横方向に延びるレール溝48
にスライド可能に設置されている。また、第2金型52
はレール溝48の任意の位置で固定・固定解除可能なユ
ニット型クランプ53を備えている。
【0020】金型スライド装置42は、図1に示すよう
に、ボールネジ43と、このボールネジ43に螺合され
た可動片44と、ボールネジ43を回転駆動させるサー
ボモータ45と、サーボモータ45の位置を検出するエ
ンコーダ37(図2参照)とを備えている。このため、
ロボット40は一軸のロボットである。サーボモータ4
5の駆動によりボールネジ43が回転すると、可動片4
4がボールネジ43の軸方向に沿って移動し、それに伴
い第2金型52がレール溝48に沿ってスライドして第
1金型51に対して接近又は離間する。例えば、成形品
の長さを変更する場合には、第2金型52をスライドさ
せて第1金型51との間隔を調整することにより容易に
対応できる。そして、所望の位置でユニット型クランプ
53により第2金型52を固定すれば、その位置で第2
金型52は位置決めされる。なお、上記可動片44と第
2金型52とが、本発明の可動体に相当する。また、サ
ーボモータを多く設けて4軸、6軸等の3軸以上のロボ
ットとしてもよい。
【0021】また、ロボット40の背面にはロボット制
御装置10のオートジョイント部18のコネクタ19と
係合可能なコネクタ46(図2参照)が設けられてい
る。尚、ロボット140、240は、ロボット40と比
較して、形状の異なる成形品に対応した金型ユニットを
備えている以外は、ロボット40と同様の構成を備えて
いる。このため、成形品の形状そのものを変更する場合
には、その成形品の形状にあった金型ユニットを備えた
ロボットに交換する。
【0022】次に、本実施例のロボット40をロボット
制御装置10に設置してから成形作業を実施可能な状態
にするまでの段取りについて説明する。まず、ロボット
40の支台47をロボット制御装置10のダイリフタ1
4、14に沿ってスライドさせる。そして、ロボット4
0をロボット台11に載置した状態でレバー14bを操
作する。すると、ダイリフタ14がボルスター12内に
収納され、ロボット40の支台47がボルスター12と
密着する。これに続いてロボットクランプ15が支台4
7の溝47aに向かって起き上がり、続いて引き込むこ
とにより、ロボット台11とロボット40が固定され
る。またロボット40のコネクタ46はオートジョイン
ト部18のコネクタ19に対向する位置に配置される。
【0023】このとき、ロボットクランプ15の動きを
ロボット検出センサ34(図2参照)が検知して、ロボ
ット40がロボット台11に固定されたことを表す信号
をコントローラ22へ出力する。すると、コントローラ
22のCPU23はエア圧調整バルブ33に制御信号を
出力し、エアシリンダ20のエア圧を調整してオートジ
ョイント部18のコネクタ19をジョイント位置P1に
突出させる。これにより、オートジョイント部18のコ
ネクタ19はジョイント位置P1に至った時点でロボッ
ト40のコネクタ46と係合し合い、配線上の接続が完
了する。
【0024】続いて、ロボット識別センサ36がロボッ
ト台11に固定されたロボット40の種類を識別するた
めのロボット識別信号(例えばビット信号など)をコン
トローラ22に出力する。すると、コントローラ22の
CPU23は、シーケンサ35からこのロボット識別信
号に対応するパラメータ(例えば4軸なのか6軸なのか
といったロボットの軸構成を表すパラメータ、あるいは
サーボモータのゲインやギヤ比のパラメータなど)を選
択し、そのパラメータデータをRAM25に記憶する。
尚、シーケンサ35は、各ロボット40、140、24
0に対応したパラメータを予め記憶した外部機器(パラ
メータ記憶手段)である。また、上記ロボット識別信号
は、両コネクタ19、46が係合した後、ロボット40
からコントローラ22へ両コネクタ19、46を介して
出力されるようにしてもよい。
【0025】続いて、コントローラ22のCPU23は
原点復帰・原点校正の処理を一連の流れとして実行す
る。この処理について以下に図3に基づいて説明する。
図3は原点復帰・原点校正のフローチャートであり、そ
のプログラムはコントローラ22のROM24に記憶さ
れている。
【0026】まず、オペレータが手動操作により第2金
型52をレール溝48に沿ってスライドさせ、第2金型
52に一体化された可動片44を基準位置(原点位置)
に停止させてユニット型クランプ53により固定し、原
点復帰・原点校正のペンダントスイッチ(図示しない)
をオンにする。
【0027】すると、図3の原点復帰・原点校正の処理
が開始される。この処理が開始されれると、コントロー
ラ22は、まずモータ駆動回路31を介してロボット4
0のサーボモータ45を回転させる(S11)。そし
て、エンコーダ37の絶対位置検出相(以下「Z相」と
いう)が検出されたかを判断する(S12)。尚、本実
施例のエンコーダ37は簡易ABSエンコーダであり、
回転板にはスリットが15゜おきに設けられ、発光ダイ
オード及びフォトダイオードが回転板を挟んで対向して
配置されている。S12にて、エンコーダ37のZ相が
検出されていなければ(S12でNO)、回転を続け
る。一方、Z相が検出されたならば(S13でYE
S)、モータ駆動回路31を介してロボット40のサー
ボモータ45を停止させる(S13)。以上のS11〜
S13の処理が原点復帰の処理である。尚、エンコーダ
としてフルABSエンコーダを採用すれば、原点復帰の
必要はない。
【0028】S13でロボット40のサーボモータ45
を停止させた後、コントローラ22はその位置における
エンコーダ37のパルス値ENCDERを読み込み、RAM2
5に記憶する(S14)。そして、予め原点に対して与
えられたパルス値RANG(バックアップRAM26に記
憶)を読み出し(S15)、オフセット量CNTOFS(=RA
NG−ENCDER)を算出する(S16)。そして、このオフ
セット量CNTOFSをRAM25に記憶する(S17)。以
上のS14〜S17の処理が原点校正の処理である。
【0029】以上の原点復帰・原点校正の処理を行った
後に、実際のロボット40の第2金型52をレール溝4
8に沿って移動させる場合の可動片44の現在位置は、
エンコーダ37のパルス値+オフセット量CNTOFSとして
求められる。この結果、可動片44の絶対位置とロボッ
ト40の第2金型52のメカ的な位置とを一致させるこ
とができる。
【0030】例えば、コントローラ22は、金型ユニッ
ト41により成形すべき成形品の長さが入力されると、
ロボット40に対応するパラメータデータに従ってその
長さに対応するパルス値PLを作成し、このパルス値PLを
指令信号として、エンコーダ37のパルス値+オフセッ
ト量CNTOFSがその指令信号と一致するまで、可動片44
を移動させる。すると、可動片44と一体化されている
第2金型52も同様に移動する。そして、移動終了後に
ユニット型クランプ53により第2金型52を固定す
る。その後、ロボット制御装置10のプレス部17によ
って第1および第2上型51a、52aがクランプさ
れ、成形対象である板材がロボット40の第1および第
2金型51、52によって成形加工される。尚、本実施
例においては、エンコーダ37のZ相を検出するために
回転板を最大15゜回転させるが、これによって可動片
44が移動する長さについては誤差の許容範囲内であ
る。
【0031】以上の本実施例によれば、複数の種類の作
業を行うために各作業に対応するロボット40、14
0、240を用意し、そのうちの任意のロボットをロボ
ット制御装置10に固定すれば、そのロボットを制御す
ることができる。このため、例えば多種類の製品を製造
する場合などのように多種類のロボットを用いる場合で
あっても、設備費が嵩むことがないという効果が得られ
る。
【0032】また、本実施例では、例えばロボット40
につき、そのロボット40に対応する成型品の長さが種
々存在する場合には、第1金型51に対する第2金型5
2の位置を変化させることにより対処できるので、いち
いちロボット40を交換する必要がなく、成形加工の生
産性が向上する。
【0033】また、本実施例では、コントローラ22の
CPU23がロボット検出センサ34の検出信号に基づ
いてオートジョイント部18をジョイント位置P1へ移
動させてロボット40のコネクタ46と接続させるた
め、ロボット交換時の段取り時間が短縮され、生産性が
向上する。
【0034】更に、本実施例では、シーケンサ35が各
ロボット40、140、240に対応したパラメータを
予め記憶しており、コントローラ22のCPU23はロ
ボット識別センサ36の識別信号に基づいてそのロボッ
トに対応するパラメータを選択設定するため、いちいち
ロボットの種類が変わるたびにオペレータがパラメータ
を設定し直す必要がない。このため、ロボット交換時の
段取り時間が短縮化され、生産性が向上するという効果
が得られる。
【0035】更にまた、本実施例では、ロボット40の
可動片44について原点復帰と原点校正を一連の流れと
して実行する。本実施例のロボット制御装置10では、
多種類のロボット40、140、240群の中から任意
のロボットを設置して使用するため、ロボット設置作業
は頻繁に行う必要があり、原点校正もその都度行う必要
がある。原点復帰と原点校正を一連の流れとして実行す
ることにより、ロボット交換時の段取り時間が短縮化さ
れ、生産性が向上するという効果が得られる。
【0036】なお、上記実施例では、ペンダントスイッ
チをオンすることにより原点復帰・原点校正を実行する
構成を採用したが、このペンダントスイッチに代えて、
オートジョイント部18のコネクタ19がいずれかのロ
ボットのコネクタに係合されたことを検出する係合検出
センサをロボット制御装置10に備え付け、この係合検
出センサの出力信号がコントローラ22に入力されるよ
うに接続し、係合検出センサが両コネクタの係合完了を
表す信号を出力したことをコントローラ22が判定した
場合に、図3の原点復帰・原点校正の処理を実行するよ
うに構成してもよい。この場合、いちいちオペレータが
原点復帰・原点校正を司令する必要がないため、段取り
時間が一層短くなる。なお、この場合には、ロボット台
11に固定されるロボットは、予め第2金型に一体化さ
れた可動片を基準位置(原点位置)に停止させた状態で
ユニット型クランプに固定しておく。
【0037】また、上記実施例では、可動体として、可
動片44を備えた第2金型52を例示したが、サーボモ
ータによって駆動されるものであれば特に金型に限定さ
れるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロボット制御装置及びロボットの斜視図であ
る。
【図2】 ロボット制御装置及びロボットの電気的接続
を表すブロック図である。
【図3】 原点復帰・原点校正処理のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10・・・ロボット制御装置、11・・・ロボット台、
18・・・オートジョイント部、19・・・コネクタ、
20・・・エアシリンダ、22・・・コントローラ、3
1・・・モータ駆動回路、32・・・位置検出回路、3
3・・・エア圧調整バルブ、34・・・ロボット検出セ
ンサ、35・・・シーケンサ、36・・・ロボット識別
センサ、37・・・エンコーダ、40・・・ロボット、
41・・・金型ユニット、42・・・金型スライド装
置、43・・・ボールネジ、44・・・可動片、45・
・・サーボモータ、46・・・コネクタ、51・・・第
1金型、52・・・第2金型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−154558(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 37/00 - 37/20 B21D 5/00 - 9/18 B30B 13/00 B25J 3/00 - 3/04 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動体を駆動するサーボモータ、及び、
    該サーボモータの位置を検出するエンコーダを備えた第
    1のロボットと、 前記第1のロボットとは異なる可動体を駆動するサーボ
    モータ、及び、該サーボモータの位置を検出するエンコ
    ーダを備えた第2のロボットと、 前記第1および前記第2のロボットのいずれかを着脱可
    能に固定する固定手段、及び、前記固定手段に固定され
    たロボットと配線の連結を行う連結手段を備えると共
    に、前記連結手段によって連結されたロボットの前記エ
    ンコーダから前記連結手段を介して信号を取り込み、予
    め記憶されたパラメータデータに従って、前記連結され
    たロボットの前記サーボモータに前記連結手段を介して
    司令を与えることにより、前記連結されたロボットを制
    御するコントローラを備えたロボット制御装置とから成
    るロボットシステムであって、 前記ロボット制御装置は、 前記第1および前記第2のロボットのうちいずれのロボ
    ットが前記固定手段に固定されたかを識別するロボット
    識別信号を出力するロボット識別手段を備えており、 前記ロボット制御装置の前記コントローラは、 予め各種ロボットのパラメータが記憶されたパラメータ
    記憶手段と、 前記ロボット識別手段から出力された前記ロボット識別
    信号を入力し、前記パラメータ記憶手段に記憶された各
    種ロボットのパラメータの中から前記ロボット識別信号
    に対応したパラメータを前記パラメータデータとして選
    択するパラメータ選択手段とを備えたことを特徴とする
    ロボットシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1のロボットは、移動不能に設置
    された第1金型と、前記サーボモータによって前記第1
    金型に対して移動可能に設置された前記可動体としての
    第2金型とを備え、 前記第2のロボットは、前記第1のロボットの第1およ
    び第2金型とは異なる形状を成形可能な第1および第2
    金型を前記第1のロボットと同様にして備え、 前記ロボット制御装置は、前記固定手段によって固定さ
    れたロボットの前記第1および第2金型に対して成形に
    必要な機械的動力を与える動力付与手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のロボットシステム。
  3. 【請求項3】 前記ロボット制御装置の前記連結手段
    は、 前記第1および第2のロボットのいずれかのロボットに
    対して配線を自動連結するための装置側コネクタと、前
    記装置側コネクタを前記ロボットに係合させるジョイン
    ト位置とその係合を解除させるジョイント解除位置との
    間で前記装置側コネクタを位置決めするアクチュエータ
    とを有するオートジョイント部であり、 前記ロボット制御装置の前記コントローラは、前記オー
    トジョイント部の前記アクチュエータを駆動制御するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のロボットシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記ロボット制御装置の前記コントロー
    ラは、 前記第1および前記第2のロボットのいずれかが前記連
    結手段によって電気的に連結されたか否かを判定する判
    定手段と、 前記判定手段によって連結されたと判定されたとき、前
    記連結手段によって連結されたロボットの前記可動体の
    機械的な位置と、このロボットの前記サーボモータの位
    置を検出する前記エンコーダの出力信号とを一致させる
    原点校正を行う原点校正手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のロボットシステム。
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