JP3398432B2 - 電気コネクタ - Google Patents
電気コネクタInfo
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
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- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/40—Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
- H01R13/42—Securing in a demountable manner
- H01R13/428—Securing in a demountable manner by resilient locking means on the contact members; by locking means on resilient contact members
- H01R13/432—Securing in a demountable manner by resilient locking means on the contact members; by locking means on resilient contact members by stamped-out resilient tongue snapping behind shoulder in base or case
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- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電気コネクタに関し、特
にコンタクトの挿入を容易にしたコンタクト受容穴を有
する、プラスチック材料で成形した電気コネクタに関す
る。 【０００２】 【従来の技術及びその問題点】電気及び電子装置を相互
接続するのに広く使用される形式の電気コネクタは熱可
塑性材料を使用している。この熱可塑性材料は十分に弾
性があって、コンタクトを受容する穴、即ちキャビティ
と、コネクタ半体をラッチ係合させ、且つ結合するのを
容易にするヒンジ式要素とを一体に組込んでいる。この
ようなコネクタは大量に使用されており、従って可能な
限り短い成形時間で多数のキャビティ型で製造される
が、使用される材料と許容公差に対する寸法の変化を最
小にする必要性とは合致している。このようなハウジン
グを成形するのに広く用いられている方法の１つはコネ
クタ全体の壁厚を比較的一定にすることである。型表面
間、外側の金型とコアピンとの間のコネクタのどの領域
に於ても50％以上変化する壁厚は、歪みだけでなく、許
容できない公差のばらつき及び視覚的な外観を呈するか
も知れない。長い成形サイクルは、全てではないとして
もこれらいくつかの欠点を除去するかも知れないが、ハ
ウジングのコストを甚だしく上昇させることになろう。 【０００３】広く使用されている形式の熱可塑性のハウ
ジングについては、このハウジングの内部の穴はコンタ
クト支持穴領域を形成するコンタクト受容スリーブ（以
下、単にスリーブという）を含むように作られ、そのハ
ウジング内にコンタクトを半径方向に支持する。このス
リーブの厚さはその長さの略全体に沿って、ハウジング
の他の壁厚と略等しく作られている。この内部のスリー
ブは、内側に向く、はすに切った若しくは傾斜した面を
含み、ハウジング内にコンタクトを挿入する際、コンタ
クトの案内の役割をする。先端が丸い雄コンタクトに関
しては、このようなスリーブは突当ることなく十分に機
能する。しかし、丸くなく、若しくは四角い先端を有す
る雌コンタクトに関しては、スリーブが適切に同心とな
っていない場合、或いはコンタクトが適切に整列されて
いない場合は、雌コンタクトがスリーブの端部に突当た
るという問題が生じる。この種の問題は、高速成形サイ
クル、又はプラスチック材料の変量によって生じるスリ
ーブの同軸性の欠如によって大きくなる。コンタクト支
持穴領域が一時に堅固に作られるが、そのコンタクト支
持穴領域を通る穴の真円度の欠除により、しばしば次の
問題が生じる。即ちコンタクト支持穴領域の外側に整列
したコンタクトのランスによりコンタクトの抜けが生じ
る。 【０００４】従来技術のハウジングの他の問題は、無理
に引張ることによりスリーブの破壊又は伸びについての
ものである。ハウジングが成形された後、コアピンがス
リーブの材料に突刺さることがあり、コアピンが移動す
ると、スリーブは損傷を受ける。スリーブがその全長に
渡って支持されていない為、これはしばしば発生する。
スリーブが裂け、或いは伸びた場合、コンタクトはハウ
ジング内に適切に座着し係止されることはできない。 【０００５】図５及び図６に前述のコネクタの従来例を
示す。図５は、入口穴領域36' 、内側のスリーブ31を設
けたハウジング18' の入口の端部を示す。内側のスリー
ブ31はコンタクト支持穴領域28' に通じるベベル面34'
を有する。図６は、これを前部穴25' 及びこの前部穴2
5' とコンタクト支持穴領域28' 間に延びる段部26' と
の関係で示す。図から解るようにスリーブ31は入口穴領
域36' 内に延び、そして図から解るようにコンタクト1
2' は入口穴領域36’に挿入されている。コンタクト12'
が適切に位置合せされていないと、ベベル面34' があ
ってもスリーブ31の端部に突当たるかも知れない。スリ
ーブ31はコンタクト支持穴領域28' の範囲にある従来の
堅固な領域に代ってコンタクト支持穴領域28' の変形及
びハウジング18' の外部表面の変形を減少させる。しか
し、その結果は図６に示す如くコンタクト12' の挿入の
間、しばしば好ましくない突当たりが生じることが理解
されよう。 【０００６】従って、本発明の目的はコンタクトをハウ
ジングに容易且つ高い信頼性で挿入することを容易にす
る改良された電気コネクタを提供することである。更に
他の目的は、コンタクト支持穴領域を囲むプラスチック
材料の過度に厚い領域によって生じる変位を最小にして
挿入する間、コンタクトを案内するのを容易にする傾斜
した入口を有するプラスチック成形の電気コネクタを提
供することである。更に他の目的は歪みの少ない、又引
張力の小さい高速成形を可能にする形状を有する熱可塑
性材料で成形された電気コネクタを提供することであ
る。 【０００７】更に最後の目的は、コンタクトの挿入を容
易にする内側の傾斜を含むハウジングを有する電気コネ
クタを提供することである。また同時に、少ないプラス
チック歪みで高速成形を容易にする形状の電気コネクタ
を提供することである。 【０００８】 【課題を解決する為の手段】本発明は電気コネクタのハ
ウジングを特徴とし、特に、貫通する複数のキャビテ
ィ、即ちコンタクト受容穴を有する電気コネクタを特徴
とする。本発明によれば、各穴は小直径のコンタクト支
持穴領域に通じる所定の直径の入口領域とコンタクト端
部と重なるコンタクト支持穴領域の直径より大きい直径
の前部領域とを含むように作られる。コンタクト支持穴
領域と前部領域との間には半径方向に延びる段が設けら
れている。この段は、コンタクトの抜けを防ぐ１個以上
のランスの端部を受容する表面を形成する。傾斜した表
面、又は穴の入口領域からコンタクトを支持穴領域に通
じる表面を設け、挿入されたコンタクトの端部、特に雌
コンタクトの丸くない端部を受容し、そしてこのコンタ
クトを穴の支持領域に入るように案内して前部領域へと
挿入され、コンタクトランスは段部と係合してコンタク
トをハウジング内に保持する。本発明の好適実施例によ
れば、案内面は、入口穴領域の直径からコンタクト支持
穴領域に延びる一連の傾斜した面からなる。コンタクト
支持穴領域12はこの穴の円周の周りに配置された分離し
た表面間に延びる一連の凹部を有する。この凹部はコン
タクト支持穴領域の少なくとも略全長に沿って延び、こ
の範囲の材料の厚さをハウジングの部分の厚さと略一定
に維持する。 【０００９】本発明の電気コネクタの凹部は入口領域か
ら前部領域の方へ傾斜しており、テーパ付きのコアピン
が引抜かれるときプラスチックの変形量は少ない。この
ように、ハウジングにはコンタクトの挿入を容易にする
テーパ付きの内側穴が設けられており、同時に穴の変形
を最小にしている。これによりランスが穴の歪んだ部分
と整合してコンタクトの変位（バックアウト）が可能と
なり、同様にハウジングの外表面のへこみ、他の不具合
となる変形を防ぐことが可能になる。本発明の電気コネ
クタの凹部は前述の反対側の端部から形成してもよい。
即ち、壁厚を維持し且つ入口の端部からコンタクト支持
穴領域の方へ延びる傾斜した表面は維持しつつ前方の端
部から入口の端部の方へ延びてもよい。 【００１０】以上の如く、本発明の電気コネクタは、コ
ンタクトを挿入する大直径の入口穴領域と、該入口穴領
域の奥に、挿入された前記コンタクトを支持する小直径
のコンタクト支持穴領域とを有するプラスチック製のハ
ウジングを具備する電気コネクタにおいて、前記入口穴
領域の内面及び前記コンタクト支持穴領域の内面間の過
渡部に、前記両内面に連続すると共に、挿入される前記
コンタクトを案内する為の半径方向に斜めに延びる傾斜
面を設け、前記コンタクト支持穴領域の周囲に、前記入
口穴領域の内面と連続して前記傾斜面を貫通し前記コン
タクト支持穴領域に沿って該コンタクト支持穴領域の軸
線方向に延びて前記ハウジングの壁厚を略一定にする複
数の凹部を設けたことを特徴とする。 【００１１】 【実施例】以下、本発明の好適実施例について添付図を
参照して詳細に説明する。 【００１２】図１を参照すると、電気コネクタ10はコン
タクト12及びナイロン等の材料によって作られたハウジ
ング18を有する。ハウジング18は、軸Ａに沿う別のコネ
クタ（図示せず）と相互接続する為のコンタクト12を受
容し、支持する。コンタクト12は、端部のみ示してある
が、電気若しくは電子装置を相互接続するのに用いられ
るハーネスの一部のワイヤに接続される。コンタクト12
は、好ましくは、すず合金又は、貴金属でめっきされた
真鍮、燐青銅等の弾性を有する導電性材料を打抜いて形
成される。コンタクト12はそこから突出する少なくとも
１個のランス14を含む。ランス14はハウジング18内にコ
ンタクト12をラッチ係合させるのに用いられる。コンタ
クト12は広く使用されている雄又は雌コンタクトのいず
れでもよい。雄コンタクトはハウジング18内に挿入を容
易にする丸められた端部を有するが、雌コンタクトは、
使用される雄コンタクトが挿入される内部のリセプタク
ル部に通じる鈍い、若しくは鋭い端部を有する。 【００１３】本発明は従来例に改良を加えたもので次に
詳細に説明する。図１に戻って、ハウジング18は19で示
すヒンジの如く多くの特徴を含む。ヒンジ19によりハウ
ジング18のラッチ部材17はラッチ係合時に撓むことが可
能である。１対の開口即ち穴22を有するハウジング18の
中央部20がある。穴22はコンタクト12の挿入軸に沿っ
て、又コネクタ半体及びハウジング18が図示しない他の
コネクタ半体と嵌合する軸に沿って延びる。中央部20
は、段部26に通じる前部穴25を有する前方に延びるスリ
ーブ24と、減少した直径のコンタクト支持穴領域28と、
穴22の入口領域を示す入口穴領域36とを有する。入口穴
領域36はコンタクト支持穴領域28より大直径である。図
１及び図２から解るように、コンタクト支持穴領域28
は、ベベル面の形状で入口穴領域36への過渡部を有す
る。この過渡部は図３に示す方法で、コンタクト支持穴
領域28から入口穴領域36へベベル面即ち傾斜をつけてい
る。これらのベベル面34には、コンタクト支持穴領域28
に沿って内方に延びる一連の凹部30が形成される。図２
及び図３に示す如く、凹部30は区分32によって分割され
ており、図１及び図４に示す如く、コンタクト支持穴領
域28によって形成される区分32の長手方向に沿って端面
29まで延びる。図１及び図２から理解される如く、凹部
30は傾斜がつけられており、コンタクト支持穴領域28の
長手方向に沿って狭くなっている。図３にベベル面34を
含む形状の効果を示す。コンタクト12の端部16がベベル
面34に案内されて、コンタクト支持穴領域28及びコンタ
クト12のランス14が係合する点までハウジング18にコン
タクト12が挿入される。ランス14は、段部26に外方にス
ナップ係合して穴22及びハウジング18に係止される。 【００１４】図１乃至図４に於て説明した如く、プラス
チックの浮き上った部分（リリーフ）及び区分32は、コ
ンタクト支持穴領域28の歪み及びハウジング18の外部の
材料の沈みを少なくし、同様に入口穴領域36からコンタ
クト支持穴領域28に通じるテーパ付きの面を設けてコン
タクトの挿入を容易にしている。リリーフ及び区分32に
より強く引張られて穴22の一体性を破壊するのを防止す
る。区分32はそれらの全長に渡って支持されているので
成形後のコアピンの抜去時に区分32損傷して、或いは引
延ばすことはない。従ってコンタクト12はハウジング18
内に適切に座着される。 【００１５】本発明の一実施例は、８個の区分32を使用
しており、ベベル面34は図３に示す挿入軸に対し傾斜し
ている。本発明は別の実施例も意図している。例えば凹
部30は前部穴25の段部26から後方に延び、テーパ付きの
コアピンに対し前述の如く傾斜を付けている。他の実施
例として、凹部30は、前部穴25から延びる凹部30と入口
穴領域36から延びる反対の凹部30とを交互に設けてもよ
い。 【００１６】前述の２つの実施例ではベベル面34、及び
穴22の歪みとプラスチック表面の沈みを最小にする、壁
厚のバランスをとる点は維持される。ハウジング18内に
コンタクト12を案内する為の入口穴領域36からコンタク
ト支持穴領域28に延びるベベル面34があり、且つ歪みを
防ぐように壁厚が十分バランスされている限りは、本発
明は少ない数量の凹部30と区分32を使用してもよい。 【００１７】以上、本発明の好適実施例について説明し
た。特許請求の範囲は本発明の特徴的なところを示す。 【００１８】 【発明の効果】本発明の電気コネクタはコンタクトを挿
入する穴にコンタクトを案内するベベル面を設け、この
ベベル面の周囲に穴の軸線方向に沿う凹部を設けてハウ
ジングの壁厚を略一定にしたので次の効果を奏する。 【００１９】即ち、凹部によりハウジングの壁厚は略一
定となり成形時のハウジングの歪み、外面のへこみ等を
防止することができ、コンタクトを正しく穴に取付ける
ことができる。 【００２０】更にコンタクトを挿入する際、ベベル面に
案内されて円滑に穴に挿入することができる。
にコンタクトの挿入を容易にしたコンタクト受容穴を有
する、プラスチック材料で成形した電気コネクタに関す
る。 【０００２】 【従来の技術及びその問題点】電気及び電子装置を相互
接続するのに広く使用される形式の電気コネクタは熱可
塑性材料を使用している。この熱可塑性材料は十分に弾
性があって、コンタクトを受容する穴、即ちキャビティ
と、コネクタ半体をラッチ係合させ、且つ結合するのを
容易にするヒンジ式要素とを一体に組込んでいる。この
ようなコネクタは大量に使用されており、従って可能な
限り短い成形時間で多数のキャビティ型で製造される
が、使用される材料と許容公差に対する寸法の変化を最
小にする必要性とは合致している。このようなハウジン
グを成形するのに広く用いられている方法の１つはコネ
クタ全体の壁厚を比較的一定にすることである。型表面
間、外側の金型とコアピンとの間のコネクタのどの領域
に於ても50％以上変化する壁厚は、歪みだけでなく、許
容できない公差のばらつき及び視覚的な外観を呈するか
も知れない。長い成形サイクルは、全てではないとして
もこれらいくつかの欠点を除去するかも知れないが、ハ
ウジングのコストを甚だしく上昇させることになろう。 【０００３】広く使用されている形式の熱可塑性のハウ
ジングについては、このハウジングの内部の穴はコンタ
クト支持穴領域を形成するコンタクト受容スリーブ（以
下、単にスリーブという）を含むように作られ、そのハ
ウジング内にコンタクトを半径方向に支持する。このス
リーブの厚さはその長さの略全体に沿って、ハウジング
の他の壁厚と略等しく作られている。この内部のスリー
ブは、内側に向く、はすに切った若しくは傾斜した面を
含み、ハウジング内にコンタクトを挿入する際、コンタ
クトの案内の役割をする。先端が丸い雄コンタクトに関
しては、このようなスリーブは突当ることなく十分に機
能する。しかし、丸くなく、若しくは四角い先端を有す
る雌コンタクトに関しては、スリーブが適切に同心とな
っていない場合、或いはコンタクトが適切に整列されて
いない場合は、雌コンタクトがスリーブの端部に突当た
るという問題が生じる。この種の問題は、高速成形サイ
クル、又はプラスチック材料の変量によって生じるスリ
ーブの同軸性の欠如によって大きくなる。コンタクト支
持穴領域が一時に堅固に作られるが、そのコンタクト支
持穴領域を通る穴の真円度の欠除により、しばしば次の
問題が生じる。即ちコンタクト支持穴領域の外側に整列
したコンタクトのランスによりコンタクトの抜けが生じ
る。 【０００４】従来技術のハウジングの他の問題は、無理
に引張ることによりスリーブの破壊又は伸びについての
ものである。ハウジングが成形された後、コアピンがス
リーブの材料に突刺さることがあり、コアピンが移動す
ると、スリーブは損傷を受ける。スリーブがその全長に
渡って支持されていない為、これはしばしば発生する。
スリーブが裂け、或いは伸びた場合、コンタクトはハウ
ジング内に適切に座着し係止されることはできない。 【０００５】図５及び図６に前述のコネクタの従来例を
示す。図５は、入口穴領域36' 、内側のスリーブ31を設
けたハウジング18' の入口の端部を示す。内側のスリー
ブ31はコンタクト支持穴領域28' に通じるベベル面34'
を有する。図６は、これを前部穴25' 及びこの前部穴2
5' とコンタクト支持穴領域28' 間に延びる段部26' と
の関係で示す。図から解るようにスリーブ31は入口穴領
域36' 内に延び、そして図から解るようにコンタクト1
2' は入口穴領域36’に挿入されている。コンタクト12'
が適切に位置合せされていないと、ベベル面34' があ
ってもスリーブ31の端部に突当たるかも知れない。スリ
ーブ31はコンタクト支持穴領域28' の範囲にある従来の
堅固な領域に代ってコンタクト支持穴領域28' の変形及
びハウジング18' の外部表面の変形を減少させる。しか
し、その結果は図６に示す如くコンタクト12' の挿入の
間、しばしば好ましくない突当たりが生じることが理解
されよう。 【０００６】従って、本発明の目的はコンタクトをハウ
ジングに容易且つ高い信頼性で挿入することを容易にす
る改良された電気コネクタを提供することである。更に
他の目的は、コンタクト支持穴領域を囲むプラスチック
材料の過度に厚い領域によって生じる変位を最小にして
挿入する間、コンタクトを案内するのを容易にする傾斜
した入口を有するプラスチック成形の電気コネクタを提
供することである。更に他の目的は歪みの少ない、又引
張力の小さい高速成形を可能にする形状を有する熱可塑
性材料で成形された電気コネクタを提供することであ
る。 【０００７】更に最後の目的は、コンタクトの挿入を容
易にする内側の傾斜を含むハウジングを有する電気コネ
クタを提供することである。また同時に、少ないプラス
チック歪みで高速成形を容易にする形状の電気コネクタ
を提供することである。 【０００８】 【課題を解決する為の手段】本発明は電気コネクタのハ
ウジングを特徴とし、特に、貫通する複数のキャビテ
ィ、即ちコンタクト受容穴を有する電気コネクタを特徴
とする。本発明によれば、各穴は小直径のコンタクト支
持穴領域に通じる所定の直径の入口領域とコンタクト端
部と重なるコンタクト支持穴領域の直径より大きい直径
の前部領域とを含むように作られる。コンタクト支持穴
領域と前部領域との間には半径方向に延びる段が設けら
れている。この段は、コンタクトの抜けを防ぐ１個以上
のランスの端部を受容する表面を形成する。傾斜した表
面、又は穴の入口領域からコンタクトを支持穴領域に通
じる表面を設け、挿入されたコンタクトの端部、特に雌
コンタクトの丸くない端部を受容し、そしてこのコンタ
クトを穴の支持領域に入るように案内して前部領域へと
挿入され、コンタクトランスは段部と係合してコンタク
トをハウジング内に保持する。本発明の好適実施例によ
れば、案内面は、入口穴領域の直径からコンタクト支持
穴領域に延びる一連の傾斜した面からなる。コンタクト
支持穴領域12はこの穴の円周の周りに配置された分離し
た表面間に延びる一連の凹部を有する。この凹部はコン
タクト支持穴領域の少なくとも略全長に沿って延び、こ
の範囲の材料の厚さをハウジングの部分の厚さと略一定
に維持する。 【０００９】本発明の電気コネクタの凹部は入口領域か
ら前部領域の方へ傾斜しており、テーパ付きのコアピン
が引抜かれるときプラスチックの変形量は少ない。この
ように、ハウジングにはコンタクトの挿入を容易にする
テーパ付きの内側穴が設けられており、同時に穴の変形
を最小にしている。これによりランスが穴の歪んだ部分
と整合してコンタクトの変位（バックアウト）が可能と
なり、同様にハウジングの外表面のへこみ、他の不具合
となる変形を防ぐことが可能になる。本発明の電気コネ
クタの凹部は前述の反対側の端部から形成してもよい。
即ち、壁厚を維持し且つ入口の端部からコンタクト支持
穴領域の方へ延びる傾斜した表面は維持しつつ前方の端
部から入口の端部の方へ延びてもよい。 【００１０】以上の如く、本発明の電気コネクタは、コ
ンタクトを挿入する大直径の入口穴領域と、該入口穴領
域の奥に、挿入された前記コンタクトを支持する小直径
のコンタクト支持穴領域とを有するプラスチック製のハ
ウジングを具備する電気コネクタにおいて、前記入口穴
領域の内面及び前記コンタクト支持穴領域の内面間の過
渡部に、前記両内面に連続すると共に、挿入される前記
コンタクトを案内する為の半径方向に斜めに延びる傾斜
面を設け、前記コンタクト支持穴領域の周囲に、前記入
口穴領域の内面と連続して前記傾斜面を貫通し前記コン
タクト支持穴領域に沿って該コンタクト支持穴領域の軸
線方向に延びて前記ハウジングの壁厚を略一定にする複
数の凹部を設けたことを特徴とする。 【００１１】 【実施例】以下、本発明の好適実施例について添付図を
参照して詳細に説明する。 【００１２】図１を参照すると、電気コネクタ10はコン
タクト12及びナイロン等の材料によって作られたハウジ
ング18を有する。ハウジング18は、軸Ａに沿う別のコネ
クタ（図示せず）と相互接続する為のコンタクト12を受
容し、支持する。コンタクト12は、端部のみ示してある
が、電気若しくは電子装置を相互接続するのに用いられ
るハーネスの一部のワイヤに接続される。コンタクト12
は、好ましくは、すず合金又は、貴金属でめっきされた
真鍮、燐青銅等の弾性を有する導電性材料を打抜いて形
成される。コンタクト12はそこから突出する少なくとも
１個のランス14を含む。ランス14はハウジング18内にコ
ンタクト12をラッチ係合させるのに用いられる。コンタ
クト12は広く使用されている雄又は雌コンタクトのいず
れでもよい。雄コンタクトはハウジング18内に挿入を容
易にする丸められた端部を有するが、雌コンタクトは、
使用される雄コンタクトが挿入される内部のリセプタク
ル部に通じる鈍い、若しくは鋭い端部を有する。 【００１３】本発明は従来例に改良を加えたもので次に
詳細に説明する。図１に戻って、ハウジング18は19で示
すヒンジの如く多くの特徴を含む。ヒンジ19によりハウ
ジング18のラッチ部材17はラッチ係合時に撓むことが可
能である。１対の開口即ち穴22を有するハウジング18の
中央部20がある。穴22はコンタクト12の挿入軸に沿っ
て、又コネクタ半体及びハウジング18が図示しない他の
コネクタ半体と嵌合する軸に沿って延びる。中央部20
は、段部26に通じる前部穴25を有する前方に延びるスリ
ーブ24と、減少した直径のコンタクト支持穴領域28と、
穴22の入口領域を示す入口穴領域36とを有する。入口穴
領域36はコンタクト支持穴領域28より大直径である。図
１及び図２から解るように、コンタクト支持穴領域28
は、ベベル面の形状で入口穴領域36への過渡部を有す
る。この過渡部は図３に示す方法で、コンタクト支持穴
領域28から入口穴領域36へベベル面即ち傾斜をつけてい
る。これらのベベル面34には、コンタクト支持穴領域28
に沿って内方に延びる一連の凹部30が形成される。図２
及び図３に示す如く、凹部30は区分32によって分割され
ており、図１及び図４に示す如く、コンタクト支持穴領
域28によって形成される区分32の長手方向に沿って端面
29まで延びる。図１及び図２から理解される如く、凹部
30は傾斜がつけられており、コンタクト支持穴領域28の
長手方向に沿って狭くなっている。図３にベベル面34を
含む形状の効果を示す。コンタクト12の端部16がベベル
面34に案内されて、コンタクト支持穴領域28及びコンタ
クト12のランス14が係合する点までハウジング18にコン
タクト12が挿入される。ランス14は、段部26に外方にス
ナップ係合して穴22及びハウジング18に係止される。 【００１４】図１乃至図４に於て説明した如く、プラス
チックの浮き上った部分（リリーフ）及び区分32は、コ
ンタクト支持穴領域28の歪み及びハウジング18の外部の
材料の沈みを少なくし、同様に入口穴領域36からコンタ
クト支持穴領域28に通じるテーパ付きの面を設けてコン
タクトの挿入を容易にしている。リリーフ及び区分32に
より強く引張られて穴22の一体性を破壊するのを防止す
る。区分32はそれらの全長に渡って支持されているので
成形後のコアピンの抜去時に区分32損傷して、或いは引
延ばすことはない。従ってコンタクト12はハウジング18
内に適切に座着される。 【００１５】本発明の一実施例は、８個の区分32を使用
しており、ベベル面34は図３に示す挿入軸に対し傾斜し
ている。本発明は別の実施例も意図している。例えば凹
部30は前部穴25の段部26から後方に延び、テーパ付きの
コアピンに対し前述の如く傾斜を付けている。他の実施
例として、凹部30は、前部穴25から延びる凹部30と入口
穴領域36から延びる反対の凹部30とを交互に設けてもよ
い。 【００１６】前述の２つの実施例ではベベル面34、及び
穴22の歪みとプラスチック表面の沈みを最小にする、壁
厚のバランスをとる点は維持される。ハウジング18内に
コンタクト12を案内する為の入口穴領域36からコンタク
ト支持穴領域28に延びるベベル面34があり、且つ歪みを
防ぐように壁厚が十分バランスされている限りは、本発
明は少ない数量の凹部30と区分32を使用してもよい。 【００１７】以上、本発明の好適実施例について説明し
た。特許請求の範囲は本発明の特徴的なところを示す。 【００１８】 【発明の効果】本発明の電気コネクタはコンタクトを挿
入する穴にコンタクトを案内するベベル面を設け、この
ベベル面の周囲に穴の軸線方向に沿う凹部を設けてハウ
ジングの壁厚を略一定にしたので次の効果を奏する。 【００１９】即ち、凹部によりハウジングの壁厚は略一
定となり成形時のハウジングの歪み、外面のへこみ等を
防止することができ、コンタクトを正しく穴に取付ける
ことができる。 【００２０】更にコンタクトを挿入する際、ベベル面に
案内されて円滑に穴に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ハウジングに完全に挿入される前のコンタク
ト、及び部分的に破断したハウジングの斜視図である。 【図２】図１に示すハウジングの入口端部の端面図であ
る。 【図３】図２に示すハウジングの、３−３線に沿って破
断した断面図である。 【図４】図１を部分的に破断し、入口端部からみたハウ
ジングの部分断面図である。 【図５】従来例のハウジングの端面図である。 【図６】図５のハウジングを６−６線に沿って部分的に
破断した縦断面図である。 【符号の説明】 10 電気コネクタ12 コンタクト 18 ハウジング 28 コンタクト支持穴領域 30 凹部 34 ベベル面（傾斜面） 36 入口穴領域
ト、及び部分的に破断したハウジングの斜視図である。 【図２】図１に示すハウジングの入口端部の端面図であ
る。 【図３】図２に示すハウジングの、３−３線に沿って破
断した断面図である。 【図４】図１を部分的に破断し、入口端部からみたハウ
ジングの部分断面図である。 【図５】従来例のハウジングの端面図である。 【図６】図５のハウジングを６−６線に沿って部分的に
破断した縦断面図である。 【符号の説明】 10 電気コネクタ12 コンタクト 18 ハウジング 28 コンタクト支持穴領域 30 凹部 34 ベベル面（傾斜面） 36 入口穴領域
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 リチャード・デボン・ハッチンソン・ジ
ュニア
アメリカ合衆国 ノースカロライナ州
27409グリーンスボロ モントマートレ
ロード 7607
(72)発明者 マイケル・ポール・トルル
アメリカ合衆国 ノースカロライナ州
27127ウィンストン セイラム プリム
ローズ パス 4113
(56)参考文献 特開 昭59−54533（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−152831（ＪＰ，Ａ)
実開 昭54−94886（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01R 13/11
H01R 13/42
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】コンタクトを挿入する大直径の入口穴領域
と、該入口穴領域の奥に、挿入された前記コンタクトを
支持する小直径のコンタクト支持穴領域とを有するプラ
スチック製のハウジングを具備する電気コネクタにおい
て、 前記入口穴領域の内面及び前記コンタクト支持穴領域の
内面間の過渡部に、前記両内面に連続すると共に、挿入
される前記コンタクトを案内する為の半径方向に斜めに
延びる傾斜面を設け、 前記コンタクト支持穴領域の周囲に、前記入口穴領域の
内面と連続して前記傾斜面を貫通し前記コンタクト支持
穴領域に沿って該コンタクト支持穴領域の軸線方向に延
びて前記ハウジングの壁厚を略一定にする複数の凹部を
設けたことを特徴とする電気コネクタ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/953,449 US5425661A (en) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | Electrical connector housing with improved contact insertion |
| US07/953449 | 1992-09-29 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06243921A JPH06243921A (ja) | 1994-09-02 |
| JP3398432B2 true JP3398432B2 (ja) | 2003-04-21 |
Family
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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| JP (1) | JP3398432B2 (ja) |
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| CN (1) | CN1038168C (ja) |
| AU (1) | AU666962B2 (ja) |
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| CA (1) | CA2104257A1 (ja) |
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| ES (1) | ES2108829T3 (ja) |
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| MX (1) | MX9305900A (ja) |
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-
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