JP3397864B2 - 半導体光素子、その製造方法、及びその半導体光素子を用いて行う光伝送方式 - Google Patents

半導体光素子、その製造方法、及びその半導体光素子を用いて行う光伝送方式

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JP3397864B2 JP32026093A JP32026093A JP3397864B2 JP 3397864 B2 JP3397864 B2 JP 3397864B2 JP 32026093 A JP32026093 A JP 32026093A JP 32026093 A JP32026093 A JP 32026093A JP 3397864 B2 JP3397864 B2 JP 3397864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光情報伝送の基本となる
半導体光素子、その製造方法、及びその半導体光素子を
用いて行う光伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器内でのボード間や電子機器同志
の屋内での短距離の通信に、光ファイバーを数本束ねた
光ファイバーアレーを用いる研究が、近年盛んに行われ
ている。これは、例えばJames W.Parker ,IEEE
Jounal of Lightwave Technology,Vol.9,No.12,
p1764(1991),'Optical Interconnection for Advanc
ed Processor Systems'に記載されている。
【0003】このような用途に光ファイバーアレーを用
いる場合、従来のフラットケーブル等におけるコネクタ
と同じような簡便で安価な光ファイバーアレー接続手段
が必要である。このため、送信に発光ダイオードを用い
て受信にPin型フォトダイオードを用い、これらをそ
れぞれモジュール化して送信用モジュール、受信用モジ
ュールを構成する方法が考案されている。
【0004】このような方法としては、金子秀樹他 電
子情報通信学会春期全国大会講演論文集 4−331
(1990)がある。これまで考案されているモジュール
のほとんどは、受信専用もしくは送信専用であり、この
ことから必然的にそれぞれの光ファイバーは必ず一方向
のみの通信になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような受信専用
モジュール、送信専用モジュールを用いてデータバスの
ような双方向の通信が必要とされるものを構成した場合
は、1チャンネル当り2本の光ファイバーが必要とな
る。
【0006】本発明は、上記欠点を改善し、1チャンネ
ル当り1本の光ファイバーで並列光伝送が可能となる、
受光及び発光が可能な半導体光素子及びその製造方法、
これを用いることにより使用光ファイバーを削減できる
前記半導体光素子を用いて行う光伝送方式を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、半導体基板に対して水平方
向にモノリシックに集積化され、受光面の法線が前記半
導体基板面の法線と一致していないフォトディテクタ
と、端面発光型発光ダイオードとを有し、この発光ダイ
オードの光出射方向と前記フォトディテクタの受光面の
法線を前記半導体基板面に水平な成分と垂直な成分に分
解した場合の水平方向成分の方向とを同一とし同一の光
ファイバーで受発光を可能としたものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体光素子において、半導体基板上に形成した段差の側
面部分に前記フォトディテクタを形成し、かつ、前記半
導体基板における前記段差の下段に前記端面発光型発光
ダイオードを形成したものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の半
導体光素子において、半導体基板上に形成した段差の側
面部分に前記フォトディテクタを形成し、かつ、前記半
導体基板における前記段差の上段に前記端面発光型発光
ダイオードを形成したものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の半
導体光素子において、半導体基板上に形成した溝の側面
部分に前記フォトディテクタを形成し、かつ、前記半導
体基板における前記溝の上段に前記端面発光型発光ダイ
オードを形成したものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項2記載の半
導体光素子において、該素子の上方から見て前記半導体
基板における前記フォトディテクタと前記発光ダイオー
ドとを結ぶ直線上で、前記発光ダイオードの前記フォト
ディテクタ側ではない方向に溝を設けたものである。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項3記載の半
導体光素子において、該素子の上方から見て前記半導体
基板における前記フォトディテクタと前記発光ダイオー
ドとを結ぶ直線上で、前記フォトディテクタの前記発光
ダイオード側ではない方向に溝を設けたものである。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項2または3
または4記載の半導体光素子を製造する半導体光素子製
造方法であって、前記半導体基板上に段差もしくは溝を
形成し、この段差もしくは溝の形成前もしくは形成後に
エピタキシャル成長法を用いて前記発光ダイオードを形
成し、これらの後に前記フォトディテクタをイオン注入
法を用いて形成する。
【0014】請求項8記載の発明は、同一方向に対して
光の受発光を行うことのできる請求項1〜7のいずれか
1つに記載の半導体光素子を用いて並列光伝送を行う光
伝送方式であって、双方向とも同一構造の半導体素子を
用いて通信を行い、双方向とも同一の波長の光を用い
装置がデータや命令を入力可能であるかどうかを示す第
1の信号以外の信号に対しては前記半導体光素子の受発
光を時系列で行い、前記第1の信号に対しては2つの前
記半導体光素子をそれぞれ受光専用と発光専用として割
り当てて並列光伝送を行うものである。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1〜3記載の発明では、受光面の法線が
半導体基板面の法線と一致していない、つまり、受光面
半導体基板に対して水平でないフォトディテクタと端
面発光型発光ダイオードとが半導体基板に対して水平方
向に、かつ、発光ダイオードの光出射方向とフォトディ
テクタの受光面の法線を前記半導体基板面に水平な成分
と垂直な成分に分解した場合の水平方向成分の方向とが
同一となるようにモノリシックに集積化されていること
から、発光ダイオードは半導体基板面に対して水平に光
を出射し、また、フォトディテクタは半導体基板面に対
して水平でかつ発光ダイオードの光出射方向からの光を
受光することが可能である。このため、半導体基板上部
から見た位置で、フォトディテクタと発光ダイオードを
結ぶ直線同一直線上に光ファイバーを配置することによ
って、光ファイバーに対して光の入射及び出射を行うこ
とができ、1本の光ファイバーで光の送信及び受信を行
うことが可能となる。
【0017】請求項4〜6記載の発明では、半導体基板
における光の入出射面の前方から光の入出射方向に溝が
形成されていることから、この溝内に光ファイバーの一
部を埋設する形で光ファイバーの端面を半導体光素子の
光入出射部に近接させて配置することによって、光ファ
イバーと半導体光素子との光学的位置合わせを行うこと
ができる。
【0018】請求項8記載の発明では、同一方向に対し
て光の受発光を行うことのできる請求項1〜7のいずれ
か1つに記載の半導体光素子を用いて並列光伝送を行う
光伝送方式であって、双方向とも同一構造の半導体素子
を用いて通信を行い、双方向とも同一の波長の光を用
い、装置がデータや命令を入力可能であるかどうかを示
す第1の信号以外の信号に対しては半導体光素子の受発
光を時系列で行い、第1の信号に対しては2つの半導体
光素子をそれぞれ受光専用と発光専用として割り当てて
並列光伝送を行う。
【0019】
【0020】
【実施例】図8(a)(b)は本発明の第1実施例を示
す。この第1実施例は、請求項1,3記載の発明の実施
例であり、n−GaAsからなる半導体基板11上に1
段の階段状の段差12が形成されている。半導体基板1
1における段差12の側面(上段と下段との間の部分の
側面)にフォトダイオードからなるフォトディテクタ1
3が形成されて基板11における段差12の上段に端面
発光型発光ダイオード14が形成されることにより、フ
ォトダイオード13と発光ダイオード14が半導体基板
11に対して水平方向にモノリシックに集積化される。
フォトダイオード13は受光面の法線が半導体基板1
1面の法線と一致していないように形成され、発光ダ
イオード14の光出射方向と、フォトダイオード13
の受光面の法線1を基板面11に水平な成分3と垂直な
成分4に分解した場合の水平方向成分3の方向とが同一
となっている。この第1実施例では、フォトダイオード
13が発光ダイオード14からの光出力15と同一の方
向からの入力光16を受光でき、同一の光ファイバーに
対して受発光を行うことができる。
【0021】次に、この第1実施例の半導体光素子の作
製プロセスを説明する。まず、n−GaAsからなる半
導体基板11上に通常のフォトリソグラフィー技術とウ
ェットエッチングを利用して段差12を形成する。次
に、ウェハーの上部全面に基板11側からn−Al0.4
Ga0.6As(キャリア密度3×1017、膜厚1μm)
からなるクラッド層17、n−GaAs(キャリア密度
8×1016、膜厚0.05μm)からなる活性層18、
p−Al0.4Ga0.6As(キャリア密度1×1018、膜
厚1μm)からなるクラッド層19、p−GaAs(キ
ャリア密度1×1020、膜厚0.2μm)からなるコン
タクト層20を有機金属気相成長法を用いてエピタキシ
ャル成長を行い、フォトリソグラフィー技術とECR−
RIBEを用いて、少なくとも基板11に達するまでエ
ッチングを行い、基板11面に対して垂直な光出射端面
を持つ端面発光型発光ダイオード14を段差12の上段
に形成すると同時に、受光面の法線が基板11面と一致
しないフォトダイオード13を段差12の側面に形成す
る。
【0022】次に、ウェハー全体にプラズマ気層成膜法
を用いてSiO2からなる絶縁膜21を形成し、ウェッ
トエッチングによってコンタクトホール22,23を形
成する。次に、ウェハー全体にrfマグネトロンスパッ
タ法によつてAlの膜を成膜し、通常のフォトリソグラ
フィー技術とRIEを用いて配線電極24,25を形成
する。最後に、抵抗加熱蒸着法を用いてAu/Ni/A
u−Geを成膜して裏面電極26とする。これによっ
て、発光及び受光機能を有する第1実施例の半導体光素
子が得られる。
【0023】この第1実施例は、光の入出力を同一方向
に行うことから、前方に光ファイバーを設置することに
よって、複雑な光学系を用いること無く、1本の光ファ
イバーで双方向通信を行うことができる利点を有する。
すなわち、受光面の法線が基板面の法線と一致していな
い、つまり、受光面が基板11に対して水平でないフォ
トダイオード13と端面発光型発光ダイオード14とが
基板11に対して水平方向に、かつ、発光ダイオード1
4の光出射方向とフォトダイオード13の受光面の法線
の水平方向成分とが同一となるようにモノリシックに集
積化されていることから、発光ダイオード14は基板1
1面に対して水平に光を出射し、また、フォトダイオー
ド13は基板11面に対して水平でかつ発光ダイオード
14の光出射方向からの光を受光することが可能であ
る。このため、基板11の上部から見た位置で、フォト
ダイオード13と発光ダイオード14を結ぶ直線同一直
線上に光ファイバーを配置することによって、光ファイ
バーに対して光の入射及び出射を行うことができ、1本
の光ファイバーで光の送信及び受信を行うことが可能と
なる。
【0024】また、第1実施例の製造方法では、発光ダ
イオード14とフォトダイオード13を同時に形成する
ことから、プロセスが簡便であるという特徴を有する。
但し、発光ダイオード14とフォトダイオード13が同
一の層構成となることから、発光ダイオード14とフォ
トダイオード13をそれぞれ個別に層構造の最適化を計
ることができない。
【0025】図1(a)(b)は本発明の第2実施例を
示す。この第2実施例は請求項1,2記載の発明の実施
例であり、n−GaAsからなる半導体基板31上に1
段の階段状の段差32が形成されている。半導体基板3
1における段差32の側面(上段と下段との間の部分の
側面)にフォトダイオードからなるフォトディテクタ3
3が形成されて基板31における段差32の下段に端面
発光型発光ダイオード34が形成されることにより、フ
ォトダイオード33と発光ダイオード34が半導体基板
31に対して水平方向にモノリシックに集積化される。
フォトダイオード33は受光面の法線が半導体基板31
面の法線と一致していないように形成され、発光ダイオ
ード34の光出射方向とフォトダイオード33の受光面
の法線の水平方向成分とが同一となっている。この第2
実施例では、フォトダイオード33が発光ダイオード3
4からの光出力35と同一の方向からの入力光36を受
光でき、同一の光ファイバーに対して受発光を行うこと
ができる。
【0026】次に、この第2実施例の半導体光素子を製
造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例を
説明する。n−GaAsからなる半導体基板31上に通
常のフォトリソグラフィー技術とウェットエッチングを
利用して段差32を形成する。次に、ウェハーの上部全
面に基板31側からn−Al0.4Ga0.6As(キャリア
密度3×1017、膜厚1μm)からなるクラッド層3
7、n−GaAs(キャリア密度8×1016、膜厚0.
05μm)からなる活性層38、p−Al0.4Ga0.6
s(キャリア密度1×1018、膜厚1μm)からなるク
ラッド層39、p−GaAs(キャリア密度1×1
20、膜厚0.2μm)からなるコンタクト層40を有
機金属気相成長法を用いてエピタキシャル成長を行い、
フォトリソグラフィー技術とECR−RIBEを用い
て、少なくとも基板31に達するまでエッチングを行
い、基板31面に対して垂直な光出射端面を持つ端面発
光型発光ダイオード34を段差32の下段に形成する。
その後、イオン注入法を用いてP型不純物注入領域47
を形成して、受光面の法線が基板31面と一致しないフ
ォトダイオード33を段差32の側面に形成する。注入
イオンの活性化にはRTAを用いて発光ダイオード34
への影響を最小限にする。この工程を用いることによつ
て発光ダイオード34作製時のフォトダイオード33へ
の熱の影響を無くすことができる。このため、発光ダイ
オード34とフォトダイオード33の構造を、それぞれ
個別に最適化を行うことができる。
【0027】次に、ウェハー全体にプラズマ気層成膜法
を用いてSiO2からなる絶縁膜41を形成し、ウェッ
トエッチングによってコンタクトホール42,43を形
成する。次に、ウェハー全体にrfマグネトロンスパッ
タ法によつてAlの膜を成膜し、通常のフォトリソグラ
フィー技術とRIEを用いて配線電極44,45を形成
する。最後に、抵抗加熱蒸着法を用いてAu/Ni/A
u−Geを成膜して裏面電極46とする。これによっ
て、発光及び受光機能を有する第2実施例の半導体光素
子が得られる。
【0028】この第2実施例は、光の入出力を同一方向
に行うことから、前方に光ファイバーを設置することに
よって、複雑な光学系を用いること無く、1本の光ファ
イバーで双方向通信を行うことができる利点を有する。
【0029】ところで、上記実施例の半導体光素子を製
造する場合には、発光ダイオードとフォトダイオードは
発光及び受光に対してそれぞれ最適化された構造とする
ことが望ましい。また、発光ダイオードにおいて端面発
光型で高い発光効率を得るためにはエピタキシャル成長
法を用いてヘテロ構造とすることが望ましい。しかし、
エピタキシャル成長は通常500℃以上の高い温度で長
時間行われることから、それ以前にフォトダイオードが
形成されていた場合には不純物の拡散によって特性の変
化が生ずる。このため、上記第2実施例の半導体光素子
を製造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施
例では、半導体基板上に段差を形成し、これらの後に発
光ダイオードに対する熱の影響の少ないイオン注入法を
用いて基板にフォトダイオードを形成するので、発光ダ
イオードとフォトダイオードをそれぞれ個別に設計する
ことが可能となる。
【0030】図2(a)(b)は本発明の第3実施例を
示す。この第3実施例は請求項1,3記載の発明の実施
例であり、n−GaAsからなる半導体基板51上に1
段の階段状の段差52が形成されている。半導体基板5
1における段差52の側面(上段と下段との間の部分の
側面)にフォトダイオードからなるフォトディテクタ5
3が形成されて基板51における段差52の上段に端面
発光型発光ダイオード54が形成されることにより、フ
ォトダイオード53と発光ダイオード54が半導体基板
51に対して水平方向にモノリシックに集積化される。
フォトダイオード53は受光面の法線が半導体基板51
面の法線と一致していないように形成され、発光ダイオ
ード54の光出射方向とフォトダイオード53の受光面
の法線の水平方向成分とが同一となっている。この第3
実施例では、フォトダイオード53が発光ダイオード5
4からの光出力55と同一の方向からの入力光56を受
光でき、同一の光ファイバーに対して受発光を行うこと
ができる。
【0031】次に、この第3実施例の半導体光素子を製
造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例を
説明する。まず、ウェハーの上部全面に基板51側から
n−Al0.4Ga0.6As(キャリア密度3×1017、膜
厚1μm)からなるクラッド層57、n−GaAs(キ
ャリア密度8×1016、膜厚0.05μm)からなる活
性層58、p−Al0.4Ga0.6As(キャリア密度1×
1018、膜厚1μm)からなるクラッド層59、p−G
aAs(キャリア密度1×1020、膜厚0.2μm)か
らなるコンタクト層60を有機金属気相成長法を用いて
エピタキシャル成長を行い、フォトリソグラフィー技術
とECR−RIBEを用いて、少なくとも基板51に達
するまでエッチングを行い、基板51面に対して垂直な
光出射端面を持つ端面発光型発光ダイオード54を形成
する。次に、n−GaAsからなる半導体基板51上に
通常のフォトグラフィー技術とウェットエッチング技術
を利用して段差52を形成する。その後、イオン注入法
を用いてP型不純物注入領域67を形成して、受光面の
法線が基板51面と一致しないフォトダイオード53を
段差52の側面に形成する。注入イオンの活性化にはR
TAを用いて発光ダイオード54への影響を最小限にす
る。以上の工程を用いることによつて発光ダイオード5
4作製時のフォトダイオード53への熱の影響を無くす
ことができる。このため、発光ダイオード54とフォト
ダイオード53の構造を、それぞれ個別に最適化を行う
ことができる。
【0032】次に、ウェハー全体にプラズマ気層成膜法
を用いてSiO2からなる絶縁膜61を形成し、ウェッ
トエッチングによってコンタクトホール62,63を形
成する。次に、ウェハー全体にrfマグネトロンスパッ
タ法によつてAlの膜を成膜し、通常のフォトリソグラ
フィー技術とRIEを用いて配線電極64,65を形成
する。最後に、抵抗加熱蒸着法を用いてAu/Ni/A
u−Geを成膜して裏面電極66とする。これによっ
て、発光及び受光機能を有する第3実施例の半導体光素
子が得られる。
【0033】この第3実施例は、光の入出力を同一方向
に行うことから、前方に光ファイバーを設置することに
よって、複雑な光学系を用いること無く、1本の光ファ
イバーで双方向通信を行うことができる利点を有する。
また、第3実施例の半導体光素子を製造する請求項7記
載の半導体光素子製造方法の実施例では、第2実施例の
半導体光素子を製造する請求項7記載の半導体光素子製
造方法の実施例と同様に発光ダイオードとフォトダイオ
ードをそれぞれ個別に設計することが可能となる。
【0034】図3(a)(b)は本発明の第4実施例を
示す。この第4実施例は請求項1,4,6記載の発明の
実施例であり、n−GaAsからなる半導体基板71上
に端面発光型発光ダイオード74が形成され、この端面
発光型発光ダイオード74の光出射端面前方から光出射
方向に向けて基板71上に溝72が形成され、基板71
における溝72の側面のうち発光ダイオード74に近接
する面にフォトダイオードからなるフォトディテクタ7
3が形成されることにより、フォトダイオード73と発
光ダイオード74が半導体基板71に対して水平方向に
モノリシックに集積化される。フォトダイオード73は
受光面の法線が半導体基板71面の法線と一致していな
いように形成され、発光ダイオード74の光出射方向と
フォトダイオード73の受光面の法線の水平方向成分と
が同一となっている。また、この第4実施例は、上方か
ら見てフォトダイオード73と発光ダイオード74とを
結ぶ直線上で、フォトダイオード73の発光ダイオード
74側でない方向に溝72が設けられている。この第4
実施例では、フォトダイオード73が発光ダイオード7
4からの光出力75と同一の方向からの入力光76を受
光でき、同一の光ファイバーに対して受発光を行うこと
ができる。
【0035】次に、この第4実施例の半導体光素子の製
造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例を
説明する。まず、ウェハーの上部全面に基板71側から
n−Al0.4Ga0.6As(キャリア密度3×1017、膜
厚1μm)からなるクラッド層77、n−GaAs(キ
ャリア密度8×1016、膜厚0.05μm)からなる活
性層78、p−Al0.4Ga0.6As(キャリア密度1×
1018、膜厚1μm)からなるクラッド層79、p−G
aAs(キャリア密度1×1020、膜厚0.2μm)か
らなるコンタクト層80を有機金属気相成長法を用いて
エピタキシャル成長を行い、フォトリソグラフィー技術
とECR−RIBEを用いて、少なくとも基板71に達
するまでエッチングを行い、基板71面に対して垂直な
光出射端面を持つ端面発光型発光ダイオード74を形成
する。次に、n−GaAsからなる半導体基板71上に
通常のフォトグラフィー技術とウェットエッチング技術
を利用して発光ダイオード74の光出射端面前方から光
出射方向に向けて溝72を形成する。その後、基板71
における溝72の側面のうち発光ダイオード74に近接
する面にイオン注入法を用いてP型不純物注入領域87
を形成して、受光面の法線が基板71面と一致しないフ
ォトダイオード73を形成する。注入イオンの活性化に
はRTAを用いて発光ダイオード74への影響を最小限
にする。以上の工程を用いることによつて発光ダイオー
ド74作製時のフォトダイオード73への熱の影響を無
くすことができる。このため、発光ダイオード74とフ
ォトダイオード73の構造を、それぞれ個別に最適化を
行うことができる。
【0036】次に、ウェハー全体にプラズマ気層成膜法
を用いてSiO2からなる絶縁膜81を形成し、ウェッ
トエッチングによってコンタクトホール82,83を形
成する。次に、ウェハー全体にrfマグネトロンスパッ
タ法によつてAlの膜を成膜し、通常のフォトリソグラ
フィー技術とRIEを用いて配線電極84,85を形成
する。最後に、抵抗加熱蒸着法を用いてAu/Ni/A
u−Geを成膜して裏面電極86とする。これによっ
て、発光及び受光機能を有する第4実施例の半導体光素
子が得られる。
【0037】この第4実施例は、光の入出力を同一方向
に行うことから、前方に光ファイバーを設置することに
よって、複雑な光学系を用いること無く、1本の光ファ
イバーで双方向通信を行うことができる利点を有する。
また、半導体基板71には光の出入力方向と同一方向に
溝72が設けられていることから、この溝72内に光フ
ァイバーをその一部が埋設される形で端面が第4実施例
の光入出射面に近接するように設置することによって、
光ファイバーと第4実施例の半導体光素子との光学的な
位置合わせを行うことができる。また、第4実施例の半
導体光素子を製造する請求項7記載の半導体光素子製造
方法の実施例では、第3実施例の半導体光素子を製造す
る請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例と同様
に発光ダイオードとフォトダイオードをそれぞれ個別に
設計することが可能となる。
【0038】図4は(a)(b)は本発明の第5実施例
を示す。この第5実施例は請求項1,2,5記載の発明
の実施例であり、n−GaAsからなる半導体基板91
上に1段の階段状の段差92が形成されている。半導体
基板91における段差92の側面(上段と下段との間の
部分の側面)にフォトダイオードからなるフォトディテ
クタ93が形成されて基板91における段差92の下段
に端面発光型発光ダイオード94が形成されることによ
り、フォトダイオード93と発光ダイオード94が半導
体基板91に対して水平方向にモノリシックに集積化さ
れる。フォトダイオード93は受光面の法線が半導体基
板91面の法線と一致していないように形成され、発光
ダイオード94の光出射方向とフォトダイオード93の
受光面の法線の水平方向成分とが同一となっている。ま
た、この第5実施例は、上方から見てフォトダイオード
93と発光ダイオード94とを結ぶ直線上で、発光ダイ
オード94のフォトダイオード93側でない方向に溝1
08が設けられている。この第5実施例では、フォトダ
イオード93が発光ダイオード94からの光出力95と
同一の方向からの入力光96を受光でき、同一の光ファ
イバーに対して受発光を行うことができる。
【0039】次に、この第5実施例の半導体光素子の製
造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例を
説明する。まず、n−GaAsからなる半導体基板91
上に通常のフォトリソグラフィー技術とウェットエッチ
ングを利用して段差92を形成する。次に、ウェハーの
上部全面に基板91側からn−Al0.4Ga0.6
s(キャリア密度3×1017、膜厚1μm)からなる
クラッド層97、n−GaAs(キャリア密度8×10
16、膜厚0.05μm)からなる活性層98、p−A
0.4Ga0.6As(キャリア密度1×1018
膜厚1μm)からなるクラッド層99、p−GaAs
(キャリア密度1×1020、膜厚0.2μm)からな
るコンタクト層100を有機金属気相成長法を用いてエ
ピタキシャル成長を行い、フォトリソグラフィー技術と
ECR−RIBEを用いて、少なくとも基板31に達す
るまでエッチングを行い、基板91面に対して垂直な光
出射端面を持つ端面発光型発光ダイオード94を段差9
2の下段に形成する。その後、イオン注入法を用いてP
型不純物注入領域107を形成して、受光面の法線が基
板91面と一致しないフォトダイオード93を段差92
の側面に形成する。注入イオンの活性化にはRTAを用
いて発光ダイオード94への影響を最小限にする。この
工程を用いることによつて発光ダイオード94作製時の
フォトダイオード93への熱の影響を無くすことができ
る。このため、発光ダイオード94とフォトダイオード
93の構造を、それぞれ個別に最適化を行うことができ
る。
【0040】次に、ウェハー全体にプラズマ気層成膜法
を用いてSiOからなる絶縁膜101を形成し、ウェ
ットエッチングによってコンタクトホール102,10
3を形成する。次に、ウェハー全体にrfマグネトロン
スパッタ法によつてAlの膜を成膜し、通常のフォトリ
ソグラフィー技術とRIEを用いて配線電極104,1
05を形成する。次に、n−GaAsからなる半導体基
板91上に通常のフォトグラフィー技術とウェットエッ
チング技術によって、素子上方から見てフォトダイオー
ド93と発光ダイオード94を結ぶ直線上で、発光ダイ
オード94のフォトダイオード93側でない方向に発光
ダイオード94の光出射端面前方から光出射方向に向け
て溝108を形成する。最後に、抵抗加熱蒸着法を用い
てAu/Ni/Au−Geを成膜して裏面電極106と
する。これによって、発光及び受光機能を有する第5実
施例の半導体光素子が得られる。
【0041】この第5実施例は、光の入出力を同一方向
に行うことから、前方に光ファイバーを設置することに
よって、複雑な光学系を用いること無く、1本の光ファ
イバーで双方向通信を行うことができる利点を有する。
また、半導体基板91には光の出入力方向と同一方向に
溝108が設けられていることから、この溝108内に
光ファイバーをその一部が埋設される形で端面が第5実
施例の光入出射面に近接するように設置することによっ
て、光ファイバーと第5実施例の半導体光素子との光学
的な位置合わせを行うことができる。また、第5実施例
の半導体光素子を製造する請求項7記載の半導体光素子
製造方法の実施例では、第3実施例の半導体光素子を製
造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例と
同様に発光ダイオードとフォトダイオードをそれぞれ個
別に設計することが可能となる。
【0042】図5は(a)(b)は本発明の第6実施例
を示す。この第6実施例は請求項1,3,6記載の発明
の実施例であり、n−GaAsからなる半導体基板11
1上に1段の階段状の段差112が形成されている。半
導体基板111における段差112の側面(上段と下段
との間の部分の側面)にフォトダイオードからなるフォ
トディテクタ113が形成されて基板111における段
112の上段に端面発光型発光ダイオード114が形
成されることにより、フォトダイオード113と発光ダ
イオード114が半導体基板111に対して水平方向に
モノリシックに集積化される。フォトダイオード113
は受光面の法線が半導体基板111面の法線と一致して
いないように形成され、発光ダイオード114の光出射
方向とフォトダイオード113の受光面の法線の水平方
向成分とが同一となっている。また、この第6実施例
は、上方から見てフォトダイオード113と発光ダイオ
ード114とを結ぶ直線上で、フォトダイオード113
の発光ダイオード114側でない方向に溝128が設け
られている。この第6実施例では、フォトダイオード1
13が発光ダイオード114からの光出力115と同一
の方向からの入力光116を受光でき、同一の光ファイ
バーに対して受発光を行うことができる。
【0043】次に、この第6実施例の半導体光素子の製
造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例を
説明する。まず、ウェハーの上部全面に基板111側か
らn−Al0.4Ga0.6As(キャリア密度3×1017
膜厚1μm)からなるクラッド層117、n−GaAs
(キャリア密度8×1016、膜厚0.05μm)からな
る活性層118、p−Al0.4Ga0.6As(キャリア密
度1×1018、膜厚1μm)からなるクラッド層11
9、p−GaAs(キャリア密度1×1020、膜厚0.
2μm)からなるコンタクト層120を有機金属気相成
長法を用いてエピタキシャル成長を行い、フォトリソグ
ラフィー技術とECR−RIBEを用いて、少なくとも
基板111に達するまでエッチングを行い、基板111
面に対して垂直な光出射端面を持つ端面発光型発光ダイ
オード114を形成する。次に、n−GaAsからなる
半導体基板111上に通常のフォトグラフィー技術とウ
ェットエッチング技術を利用して段差112を形成す
る。その後、基板111における段差112の側面にイ
オン注入法を用いてP型不純物注入領域127を形成し
て、受光面の法線が基板111面と一致しないフォトダ
イオード113を形成する。注入イオンの活性化にはR
TAを用いて発光ダイオード114への影響を最小限に
する。以上の工程を用いることによつて発光ダイオード
114作製時のフォトダイオード113への熱の影響を
無くすことができる。このため、発光ダイオード114
とフォトダイオード113の構造を、それぞれ個別に最
適化を行うことができる。
【0044】次に、ウェハー全体にプラズマ気層成膜法
を用いてSiO2からなる絶縁膜121を形成し、ウェ
ットエッチングによってコンタクトホール122,12
3を形成する。次に、ウェハー全体にrfマグネトロン
スパッタ法によつてAlの膜を成膜し、通常のフォトリ
ソグラフィー技術とRIEを用いて配線電極124,1
25を形成する。次に、n−GaAsからなる半導体基
板111上に通常のフォトグラフィー技術とウェットエ
ッチング技術によって、素子上方から見てフォトダイオ
ード113と発光ダイオード114を結ぶ直線上で、フ
ォトダイオード113の発光ダイオード114側でない
方向にフォトダイオード113の光出射方向から発光ダ
イオード114の光出射端面前方に向けて溝128を形
成する。最後に、抵抗加熱蒸着法を用いてAu/Ni/
Au−Geを成膜して裏面電極126とする。これによ
って、発光及び受光機能を有する第6実施例の半導体光
素子が得られる。
【0045】この第6実施例は、光の入出力を同一方向
に行うことから、前方に光ファイバーを設置することに
よって、複雑な光学系を用いること無く、1本の光ファ
イバーで双方向通信を行うことができる利点を有する。
また、半導体基板111には光の出入力方向と同一方向
に溝128が設けられていることから、この溝128内
に光ファイバーをその一部が埋設される形で端面が第6
実施例の光入出射面に近接するように設置することによ
って、光ファイバーと第6実施例の半導体光素子との光
学的な位置合わせを行うことができる。また、第6実施
例の半導体光素子を製造する請求項7記載の半導体光素
子製造方法の実施例では、第3実施例の半導体光素子を
製造する請求項7記載の半導体光素子製造方法の実施例
と同様に発光ダイオードとフォトダイオードをそれぞれ
個別に設計することが可能となる。
【0046】上記実施例においては、GaAs/AlG
aAs系半導体を用いたが、InP/InGaAsP系
などの他の半導体を用いるようにしてもよい。また、上
記実施例では、エピタキシャル成長法として有機金属気
相成長法を用いたが、分子線エピタキシャル成長法や液
相成長法を用いるようにしてもよい。また、上記実施例
において述べた各相の組成及び膜厚については特に限定
されるものではない。
【0047】図6は本発明の第7実施例の前提となる並
列光伝送用送受信モジュールを示す。この並列光伝送用
送受信モジュールは、請求項6記載の発明の実施例(例
えば上記第4実施例)の半導体光素子を同一基板上に直
線状に配置した半導体光素子アレー131の溝72
72にそれぞれ光ファイバー132〜132を、
その一部が埋設する形で端面が半導体光素子の光入出射
面に近接するように配置している。半導体光素子アレー
131の各半導体光素子の配線電極84〜84,8
〜85は駆動ICからなる駆動回路133に接続
され、装置がデータや命令を入力可能であるかどうかを
示す信号(以下ビジー信号と呼ぶ)以外の信号134は
光ファイバー132〜132n−2が1チャンネル当
り1本づつ駆動IC133を介して割り当てられ、ビジ
ー信号135は1チャンネル当り2本の光ファイバー1
32n−1,132が駆動IC133を介して割り当
てられて半導体光素子アレー131及び駆動IC133
により並列光伝送用送受信モジュール136が構成され
る。
【0048】ビジー信号135は駆動IC133及び半
導体光素子アレー131を介して1チャンネル当り2本
の光ファイバー132n-1,132nにより送受信され、
ビジー信号以外の信号134は駆動IC133及び半導
体光素子アレー131を介して1チャンネル当り1本づ
つの光ファイバー1321〜132n-2により送受信され
る。
【0049】上記実施例の半導体光素子は、発光ダイオ
ードから出射された光が直接に、もしくは光ファイバー
の端面の反射でフォトダイオードに入射するから、光の
入出力を1個のみで同時に行うことはできない。しか
し、デジタル機器間の信号伝送においては、ビジー信号
を以外の信号は双方のデジタル機器から同時に信号を発
することはない。このため、並列光伝送用送受信モジュ
ール136では、ビジー信号以外の信号134は1チャ
ンネル当り1本づつの光ファイバー132〜132
n−2を割り当てたことにより、使用する光ファイバー
の本数を大幅に削減することができる。
【0050】図7は本発明の第実施例を示す。この第
実施例は請求項記載の発明の実施に用いたものであ
り、伝送を行う機器の双方に上記並列光伝送用送受信モ
ジュール136をそれぞれ用いている。ビジー信号以外
の信号138は1チャンネル当り1本づつの光ファイバ
ー132〜132n−2が割り当てられて上記実施例
の半導体光素子13711〜1371n,13721
1372n及び駆動用回路13311〜13
1n−1,13321〜1332n−1からなる並列
光伝送用送受信モジュール136を介して光ファイバー
132〜132n−2により時系列で送受信される。
ビジー信号以外のコントロール信号やデータバスでは、
複数の機器から同時に信号が発せられることはない。こ
のため、ビジー信号以外の信号138の並列光伝送が可
能となる。
【0051】また、同時に複数の機器から信号が発せら
れることがあるビジー信号139は1チャンネル当り2
本の光ファイバー132n-1,132nが割り当てられ、
上記実施例の半導体光素子1371n-1,1371n,13
2n-1,1372nが受光専用半導体光素子1371n,1
372n及び発光専用半導体光素子1371n-1,137
2n-1とされて光ファイバー1321〜132n-2に対する
各々の光伝送方向が1方向のみとされることによって見
かけ上論理和機能が持たせられている。すなわち、ビジ
ー信号139は半導体光素子1371n-1〜1371n,1
372n-1〜1372n、駆動用回路13311〜13
1n-1,13321〜1332n-1からなる並列光伝送用送
受信モジュール136を介して光ファイバー1321
132n-2により送受信される。この第8実施例では、
ビジー信号以外の信号138は1チャンネル当り1本づ
つの光ファイバー1321〜132n-2を割り当てたこと
により、使用する光ファイバーの本数を大幅に削減する
ことができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、半導体基板に対して水平方向にモノリシックに集積
化され、受光面の法線が前記半導体基板面の法線と一致
していないフォトディテクタと、端面発光型発光ダイオ
ードとを有し、この発光ダイオードの光出射方向と前記
フォトディテクタの受光面の法線を前記半導体基板面に
水平な成分と垂直な成分に分解した場合の水平方向成分
方向とを同一とし同一の光ファイバーで受発光を可能
としたので、光ファイバーに対して光の入射及び出射を
行うことができ、1チャンネル当り1本の光ファイバー
で光の送信及び受信を行うことが可能となる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の半導体光素子において、半導体基板上に形成した段
差の側面部分に前記フォトディテクタを形成し、かつ、
前記半導体基板における前記段差の下段に前記端面発光
型発光ダイオードを形成したので、光ファイバーに対し
て光の入射及び出射を行うことができ、1本の光ファイ
バーで光の送信及び受信を行うことが可能となる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の半導体光素子において、半導体基板上に形成した段
差の側面部分に前記フォトディテクタを形成し、かつ、
前記半導体基板における前記段差の上段に前記端面発光
型発光ダイオードを形成したので、光ファイバーに対し
て光の入射及び出射を行うことができ、1本の光ファイ
バーで光の送信及び受信を行うことが可能となる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の半導体光素子において、半導体基板上に形成した溝
の側面部分に前記フォトディテクタを形成し、かつ、前
記半導体基板における前記溝の上段に前記端面発光型発
光ダイオードを形成したので、光ファイバーに対して光
の入射及び出射を行うことができて1本の光ファイバー
で光の送信及び受信を行うことが可能となり、溝内に光
ファイバーをその一部が埋設される形でその端面が半導
体光素子光入出射面に近接するように設置することによ
って、光ファイバーとの光学的な位置合わせを行うこと
ができる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の半導体光素子において、該素子の上方から見て前記
半導体基板における前記フォトディテクタと前記発光ダ
イオードとを結ぶ直線上で、前記発光ダイオードの前記
フォトディテクタ側ではない方向に溝を設けたので、光
ファイバーに対して光の入射及び出射を行うことができ
て1本の光ファイバーで光の送信及び受信を行うことが
可能となり、溝内に光ファイバーをその一部が埋設され
る形でその端面が半導体光素子光入出射面に近接するよ
うに設置することによって、光ファイバーとの光学的な
位置合わせを行うことができる。
【0057】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の半導体光素子において、該素子の上方から見て前記
半導体基板における前記フォトディテクタと前記発光ダ
イオードとを結ぶ直線上で、前記フォトディテクタの前
記発光ダイオード側ではない方向に溝を設けたので、光
ファイバーに対して光の入射及び出射を行うことができ
て1本の光ファイバーで光の送信及び受信を行うことが
可能となり、溝内に光ファイバーをその一部が埋設され
る形でその端面が半導体光素子光入出射面に近接するよ
うに設置することによって、光ファイバーとの光学的な
位置合わせを行うことができる。
【0058】請求項7記載の発明によれば、請求項2ま
たは3または4記載の半導体光素子を製造する半導体光
素子製造方法であって、前記半導体基板上に段差もしく
は溝を形成し、この段差もしくは溝の形成前もしくは形
成後にエピタキシャル成長法を用いて前記発光ダイオー
ドを形成し、これらの後に前記フォトディテクタをイオ
ン注入法を用いて形成するので、発光ダイオードとフォ
トダイオードをそれぞれ個別に設計することが可能とな
る。
【0059】請求項8記載の発明によれば、同一方向に
対して光の受発光を行うことのできる請求項1〜7のい
ずれか1つに記載の半導体光素子を用いて並列光伝送を
行う光伝送方式であって、双方向とも同一構造の半導体
素子を用いて通信を行い、双方向とも同一の波長の光を
用い、装置がデータや命令を入力可能であるかどうかを
示す第1の信号以外の信号に対しては前記半導体光素子
の受発光を時系列で行い、前記第1の信号に対しては2
つの前記半導体光素子をそれぞれ受光専用と発光専用と
して割り当てて並列光伝送を行うので、使用光ファイバ
ーを大幅に削減できる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2実施例を示す斜視図及び断面図で
ある。
【図2】本発明の第3実施例を示す斜視図及び断面図で
ある。
【図3】本発明の第4実施例を示す斜視図及び断面図で
ある。
【図4】本発明の第5実施例を示す斜視図及び断面図で
ある。
【図5】本発明の第6実施例を示す斜視図及び断面図で
ある。
【図6】本発明の第7実施例の前提となる並列光伝送用
送受信モジュールを示す平面図である。
【図7】本発明の第実施例を示す概略図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す斜視図及び断面図で
ある。
【符号の説明】
11,31,51,71,91,111 半導体基
板 12,32,52,92,112 段差 13,33,53,73,93,113 フォトダ
イオード 14,34,54,74,94,114 発光ダイ
オード 72,108,128 溝 131 半導体光素子アレー 132〜132 光ファイバー 133 駆動IC 13311〜1331n−1,13321〜133
2n−1 駆動用回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/15 H01L 33/00 H01L 31/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に対して水平方向にモノリシッ
    クに集積化され、受光面の法線が前記半導体基板面の法
    線と一致していないフォトディテクタと、端面発光型発
    光ダイオードとを有し、この発光ダイオードの光出射方
    向と前記フォトディテクタの受光面の法線を前記半導体
    基板面に水平な成分と垂直な成分に分解した場合の水平
    方向成分の方向とを同一とし同一の光ファイバーで受発
    光を可能としたことを特徴とする半導体光素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体光素子において、半
    導体基板上に形成した段差の側面部分に前記フォトディ
    テクタを形成し、かつ、前記半導体基板における前記段
    差の下段に前記端面発光型発光ダイオードを形成したこ
    とを特徴とする半導体光素子。
  3. 【請求項3】請求項1記載の半導体光素子において、半
    導体基板上に形成した段差の側面部分に前記フォトディ
    テクタを形成し、かつ、前記半導体基板における前記段
    差の上段に前記端面発光型発光ダイオードを形成したこ
    とを特徴とする半導体光素子。
  4. 【請求項4】請求項1記載の半導体光素子において、半
    導体基板上に形成した溝の側面部分に前記フォトディテ
    クタを形成し、かつ、前記半導体基板における前記溝の
    上段に前記端面発光型発光ダイオードを形成したことを
    特徴とする半導体光素子。
  5. 【請求項5】請求項2記載の半導体光素子において、該
    素子の上方から見て前記半導体基板における前記フォト
    ディテクタと前記発光ダイオードとを結ぶ直線上で、前
    記発光ダイオードの前記フォトディテクタ側ではない方
    向に溝を設けたことを特徴とする半導体光素子。
  6. 【請求項6】請求項3記載の半導体光素子において、該
    素子の上方から見て前記半導体基板における前記フォト
    ディテクタと前記発光ダイオードとを結ぶ直線上で、前
    記フォトディテクタの前記発光ダイオード側ではない方
    向に溝を設けたことを特徴とする半導体光素子。
  7. 【請求項7】請求項2または3または4記載の半導体光
    素子を製造する半導体光素子製造方法であって、前記半
    導体基板上に段差もしくは溝を形成し、この段差もしく
    は溝の形成前もしくは形成後にエピタキシャル成長法を
    用いて前記発光ダイオードを形成し、これらの後に前記
    フォトディテクタをイオン注入法を用いて形成すること
    を特徴とする半導体光素子製造方法。
  8. 【請求項8】同一方向に対して光の受発光を行うことの
    できる請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体光素
    子を用いて並列光伝送を行う光伝送方式であって、双方
    向とも同一構造の半導体素子を用いて通信を行い、双方
    向とも同一の波長の光を用い、装置がデータや命令を入
    力可能であるかどうかを示す第1の信号以外の信号に対
    しては前記半導体光素子の受発光を時系列で行い、前記
    第1の信号に対しては2つの前記半導体光素子をそれぞ
    れ受光専用と発光専用として割り当てて並列光伝送を行
    うことを特徴とする光送方式。
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