JP3397418B2 - ロードセル - Google Patents

ロードセル

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JP3397418B2
JP3397418B2 JP35140493A JP35140493A JP3397418B2 JP 3397418 B2 JP3397418 B2 JP 3397418B2 JP 35140493 A JP35140493 A JP 35140493A JP 35140493 A JP35140493 A JP 35140493A JP 3397418 B2 JP3397418 B2 JP 3397418B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子秤や計量コンベア
等の各種の計量機器に用いられるロードセルの改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子秤等の計量機器で用いられる
ロードセルは、一端の固定剛体部と、他端の可動剛体部
と、これらの剛体部間に架設され、かつ両端部に薄肉状
の可撓部が設けられた上下のビーム部とでほぼ中空四辺
形状とされた起歪体を用い、上記可動剛体部に被計量物
の重量が印加されて上記各可撓部が変形することにより
該可動剛体部が固定剛体部に対して相対的に下方に変位
したときに、その変位を例えば容量型の変位センサによ
り検出し、或はその変位に対応する上記各可撓部の表面
における歪を歪センサにより検出し、これを印加された
被計量物の重量に変換して出力するように構成されたも
のである。
【0003】ところで、この種のロードセルにおいて
は、上記起歪体の可動剛体部には被計量物の重量のみが
印加されるのではなく、例えば電子秤の場合には、該可
動剛体部に取り付けられた計量皿の重量が、また、各種
の計量システムで用いられる計量コンベアの場合には、
コンベアユニットの重量が風袋重量として印加されるこ
とになる。
【0004】したがって、当該計量機器の秤量、即ち測
定可能な被計量物の最大重量に対して、ロードセルとし
ては著しく容量の大きなものを用いなければならないこ
とになり、該計量機器の大型化やコストの上昇等を招く
と共に、計量精度が低下することになるのである。
【0005】この問題に対して、特公平2−7415号
公報には、可動剛体部に印加される風袋重量を相殺しも
しくは軽減することによりロードセルの小容量化を可能
とした発明が開示されている。
【0006】このロードセル1は、図9に示すように、
両端の固定剛体部2及び可動剛体部3と、これらの剛体
部2,3間に架設されて両端部に可撓部4a,4b,5
a,5bがそれぞれ設けられた上下のビーム部4,5と
を有する起歪体6を用い、上記可動剛体部3に作用する
荷重に応じた起歪体6の変形を上記各可撓部4a,4
b,5a,5bの表面に配設した歪センサ7…7で検出
することにより上記荷重を測定するように構成したもの
において、上記上下のビーム部4,5の中間部に固定剛
体部2側に延びるアーム部材8,8を取り付け、その固
定剛体部2を越えた自由端部にそれぞれバランスウエイ
ト9,9を取り付けた構造とされている。
【0007】このロードセル1によれば、バランスウエ
イト9,9の重量とアーム部材8,8の長さ等で定まる
図示の方向のモーメントm1,m2が上下のビーム部
4,5に作用することになり、これらのモーメントm
1,m2が可動剛体部3に対して上向きの垂直荷重fと
して作用し、該可動剛体部3に下向きに作用する風袋物
10の重量f′を相殺しもしくは軽減することになる。
【0008】したがって、当該計量機器の一定の秤量に
対してロードセルを小容量化することが可能となり、該
計量機器の小型化やコストの低減、及び計量精度の向上
等が期待できることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のロード
セル1の場合、次のような問題点がある。
【0010】まず、バランスウエイト9,9及びアーム
部材8,8の重量が上下のビーム部4,5の中間に垂直
荷重f1,f2として作用するため、これらのビーム部
4,5の固定剛体部2側の可撓部4a,5aには、風袋
物10の重量f′による剪断荷重に加えて、可動剛体部
3側の可撓部4b,5bよりも上記垂直荷重f1,f2
分だけ余分に剪断荷重が作用することになる。そのた
め、上下のビーム部4,5において、固定剛体部2側の
可撓部4a,5aと可動剛体部3側の可撓部4b,5b
とで表面の初期歪が異なることになる。
【0011】また、上下のバランスウエイト9,9の重
量、アーム部材8,8の長さや重量、及びビーム部4,
5に対する取り付け位置等にばらつきがある場合、上下
のビーム部4,5間で、可撓部4a,4b,5a,5b
の表面の歪にアンバランスが生じることになる。さら
に、ビーム部4,5の中間部にアーム部材8,8の端部
をねじ部材11…11を用いて固着する構成であるた
め、このねじ部材11…11の締め付けの影響が各可撓
部4a,4b,5a,5bの表面の歪に影響を及ぼすこ
とになる。そして、これらの現象が全て計量精度を低下
させる要因となるのである。
【0012】さらに、図9に示すような歪センサを各可
撓部の表面に配設した構成のロードセルの場合、ビーム
部材の中間部に各歪センサが接続される配線パターンを
配設すると共に、これらをシリコーンゴム等の防湿材で
コーティングするのが通例であるが、ビーム部4,5の
中間部にアーム部材8,8が取り付けられる上記の構成
の場合、配線パターンの配設及びコーティングが困難と
なるのである。
【0013】なお、上記公報の第3図には、上下のビー
ム部の各可撓部に配設される歪センサに変えて、両側の
剛体部間の変位を直接検出する容量型の変位センサを用
いると共に、バランスウエイトを上側のビーム部にのみ
取り付けた構成が示されているが、この場合も、このバ
ランスウエイトが取り付けられた上側のビーム部におい
ては、両側の可撓部に作用する剪断荷重が異なることに
なり、起歪体の変形にアンバランスを発生させることに
なる。
【0014】本発明は、風袋重量を相殺しもしくは軽減
するバランスウエイトを備えたロードセルにおける上記
のような問題点を解消することにより、当該計量機器の
一定の秤量に対してロードセルの容量を小さくすること
を可能とすると共に、特に上記バランスウエイトを備え
たことによる起歪体の変形のアンバランスを極力回避
し、もって計量精度の一層の向上を図ることを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0016】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、一端の固定剛体部と、風袋物を介
して被計量物の重量が印加される他端の可動剛体部と、
これらの剛体部間に架設され、かつ両端部に可撓部が設
けられた上下のビーム部とを有する起歪体を用い、上記
可動剛体部に上記風袋物を介して被計量物の重量が印加
されたときの該起歪体の変形をセンサによって検出する
ことにより、上記重量を測定するように構成されたロー
ドセルにおいて、上下のビーム部の中間に両側の剛体部
間にわたって中間ビーム部を架設し、この中間ビーム部
の両側面に、固定剛体部側に延びる一対のアーム部材を
取り付けると共に、これらのアーム部材の上記固定剛体
部を越えて延びた自由端部に、上記可動剛体部に印加さ
れる風袋物の重量を相殺するようなモーメントを発生さ
せるバランスウエイトを取り付けたことを特徴とする。
【0017】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明と同様の起歪体を用いるロ
ードセルにおいて、固定剛体部もしくは該固定剛体部に
固着されたロードセル支持部材の両側面に一対のアーム
部材の中間部をそれぞれ回動自在に支持させて、その可
動剛体部側に延びる自由端部を該可動剛体部への係止部
とすると共に、その反対側に延びる端部に、上記可動剛
体部に印加される風袋物の重量を相殺するような上向き
の荷重を上記係止部を介して作用させるバランスウエイ
トを取り付けたことを特徴とする。
【0018】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、同じく第1発明と同様の起歪体を用い
るロードセルにおいて、可動剛体部もしくは該可動剛体
部に固着された風袋物取付部材の両側面に一対のアーム
部材の一端部を回動自在にそれぞれ支持させると共に、
これらのアーム部材の中間部に上記固定剛体部の上面に
転動自在に載置されるローラを回動自在に支持させ、か
つこれらのアーム部材の可動剛体部と反対側に延びる自
由端部に、該可動剛体部に印加される風袋物の重量を相
殺するような上向きの荷重を作用させるバランスウエイ
トを取り付けたことを特徴とする。
【0019】そして、請求項4に係る発明(以下、第4
発明という)は、上記第1発明から第3発明までのいず
れかに係るロードセルにおいて、可動剛体部に風袋物を
介して被計量物の重量が印加されたときの起歪体の変形
を検出するセンサとして、上下のビーム部の両端部にお
ける各可撓部に配設されて、これらの可撓部の表面の歪
をそれぞれ検出する歪センサを用いたことを特徴とす
る。
【0020】また、請求項5に係る発明(以下、第5発
明という)は、同じく第1発明から第3発明までのいず
れかに係るロードセルにおいて、起歪体の変形を検出す
るセンサとして、可動剛体部と固定剛体部との間に介設
されて、該可動剛体部の固定剛体部に対する上下方向の
変位を検出する変位センサを用いたことを特徴とする。
【0021】
【作用】上記の構成によれば、次のような作用が得られ
る。
【0022】まず、第1発明によれば、上下のビーム部
の中間に両側の剛体部間にわたって架設された中間ビー
ム部の両側面にアーム部材が取り付けられて、これらの
アーム部材の自由端部にバランスウエイトが取り付けら
れるので、このバランスウエイトによるモーメントに基
づいた上向きの荷重が上記中間ビーム部から可動剛体部
に作用して、該可動剛体部に印加される風袋重量を相殺
しもしくは軽減することになる。
【0023】その場合に、上記バランスウエイト及びア
ーム部材の重量に基づく垂直荷重による剪断荷重は、中
間ビーム部に作用することになり、また、バランスウエ
イトは1個備えられるだけであるから、2個備えられる
場合のような重量のばらつきを生じることもなく、さら
に、アーム部材が上下のビーム部に取り付けられる際の
ねじ部材の締め付けによる可撓部表面に対する影響もな
い。したがって、被計量物の重量が印加されたときに、
上下のビーム部の各可撓部における歪の発生ないし起歪
体全体としての変形にアンバランスが生じることがな
く、上記各可撓部の表面における歪もしくは固定剛体部
に対する可動剛体部の変位が被計量物の重量に精度よく
対応することになる。
【0024】また、第2発明によれば、固定剛体部もし
くは該固定剛体部に個着されたロードセル支持部材の両
側面に中間部が回動自在に支持された一対のアーム部材
の可動剛体部側に延びる端部が該可動剛体部側に係止さ
れ、かつその反対側に延びる自由端部にバランスウエイ
トが取り付けられているから、該バランスウエイトの重
量が可動剛体部に対して上向きの荷重として直接作用す
ることになり、この荷重により該可動剛体部に印加され
る風袋重量が相殺されもしくは軽減されることになる。
【0025】さらに、第3発明によれば、可動剛体部も
しくは該可動剛体部に固着された風袋物取付部材の両側
面に一端部が回動自在に支持された一対のアーム部材の
中間部がローラを介して固定剛体部の上面に支持され、
かつその可動剛体部と反対側に延びる自由端部にバラン
スウエイトが取り付けられているから、該バランスウエ
イトの重量が可動剛体部に対して上向きの荷重として直
接作用することになる。したがって、この第3発明によ
っても、可動剛体部に印加される風袋物の重量が相殺さ
れもしくは軽減されることになる。
【0026】そして、この第2発明及び第3発明におい
ても、上記第1発明と同様に、バランスウエイト及びア
ーム部材の重量に基づく垂直荷重による剪断荷重が上下
のビーム部に作用することがなく、また、バランスウエ
イトは1個備えられるだけであるから、その重量がばら
つくといったこともない。さらに、アーム部材が上下の
ビーム部に取り付けられる際のねじ部材の締め付けによ
る可撓部の表面に対する影響もない。したがって、被計
量物の重量が印加された際の上下のビーム部の各可撓部
の表面における歪もしくは固定剛体部に対する可動剛体
部の変位が上記被計量物の重量に精度よく対応すること
になる。
【0027】さらに、第4発明によれば、上記第1発明
ないし第3発明の作用が、上下のビーム部の両端部にお
ける各可撓部に配設された歪センサにより該可撓部の表
面の歪をそれぞれ検出するように構成されたロードセル
で得られることになる。その場合に、上下のビーム部に
アーム部材が取り付けられることはないから、上記歪セ
ンサが接続される配線パターンをビーム部材の中間部に
配設することができると共に、これらをシリコーンゴム
等の防湿材でコーティングすることが可能となる。
【0028】また、第5発明によれば、可動剛体部と固
定剛体部との間に介設された変位センサによって該可動
剛体部の固定剛体部に対する上下方向の変位を検出する
ように構成されたロードセルについて、上記第1発明な
いし第3発明の作用が得られ、上記可動剛体部の固定剛
体部に対する変位が被計量物の重量に精度よく対応する
と共に、その変位が変位センサによって直接検出される
ことになる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、この実施例は本発明に係るロードセルを計量コンベ
アに適用したものである。
【0030】図1、図2は第1実施例に係るロードセル
20を示すもので、このロードセル20の起歪体21
は、両端の固定剛体部22及び可動剛体部23と、これ
らの剛体部22,23間に架設されて両端部に薄肉状と
された可撓部24a,24b,25a,25bがそれぞ
れ設けられた上下のビーム部24,25と、これらのビ
ーム部24,25間において両側の剛体部22,23間
に架設され、かつ両端部が薄肉状の可撓部26a,26
bとされた中間ビーム部26とで構成されている。
【0031】また、この起歪体21における上下のビー
ム部24,25の各可撓部24a,24b,25a,2
5bの表面には歪センサ27…27が配設され、上記固
定剛体部22に対して可動剛体部23が下方に変位した
ときの上側のビーム部24の固定剛体部22側の可撓部
24aの表面及び下側のビーム部25の可動剛体部23
側の可撓部25bの表面における引張歪と、上側のビー
ム部24の可動剛体部23側の可撓部24bの表面及び
下側のビーム部25の固定剛体部22側の可撓部25a
の表面における圧縮歪とをそれぞれ検出することによ
り、所定の電気回路を介して、上記可動剛体部23の固
定剛体部22に対する変位量、即ち可動剛体部23に印
加された重量が出力されるようになっている。
【0032】そして、上記固定剛体部22がブラケット
28を介して固定されていると共に、可動剛体部23に
は風袋物としてコンベアユニット29が取り付けられ、
このコンベアユニット29上に被計量物30が搬入され
るようになっている。
【0033】さらに、このロードセル20においては、
上記中間ビーム部26の両側面に一対のアーム部材3
1,31の一端部がボルト32…32により固着されて
いると共に、これらのアーム部材31,31は固定剛体
部22側に延び、該固定剛体部22を越えた自由端部に
バランスウエイト33が取り付けられている。
【0034】上記の構成によれば、起歪体21の可動剛
体部23にはコンベアユニット29の重量と該ユニット
29上の被計量物30の重量とが下向きの荷重として作
用する。
【0035】一方、バランスウエイト33の重量は、ア
ーム部材31,31の一端部が取り付けられた中間ビー
ム部26に下向きの荷重Fとして作用すると同時に、図
1上で時計方向回りのモーメントMを該中間ビーム部2
6に発生させることになる。そして、このモーメントM
は、上記可動剛体部23に対しては上向きの荷重として
作用することになる。
【0036】したがって、上記バランスウエイト33の
重量或はアーム部材31,31の長さ等を適切に設定
し、上記モーメントMに基づいて可動剛体部23に作用
する上向きの荷重がコンベアユニット29の重量に基づ
く下向きの荷重に等しくなるようにすれば、これらの荷
重が可動剛体部23内で互いに相殺して、該可動剛体部
23にはコンベアユニット29上の被計量物30の重量
に基づく荷重のみが作用することになる。
【0037】これにより、ロードセル20としては、当
該計量コンベアの秤量に対応する容量を備えていれば足
りることになり、また、風袋重量が相殺されることによ
り、計量精度が著しく向上することになる。
【0038】そして、特に上記の構成によれば、バラン
スウエイト33及びアーム部材31,31の重量に基づ
く垂直荷重Fによる剪断荷重は、中間ビーム部26の固
定剛体部22側の可撓部26aに作用することになるの
で、この剪断荷重が上下のビーム部24,25における
各可撓部24a,24b,25a,25bの表面の歪に
アンバランスを生じさせることがなく、また、上記アー
ム部材31,31を固定するボルト32…32の締め付
けによる影響がこれらの可撓部24a,24b,25
a,25bの表面に及ぶこともない。
【0039】さらに、バランスウエイト33は1個備え
られるだけであるから、その重量やアーム部材31,3
1の長さのばらつき等によって上記各可撓部24a,2
4b,25a,25bの表面における歪にアンバランス
を生じさせることもない。その結果、被計量物30の重
量が一層精度よく測定されることになる。
【0040】なお、アーム部材31,31が中間ビーム
部26に取り付けられることに伴って、図1に鎖線で示
すように、上下のビーム部24,25の中間部の表面に
歪センサ27…27が接続される配線パターン34,3
4を配設し、また、これらをシリコーンゴム等の防湿材
35,35でコーティングすることも可能となる。
【0041】次に、図3、図4に示す第2実施例につい
て説明する。
【0042】この実施例に係るロードセル40の起歪体
41は、両端の固定剛体部42及び可動剛体部43と、
これらの剛体部42,43間に架設されて両端部に薄肉
状の可撓部44a,44b,45a,45bがそれぞれ
設けられた上下のビーム部44,45とで構成されてい
る。
【0043】そして、前記第1実施例におけるロードセ
ル20と同様に、上下のビーム部44,45の各可撓部
44a,44b,45a,45bの表面には歪センサ4
7…47がそれぞれ配設されて、上記可動剛体部43の
固定剛体部42に対する変位量、即ち、可動剛体部43
に印加された重量が所定の電気回路を介して出力される
ようになっている。
【0044】また、上記固定剛体部42がブラケット4
8を介して固定されると共に、可動剛体部43には風袋
物としてコンベアユニット49が取り付けられ、このコ
ンベアユニット49上に被計量物50が搬入されるよう
になっている点も前記第1実施例におけるロードセル2
0と同様である。
【0045】一方、この第2実施例に係るロードセル4
0においては、上記固定剛体部42の両側面に一対のア
ーム部材51,51の中間部がピン52,52により回
転自在に支持されている。そして、これらのアーム部材
51,51の反可動剛体部43側の端部にはバランスウ
エイト53が取り付けられていると共に、可動剛体部4
3側の端部は係止部51a,51aとされて、該可動剛
体部43の両側面にそれぞれ備えられたローラ54,5
4に下方から係止されている。
【0046】このような構成によれば、バランスウエイ
ト53の重量が、一対のアーム部材51,51及びロー
ラ54,54を介して可動剛体部43に上向きの荷重と
して作用することになる。したがって、該バランスウエ
イト53の重量或はアーム部材51,51の長さ等を適
切に設定することにより、可動剛体部43に作用するコ
ンベアユニット49の重量に基づく下向きの荷重を相殺
することができ、該可動剛体部43にコンベアユニット
49上の被計量物50の重量に基づく荷重のみを作用さ
せることが可能となる。
【0047】したがって、前記第1実施例におけるロー
ドセル20と同様に、計量コンベアとしての一定の秤量
に対して容量を小さくすることができると共に、計量精
度が向上することになる。
【0048】そして、特にこのロードセル40において
は、アーム部材51,51は固定剛体部42に支持され
るので、バランスウエイト53及びアーム部材51,5
1の重量に基づく垂直荷重による剪断荷重が上下のビー
ム部44,45の固定剛体部42側の可撓部44a,4
5aに作用することがない。また、前記第1実施例のロ
ードセル20と同様に、上下のビーム部にアーム部材を
取り付ける場合のような各可撓部の表面への影響がな
く、さらに、バランスウエイト53は1個備えられるだ
けであるから、その重量やアーム部材51,51の長さ
のばらつき等によって上下のビーム部44,45におけ
る各可撓部44a,44b,45a,45bの表面にお
ける歪にアンバランスを生じさせることもない。
【0049】また、上下のビーム部44,45の中間部
表面に歪センサが接続される配線パターンを配設した
り、これらをシリコーンゴム等の防湿材でコーティング
することも可能となる。さらに、この実施例では、アー
ム部材51,51の一端の係合部51a,51aが可動
剛体部43に対してローラ54を介して係止されるの
で、この係止部における摩擦が被計量物の重量による起
歪体の変形に悪影響を及ぼして計量精度を低下させると
いった不具合が回避される。
【0050】次に、図5、図6に示す第3実施例につい
て説明すると、この実施例に係るロードセル60は上記
第2実施例に係るロードセル40の変形例であって、こ
のロードセル60においては、起歪体61における固定
剛体部62の両側面にピン72,72を介して回転自在
に支持されて、反可動剛体部63側の端部にバランスウ
エイト73が取り付けられた一対のアーム部材71,7
1が、可動剛体部63側の端部で連結されて、その連結
部71aに係止部材としてのローラ74が備えられてい
る。そして、このローラ74は可動剛体部63の内側面
の幅方向の中央に設けられた突起63aに下方から係止
されている。
【0051】この実施例に係るロードセル60において
は、上記第2実施例に係るロードセル40と同様の作用
が得られると共に、両側のアーム部材71,71が連結
されて、1個のローラ74を介して可動剛体部63の内
側面の幅方向の中央に設けられた突起63aに係止され
ているから、該可動剛体部63に上向きに作用する荷重
が幅方向に偏ることがなく、この偏りによる起歪体61
における捩じりモーメントの発生が回避されることにな
る。したがって、計量精度がさらに向上することにな
る。
【0052】ここで、上記第2、第3実施例に係るロー
ドセル40,60においては、一対のアーム部材51,
51、71,71が起歪体41,61の固定剛体部4
2,62に回転自在に支持されているが、該固定剛体部
42,62に固着されたブラケット48,68に一対の
アーム部材51,51、71,71を回転自在に支持さ
せるようにしてもよい。
【0053】また、第7図に示す第4実施例に係るロー
ドセル80においては、起歪体81の可動剛体部83に
取り付けられたコンベアユニット89の取付部89aの
両側面に一対のアーム部材91,91の一端部がピン9
2,92を介して回動自在に支持されていると共に、こ
れらのアーム部材91,91の中間部に回転自在に支持
されたローラ94が固定剛体部82の上面に転動自在に
載置され、かつ両アーム部材91,91の反可動剛体部
83側に延びる自由端部にバランスウエイト93が取り
付けられている。
【0054】したがって、この実施例においても、バラ
ンスウエイト93の重量に基づく上向きの荷重が起歪体
81の可動剛体部83に作用することになり、該可動剛
体部83に作用するコンベアユニット89の重量に基づ
く下向きの荷重が相殺されることになる。
【0055】なお、以上の各実施例に係るロードセル2
0,40,60,80においては、被計量物の重量に対
応する起歪体の変形を上下のビーム部の各可撓部に配設
した歪センサによって検出するようになっているが、図
8に示す第5実施例に係るロードセル100のように、
起歪体101における固定剛体部102と可動剛体部1
03の互いに対向する面にそれぞれ一体的に突起102
a,103aを設け、これらの突起102a,103a
間に容量型の変位センサ107を介設して、固定剛体部
102に対する可動剛体部103の下方への変位を直接
検出するようにしてもよい。
【0056】そして、このロードセル100において
も、バランスウエイト113やアーム部材111,11
1の重量に基づく垂直荷重が剪断荷重として上下のビー
ム部104,105に作用することがないから、各可撓
部104a,104b,105a,105bの表面にお
ける歪にアンバランスが生じることはなく、高い計量精
度が得られる。
【0057】ここで、この第5実施例に係るロードセル
100は、第2実施例に係るロードセル40における歪
センサ47…47に変えて容量型の変位センサ107を
用いたものであるが、第1実施例、第3実施例もしくは
第4実施例に係るロードセル20,60,80について
容量型の変位センサを用いることも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明に係るロードセルに
よれば、風袋重量を相殺しもしくは軽減するバランスウ
エイトを備えたロードセルにおいて、このバランスウエ
イトや、これを支持するアーム部材の重量に基づく垂直
荷重による剪断荷重が上下のビーム部における可撓部に
作用して各可撓部の歪みにアンバランスを生じさせるこ
とが回避されると共に、アーム部材を上下のビーム部に
取り付ける場合のようなねじ部材の締め付けによる可撓
部表面の歪に対する影響もなく、さらに、バランスウエ
イトは1個備えられるだけであるから、その重量のばら
つき等によって上下のビーム部の各可撓部の表面におけ
る歪の発生にアンバランスが生じることもない。したが
って、上記各可撓部の表面における歪、もしくは起歪体
全体としての変形、即ち固定剛体部に対する可動剛体部
の変位が、被計量物の荷重に対応して精度よく発生する
ことになる。
【0059】これにより、風袋重量を相殺すことによる
小容量化や計量精度の向上に加えて、上記のような各可
撓部の表面の歪に対する悪影響もしくは固定剛体部に対
する可動剛体部の変位に対する悪影響が排除されること
になり、その結果、計量精度が一層向上することにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るロードセルの側面
図である。
【図2】 同ロードセルのコンベアユニットを除去した
状態の平面図である。
【図3】 第2実施例に係るロードセルの側面図であ
る。
【図4】 同ロードセルのコンベアユニットを除去した
状態の平面図である。
【図5】 第3実施例に係るロードセルの側面図であ
る。
【図6】 同ロードセルの一部を破断した状態の平面図
である。
【図7】 第4実施例に係るロードセルの側面図であ
る。
【図8】 第5実施例に係るロードセルの側面図であ
る。
【図9】 本発明の従来例を示すロードセルの側面図で
ある。
【符号の説明】
20,40,60,80,100 ロードセル 22,42,62,82,102 固定剛体部 23,43,63,83,103 可動剛体部 24,44,104 上側のビーム部 25,45,105 下側のビーム部 26 中間ビーム部 27,47,107 歪センサ 48,68 ロードセル支持部
材(ブラケット) 29,49,89 風袋物(コンベア
ユニット) 89a 風袋物取付部材
(取付部) 31,51,71,91,111 アーム部材 33,53,73,93,113 バランスウエイト

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端の固定剛体部と、風袋物を介して被
    計量物の重量が印加される他端の可動剛体部と、これら
    の剛体部間に架設され、かつ両端部に可撓部が設けられ
    た上下のビーム部とを有する起歪体を用い、上記可動剛
    体部に上記風袋物を介して被計量物の重量が印加された
    ときの該起歪体の変形をセンサによって検出することに
    より、上記重量を測定するように構成されたロードセル
    であって、上下のビーム部の中間に両側の剛体部間にわ
    たって中間ビーム部が架設され、この中間ビーム部の両
    側面に、固定剛体部側に延びる一対のアーム部材が取り
    付けられていると共に、これらのアーム部材の上記固定
    剛体部を越えて延びた自由端部に、上記可動剛体部に印
    加される風袋物の重量を相殺するようなモーメントを発
    生させるバランスウエイトが取り付けられていることを
    特徴とするロードセル。
  2. 【請求項2】 一端の固定剛体部と、風袋物を介して被
    計量物の重量が印加される他端の可動剛体部と、これら
    の剛体部間に架設され、かつ両端部に可撓部が設けられ
    た上下のビーム部とを有する起歪体を用い、上記可動剛
    体部に上記風袋物を介して被計量物の重量が印加された
    ときの該起歪体の変形をセンサによって検出することに
    より、上記重量を測定するように構成されたロードセル
    であって、上記固定剛体部もしくは該固定剛体部に固着
    されたロードセル支持部材の両側面に一対のアーム部材
    の中間部が回動自在にそれぞれ支持されて、その可動剛
    体部側に延びる端部が該可動剛体部への係止部とされて
    いると共に、その反対側に延びる自由端部に、上記可動
    剛体部に印加される風袋物の重量を相殺するような上向
    きの荷重を上記係止部を介して作用させるバランスウエ
    イトが取り付けられていることを特徴とするロードセ
    ル。
  3. 【請求項3】 一端の固定剛体部と、風袋物を介して被
    計量物の重量が印加される他端の可動剛体部と、これら
    の剛体部間に架設され、かつ両端部に可撓部が設けられ
    た上下のビーム部とを有する起歪体を用い、上記可動剛
    体部に上記風袋物を介して被計量物の重量が印加された
    ときの該起歪体の変形をセンサによって検出することに
    より、上記重量を測定するように構成されたロードセル
    であって、上記可動剛体部もしくは該可動剛体部に固着
    された風袋物取付部材の両側面に一対のアーム部材の一
    端部が回動自在にそれぞれ支持されていると共に、これ
    らのアーム部材の中間部に上記固定剛体部の上面に転動
    自在に載置されるローラが回動自在に支持され、かつこ
    れらのアーム部材の可動剛体部と反対側に延びる自由端
    部に、該可動剛体部に印加される風袋物の重量を相殺す
    るような上向きの荷重を作用させるバランスウエイトが
    取り付けられていることを特徴とするロードセル。
  4. 【請求項4】 可動剛体部に風袋物を介して被計量物の
    重量が印加されたときの起歪体の変形を検出するセンサ
    は、上下のビーム部の両端部における各可撓部に配設さ
    れて、これらの可撓部の表面の歪をそれぞれ検出する歪
    センサであることを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載のロードセル。
  5. 【請求項5】 可動剛体部に風袋物を介して被計量物の
    重量が印加されたときの起歪体の変形を検出するセンサ
    は、可動剛体部と固定剛体部との間に介設されて、該可
    動剛体部の固定剛体部に対する上下方向の変位を検出す
    る変位センサであることを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれかに記載のロードセル。
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