JP3396515B2 - 放電加工機の電源装置 - Google Patents

放電加工機の電源装置

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JP3396515B2 JP23926693A JP23926693A JP3396515B2 JP 3396515 B2 JP3396515 B2 JP 3396515B2 JP 23926693 A JP23926693 A JP 23926693A JP 23926693 A JP23926693 A JP 23926693A JP 3396515 B2 JP3396515 B2 JP 3396515B2
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正生 村井
章博 櫻井
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
    • B23H1/02Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges
    • B23H1/022Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges for shaping the discharge pulse train

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ワイヤカット放電加
工機あるいは形彫放電加工機のような放電加工機の電源
装置に関し、特に、極間放電の開始を検知して副電源か
ら主電源への切換を行なう放電加工機の電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワイヤカット放電加工あるいは形彫放電
加工によりワークに対する加工を行なう放電加工機の電
源装置として、主電源と副電源を備えたものがある。副
電源は放電を開始させる為の電圧を供給する際に使用さ
れる電源であり、極間放電の開始後には、直ちに主電源
への切換が行なわれる。
【0003】この電源切換のタイミングを正確に制御す
る為には、極間電圧上昇後に放電が開始されたことを正
確に知る必要がある。放電の開始時点を知る為の手段と
しては、予め設定された所定電圧値を下回るような極間
電圧降下が観測されたことを以て放電の開始とする方法
が従来より用いられている。上記所定値に対応した電圧
検出レベルは、放電時における極間電圧よりもやや高く
設定される。この検出レベルは、極間電圧の上昇を検出
する為にも利用されることが通常である。
【0004】また、回路が有する容量等の影響により、
極間に印加電圧が現われるまでには若干の時間遅れが生
じる。従って、極間電圧Vw の副電源による電圧印加開
始後の推移と検出レベルの関係は、図1に示したような
ものとなる。即ち、副電源電圧印加時点T0 から極間電
圧は上昇を開始し、一旦時点Tupで設定された検出レベ
ルVudを越えたことが検出され、しかる後に放電の開始
による電圧降下が起こり、電圧が検出レベルVudを下回
ったことが検出された時点Tdwで放電開始の判断がなさ
れ、放電検出信号が出力される。
【0005】ところが、放電開始前に極間の絶縁回復が
不十分な場合には、副電源電圧印加時点T0 から極間電
圧が正常に上昇しない為に、検出レベルVudに到達する
ことが出来ない。これは、時点Tupに続く時点Tdwが到
来せず、放電検出信号が出力されないことを意味する。
その結果、副電源から主電源への切換がいつまでも行な
われないことになり、加工速度の低下のみならず、加工
面の荒れを招く可能性も生じてくる。
【0006】このような事態を回避する為に、一定期間
に放電開始検出信号が得られない場合には副電源印加を
一旦中止し、例えば、極間に電圧を印加しないオフ時間
を設けた上で再度副電源印加を開始する等、正常時とは
異なる種々の電源制御を実行する手法が用いられてい
る。しかし、これまでのところ、いずれの手法を採用す
る制御方式にあっても、極間の絶縁回復状態を知る為の
判断基準とされる極間電圧検出レベルと、放電開始の判
断基準とされる極間電圧検出レベルには共通した検出レ
ベルVudが設定されており、両者を個別に設定する考え
方は提起されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
技術においては、副電源電圧印加後の極間電圧上昇時の
検出レベルと、放電開始を知る為の極間電圧検出レベル
を1つの設定値Vudで兼用する形がとられていた為に、
次のような問題が生じていた。先ず、検出レベルVudを
本来の放電開始検出の目的に合わせて副電源電圧よりも
かなり低く設定した場合には、副電源電圧印加後の極間
電圧上昇が不十分であっても、設定されたVudを一旦上
回る限り、その後に極間電圧が降下した際に正常な放電
が開始されたと誤認して放電開始信号が発せられ、主電
源への切換が行なわれてしまうことになる。
【0008】これに対して、検出レベルVudを副電源電
圧よりもやや低い値に設定した場合には、副電源電圧印
加時の電圧の小さな振動や極間のリークによる電圧低下
を正常な放電の開始として誤検出してしまう恐れがあっ
た。即ち、従来技術においては、検出レベルVudに適正
な値を定め、副電源電圧印加後の十分な極間電圧上昇を
検出した上で、正常な放電の開始のみを確実に検出する
ということが極めて困難であった。
【0009】そこで、本願発明の目的は、上記従来技術
の問題点を克服し、副電源電圧印加により極間電圧が十
分上昇した後に生起される正常な放電の開始のみを確実
に検出し、副電源から主電源への切換を誤りなく行なう
ことが出来る放電加工機における電源装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、「加工用主
電源と、放電開始用副電源と、前記副電源から供給され
た電圧の極間への印加による極間放電の開始を検出して
放電開始検出信号を出力する放電開始検出部と、該放電
開始検出信号を受け、前記主電源による極間への電圧印
加を開始させる電源切換部を備え;前記放電開始検出部
は、前記副電源からの電圧供給により極間電圧が予め設
定された第1の検出レベルを上回ったことを検出する極
間電圧上昇検出手段と、該極間電圧上昇検出手段により
極間電圧が前記第1の検出レベルを上回ったことが検出
された後に該極間電圧が前記第1の検出レベルよりも低
い値に予め設定された第2の検出レベルを下回ったこと
を検出する極間電圧低下検出手段と、該極間電圧低下検
出手段により極間電圧が前記第2の検出レベルを下回っ
たことが検出された際に放電開始信号を前記電源切換部
に出力する手段を有していることを特徴とする放電加工
機の電源装置」によって、上記技術課題を解決したもの
である(請求項1に記載された構成)。
【0011】また、該構成において、「前記第1の検出
レベル及び前記第2の検出レベルの少なくとも一方が可
変設定可能である」という要件を課すことによって、加
工条件の変化等に対応して、より適正な検出レベルを選
択し得るよにしたものである(請求項2に記載された構
成)。
【0012】
【作用】本願発明に係る放電加工機の電源装置は、加工
用主電源と、放電開始用副電源と、副電源から供給され
た電圧の極間への印加による極間放電の開始を検出して
放電開始検出信号を出力する放電開始検出部と、該放電
開始検出信号を受け、副電源による極間への電圧印加に
代えて主電源による極間への電圧印加を開始させる電源
切換部を備えた従来の電源装置と基本的に共通した基本
構成を生かした上で、放電開始検出部の構成に本願発明
固有の技術思想を盛り込むことによって、主副電源切換
動作の信頼性を格段に向上させたものである。
【0013】即ち、本願発明の電源装置における放電開
始検出部は、本願発明固有の構成として、副電源からの
電圧供給により極間電圧が予め設定された第1の検出レ
ベルを上回ったことを検出する極間電圧上昇検出手段
と、該極間電圧上昇検出手段により極間電圧が前記第1
の検出レベルを上回ったことが検出された後に極間電圧
が第1の検出レベルと異なる値に予め設定された第2の
検出レベルを下回ったことを検出する極間電圧低下検出
手段と、該極間電圧低下検出手段により極間電圧が第2
の検出レベルを下回ったことが検出された際に放電開始
信号を電源切換部に出力する手段を有している。
【0014】このような構成を採用することにより、副
電源電圧印加時の絶縁回復状態を判定する為の検出レベ
ル(第1の検出レベル)と、その後の放電開始を極間電
圧低下を介して判定する為の検出レベル(第2の検出レ
ベル)を分離して、各々の判定目的に整合した値に設定
することが可能になった。そして、第1の検出レベルを
用いて副電源電圧印加時の絶縁回復状態が良好であると
判定された場合に限り、第2の検出レベルが表わしてい
る判定条件のクリアを以て、副電源から主電源への切換
を行なう最終判断条件とされるので、電源切換動作の信
頼性が極めて高いものとなる。
【0015】また、本願発明は、上記第1の検出レベル
及び第2の検出レベルの一方または双方を可変設定可能
とすることを合わせて提案するものであり、これにより
加工条件等のバリエーションに応じて、副電源電圧印加
時の絶縁回復状態を判定基準や放電開始判定基準を任意
に変更することが可能となった。従来の装置において
は、検出レベルを加工条件に即して調節しようとして
も、検出レベルが2つの異なる趣旨の判定条件に関係し
ていた為に実効を上げることが困難であったことを考え
ると、この各レベルを分離して可変設定性を与えた点
も、大きな進歩と言うべきである。
【0016】
【実施例】図2は、本願発明の一実施例の構成を要部ブ
ロック図で示したものであり、図3は、図2に示された
本願発明実施例の動作を説明する為のタイムチャートで
ある。両図を参照して本願発明の実施例について説明す
る。図2において、5は放電加工の対象となるワーク、
6は加工電極であり、両者で形成される極間に、正副各
電源部から供給される加工用電圧あるいは放電開始用電
圧が印加される。正副電源部は、加工電圧を供給する主
電源用直流電源2(以下、単に「主電源」と言う。)、
放電開始電圧を供給する副電源用直流電源1(以下、単
に「副電源」と言う。)及び主副各電源から極間への電
圧供給をオン/オフする為のスイッチング素子3,4を
備えている。
【0017】各スイッチング素子3,4は、放電加工機
の制御装置(図示省略;以下、単に制御装置と言う。)
からの副電源電圧印加信号S1、主電源電圧印加信号S
2を受けて各々導通状態となるものであり、例えばFE
T等の半導体スイッチング素子が使用される。制御装置
から副電源電圧印加信号S1、主電源電圧印加信号S2
の両者が同時に発せられることは無く、後述するよう
に、放電開始までは副電源電圧印加信号S1がスイッチ
ング素子3に出力され、極間に放電開始が検出された時
点からは副電源電圧印加信号S1の出力が中止され、代
わって、電源電圧印加信号S2がスイッチング素子4に
対して出力される。
【0018】次に、放電開始を検出する回路部分の構成
を説明すると、先ず符号7,8は極間電圧を適当な割合
で分圧する分圧抵抗であり、分圧された極間電圧は、極
間電圧が第1の検出レベルを上回ったことを判定する為
のコンパレータ9及び第2の検出レベルを下回ったこと
を判定する為のコンパレータ10の各一方の入力端子に
印加される。
【0019】コンパレータ9の他方の入力端子には、極
間電圧が第1の検出レベルを越えて上昇したことを判定
する為の第1の基準電圧V1が入力される一方、コンパ
レータ10の他方の入力端子には極間放電開始による電
圧降下を判定する為の第2の基準電圧V2が入力され
る。11,12は基準電圧V1,V2を供給する為の直
流電源である。
【0020】第1の基準電圧V1は、副電源電圧印加に
より極間電圧が十分に上昇したことを判定する為の第1
の検出レベルVd1を定めるものであり、分圧抵抗7,8
による分圧比をrとして、V1=rVd1の関係にある。
極間電圧上昇が十分な場合(絶縁回復良好)に限って極
間電圧上昇検出信号を出力させる為には、第1の検出レ
ベルVd1が副電源電圧Vs1よりもやや低いレベルに設定
される必要がある。これをVd1=Vs1−δ(δは相対的
に小さな正の電圧値)で表せば、設定されるべき基準電
圧V1はV1=rVd1=r(Vs1−δ)となる。
【0021】基準電圧V1をこのように設定することに
より、極間電圧が副電源電圧Vs1よりもやや低いレベル
(第1の検出レベル)を上回った時点で、コンパレータ
9の出力C1がローレベルからハイレベルに変化する回
路が構成されることになる。
【0022】一方、第2の基準電圧V2は、放電の開始
により極間電圧が十分に低下したことを判定する為の第
2の検出レベルVd2を定めるものであり、第1の検出レ
ベルVd1の場合と同様に、分圧抵抗7,8による分圧比
をrとして、V2=rVd2の関係にある。極間電圧低下
が十分な場合(放電が確実に開始された場合)に限って
極間電圧低下検出信号を出力させる為には、第2の検出
レベルVd1が放電時の定常電圧Vchよりもやや高いレベ
ルに設定される必要がある。これをVd1=Vch+ε(ε
は相対的に小さな正の電圧値)で表せば、設定されるべ
き基準電圧V2は、V2=rVd1=r(Vch+ε)とな
る。
【0023】一般に、第1の検出レベルVd1と第2の検
出レベルVd2の間にはVd1>Vd2の関係が成立するか
ら、これに対応してV1>V2となる。基準電圧V2を
このように設定することにより、極間電圧が放電時の定
常電圧Vchよりもやや高いレベル(第2の検出レベル)
を下回った時点で、コンパレータ9の出力C2がハイレ
ベルからローレベルに変化する回路が構成される。コン
パレータ10の出力C2は、インバータ13により反転
されてC3となり、コンパレータ9の出力C1と共にS
Rフリップフロップ14に入力される。
【0024】SRフリップフロップ14は、C1がハイ
レベルになるとセットされ、C3がハイレベルになった
時にリセットされる。即ち、SRフリップフロップ14
の出力C4は、極間電圧が副電源電圧Vs1よりもやや低
めに設定された第1の検出レベルVd1を上回った時点で
ハイレベルとなり、放電時の定常電圧Vchよりもやや高
めに設定された第2の検出レベルを下回った時点でロー
レベルとなる。符号15は、SRフリップフロップ14
の出力C4の立ち下がりエッジを検出して一定幅のパル
ス出力C5を生成する単安定マルチバイブレータであ
り、出力C5は放電開始検出信号として制御装置に送ら
れる。
【0025】以下、図3を参照図に加え、極間の絶縁回
復が良好な場合と良好でない場合に分けて、図2に示さ
れた実施例の動作について述べる。図3(1)は、副電
源電圧印加時の極間の絶縁回復が良好な場合の各信号S
1,S2,C1〜C5及び分圧後の極間電圧Vwdの推移
を表わしている。
【0026】制御回路からスイッチング素子3に副電源
電圧印加信号S1が送られてこれを導通させると、極間
電圧及び分圧電圧Vwdが上昇を開始する(時点T0 )。
極間の絶縁回復が十分である場合の極間電圧は、先ず放
電時の定常電圧Vchよりもやや高めに設定された第2の
検出レベルVd2を越え(この時点をT2'とする)、次い
で副電源電圧Vs1よりやや低い第1の検出レベルVd1を
越えて(この時点をT1 とする)、副電源電圧Vs1にほ
ぼ等しい値まで上昇する。
【0027】上述したように、基準電圧V1,V2は各
々、第1の検出レベル及び第2の検出レベルに対応して
設定されているから、分圧後の極間電圧Vwdも、時点T
2'でも基準電圧V2を越え、次いで時点T1 で基準電圧
V1を越えることになる。
【0028】従って、コンパレータ9の出力C1は、時
点T1 でローレベルからハイレベルになる一方、コンパ
レータ10の出力C2は、時点T2'でローレベルからハ
イレベルになり、その反転信号であるC3は時点T2'で
ハイレベルからローレベルとなる。
【0029】その結果、各出力C1をS入力、C3をR
入力とするSRフリップフロップ14の出力C4は、時
点T1 でローレベルからハイレベルとなる。単安定マル
チバイブレータ15の出力C5は、SRフリップフロッ
プ14の出力C4がハイレベルからローレベルへ落ちる
変化を示すまで、ローレベルの状態を持続する。
【0030】極間電圧が副電源電圧Vs1にほぼ等しい値
に達すると、極間電圧の上昇は止まるが、副電源電圧V
s1は極間に放電を開始させるに十分な値に設定されてい
るから、間もなく極間に放電が開始され、極間電圧極間
電圧及びこれを分圧した電圧Vwdが降下し始める。極間
電圧降下時には、上昇時とは逆に、Vwdが先ず第1の検
出レベルVd1を下回り(この時点をT1'とする。)、次
いで、放電時の定常電圧Vchよりもやや高めに設定され
た第2の検出レベルVd2を下回る(この時点をT2 とす
る。)という経過を辿る。
【0031】コンパレータ9の出力C1は、時点T1 で
ローレベルからハイレベルに変化して以後、時点T1'ま
でその状態を持続し、時点T1'でハイレベルからローレ
ベルに変化する。また、コンパレータ10の出力C2
は、時点T2'でローレベルからハイレベルに変化して以
後、時点T2 までその状態を持続し、時点T2 でハイレ
ベルからローレベルに変化し、その反転信号であるC3
は、時点T2'でハイレベルからローレベルに変化して以
後、時点T2 までその状態を持続し、時点T2 でローレ
ベルからハイレベルに変化する。
【0032】その結果、SRフリップフロップ14の出
力C4は、時点T1 でローレベルからハイレベルとなっ
て以降、時点T2 でリセットされるまでその状態を維持
し、時点T2 でハイレベルからローレベルに変化する。
単安定マルチバイブレータ15は、このC4の立ち下が
りを検知して、一定幅のパルス出力C5を生成し、放電
開始検出信号として制御装置に送る。信号C5を受けた
制御装置は、直ちにスイッチング素子3を非導通状態に
すると共にスイッチング素子4を導通状態として、副電
源1から主電源2への切換がおこなわれ、極間に加工用
の主電源電圧が印加されてワーク5に対する1サイクル
分の放電加工が実行される。
【0033】次に、副電源電圧印加時の極間の絶縁回復
が良好でない場合の動作について、図3(1)と同様の
形式で各信号S1,S2,C1〜C5及び分圧後の極間
電圧Vwdの推移を表わした図3(2)を用いて説明す
る。制御回路からスイッチング素子3に副電源電圧印加
信号S1が送られてこれを導通させると、極間電圧及び
これを分圧した電圧Vwdは一応上昇を開始するが(時点
T0 )、極間の絶縁回復が十分である為に、極間電圧が
副電源電圧Vs1近くまで上昇することは無く、せいぜ
い、放電時の定常電圧Vchよりもやや高めに設定された
第2の検出レベルVd2を越える程度の上昇を示すのみで
ある。即ち、極間電圧は副電源電圧よりやや低い値に設
定されている第1の検出レベルVd1を上回ることが出来
ず、これに対応して分圧後の極間電圧Vwdも、基準電圧
V2を越えることはあっても基準電圧V1を越えること
が出来ず、絶縁不良の程度に応じて極間に加工電流でな
い電流が流れてしまい、極間電圧が放電時以下の値まで
低下してしまう。
【0034】その結果、コンパレータ10の出力C2
が、Vwdが基準電圧V2を越えた際にローレベルからハ
イレベルに一時的に変わることはあっても、コンパレー
タ9の出力C1がハイレベルに変化することは無く、終
始ローレベルのままである。従って、C1をS入力とす
るSRフリップフロップ14がセットされず、出力C4
もハイレベルとなり得ない。出力C4がハイレベルにな
らなければ、C4の立ち下がりが単安定マルチバイブレ
ータ15によって検出されることも起こり得ないから、
出力C5も一貫してローレベルのまま推移し、放電開始
検出信号が制御装置に送られることが無く、主電源への
切換は行なわれない。
【0035】なお、従来技術の説明の項で述べたよう
に、このような絶縁不良のケースに際して、副電源から
主電源への切換がいつまでも行なわれないことは好まし
いことではないので、一定期間に放電開始検出信号C5
が得られない場合には副電源印加を一旦中止し、極間に
電圧を印加しないオフ時間を設けた上で再度副電源印加
信号S1を制御装置から送出する等の制御を実行するこ
とが望ましい。オフタイム後の再度の副電源電圧印加時
に極間の絶縁が十分に回復していれば、当然、上記図3
(1)に示した経過で電源装置各部が動作し、ワーク5
に対する1サイクル分の放電加工が実行されることにな
る。
【0036】また、上記第1の検出レベル及び第2の検
出レベルの最適値が加工条件等に応じて変化することに
備えて、基準電圧源11,12に出力電圧可変なものを
使用したり、分圧抵抗7,8を可変抵抗とする等の手段
により、各検出レベルを調整し得る構成とすることも極
めて好ましいことである。
【0037】
【発明の効果】本願発明によれば、副電源電圧印加後の
極間電圧上昇時の検出レベルを、副電源電圧印加時の極
間の絶縁回復状態を的確に判別するに適した値に設定す
ると共に、極間電圧下降時の検出レベルを、放電開始を
確実に判別するに適した値に設定することが可能なの
で、副電源電圧印加により極間電圧が十分上昇した後に
生起される正常な放電の開始のみを確実に検出し、副電
源から主電源への切換を行なうことが出来る。これによ
り、副電源電圧印加時の極間絶縁回復が不完全であるに
も拘らず主電源への切換が行なわれ、ワークの加工精度
に悪影響を及ぼす可能性を解消することが可能になっ
た。
【0038】また、副電源電圧印加後の極間電圧上昇時
の検出レベルや極間電圧下降時の検出レベルの設定値を
可変とすることによって、加工条件の変更等があった場
合でも、正常な放電開始のみを検出する機能が低下しな
い放電加工機の電源装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】極間電圧Vw の副電源による電圧印加開始後の
推移と検出レベルの関係を説明するグラフである。
【図2】本願発明の一実施例の構成を要部ブロック図で
示したものである。
【図3】図2に示された本願発明実施例の動作を説明す
る為のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 副電源用直流電源 2 主電源用直流電源 3,4 スイッチング素子 5 ワーク 6 加工電極 7,8 分圧抵抗 9,10 コンパレータ 11,12 基準電圧供給用電源 13 インバータ 14 SRフリップフロップ 15 単安定マルチバイブレータ S1 副電源電圧印加信号 S2 主電源電圧印加信号 C1,C2 コンパレータ9,10の出力 C3 インバータ13の出力 C4 SRフリップフロップ14の出力 C5 単安定マルチバイブレータ15の出力 V1 第1の基準電圧 V2 第2の基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 章義 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 ファナック株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭61−249213(JP,A) 特開 昭63−312018(JP,A) 特開 昭60−146625(JP,A) 特公 昭59−37174(JP,B2) 特公 昭52−7200(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工用主電源と、放電開始用副電源と、
    前記副電源から供給された電圧の極間への印加による極
    間放電の開始を検出して放電開始検出信号を出力する放
    電開始検出部と、該放電開始検出信号を受け、前記主電
    源による極間への電圧印加を開始させる電源切換部を備
    え; 前記放電開始検出部は、前記副電源からの電圧供給によ
    り極間電圧が予め設定された第1の検出レベルを上回っ
    たことを検出する極間電圧上昇検出手段と、 該極間電圧上昇検出手段により極間電圧が前記第1の検
    出レベルを上回ったことが検出された後に該極間電圧が
    前記第1の検出レベルよりも低い値に予め設定された
    2の検出レベルを下回ったことを検出する極間電圧低下
    検出手段と、 該極間電圧低下検出手段により極間電圧が前記第2の検
    出レベルを下回ったことが検出された際に放電開始信号
    を前記電源切換部に出力する手段を有していることを特
    徴とする、放電加工機の電源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出レベル及び前記第2の検
    出レベルの少なくとも一方が可変設定可能であることを
    特徴とする請求項1に記載された放電加工機の電源装
    置。
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