JP3396449B2 - 飛昇体発射装置および飛昇体のキャニスタ - Google Patents
飛昇体発射装置および飛昇体のキャニスタInfo
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Description
ために使用される飛昇体発射装置および飛昇体のキャニ
スタに関するものである。
射するための飛昇体発射装置2は、飛昇体1を収容する
キャニスタ3と、発射装置本体4とから構成されてい
る。キャニスタ3は、内部に収容した飛昇体1を拘束す
る拘束機構(図示なし)を備えるとともに、その上面と
下面とが開閉自在となっており、飛昇体1の発射時には
上面が開くとともに、下面が開いて噴射ノズル1aから
の超音速噴流Jを下方に噴射させるようになっている。
発射装置本体4は、このようなキャニスタ3を複数装着
できるようになっており、また飛昇体1の発射後等に
は、キャニスタ3を取り外し、他の飛昇体1が装填され
たキャニスタ3に交換できるようになっている。また、
発射装置本体4には、飛昇体1の噴射ノズル1aから高
速で噴射される高温・高圧の超音速噴流(噴流)Jを1
80度偏向させて、発射装置本体4の上部から外部に排
出させるための煙道5が備えられている。なお、符号6
は、キャニスタ3内の飛昇体1上部に水等の冷却媒体を
噴射するためのノズル、7はノズル6に冷却媒体を供給
するための供給装置である。
1からの超音速噴流Jが直接当たる位置にアブレーショ
ン材8が配設されており、このアブレーション材8で超
音速噴流Jの熱を吸収し、自身を減耗させることによ
り、発射装置本体4の構造材に影響が及ぶのを防ぐよう
になっている。
たような従来の飛昇体発射装置2では以下のような問題
を有する。発射装置本体4に備えたアブレーション材8
は、飛昇体1から超音速噴流Jを噴射する度に減耗す
る。特に何らかの要因により点火後に飛昇体1の発射が
行われない場合、飛昇体1はキャニスタ3内に拘束され
た状態で超音速噴流Jを所定時間噴出し続けるため、こ
の場合にアブレーション材8の減耗は著しい。もちろ
ん、このような場合においても問題の生じないよう、ア
ブレーション材8の厚さ等が設定されているのは言うま
でもないが、例えば飛昇体1のパワーアップが図られ、
噴射ノズル1から噴射される超音速噴流Jの流速やエネ
ルギーが上昇した場合には、アブレーション材8の減耗
度合いが大きくなり、現状のアブレーション材8ではそ
の厚さが不足することも考えられる。そして、複数回の
発射等により減耗が進行したアブレーション材8は交換
する必要があるが、このアブレーション材8は、発射装
置本体4側に固定されているものであるため、その交換
等には手間がかかる。本発明は、以上のような点を考慮
してなされたもので、発射装置本体底部のアブレーショ
ン材の減耗を低減し、メンテナンス負荷を軽減すること
のできる飛昇体発射装置および飛昇体のキャニスタを提
供することを課題とする。
内部に飛昇体を収容するキャニスタと、該キャニスタを
着脱自在に搭載する発射装置本体とから構成され、前記
発射装置本体には、前記キャニスタ内の飛昇体から噴射
される噴流が衝突する位置にアブレーション材が設けら
れるとともに、前記キャニスタの底部には、前記噴射ノ
ズルから噴射される噴流による前記アブレーション材の
減耗を低減させるための減耗低減部が、前記飛昇体の噴
射ノズルの略鉛直下方位置に、一体に備えられているこ
とを特徴としている。そして請求項2に係る発明は、前
記減耗低減部として、前記噴流の熱エネルギーを消費さ
せる他のアブレーション材が設けられていることを特徴
としている。また、請求項3に係る発明は、前記減耗低
減部として、前記噴流を拡散させる噴流拡散体が設けら
れていることを特徴としている。さらに、請求項4に係
る発明は、前記減耗低減部として、前記噴流に向けて冷
却媒体を噴射する冷却媒体供給機構が備えられているこ
とを特徴としている。
他のアブレーション材や噴流拡散体、冷却媒体供給機構
等の減耗低減部を一体に備えることにより、飛昇体の噴
射ノズルから噴射される噴流の熱エネルギーを消費させ
たり、流速を低減させたりすることができる。これによ
り、発射装置本体底部のアブレーション材の減耗を低減
することができる。
が、前記キャニスタに一体に備えられた格子状の支持部
材により支持されていることを特徴としている。
直下方に位置させることができ、また減耗低減部を交換
したりする場合には、キャニスタを発射装置本体から外
した状態で作業を行うことができるので、メンテナンス
を容易に行うことができる。
飛昇体発射装置本体に着脱自在に搭載され、前記飛昇体
を収容するキャニスタであって、前記請求項1から5の
いずれかに記載の前記減耗低減部を、その内部に収容す
る前記飛昇体の噴射ノズルの略鉛直下方位置に一体に備
えていることを特徴としている。
ション材や噴流拡散体、冷却媒体供給機構等の減耗低減
部を一体に備えることにより、飛昇体の噴射ノズルから
噴射される噴流の熱エネルギーを消費させたり、流速を
低減させたりすることができる。これにより、このキャ
ニスタを搭載する発射装置本体底部のアブレーション材
の減耗を低減することができる。また、上記減耗低減部
をキャニスタに備えることにより、発射装置本体から取
り外した状態で減耗低減部の点検・メンテナンス等を行
うことができるので、これを発射装置本体側に備えるの
に比較すれば、その作業を容易に行うことができる。
置および飛昇体のキャニスタの第一ないし第第三の実施
の形態について、図1ないし図15を参照して説明す
る。なお、以下の説明において、従来例として示した図
16と共通する部分については同符号を付し、その説明
を省略する。また、以下の各実施の形態間で共通する構
成についても同符号を付し、その説明を省略する。
低減部として、例えばアブレーション材を備える場合の
例を用いて説明する。
めの飛昇体発射装置10は、飛昇体1を収容するキャニ
スタ11と、複数のキャニスタ11を着脱自在に装着で
きる発射装置本体4とから構成されている。
えば4×2列の計8基装着できるようになっている。図
2に示すように、これらキャニスタ11を支持する支持
面12には、各キャニスタ11に対応した位置に開口部
12aが形成されている。また、図1に示したように、
支持面12の下方には、所定の高さを有した側壁4aに
よって四方を囲まれた空間が形成されており、この空間
がプレナム13とされている。そして、このプレナム1
3の下面、つまり発射装置本体4の底面上には、所定厚
さのアブレーション材8が配設されている。さらに、2
列に装着されるキャニスタ11,11間には、プレナム
13に連通して支持面12から鉛直上方に延びる煙道5
が形成されており、飛昇体1の噴射ノズル1aから高速
で噴射される高温・高圧の超音速噴流(噴流)Jを上方
に排出させるようになっている。
1を拘束する拘束機構(図示なし)を備えている。この
キャニスタ11は、その上面11aと下面11bとが、
金属とゴムとを積層させた材料等から形成されており、
ここには図示しない切れ目が形成されて、飛昇体1の発
射時には上面11aが開くとともに、下面11bが開い
て噴射ノズル1aからの噴流を下方のプレナム13内に
噴射させるようになっている。
は、平面視略格子状で所定の高さを有した支持部材16
が、キャニスタ11に固定されて設けられている。この
支持部材16は、格子状の開口部が、飛昇体1の噴射ノ
ズル1aの位置に対応するよう形成されている。
昇体1の各噴射ノズル1aに対応した部分に、キャニス
タ側アブレーション材(減耗低減部、他のアブレーショ
ン材)17Aが設けられている。このキャニスタ側アブ
レーション材17Aは、例えば、ガラス繊維もしくは炭
素繊維とフェノール系樹脂を用いた耐熱用FRP(Fibe
r Reinforced Plastics)等の材料から形成されてい
る。ここでは、キャニスタ側アブレーション材17A
は、互いに平行な二本一組で設けられ、その長さ方向両
端部が、格子状の支持部材16の側面に固定されてい
る。このキャニスタ側アブレーション材17Aとして
は、その断面形状を、楕円形状のもの(図3(b)参
照)、長円形状のもの(図3(c)参照)、菱形状のも
の(図3(d)参照、あるいは矩形状のもの(図示な
し)等とすることができる。
17Aが設けられたキャニスタ11を、図1に示した発
射装置本体4に装着することにより、飛昇体発射装置1
0では、噴射ノズル1aから噴射される高速・高温・高
圧の超音速噴流Jは、まずキャニスタ側アブレーション
材17Aに当たる。すると、超音速噴流Jによって、こ
のキャニスタ側アブレーション材17Aが溶融・昇華し
て減耗し、これによって超音速噴流Jの熱エネルギーが
奪われる。その結果、超音速噴流Jが発射装置本体4底
部のアブレーション材8に到達するときには、噴射ノズ
ル1a直後に比較して超音速噴流Jの圧力およびエネル
ギーが低下して、アブレーション材8への負荷を軽減
し、その減耗を低減させるようになっている。
0、および飛昇体1のキャニスタ11では、キャニスタ
11の底部に備えたキャニスタ側アブレーション材17
Aにより、飛昇体1からの超音速噴流Jのエネルギーを
消費させることができる。したがって、何らかの要因に
より飛昇体1への点火後に発射が行われず、飛昇体1が
キャニスタ11に拘束されたままの状態で燃焼が行われ
たとしても、発射装置本体4底部のアブレーション材8
の減耗を低減することができる。その結果、アブレーシ
ョン材8の長寿命化を図ってその交換等の頻度を抑える
ことができ、メンテナンス負荷を軽減することができ
る。
17Aをキャニスタ11に備えるようにした。キャニス
タ11は発射の度に発射装置本体4から取り外されるた
め、次の飛昇体1をキャニスタ11に装填するまでの時
点でキャニスタ側アブレーション材17Aの点検・メン
テナンスを行うことができ、またそれによって発射装置
本体4の使用に支障を来すことも無い。また、キャニス
タ11を発射装置本体4から取り外した状態であれば、
キャニスタ側アブレーション材17Aのメンテナンス等
を容易に行える、という利点もある。
Aを格子状の支持部材16を介してキャニスタ11に備
える構成とした。これにより、各キャニスタ側アブレー
ション材17Aを各噴射ノズル1aの鉛直下方に位置さ
せることが可能となっている。また、キャニスタ側アブ
レーション材17Aを交換したりする場合には、支持部
材16からキャニスタ側アブレーション材17Aのみを
取り外したり、あるいは支持部材16ごとキャニスタ1
1から取り外して作業を行えばよいので、メンテナンス
も容易に行える。
以下に示すような他の形態も考えられる。まず、図4に
示すものは、キャニスタ側アブレーション材(減耗低減
部、他のアブレーション材)17Bを略十字状としたも
のであり、また図5に示すものは、キャニスタ側アブレ
ーション材(減耗低減部、他のアブレーション材)17
Cを、太い一本の棒材で構成したものである。これらキ
ャニスタ側アブレーション材17B,17Cについて
も、キャニスタ側アブレーション材17Aと同様、その
断面形状を、楕円形状のもの(図4,5(b)参照)、
長円形状のもの(図4,5(c)参照)、菱形状のもの
(図4,5(d)参照、あるいは矩形状のもの(図示な
し)等とすることができる。
して、例えば噴流拡散体を用いる場合の例を挙げる。な
お、以下の説明においては、上記第一の実施の形態に対
し、キャニスタ11の底部に備えた減耗低減部の構成が
異なるものであり、発射装置本体4の構成等については
同様であるのでその説明を省略する。
には、格子状の支持部材16が設けられており、この支
持部材16には、噴流拡散体(減耗低減部)20Aが備
えられている。噴流拡散体20Aは、例えばタングステ
ン,モリブデン,セラミックス等、超音速噴流Jによっ
て減耗しない、あるいは減耗の著しく少ない材料で形成
されている。この噴流拡散体20Aは、例えば断面視円
形の棒状で、その長さ方向両端部が支持部材16に固定
されている。このとき、噴流拡散体20Aは、その下端
部20bが、支持部材16の下端部16bよりも所定寸
法上方に位置するよう設けられている。
11に備えることにより、噴射ノズル1aから噴射され
る高速・高温・高圧の超音速噴流Jは、噴流拡散体20
Aに当たる。これにより、超音速噴流Jには、噴流拡散
体20Aの上流側に離脱衝撃波が生じ、この離脱衝撃波
と超音速噴流Jとの合流部分近傍に膨張波が生じ、その
結果、超音速噴流Jとその外側の大気圧(プレナム13
内の圧力)との噴流境界が、本来の超音速噴流Jよりも
拡散する。その結果、超音速噴流Jの流速と単位面積あ
たりのエネルギー量が低減される。さらに、噴流拡散体
20Aの下流側においては後流が生じ、この後流によっ
ても超音速噴流Jの流速は低減される。
20Aによって超音速噴流Jの流速および単位面積あた
りのエネルギー量が低減されることにより、上記第一の
実施の形態と同様、図1に示したように、飛昇体1がキ
ャニスタ11に拘束されたままの状態で燃焼が行われた
としても、発射装置本体4底部のアブレーション材8の
減耗を低減することができる。その結果、アブレーショ
ン材8の長寿命化を図ってその交換等の頻度を抑えるこ
とができ、メンテナンス負荷を軽減することができる、
という効果が得られる。
噴流拡散体20Aを断面視略円形としたが、これに限る
ものではなく、以下に示すような各形態が可能である。
例えば、図7に示す噴流拡散体(減耗低減部)20B
は、その頂部20Btが湾曲面とされた略三角形状断面
のものである。このような噴流拡散体20Bでも、上記
噴流拡散体20Aと同様の効果が得られるが、さらに、
噴流拡散体20Bの下端部20Bbが頂部20Btに比
較して拡がっており、これにより超音速噴流Jの後流の
領域も拡がるため、超音速噴流Jが一層減速され、上記
効果が一層顕著になる。
部)20Cは、その中央部に穴21が形成されており、
格子状の支持部材16の内側面に取り付けられている。
穴21は、その内径が、飛昇体1の噴射ノズル1aと略
同径を有した上端部21tから、下端部21bに向けて
漸次拡大する略円錐台形状となっている。このような穴
21が形成された噴流拡散体20Cでは、噴射ノズル1
aからの超音速噴流Jは、穴21が拡径するにしたがっ
て拡散する(図8中点線参照、実線は噴流拡散体20C
が無い状態)。これにより、超音速噴流Jの流速が減速
されるとともに、拡散により単位面積当たりのエネルギ
ーが低減し、上記と同様の効果が得られるのである。
Dは、断面視略台形状(あるいは直角三角形状等でも良
い)で、かつその断面形状が、噴射ノズル1aの中心軸
線Cに対し、一方の側と他方の側とで互い違いに形成さ
れている。これにより、流速減速体20Dには、中心軸
線Cに対し、互い違いの傾斜面22a,22bが形成さ
れることになる。このような噴流拡散体20Dでは、上
記と同様、噴射ノズル1aからの超音速噴流Jを拡散さ
せる。さらに、互い違いの傾斜面22a,22bによ
り、超音速噴流Jに、中心軸線Cを中心とした旋回(ス
ワール)効果を発揮し、これによってもエネルギー低減
効果が得られる。これにより、上記と同様の効果を奏す
ることができる。
0Eは、例えば前記噴流拡散体20B(図7参照)と同
様の断面形状で、さらにその断面積を縮小したものを複
数本(例えば3本)備えたものである。また、図11に
示す噴流拡散体(減耗低減部)20Fは、同様のもの
を、上下2段(上段側に2本、下段側に3本)を配した
ものである。これら噴流拡散体20E,20Fでも同様
の効果を得ることが可能であり、さらにこのように複数
本を備えることにより、一本一本の断面を小さくするこ
とが可能である。もちろん、これらの噴流拡散体20
E,20Fの断面形状を、他の形状とすることも可能で
ある。
減部)20Gは、例えば前記噴流拡散体20B(図7参
照)と同様の断面形状のものを、その下端部20Gb
が、支持部材16の下端部16bと同一レベルに位置す
るよう設置したものである。このような噴流拡散体20
Gでは、超音速噴流Jのガスの流れFが、同一面を形成
する下端部20Gbと支持部材16の下端部16bとに
沿ってスムーズに拡散する。これに対して、図7に示し
たように、噴流拡散体20Bの下端部20Bbが支持部
材16の下端部16bよりも上方に位置していると、超
音速噴流Jは、噴流拡散体20Bによって拡散しつつ
も、その外側に位置する支持部材16によってその拡散
が遮られるような流れF’となる。このように、噴流拡
散体20Gによって、超音速噴流Jの拡散作用がより一
層高められ、その結果、上記効果が一層顕著なものとな
るのである。上記のような構成は、上記に挙げた噴流拡
散体20A,20E〜20Fにも同様に適用できるもの
である。
部)20Hは、上記噴流拡散体20G(図12参照)と
同様のものに、その底面に凹部23を形成したものであ
る。このような凹部23を備えた噴流拡散体20Hで
は、超音速噴流Jの噴流拡散体20H下流側における
「よどみ域Y」が、噴流拡散体20Gに比較して拡が
り、これにより後流による超音速噴流Jの減速効果が高
められるのである。
して、例えば冷却媒体供給機構を備える場合の例を挙げ
る。なお、以下の説明においては、上記第一、第二の実
施の形態に対し、キャニスタ11の底部に備えた減耗低
減部の構成が異なるものであり、発射装置本体4の構成
等については同様であるのでその説明を省略する。
部には、格子状の支持部材16が設けられており、この
支持部材16には、例えば噴流拡散体20Gが備えられ
ている。そして、噴流拡散体20Gの下面には、超音速
噴流Jに向けて例えば水等の冷却媒体Wを噴射するノズ
ル(冷却媒体供給機構)30が備えられている。このノ
ズル30は、図1に示すように、配管31を通して、水
等の冷却媒体を送給するための供給装置32に連結され
ている。この供給装置32としては、従来より装備され
ているノズル6に冷却媒体を供給するためのものを用い
ることができる。
20Gによる超音速噴流Jの拡散効果に加え、超音速噴
流Jに向けてノズル30から冷却媒体Wを噴射すること
により、超音速噴流Jの熱エネルギーを奪うことができ
る。その結果、上記と同様、図1に示したように、飛昇
体1がキャニスタ11に拘束されたままの状態で燃焼が
行われたとしても、発射装置本体4底部のアブレーショ
ン材8の減耗を低減することができる。その結果、アブ
レーション材8の長寿命化を図ってその交換等の頻度を
抑えることができ、メンテナンス負荷を軽減することが
できる、という効果が得られる。
は、図示しない制御部で、点火後に飛昇体1が発射され
ず、キャニスタ11に拘束されたままの状態であること
を検知した時に行うようにしても良い。
噴流拡散体20Gに備える構成としたが、これに限るも
のではなく、例えば図15(a)に示すように、ノズル
30のみを支持部材16の側面に直接設置したり、ある
いは、図15(b)に示すように、噴流拡散体20Cの
内周面にノズル30を設けることも可能である。もちろ
んこれ以外にも、上記各形態で挙げた噴流拡散体20
A,20B,20D〜20F、20H、あるいはそれ以
外の形態のものにノズル30を組み合わせても良い。
置本体4の構成については何ら限定するものではなく、
例えばキャニスタ11の装備数をはじめ、他の各部を適
宜他の構成とすることが可能である。また、キャニスタ
11についても、例えばキャニスタ側アブレーション材
17A〜17C、噴流拡散体20A〜20H、ノズル3
0等、あるいはこれらを支持する支持部材16の開口数
等は、飛昇体1に備える噴射ノズル1aの数に対応させ
て設ければよいのであって、上記に挙げた例に限るもの
ではない。もちろん、飛昇体1についてもその形式や性
能等を何ら限定するものではない。
範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また
上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものと
しても良いのは言うまでもない。
飛昇体発射装置によれば、キャニスタの底部に、例えば
他のアブレーション材や噴流拡散体、冷却媒体供給機構
等の減耗低減部を一体に備えることにより、飛昇体の噴
射ノズルから噴射される噴流の熱エネルギーを消費させ
たり、流速を低減させたりすることができる。これによ
り、発射装置本体底部のアブレーション材の減耗を低減
することができる。その結果、アブレーション材の長寿
命化を図ってその交換等の頻度を抑えることができ、メ
ンテナンス負荷を軽減することができる。また、減耗低
減部を格子状の支持部材で支持してキャニスタに備える
ことにより、減耗低減部を噴射ノズルの鉛直下方に保持
して位置させることができ、また減耗低減部を交換した
りする場合には、支持部材から減耗低減部のみを取り外
せばよいので、メンテナンスも容易に行える。
ば、キャニスタの底部に、例えば他のアブレーション材
や噴流拡散体、冷却媒体供給機構等の減耗低減部を一体
に備えることにより、飛昇体の噴射ノズルから噴射され
る噴流の熱エネルギーを消費させたり、流速を低減させ
たりして、このキャニスタを搭載する発射装置本体底部
のアブレーション材の減耗を低減することができる。ま
た、上記減耗低減部をキャニスタに備えることにより、
キャニスタを発射装置本体から取り外した状態で点検・
メンテナンス等を行うことができ、これを発射装置本体
側に備えるのに比較すれば、作業性に優れている。ま
た、それらの作業中に発射装置本体の使用を妨げること
もない。
キャニスタの実施の形態を示す図であって、前記飛昇体
発射装置の側面図および正面図である。
り外した状態を示す側面図である。
キャニスタの第一の実施の形態を示す図であって、前記
キャニスタの底部に備えたアブレーション材の一例を示
す下面図および側断面図である。
および側断面図である。
下面図および側断面図である。
キャニスタの第二の実施の形態を示す図であって、前記
キャニスタの底部に備えた噴流拡散体の一例を示す正断
面図および側断面図である。
び側断面図である。
および斜視図である。
図およびA−A矢視図である。
面図および側断面図である。
面図および側断面図である。
面図および側断面図である。
面図および側断面図である。
のキャニスタの第三の実施の形態を示す図であって、前
記キャニスタの底部に備えた冷却媒体供給機構の一例を
示す正断面図および側断面図である。
図である。
ニスタの一例を示す図であって、前記飛昇体発射装置の
側面図である。
低減部、他のアブレーション材) 20A〜20H 噴流拡散体(減耗低減部) 30 ノズル(冷却媒体供給機構) J 超音速噴流(噴流)
Claims (6)
- 【請求項1】 内部に飛昇体を収容するキャニスタと、
該キャニスタを着脱自在に搭載する発射装置本体とから
構成され、 前記発射装置本体には、前記キャニスタ内の飛昇体の噴
射ノズルから噴射される噴流が衝突する位置にアブレー
ション材が設けられるとともに、 前記キャニスタの底部でかつ当該キャニスタの内側に、
前記噴射ノズルから噴射される噴流による前記アブレー
ション材の減耗を低減させるための減耗低減部が、前記
飛昇体の噴射ノズルの略鉛直下方位置に一体に備えられ
ていることを特徴とする飛昇体発射装置。 - 【請求項2】 前記減耗低減部として、前記噴流の熱エ
ネルギーを消費させる他のアブレーション材が設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載の飛昇体発射装
置。 - 【請求項3】 前記減耗低減部として、前記噴流を拡散
させる噴流拡散体が設けられていることを特徴とする請
求項1または2記載の飛昇体発射装置。 - 【請求項4】 前記減耗低減部として、前記噴流に向け
て冷却媒体を噴射する冷却媒体供給機構が備えられてい
ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
飛昇体発射装置。 - 【請求項5】 前記減耗低減部が、前記キャニスタに一
体に備えられた格子状の支持部材により支持されている
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の飛
昇体発射装置。 - 【請求項6】 飛昇体を発射する飛昇体発射装置本体に
着脱自在に搭載され、前記飛昇体を収容するキャニスタ
であって、 前記請求項1から5のいずれかに記載の前記減耗低減部
を、その内部に収容する前記飛昇体の噴射ノズルの略鉛
直下方位置に一体に備えていることを特徴とする飛昇体
のキャニスタ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102055420B1 (ko) | 2019-07-11 | 2019-12-12 | 국방과학연구소 | 화염처리장치의 연실 내부 지지장치 및 이의 조립 방법 |
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