JP3395245B2 - ダクト消音用2次音発生装置 - Google Patents

ダクト消音用2次音発生装置

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JP3395245B2 JP11195193A JP11195193A JP3395245B2 JP 3395245 B2 JP3395245 B2 JP 3395245B2 JP 11195193 A JP11195193 A JP 11195193A JP 11195193 A JP11195193 A JP 11195193A JP 3395245 B2 JP3395245 B2 JP 3395245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸気管や排気管等の
ダクト内を伝搬する騒音を打ち消すための2次音を発生
する装置に関し、特に、装置を大型化しなくても大出力
が得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ダクトを伝搬する騒音を打ち消すための
2次音を発生させる従来の装置としては、例えば、特開
平2−503219号公報(第1従来例)や、特開昭5
7−97989号公報(第2従来例)に記載されたもの
がある。即ち、上記第1従来例は、特に自動車の排気管
から発せられる騒音を低減するための装置であって、排
気管の開口端に同軸に開口するように導波管を設けると
ともに、その導波管内に音波を放射可能な二つのスピー
カを、排気管を挟んだ対象位置に配設したものであり、
かかる構成により、排気ガスによる熱害等を回避しつ
つ、排気管から発せられる騒音とスピーカから発せられ
導波管を伝わる2次音とを排気管開口端部において重畳
させて騒音低減を図っていた。
【0003】また、上記第2従来例は、複数の重畳点を
設定するとともに、スピーカ,エンクロージャ及び導波
管からなる2次音発生装置を、それら複数の重畳点のそ
れぞれに向けて2次音を発生可能に複数組設けたもので
あって、かかる構成により、騒音の低減に最適な位相を
考慮して2次音を発生することができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置には下記のような問題点があった。先ず、第1
従来例にあっては、二つのスピーカ及びこれの背面を覆
うエンクロージャが同じ規格であったため、二つ存在す
る共鳴系をそれぞれ独立に活用することができず、従っ
て、大音量が必要な場合には、スピーカ自体を大型にし
なければならず、装置が大型化しコストアップを招いて
しまうし、車両のようにスペース的に余裕の少ない場合
には搭載することが不可能になる場合もあった。
【0005】これに対し、上記第2従来例にあっては、
複数組設けられた2次音発生装置の重畳点が異なるた
め、騒音の低減に最適な位相を考慮して騒音低減制御を
行うことが可能であったが、重畳点が複数存在するた
め、装置が大型化,複雑化してしまい、やはり車両のよ
うにスペース的に余裕の少ない場合には搭載が困難にな
るという問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、装置の
大型化や複雑化を招くことなく、容易に大出力が得られ
るダクト消音用2次音発生装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ダクト内を伝搬する騒音を
打ち消すための2次音を発生する装置であって、前記騒
音と前記2次音との重畳点に向けて開口する閉空間を形
成するとともに、背面がエンクロージャで覆われた複数
のスピーカを、前記閉空間内に音波を放射可能に配設
し、そして、前記エンクロージャの容積を、各スピーカ
間で位相がずれて複数組存在する共鳴系の音響特性が互
いに異なるように、各スピーカ間で異ならせた。
【0008】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、ダクト内を伝搬する騒音を打ち消すた
めの2次音を発生する装置であって、前記騒音と前記2
次音との重畳点に向けて開口する閉空間を形成するとと
もに、背面がエンクロージャで覆われた複数のスピーカ
を、前記閉空間内に音波を放射可能に配設し、そして、
前記複数のスピーカの等価質量とバネ定数との比を、各
スピーカ間で位相がずれて複数組存在する共鳴系の音響
特性が互いに異なるように、各スピーカ間で異ならせ
た。
【0009】そして、上記目的を達成するために、請求
項3記載の発明は、ダクト内を伝搬する騒音を打ち消す
ための2次音を発生する装置であって、前記騒音と前記
2次音との重畳点に向けて開口する閉空間を形成すると
ともに、背面がエンクロージャで覆われた複数のスピー
カを、前記閉空間内に音波を放射可能に配設し、そし
て、前記複数のスピーカの口径を、各スピーカ間で位相
がずれて複数組存在する共鳴系の音響特性が互いに異な
るように、各スピーカ間で異ならせた。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、スピーカの背
面を覆うエンクロージャの容積各スピーカ間で異な
せることにより、各スピーカ間位相をずらし、もって
複数組存在する共鳴系の音響特性互いに異ならせてい
るため、それらを独立して活用することが可能となる。
【0011】請求項2記載の発明にあっても、スピーカ
の等価質量とバネ定数との比各スピーカ間で異ならせ
ることにより、各スピーカ間位相をずらし、もって
数組存在する共鳴系の音響特性互いに異ならせている
し、請求項3記載の発明にあっても、スピーカの口径
各スピーカ間で異ならせることにより、各スピーカ間
位相をずらし、もって複数組存在する共鳴系の音響特性
互いに異ならせているので、上記請求項1記載の発明
と同様に、複数組存在する共鳴系を独立して活用するこ
とが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例の構成を示
す図であって、この実施例は、ダクトとしての車両の排
気管1から発せられる騒音としての排気音の低減を図る
装置に本発明を適用したものである。
【0013】先ず、構成を説明すると、排気管1は図中
左方から右方に空気を流しその開口端1aから外部に空
気を排出する管であって、図示しない他端側は車両エン
ジンの排気口に接続されている。かかる排気管1の開口
端1a近傍は導波管2に覆われて2重管となっており、
その導波管2の開口端1aとは逆側の端部は、やはり排
気管1を覆う円筒部材3内に連通している。そして、導
波管2の他端側は、排気管1の開口端1aと同じ軸方向
位置で開口している。なお、円筒部材3の開口端1aと
は逆側を向く端面は閉塞されており、従って、導波管2
及び円筒部材3で形成される閉空間は、排気管1の開口
端1aの近傍においてのみ開口している。
【0014】一方、円筒部材3の周面上側及び周面下側
のそれぞれには、その円筒部材3内に音波を放射可能に
同じ規格のスピーカ4及び5が配設されており、それら
スピーカ4及び5のそれぞれの背面は、エンクロージャ
6又は7に覆われている。そして、それらエンクロージ
ャ6及び7の容積は、一方のエンクロージャ6が他方の
エンクロージャ7よりも小さくなっている。
【0015】なお、図示はしないが、各スピーカ4及び
5は、騒音低減制御のための演算処理を実行するコント
ローラに接続されていて、かかるコントローラは、車両
エンジンの回転数や所定の評価点における騒音レベルに
基づいて所定の演算処理を実行し、排気管1から発せら
れる騒音が打ち消されるような2次音がスピーカ4及び
5から発せられるような駆動信号を生成し、その駆動信
号をスピーカ4及び5に対して出力するようになってい
る。
【0016】次に、本実施例の作用効果を説明する。図
3は、本実施例の構成をモデルで表した概念図であっ
て、スピーカ4,5及びエンクロージャ6,7を各要素
に分解して表している。即ち、スピーカ4は、そのマス
4Aにバネ要素4B及び減衰要素4Cが作用するものと
して表現でき、スピーカ5も同様にマス5Aにバネ要素
5B及び減衰要素5Cが作用するものとして表現でき、
そして、各マス4A及び5Aに、駆動信号に応じた振動
入力X4 及びX5 が働くようになっている。
【0017】また、エンクロージャ6及び7は、マス4
A,5Aに対して空気バネとして作用することから、バ
ネ要素4B,5Bと並列に空気バネ4D,5Dが存在す
るものと考えることができる。そして、各スピーカ4及
び5の振動のそれぞれが円筒部材3内の空気を加振する
のであり、その円筒部材3内の空気の振動が導波管2を
通じて、排気管1の開口端1a近傍から外部に放射され
て2次音が発生する。従って、本実施例では、図1に示
すように、開口端1aの直ぐ外側に、排気音と2次音と
が重畳する重畳点Sが存在するのであり、導波管2及び
円筒部材3で形成される閉空間は、その重畳点Sに向け
て開口していることになる。
【0018】ここで、スピーカ4及び5は同じ規格であ
るため、マス4A,5A、バネ要素4B,5B及び減衰
要素4C,5Cはいずれも同じものであるが、エンクロ
ージャ6及び7は上述したように異なっているため、空
気バネ4Dは、空気バネ5Dよりも小さくなっている。
図4は、スピーカ4及び5にそれぞれ駆動信号を供給し
た場合、つまりマス4A及び5Aに振動入力X4 ,X5
を与えた場合における2次音単独での音圧レベルの周波
数特性を示す図であって、実線はスピーカ4及び5に同
相の駆動信号を供給した場合の特性であり、破線はスピ
ーカ4及び5に逆相の駆動信号を供給した場合の特性で
ある。これによれば、a〜bの区間では、同相の場合よ
りも逆相の場合の方が高い音圧レベルが得られることが
判る。
【0019】図5は、マス4A,5Aを単独で加振した
場合における2次音単独での音圧レベルの周波数特性を
示す図であって、実線がマス4Aの特性であり、破線が
マス5Aの特性である。これによれば、マス4Aは周波
数aにおいて反共鳴となり、マス5Aは周波数bにおい
て反共鳴となっているのが判る。つまり、マス4Aを加
振した時に生ずる周波数aにおける反共鳴は、マス5A
の共鳴によるものであり、マス5Aを加振した時に生ず
る周波数bにおける反共鳴は、マス4Aの共鳴によるも
のである。
【0020】従って、それら反共鳴を境に位相が反転す
るため、図4に示すように、区間a〜bにおいては、同
相で入力を与えると、マス4A及び5Aが互いに他方の
振動を吸収してしまい、音圧レベルが低下してしまうの
である。そして、エンクロージャ6をエンクロージャ7
と同じ容積とした場合の2次音単独での音圧レベルの周
波数特性は、図6に比較例として実線で示すようになる
が、本実施例の構成で、区間a〜bにおいてはスピーカ
4及び5に逆相で入力を与え且つそれ以外の周波数帯域
では同相で入力を与えた場合の音圧レベルの周波数特性
は、図6に破線で示すようになり、結果として、エンク
ロージャ6,7の総容積が小さいにも関わらず、特に中
程度の周波数帯域において2次音の音量が大きくなるの
である。
【0021】つまり、本実施例の構成であれば、エンク
ロージャ6及び7の容積を異ならせた結果、スピーカ4
及び5ごとに存在する共鳴系の音響特性が互いに異な
り、それらを独立に活用することができるのであり、そ
れらスピーカ4及び5への入力を所定の周波数帯域にお
いては逆相とするだけで、2次音の音量を増大させるこ
とができる。このため、車両のようにスペース的に余裕
の少ない場合に特に有利である。
【0022】なお、現に発生している排気音の周波数は
エンジンの回転数から判るから、コントローラにおいて
は、エンジンの回転数に基づいて排気音の周波数を判断
するとともに、その排気音の周波数が図4に示す区間a
〜b内に存在するのであれば、スピーカ4及び5の駆動
信号を互いに逆相とする一方、区間a〜b外に存在する
のであれば、スピーカ4及び5への駆動信号を互いに同
相とする制御を実行すればよい。
【0023】図7は本発明の第2実施例を示す図であ
り、この実施例も、上記第1実施例と同様に、排気管1
から発せられる排気音を低減させる装置に本発明を適用
したものである。なお、上記第1実施例と同様の構成に
は、同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。即
ち、この実施例では、導波管2の一端を排気管1の途中
に連通させるとともに、その導波管2の他端を閉塞し、
そして、導波管2内に音波を放射可能に同じ規格のスピ
ーカ4及び5を配設し、それらスピーカ4及び5の背面
をエンクロージャ6,7で覆ったものである。本実施例
では、導波管2によって閉空間が形成される。
【0024】本実施例のような構成とすると、排気音と
2次音との重畳点Sが排気管1内に存在することにな
り、導波管2やスピーカ3,4等の設置場所の自由度が
拡がるという利点があり、車両のようのスペース上の制
約が大きい場合に有利である。その他の作用効果は、上
記第1実施例と同様である。図8は本発明の第3実施例
を示す図であり、この実施例も、上記第1実施例と同様
に、排気管1から発せられる排気音を低減させる装置に
本発明を適用したものである。なお、上記第1実施例と
同様の構成には、同じ符号を付し、その重複する説明は
省略する。
【0025】即ち、本実施例では、導波管2の一端を排
気管1の開口端1aの近傍において開口させるととも
に、その導波管2の他端を、排気管1から離れた位置に
配設された箱体9に連通させ、そして、その箱体9内に
音波を放射可能に同じ規格のスピーカ10,11及び1
2を配設し、それらスピーカ10,11及び12の背面
のそれぞれを、エンクロージャ13,14,15で覆っ
たものである。ここで、エンクロージャ13,14,1
5の容積は、エンクロージャ13を一番小さく、エンク
ロージャ15を一番大きく、そして、エンクロージャ1
4をそれらの中間程度の大きさとしている。なお、本実
施例では、導波管2及び箱体9によって閉空間が形成さ
れる。
【0026】このような構成であれば、エンクロージャ
13,14,15の容積が互いに異なっているため、ス
ピーカ10,11及び12ごとに存在する三つの共鳴系
の音響特性が互いに異なり、それらを独立に活用するこ
とができる。図9は、各スピーカ10,11及び12に
単独で入力を与えた場合に発生する2次音の周波数特性
を示す図であり、実線がスピーカ10によって発生する
2次音の周波数特性、破線がスピーカ11によって発生
する2次音の周波数特性、一点鎖線がスピーカ12によ
って発生する2次音の周波数特性である。
【0027】これによれば、スピーカ10は周波数e,
fにおいて反共鳴状態となり、スピーカ11は周波数
e,gにおいて反共鳴状態となり、スピーカ12は周波
数f,gにおいて反共鳴状態となっているのが判る。従
って、周波数e〜f間でスピーカ12を他のスピーカ1
0,11とは逆相で加振し、周波数f〜g間でスピーカ
10を他のスピーカ11,12とは逆相で加振し、それ
以外の周波数帯域ではスピーカ10,11及び12を同
相で加振することとすれば、上記第1実施例と同様にエ
ンクロージャ13,14,15の総容積を大きくしなく
ても、2次音の音量が増大する。しかも、スピーカが三
つ設けられているため、周波数帯域全体で考えれば、上
記第1実施例よりも大音量の2次音を発生させることが
できる。その他の作用効果は上記第1実施例と同様であ
る。
【0028】図10は本発明の第4実施例を示す図であ
り、この実施例も、上記第1実施例と同様に、排気管1
から発せられる排気音を低減させる装置に本発明を適用
したものである。なお、上記第1実施例と同様の構成に
は、同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。即
ち、本実施例では、エンクロージャ6及び7の容積を異
ならせることなく、スピーカ4及び5のマス及びバネ定
数の比をそれらスピーカ4及び5間で異ならせることに
より、二つ存在する共鳴系をそれぞれ独立に活用するこ
とができるようにしたものである。具体的には、図3に
示す概念図において、マス4A及びバネ要素4Bの比
と、マス5A及びバネ要素5Bの比とを異ならせればよ
い。
【0029】このような構成であっても、スピーカ4を
含む共鳴系と、スピーカ5を含む共鳴系との音響特性が
異なるため、それらを独立に活用することができるので
あり、上記第1実施例と同様の制御を実行することによ
り、上記第1実施例と同様の作用効果が得られるのであ
る。しかも、本実施例の構成であれば、エンクロージャ
6及び7の大きさに差を設ける必要がないため、例えば
スペース上の制約からエンクロージャ6及び7の大きさ
に大きな差を設けることができない場合等でも上記第1
実施例と同等の作用効果が得られるという利点がある。
【0030】図11は本発明の第5実施例を示す図であ
り、この実施例も、上記第1実施例と同様に、排気管1
から発せられる排気音を低減させる装置に本発明を適用
したものである。なお、上記第1実施例と同様の構成に
は、同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。即
ち、本実施例では、エンクロージャ6及び7の容積を異
ならせることなく、スピーカ4及び5の口径を異ならせ
ることにより、二つ存在する共鳴系をそれぞれ独立に活
用することができるようにしたものである。
【0031】このような構成であっても、スピーカ4を
含む共鳴系と、スピーカ5を含む共鳴系との音響特性が
異なるため、それらを独立に活用することができるので
あり、上記第1実施例と同様の制御を実行することによ
り、上記第1実施例と同様の作用効果が得られるのであ
る。なお、上記各実施例では、本発明を、車両の排気管
1から発せられる排気音の低減を図る装置に適用した場
合について説明したが、本発明の適用対象はこれに限定
されるものではなく、排気管1以外のダクト、例えば建
物の空調用のダクトから発せられる騒音の低減を図る装
置であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項3記載の発明によれば、複数存在する共鳴系の特性を
異ならせる構成としたため、装置の大型化や複雑化等を
招くことなく、各スピーカへの駆動信号を適宜同相又は
逆相とするだけで、大音量の2次音を発生することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第1実施例の構成をモデル化した概念図であ
る。
【図4】同相入力及び逆相入力のそれぞれの場合におけ
る2次音単独での音圧レベルの周波数特性図である。
【図5】スピーカを単独で加振した場合の2次音単独で
の音圧レベルの周波数特性図である。
【図6】本実施例及び従来例の2次音の音量を比較して
示した周波数特性図である。
【図7】本発明の第2実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図9】スピーカを単独で加振した場合の2次音単独で
の音圧レベルの周波数特性図である。
【図10】本発明の第4実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図11】本発明の第5実施例の構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 排気管(ダクト) 2 導波管 3 円筒部材 4,5 スピーカ 6,7 エンクロージャ 9 箱体 10,11,12 スピーカ 13,14,15 エンクロージャ S 重畳点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 F01N 1/06 F16L 55/04 G10K 11/16 H04R 1/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクト内を伝搬する騒音を打ち消すため
    の2次音を発生する装置であって、前記騒音と前記2次
    音との重畳点に向けて開口する閉空間を形成するととも
    に、背面がエンクロージャで覆われた複数のスピーカ
    を、前記閉空間内に音波を放射可能に配設し、そして、
    前記エンクロージャの容積を、各スピーカ間で位相がず
    れて複数組存在する共鳴系の音響特性が互いに異なるよ
    うに、各スピーカ間で異ならせたことを特徴とするダク
    ト消音用2次音発生装置。
  2. 【請求項2】 ダクト内を伝搬する騒音を打ち消すため
    の2次音を発生する装置であって、前記騒音と前記2次
    音との重畳点に向けて開口する閉空間を形成するととも
    に、背面がエンクロージャで覆われた複数のスピーカ
    を、前記閉空間内に音波を放射可能に配設し、そして、
    前記複数のスピーカの等価質量とバネ定数との比を、各
    スピーカ間で位相がずれて複数組存在する共鳴系の音響
    特性が互いに異なるように、各スピーカ間で異ならせた
    ことを特徴とするダクト消音用2次音発生装置。
  3. 【請求項3】 ダクト内を伝搬する騒音を打ち消すため
    の2次音を発生する装置であって、前記騒音と前記2次
    音との重畳点に向けて開口する閉空間を形成するととも
    に、背面がエンクロージャで覆われた複数のスピーカ
    を、前記閉空間内に音波を放射可能に配設し、そして、
    前記複数のスピーカの口径を、各スピーカ間で位相がず
    れて複数組存在する共鳴系の音響特性が互いに異なるよ
    うに、各スピーカ間で異ならせたことを特徴とするダク
    ト消音用2次音発生装置。
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