JP3394472B2 - スプライン補間による移動経路制御方法 - Google Patents

スプライン補間による移動経路制御方法

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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプライン補間に
よる移動経路制御方法に関し、さらに詳細には、自律的
に動的目標物に追従する移動ロボットなどの移動体に用
いて好適なスプライン補間による移動経路制御方法に関
し、特に、自律的に動的目標物を追従するとともに、所
定の移動速度を達成する移動ロボットなどの移動体のサ
ーボ・システムに用いて好適なスプライン補間による移
動経路制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自律的に動的目標物に追従す
るとともに、所定の移動速度を達成する移動ロボットが
知られている。
【0003】また、所定の作業を行うように、アームな
どを所定の移動速度で移動させる工作機械なども知られ
ている。
【0004】こうした移動ロボットやアームなどの移動
体の移動経路を制御するにあたっては、様々なスプライ
ン補間が用いられている。
【0005】即ち、一般には、移動経路の初期位置から
目標位置まで速度および加速度の制限条件を考慮して係
数を固定し、多項式スプライン補間によって、移動体の
サーボ・システムに適した基準関数を得るようにしてい
る。
【0006】この従来のスプライン補間による移動経路
制御方法によれば、移動体の移動時の速度が、移動開始
時から徐々に加速して高速になってゆき、所定の速度ま
で到達すると徐々に減速して低速になっていくように変
化するものであった。
【0007】縦軸に速度をとるとともに横軸に時間をと
ったグラフにおいて、従来の手法による移動体の速度の
変化の曲線を示すと、山形形状の曲線となり、最大速
度、最大加速度が瞬間的にしか出せないことになる。
【0008】即ち、従来のスプライン補間方法において
は、移動経路における初期位置から目標位置までの移動
に時間がかかるという問題点があった。
【0009】また、従来のスプライン補間方法では、移
動経路の目標位置を固定しなければ計算できないので、
移動経路の目標位置が動的に変わるような移動制御には
使えないという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、最大速度、最大加速度
を長時間維持し、縦軸に速度をとるとともに横軸に時間
をとったグラフにおいて、移動体の速度の変化を示す曲
線が台形形状の曲線となるような、より迅速に移動経路
における初期位置から目標位置まで移動することができ
るようにしたスプライン補間による移動経路制御方法を
提供しようとするものである。
【0011】また、本発明の目的とするところは、移動
経路の目標位置が動的に変わるような場合にも適用可能
なスプライン補間による移動経路制御方法を提供しよう
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、移動体の移
動経路を制御するためのスプライン補間による移動経路
制御方法において、移動体が移動経路の初期位置から目
標位置に到達するまで、所定の周期毎に以下の第1の処
理乃至第4の処理を順次に繰り返し行うようにしたもの
である。第1の処理乃至第4の処理とは、次に示す処理
である。 第1の処理 現在位置に対して、移動経路の初期位置と
目標位置との距離よりも短い距離の仮想目標位置を設定
する処理。 第2の処理 現在位置から仮想目標位置までの区間でス
プライン関数のスプライン係数を計算する処理。 第3の処理 第2の処理により得られたスプライン係数
を用いて現在位置から仮想目標位置までの区間でスプラ
イン補間計算を行う処理。 第4の処理 第3の処理により得られたスプライン補間
計算の結果に基づいて移動体の移動制御を実行する処
理。
【0013】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記
移動体は、自律的に全方向に移動可能な移動ロボットで
あるようにしたものである。
【0014】
【0015】即ち、本発明によるスプライン補間による
移動経路制御方法は、例えば、三次多項式スプラインイ
ン補間方法などの多項式スプライン補間方法において、
図1に示すように、(1)0<T≪Tとなるように、
移動経路の初期位置から目標位置までの補間時間Tより
極めて短い時間(以下、「サンプリング周期」と称す
る。)Tでスプライン補間を行う毎に、スプライン係
数を再計算する、(2)上記した(1)で行うスプライ
ン係数の計算は、現在位置から移動経路の初期位置と目
標位置xとの距離よりも短い距離Δxのところに、
現在位置から目標位置xの方向にサンプリング周期T
で移動する仮想目標位置を設定することによって行な
う、というものである。
【0016】なお、図1ならびに上記した(1)および
(2)の説明は、理解を容易にするために一次元につい
て示してある。
【0017】また、上記の説明から明らかであるが、サ
ンプリング周期T毎にスプライン係数の計算が行われ
るものであるから、現在位置および仮想目標位置はサン
プリング周期T毎に移動することになる。
【0018】さらに、補間時間とサンプリング周期と
は、例えば、サンプリング周期を補間時間の1000分
の1程度とするようにしてもよく、具体的には、補間時
間Tが10〜20s(秒)であるならば、サンプリング
周期Tは10ms(ミリ秒)とすることができる。
【0019】なお、サンプリング周期は補間時間よりも
短い時間ならばよく、任意の値を設定することができる
ものである。
【0020】そして、この本発明によるスプライン補間
による移動経路制御方法によれば、(1)スプラインの
1次導関数、即ち、速度
【数1】 の所定値
【数2】 への漸近収束と、スプラインの1次導関数(1次導関数
は、速度を示す。)
【数3】 の台形形状の曲線が得られる、(2)スプラインの1次
導関数および2次導関数(2次導関数は、加速度を示
す。)を考慮に入れており、(3)スプラインの1次導
関数および2次導関数に対する制約条件を考慮に入れな
がら、確実に所望のスプラインの1次導関数を達成する
ことができる、(4)移動体の制御システムに用いる
と、位置x(t)と速度
【数4】 を制御することができる、(5)わずかなサンプリング
周期Tでスプライン係数を再計算することは、移動体
の動作制御に適している、(6)移動体が移動ロボット
である場合には、移動ロボットのサーボ・システムに適
した基準関数を出し、目標位置が動的に変化する場合に
も追従することができるようになる、などという作用効
果がある。
【0021】つまり、本発明によるスプライン補間によ
る移動経路制御方法は、「(1)現在位置から仮想目標
位置を設定する→(2)スプライン関数のスプライン係
数を計算する→(3)スプライン補間計算を行う→
(4)移動体の移動制御を実行する→(1)現在位置か
ら仮想目標位置を設定する→・・・」というループの処
理を、サンプリング周期T毎に行うものである。
【0022】即ち、従来の手法と本発明によるスプライ
ン補間による移動経路制御方法とを比較すると、従来の
手法においては、(1)移動経路の初期位置と目標位置
とを固定する、(2)スプライン関数のスプライン係数
を計算して固定する、(3)サンプリング周期毎にスプ
ライン補間計算を行って移動体の移動制御を実行する、
という処理を行うものである。
【0023】このように、従来の手法においては、移動
経路の初期位置と目標位置とを固定するとともに、スプ
ライン関数のスプライン係数を計算して固定した後に、
サンプリング周期毎に、スプライン補間計算と、スプラ
イン補間計算に基づく移動体の移動制御とが実行される
ものである。
【0024】一方、本発明によるスプライン補間による
移動経路制御方法によれば、移動経路の初期位置と目標
位置とを固定した後には、「(1)現在位置から仮想目
標位置を設定する→(2)スプライン関数のスプライン
係数を計算する→(3)スプライン補間計算を行う→
(4)移動体の移動制御を実行する→(1)現在位置か
ら仮想目標位置を設定する→・・・」というループの処
理を、サンプリング周期毎に行うものである。
【0025】その結果、縦軸に速度をとるとともに横軸
に時間をとったグラフにおいて、移動体の速度の変化を
示す曲線が、与えられた最大速度に漸近収束するような
台形形状の曲線となる。
【0026】従って、最大速度をできるだけ長い時間維
持できるようになるので、移動経路の目標位置までの移
動時間が短くなり、また、移動経路の目標位置が動的に
変化しても、柔軟に追従することができるようになるも
のである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明によるスプライン補間による移動経路制御方
法の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0028】まず、次の式1に示す三次多項式を検討し
てみる。
【数5】 ・・・式1 ここで、aは実係数であり、上記したようにTは補間
時間である(なお、T>0である。)。そして、境界条
件を以下の式2に示す通りとする。
【数6】 ・・・式2 ここで、式2の(1)は初期位置を示し、式2の(2)
は初期速度を示し、式2の(3)は目標位置を示し、式
2の(4)は目標位置における速度を示す。
【0029】式1の1次導関数および2次導関数はそれ
ぞれ、式3および式4に示す通りである。
【数7】 ・・・式3
【数8】 ・・・式4 そして、式1、式2および式3から、式5に示すa
、a、aのスプライン係数が得られる。
【0030】これら式5に示すa、a、a、a
のスプライン係数を求めることにより、スプライン補間
が行われることになる。
【数9】 ・・・式5 ここで、 △x=x−x である。
【0031】本発明は、0<T≪Tであり(なお、上
記したようにTはサンプリング周期である。)、
【数10】 で、近似値
【数11】 が、(k−1)とkとの数値間の境界でx(t)と
【数12】 との連続性が確保されるように、t≧0の場合にサンプ
リング周期T(T=定数)で式5に示すa
、a、aのスプライン係数を再計算するもので
ある。
【0032】即ち、本発明は、サンプリング周期T
に、式5に示すa、a、a、aのスプライン係
数を得るための計算を繰り返し行うものである。
【0033】つまり、図1に示すように、各k回目の補
間処理は、距離Δxに位置する仮想目標位置まで行わ
れ、この仮想目標位置は、目標位置xの方向にサンプ
リング周期T毎にΔxだけ順次移動されるものであ
る。
【0034】本発明の目的は、
【数13】 ・・・式6 となるように、x(kT)(k=0,1,2,・・
・)から所定のxに補間することによって滑らかな連
続性のある関数x(t)を得ることであり、また、所定
【数14】 に関して式7、式8に示す条件がn>kの場合に成り立
つようにすることである。
【数15】 ・・・式7 ここで、ε(ε>0)は小さい定数であり、
【数16】 ・・・式8 ここで、
【数17】 は所定の定数である。
【0035】所定のxの近似値における式5に示すス
プライン係数a、a、a、a の再計算値は、
【数18】 ・・・式9 であり、ここで、
【数19】 かつ
【数20】 である。
【0036】次に、1次導関数について説明すると、時
点t(t=T≪T)の場合には、式3から式10が得
られる。
【数21】 ・・・式10 ここで、
【数22】 である。
【0037】式5を考慮に入れると、式10は、式11
と書き直される。
【数23】 ・・・式11 ここで、
【数24】 ・・・式12
【数25】 ・・・式13 である。
【0038】もし、式5に示すスプライン係数a、a
、a、aをサンプリング周期Tで再計算する
と、式11によって、
【数26】 ・・・式14 を導き出すことができる。
【0039】同様に、次の式15が得られる。
【数27】 ・・・式15 0<b<であるから、式15の限界値は、式16であ
る。
【数28】 ・・・式16 そして、
【数29】 ・・・式17 とすると、式13は、
【数30】 ・・・式18 と書き直される。
【0040】式16および式18によって、以下の式が
得られる。
【数31】 ・・・式19 式12を式19に代入すると、
【数32】 ・・・式20 となる。
【数33】 は、これらの計算で補助定数であるので、
【数34】 として式20を、
【数35】 ・・・式21 と書き直すことができる。
【0041】vが、
【数36】 ・・・式22 と算出されれば、式21によって条件を示す式7が満た
される。
【数37】 だから、近似値
【数38】 を使うことができる。
【0042】次に、2次導関数について説明すると、時
点t=kT
【数39】 であり、サンプリング周期Tで式5に示すスプライン
係数a、a、a、aを再計算すると、式4およ
び式5から、
【数40】 ・・・式23 が得られる。
【0043】式17および式22を考慮に入れると、式
23は、
【数41】 ・・・式24 と書き直される。
【0044】式24から、
【数42】 の値は,
【数43】
【数44】 との偏差によって異なる。式7を考慮に入れると、この
偏差は新たな
【数45】 を与えると極値を有すると推断できる。式24による
と、所定の
【数46】 および
【数47】 の場合、常に、Δx≠0であって、
【数48】 ・・・式25 であることがわかる。
【0045】ここで、
【数49】 は、所定の定数である。
【数50】 だから、式24は、
【数51】 ・・・式26 で概算できる。
【0046】そして、本発明による移動体の移動経路の
スプライン補間方法を適用するためには、式1、式3お
よび式4は、以下のように書き直される。
【数52】 ・・・式27
【数53】 ・・・式28
【数54】 ・・・式29ここで、t∈[kT,(k+1)T]
(k=0,1,2,・・・)であり、係数は、
【数55】 ・・・式30 である。
【0047】そして、上記した本発明によるスプライン
補間による移動経路制御方法の主な特徴は、以下の通り
である。
【0048】・ x(t)および
【数56】 は連続している。
【0049】・
【数57】 は、所定値
【数58】 に傾き、収束速度はΔxの値で決まる。
【0050】・
【数59】 は、
【数60】 に傾くが、
【数61】 は限定され、ゼロに傾く。
【0051】また、上記した実施の形態は、三次元の場
合に容易に拡張することができる。
【0052】即ち、所定の座標系に対する平面内の移動
体の座標(x,y,θ)の3次元座標とし、1次導関数
(速度)および2次導関数(加速度)としてそれぞれ、
【数62】 ・・・式31 とする。
【0053】そうすると、各x(t)(j=1,2,
3,)が、本発明によるスプライン補間による移動経路
制御方法によって得られる。
【0054】次に、上記した本発明によるスプライン補
間による移動経路制御方法を用いたシミュレーションの
結果について説明する。
【0055】このシミュレーションにおいては、式1、
式5に基づいた従来の軌道(移動経路)の創成と、サン
プリング周期Tで式5に示すa、a、a、a
のスプライン係数の再計算を行う式27、式30に基づ
いた本発明によるスプライン補間による移動経路制御方
法の軌道創成とを比較することを目的としている。
【0056】図2には、式1、式5に基づいた従来の軌
道創成の一例が示されている。ここで、境界条件は、
【数63】 である。最高速度は、0.15m/sにセットされてい
る。
【0057】一方、図3には、サンプリング周期T
式5に示すa、a、a、aのスプライン係数の
再計算を行う式27、式30に基づく本発明による軌道
創成の一例が示されており,境界条件は図2の例と同じ
である。所望の速度は、
【数64】 であり、△x=0.15mである。
【0058】図3から分かるように、本発明によるスプ
ライン補間による移動経路制御方法によれば、速度
【数65】 について台形形状の曲線のグラフが得られ、図2の場合
に比べてスプライン補間の総時間を短縮することができ
る。
【0059】さらに、本発明者の実験によると、本発明
によるスプライン補間による移動経路制御方法の軌道創
成の方法は、図4に示されているような移動体、即ち、
自律的に全方向に移動可能な移動ロボットの制御に適用
することができるものである。
【0060】そして、図5には、図4に示す移動ロボッ
トの制御システムのブロック構成図が示されている。
【0061】図5において、符号10は制御部を示し、
制御部10には、スプライン補間を実行するブロックS
PL12と、駆動輪の駆動サーボ・システムを示すブロ
ックSC14とが設けられている。
【0062】また、ブロックDAC16はデジタル/ア
ナログ変換器を示し、ブロックM18はモーターを示し
ている。
【0063】そして、図5において、J(θ)=KF
(θ)は、ヤコビ行列であり、Kが係数の対角線行列、
F(θ)が座標変換の直交行列、θが移動ロボットの方
向角度である。
【0064】なお、この移動ロボットにおいては、移動
ロボットのフレームと周辺物体との相対的距離を計測す
るとともに、所定の座標系に対する移動ロボットの位置
と向きを算出するのに必要なデータを提供するセンサ・
ユニットを備えているものとする。
【0065】また、図5に示す構成をさらに詳細に説明
すると、ブロックSC14は、移動ロボットのブロック
SPL12が出力した動作制御命令(基準関数)を実行
する駆動サーボ・ユニットである。
【0066】さらに、ブロックSPL12は、センサ・
ユニット(図示せず)によって移動ロボットに必要な方
位角度(向き)、位置および速度を求めることにより、
移動ロボットが動的目標物を追従することができるよう
に制御するものとする。
【0067】なお、センサ・ユニットは、移動ロボット
の周辺環境をモニターするとともに、目標物を検知して
位置確認するために使うセンサ・データを収集する働き
をする。こうしたセンサ・ユニットは、例えば、移動ロ
ボットのフレームと周辺物体との相関距離を求めるのに
必要なデータを提供する光センサ(CCDカメラなどの
センサ)からなるものである。
【0068】また、センサ・ユニットは、所定の座標系
に対する移動ロボットの位置を求めるためのセンサ(積
算距離計、ジャイロスコープなどのセンサ)も含むもの
である。
【0069】さらに、上記したブロックSC14により
示されるサーボ・ユニットは、ブロックSPL12が出
力した動作制御命令(基準関数)を実行するサーボ・シ
ステムを含むものであり、サーボ・ユニットは、命令さ
れた移動ロボットの位置と向き(方位角度)および所定
の動作速度を確実に達成する。
【0070】なお、上記した移動ロボットの制御システ
ムは、具体的にはマイクロ・コンピュータにより実現さ
れるものである。
【0071】そして、図6における移動ロボットの初期
位置の座標は、x=0.7m、y=1.1mである。所
望の移動速度は0.15m/sに設定されており、所望
の角速度は0.28rad/sに設定されている。
【0072】まず、移動ロボットは、目標位置(0.
2,2.7)へ移動する。しかし、時間ΔT(ΔT=5
秒)の後、目標位置は、位置(−1.6,2.2)に変
わる。図6から分かるように、移動ロボットは、適切に
反応して、新たな目標位置へ移動する。これに対応する
ロボットの動作作動のグラフが図7に示されている。
【0073】また、本発明者は、上記したような移動ロ
ボットを2台用いた実験も行った。この実験において
は、1台の移動ロボットを先導車とし、もう1台の移動
ロボットを当該先導車を追尾する従動車とするようにな
されている。
【0074】そして、操作者が、ディスプレー上に示さ
れた環境地図内の目標位置と先導車の動作速度を設定す
る。動作時に、先導車の位置が地図上に描かれ、操作者
は、移動ロボットに搭載されているCCDカメラによっ
て収集された環境に関する視覚データを見る。従動車
は、先導車に見た目には連結されており、視覚上連結さ
れたトレーラのように動く。
【0075】こうした移動ロボットは、検査業務(例え
ば、発電所の装置の検査業務)や配達作業(例えば、店
舗や病院における配達作業)を行うために用いる。ま
た、娯楽目的に(例えば、ロボットによるサッカー競
技)使うこともできる。
【0076】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、より迅速に移動経路における初期位置から
目標位置まで移動することができるようにしたスプライ
ン補間による移動経路制御方法を提供することができる
という優れた効果を奏する。
【0077】また、本発明は、以上説明したように構成
されているので、移動経路の目標位置が動的に変わるよ
うな場合にも適用可能なスプライン補間による移動経路
制御方法を提供することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスプライン補間による移動経路制
御方法の原理を説明するための概念説明図である。
【図2】スプライン係数の再計算を行わない従来の軌道
創成の一例を示すグラフである。
【図3】スプライン係数の再計算を行う本発明による軌
道創成の一例を示すグラフである。
【図4】本発明を実施する全方向移動ロボットの斜視図
である。
【図5】図4に示す移動ロボットの制御システムのブロ
ック構成図である。
【図6】本発明を実施した際における移動ロボットの
(x,y)面上での移動経路を示すグラフである。
【図7】移動ロボットの図6に示した移動を示す図3に
対応するグラフである。
【符号の説明】
10 制御部 12 ブロックSPL 14 ブロックSC 16 ブロックDAC 18 ブロックM
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−106011(JP,A) 特開 昭64−7110(JP,A) 特開 昭59−111508(JP,A) 特開 昭58−3002(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動経路を制御するためのスプ
    ライン補間による移動経路制御方法において、 移動体が移動経路の初期位置から目標位置に到達するま
    で、所定の周期毎に以下の第1の処理乃至第4の処理を
    順次に繰り返し行うスプライン補間による移動経路制御
    方法: 第1の処理 現在位置に対して、移動経路の初期位置と
    目標位置との距離よりも短い距離の仮想目標位置を設定
    する、 第2の処理 現在位置から仮想目標位置までの区間でス
    プライン関数のスプライン係数を計算する、 第3の処理 第2の処理により得られたスプライン係数
    を用いて現在位置から仮想目標位置までの区間でスプラ
    イン補間計算を行う、 第4の処理 第3の処理により得られたスプライン補間
    計算の結果に基づいて移動体の移動制御を実行する。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスプライン補間による
    移動経路制御方法において、 前記移動体は、自律的に全方向に移動可能な移動ロボッ
    トであるものであるスプライン補間による移動経路制御
    方法。
JP23453199A 1999-08-20 1999-08-20 スプライン補間による移動経路制御方法 Expired - Fee Related JP3394472B2 (ja)

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