JP3393370B2 - 圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents
圧力センサおよびその製造方法Info
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Description
が容易で、医療用カテーテルやガイドワイヤーに組み込
んだり、直接刺入することにより、血圧などの体内のさ
まざまな圧力や、細管用などの光検知式圧力センサ形成
に最適な圧力センサおよびその製造方法に関するもので
ある。
出原理を利用する圧力センサは、ピエゾ抵抗型等の電気
信号を利用しないため、電気、磁気による周囲の外乱を
受けにくく、生体内への、適用の可能性を有する(特公
平2−3128号公報、特開昭61−235731号公
報、特開平8−201196号公報参照)。光ファイバ
ーを用いた、圧力センサには、大別すると、光ファイバ
ーの側面に、片持ち梁構造のシリコン構造体が固定され
ており、梁の先端には、光ファイバー端面と向かい合う
ミラーが付いており、圧力変化により、梁がたわみ、ミ
ラー位置が変わることで、反射光量が変化することを利
用するタイプと、光ファイバーの先端に、全反射ミラー
兼可動ダイヤフラムを有した、シリコン構造体をガラス
構造体と接合し、接着剤を用いて、光ファイバー端面に
固定し、ダイヤフラムのたわみ量を、光強度変化とし
て、測定するタイプがある。
したタイプでは、側壁のテーパー化で、大きなエッチン
グ窓となり、圧力センサ部の大型化を招いて、カテーテ
ル及び内視鏡のワーキングチャネルに挿入したり、血管
等の細管に直接挿入可能な圧力センサを得ることが、困
難であるという問題点もあった。一方、光ファイバーの
先端に、全反射ミラー兼可動ダイヤフラムを、光ファイ
バーの先端に固定する方法として、ガラス板上に設けた
ポジレジスト層に対して、Alマスクを介し、露光して
微細リング状の接着剤層を形成し、それを光ファイバー
先端に転写した後、シリコン基板の枠内に保持部を介し
形成保持させたダイヤフラムに固着し、前記保持部をレ
ーザー光で切断する方法からなる先行技術がある。しか
しながら、この方法では、光ファイバー先端への接着層
の転写効率が低く、また前記保持部をレーザー光で、切
断してダイヤフラムを、シリコン基板枠より分離するの
に、多時間、多労力を要し、圧力センサ作製の効率に劣
り、歩留りに劣る問題点があった。
体内や細管で使用可能な、光ファイバー型圧力センサ
の、従来技術にみられる、圧力センサ部作製の低歩留
り、または、圧力センサと光ファイバーとの接続の低歩
留りという、欠点を解決するために、考案されたもので
ある。
2薄膜にて形成されたダイアフラム部の中央に円形のS
iO2厚膜のメサ部とAl薄膜によって形成された光反
射ミラー部を有し、周縁部にリング状のポリイミド厚膜
からなるスペーサー兼接着剤層を有する反射型可動ダイ
アフラムユニットが、先端にハーフミラー層を有する直
径125μm以下の光ファイバー先端に固定、封止され
ていることを特徴とする圧力センサを提供するものであ
る。
O2層を堆積してそのSiO2層を円形に残しメサ部を形
成する工程、シリコン基板裏面にSiO2層を堆積して
そのSiO2層をシリコン基板から反射型可動ダイアフ
ラムユニットで分離するためのマスクとする工程、シリ
コン基板表面にさらにSiO2層を堆積させダイアフラ
ム部を形成する工程、前記メサ部にAl層を堆積させ光
反射ミラー部を形成する工程、前記ダイアフラム部周縁
にポリイミドからなるスペーサー兼接着層を形成する工
程、シリコン基板からその反射型可動ダイアフラムユニ
ットを分離する工程、光ファイバー先端にハーフミラー
層を形成する工程、前記反射型可動ダイアフラムユニッ
トを前記光ファイバー先端に固定、封止する工程、反射
型可動ダイアフラムユニット裏面のシリコンを除去する
工程からなることを特徴とする圧力センサの製造方法を
提供するものである。
を適用して反射型可動ダイアフラムユニットと光ファイ
バーを形成後、キャピラリ中に前記反射型可動ダイアフ
ラムユニットと光ファイバーの端面を合わせるように挿
入、他端からマイクロビーズと別の光ファイバーにより
前記反射型可動ダイアフラムユニットと光ファイバーを
密着、さらに加熱することによりポリイミド層が接着剤
となり前記反射型可動ダイアフラムユニットが光ファイ
バー先端に固定されることを特徴とする圧力センサの製
造方法を提供するものである。
iO2薄膜にて形成されたダイアフラム部の中央にSi
O2厚膜のメサ部とAl薄膜の光反射ミラー部を有し、
前記ダイアフラム部周縁にポリイミド厚膜からなるスペ
ーサー兼接着層を有する反射型可動ダイアフラムユニッ
トが、先端にZnSからなるハーフミラー層を有する直
径125μm以下の光ファイバーの先端に固定、封止さ
れたものである。その例を図1に示した。1が光ファイ
バーで、11がそのZnS層(ハーフミラー層)であ
り、2が反射型可動ダイアフラムユニットで、21がそ
のSiO2層(ダイアフラム部)、22がそのSiO2層
(メサ部)、23がそのAl層(光反射ミラー部)、2
4がそのポリイミド層(スペーサー兼接着層)である。
ムユニットの製造は、例えば次の方法により行うことが
できる。すなわち図2の(a)〜(h)に工程例を示し
た如く、シリコン基板3表面にSiO2層を堆積させそ
のSiO2層を円形に残しメサ部22を形成する工程
(a、b)、さらにシリコン基板3裏面にSiO2層を
堆積させそのSiO2層をシリコン基板3から反射型可
動ダイアフラムユニット2で分離するためのマスク31
とする工程(a、b)、シリコン基板3表面にさらにS
iO2層を堆積させダイアフラム部21を形成する工程
(c、d)、前記メサ部22にAl膜を堆積させ光反射
ミラー部23を形成する工程(e、f)、さらに前記ダ
イアフラム部21周縁にポリイミドからなるスペーサー
兼接着層24を形成する工程(e、f)、シリコン基板
3からその反射型可動ダイアフラムユニット2で分離す
る工程(g、h)にて、圧力センサの反射型可動ダイア
フラムユニットを製造することができる。
リコン基板に複数の反射型可動ダイアフラムユニットを
形成し、分離する場合を示したものである。従って大面
積のシリコン基板を用いて反射型可動ダイアフラムユニ
ットを多数同時に形成でき、さらに製造工程自体も単純
であるためスループットが高く、歩留りも高くなり、製
造効率の向上を容易にはかりうる。前記の図2で製造し
た反射型可動ダイアフラムユニットと先端にZnSから
なるハーフミラー層を有する直径125μm以下の光フ
ァイバーとの接合は、例えば次の方法により行うことが
できる。すなわち図3の(a)〜(d)に工程例を示し
た如く、キャピラリ4中に前記反射型可動ダイアフラム
ユニット2と先端にZnSからなるハーフミラー層を有
する直径125μm以下の光ファイバー1との端面を合
わせるように挿入し、他端からマイクロビーズ5と別の
接合用光ファイバー6を挿入する工程(a)、前記マイ
クロビーズ5と接合用光ファイバー6にて前記反射型可
動ダイアフラムユニット2と光ファイバー1を密着、加
熱することにより(b)、ポリイミド層24が接着層と
なり固定、封止した後(c)、シリコン基板3をエッチ
ング除去する工程(d)となっている。図2において、
使用するシリコン基板3の厚さについては、反射型可動
ダイアフラムユニット2と光ファイバー1との接合工程
において適宜に決定される。シリコン基板が薄すぎると
キャピラリ4へのハンドリングが困難になり、厚すぎる
と反射型可動ダイアフラムユニット2に分離する工程で
シリコン基板3がテーパー状になってしまい、キャピラ
リ4に挿入できなくなる。一般には、5mm以下、就中
1mm以下、特に0.1〜0.5mmのものが用いられ
る。
ラフィーを行うため、両面研磨の基板が用いられる。面
方位については、半導体回路の形成に準じたマイクロマ
シニング方式でのドライエッチング方法により前記シリ
コン基板をエッチング除去する場合は特に限定はない
が、ウェットエッチングを行う場合は適宜に面方位が決
定される。一般には、(100)または(110)が使
用される。
基板3の表面に設けるSiO2層は、反射型可動ダイア
フラムユニット2のメサ部22を形成するものであり、
その厚さはダイアフラム変形時にAl層からなる光反射
ミラー部23がたわまないようにするというメサ部の機
能などにより適宜に決定することができる。一般には、
15μm以下、就中10μm以下、特に2〜5μmの厚
さとされる。従って、基板表面の前記SiO2層を円形
に残しメサ部22を形成する方法は、CVD方式などの
適宜な方式でSiO2層を付設し、そのSiO2層をフォ
トリソグラフィーによるパターニングとエッチングを施
す半導体回路の形成に準じたマイクロマシニング方式な
どでSiO2層の不必要部分を除去して(a、b)、メ
サ部のSiO2層22を円形に残存させることにより行
いうる。さらに図2の(a)、(b)において、シリコ
ン基板3の裏面に設けるSiO 2層は、シリコン基板3
から反射型可動ダイアフラムユニット2で分離するため
のエッチング用マスク31とするため、その厚さはSi
O2とシリコンとのエッチング選択率により適宜に決定
することができる。一般には、2μm以下、就中1μm
以下、特に0.5〜1μmの厚さとされる。従って、基
板裏面の前記SiO2層を円形に残しエッチング用マス
ク31を形成する方法は、前記シリコン表面のメサ部2
2形成と同様の方法により行いうる。
板表面のSiO2からなる円形のダイアフラム部21
は、実質的な可動部分となる。従ってそのダイアフラム
部21の形成は、前記SiO2層成膜時の残留応力に対
するダイアフラム部21の圧力変位性などにより、適宜
に決定することができる。例えば、低応力の膜を形成す
る事ができる熱CVDや、残留応力を制御できるTEO
Sを原料とするプラズマCVDなどで容易に形成でき
る。さらに前記SiO2層からなる円形のダイアフラム
部21の厚さは、ダイアフラムとしての圧力変位性など
により適宜に決定することができる。一般には、5μm
以下、就中2μm以下、特に0.5〜1μmとされる。
図2の(e)、(f)の如く、Al層からなる光反射ミ
ラー部23の形成は、フォトリソグラフィーによるパタ
ーニングとリフトオフを施す半導体回路の形成に準じた
マイクロマシニング方式で、蒸着などの適宜な方式で付
設したAl層の不必要部分を除去して、そのAl層を円
形に残存させることにより行いうる。なお、前記光反射
ミラー部23の形成は、Al層を蒸着などの適宜な方式
で付設した後、フォトリソグラフィー方式を利用してそ
のAl層の不必要部分をエッチング処理する方式などで
も行いうる。そのAl層23の厚さは、Al層が全反射
ミラーとして機能する必要性により適宜に決定すること
ができる。一般には、0.2μm以上、就中0.2〜1
μm、特に0.2〜0.5μmとされる。
イアフラム部21周縁のポリイミドからなるスペーサー
兼接着層24の形成は、通常のフォトレジストのパター
ニングを施す半導体回路の形成に準じたマイクロマシニ
ング方式と同様に、ポリイミドをパターニングして行
う。そのポリイミドのパターニング後のキュア条件は、
光ファイバー1との接着層として利用する必要性から適
宜に決定することができる。一般には、250℃以下で
1時間以内、就中100〜200℃で30分以内、特に
120〜180℃で10〜30分とされる。さらにポリ
イミド層24の厚さは、ハーフミラー層11による反射
光Aと、光反射ミラー部23による反射光Bによる干渉
条件により適宜に決定することができる。一般には、5
0μm以下、就中10μm以下、特に2〜5μmとされ
る。
板3からの前記反射型可動ダイアフラムユニット2の分
離は、エッチング除去などの適宜な方法で行うことがで
きる。エッチング方法については、前記反射型可動ダイ
アフラムユニット2の各構成要素がエッチング除去され
ることなく、シリコン基板3の当該箇所のみがエッチン
グ除去されるのならば、特に限定はない。一般に、ドラ
イエッチングなどで行われる。図3において、光ファイ
バー1は、ファイバーの長手方向と垂直に平坦な面が出
るように加工した端面に、ハーフミラー層11を形成し
たものである。そのハーフミラー層11は、反射光強度
と可視度を大きくするという条件により適宜に決定され
る。たとえば、屈折率が大きく、一層で充分な反射率を
持つZnSなどが蒸着により形成される。その厚さは、
一般には、200nm以下、就中100nm以下、特に
50〜100nmのものが用いられる。なお、前記光フ
ァイバー1の太さ、形状については特に限定はなく、適
宜な太さ、形状のものを用いうる。細さに優れる圧力セ
ンサの形状、特に血管等の生体内や細管等への適用を目
的とする場合には、一般には直径250μm以下、就中
200μm以下、特に100〜150μmのものが好ま
しい。材質は、プラスチックやガラスなどの適宜なもの
でよい。
は、接合する光ファイバー1と反射型可動ダイアフラム
ユニット2の外径により適宜決定することができる。前
記光ファイバー1と反射型可動ダイアフラムユニット2
の結合が可能であれば、キャピラリ4の内径は特に限定
はない。また前記キャピラリ4の外径についても、特に
限定はない。さらに、キャピラリ4の材質についても、
前記光ファイバー1と反射型可動ダイアフラムユニット
2との密着、加熱が可能であれば、材質についても特に
限定はない。例えば、ガラスなどを用いることができ
る。さらに、マイクロビーズ5、接合用光ファイバー6
についても、前記光ファイバー1と反射型可動ダイアフ
ラムユニット2との密着、加熱が可能であれば、これら
の材質、大きさ等特に限定はない。例えば、マイクロビ
ーズ5はガラスなどを用いることもできる。また、接合
用光ファイバー6についてもステンレス線などで代用で
きる。また、マイクロビーズ5の形状については、前記
反射型可動ダイアフラムユニット2のスペーサー兼接着
層24が前記光ファイバー1の端面と均一に密着するこ
とができれば特に限定はない。例えば、マイクロビーズ
5を球形にすることにより、そのマイクロビーズ5と前
記反射型可動ダイアフラムユニット2とを点接触させ、
接合用光ファイバー6の端面が前記光ファイバー1の端
面と平行でなくても、前記スペーサー兼接着層24と光
ファイバー1の端面とを均一に密着させることができ
る。
と反射型可動ダイアフラムユニット2を接合するには、
光ファイバー1のハーフミラー層11を有する端面と反
射型可動ダイアフラムユニット2のスペーサー兼接着層
24を有する面の端面とを合わせるように挿入し、他端
よりマイクロビーズ5と接合用光ファイバー6にて密
着、加熱することにより行われる。その密着力について
は、加熱後に前記反射型可動ダイアフラムユニット2が
光ファイバー1に固定されれば良く、特に限定はない。
さらに加熱については、ポリイミド層からなるスペーサ
ー兼接着層が接着性を有するための条件により適宜決定
することができる。一般には、300〜500℃で2時
間以内、就中300〜450℃で1時間以内、特に30
0〜400℃で20〜40分とされる。
ダイアフラムユニット2裏面の不必要なシリコン3は、
エッチング除去する方法などの適宜な方法で行うことが
できる。エッチング方法については、光ファイバー1と
反射型可動ダイアフラムユニット2の各構成要素がエッ
チング除去されることなく、不必要なシリコン基板3の
みがエッチング除去されるのならば、特に限定はない。
一般に、ドライエッチングなどで行われる。
膜にて形成されたコルゲート型ダイアフラム部の中央に
SiO2厚膜のメサ部とAl薄膜の光反射ミラー部を有
し、前記ダイアフラム部周縁にポリイミド厚膜からなる
スペーサー兼接着層を有する反射型可動ダイアフラムユ
ニットが、先端にZnSからなるハーフミラー層を有す
る直径125μm以下の光ファイバーの先端に固定、封
止されたものである。その例を図4に示した。図4に示
す構成中、図1と同構成部分については図1に用いられ
たものと同一符号を用いている。
ムユニットの製造は、例えば次の方法により行うことが
できる。すなわち図5(a)〜(h)に工程例を示した
如く、シリコン基板3表面にコルゲート用の環状の溝2
6を掘り、溝26により画定される中央円形部にSiO
2層を堆積させそのSiO2層を円形に残しメサ部22を
形成する工程(a、b)、さらにシリコン基板3裏面に
SiO2層を堆積させそのSiO2層を、シリコン基板3
から反射型可動ダイアフラムユニット2を個々に分離す
るためのマスク31とする工程(a、b)、溝26を含
むシリコン基板3表面にさらにSiO2層を堆積させコ
ルゲート型ダイアフラム部25を形成する工程(c、
d)、前記メサ部22にAl膜を堆積させ光反射ミラー
部23を形成する工程(e、f)、さらに前記コルゲー
ト型ダイアフラム部25周縁にポリイミドからなるスペ
ーサー兼接着層24を形成する工程(e、f)、シリコ
ン基板3からその反射型可動ダイアフラムユニット2で
分離する工程(g、h)にて、圧力センサの反射型可動
ダイアフラムユニットを製造することができる。
リコン基板に複数の反射型可動ダイアフラムユニットを
形成し、分離する場合を示したものである。従って大面
積のシリコン基板を用いて反射型可動ダイアフラムユニ
ットを多数同時に形成でき、さらに製造工程自体も単純
であるためスループットが高く、歩留りも高くなり、製
造効率の向上を容易にはかりうる。
ラムユニットと先端にZnSからなるハーフミラー層を
有する直径125μm以下の光ファイバーとの接合は、
例えば次の方法により行うことができる。すなわち図6
の(a)〜(d)に工程例を示した如く、キャピラリ4
中に前記反射型可動ダイアフラムユニット2と先端にZ
nSからなるハーフミラー層を有する直径125μm以
下の光ファイバー1との端面を合わせるように挿入し、
他端からマイクロビーズ5と別の接合用光ファイバー6
を挿入する工程(a)、前記マイクロビーズ5と接合用
光ファイバー6にて前記反射型可動ダイアフラムユニッ
ト2と光ファイバー1を密着、加熱することにより
(b)、ポリイミド層24が接着層となり固定、封止し
た後(c)、シリコン基板3をエッチング除去する工程
(d)となっている。この手段は図3に示す例と実質的
に同じである。
厚さについては、図1〜図3に示す例と同じでよい。さ
らに、シリコン基板両面でフォトリソグラフィーを行う
ため、両面研磨の基板が用いられるが、これも図1〜図
3に示す例と同じでよい。
基板3の表面に掘るコルゲート用の環状の溝26は、コ
ルゲート型ダイアフラム部25の形状を決定するもので
あり、その溝26の形状は前記コルゲート型ダイアフラ
ム部25の残留応力や圧力変形性などにより適宜に決定
することができる。環状の溝26の深さは2〜6μm、
好ましくは5μm、幅は8〜12μm、好ましくは10
μm、環状の溝26の中心径は71〜79μm、好まし
くは75μmとする。
O2層は、反射型可動ダイアフラムユニット2のメサ部
22を形成するものであり、その厚さ及びメサ部22を
形成する方法は、図1〜図3に示す例と同じでよい。さ
らに図5の(a)、(b)において、シリコン基板3の
裏面に設けるSiO 2層は、エッチング用マスク31と
するためのもので、その厚さ及び成形方法は、図1〜図
3の例と同様でよい。
板表面のSiO2からなる円形のコルゲート型ダイアフ
ラム部25は、実質的な可動部分となる。従ってそのダ
イアフラム部25の形成は、前記SiO2層成膜時の残
留応力に対するダイアフラム部21の圧力変位性などに
より、適宜に決定することができる。例えば、低応力の
膜を形成する事ができる熱CVDや、残留応力を制御で
きるTEOSを原料とするプラズマCVDなどで容易に
形成できる。さらに前記SiO2層からなる円形のコル
ゲート型ダイアフラム部25の厚さは、ダイアフラムと
しての圧力変位性などにより適宜に決定することができ
る。一般には、5μm以下、就中2μm以下、特に0.
5〜1μmとされる。
る光反射ミラー部23の形成及びそのAl層23の厚さ
は、図1〜図3の例と同じでよい。さらに図5の
(e)、(f)におけるコルゲート型ダイアフラム部2
1周縁のポリイミドからなるスペーサー兼接着層24の
形成及びポリイミド層24の厚さは、図1〜図3の例と
同じでよい。図5の(g)、(h)に示すシリコン基板
3からの前記反射型可動ダイアフラムユニット2の分離
は、図1〜図3の例と同じでよい。
バーの長手方向と垂直に平坦な面の端面に、ハーフミラ
ー層11を形成したもので、そのハーフミラー層11
は、図1の例と同じように、反射光強度と可視度を大き
くするという条件により適宜に決定される。たとえば、
屈折率が大きく、一層で充分な反射率を持つZnSなど
が蒸着により形成される。その厚さは、一般には、20
0nm以下、就中100nm以下、特に50〜100n
mのものが用いられる。なお、前記光ファイバー1の太
さ、形状については特に限定はなく、図1の例と同じよ
うに、適宜な太さ、形状のものを用い得る。細さに優れ
る圧力センサの形状、特に血管等の生体内や細管等への
適用を目的とする場合には、一般には直径250μm以
下、就中200μm以下、特に100〜150μmのも
のが好ましい。材質は、プラスチックやガラスなどの適
宜なものでよい。
クロビーズ5、接合用光ファイバー6は、図3の例の如
く、前記光ファイバー1と反射型可動ダイアフラムユニ
ット2との密着、加熱が可能であれば、これらの材質、
大きさ等特に限定はない。例えば、マイクロビーズ5は
ガラスなどを用いることもできる。また、接合用光ファ
イバー6についてもステンレス線などで代用できる。図
6の(b)の如く、前記光ファイバー1と反射型可動ダ
イアフラムユニット2を接合するには、光ファイバー1
のハーフミラー層11を有する端面と反射型可動ダイア
フラムユニット2のスペーサー兼接着層24を有する面
の端面とを合わせるように挿入し、他端よりマイクロビ
ーズ5と接合用光ファイバー6にて密着、加熱すること
により行われるが、図3の例と同じでよい。図6の
(c)、(d)の如く、反射型可動ダイアフラムユニッ
ト2裏面の不必要なシリコン3は、エッチング除去する
方法などの適宜な方法で行うことができる。エッチング
方法については、図3の例と同じでよい。
部23との間の空隙内は、アルゴンや窒素や空気等の適
宜なガスによる大気圧や減圧ないし加熱雰囲気として形
成することができる。空隙内の圧力制御は、減圧雰囲気
や加圧雰囲気で固着密封処理する方式などにより行うこ
とができ、それにより空隙内の真空化による絶対圧測定
用の圧力センサや小径内の高圧化による高圧測定用の圧
力センサなどを得ることができる。本発明の圧力センサ
は、ハーフミラー層11による反射光Aと、光反射ミラ
ー部23による反射光Bの干渉を利用し、その圧力セン
サを測定対象の圧力雰囲気中に供することにより、ダイ
アフラム部21が圧力に応じ変形して反射光Aと反射光
Bとに位相のズレが生じそのズレが反映された干渉光が
形成されて、その干渉光の特性より圧力が検出される。
すなわち測定対象の圧力に基づくダイアフラム部21の
変位による光学距離の変化と反射光の位相、あるいは反
射光量との対応関係より圧力を検知することができる。
本発明の圧力センサは、血管等の生体内や細管、あるい
はその他の狭部の圧力測定などに用いる圧力センサの形
状に好ましく用いることができる。さらに、圧力センサ
を歩留まりよく製造でき、反射型可動ダイアフラムユニ
ット2と光ファイバー1との接続も効率よく行うことが
できる。
同径以下で円形の反射型可動ダイアフラムユニットを有
し、血管等の生体内や細管で使用可能な圧力センサを得
ることができる。また本発明の製造方法により、光ファ
イバー型圧力センサの従来技術にみられる圧力センサ部
作製の低歩留り、圧力センサと光ファイバーとの接続の
低歩留りを解決でき、前記特徴を有する圧力センサを歩
留まり良く、さらに製造効率良く得ることができる。
ムユニットの製造工程例の説明図である。
ムユニットと光ファイバーの接合工程例の説明図であ
る。
工程例の説明図である。
ァイバーの接合工程例の説明図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 円形のSiO2薄膜にて形成されたダイ
アフラム部の中央に円形のSiO2厚膜のメサ部とAl
薄膜によって形成された光反射ミラー部を有し、周縁部
にリング状のスペーサー兼接着剤層を有する反射型可動
ダイアフラムユニットが、先端にハーフミラー層を有す
る直径125μm以下の光ファイバー先端に固定、封止
されていることを特徴とする圧力センサ。 - 【請求項2】 ダイアフラム部が断面略半円形部を有す
る請求項1に記載の圧力センサ。 - 【請求項3】 シリコン基板表面にSiO2層を堆積し
てそのSiO2層を円形に残しメサ部を形成する工程、
シリコン基板裏面にSiO2層を堆積してそのSiO2層
をシリコン基板から反射型可動ダイアフラムユニットで
分離するためのマスクとする工程、シリコン基板表面に
さらにSiO2層を堆積させダイアフラム部を形成する
工程、前記メサ部にAl層を堆積させ光反射ミラー部を
形成する工程、前記ダイアフラム部周縁にポリイミドか
らなるスペーサー兼接着層を形成する工程、シリコン基
板からその反射型可動ダイアフラムユニットを分離する
工程、光ファイバー先端にハーフミラー層を形成する工
程、前記反射型可動ダイアフラムユニットを前記光ファ
イバー先端に固定、封止する工程、反射型可動ダイアフ
ラムユニット裏面のシリコン基板を除去する工程からな
ることを特徴とする圧力センサの製造方法。 - 【請求項4】 シリコン基板表面にSiO2層を堆積し
てそのSiO2層を円形に残しメサ部を形成する工程、
シリコン基板裏面にSiO2層を堆積してそのSiO2層
をシリコン基板から反射型可動ダイアフラムユニットで
分離するためのマスクとする工程、シリコン基板表面に
さらにSiO2層を堆積させダイアフラム部を形成する
工程、前記メサ部にAl層を堆積させ光反射ミラー部を
形成する工程、前記ダイアフラム部周縁にポリイミドか
らなるスペーサー兼接着層を形成する工程、シリコン基
板からその反射型可動ダイアフラムユニットを分離する
工程、光ファイバー先端にハーフミラー層を形成する工
程後、キャピラリ中に前記反射型可動ダイアフラムユニ
ットと光ファイバーの端面を合わせるように挿入、他端
からマイクロビーズと別の光ファイバーにより前記反射
型可動ダイアフラムユニットと光ファイバーを密着、さ
らに加熱することによりポリイミド層が接着剤となり前
記反射型可動ダイアフラムユニットが光ファイバー先端
に固定させる工程、およびキャピラリから光ファイバー
を抜去させる工程よりなることを特徴とする圧力センサ
の製造方法。 - 【請求項5】 ダイアフラム部を形成する工程がシリコ
ン基板表面に設けた環状の溝にSiO2層を堆積させ、
断面略半円形部を作る工程を含む請求項3又は4に記載
の圧力センサ。 - 【請求項6】 シリコン基板から反射型可動ダイアフラ
ムユニットを分離する工程がマスクに沿ってシリコン基
板をエッチングする工程を含む請求項3に記載の圧力セ
ンサの製造方法。 - 【請求項7】 スペーサの高さがハーフミラーと光反射
ミラー部との間に空間を形成するものである請求項4に
記載の圧力センサの製造方法。 - 【請求項8】 スペーサがポリイミド厚膜からなる請求
項1に記載の圧力センサ。 - 【請求項9】 円形のSiO2薄膜にて形成されたダイ
アフラム部の中央に円形のSiO2厚膜のメサ部とAl
薄膜によって形成された光反射ミラー部を有し、周縁部
にリング状のスペーサー兼接着剤層を有する反射型可動
ダイアフラムユニットを含む圧力センサ。 - 【請求項10】 ダイアフラム部が断面略半円形部を有
する請求項9に記載の圧力センサ。
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- 1998-11-17 JP JP32659998A patent/JP3393370B2/ja not_active Expired - Lifetime
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