JP3393084B2 - 容器排除装置 - Google Patents

容器排除装置

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JP3393084B2
JP3393084B2 JP12242399A JP12242399A JP3393084B2 JP 3393084 B2 JP3393084 B2 JP 3393084B2 JP 12242399 A JP12242399 A JP 12242399A JP 12242399 A JP12242399 A JP 12242399A JP 3393084 B2 JP3393084 B2 JP 3393084B2
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bottle
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清治 中島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベヤ上で搬送
される容器の排除装置に関し、特に、液体が充填された
容器に好適な排除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体が充填された容器を、搬送コンベヤ
から隣接の排出コンベヤに、プッシャで排除する容器排
除装置がある。容器として、ペットボトル、ガラス壜、
缶がある。プッシャはエアシリンダにより短いストロー
クで容器を加速して搬送コンベヤから押し出す。短いス
トロークにするのはプッシャが一往復するときに、次の
容器に当たらないようにするためである。プッシャの前
面はゴムや樹脂の平板が使用される。
【0003】コンベヤは樹脂のチェーンに樹脂の天板を
一体成形したものが使用される。搬送コンベヤと排出コ
ンベヤとは同一速度である。排出コンベヤには押し出さ
れた容器がとび出さないようにガードレールが斜めに設
置されている。ブッシャで押し出された容器は、慣性と
コンベヤの摩擦とにより斜め方向に同一姿勢で前進し、
ガードレールに斜めに当たり方向転換してから排出され
る。
【0004】上述したように、容器中にはペットボトル
があるが、ペットボトルには胴部が円形のものと角形の
ものとがある。ペットボトルの底面は中高になってお
り、底面とコンベヤとの接触部は図7に示すようになっ
ている。即ち、図7は種々の形状のペットボトルの底面
を示す図であり、ペットボトルとコンベヤとの接触部は
斜線で示される。図7(a)は円形のペットボトル1
で、リング状の接触部1aになっている。図7(b)は
円形のペットボトル1で、ペタロイドと呼ばれる断続し
た五辺の接触部1bになっている。図7(c)は角形の
ペットボトルで、四角形の接触部1cになっている。角
形のペットボトルは側面が搬送コンベヤの進行方向と平
行または直角な姿勢で搬送されてくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の容器排
除装置においては、待機位置にあるプッシャの前面と到
着する容器の間隔をできるだけ小さくして容器にかかる
衝撃を小さくしているが、容器は急激に加速されるので
発進時にふらつくことがある。このため、発進時のふら
つきを無くすることが要望されている。
【0006】また、ペットボトルにおいては、近年、ペ
ットボトルに500mlのものが使用され充填ラインも高
速になってきた。従来の装置でも充填ラインが低速のと
きは問題ないが、充填ラインが高速になるとプッシャも
高速になりペットボトルは前進途中にふらついてガード
レールに当たって転倒することが多い。転倒は角形のも
のに特に多く、ペタロイドも多い。ペタロイドではない
円形のものはふらつくことがあるが、転倒することは少
ない。このため、高速の充填ラインでもペットボトルを
転倒なしで排除できることが要望されている。
【0007】本発明は、前述の状況に鑑み、プッシャで
容器を押し出す際に発進時における容器のふらつきのな
いプッシャ方式の容器排除装置を提供することを目的と
する。また本発明は、流体が充填されたペットボトルを
高速の搬送コンベヤから転倒なしで排除できるよう改良
した容器排除装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の第1の態様は、液体が充填された容器
を、搬送コンベヤから隣接の排出コンベヤに、プッシャ
で排除する容器排除装置において、プッシャの前面は樹
脂材のチューブであることを特徴とするものである。本
発明の第1の態様によれば、プッシャの前面の樹脂材の
チューブは、中空材であるため撓みやすく反撥力が小さ
いので、容器に当たったとき衝撃を吸収する。このた
め、容器が発進する際の加速がスムーズ(滑らか)にな
り、容器の発進時のふらつきがない。これゆえ、容器が
転倒することがない。
【0009】本発明の第2の態様は、液体が充填された
容器を、搬送コンベヤから隣接の排出コンベヤに、プッ
シャで排除する容器排除装置において、前記容器はペッ
トボトルからなり、前記プッシャは押し出す際に容器に
回転力を付与することを特徴とするものである。本発明
の第3の態様は、液体が充填された容器を、搬送コンベ
ヤから隣接の排出コンベヤに、プッシャで排除する容器
排除装置において、前記容器はペットボトルからなり、
前記プッシャの先端が容器に接触するとき、プッシャと
容器とは偏心位置にあることを特徴とするものである。
【0010】本発明の第2の態様によれば、プッシャは
押し出す際にペットボトルに回転力を付与する。また本
発明の第3の態様によれば、プッシャの先端がペットボ
トルに接触するとき、プッシャとペットボトルとは偏心
位置にある。そのため、プッシャにより押し出されたペ
ットボトルは回転しながら前進し、搬送コンベヤから排
出コンベヤにスムーズに乗り移る。ペットボトルに回転
があると、前進途中でのペットボトル底面とコンベヤと
の滑りがよくなり、ふらつきが少なくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る容器排除装置
の第1の実施形態を図1乃至図4を参照して説明する。
図1乃至図4に示す第1の実施形態は、容器がペットボ
トルの場合の実施形態を示すものである。図1は、本発
明の容器排除装置の基本構成を示す平面図であり、図1
(a)はペットボトルが円形の場合であり、図1(b)
はペットボトルが角形の場合である。図1(a)および
図1(b)において、符号1は液体が充填されたペット
ボトルを示し、複数のペットボトル1は搬送コンベヤ2
によって直立した状態で搬送されている。搬送コンベヤ
2に隣接して排出コンベヤ3が配設されている。搬送コ
ンベヤ2と排出コンベヤ3とは、同一速度に設定されて
いる。
【0012】搬送コンベヤ2の直近には、ペットボトル
1を搬送コンベヤ2から隣接の排出コンベヤ3に排除す
るプッシャ4が配置されている。プッシャ4はエヤシリ
ンダ10により短いストロークで往復動可能になってい
る。また排出コンベヤ3上には、ガードレール20が配
設されている。
【0013】図2は図1(a)のII−II線矢視図であ
る。図2ではペットボトル1として、500mlペットボ
トルが図示されている。図2に示すように、プッシャ4
の先端部の支持板5にはシリコンチューブ6が固定され
ている。シリコンチューブ6は縦方向に配列されてい
る。プッシャ4のエヤシリンダの中心A は、ペット
ボトル1の重心Gよりやや下方に設定されている。また
ガードレール20は支持板21上に所定厚(10mm)の
独立発泡スポンジ22を固定し、このスポンジ22上に
フッ素樹脂シート23を貼付して形成されている。
【0014】図3は、プッシャ4の先端部を示す断面図
であり、図3(a)は図1(a)に示す500mlの円形
のペットボトル用のプッシャを示し、図3(b)は図1
(b)に示す500mlの角形のペットボトル用のプッシ
ャを示す。図3(a)および図3(b)に示すプッシャ
4は、先端部の形状が、一方が円弧状(図3(a))で
他方が平板状(図3(b))である以外は相違点はな
い。図3(a)および図3(b)に示すように、支持板
5に4本のシリコンチューブ6が接着剤7によって固定
されている。
【0015】図3(a)に示す場合には、ペットボトル
1とプッシャ4とが同心としたとき、4本のシリコンチ
ューブ6がペットボトル1にほぼ接するように配列され
ている。図3(b)に示す場合には、4本のシリコンチ
ューブ6は平面上に配列されている。シリコンチューブ
6は、ガラス編組シリコンゴムの押出しチューブからな
り、内径が8mm、長さが100mm程度のものが使用され
ている。そして、隣接するシリコンチューブ6間には、
所定の間隙が形成されており、個々のシリコンチューブ
6の変形が妨げられないようになっている。また接着剤
7も軟らかいものが使用されており、シリコンチューブ
6の変形を妨げないように工夫されている。
【0016】前記支持板5は、対をなす互いに着脱可能
なテープ状ファスナ8A,8Bによって保持されてお
り、ペットボトル1が円形から角形(又はその逆)に変
更になるときは、A部分より前面部が取替え可能になっ
ており、図3(a)に示すものと図3(b)に示すもの
とが容易に取替えることができるようになっている。
【0017】図3(a)および図3(b)に示すプッシ
ャ4が前進して先端がペットボトル1に接触するとき、
プッシャ4とペットボトル1とは偏心位置にあるように
設定されている。即ち、図3(a)および図3(b)に
示すように、ペットボトルの中心Pとエヤシリンダ1
0の中心Aとは偏心位置にある。図4は、プッシャ4
とペットボトル1とを偏心して接触させるための偏心量
調整機構を示す図である。図4に示すように、プッシャ
4のエヤシリンダ10は、一方が空気圧Pを有した圧
力源に接続され、他方が電磁弁11を介して空気圧P
を有した圧力源に接続されており、この場合、P>P
に設定されている。
【0018】プッシャ4の上流側には、投受光器12
と、投受光器12に対向して反射板13とが配設されて
いる。投受光器12の検知信号は、タイマ14に入力さ
れ、タイマ14からの信号によって電磁弁11が作動さ
れるようになっている。即ち、ペットボトル1が到着し
て投受光器12が遮光されると、投受光器12より検知
信号がタイマ14に送られる。そして、タイマ14で設
定された遅延時間が経過すると、電磁弁11が駆動さ
れ、プッシャ4が作動してペットボトル1を搬送コンベ
ヤ1から押し出す。タイマ14の遅延時間は、ペットボ
トル1とプッシャ4とが望ましい偏心位置となるように
設定される。なお、プッシャ4はまわり止め15によっ
て回転しないようになっている。
【0019】このように、プッシャ4が前進して先端が
ペットボトル1に接触するとき、プッシャ4とペットボ
トル1とは偏心位置にあるように設定されている。偏心
により押し出されたペットボトル1は、図1(a)およ
び図1(b)に示すように、回転しながら前進しガード
レール20に当たり方向転換する。
【0020】回転方向は角形、円形のペットボトルとも
に時計方向または反時計方向のどちらでもよい。回転量
は、角形のときは1/4回転程度がよく、ペタロイドの
ときは1/2回転程度がよい。ペタロイドのとき回転量
が1回転くらいになると、ガードレール20に当たる前
に転倒し、1/4回転程度だと従来の回転なしのときの
ようにガードレール20に当たって転倒する。
【0021】ペットボトル1の回転量は、図4に示す機
構を用いてプッシャ4とペットボトル1との偏心位置で
調整する。偏心位置は、上述したようにペットボトル到
着検知から電磁弁11の駆動までの設定時間で調整す
る。ペタロイドではない円形のときも、現場での調整を
なくするため、偏心位置はペタロイドと同じにする。図
1(a)に示すように、ペットボトル1が搬送コンベヤ
2から排出されるときの角度βは、コンベヤスピード、
プッシャスピードにより変化するが、ガードレール20
の角度αは、角度βに基づいて最適となるように調整す
る。
【0022】従来の技術の項で述べたように、ペットボ
トルが高速で回転がないと、角形の転倒が特に多く、ペ
タロイドの転倒も多く、ペタロイドではない円形の転倒
は少ない。しかるに、ペットボトルが高速で回転がある
と、角形の転倒は激減し、ペタロイドの転倒も少なくな
り、ペタロイドではない円形のものはふらつきが少なく
なる。
【0023】前述のことから、回転があると前進途中で
のペットボトル底面とコンベヤとの滑りがよくなり、ふ
らつきが少なくなるものと推定する。また、回転がある
と、角形のペットボトルでは、図1(b)に示すように
底面の四辺1cがコンベヤの進行方向に対して傾斜した
状態となり、即ち、スペタロイドではない円形のものに
近い状態となるので、転倒が激減するものと推定する。
ペタロイドのときも、底面は断続した五辺のため、角形
のような作用があるものと推定する。
【0024】ペットボトルの回転方向が時計方向または
反時計方向のどちらでもよいのは、単に回転があればよ
いことによる。角形のときの回転量が1/4回転程度が
よいのは、四角形のため1/4回転で元の姿勢になるこ
とによる。実験結果でも1/4回転程度がよい。ペタロ
イドの回転量が1/2回転程度がよいのは、実験結果に
よって確かめられたものである。
【0025】図1乃至図4に示す本発明の実施形態は、
500ml程度の小型ペットボトルに好適なものである。
即ち、500mlのような小型ペットボトルでは、プッシ
ャの先端がペットボトルに接触するとき、プッシャとペ
ットボトルとは偏心位置にあるようにした。偏心位置に
したのは、ペットボトルが前進するとき回転させてペッ
トボトル底面とコンベヤとの滑りをよくして、前進途中
でのふらつきを少なくするためであった。
【0026】本件発明者は、小型ペットボトル以外に大
型ペットボトル、ガラス壜、缶等の各種容器についても
実験した結果、プッシャと容器との偏心位置が必要なの
は小型ペットボトルだけであることが判明した。大型ペ
ットボトルは、コンベヤとの滑りはよくないが、ライン
スピードが遅い。ガラス壜や缶は、ラインスピードは速
いが、コンベヤとの滑りがよい。このため、これらの容
器では、前進途中でのふらつきは少ないので、容器を回
転させる必要がないことが判明した。
【0027】前述のように、ガラス壜や缶、および大型
ペットボトル等の容器は前進途中でのふらつきは少ない
が、発進時でのふらつきが課題となった。本件発明者は
容器の発進時のふらつきを最小にするために、プッシャ
の構造について研究および実験を重ねた結果、図3
(a)および図3(b)に示すような前面にチューブを
用いた構造のプッシャは、容器の発進時のふらつきを抑
えるためにも極めて有効であることが判明した。
【0028】図5は、本発明に係る容器排除装置の第2
の実施形態を示す図であり、プッシャの先端部を示す断
面図であり、図5(a)は大型のペットボトルや壜等の
円形の容器用のプッシャを示し、図5(b)は角形の容
器用のプッシャを示す。図5(a)および図5(b)に
示すプッシャ4は、先端部の形状が、一方が円弧状(図
5(a))で他方が平板状(図5(b))である以外は
相違点はない。図5(a)および図5(b)に示すよう
に、支持板5に4本のシリコンチューブ6が接着剤7に
よって固定されている。
【0029】図5(a)に示す場合には、容器1Aとプ
ッシャ4とが同心としたとき、4本のシリコンチューブ
6が容器1Aにほぼ接するように配列されている。図5
(b)に示す場合には、4本のシリコンチューブ6は平
面上に配列されている。シリコンチューブ6は、ガラス
編組シリコンゴムの押出しチューブからなり、内径が8
mm、長さが100mm程度のものが使用されている。そし
て、隣接するシリコンチューブ6間には、所定の間隙が
形成されており、個々のシリコンチューブ6の変形が妨
げられないようになっている。また接着剤7も軟らかい
ものが使用されており、シリコンチューブ6の変形を妨
げないように工夫されている。
【0030】前記支持板5は、対をなす互いに着脱可能
なテープ状ファスナ8A,8Bによって保持されてお
り、容器1Aが円形から角形(又はその逆)に変更にな
るときは、A部分より前面部が取替え可能になってお
り、図5(a)に示すものと図5(b)に示すものとが
容易に取替えることができるようになっている。
【0031】図5(a)および図5(b)に示すプッシ
ャ4が前進して先端が容器1Aに接触するとき、プッシ
ャ4と容器1Aとは偏心位置にはなく、容器1Aの中心
とエヤシリンダ10(図1参照)の中心Aとは同
一直線上にある。プッシャ4は、それ自体の構成は、図
3(a)および図3(b)に示すものと同様である。ま
たプッシャ4を作動させるための構成は、図4に示すも
のと同様である。ただし、タイマ14の遅延時間は、容
器1Aとプッシャ4とが図5に示すように同一直線上に
位置するように設定される。
【0032】このように、プッシャ4と容器1Aとが偏
心位置にはなく、容器1Aの中心P とエヤシリンダ1
0の中心Aとは同一直線上にあることにより、容器1
Aがプッシャ4に押し出される際に容器1Aは回転しな
いで前進することになる。しかしながら、プッシャ4の
前面のシリコンチューブ6は、撓みやすく反撥力が小さ
いので、容器1Aに当たったとき衝撃を吸収する。この
ため、容器1Aが発進する際の加速がスムーズになり、
容器1Aの発進時のふらつきがない。これゆえ、容器1
Aが転倒することがない。
【0033】また容器1Aによっては、小型のペットボ
トルのように胴部に横方向に凹部のあるものがあるが、
シリコンチューブ6は縦方向に配列してあるので、チュ
ーブ全体が押し出し時に荷重を受けることになり、容器
1Aに当たったときの衝撃を吸収しやすい。
【0034】本件発明者は、プッシャ前面が樹脂材のチ
ューブ以外のもの、例えばスポンジ等も有効である可能
性もあるため、比較例として、図6(a)および図6
(b)に示す構造のプッシャ24を製作し、図5と同様
に容器1Aとプッシャ24とを偏心させることなく容器
1Aを押し出す実験を重ねた。図6(a)および図6
(b)に示すプッシャ24は、支持板25と、支持板2
5上に接着等により固定された独立発泡のスポンジ26
と、スポンジ26の表面に貼付されたフッ素樹脂シート
27とからなっている。
【0035】図6(a)および図6(b)に示すプッシ
ャ24は、先端部の形状が、一方が円弧状(図6
(a))で他方が平板状(図6(b))である以外は相
違点はない。図6(a)および図6(b)に示すプッシ
ャにおいては、容器1Aに当たったときに衝撃は緩和さ
れるが吸収されにくく、容器の発進がスムーズにいかな
いため、転倒する容器が多数あった。これは、スポンジ
が撓みにくく反撥力も小さくないためと推定する。以上
のことから、図5(a)および図5(b)に示すプッシ
ャの前面に樹脂製のチューブを設けたものが、各種の容
器の排除に対して最良であることが確認された。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様によれば、プッシャの前面のチューブは、撓みやすく
反撥力が小さいので、容器に当たったとき衝撃を吸収す
る。このため、加速がスムーズになり発進時でのふらつ
きがない。また容器によっては、小型のペットボトルの
ように胴部に横方向に凹部のあるものが多いが、チュー
ブは縦方向に配列してあるので、全体のチューブが荷重
を受けることになり、容器に当たったときの衝撃を吸収
しやすい。さらにプッシャの前面はテープ状ファスナで
着脱可能になっているので、容器の種類変更に伴う前面
部の取替えに便利である。
【0037】また本発明の第2および第3の態様によれ
ば、ペットボトルは、前進するときに回転するのでペッ
トボトル底面とコンベヤとの滑りがよくなり、前進途中
でのふらつきが少なくなる。また、ペットボトルがガー
ドレールに当たったとき、衝撃がスポンジで緩和され、
樹脂シートによる滑りの良さで方向転換がスムーズにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器排除装置の基本構成を示す平
面図であり、図1(a)はペットボトルが円形の場合で
あり、図1(b)はペットボトルが角形の場合を示す。
【図2】図1(a)のII−II線矢視図である。
【図3】プッシャの先端部を示す断面図であり、図3
(a)は図1(a)に示す円形のペットボトル用のプッ
シャを示し、図3(b)は図1(b)に示す角形のペッ
トボトル用のプッシャを示す。
【図4】プッシャとペットボトルの偏心量調整機構を示
す概略図である。
【図5】本発明に係る容器排除装置の第2の実施形態を
示す図であり、プッシャの先端部を示す断面図であり、
図5(a)は大型のペットボトルや壜等の円形の容器用
のプッシャを示し、図5(b)は角形の容器用のプッシ
ャを示す。
【図6】比較例におけるプッシャの構造を示す図であ
り、図6(a)は円形の容器用のプッシャを示し、図6
(b)は角形の容器用のプッシャを示す。
【図7】ペットボトルの底面を示す底面図である。
【符号の説明】
1 ペットボトル 1A 容器 2 搬送コンベヤ 3 排出コンベヤ 4,24 プッシャ 5,21,25 支持板 6 シリコンチューブ 7 接着剤 8A,8B テープ状ファスナ 10 エヤシリンダ 11 電磁弁 12 投受光器 13 反射板 14 タイマ 20 ガードレール 22,26 独立発泡スポンジ 23,27 フッ素樹脂シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/82

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が充填された容器を、搬送コンベヤ
    から隣接の排出コンベヤに、プッシャで排除する容器排
    除装置において、 プッシャの前面は樹脂材のチューブであることを特徴と
    する容器排除装置。
  2. 【請求項2】 樹脂材のチューブは縦方向に配列してあ
    ることを特徴とする請求項1記載の容器排除装置。
  3. 【請求項3】 プッシャの前面はテープ状ファスナで着
    脱可能であることを特徴とする請求項1記載の容器排除
    装置。
  4. 【請求項4】 液体が充填された容器を、搬送コンベヤ
    から隣接の排出コンベヤに、プッシャで排除する容器排
    除装置において、 前記容器はペットボトルからなり、前記プッシャの先端
    が容器に接触するとき、プッシャと容器とは偏心位置に
    あることを特徴とする容器排除装置。
  5. 【請求項5】 プッシャの前面は変形可能な樹脂材であ
    ることを特徴とする請求項記載の容器排除装置。
  6. 【請求項6】 変形可能な樹脂材はチューブであること
    を特徴とする請求項記載の容器排除装置。
  7. 【請求項7】 排出コンベヤに設けるガードレールは緩
    衝可能な材料に樹脂材のシートを貼付したものであるこ
    とを特徴とする請求項記載の容器排除装置。
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