JP3392397B2 - 高周波フィルタ - Google Patents

高周波フィルタ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波無線送
受信装置等で使用される半同軸共振器型の高周波フィル
タに係り、特に、フィルタ寸法を小型化するための構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波送受信装置等で使用される高
周波フィルタとして、例えば、複数の半同軸共振器を実
装した帯域阻止フィルタが知られている。図3は、n=
3を一例としたこの種の従来の帯域阻止フィルタの構成
を表す断面図である。この帯域阻止フィルタ2は、矩形
同軸ラインを基本構造とし、外部導体21の外壁に第1
及び第2の半同軸共振器241,242を実装するとと
もに、他方の外部導体21の外壁に第3の半同軸共振器
243を実装している。
【0003】各半同軸共振器241,242,243
は、それぞれ中心導体と外部導体が一体化された半同軸
共振器であり、各々の中心導体の先端部が、外部導体2
1に形成された結合孔から一定量突出している。これに
よって、各半同軸共振器241,242,243と矩形
同軸ラインとの結合が実現される。なお、外部導体21
の結合孔17付近の部位には、位置決めのための窪みが
設けられている。
【0004】各半同軸共振器241,242,243の
実装部位は、それぞれ約λo/4(λoは阻止したい中
心周波数foの波長)離れた部位に実装されている。
【0005】矩形同軸ラインの両端部の一方はマイクロ
波の入力端、他方は出力端であり、各々コネクタ23が
設けられている。入力端と出力端との間には、中心導体
22が矩形同軸ラインとして配されている。
【0006】上記の帯域阻止フィルタ2では、信号成分
の中心周波数foとし、3dB幅をΔFとすると負荷Q
Lはfo/ΔFで表され、n=3の場合には一般にQL
値は2種類必要となる。QL値は、フィルタの特性をど
のような形にするかによりその2種の値が決まる。nが
大きければ必要とするQL値は多くなり、一方、所望の
中心周波数foが多くなる(CH数が多いことに対応)
と、それだけ必要とするQL値も多くなる。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、共振器
間隔が図3のように約λo/4間隔の場合において、通
過周波数fPと阻止周波数fRとが接近した状況、例えば
(Δf/(fR−fP))×100=0.08前後(Δf
は阻止域)の状況で、QL値が比較的小さい場合(30
程度以下)は、各半同軸共振器241,242,243
の固定中心導体の先端部と中心導体22との間に形成さ
れるフリンジング容量Cの影響が大きくなる。また、共
振器間隔が見かけ上長くなり、中心周波数fo付近の電
磁界が乱れて、中心周波数fo付近の位相状態が乱れ
る。すなわち、図4のフィルタ特性図に示すように、中
心周波数fo付近の減衰特性に「割れ」が生じ、本来、
30dB以上の減衰量になるべきところが15dB程度
になってしまう。
【0008】このため、従来は、QL値が小さくなる場
合には、図5に示すように外部導体31や中心導体32
を長くして、各半同軸共振器341,342,343の
間隔を約3λo/4にした帯域阻止フィルタ3を使用し
ていた。このようにすれば、減衰量は、図6のフィルタ
特性図に示されるように改善された値となる。しかしな
がら、図5のような構造の帯域阻止フィルタ3では、図
3の帯域阻止フィルタ2に比べてその形状が格段に大き
くなってしまう。帯域阻止フィルタが大きくなると、そ
の製造コストが高くなるうえに、使用される送受信装置
等のサイズやコスト、収容ケース等にも影響を及ぼす。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑み、QL値が
比較的小さい場合において、小型化を維持することがで
きる、改良された高周波フィルタを提供することを主た
る課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の高周波フィルタは、高周波信号が通過する信号導波
体の外壁に複数の半同軸共振器が結合され、少なくとも
二つの半同軸共振器の結合度合によっては前記信号導波
体内にフリンジング容量が大きくなる高周波フィルタで
あって、前記二つの半同軸共振器の結合部位の間に誘導
性部材が介在することを特徴とする。誘導性部材の大き
さによって容量による遅相が打ち消されるので、隣り合
う半同軸共振器の距離を3λo/4とする必要がなくな
り、高周波フィルタの小型化が可能になる。
【0011】好ましい実施の形態では、複数の半同軸共
振器が互いに対向する前記外壁の所定部位に交互に一定
間隔で結合される。この場合、誘導性部材は、信号導波
体の内部空間であって隣り合う半同軸共振器のほぼ中間
の部位に介在させる。
【0012】信号導波体は、例えば前記外壁と内部導体
とが円形同軸状、又は矩形同軸状をなし、信号導波体の
中心軸線上に信号成分が通過する内部導体が配されてい
て、個々の半同軸共振器の中心導体と前記内部導体との
間のギャップによって形成される容量成分(負荷Q即ち
QL)によって誘導性部材の大きさは変化するのであ
る。
【0013】汎用性を考慮して、すべての半同軸共振器
が、信号導波体の中心軸線に対して垂直となる方向から
当該信号導波体の内部空間を指向する導体を有するもの
とし、隣り合う半同軸共振器の導体間の距離をほぼλo
/4(λoは使用する中心周波数の波長)とする。ま
た、誘導性部材と個々の半同軸共振器の中心導体との距
離がほぼλo/8になるようにする。これにより、余分
なフリンジング成分を有効に打ち消すことができるよう
になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をマイクロ波帯で使
用される帯域阻止フィルタに応用した場合の実施の形態
を説明する。
【0015】図1は、本実施形態の帯域阻止フィルタの
断面図,図2は図1のA線に沿った断面図であり、便宜
上、図3に示した従来の帯域阻止フィルタ2を改良した
場合の例を示す。従来型の帯域阻止フィルタ2と同一の
構成要素については同一符号を付して説明する。
【0016】本実施形態の帯域阻止フィルタ1は、矩形
同軸状の外部導体21の外壁の窪みに第1及び第2の半
同軸共振器241,242が実装され、他方の外部導体
21の外壁の窪みには第3の半同軸共振器243が実装
されている。内部中心導体22の中心軸上には、入出力
端の各々に設けられたコネクタ23が配されている。す
べての半同軸共振器241〜243は、それぞれ一体化
された固定中心導体と外部導体とを有しており、固定中
心導体は、各外部導体21に形成された結合孔を通じて
同軸管の内壁から一定量突出している。
【0017】各半同軸共振器241,242,243の
実装部位は、主に約λo/4(約90°)の間隔で固定的
に定められている。QL値が比較的小さい場合には個々
の半同軸共振器241〜243の固定中心導体の先端部
が中心導体22に近づくので、個々の半同軸共振器24
1〜243の固定中心導体の先端部と内部中心導体22
との間のギャップによって大きなフリンジング容量が発
生する。この大きなフリンジング容量は、内部中心導体
22を通過する信号成分に対して遅相として作用する。
そのため、各半同軸共振器241〜243の間隔がみか
け上長くなり、中心周波数fo付近の位相が遅相とな
る。
【0018】そこで、この実施形態では、第3の半同軸
共振器243の固定中心導体から第1の半同軸共振器2
41、第2の半同軸共振器242方向にそれぞれ約λo
/8離れた部位に一対の誘導性ポスト(棒)10を介在
させるようにした。誘導性ポスト10は、信号成分に対
して進み相となる素材、例えば金属の薄板あるいは金属
を丸棒状に加工したもので、いわゆるインバータ的に機
能させるものである。誘導性ポストの取り付けは、はん
だ付け、ねじ止め、導電性接着剤を単独あるいは組み合
わせることで行う。これにより、フリンジング容量が有
効に打ち消され、従来の同じサイズの帯域阻止フィルタ
の場合に生じていた中心周波数fo付近の位相の遅相が
抑制される。実測では、本実施形態のように、半同軸共
振器241〜243の間隔がλo/4であるにもかかわ
らず、図6のような、改善された共振特性が得られた。
前述のように、図6は半同軸共振器341〜343の間
隔が3λo/4の場合の共振特性なので、本実施形態の
構造を採用することによって、帯域阻止フィルタのサイ
ズを著しく小型化できることがわかる。
【0019】なお、本発明は、n=3で説明したが少な
くとも一つの半同軸共振器の存在により信号導波体内に
大きなフリンジング容量が生じるフィルタである場合
に、一つの半同軸共振器の結合部位と他の半同軸共振器
の結合部位との間に誘導性部材を介在させ、大きな容量
による遅相分をこの誘導性部材によって進相させ電気的
にλ/4を確保する点に主眼があるので、半同軸共振器
の数、寸法、誘導性ポストの数については、上述の実施
形態の例に限定されるものではない。
【0020】また、本実施形態では、信号導波体として
矩形同軸を用いた場合の例を説明したが、本発明は、外
部導体の外壁と内部導体とが円形同軸状のものにも同様
に適用が可能である。円形同軸状の場合であっても、複
数の半同軸共振器を互いに対向する部位に交互に一定間
隔で結合させ、誘導性部材を、隣り合う半同軸共振器の
ほぼ中間の部位に介在させる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の高周波フィルタによれば、QL値が比較的小さい場合
に小型化を維持することができる高周波阻止フィルタを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る帯域阻止フィルタの
構成を示す断面図。
【図2】図1のA線に沿った断面図。
【図3】λo/4の間隔で半同軸共振器が実装された従
来の帯域阻止フィルタの構成を示す断面図。
【図4】λo/4の間隔で半同軸共振器が実装された従
来の帯域阻止フィルタによるフィルタ特性図。
【図5】3λo/4の間隔で半同軸共振器が実装された
従来の帯域阻止フィルタの構成を示す断面図。
【図6】3λo/4の間隔で半同軸共振器が実装された
従来の帯域阻止フィルタのフィルタ特性図、及びλo/
4の間隔で半同軸共振器間に誘導性ポストを設けた本発
明の帯域阻止フィルタ特性図。
【符号の説明】
1,2,3 帯域阻止フィルタ 10 誘導性ポスト 21,31 外部導体 22,32 中心軸線上に配された内部中心導体 23,33 コネクタ 241〜243,341〜343 半同軸共振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/202 H01P 7/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号が通過する信号導波体の外壁
    に複数の半同軸共振器が結合され、少なくとも二つの半
    同軸共振器の結合度合によっては前記信号導波体内に容
    量変化が生じる高周波フィルタであって、前記二つの半
    同軸共振器の結合部位の間に誘導性部材が介在すること
    を特徴とする、 高周波フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記複数の半同軸共振器が互いに対向す
    る前記外壁の所定部位に交互に一定間隔で結合されてお
    り、前記誘導性部材は、前記信号導波体の内部空間であ
    って隣り合う半同軸共振器のほぼ中間の部位に介在する
    ことを特徴とする、 請求項1記載の高周波フィルタ。
  3. 【請求項3】 すべての半同軸共振器が前記信号導波体
    の中心軸線に対して垂直となる方向から当該信号導波体
    の内部空間を指向する中心導体を有するものであり、前
    記隣り合う半同軸共振器の中心導体間の距離がほぼλo
    /4である、 請求項2記載の高周波フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記誘導性部材と個々の半同軸共振器の
    中心導体との距離がほぼλo/8である、 請求項3記載の高周波フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記信号導波体の中心軸線上に信号成分
    が通過する内部導体が前記外壁と同軸で配されており、
    個々の半同軸共振器の中心導体と前記内部導体との間の
    ギャップによって形成される容量成分が隣り合う半同軸
    共振器の中心導体間の距離と前記信号成分に対する減衰
    量とによって変化する構造を有するものである、 請求項1乃至4のいずれかの項記載の高周波フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記外壁と内部導体とが円形同軸状であ
    る、 請求項5記載の高周波フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記外壁と内部導体とが矩形同軸状であ
    る、 請求項5記載の高周波フィルタ。
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CN111029781B (zh) * 2019-12-02 2022-03-29 成都雷电微力科技股份有限公司 一种紧凑型介质填充波导圆极化滤波天线

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