JP3392282B2 - 文字放送受信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、文字放送受信装置
に関し、より詳細には、テレビジョン信号に重畳して送
信されている文字放送を利用して、所望の項目に関する
詳細情報を通信回線を利用し入手し得るようにした通信
機能付き文字放送受信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、テレビジョン信号の垂直帰線消去
期間に重畳された文字放送信号をデコードし、得られる
文字放送番組データと、各文字放送番組データに対応し
た詳細情報の格納場所を示すアクセスアドレスデータと
が重畳された文字放送番組データから、そのアクセスア
ドレスデータを使用して通信回線にて詳細データの格納
場所にアクセスし、詳細情報データをテレビ画面に表示
するようにした通信機能付き文字放送受信装置が提案さ
れている（特開平６−７０２９２号公報、参照）。

【０００３】図１３は、従来の通信機能付き文字放送受
信装置の概略ブロック図である。アンテナ１により受信
した文字放送番組データが重畳されたテレビジョン信号
は、チューナ２によって選局された後、ＩＦ検波回路３
に導かれ、このＩＦ検波回路３で映像信号と音声信号を
取り出す。文字放送番組データは、文字放送デコーダ４
で復号して、ミキサー７により前記映像信号と、また、
ミキサー９により前記音声信号と、ミキシングし、前記
ミキサー７によりミキシングした映像信号は、モニタ８
に映出され、前記ミキサー９でミキシングした音声信号
は、スピーカ１０から出力される。

【０００４】ここで、文字放送デコーダ４によって得ら
れた文字放送番組データには詳細情報データの格納先及
び格納アドレスを指定するアクセスアドレスデータが重
畳され送られており、そのアクセスアドレスデータに従
い図示しないホスト局に回線を接続し、詳細情報データ
の格納アドレスに電話回線１３経由で、モデム１４にて
変調された制御コードを送信することによって詳細情報
データとしてＦＡＸデータの受信を要求する。この要求
に対しホスト局は、指定された詳細情報のＦＡＸデータ
を送信する。そして、ユーザは、モデム１４を経由し、
ＦＡＸ装置１７にて、その詳細情報データを得ることが
出来る。この詳細情報データは、詳細情報データが存在
する文字放送番組には、受信画面上に、”ＦＡＸマー
ク”が表示してあり、図示しない操作部上のＦＡＸボタ
ンを押下することによって行っている。また、ＦＡＸ装
置１７からだけでなく、モニタ８の画面の表示を文字放
送画面から詳細情報データ画面に切換て、画面表示にて
詳細情報データを見ることもできる。

【０００５】しかしながら、従来の文字放送受信装置に
は、次のような問題点がある。テレビジョン信号に重畳
された文字放送番組では１ページに表示できる文字数
は、約１２０文字であり、画素数は、２４８ドット
（Ｈ）×２０４ライン（Ｖ）と少ない。この程度の表示
能力では、簡単な見出しや簡単な内容の表示ならば可能
であるが、詳細な内容を表示することは出来ない。ま
た、文字放送番組データ中の文字放送番組選択画面は、
表示文字数が少ないため、番組が増え選択項目が多岐に
わたる場合、文字放送番組選択画面が数ページに及び、
文字放送選択項目の全体像がつかみにくい。また、文字
放送番組選択画面が数ページにわたる場合、次ページを
画面に表示するため、次ページを呼び出す手段を操作す
る必要がある。また、文字放送番組選択画面が主選択画
面（メインメニュー）と副選択画面（サブメニュー）と
で構成される場合に、連続する文字放送番組２画面を表
示するだけでは、文字放送番組の選択項目の全体像がつ
かみにくい。更には、文字放送画面と詳細情報データ画
面とを切換て表示を行っているため、文字放送番組の選
択項目の全体像がつかみにくく、次の選択項目を指定し
ようとする度に画面を切換える煩わしい操作が必要にな
る。また、１項目選択毎に通信回線によってホスト局に
アクセスし、その項目の詳細情報データをダウンロード
するため、次項目を選択する度に、同様の処理が必要と
なり、詳細情報データ画面を表示するまでにかなりの時
間を要する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、文字放送番組選択項目
や選択項目に従属する下位データ、或いは、詳細情報
で、しかも通信手段を用いることによっても得られるデ
ータについてその全体像が分かり易く、また、番組選択
やページめくりの操作を簡単に行わせて操作性を上げる
ことが出来るようにした文字放送受信装置の提供をその
課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、テレ
ビジョン信号に重畳された文字放送信号をデコードして
テレビ画面に表示し得るようにした文字放送受信装置に
おいて、前記文字放送信号をデコードして得られる文字
放送番組データに含まれる選択項目及び該選択項目に従
属する下位の詳細ページデータへのアクセスデータを抽
出し、それらを記憶するメモリ手段と、前記文字放送番
組データの少なくとも２ページ分のデータを同一テレビ
画面に表示する画面表示処理部と、前記テレビ画面上の
位置を指示するカーソルを備えて、該カーソルによって
表示画面上の選択項目の選択指示を行うカーソル発生部
と、前記カーソルにより選択指示された選択項目に従属
する下位の詳細ページデータを、前記メモリ手段に記憶
されたアクセスデータに基づいてアクセスし、予め設定
された通信プロトコルにより通信手段を介して受信する
受信手段とを有し、前記画面表示処理部は、少なくとも
２ページ分を表示する同一テレビ画面の中の少なくとも
１ページ分を選択項目のページデータとすると共に、そ
の他を前記受信手段によって受信した詳細ページデータ
としてテレビ画面を構成するようにしたものである。

【０００８】請求項２の発明は、前記受信手段は、選択
項目に従属する下位の詳細ページデータを、全ての選択
項目について受信し、通信データメモリに記憶させ、前
記画面表示処理部は、選択項目のページ上で前記カーソ
ルにより選択指示された選択項目に従属する下位の詳細
ページデータを、前記通信データメモリから取り込み、
該選択項目のページとは異なるページとして表示するよ
うにしたものである。

【０００９】

【００１０】

【００１１】

【００１２】

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、本発明が適用された通信
機能を持つ文字放送受信装置の一実施の形態を示す概略
ブロック図であり、図２は、図１中の操作部の一形態の
リモコン送信機の概略図で、図２中、２０１は、上Ｋｅ
ｙ、２０２は、左Ｋｅｙ、２０３は、右Ｋｅｙ、２０４
は、下Ｋｅｙ、２０５は、解除Ｋｅｙ、２０６は、決定
Ｋｅｙ、２０７は、赤外線リモコン信号の送信部であ
る。

【００１４】まず、本システムで扱う文字放送は、文字
放送番組データの送信の始めに前景色と背景色とを同じ
にした状態で、番組データの選択項目の各々の項目に従
属する下位データとしての詳細情報データの保管先を示
すホスト局の電話番号及び詳細情報データを取り込むた
めのアクセスアドレスデータがコード化されて送信され
ている。ここで、本発明をサポートしていない受信機に
は、前景色と背景色が同一であるため画面上に表示はさ
れないことになる。以下、図１及び２に基づいてこの実
施の形態を説明する。

【００１５】前述のような構成の文字放送番組データが
重畳されたテレビジョン信号は、アンテナ１より受信さ
れ、チューナ２にて選局された後、ＩＦ検波回路３に導
かれ、このＩＦ検波回路３で映像信号と音声信号とを取
り出す。文字放送番組データは、文字放送デコーダ４で
復号され、一旦、文字データメモリ５に記憶され、２ペ
ージ分の文字放送番組データを出力すべく画面処理部６
（以下、２画面処理部）によって処理され、ミキサ７に
より映像信号及び後述するカーソル信号と共にミキシン
グされ、モニタ８に映出される。また、音声信号は、ミ
キサ９によりミキシングされ、スピーカ１０から出力さ
れる。ここで文字放送デコーダ４にて得られた文字放送
番組データには、詳細情報データの格納先電話番号及び
格納アドレスを示したアクセスアドレスデータが重畳さ
れて送られており、表示画面内の選択項目ごとに管理さ
れ、ＣＰＵ１１によってアクセスデータメモリ１６（以
下、ワークメモリ）に記憶される。

【００１６】カーソル発生部１２は、文字放送番組の選
択項目画面上に重畳するカーソルを操作部１８からの操
作者の指示に従い、ＣＰＵ１１によって入力されたキー
コマンドを解析し、カーソル表示位置を移動制御してい
る。文字放送番組の選択項目画面上において、詳細情報
データを得たい選択項目上にカーソルを移動し、操作部
１８内の決定Ｋｅｙ２０６により選択項目が選択される
と、ＣＰＵ１１がワークメモリ１６内に記憶していたア
クセスアドレスデータを元に電話回線１３をアクセス先
のホスト局に接続する。回線接続後、通信手段１４（以
下、モデム）を介してワークメモリ１６に記憶している
アクセスアドレスデータのアドレスに従い、詳細情報デ
ータをホスト局からダウンロードし、通信データメモリ
１５に一旦蓄え、操作者の指示により文字放送番組選択
画面と同一画面に表示すべく、２画面処理部６に入力
し、モニタ８上に表示する。

【００１７】図３は、本発明が適用された文字放送受信
装置の画面状態の一実施形態を示す画面構成図である。
図３は、画面を左右に分割し、左側画面、右側画面にそ
れぞれ１ページのデータを表示している。文字放送番組
選択画面は、１ページに各放送局のテレビ番組ガイドが
最大８項目選択できるような画面構成となっている。こ
こで、３０１は、番組選択画面の第１ページであり、３
０２は、その第２ページ、３０３は、その第３ページで
ある。

【００１８】従来では、１画面に１ページの表示をし、
選択項目を選択していたが、番組が増えて番組選択の１
画面で全部の選択項目が表示できなくなって番組選択項
目の全体像がつかみにくくなっていた。そこで、本発明
では、２ページ分の文字放送番組データを同時に表示
し、さらに、この画面上でカーソルを移動させることに
よって、番組選択画面を全体を分かり易くし、操作を簡
単にしたものである。図３（Ａ）では、番組選択画面の
第１，第２ページを１画面に表示しており、例えば、第
１頁の項目２「映画番組ガイド（ＢＴＶ）」にカーソル
がある場合、ここで、右Ｋｅｙ２０３が入力されると、
図３（Ｂ）のように、カーソルが第２ページの項目１０
「音楽番組ガイド（ＥＴＶ）」の位置に表示されるよう
に移動制御されている。更に、右Ｋｅｙ２０３が入力さ
れると、ページめくり手段を使わずに、自動的に文字放
送番組選択画面を更新し、第２ページを左側の画面に、
そして新たに第３ページを画面の右側に表示し、図３
（Ｃ）のように、カーソルが第３ページの項目１８「ド
ラマ番組ガイド（ＡＴＶ）」の位置に表示されるように
移動が制御されている。

【００１９】図４は、本発明が適用された文字放送受信
装置の画面における表示状態の他の実施形態を示す画面
構成図である。ここでは、放送局が文字放送番組選択画
面の主画面を第１ページ４０１とし、その主画面上の選
択項目毎の副選択画面（副画面）を第２ページ以降に送
信する構成となっており、図４は、画面を左右に分割
し、左側画面に主画面を、右側画面に副画面を表示して
いる。図４中、第３ページ４０２には、第１ページの項
目２「音楽番組ガイド」の副選択画面が、第４ページ４
０３には第１ページの項目３「スポーツ番組ガイド」の
副選択画面が送信されている。この実施の形態でもカー
ソルは、画面中、上下左右自在に移動が制御可能である
が、カーソルが主選択画面にあり上下移動をした場合に
は、カーソルの示す選択項目に対応した副選択画面を自
動的に右側画面に表示するように制御されている。例え
ば、図４（Ａ）で示す、主画面４０１の項目２「音楽番
組ガイド」にカーソルがある場合で、下Ｋｅｙ２０４が
入力されると、カーソルが図４（Ｂ）のように主画面４
０１の項目３「スポーツ番組ガイド」に移動すると共
に、項目３の副画面である第４ページが右側の画面に表
示されるようになっている。

【００２０】また、図４（Ｃ）の４０４は、通信回線を
介しホスト局からダウンロードした詳細情報データの画
面であり、図４（Ｃ）では、副画面４０３の項目１「野
球チャンネル（ＡＴＶ）」の位置で選択決定されること
によって、副画面４０３を左側画面に移動し、右側画面
にダウンロードした詳細情報データ画面４０４を表示し
たものである。

【００２１】図５は、本発明のカーソル制御の一実施形
態を示し、画面上のカーソル位置を管理することを説明
するための図である。向かって左側の画面５０１を第１
画面、向かって右側の画面５０２を第２画面とし、各々
の画面の選択項目エリアにポジション番号として、０〜
１５を図５に示してあるように割り当てる。ポジション
番号は、ワークメモリ１６内にポジション番号レジスタ
を用意し、カーソル位置情報として記憶し管理される。
そして、操作部１８における上下左右Ｋｅｙにそれぞれ
に対して、上：−２，下：＋２，左：−１，右：＋１の
Ｋｅｙ番号を割り当て、ポジション番号にＫｅｙ番号を
加算することによって、ポジション位置を管理する。

【００２２】例えば、ポジション番号が「０」のとき右
Ｋｅｙが入力された場合、ポジション番号に「＋１」加
算され新しいポジション番号は、「１」となり、また、
ポジション番号が「１」のときに下Ｋｅｙが入力された
場合には、ポジション番号に「＋２」加算され新しいポ
ジション番号は、「３」となる。図５に示した実施の形
態では、このようにして、カーソル位置は、ポジション
番号によって管理されている。

【００２３】図６〜図１２は、本発明におけるカーソル
移動制御と表示画面管理動作を説明するためのフローチ
ャートであり、図５の画面管理構成図を元にその動作を
説明する。

【００２４】図６は、本発明におけるＫｅｙ入力画面制
御動作の一実施の形態を説明するフローチャートであ
る。Ｋｅｙ入力処理は、ＣＰＵ１１によって行われ、操
作部１８からのキーコード入力を監視する。Ｋｅｙ入力
処理がスタートする（ステップＳ６００）と、ステップ
Ｓ６０１にて入力監視を行い、入力がない場合には、Ｎ
ｏ方向に移行し、ステップＳ６０１を繰り返す。入力を
検出した場合には、Ｙｅｓ方向ステップＳ６０２へ移行
し、新ポジション番号ｘを計算する（現在のポジション
番号＋入力Ｋｅｙ番号）。

【００２５】次に、新ポジション番号が管理画面内の番
号かどうかを検証するため、ステップＳ６０３にて、ｘ
≧０、ステップＳ６０４にて、ｘ≦Ｍａｘ値（１５）で
あることを確認し、範囲外であれば、Ｎｏの矢印方向に
移行し、ステップＳ６０１からの処理を繰り返し、範囲
内であれば、Ｙｅｓの矢印方向ステップＳ６０５に移行
する。なお、ここまでの処理は、後述する図７以降の説
明においても共通であるため、このポイントを”＊２”
とする。入力されたＫｅｙによって移動するカーソル位
置が有効範囲であることが判明したので、ステップＳ６
０５にて、現在のポジション位置のカーソル表示を消去
するためカーソルを反転クリアし、ステップＳ６０６に
て、新ポジション番号ｘを現在のポジション番号として
登録し、ステップＳ６０７にて、新ポジション番号位置
にカーソルを表示するため、表示反転処理を行い、一連
のＫｅｙ入力動作を終了する（ステップＳ６０８）。以
上のようにして、文字放送番組の選択項目画面の２画面
分内のカーソル移動を実現する。

【００２６】図７は、本発明におけるＫｅｙ入力画面制
御動作の他の実施の形態を説明するフローチャートであ
り、これは、カーソルが画面上の横方向範囲外に移動さ
せるような操作を行った場合に、新しい文字放送番組選
択画面を表示する動作を説明するフローチャートであ
る。まず、Ｋｅｙ入力の監視、及び、新カーソル位置の
範囲判定処理についての処理を行った後（図６で説明し
たステップＳ６００〜６０４の処理後の”＊２”からと
いうこと：ステップＳ７００）、現在のカーソル位置が
第２画面５０２で、かつ、入力Ｋｅｙが右Ｋｅｙ２０３
であることを判定し（ステップＳ７０１）、条件にあう
場合には、Ｙｅｓ方向ステップＳ７０７に移行して、次
ページの文字放送選択画面が存在するかの判定を行う。
次ページにデータがない場合には、Ｎｏ方向に移行し、
何も処理せず終了し（ステップＳ７１０）、次ページに
データがある場合には、Ｙｅｓ方向、ステップＳ７０８
に移行して、現在のポジション位置のカーソル表示を消
去するため、カーソルを反転クリアし、次いで、ステッ
プＳ７０９に移行して、文字放送画面の第２画面を第１
画面にシフトし、次ページのデータを第２画面に読み込
み、新ポジション番号ｘを現在のポジション番号として
登録し、新ポジション番号位置にカーソルを表示するた
め、表示反転処理を行い、一連のＫｅｙ入力動作を終了
する（ステップＳ７１０）。

【００２７】また、ステップＳ７０１にて、条件が合わ
ない場合には、Ｎｏ方向ステップＳ７０２に移行し、現
在のカーソル位置が第１画面５０１で、かつ、入力Ｋｅ
ｙが左Ｋｅｙ２０２であることを判定し、条件にあう場
合には、Ｙｅｓ方向ステップＳ７０４に移行し、前ペー
ジの文字放送選択画面が存在するかの判定を行う。前ペ
ージのデータがない場合には、Ｎｏ方向に移行し、何も
処理せず終了し（ステップＳ７１０）、次ページにデー
タがある場合には、Ｙｅｓ方向、ステップＳ７０５に移
行して、現在のポジション位置のカーソル表示を消去す
るため、カーソルを反転クリアし、次いで、ステップＳ
７０６に移行して、文字放送画面の第１画面を第２画面
にシフトし、前ページのデータを第１画面に読み込み、
新ポジション番号ｘを現在のポジション番号として登録
し、新ポジション番号位置にカーソルを表示するため、
表示反転処理を行い、一連のＫｅｙ入力動作を終了する
（ステップＳ７１０）。

【００２８】更に、ステップＳ７０２にて条件が合わな
い場合には、Ｎｏ方向に移行し、カーソル移動のみの動
作となりステップＳ７０３にて、図６の”＊２”に戻り
ステップＳ６０５以降を実行する。

【００２９】図８は、本発明におけるＫｅｙ入力画面制
御動作の更に他の実施の形態を説明するフローチャート
であり、これは、カーソルが第１画面５０１の文字放送
選択項目画面の主画面にある場合、カーソル移動によっ
て第２画面５０２の副画面の表示を変える動作を説明す
るフローチャートである。まず、Ｋｅｙ入力の監視、及
び、新カーソル位置の範囲判定処理についての処理を行
った後（図６で説明したステップＳ６００〜６０４の処
理後の”＊２”からということ：ステップＳ８００）、
現在のカーソル位置が第１画面５０１で、かつ、入力が
右Ｋｅｙ２０３であることを判定し（ステップＳ８０
１）、条件にあう場合にはＹｅｓ方向ステップＳ８０７
へ、合わない場合にはＮｏ方向ステップＳ８０２へ移行
する。

【００３０】ステップＳ８０２では、同様に、現在のカ
ーソル位置が第２画面５０２で、かつ、入力が左Ｋｅｙ
２０２であることを判定し、条件にあう場合にはＹｅｓ
方向ステップＳ８０７へ、合わない場合にはＮｏ方向ス
テップＳ８０３へ移行する。更に、ステップＳ８０３で
は、入力が上Ｋｅｙ２０１、下Ｋｅｙ２０４であること
を判定し、条件にあわない場合には、Ｎｏ方向に移行
し、一連の処理を終了し（ステップＳ８０４）、条件に
あう場合には、Ｙｅｓ方向ステップＳ８０５に移行し、
現在のカーソル位置が第１画面５０１かどうかを判定
し、違うのならＮｏ方向ステップＳ８０７に移行し、第
１画面であれば、Ｙｅｓ方向ステップＳ８０６に移行
し、第２画面５０２に新ポジションに該当する副画面デ
ータを表示制御し、ステップＳ８０７に移行する。ステ
ップＳ８０７では、現在のポジション位置のカーソル表
示を消去するため、カーソルを反転クリアし、ステップ
Ｓ８０８にて、新ポジション番号ｘを現在のポジション
番号として登録し、ステップＳ８０９にて、新ポジショ
ン番号位置にカーソルを表示するため、表示反転処理を
行い、一連のＫｅｙ入力動作を終了する（ステップＳ８
０４）。

【００３１】図９は、本発明における画面初期設定動作
の一実施の形態を説明するためのフローチャート、図１
０は、図９の実施の形態におけるＫｅｙ入力画面制御動
作のフローチャートであり、図９、図１０によって本発
明における文字放送番組選択画面及び詳細情報データ画
面の表示動作の一実施の形態を説明する。まず、ステッ
プＳ９０１では、文字放送デコーダ４にて文字放送番組
選択画面を受信し、第１画面に表示し、ステップＳ９０
２にてカーソルを画面先頭に表示するためにポジション
番号を０に初期化し、ポジション番号０位置の表示を反
転処理し、カーソルを表示する。

【００３２】次いで、ステップＳ９０３にて予め記憶し
ている現カーソル位置の詳細情報のアクセスアドレスデ
ータをワークメモリ１６から読みだし、ステップＳ９０
４にてそのデータを元にホスト局にアクセスすべく通信
をスタートする。ステップＳ９０５では、電話回線がホ
スト局に接続したことを確認し、ステップＳ９０６にて
アクセスアドレスデータに従って、カーソル位置の項目
における詳細情報データを取り込み、第２画面に表示す
ることによって、第１画面には文字放送番組選択画面
を、第２画面には詳細情報データが表示される。

【００３３】初期画面表示終了後の、Ｋｅｙ入力の監
視、及び、新カーソル位置範囲判定処理については、図
６を使い説明したステップＳ６００〜６０４の処理を行
い（”＊２”：ステップＳ１１０）、それに続く、Ｋｅ
ｙ入力処理の説明を図１０を使い説明する。

【００３４】図１０、ステップＳ１０１において、入力
が上Ｋｅｙ２０１、下Ｋｅｙ２０４である場合、Ｙｅｓ
方向ステップＳ１０２にて、現在のポジション位置のカ
ーソル表示を消去するため、カーソルを反転クリアし、
新ポジション番号ｘを現在のポジション番号として登録
し、新ポジション番号位置にカーソルを表示するため、
表示反転処理を行い、更に、ステップＳ１０３にてポジ
ション位置のアクセスアドレスデータに従い、通信回線
経由でホスト局から現項目の詳細情報データを取り込み
第２画面に表示し、一連のＫｅｙ入力動作を終了する
（ステップＳ１０４）。

【００３５】図１１は、本発明における画面初期設定動
作の他の実施の形態を説明するためのフローチャート、
図１２は、図１１の実施の形態におけるＫｅｙ入力画面
制御動作のフローチャートであり、図１１、図１２によ
って本発明における文字放送番組選択画面及び詳細情報
データ画面の表示動作の他の実施の形態を説明する。ま
ず、ステップＳ１１１では、文字放送デコーダ４にて文
字放送番組選択画面を受信し、第１画面に表示し、ステ
ップＳ１１２にてカーソルを画面先頭に表示するために
ポジション番号を０に初期化し、ポジション番号０位置
の表示を反転処理し、カーソルを表示する。

【００３６】更に、ステップＳ１１３にて予め記憶して
いる第１画面の全選択項目の詳細情報のアクセスアドレ
スデータをワークメモリ１６から読みだし、ステップＳ
１１４にてそのデータを元にホスト局にアクセスすべく
通信をスタートする。ステップＳ１１５では、電話回線
がホスト局に接続したことを確認し、ステップＳ１１６
にてアクセスアドレスデータに従って、第１画面の全選
択項目における全詳細情報データを取り込み、通信デー
タメモリ１５に全詳細情報データを記憶させ、この時点
で電話回線を切断処理（ステップＳ１１７）することに
よって、通信料金の節約を図ることができる。更に、ス
テップＳ１１８にてカーソル位置における項目の詳細情
報データを第２画面に表示することによって、第１画面
には文字放送番組選択画面を、第２画面には詳細情報デ
ータが表示される。

【００３７】初期画面表示終了後の、Ｋｅｙ入力の監
視、及び、新カーソル位置範囲判定処理については、図
６を使い説明したステップＳ６００〜６０４の処理を行
い（”＊２”：ステップＳ１２０）、それに続く、Ｋｅ
ｙ入力処理の説明を図１２を使い説明する。

【００３８】図１２、ステップＳ１２１において、入力
が上Ｋｅｙ２０１、下Ｋｅｙ２０４である場合、Ｙｅｓ
方向ステップＳ１２２にて、現在のポジション位置のカ
ーソル表示を消去するため、カーソルを反転クリアし、
新ポジション番号ｘを現在のポジション番号として登録
し、新ポジション番号位置にカーソルを表示するため、
表示反転処理を行い、更に、ステップＳ１２３にて通信
データメモリ１５に予め記憶しておいた現項目の詳細情
報データを取り込み第２画面に表示し、一連のＫｅｙ入
力動作を終了する（ステップＳ１２４）。

【００３９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、文字放送番組画面を２ページ分同時に表示するよう
にしたことで、文字放送番組選択項目のメニューの全体
像を容易に把握できると共に、カーソル操作を取り入れ
ることで、煩わしかった画面操作も、カーソル操作のみ
で選択指示や、ページめくりができるようになり、操作
性が向上した。更に、テレビジョン信号に重畳して伝送
することが困難な詳細情報データを電話回線を利用して
ホスト局から入手することが、画面をカーソル指示する
だけでできるようになり、文字放送の応用分野を著しく
拡大できるようになり、更に、文字放送番組選択項目と
詳細情報データ画面とを同時に表示することで、全体像
が容易に把握できる。更に、一度に多くの項目に対する
詳細情報データをホスト局からダウンロードすることに
よって、操作時の画面表示の時間短縮と低コスト化を実
現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用された通信機能を持つ文字放送受
信装置の一実施の形態を示す概略ブロック図である。

【図２】図１中の操作部１８の一形態であるリモコン送
信機の概略図である。

【図３】本発明が適用された文字放送受信装置の画面状
態の一実施形態を示す画面構成図である。

【図４】本発明が適用された文字放送受信装置の画面状
態の他の実施形態を示す画面構成図である。

【図５】本発明のカーソル制御の一実施形態を説明する
ための図である。

【図６】本発明におけるＫｅｙ入力画面制御動作の一実
施の形態を説明するフローチャートである。

【図７】本発明におけるＫｅｙ入力画面制御動作の他の
実施の形態を説明するフローチャートである。

【図８】本発明におけるＫｅｙ入力画面制御動作の更に
他の実施の形態を説明するフローチャートである。

【図９】本発明における画面初期設定動作の一実施の形
態を説明するためのフローチャートである。

【図１０】図９の実施の形態におけるＫｅｙ入力画面制
御動作のフローチャートである。

【図１１】本発明における画面初期設定動作の他の実施
の形態を説明するためのフローチャートである。

【図１２】図１１の実施の形態におけるＫｅｙ入力画面
制御動作のフローチャートである。

【図１３】従来の通信機能付き文字放送受信装置の概略
ブロック図である。

【符号の説明】

１…アンテナ、２…チューナ、３…ＩＦ検波回路、４…
文字放送デコーダ、５…文字データメモリ、６…２画面
処理部、７…映像ミキサ、８…モニタ、９…音声ミキ
サ、１０…スピーカ、１１…ＣＰＵ、１２…カーソル発
生部、１３…電話回線、１４…モデム、１５…通信デー
タメモリ、１６…ワークメモリ、１７…ＦＡＸ装置、１
８…操作部。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−193795（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−56405（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−70292（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−32538（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−162821（ＪＰ，Ａ) 妹尾 宏、吉村 俊郎、加井 謙二 郎、磯部 忠，高機能テレテキスト（Ｐ ＲＥＳＥＮＴ）の伝送方の一検討，テレ ビジョン学会技術報告，日本，社団法人 テレビジョン学会，1992年10月，Ｖｏ ｌ．16，Ｎｏ．71，ｐ．１−６ 磯部 忠，マルチメディアサービスを めざすデータ放送，テレビジョン学会技 術報告，日本，社団法人テレビジョン学 会，1995年 ８月，Ｖｏｌ．19，Ｎｏ. 38，ｐ．25−30 鈴木 達郎、岸田 克己、福永 博 信、酒井 和男，ＪｏｉＮｅｔ情報通信 環境，信学技報，日本，社団法人 電子 情報通信学会，1995年 ８月，ＳＳＥ95 −35，ｐ．27−32 (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 7/00 - 7/088 H04N 5/38 - 5/46 H04N 7/14 - 7/173

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビジョン信号に重畳された文字放送
   信号をデコードしてテレビ画面に表示し得るようにした
   文字放送受信装置において、 前記文字放送信号をデコードして得られる文字放送番組
   データに含まれる選択項目及び該選択項目に従属する下
   位の詳細ページデータへのアクセスデータを抽出し、そ
   れらを記憶するメモリ手段と、 前記 文字放送番組データの少なくとも２ページ分のデー
   タを同一テレビ画面に表示する画面表示処理部と、 前記テレビ画面上の位置を指示するカーソルを備えて、
   該カーソルによって表示画面上の選択項目の選択指示を
   行うカーソル発生部と、 前記カーソルにより選択指示された選択項目に従属する
   下位の詳細ページデータを、前記メモリ手段に記憶され
   たアクセスデータに基づいてアクセスし、予め設定され
   た通信プロトコルにより通信手段を介して受信する受信
   手段とを有し、 前記画面表示処理部は、少なくとも２ページ分を表示す
   る同一テレビ画面の中の少なくとも１ページ分を選択項
   目のページデータとすると共に、その他を前記受信手段
   によって受信した詳細ページデータとしてテレビ画面を
   構成する ようにしたことを特徴とする文字放送受信装
   置。
2. 【請求項２】 前記受信手段は、選択項目に従属する下
   位の詳細ページデータを、全ての選択項目について受信
   し、通信データメモリに記憶させ、 前記画面表示処理部は、選択項目のページ上で前記カー
   ソルにより選択指示された選択項目に従属する下位の詳
   細ページデータを、前記通信データメモリから取り込
   み、該選択項目のページとは異なるページとして表示す
   る ことを特徴とする請求項１記載の文字放送受信装置。