JP3392148B2 - ガスガバナの異常検出装置 - Google Patents

ガスガバナの異常検出装置

Info

Publication number
JP3392148B2
JP3392148B2 JP23659091A JP23659091A JP3392148B2 JP 3392148 B2 JP3392148 B2 JP 3392148B2 JP 23659091 A JP23659091 A JP 23659091A JP 23659091 A JP23659091 A JP 23659091A JP 3392148 B2 JP3392148 B2 JP 3392148B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
governor
discrimination level
valve
pressure
secondary pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23659091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0571666A (ja
Inventor
幹雄 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP23659091A priority Critical patent/JP3392148B2/ja
Publication of JPH0571666A publication Critical patent/JPH0571666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3392148B2 publication Critical patent/JP3392148B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガスなどの2次圧
を一定に保つためのレイノルド式ガスガバナの異常を検
出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レイノルド式ガスガバナでは、主器であ
るメインバルブの開度に対応する2次圧の変化特性は、
そのガスガバナが用いられる都市ガスの深夜などにおけ
る使用量が小さいときには、2次圧が大きく上昇し、ま
た朝夕の使用流量が大きいときには、その流量に応じて
2次圧が低下し、また使用流量が急激に変化したときに
は、2次圧が変動するという特性を有している。したが
って従来では、ガスガバナの異常を検出するために、2
次圧の上限値と下限値の範囲をかなり広く設定し、これ
らの上限値と下限値は、メインバルブの開度にかかわら
ず一定値に定めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、2次圧の上限値と下限値の範囲が、誤検出を防ぐた
めに広く設定され、しかもメインバルブの開度にかかわ
らず一定の値にそれぞれ設定されているので、ガスガバ
ナが大きな故障を生じたときしか検出することができ
ず、わずかな異常状態を検出することができない。
【0004】本発明の目的は、レイノルド式ガスガバナ
の異常を直ちに検出することができるようにしたガスガ
バナの異常検出装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、レイノルド式
ガスガバナの開度を検出する開度検出手段と、前記ガス
ガバナの2次圧を検出する2次圧検出手段と、前記ガス
ガバナの開度と2次圧との関係を、流量増大時と流量減
少時とで異なる曲線で示す特性に沿って、該曲線を含む
正常な範囲を規定する上弁別レベルおよび下弁別レベル
をストアするストア手段と、開度検出手段と2次圧検出
手段との各出力に応答し、これらの出力を、前記ストア
手段にストアしてある上弁別レベルおよび下弁別レベル
と比較し、正常な範囲の外にあるとき、異常が発生した
ものと判別する比較判別手段とを含むことを特徴とする
ガスガバナの異常検出装置である。
【0006】また本発明は、前記ガスガバナは、2次圧
が設定圧力よりも高いときには弁体が弁座に近接し、2
次圧が設定圧力よりも低いときには弁体が弁座から離間
して2次圧の変動を抑制する構成を有し、前記ストア手
段にストアしてある上弁別レベルおよび下弁別レベル
は、複数種類の形状が存在する弁体の各種類の形状に対
応した前記特性毎に、予め定めてあり、前記比較判別手
段は、前記弁体の種類にそれぞれ対応する上弁別レベル
および下弁別レベルを選択して、前記比較動作を行うこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に従えば、ストア手段では、レイノルド
式ガスガバナの開度、すなわち主器であるメインバルブ
の開度と、その2次圧との関係を表し、流量増大時と流
量減少時とで異なる曲線を示す特性に沿って、予め定め
たガスガバナの正常な範囲を規定する上弁別レベルおよ
び下弁別レベルを設定してストアしておき、開度検出手
段と2次圧検出手段との各出力が上弁別レベルと下弁別
レベルとによって規定された正常な範囲の外にあると
き、異常が発生したものと判別する。こうして弁別レベ
ルを、予め定めた曲線に沿う正常な範囲に近接して設定
することが可能となり、したがってレイノルド式ガスガ
バナの異常を直ちに検出することが可能となり、また正
常時において、異常が発生したものと誤って判別するこ
とが防がれる。
【0008】また本発明に従えば、レイノルド式ガスガ
バナのメインバルブの弁体の複数種類の形状に対応し
て、ガスガバナの前記特性が異なっており、したがって
これらの種類に対応した弁別レベルを選択することによ
って、そのガスガバナに最適な弁別レベルを設定して、
異常の検出を迅速に行うことができるようになる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の構成を示す簡略
化した図である。レイノルド式ガスガバナの主器である
メインバルブ8は、1次側の管路6からの都市ガスなど
のガスを減圧し、2次側の管路9に供給する。このメイ
ンバルブ8の開度は開度検出機構58によって検出さ
れ、その開度は電気回路5から電気信号としてライン1
00を介してマイクロコンピュータなどによって実現さ
れる処理回路101に与えられる。管路9には2次圧を
検出する手段102が設けられ、その2次圧を表す電気
信号はライン103を介して処理回路101に与えられ
る。処理回路101は、ガスガバナの動作を監視するプ
ログラムをストアするメモリ104とデータをストアす
るメモリ105とを備える。回路検出機構58と電気回
路5とは、開度検出手段106を構成する。処理回路1
01において、ガスガバナが異常を生じたものと判別さ
れたときには、その異常状態を表す信号は、たとえば公
衆電話回線などの伝送線107を介して、親局108に
伝送される。この親局108には、複数のガバナの異常
を表す信号が与えられ、これによってどのガスガバナが
異常を生じ、したがって補修すべきであるかを知ること
ができる。
【0010】レイノルド式ガスガバナ2の具体的な構成
は、図2に示されている。都市ガスなどのガスは、図2
における1次側の管路6からフィルタ7を介して供給さ
れ、主器であるメインバルブ8を経て、2次側の管路9
から、一定の2次圧を有するガスが供給される。このレ
イノルド式ガスガバナ2は、たとえば3kg/cm2
満のいわゆる中低圧から、低圧へ減圧するガスガバナで
あって、地区整圧器用として使用される。メインバルブ
8は2つの弁体10を有し、その弁体10は、ダイヤフ
ラムスピンドル11を経て、主ダイヤフラム12に連結
される。このダイヤフラム12の下側の部屋13には、
2次圧が導かれている。2次圧制御機構は、1次圧力調
整管14に接続されている中圧補助ガバナ15と、調整
管16を介して接続される低圧補助ガバナ17と、管路
18を介して接続される助動球盤であるオキジャリボー
ル19とを有する。低圧補助ガバナ17は、2次圧力調
整管20を介して管路9に接続されている。調整管16
には、ニードル弁21が介在される。メインバルブ8と
オキジャリボール19とを連結するために、レバー22
と吊棒23とが設けられ、レバー22と吊棒23とに
は、メインバルブ8を開くための補助ウエイト24と、
主ウエイト25とがのせられている。
【0011】このガバナの2次圧力制御は、次のように
行われる。2次側の需要が全くないときには、2次圧が
高く、このとき低圧補助ガバナ17は閉止したままの状
態にあり、かつ中圧補助ガバナ15は、450〜500
mmH2 0である中間圧力に設定されているので、この
圧力が調整管16を経由してオキジャリボール19のダ
イヤフラム26の下側の部屋27に加わり、これによっ
て吊棒23およびレバー22を押上げて、メインバルブ
8の2つの弁体10を上昇させて閉めきっている。
【0012】2次側に需要が発生して2次圧力が低下す
ると、低圧補助ガバナ17が働き、オキジャリボール1
9の部屋27のガスが2次側に流れ始める。このとき、
中圧補助ガバナ15も働き始めるが、オキジャリボール
19との間に、ニードルバルブ21による絞りがあり、
流量が制限されるので、調整管16の中間圧力が低下
し、オキジャリボール19のダイヤフラム26が下降し
て吊棒23およびレバー22を下げ、メインバルブ8が
開く。
【0013】需要が減少して2次圧力が上昇すると、低
圧補助ガバナ17が閉じ、中間圧力が上昇して、メイン
バルブ8を閉めることになる。2次圧力の設定は、低圧
補助ガバナ17にのせる小ウエイト17aの数で調節す
ることができる。
【0014】図3は、メインバルブ8の弁体10がL形
と称される構成を有するときにおける1次圧をパラメー
タとしたときの弁体10の開度である変位量と2次圧と
の関係を示している。図3のラインA1,A2は、1次
圧が0.5kg/cm2 であり、そのうち、ラインA1
は流量増大時、ラインA2は流量減少時の特性を示す。
この実験において、主ウエイト25は16.6kgであ
り、中間静止圧、すなわち調整管16の圧力は450m
mH2O、ニードルバルブ21の開度3.0mm、中圧
補助ガバナ15の開度2.5mm、低圧補助ガバナ17
の開度2.5mmである。本発明の考え方に従えば、ガ
スガバナ2のラインA1,A2で示される特性に沿って
予め定めたガスガバナ2の正常な範囲を、上の弁別レベ
ルA21と下の弁別レベルA11とによって規定する。
これらの弁別レベルA11,A21は、プログラムメモ
リ104において、メインバルブ8の開度と2次圧力に
対応して、ストアされる。ガスバルブ2において、たと
えばニードルバルブ21の詰まりが生じたときには、2
次圧検出手段102によって検出される2次圧が上昇
し、上弁別レベルA21よりも図3の上方になる。
【0015】図4は、メインバルブ8の弁体10がX形
と称される構成を有するときにおける特性を示すグラフ
である。ラインB1は、流量を増大してゆくときの特性
を示しており、ラインB2は流量を減少してゆくときの
特性を示している。本発明の考え方に従えば、このX形
の弁体10に関しては、ラインB1,B2に対応して、
上の弁別レベルB21と下の弁別レベルB11とによっ
て、予め定めたガバナ2の正常な範囲を規定し、これら
の弁別レベルB21,B11は、プログラムメモリ10
4にストアされる。入力操作手段109の操作によっ
て、ガスガバナ2のメインバルブ8に用いられている弁
体10がL形であるかX形であるかを指定して選択し、
これによって、処理回路101では、図3に示されるL
形の弁別レベルA21,A11、または図4に示される
X形の弁体10の弁別レベルB21,B11が選択され
て用いられる。
【0016】図5を参照して、処理回路101の動作を
説明する。ステップa1からステップa2に移り、入力
操作手段109によってメインバルブ8の弁体10の種
類、すなわちL形であるかまたはX形であるかを指定し
て選択する。次のステップa3では、開度検出手段10
6によって弁体10の開度が検出され、また管路9に設
けられた2次圧検出手段102によって2次圧が検出さ
れる。ステップa4では、処理回路101は、開度検出
手段106からの出力と2次圧検出手段102の出力と
に応答し、弁体10がたとえばL形であるときには、図
3において、上弁別レベルA21以下であってかつ下弁
別レベルA11以上の正常な範囲内にあるかどうかを判
別し、正常な範囲の外にあるときにはステップa5から
ステップa6に移り、異常が発生したものと判別して、
伝送線107を介して親局108に、ガスガバナ2の異
常が発生したことを表す電気信号を導出し、これによっ
て親局108で警報が行われる。こうしてステップa7
では、一連の動作を終了する。また弁体10がX形であ
るときには、図4に示される上下の弁別レベルB21,
B11が用いられて、同様な動作が行われる。
【0017】図6を参照して、メインバルブ8の開度を
防爆構造で検出するための構成を説明する。防爆構造と
なっている気密なガバナ室1内には、図7に示されるよ
うに、レイノルド式ガスガバナ2が設けられる。このレ
イノルド式ガスガバナ2の開度を検出するために、第1
光ファイバ3と第2光ファイバ4とが、ガバナ室1の内
部から外部にわたって気密に設けられ、ガバナ室1の外
には電気回路5が設けられる。電気回路5における発光
素子である発光ダイオード56からの光は、第1光ファ
イバ3を介して導かれ、その第1光ファイバ3の端部5
7からの光は、開度検出機構58の反射部材59に照射
され、こうして反射された光は、第2光ファイバ4の端
部60から第2光ファイバ4によって導かれ、電気回路
5に備えられている受光素子であるホトトランジスタ6
1によって検出される。
【0018】図8は、開度検出機構58の具体的な構成
を示す断面図である。遮光性材料、たとえば金属などか
ら成るケーシング62は、天井板63と底板64とを有
する直円筒状であり、平板状の反射部材59は、水平な
状態で、上下に変位可能である。ケーシング62の底板
64には、上下に変位可能に検出棒65が設けられ、こ
の検出棒65は底板64に立設されて固定された案内筒
66によって、その検出棒65の軸線方向に案内され
る。コイルばね67の上端部は反射部材59に固定さ
れ、下端部は底板64に固定される。このばね67は、
反射部材59を図8の下方に引張るばね力を与える。天
井板63には、第1および第2光ファイバ3,4の端部
57,60が取付けられ、検出棒65の軸線付近でその
検出棒65の直上で端部57が反射部材59に臨み、端
部60もまた反射部材59に臨む。こうして第1光ファ
イバ3の端部57からの光は、反射部材59の反射表面
にほぼ垂直に当たって反射され、この反射部材59から
の反射光は、前述のように第2光ファイバ4の端部60
に受光されて導かれる。検出棒65が図8の上方に押上
げられることによって、第1および第2光ファイバ3,
4の端部57,60の下端面と反射部材59の反射表面
との間の距離Lが変化する。この距離Lと、ホトトラン
ジスタ61から得られる電気信号レベルとは、図9に示
される関係を有している。発光ダイオード56から発生
される光強度は常に一定値であり、距離Lが大きくなる
につれて、ホトトランジスタ61から得られる電気信号
レベルは減少する。範囲L0で、検出動作が行われる。
【0019】ホトトランジスタ61の出力は増幅回路8
1によって増幅され、ホトトランジスタ61の出力レベ
ルに対応した前記距離L、したがって弁体10の変位を
検出回路82によって検出し、弁の開度を表示手段83
によって表示する。
【0020】図10は、開度検出機構58をレイノルド
式ガスガバナ2のメインバルブ8上に固定した状態を示
す側面図である。ケーシング62には取付部材68の一
端部が固定される。この取付部材68の他端部は屈曲さ
れて取付片69とされ、ボルト70を用いてメインバル
ブ8の上部に螺着される。スピンドル11には取付片7
1を介してピン72によってレバー22が角変位可能に
取付けられており、このスピンドル11には検出棒65
の下端部に当接することができる駆動片73が固定され
る。スピンドル11は上下に変位することによって、そ
の駆動片73上にばね67によって押しつけられる検出
棒65が変位し、これに応じて反射部材59が昇降し、
距離Lが変化する。これによってスピンドル11、した
がってガスガバナ2のメインバルブ8の後述する弁体1
0の開度を検出することができる。
【0021】図11は、メインバルブ8の簡略化した断
面図である。ダイヤフラムスピンドル11は、センター
ステムとも呼ばれ、ここに弁体10が固定される。この
弁体10には、ガイド片10aが設けられており、弁孔
に案内され、これによってスピンドル11の横振れ防止
が達成される。
【0022】図12は、中圧補助ガバナ15の構成を示
す簡略化した断面図である。この中圧補助ガバナ15
は、直動型ガバナの1種であり、この中圧補助ガバナ1
5の役割は、調整管16内の圧力を感知して、ガバナ1
次側の調整管14のガスを調整管16内へ供給すること
である。この中圧補助ガバナ15の設定圧力は、通常4
50〜500mmH2 Oであり、この設定圧力の調整
は、ばね29の締付け具合によって行う。ばね29によ
ってウエイト30が設けられているダイヤフラム31
は、下方に付勢され、これによってレバー32は、弁体
33を図10の上方に付勢する。この弁体33は、弁座
34に着座することができる。
【0023】図13は、低圧補助ガバナ17の断面図で
ある。この低圧補助ガバナ17は、前述の中圧補助ガバ
ナ15と同様に、直動型ガバナの1種であり、その役割
は、ガバナ2次側の圧力を感知して弁体であるスピンド
ル35の弁座36との間の開閉を行い、調整管16内の
中間圧力を変動させることによって、メインバルブ8の
開閉を行うことである。設定圧力の調整は、ダイヤフラ
ム37上にのせられているウエイト38の枚数の増減で
行う。ダイヤフラム37には、レバー39が連結され、
このレバー39はスピンドル35、弁座36から離間す
る方向にウエイト38の重力によって付勢する。
【0024】図14は、調整管16に介在されているニ
ードルバルブ21の断面図である。このニードルバルブ
21は、針状の弁体40を、弁座41に調整可能に変位
して設定し、このニードル弁21の役割は、低圧補助ガ
バナ17の作動によって、中間圧力が微量減少したと
き、その変動効果が中圧補助ガバナ15の働きで打ち消
されることを防止するようにすること、およびメインバ
ルブ8を円滑に働かせることである。このために、ニー
ドル弁21は、中圧補助ガバナ15で調整されたガスの
流量を絞ることによって、調整管16内の中間圧力の回
復に時間のずれを与えている。
【0025】図15は、オキジャリボール19の断面図
である。このオキジャリボール19は、中圧補助ガバナ
15で調整されたガスをダイヤフラム26の下側の部屋
27に導き、その圧力変動によってダイヤフラム26を
上下変位させ、吊棒23およびレバー22を介してメイ
ンバルブ8のダイヤフラムスピンドル11を上下動させ
て、そのメインバルブ8を開閉する。レバー22と吊棒
23とには、前述のように補助ウエイト24と主ウエイ
ト25とが取付けられる。
【0026】メインバルブ8の主ダイヤフラム12の下
側の部屋13は、逃し管42から、逃し管バルブ43を
経て2次側の管路9に接続される。
【0027】図16は、メインバルブ8の一部の拡大断
面図である。弁体10は上下の2つのL形の弁体11
1,112を含み、総括的には上述のように参照符10
で示す。弁箱113内には、仕切り部材114が設けら
れ、弁座部材115,116が形成される。弁座部材1
15には、弁体111,112の環状のシール片11
7,118が当接して気密性を達成することができる。
一方の弁体111は図17に示されるように、ガイド片
111aが上下に延びて周方向に複数(この実施例では
4)設けられ、このガイド片111aと支持部材111
bとの間で、シール片117が挟持される。弁体111
はダイヤフラムスピンドル11にねじで固定される。こ
のような弁体111のガイド片111aの平面図は図1
8に示されるとおりである。弁体111のガイド片11
1aでは、半径方向内方に向かうにつれて上方に高くな
る傾斜面119が形成されており、このような傾斜面1
19の影響によって、図3に示される独特の特性ライン
A1,A2が得られる。弁箱113の下部はカバー12
0によって閉じられる。
【0028】もう1つの弁体112もまた、上述の弁体
111と類似の構成を有し、ガイド片112aと支持部
材112bとの間でシール部材118を挟持し、ねじに
よってダイヤフラムスピンドル11に固定される。
【0029】前述のX形弁体は、図19において参照符
121で示される。ガイド片121aと上支持部材12
1bとの間に環状に露出したシール部材122が挟持さ
れて構成され、前述の弁体111と同様にしてダイヤフ
ラムスピンドル11にねじによって固定される構成を有
する。このX形の弁体121では、ガイド片121aの
基端部は参照符123で示されるように平坦な構成とな
っており、これによって前述の図4に示される特性ライ
ンB1,B2が得られる。X形弁体121が用いられる
とき、前述の弁体112に対応して、弁体121と類似
の構成を有する弁体が用いられる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ストア手
段では、ガスガバナの開度と2次圧との関係を流量増大
時と流量減少時とで異なる曲線で示す特性に沿って、予
め定めた正常な範囲を規定する上弁別レベルと下弁別レ
ベルとをそれぞれ設定してストアしておき、開度検出手
段によって検出されたガスガバナの開度および2次圧検
出手段によって検出された2次圧が、上弁別レベルと下
弁別レベルとによって規定される正常な範囲の外にある
かどうかを比較判別手段によって判別し、正常な範囲の
外にあるときには異常が発生したものと判別し、こうし
て弁別レベルを、前記特性に近接して設定することがで
きるので、ガスガバナのわずかな異常であっても、迅速
に異常の発生を検出することができるようになる。また
この特性は、弁体の弁座に臨む複数種類の形状毎に異な
り、したがってこの種類に対応した弁別レベルを選択す
ることによって、その選択された種類のガスガバナ毎
に、異常の検出をさらに迅速にすることができるように
なる。したがってガスガバナのわずかな故障であって
も、確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】レイノルド式ガスガバナ2の構成を示す図であ
る。
【図3】L形の弁体を備えるガスガバナ2の特性を示す
グラフである。
【図4】X形弁体を備えるガスガバナ2の特性を示すグ
ラフである。
【図5】処理回路101の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】メインバルブ8の開度を検出するための開度検
出手段106の全体の構成を示す図である。
【図7】その開度検出手段106の構成を簡略化して示
す断面図である。
【図8】回路検出機構58の断面図である。
【図9】反射部材59の距離Lとホトトランジスタ61
の出力レベルとの関係を示すグラフである。
【図10】開度検出機構58をガスガバナ2のメインバ
ルブ8に取付けた状態を示す側面図である。
【図11】メインバルブ8の構成を示す断面図である。
【図12】中圧補助ガバナ15の構成を示す断面図であ
る。
【図13】低圧補助ガバナ17の構成を示す断面図であ
る。
【図14】ニードルバルブ21の構成を示す断面図であ
る。
【図15】オキジャリボール19の構成を示す断面図で
ある。
【図16】メインバルブ8の一部の拡大断面図である。
【図17】L形弁体111の斜視図である。
【図18】弁体111の平面図である。
【図19】X形弁体121の斜視図である。
【符号の説明】
1 ガバナ室 2 レイノルド式ガスガバナ 5 電気回路 8 メインバルブ 10,111,112,121 弁体 58 開度検出機構 101 処理回路 102 2次圧検出手段 106 開度検出手段 108 親局 A11,A21;B11,B21 弁別レベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 37/00 G05D 16/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レイノルド式ガスガバナの開度を検出す
    る開度検出手段と、 前記ガスガバナの2次圧を検出する2次圧検出手段と、 前記ガスガバナの開度と2次圧との関係を、流量増大時
    と流量減少時とで異なる曲線で示す特性に沿って、該曲
    線を含む正常な範囲を規定する上弁別レベルおよび下弁
    別レベルをストアするストア手段と、 開度検出手段と2次圧検出手段との各出力に応答し、こ
    れらの出力を、前記ストア手段にストアしてある上弁別
    レベルおよび下弁別レベルと比較し、正常な範囲の外に
    あるとき、異常が発生したものと判別する比較判別手段
    とを含むことを特徴とするガスガバナの異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ガスガバナは、2次圧が設定圧力よ
    りも高いときには弁体が弁座に近接し、2次圧が設定圧
    力よりも低いときには弁体が弁座から離間して2次圧の
    変動を抑制する構成を有し、 前記ストア手段にストアしてある上弁別レベルおよび下
    弁別レベルは、複数種類の形状が存在する弁体の各種類
    の形状に対応した前記特性毎に、予め定めてあり、 前記比較判別手段は、前記弁体の種類にそれぞれ対応す
    る上弁別レベルおよび下弁別レベルを選択して、前記比
    較動作を行うことを特徴とする請求項1記載のガスガバ
    ナの異常検出装置。
JP23659091A 1991-09-17 1991-09-17 ガスガバナの異常検出装置 Expired - Fee Related JP3392148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23659091A JP3392148B2 (ja) 1991-09-17 1991-09-17 ガスガバナの異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23659091A JP3392148B2 (ja) 1991-09-17 1991-09-17 ガスガバナの異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0571666A JPH0571666A (ja) 1993-03-23
JP3392148B2 true JP3392148B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=17002901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23659091A Expired - Fee Related JP3392148B2 (ja) 1991-09-17 1991-09-17 ガスガバナの異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3392148B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6035878A (en) * 1997-09-22 2000-03-14 Fisher Controls International, Inc. Diagnostic device and method for pressure regulator
US6441744B1 (en) * 1999-06-29 2002-08-27 Fisher Controls International, Inc. Regulator diagnostics system and method
US6614353B2 (en) * 2002-01-14 2003-09-02 Smc Kabushiki Kaisha Constant-temperature liquid circulating device having a proportional valve based predictive system for pre-estimating a need for maintenance
JP5579945B1 (ja) * 2014-03-10 2014-08-27 青梅ガス株式会社 ガス付臭剤の滴下状況の監視方法および監視システム
JP2016040672A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 アズビル金門株式会社 ガバナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0571666A (ja) 1993-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1269280B1 (en) Pressure independent control valve
US6827100B1 (en) Pressure independent control valve
CA2040391C (en) Oil level control system
JP3392148B2 (ja) ガスガバナの異常検出装置
US5970797A (en) Differential pressure detection system for signaling electrically-activated valve
US20010050345A1 (en) Multifunctional urgent shutoff safety valves
US3003516A (en) Flow control valve assembly
US20240044416A1 (en) Systems and Methods for Determining Set Pressure and Lift of a Spring-Operated Relief Valve
US5836348A (en) Pilot controlled blanketing valve
JPH08271297A (ja) ガス漏洩検知装置
US4889150A (en) Pressure control for earthquake sensitive shut-off valve
US5799681A (en) Safety shut off valve and method of automatic flow restoration
US2989063A (en) Pneumatic transmitter
JPH10118205A (ja) 感震ガス遮断システム
JP3191900B2 (ja) ガス漏洩検知装置
CN116498799B (zh) 一种户用智能全效安全装置
JPH02179434A (ja) 二重遮断ガスバルブのリークチェック方法
JPH05274043A (ja) ガスガバナの開度検出装置のための較正方法およびガスガバナの異常監視装置
JP3269602B2 (ja) 空気バネ支持構造
JPS5933798B2 (ja) ガス整圧装置
US12000505B2 (en) Systems and methods for determining failure in a back pressure balanced relief valve
JPH04357508A (ja) ガスガバナの開度検出装置
KR0167283B1 (ko) 웨이퍼 제조장비의 최적 벤트시간 선정장치
JPH07243878A (ja) ガス漏洩検知装置
JP2005141560A (ja) 整圧器の稼働試験方法および装置、ならびに待機用圧力設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees