JP3390368B2 - ダイナミック無線基地局システムおよびダイナミック無線基地局間同期方法 - Google Patents
ダイナミック無線基地局システムおよびダイナミック無線基地局間同期方法Info
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Description
基地局システムおよびダイナミック無線基地局間同期方
法に関する。さらに詳細には、本発明は、移動体電話通
信システムの保守性向上のために、信号伝送路上に発生
する音声/制御信号伝送遅延時間を計測し、自動的に遅
延補正を施す伝送遅延補正することの可能なダイナミッ
ク無線基地局システムおよびダイナミック無線基地局間
同期方法に関する。
式を図2に示す。従来の移動体電話通信システム100
0は、スイッチングネットワーク900と、移動体端末
との通信を確立する複数の無線基地局9〜12とから構
成されている。
には、移動体加入者と公衆電話網加入者あるいは移動体
加入者同士の通信接続、さらにチャネル接続切替制御を
行う移動体電話交換局13が存在している。また無線基
地局9〜12に、信号伝送路300〜302および40
0を介してATM伝送方式で接続するATMスイッチン
グ装置15を備えている。前記無線基地局9〜12は、
それぞれエアーフォーマット/ATMセル変換装置1
6、17を備えている。
イッチングネットワーク900と、無線基地局9〜12
との間の信号伝送プロトコルに、ITU-T 勧告(I.150,I.3
61)にて規定されたATM伝送方式が採用されている。
移動体電話交換局13と無線基地局9または移動体電話
交換局13と10との間の通話信号伝送シーケンスを図
2に示す。
動体電話端末1から移動体電話端末2へ向けて呼1rが
発生した場合について説明する。呼1rは、最近接の無
線基地局9に受信され、無線基地局9内のエアーフォー
マット/ATMセル変換装置16により、ATMセル信
号化される。ATMセル信号化された呼1rは、ATM
セル伝送路300を介し移動体電話交換局13へ伝送さ
れる。呼1rを受信した移動体電話交換局13では、中
央制御装置18により、宛先番号から移動体電話端末1
の通話相手が移動体電話端末2である確認をすると、A
TMスイッチング装置15からATMセル伝送路30
0、301を介して移動体電話端末2が位置するエリア
をカバーしている無線基地局9、10へATMセル信号
化された呼1rを送信する。ATMセル信号化された呼
1rを受信した無線基地局9、10は、エアーフォーマ
ット/ATMセル変換装置16、17により、呼1r
を、エアーフォーマット信号に変換し、双方の無線基地
局間で位相のズレが発生しないように、システム内基準
クロック(例えば、GPS(Global Positioning Syste
m :汎地球測位システム)タイムまたは移動体電話交換
局13からの精度の高いマスタークロック)等を利用し
て同期を取り、同様のタイミング(図2の参照)でエ
アーフォーマット信号化された呼5r、6rを、移動体
電話端末2へ向けて送信する。
信システム全体の保守性向上を図るために、以下に示す
ような信号伝送路上に発生する音声/制御信号伝送遅延
時間を計測し、遅延補正を施していた。
示す移動体電話通信システムにおける伝送遅延補正シー
ケンスでは、処理の部分において、図1に示す各ATM
セル伝送路300〜302、400の伝送距離を人為的
に計測し、その各ATMセル伝送路300〜302、4
00の伝送距離を信号伝達速度で除した値を伝送遅延時
間とし、各ATMセル伝送路300〜302、400に
おいて導出された各伝送遅延時間の中から最大の伝送遅
延時間を基に、無線基地局9〜12から各移動体電話端
末へ向けて無線伝送される時間より前に、ATMセル生
成装置6よりATMセル信号が送信されるタイミング値
を決定する手順を表す。
に発生した呼1rの移動体電話交換局13と、無線基地
局9,10間の伝送遅延補正値は、トラヒックの変動や
論理パスルートの変化等に無関係に前記したようにして
算出された伝送遅延補正値を使用する。このため、呼1
r発生後、トラヒックが急増し、ATMスイッチング装
置15内で発生する伝送ゆらぎにより伝送遅延時間が増
加する。さらに増加したATMスイッチング装置15内
の伝送遅延時間が、トラヒックが急増する前の最大伝送
遅延時間を超えてしまうと、呼1rは、ATMセル生成
装置6から無線基地局9,10へ向けて送信されるもの
の、実エアー送信時間(図2の参照)までに、無線基
地局9,10で受信できず、したがって無線基地局9,
10から移動体電話端末2へ送信するタイミングを逸し
てしまうといった問題が発生する。
には、まず、移動体電話交換局13内のATMセル生成
装置6から新規増設された無線基地局11までのATM
セル伝送距離302を計測する。そして、測定した伝送
距離を信号伝達速度で除して移動体電話交換局13内の
ATMセル生成装置6と、新規増設の無線基地局11間
との伝送遅延時間1を求める。次いで求めた前記伝送遅
延時間1と、現時点まで用いられてきた最大伝送遅延時
間とを比較し、伝送遅延時間1が、最大伝送遅延時間
より小さいか、または、伝送遅延時間1の方が、最大伝
送遅延時間より大きくても、それまでの最大伝送遅延時
間が、前記したいずれかの範囲内にある場合、または
新たに計測した移動体電話交換局13内のATMセル生
成装置6と新規増設された無線基地局11間の伝送遅延
時間が、それまでの最大伝送遅延時間の前記したいずれ
かの範囲と同一である場合、には、伝送遅延補正値を変
更することなく、そのままシステムは運用可能である。
が、前記した最大伝送遅延時間より大きく、かつ、前記
した最大伝送遅延時間が前記した範囲のいずれと比較し
ても超えてしまった場合には、改めて伝送遅延補正値を
設定する必要がある。しかも、改めて伝送遅延補正値を
設定する場合、実機によるフィールド試験を行って、前
記伝送遅延補正値により、各無線基地局間の送信タイミ
ング同期が正常に取れているか確認する面倒な作業工数
が新たに発生してしまう。
地局12が接続されるようなデイジーチェインシステム
(ATMノードが多段接続/増設されるシステム)があ
る。このシステムでは、ATMセル生成装置6から無線
送信局12までにATMスイッチング装置15と無線基
地局10の2つのATMノードを経由するという複雑な
ATMセル伝送ルートを採用することも可能である。こ
のようなシステムにおいても、ATMセル伝送路30
1,400の伝送遅延時間2を算出し、算出した伝送遅
延時間2と、以下のような伝送遅延見込み時間とを加算
する方法が採用されている。この上記伝送遅延見込み時
間は、TMスイッチング装置15と無線基地局10の2
つのATMノード内の伝送遅延見込み時間を計算するこ
とにより得られる。
経由するという複雑なATMセル伝送ルートにおいて、
伝送遅延時間の値の正確な算出は期待できず、結局、無
線基地局間の同期送信を維持するために十分余裕のある
伝送遅延補正値を設定しなければならない。したがっ
て、システム全体としての通信の品質の低下を招くこと
になるといった問題が発生していた。
し、図1中のATMスイッチング装置15内で発生する
伝送ゆらぎにより伝送遅延時間が変動しても、また、移
動体電話交換局13の配下に無線基地局(ATMノー
ド)が新規増設されたり、ATMノードに新規ATMノ
ードが新たに増設されて接続される様なデイジーチェイ
ンシステムが付加されて構成されたとしても、移動体電
話交換局13により、各ATMセル伝送路上のATMセ
ル伝送遅延時間が常時監視され、正確な伝送遅延補正値
が導出されることによって、常時安定することのできる
無線基地局間同期送信を提供することにある。
ミック無線基地局システムの発明によれば、無線基地局
と移動体電話交換局とを少なくとも有するATM伝送に
より接続されたダイナミック無線基地局システムであっ
て、前記移動体電話交換局は、前記無線基地局の各無線
基地局とのATMセル伝送遅延時間を計測する計測部
と、前記計測部で得られた計測結果に基づいて、前記移
動体電話交換局が前記無線基地局へ信号を送信する際に
当該各信号に前記無線基地局が無線伝送区間に前記各信
号を送信するべき時刻を示す送信フレーム番号を決定す
る決定部 および/または 前記移動体電話交換局は、OA
Mセルを無線基地局に送信する送信手段と、受信した無
線基地局からのOAM応答受信セルの受信時と、前記O
AMセル送信時から、セル伝送時間を計測する計測手段
とを有し、前記計測部で得られた計測結果に基づいて、
前記移動体電話交換局が前記無線基地局へ信号を送信す
る際に当該各信号に前記無線基地局が無線伝送区間に前
記各信号を送信するべき時刻を示す送信フレーム番号を
決定する決定部とを有することを特徴とするダイナミッ
ク無線基地局システムが得られる。
システムの発明によれば、請求項1において、前記移動
体電話交換局が、前記無線基地局の各無線基地局とのA
TMセル伝送遅延時間を計測する計測部と、前記計測部
で得られた計測結果に基づいて、前記移動体電話交換局
が前記無線基地局へ信号を送信する際に当該各信号に前
記無線基地局が無線伝送区間に前記各信号を送信するべ
き時刻を示す送信フレーム番号を決定する決定部を有す
る場合には、さらに前記移動体電話交換局は、前記決定
部からの前記送信フレーム番号を、前記無線基地局に通
知する通知部を有し、 前記移動体電話交換局が、OAM
セルを無線基地局に送信する送信手段と、受信した無線
基地局からのOAM応答受信セルの受信時と、前記OA
Mセル送信時から、セル伝送時間を計測する計測手段と
を有し、前記計測部で得られた計測結果に基づいて、前
記移動体電話交換局が前記無線基地局へ信号を送信する
際に当該各信号に前記無線基地局が無線伝送区間に前記
各信号を送信するべき時刻を示す送信フレーム番号を決
定する決定部とを有する場合には、前記移動体電話交換
局は、前記計測手段からの前記セル伝送時間に基いて、
音声信号および/または制御信号の送信の際の送信フレ
ーム番号を生成する番号生成部を有することを特徴とす
る記載のダイナミック無線基地局システムが得られる。
局間同期方法の発明によれば、各無線基地局とのATM
セル伝送遅延時間を計測する第1の工程と、前記第1の
工程によるセル伝送遅延時間の計測結果に基いて移動体
電話交換局が前記無線基地局へ信号を送信する際に当該
各信号に前記無線基地局が無線伝送区間に前記各信号を
送信するべき時刻を示す送信フレーム番号を決定する第
2の工程と、該第2の工程により得られた前記送信フレ
ーム番号を前記無線基地局に通知する工程とを有する。
システムの発明によれば、前記移動体電話交換局は、A
TM保守運用管理セルのOAMセルを無線基地局に送信
する工程と、無線基地局からのOAM応答セルを受信す
る工程と、OAM応答セルを受信した際に、OAMセル
送信からOAM応答セル受信までに要したセル伝送時間
を計測する工程と、を有し、計測したセル伝送時間に基
づいて音声信号および/または制御信号の送信時に送信
フレーム番号生成を行う事を特徴とするダイナミック無
線基地局間同期方法の発明が得られる。
地局システムは、ATMスイッチング装置内の伝送ゆら
ぎによる伝送遅延時間の増加や新規ATMノードの出現
にも自動的に各ATMノード間の伝送遅延時間を計測す
ることを実現するために、ATM機能の一つであるAT
M保守運用管理セル(以降、OAMセルと称す)を使用
する。
ックに同期したタイムスタンプ1をOAMセルに付加
し、各無線基地局へ向けてOAMセルを送信する。各無
線基地局では、タイムスタンプ1が付加されたOAMセ
ルを受信すると、OAMセル受信時のタイムスタンプ2
と送信時に付加されたタイムスタンプ1を比較し、送受
信時のタイムスタンプ1,2の差をタイムスタンプ3と
して改めてOAM応答セルに付加して、移動体電話交換
局へ向けてOAM応答セルを送信する。
付加されたタイムスタンプ3をATMセル伝送遅延時間
とし、最大ATMセル伝送遅延時間から伝送遅延補正値
を導出する手段を有する。このような移動体電話交換局
では、OAMセルを一定時間間隔で各無線基地局へ折り
返し送信させることにより、移動体電話交換局と各無線
基地局間のATMセル伝送遅延時間を常時計測し、AT
Mセル伝送路上のATMセル伝送遅延時間の変化を監視
する手段を有する。
の形態について詳細に説明する。図1に、本発明の移動
体電話通信システム1000に係る第1の実施形態を示
す。この図に示すように、移動体電話交換局13内のA
TMセル生成装置6にて生成されたOAMセルが、移動
体電話交換局13の配下に位置する複数の無線基地局
9、10、…11へ伝送される際の伝送ルート500〜
503を示す。
す移動体電話交換局13と、その配下の無線基地局9,
10との間の各ATMセル伝送遅延時間を計測し、その
計測結果を基に伝送遅延補正値を求め、前記遅延補正値
をATMセル・ペイロード内の先頭の1バイトに送信フ
レーム番号として付加し(図5〜7の13参照)、その送
信フレーム番号が示すエアー送信時刻により、無線基地
局から通話信号が無線伝送されるまでのシーケンスを示
す。
た本発明にて使用されるATM層OAMセルフォーマッ
トを示す図である。図4に示すように、このOAMセル
フォーマットの機能のタイプは、いわゆる性能試験機能
である。すなわちOAMタイプエリア(OAM Type area)
には”0010” を、また機能タイプエリア(Function
Type area)には”0000”を、固定値として付加す
る。また機能特定フィールド(Function specific fiel
d )についても、前記したようにOAMタイプが性能試
験機能であるので、内部フォーマットは、図4に示すも
のとなる。また、OAMセルが送信される際のタイムス
タンプは、タイムスタンプフィールド(TS:Time stamp f
ield)に付加される。
の前記したタイムスタンプフィールドに付加されるタイ
ムスタンプが、システム基準クロックに同期したカウン
タ回路14により得られた値であることを示している。
この図ではATMセル伝送路へある一定時間間隔でAT
Mセル生成装置により送信されることも示す。
図1および図3〜図8を参照して、以下詳細に説明す
る。図1および図5〜7に示すように、全ての呼に於い
て、図1 に示す移動体電話交換局13内のATMセル生
成装置6から各無線基地局9〜12へは、ΔtのATM
セル送出タイミング間隔で送出し、また各無線基地局9
〜12へもエアーフォーマット信号化された呼をΔtの
間隔で送出する。
らΔt間隔で送出されたATMセル信号化された呼1r
は、ATMセル伝送路300、301およびATMスイ
ッチング装置15内等で発生するATMセル伝送遅延時
間を考慮して、無線基地局9、10から移動体電話端末
2へ向けて無線伝送される時間より、nΔt(nは整
数、特に1、2または3:以下、同様)前に、ATMセ
ル生成装置6から送出される。無線基地局9〜12から
各移動体電話端末へ向けて無線伝送される時間よりnΔ
t前にATMセル生成装置6より送出されるATMセル
送信タイミングは、各ATMセル伝送路300〜302
または400の伝送距離と信号伝達速度から、各ATM
セル伝送路300〜302および400の伝送遅延時間
を求める。そして複数ある伝送遅延時間の中で最大の遅
延時間がΔt内であれば、ATMセル生成装置6よりΔ
t間隔で送出されるATMセル信号の送信タイミング
は、無線基地局9〜12から各移動体電話端末へ向けて
無線伝送される時間よりΔt前と設定される。また最大
遅延時間がΔt〜2Δt内であれば、ATMセル生成装
置6よりΔt間隔で送出されるATMセル信号の送信タ
イミングは、無線基地局9〜12から各移動体電話端末
へ向けて無線伝送される時間より2Δt前となる。さら
に最大遅延時間が2Δt以上3Δt未満であれば、AT
Mセル生成装置6よりΔt間隔で送出されるATMセル
信号の送信タイミングは、無線基地局9〜12から各移
動体電話端末へ向けて無線伝送される時間により、3Δ
t前と設定される。
へ向けて無線伝送される時間より前にATMセル生成装
置6よりATMセル信号が送信されるタイミングは、図
1中の中央制御装置18からATMセル生成装置6へ通
知される伝送遅延補正値を基にして生成される。ATM
セル伝送距離と伝達速度から算出された伝送遅延補正値
は、中央制御装置18に登録され(図2の参照)、A
TMセル生成装置6がサービス可能状態になった時に、
中央制御装置18からATMセル生成装置6へ通知され
る(図2のPR参照)。
1、12参照)が新規増設されると、ATMセル生成装
置6と各無線基地局11,12間のATMセル伝送遅延
時間を伝送距離と信号伝達速度から求め、改めて中央制
御装置18へ伝送遅延補正値を登録する。
ム1000が運用を開始すると、まず、移動体電話交換
局13内の中央制御装置18からATMセル生成装置6
へ、OAMセル送信要求信号PR2が送信される。OA
Mセル送信要求信号を受信した移動体電話交換局13内
のATMセル生成装置6では、移動体電話交換局13の
配下の無線基地局9,10に対し、図4に示すような、
OAMセルフォーマットに添ったOAMセルを送信す
る。その際に、システム基準クロックに同期したカウン
タ回路14(ATMセル生成装置6および全無線基地局
9、10、…、12に装備)より得たカウンタ値をタイ
ムスタンプ1として、タイムスタンプフィールドに付
加し、無線基地局9、10…へ向けてOAMセル(図3
のC3、C4等)を送信する(図1の無線基地局9は図
3の9に、図1の無線基地局10は図3の10に対応。
その他、同様に表す。)。図1の無線基地局9、10で
は、ATMセル生成装置6より送信されたタイムスタン
プ1が付加されたOAMセルを受信すると、付加された
タイムスタンプ1と各無線基地局に装備されたシステム
基準クロックに同期したカウンタ回路14より得たOA
Mセル受信時のカウンタ値(タイムスタンプ2)とを比
較し、これらの比較から得られた差をタイムスタンプ3
として、折り返しOAM応答セルのタイムスタンプフィ
ールドに付加する。OAM応答セル(図3のC5、C
6)は、図1の移動体電話交換局13内のATMセル生
成装置6により受信され、受信された各OAM応答セル
内のタイムスタンプフィールドに、付加されたタイムス
タンプ3をATMセル生成装置6と各無線基地局9、1
0間の伝送遅延時間として、移動体電話交換局13内の
中央制御装置18に報告する(図3のPR3)。この報
告を受けた中央制御装置18では、2つの伝送遅延時間
の内、最大の伝送遅延時間を採用し、その値が図5から
図7に示すΔtより小さければ”1”を、またその値が
Δt以上2Δt未満であれば”2”を、2Δt以上3Δ
t未満であれば”3”を、伝送遅延補正値として、AT
Mセル生成装置6へ通知する(図3のPR4)。
移動体電話端末2宛の呼1rは、無線基地局9により受
信され、エアーフォーマット/ATMセル変換装置16
により、ATMセル信号に変換される。このATMセル
信号は、ATM伝送路300を介し、移動体電話交換局
13内のATMスイッチング装置15を経由して、AT
Mセル生成装置6へ伝送される。ATMセル生成装置6
では、移動体電話端末2がたとえば無線基地局9と無線
基地局10の両カバレッジエリア内に位置しているとい
う情報を中央制御装置18より受けると、同一の論理チ
ャネルで構成される2種類のATMセル信号を生成す
る。この時、中央制御装置18より通知されてきた伝送
遅延補正値が”1”であれば、図5の13に示すATMセ
ル・ペイロード内の先頭1バイトに、送信フレーム番号
として”N+1”(N=0,1,2,3,……:送信タ
イミング番号)を設定する。
に示すように、それぞれATMセル伝送路300または
301を介し、無線基地局9もしくは10へ実エアー送
信時間のΔt前に、ATMセル生成装置6よりΔt間隔
で送信される(図3のC7、C8および図5参照)。無
線基地局9、10では、送られてきたATMセル信号内
の送信フレーム番号から実エアー送信時間を確認し、無
線基地局9、10は、共に同タイミングで呼5r,6r
をそれぞれ送信する。
いる最中に、トラヒックが増加して、ATMスイッチン
グ装置15内に伝送ゆらぎが発生すると、ある一定時間
間隔でATMユーザーセルに紛れてATMセル生成装置
6より送信されたOAMセルの、送信されてから各無線
基地局9,10に受信されるまでの時間が増加する(タ
イムスタンプ3の増加)。前記OAMセル折り返しによ
り得られる伝送遅延時間の報告を逐一受けている中央制
御装置18により、最大伝送遅延時間が、Δt以上2Δ
t未満の範囲内に増加したと判断されると、中央制御装
置18より伝送遅延補正値として”2”がATMセル生
成装置6へ即座に通知され、ATMセル生成装置6によ
り、図6の13に示すATMセル・ペイロード内の先頭1
バイトに、”N+2”が送信フレーム番号として付加さ
れ、実エアー送信時間の2Δt前に、Δt間隔でATM
セル信号がATMセル生成装置6から各無線基地局9,
10へ向けて送信されるようになる。そしてATMスイ
ッチング装置15内の伝送ゆらぎが解消されたことを、
中央制御装置18が前記OAMセル折り返しにより得ら
れる伝送遅延時間を基にして判断し、前記ATMスイッ
チング装置15内の伝送ゆらぎ解消後における最大伝送
遅延時間がΔtより小さくなっていれば、中央制御装置
18は、”1”をATMセル生成装置6へ伝送遅延補正
値として通知する。伝送遅延補正値として”1”を受信
したATMセル生成装置6では、図5の13に示す前記し
たATMセル・ペイロード内の先頭1バイトに”N+
1”を送信フレーム番号として設定する。2種類のAT
Mセル信号は、それぞれATMセル伝送路300または
301を介し、各無線基地局9,10へ実エアー送信時
間(図4の11)のΔt前に、ATMセル生成装置6によ
りΔtの間隔で送信されるようになる。
000が稼働中に、無線基地局11が新規増設される
と、ATMセル生成装置6に対して移動体電話交換局1
3内の中央制御装置18から、一定の時間間隔で送信す
るOAMセルを無線基地局11にも送信する命令が要求
信号として図3のPR2が送信される。上記要求信号P
R2を受信したATMセル生成装置6は、これによって
OAMセル送信先リストに無線基地局11を新たに加
え、ATMセル伝送路302を介して無線基地局11へ
もOAMセルを送信するようになる。
セル送受信時のタイムスタンプ処理が施され、折り返っ
てきたOAM応答セルを受信したATMセル生成装置6
では、各OAMセル内のタイムスタンプフィールドに付
加されたタイムスタンプ3を各ATM伝送路の伝送遅延
時間として中央制御装置18へ報告する。報告を受けた
中央制御装置18では、複数の伝送遅延時間の中から最
大伝送遅延時間を導出する。新たに得られた最大伝送遅
延時間が、それまでの最大伝送遅延時間が当てはまって
いた範囲(例えば、Δt未満)を超え、Δt以上2Δt
未満だとすると、中央制御装置18は、ATMセル生成
装置6に対し、伝送遅延補正値として”2”を通知す
る。これにより、ATMセル生成装置6からATMセル
伝送路300,301, 302を介して各無線基地局
9,10,11および12に送信されるATMセルの送
信タイミングは、図6に示すように、実エアー送信時間
の2Δtより前となる。
ステム1000が稼働中に、無線基地局12が、無線基
地局10の配下に新規増設されると、移動体電話交換局
13内の中央制御装置18により、ATMセル生成装置
6に対して、一定周期で送信しているOAMセルを無線
基地局12へも送信する命令が要求信号として送信され
る。前記要求信号を受信したATMセル生成装置6は、
無線基地局12をOAMセル送信先リストに新たに加
え、ATMセル伝送路301を介して無線基地局10内
のエアーフォーマット/ATMセル変換装置17を介
し、さらにATMセル伝送路400を介して無線基地局
12へOAMセルを送信する。各無線基地局9〜12に
より前記OAMセル送受信時のタイムスタンプ処理が施
される。そして折り返ってきたOAM応答セルを受信し
たATMセル生成装置6では、各OAM応答セル内のタ
イムスタンプフィールドに付加されたタイムスタンプ3
を各ATM伝送路の伝送遅延時間として、中央制御装置
18へ報告する。報告を受けた中央制御装置18では、
このようにして複数の伝送遅延時間の中から最大伝送遅
延時間を導出する。新たに得られたこの導出された最大
伝送遅延時間が、それまでの最大伝送遅延時間が適応さ
れていた範囲を超え、たとえば2Δt以上3Δt未満だ
とすると、中央制御装置18は、ATMセル生成装置6
に対し、”3”を伝送遅延補正値として通知する。これ
により、ATMセル生成装置6からATMセル伝送路3
00,301, 302さらには400を介して各無線基
地局9,10,11,12へ送信されるATMセルの送
信タイミングは、図7に示すように、実エアー送信時間
の3Δtより前となり、常に安定した無線基地局間の同
期送信を維持することが出来ることとなる。なお、本発
明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想
の範囲内において、各実施形態は、適宜変更され得るこ
とは明らかである。
に、本発明によれば、ATMにおけるOAMセルによる
保守運用管理機能の一つの伝送遅延時間を計測するとい
う基本構成に基づき、各ATMセル伝送路上に発生する
ATMセル伝送遅延時間の自動計測と、この自動計測の
結果に基づいて導出される遅延補正値とが提供される。
これによって、通話中のトラヒック変動によるATMセ
ル伝送路上の伝送遅延時間の変化から引き起こされるデ
ータ伝送断を防止し、システム稼働中の無線基地局(A
TMノード)の新規増設による遅延補正値の人為的設定
による複雑な作業工数の発生、およびフィールド試験な
どの複雑な作業工数の発生を未然に防止し、常に安定し
た無線基地局間同期を図ることができるという優位な効
果を有する。
正値設定シーケンスを示す図である。
補正値設定シーケンスを示す図である。
AMセルフォーマットである。
ミングシーケンスを示す図である。
ミングシーケンスを示す図である。
ミングシーケンスを示す図である。
したカウンタ回路の位置付けと、OAMセルの送信タイ
ミングを示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 無線基地局と移動体電話交換局とを少な
くとも有するATM伝送により接続されたダイナミック
無線基地局システムであって、 前記移動体電話交換局は、前記無線基地局の各無線基地
局とのATMセル伝送遅延時間を計測する計測部と、前
記計測部で得られた計測結果に基づいて、前記移動体電
話交換局が前記無線基地局へ信号を送信する際に当該各
信号に前記無線基地局が無線伝送区間に前記各信号を送
信するべき時刻を示す送信フレーム番号を決定する決定
部 および/または 前記移動体電話交換局は、OAMセル
を無線基地局に送信する送信手段と、受信した無線基地
局からのOAM応答受信セルの受信時と、前記OAMセ
ル送信時から、セル伝送時間を計測する計測手段とを有
し、前記計測部で得られた計測結果に基づいて、前記移
動体電話交換局が前記無線基地局へ信号を送信する際に
当該各信号に前記無線基地局が無線伝送区間に前記各信
号を送信するべき時刻を示す送信フレーム番号を決定す
る決定部とを有することを特徴とするダイナミック無線
基地局システム。 - 【請求項2】 前記移動体電話交換局が、前記無線基地
局の各無線基地局とのATMセル伝送遅延時間を計測す
る計測部と、前記計測部で得られた計測結果に基づい
て、前記移動体電話交換局が前記無線基地局へ信号を送
信する際に当該各信号に前記無線基地局が無線伝送区間
に前記各信号を送信するべき時刻を示す送信フレーム番
号を決定する決定部を有する場合には、さらに前記移動
体電話交換局は、前記決定部からの前記送信フレーム番
号を、前記無線基地局に通知する通知部を有し、 前記移動体電話交換局が、OAMセルを無線基地局に送
信する送信手段と、受信した無線基地局からのOAM応
答受信セルの受信時と、前記OAMセル送信時から、セ
ル伝送時間を計測する計測手段とを有し、前記計測部で
得られた計測結 果に基づいて、前記移動体電話交換局が
前記無線基地局へ信号を送信する際に当該各信号に前記
無線基地局が無線伝送区間に前記各信号を送信するべき
時刻を示す送信フレーム番号を決定する決定部とを有す
る場合には、前記移動体電話交換局は、前記計測手段か
らの前記セル伝送時間に基いて、音声信号および/また
は制御信号の送信の際の送信フレーム番号を生成する番
号生成部を有することを特徴とする請求項1に記載の ダ
イナミック無線基地局システム。 - 【請求項3】 各無線基地局とのATMセル伝送遅延時
間を計測する第1の工程と、前記第1の工程によるセル
伝送遅延時間の計測結果に基いて移動体電話交換局が前
記無線基地局へ信号を送信する際に当該各信号に前記無
線基地局が無線伝送区間に前記各信号を送信するべき時
刻を示す送信フレーム番号を決定する第2の工程と、該
第2の工程により得られた前記送信フレーム番号を前記
無線基地局に通知する工程とを有するダイナミック無線
基地局間同期方法。 - 【請求項4】 前記移動体電話交換局は、ATM保守運
用管理セルのOAMセルを無線基地局に送信する工程
と、無線基地局からのOAM応答セルを受信する工程
と、OAM応答セルを受信した際に、OAMセル送信か
らOAM応答セル受信までに要したセル伝送時間を計測
する工程と、を有し、計測したセル伝送時間に基づいて
音声信号および/または制御信号の送信時に送信フレー
ム番号生成を行う事を特徴とするダイナミック無線基地
局間同期方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22884699A JP3390368B2 (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | ダイナミック無線基地局システムおよびダイナミック無線基地局間同期方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22884699A JP3390368B2 (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | ダイナミック無線基地局システムおよびダイナミック無線基地局間同期方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001053759A JP2001053759A (ja) | 2001-02-23 |
JP3390368B2 true JP3390368B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=16882797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22884699A Expired - Lifetime JP3390368B2 (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | ダイナミック無線基地局システムおよびダイナミック無線基地局間同期方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3390368B2 (ja) |
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WO2003086003A1 (fr) * | 2002-04-04 | 2003-10-16 | Fujitsu Limited | Organe de commande de synchronisation et procede de commande dans un reseau radio |
JP4272006B2 (ja) * | 2002-12-10 | 2009-06-03 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 移動通信端末、サーバ、通信システム、通信制御方法及び通信制御プログラム |
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-
1999
- 1999-08-12 JP JP22884699A patent/JP3390368B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2001053759A (ja) | 2001-02-23 |
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