JP3390052B2 - 海苔原藻中の異物検出及び除去装置 - Google Patents
海苔原藻中の異物検出及び除去装置Info
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Description
貝殻、小エビ、海鳥の羽毛、網片、ワラ屑等の異物を検
出して除去する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】海苔原藻に異物が混入すると海苔製品の
品質を著しく損ない、不良品となったり、また製品の等
級が下がってコスト的に不利となるため、原藻の段階で
除去する必要がある。従来は人手によって異物を発見
し、手で除去していたが、見落としたり、能率が悪いと
いう問題があった。 【0003】これを自動的に行う装置として、特開平4
−16172号公報には、海苔原藻をポンプで汲み上げ
て樋に流し、その流れる海苔をビデオカメラで撮像し、
R,G,Bの三色信号で取り出して設定値以上の信号が
出力されたときに異物と判別し、その異物が混入してい
る海苔原藻を異物受皿に排出するようにしたものが記載
されている。 【0004】また、特開平4−36169号公報には、
水路に海苔原藻を流し、それをカメラで監視して、色調
により原藻中の異物を検出し、水路をシャッターで遮断
して異物をシャッターに付着させて除去する装置が記載
されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置では、いずれも海苔原藻の表面を撮像するもので
あるため、カメラ側の海苔の異物は発見できても、表面
に露出していない海苔原藻中や裏側の異物は検出でき
ず、必ずしも異物を除去できないという問題があった。 【0006】本発明が解決すべき課題は、海苔の表面の
みならず、内部や裏側の異物も検出して除去することの
できる装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の海苔原藻中の異物検出及び除去装置は、海
水を貯めた後に海苔原藻が内部を輸送される、偏平で透
明な密閉された検出水路と、この検出水路の途中の上下
に設置された光源と、前記検出水路の途中の上下に配置
されて前記光源からの海苔原藻を通した透過光を撮像す
るビデオセンサと、このビデオセンサで撮像された海苔
原藻の透過光画像に基づいて異物の混入状況を監視する
手段と、異物混入と判別されたときに前記検出水路から
異物入り原藻を除去する手段とを備えたものである。 【0008】 【作用】偏平で透明な密閉された検出水路に海苔原藻と
水の混合物を通し、一方から光源で検出水路を照らし、
その透過光をビデオセンサで撮像して透過光量が一定以
下であるときに異物と判別し、その異物を含む海苔原藻
を除去する。 【0009】 【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明に係る海苔原藻中の異
物検出及び除去装置の全体構成図である。図において、
1は海苔原藻を貯留する海苔原藻槽、2は海水を貯留す
る海水槽、3は海苔原藻輸送管、4は海水輸送管、5,
7は自動三方コック、6は水量調整コック、8,10は
輸送ポンプ、9は小型撹拌機、11はアクリル等より構
成した透明かつ偏平な検出水路、12,15はCCDラ
インセンサカメラからなるCCDカメラ、13,14は
棒状のハロゲンランプからなる光源、16は良品・不良
品振り分け機、17は異物取り出し用樋、18はバケッ
ト、19,20は輸送ポンプ、21は手動式三方コッ
ク、22は自動式開閉コックである。 【0010】次にこの装置の動作について述べる。ま
ず、自動三方コック5をB方向、自動式開閉コック22
を閉にして、輸送ポンプ8を作動させ、小型撹拌機9に
海水を貯める。次いで、自動三方コック7をB方向にし
て輸送ポンプ10を作動させ、検出水路11内に海水を
貯める。次いで自動三方コック5をA方向、自動三方コ
ック7をA方向にして、輸送ポンプ10を作動させ、自
動三方コック5、自動三方コック7間に海水を貯める。
それぞれに海水を貯めるのは、後の異物検出工程におい
て、泡が原料液に含まれると、透過光が乱反射して異物
と認識しやすいためである。 【0011】次に、自動三方コック5をB方向、自動式
開閉コック22を開にして輸送ポンプ8を作動させ、小
型撹拌機9に海苔原藻と海水を送り込む。このとき水量
調整コック6にて海水の量を調整し、小型撹拌機9内の
海苔濃度が一定になるようにする。次いで小型撹拌機9
内の原料液を輸送ポンプ10を作動させることにより検
出水路11内に送る。この検出水路11は透明かつ偏平
であり、そこを通る原料液が均一の濃度となるようにす
る。検出水路11の途中の上下に設置されたCCDカメ
ラ12,15と光源13,14により異物を検出する。
この検出方法については後で詳細に説明する。 【0012】異物が検出されないときは、原料液は良品
・不良品振り分け機16により良品側に送られ、輸送ポ
ンプ20により次の工程に送られる。 【0013】異物が検出されたときは、異物を含む原料
液は良品・不良品振り分け機16により不良品側に送ら
れ、異物取り出し用樋17上に送られる。ここで作業者
が目視で異物を除去し、下のバケット18に貯める。こ
のとき手動三方コック21はB方向にしておき、輸送ポ
ンプ19の作動により良品海苔と一緒に次の工程に進む
ようになる。異物取り出し用樋17で異物を取り除かな
かった場合、手動三方コック21はA方向にしておき、
輸送ポンプ19の作動により海苔原藻槽1に戻すように
する。 【0014】次に、本発明による異物の検出原理につい
て説明する。図2の(a)に、CCDカメラ12,15
によって撮像した原料液の透過光の映像の1スキャン分
の生画像信号を示す。このような信号は、生海苔のレベ
ルと異物のレベルの差が非常に小さく、これでは、2値
化(感度設定)レベルがひきにくい。そこで、図2の
(b)に示すように、カメラのスキャンビット毎にコン
トラストによる演算を行い、異物と生海苔の信号レベル
を拡大した後に、2値化レベルをひく。 【0015】図3は本発明の異物検出及び除去を行うた
めのシステムのハードウエア構成図、図4はCPUによ
る処理を示すフローチャートである。 【0016】図4を参照しながら、手順を説明する。 ステップ100:マイクロコンピュータのCPUを本装
置の機能に適合するように初期処理する。 ステップ110:CCDカメラから線画を取り込む。 ステップ120:線画の2値化信号に基づいて異物の有
無を検出する。 ステップ130:異物が有れば画像の連結性を調べる。 ステップ140:連結性があるかどうかを判断する。 ステップ150:連結性がある場合、排除対象となる大
きさを超えたかどうかを判断する。 ステップ160:異物検出部と振り分け機16との間に
は距離があるので、排除開始までの時間設定をタイマー
で行う。 ステップ170:排除開始のタイミングを判定する。 ステップ180:排除開始のタイミングになったときソ
レノイドをオンにして振り分け機16を作動させ、排除
開始を行う。 ステップ190:排除終了のタイミングを判定する。 ステップ200:排除終了のタイミングになったとき、
ソレノイドをオフにし振り分け機16を元に戻して排除
終了とする。 このようにして、海苔原藻から異物を効果的に除去する
ことができる。 【0017】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、光源により海苔原藻に光を当て、その透過光のレベ
ル変動により異物を検出するようにしたので、海苔原藻
の内部や裏側(センサと反対側)の異物も検出すること
ができ、除去率の高い海苔製品を得ることができる。
装置の全体構成図である。 【図2】 (a)はCCDカメラで撮像した原料液の1
スキャン分の画像信号の波形図、(b)は信号処理した
後の波形図である。 【図3】 本発明の異物検出及び除去を行うためのシス
テムのハードウエア構成図である。 【図4】 CPUによる処理を示すフローチャートであ
る。 【符号の説明】 1 海苔原藻槽、2 海水槽、3 海苔原藻輸送管、4
海水輸送管、5 自動三方コック、6 水量調整コッ
ク、7 自動三方コック、8 輸送ポンプ、9小型撹拌
機、10 輸送ポンプ、11 検出水路、12,15
CCDカメラ(ビデオセンサ)、13,14 光源、1
6 良品・不良品振り分け機、17 異物取り出し用
樋、18 バケット、19,20 輸送ポンプ、21
手動三方コック、22 自動式開閉コック
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 海水を貯めた後に海苔原藻が内部を輸送
される、偏平で透明な密閉された検出水路と、この検出
水路の途中の上下に設置された光源と、前記検出水路の
途中の上下に配置されて前記光源からの海苔原藻を通し
た透過光を撮像するビデオセンサと、このビデオセンサ
で撮像された海苔原藻の透過光画像に基づいて異物の混
入状況を監視する手段と、異物混入と判別されたときに
前記検出水路から異物入り原藻を除去する手段とを備え
たことを特徴とする海苔原藻中の異物検出及び除去装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18993693A JP3390052B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 海苔原藻中の異物検出及び除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18993693A JP3390052B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 海苔原藻中の異物検出及び除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739349A JPH0739349A (ja) | 1995-02-10 |
JP3390052B2 true JP3390052B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=16249692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18993693A Expired - Fee Related JP3390052B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 海苔原藻中の異物検出及び除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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JP2007089424A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | 海苔製品品質制御装置 |
JP6047609B2 (ja) | 2014-03-29 | 2016-12-21 | 国立大学法人 新潟大学 | 糖尿病による脂肪肝及び腎肥大を抑制するための組成物及びその製造方法 |
CN105424669B (zh) * | 2015-12-21 | 2018-09-21 | 江南大学 | 水体中蓝藻密度在线检测装置 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP18993693A patent/JP3390052B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0739349A (ja) | 1995-02-10 |
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