JP3389897B2 - パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法 - Google Patents

パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法

Info

Publication number
JP3389897B2
JP3389897B2 JP31119999A JP31119999A JP3389897B2 JP 3389897 B2 JP3389897 B2 JP 3389897B2 JP 31119999 A JP31119999 A JP 31119999A JP 31119999 A JP31119999 A JP 31119999A JP 3389897 B2 JP3389897 B2 JP 3389897B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency spectrum
spectrum data
time
data
compressed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31119999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001133533A (ja
Inventor
浩 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP31119999A priority Critical patent/JP3389897B2/ja
Publication of JP2001133533A publication Critical patent/JP2001133533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3389897B2 publication Critical patent/JP3389897B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラム表示を行う
パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法に関
し、特に音響信号データを周波数分析した後、時間積分
処理してグラム表示を行うパッシブソーナー装置および
パッシブソーナー方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパッシブソーナー装置は、図8に
示すようにFFT等の周波数分析部50により受波器等
で受波した音響信号データ(S0)の周波数分析を実施
し、積分処理部60により雑音のばらつきを積分効果に
より抑制して目標とする信号を検出しやすくするため
に、周波数分析結果である周波数スペクトルデータ(S
1)の時間積分処理を実施し、LOFARグラム表示器
(CRT)にグラム表示(濃淡表示)する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、積分時間が変わると周波数スペクトルの雑音の
分散が変わり、画素の濃淡等の表示パラメータによるグ
ラム表示(濃淡表示)から人間が濃淡情報を検出するの
に適合しなくなる場合があるため、積分時間によっては
不適切な表示となり、人力により表示画素の濃淡等の輝
度を調整しなければならないという問題点があった。
【0004】さらに従来技術では、観測される音響信号
データに対して、積分時間を任意に切替えながらリアル
タイムに表示させなければならず、同一の音響信号デー
タに対して積分時間を変更して表示を行うためには、過
去の音響信号データを保持する必要から多くのメモリが
必要となり、再処理のための処理負荷が大きくなるとい
う問題点があった。
【0005】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、積分時間を変更し
ても画素の濃淡等の表示パラメータによるグラム表示
(濃淡表示)が不適切な表示となることがないため、人
力により表示画素の濃淡等の輝度を調整する必要がな
く、また、同一の音響信号データに対して積分時間を変
更して表示を行う場合にも、多くのメモリを必要とせず
処理負荷を低減することができるパッシブソーナー装置
およびパッシブソーナー方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明
の要旨は、受波した音響信号データの周波数分析結果で
ある周波数スペクトルデータを表示装置に濃淡表示して
対象物を探索するパッシブソーナー装置であって、前記
周波数スペクトルデータの時間圧縮率を指定する時間圧
縮率指定手段と、該時間圧縮率指定手段により指定され
た前記時間圧縮率に基づいて前記周波数スペクトルデー
タを時間圧縮し、該時間圧縮結果を時間圧縮周波数スペ
クトルデータとして出力する時間圧縮手段と、前記周波
数スペクトルデータの統計量として前記周波数スペクト
ルデータの平均値と標準偏差とを算出する第1統計量算
出手段と、前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記
統計量として前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前
記平均値と前記標準偏差とを算出する第2統計量算出手
段と、前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記統計
量と前記周波数スペクトルデータの前記統計量とが同じ
値になるように前記時間圧縮周波数スペクトルデータの
レベルを補正するレベル補正手段と、該レベル補正手段
によりレベルが補正された前記時間圧縮周波数スペクト
ルデータを濃淡表示するグラム表示手段とを具備するこ
とを特徴とするパッシブソーナー装置に存する。また請
求項2記載の発明の要旨は、受波した音響信号データの
周波数分析結果である周波数スペクトルデータを表示装
置に濃淡表示して対象物を探索するパッシブソーナー方
法であって、前記周波数スペクトルデータの時間圧縮率
を指定し、該指定した前記時間圧縮率に基づいて前記周
波数スペクトルデータの時間圧縮を行い、時間圧縮結果
を時間圧縮周波数スペクトルデータとして出力し、前記
周波数スペクトルデータの統計量として前記周波数スペ
クトルデータの平均値と標準偏差とを算出し、前記時間
圧縮周波数スペクトルデータの前記統計量として前記時
間圧縮周波数スペクトルデータの前記平均値と前記標準
偏差とを算出し、前記時間圧縮周波数スペクトルデータ
の前記統計量と前記周波数スペクトルデータの前記統計
量とが同じ値になるように前記時間圧縮周波数スペクト
ルデータのレベルの補正を行い、該レベルの補正が行わ
れた前記時間圧縮周波数スペクトルデ ータを濃淡表示す
ることを特徴とするパッシブソーナー方法に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明に係るパッシブソーナー装
置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0009】本実施の形態は、図示しない受波器等で受
波した音響信号データ(S0)に対して図示しないFF
T等により周波数分析を実施した結果である周波数スペ
クトルデータ(S1)を記憶する第1メモリ10と、第
1メモリ10に記憶した周波数スペクトルデータ(S
1)に対して指定された時間圧縮率αで時間圧縮する時
間圧縮部20と、時間圧縮部20により時間圧縮された
時間圧縮周波数スペクトルデータ(S2)を記憶する第
2メモリ11と、周波数スペクトルデータ(S1)の統
計量である平均値及び標準偏差を求める第1統計量算出
部30と、第2メモリ11に記憶した時間圧縮周波数ス
ペクトルデータ(S2)の統計量である平均値及び標準
偏差を求める第2統計量算出部31と、時間圧縮周波数
スペクトルデータ(S2)の平均値及び標準偏差と周波
数スペクトルデータ(S1)の平均値及び標準偏差とを
同値にするため、時間圧縮周波数スペクトルデータ(S
2)のレベル補正を行い、表示周波数スペクトルデータ
(S3)を出力するレベル補正部40と、レベル補正部
40によりレベル補正が行われた表示周波数スペクトル
データ(S3)を表示するCRTとからなる。なお、時
間圧縮率αは、図示しない時間圧縮率入力部から人によ
って入力され、CRTの表示状態に応じて人が判断して
時間圧縮率を切替えることができる。
【0010】次に、本実施の形態の動作を図2乃至図7
を参照して詳細に説明する。図2は、図1に示す時間圧
縮部20における時間圧縮処理を説明するための図であ
り、図3は、図1に示す第1統計量算出部30における
統計量算出処理を説明するための図であり、図4は、図
1に示す第2統計量算出部31における統計量算出処理
を説明するための図であり、図5は、図1に示す周波数
スペクトルデータ(S1)のグラム表示例を示す図であ
り、図6は、図1に示す時間圧縮部20における時間圧
縮処理のイメージと図1に示す第1統計量算出部30お
よび第2統計量算出部31における統計量算出処理のイ
メージを説明するための模式図であり、図7は、図1に
示す時間圧縮周波数スペクトルデータ(S2)のグラム
表示例を示す図である。
【0011】まず、図示しない受波器等で受波した音響
信号データ(S0)に対して図示しないFFT等により
周波数分析を実施し、周波数分析結果である周波数スペ
クトルデータ(S1)を第1メモリ10に記憶する。こ
こで周波数スペクトルデータ(S1)は、周波数要素数
K( k=1,2,〜,K )、単位時間数M( m=1,
2,〜,M)のK×M個の周波数スペクトルデータで構
成される。
【0012】次に時間圧縮部20は、指定された時間圧
縮率αに基づいて第1メモリ10に記憶されている周波
数スペクトルデータ(S1)の時間圧縮を行う。各周波
数要素毎に時間方向へα個ずつ第1メモリ10に保持さ
れた周波数スペクトルデータ(S1)を抽出していき、
各々平均値を算出して、算出した平均値を時間圧縮周波
数スペクトルデータ(S2)として第2メモリ11に出
力する。すなわち第1メモリ10に保持されている周波
数スペクトルデータ(S1)をXfktm{fk:周波数
要素( k=1,2,〜,K )、tm:単位時間( m=
1,2,〜,M)}とし、第2メモリ11に出力される
時間圧縮された時間圧縮周波数スペクトルデータ(S
2)をYfktn{fk:周波数要素(k=1,2,
〜,K )、tn:圧縮後単位時間(n=1,2,〜,
N)}とすると、各周波数要素毎に時間方向へα個ずつ
抽出した周波数スペクトルデータ(S1)の平均値Yf
ktnは、以下に示す式1により算出され、平均値Yf
ktnが時間圧縮周波数スペクトルデータ(S2)とな
る。この時間圧縮処理により、圧縮後単位時間数N=単
位時間数M/時間圧縮率αとなるため、周波数スペクト
ルデータ(S1)が時間圧縮率α(S3)により1/α
に圧縮されたことになる。
【0013】
【数1】
【0014】次に第1統計量算出部30は、第1メモリ
10に記憶されている周波数スペクトルデータ(S1)
の平均値及び標準偏差を算出し、算出した平均値及び標
準偏差をレベル補正部40へ出力する。第1統計量算出
部30で算出する平均値をAVE[Xtn]{tn:圧
縮後単位時間(n=1,2,〜,N)}とすると、平均
値AVE[Xtn]= {AVE[Xt1],AVE[X
t2],〜,AVE[XtN]}は、以下に示す式2に
より算出される。
【0015】
【数2】
【0016】また第1統計量算出部30で算出する標準
偏差をSD[Xtn]{tn:圧縮後単位時間(n=
1,2,〜,N)}とすると、標準偏差SD[Xtn]
= {SD[Xt1],SD[Xt2],〜,SD[Xt
N]}は、以下に示す式3により算出される。
【0017】
【数3】
【0018】次に第2統計量算出部31は、第2メモリ
11に記憶されている時間圧縮周波数スペクトルデータ
(S2)の各圧縮後単位時間tn(n=1,2,〜,
N)の周波数スペクトルデータをそれぞれ抽出し、抽出
した周波数スペクトルデータ毎に平均値及び標準偏差を
算出し、算出した平均値及び標準偏差をレベル補正部4
0へ出力する。第2統計量算出部31で算出する平均値
をAVE[Ytn]{tn:圧縮後単位時間(n=1,
2,〜,N )}とすると、平均値AVE[Ytn]=
{AVE[Yt1],AVE[Yt2],〜,AVE
[YtN]}は、以下に示す式4により算出される。
【0019】
【数4】
【0020】また第2統計量算出部31で算出する標準
偏差をSD[Ytn]{tn:圧縮後単位時間(n=
1,2,〜,N)}とすると、標準偏差SD[Ytn]
={SD[Yt1],SD[Yt2],〜,SD[Yt
N]}は、以下に示す式5により算出される。
【0021】
【数5】
【0022】次にレベル補正部40は、時間圧縮後の圧
縮後単位時間毎に第1統計量算出部30で求めた標準偏
差SD[Xtn]と第2統計量算出部31で求めた標準
偏差SD[Ytn]とを比較し、標準偏差補正係数を算
出し、算出した標準偏差補正係数を時間圧縮周波数スペ
クトルデータ(S2)に乗ずることにより、時間圧縮周
波数スペクトルデータ(S2)の標準偏差と元の周波数
スペクトルデータ(S1)の標準偏差とを同じにする。
標準偏差補正係数をKtn{tn:圧縮後単位時間(n
=1,2,〜,N)}とすると標準偏差補正係数Ktn
は、以下に示す式6により算出される。
【0023】
【数6】
【0024】また標準偏差補正後の時間圧縮周波数スペ
クトルデータをY’fktn{fk:周波数要素(k=
1,2,〜,K )、tn:圧縮後単位時間(n=1,
2,〜,N)}とすると、標準偏差補正後の時間圧縮周
波数スペクトルデータY’fktnは、以下に示す式7
により算出される。
【0025】
【数7】
【0026】次にレベル補正部40は、時間圧縮後の圧
縮後単位時間毎に、第1統計量算出部30と第2統計量
算出部31で求めた平均値を比較し、平均値補正係数を
算出し、算出した平均値補正係数を標準偏差補正後の時
間圧縮周波数スペクトルデータに加算することにより、
標準偏差補正後の時間圧縮周波数スペクトルデータの平
均値が元の周波数スペクトルデータ(S1)の平均値と
同じになるようにする。平均値補正係数をGtn{t
n:圧縮後単位時間(n=1,2,〜,N)}とすると平
均値補正係数Gtnは、以下に示す式8により算出され
る。
【0027】
【数8】
【0028】また平均値補正後の時間圧縮周波数スペク
トルデータをY”fktn{fk:周波数要素(k=
1,2,〜,K)、tn:圧縮後単位時間(n=1,
2,〜,N)}とすると、平均値補正後の時間圧縮周波
数スペクトルデータY”fktnは、以下に示す式9に
より算出される。なお、式9の右辺第3項(−Ktn・
AVE[Ytn])は式7で標準偏差補正に伴い発生し
た平均値の変動をキャンセルする。
【0029】
【数9】
【0030】次にレベル補正部40は、標準偏差と平均
値とが元の周波数スペクトルデータ(S1)と同じレベ
ルに補正された平均値補正後の時間圧縮周波数スペクト
ルデータY”fktnを表示周波数スペクトルデータ
(S3)としてCRTへ出力する。表示周波数スペクトル
データ(S3)と周波数スペクトルデータ(S1)とは、
標準偏差および平均値が同じになるため、グラム表示上
の濃淡レベルの基準を等しくすることができ、図7に示
す表示周波数スペクトルデータ(S3)のグラム表示は、
図5に示す時間圧縮していない周波数スペクトルデータ
(S1)のグラム表示に比べて、人力により濃淡調整を
行わなくとも、常に高密度化によりラインが強調され
る。
【0031】次に、第1メモリ10に記憶されている周
波数分析が実施された結果である周波数スペクトルデー
タ(S1)が周波数要素数K=8、単位時間数M=12
の8×12個の周波数スペクトルデータで構成されてお
り、時間圧縮率α=3が指定されている場合の本実施の
形態の具体的な動作を詳細に説明する。
【0032】まず、時間圧縮部20は、第1メモリ10
に記憶されている周波数スペクトルデータ(S1)におけ
る周波数要素f1のデータの時間圧縮を行う。時間圧縮
率α=3に指定されているため、図2において楕円で示
すようにXf1t1,Xf1t2,Xf1t3の3つの
データを抽出し、式1に基づいて平均値Yf1t1を求
め、次にXf1t4,Xf1t5,Xf1t6の3つの
データを抽出し、式1に基づいて平均値Yf1t2を求
め、さらにXf1t7,Xf1t8,Xf1t9の3つ
のデータを抽出し、式1に基づいて平均値Yf1t3を
求め、最後にXf1t10,Xf1t11,Xf1t1
2の3つのデータを抽出し、式1に基づいて平均値Yf
1t4を求める。
【0033】次に周波数要素f2からf8のデータの時
間圧縮も周波数要素f1のデータの時間圧縮と同様に実
施し、Yf2t1〜Yf2t4からYf8t1〜Yf8
t4を求める。
【0034】時間圧縮部20は、このようにして求めた
周波数要素数K=8、圧縮後単位時間数N=4の8×4
個の時間圧縮周波数スペクトルデータYf1t1〜Yf
8t4を時間圧縮周波数スペクトルデータ(S2)とし
て第2メモリ11に出力する。
【0035】次に第1統計量算出部30は、第1メモリ
10に記憶されている周波数スペクトルデータ(S1)の
単位時間t1〜t3のデータの平均値を計算する。図3
において楕円で示すようにXf1t1〜Xf8t3のデ
ータを抽出し、式2に基づいて平均値AVE[Xt1]
を求め、次に式3に基づいて標準偏差SD[Xt1]を
求める。
【0036】さらに第1統計量算出部30は、単位時間
t4〜t6、単位時間t7〜t9、単位時間t10〜t
12についても単位時間t1〜t3のデータの平均値と
標準偏差の計算と同様に平均値AVE[Xt2]〜AV
E[Xt4]とSD[Xt2]〜SD[Xt4]とを順
次求め、平均値AVE[Xt1]〜AVE[Xt4]と
標準偏差SD[Xt1]〜SD[Xt4]をレベル補正
部40に出力する。
【0037】次に第2統計量算出部31は、第2メモリ
11の時間圧縮周波数スペクトルデータ(S2)の圧縮
後単位時間t1のデータの平均値を計算する。図4にお
いて楕円で示すようにYf1t1〜Yf8t1のデータ
を抽出し、式4に基づいて平均値AVE[Yt1]を求
め、次に式5に基づいて標準偏差SD[Yt1]を求め
る。
【0038】さらに第2統計量算出部31は、時間圧縮
周波数スペクトルデータ(S2)の圧縮後単位時間t2
〜t4についても時間圧縮周波数スペクトルデータ(S
2)の圧縮後単位時間t1のデータの平均値と標準偏差
の計算と同様に平均値AVE[Yt2]〜AVE[Yt
4]と標準偏差SD[Yt2]〜SD[Yt4]とを順
次求め、平均値AVE[Yt1]〜AVE[Yt4]と
標準偏差SD[Yt1]〜SD[Yt4]をレベル補正
部40に出力する。
【0039】次にレベル補正部40は、第1統計量算出
部30で求めた標準偏差SD[Xt1]〜SD[Xt
4]と第2統計量算出部31で求めた標準偏差SD[Y
t1]〜SD[Yt4]とから式6に基づいて計算を行
い、標準偏差補正係数Kt1〜Kt4の圧縮後単位時間
毎の4つの標準偏差補正係数を求める。
【0040】次にレベル補正部40は、求めた標準偏差
補正係数Kt1〜Kt4と時間圧縮周波数スペクトルデ
ータYf1t1〜Yf8t4とから式7に基づいて計算
を行い、標準偏差補正後の時間圧縮周波数スペクトルデ
ータY’f1t1〜Y’f8t4を求める。このレベル
補正部40における標準偏差補正処理は、図6(b)に
示す圧縮後データの分布曲線の幅(標準偏差)と図6
(a)に示す圧縮前データの分布曲線の幅(標準偏差)
とを同じにする処理であり、標準偏差補正後の時間圧縮
周波数スペクトルデータY’f1t1〜Y’f8t4の
標準偏差は、元の周波数スペクトルデータ(S1)の標準
偏差と同じになる。
【0041】次にレベル補正部40は、第1統計量算出
部30で求めた平均値AVE[Xt1]〜AVE[Xt
4]と第2統計量算出部31で求めた平均値AVE[Y
t1]〜AVE[Yt4]とから式8に基づいて計算を
行い、平均値補正係数Gt1〜Gt4の時間圧縮後単位
時間毎の4つの平均値補正係数を求める。
【0042】次にレベル補正部40は、求めた平均値補
正係数Gt1〜Gt4と標準偏差補正後の時間圧縮周波
数スペクトルデータY’f1t1〜Y’f8t4とから
式9に基づいて計算を行い、表示周波数スペクトルデー
タ(S3)となる8×4個の表示周波数スペクトルデー
タY”f1t1〜Y”f8t4を求める。このレベル補
正部40における平均値補正処理により表示周波数スペ
クトルデータY”f1t1〜Y”f8t4の平均値が元
の周波数スペクトルデータ(S1)の平均値と同じにな
る。
【0043】次に表示周波数スペクトルデータ(S3)、
すなわち表示周波数スペクトルデータY”f1t1〜
Y”f8t4をCRTへ出力してグラム表示を行う。
【0044】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、表示周波数スペクトルデータ(S3)と周波数スペク
トルデータ(S1)とは、積分時間すなわち圧縮時間を
変更しても標準偏差および平均値を同じにすることがで
き、画素の濃淡等の表示パラメータによるグラム表示
(濃淡表示)が不適切な表示となることがないため、人
力により表示画素の濃淡等の輝度を調整する必要がない
という効果を奏する。
【0045】さらに本実施の形態によれば、第1メモリ
10に記憶した周波数スペクトルデータ(S1)に基づい
て時間圧縮を行うため、記憶した同一の音響信号データ
に対して積分時間を変更して表示を行う場合にも、処理
負荷の高い周波数分析処理に立ち戻る必要がないため、
多くのメモリを必要とせず処理負荷を低減することがで
きるという効果を奏する。
【0046】なお、本実施の形態では、第1統計量算出
部30および第2統計量算出部31において統計量を求
め、時間圧縮周波数スペクトルデータ(S2)のレベルを
補正しているが、受波する音響信号の統計的特性がある
程度既知の場合は、統計量も予想がつくため、統計量を
第1統計量算出部30および第2統計量算出部31によ
り求めなくても、予め各補正値の想定値を求めてテーブ
ル形式でメモリに保持し、レベル補正部40においてメ
モリに保持した各補正値の想定値を用いて時間圧縮周波
数スペクトルデータ(S2)のレベルの補正を行うことも
できる。
【0047】また、本実施の形態では、入力信号として
周波数スペクトル信号を時間圧縮して濃淡表示する際に
レベル補正を行う例を示したが、表示画素の濃淡で信号
を検出する目的を持つ装置であれば、本発明のレベル補
正をいずれにも適用することができる。
【0048】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成
部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。なお、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。
【0049】
【発明の効果】本発明のパッシブソーナー装置およびパ
ッシブソーナー方法は、表示周波数スペクトルデータ
(S3)と周波数スペクトルデータ(S1)とは、積分時
間すなわち圧縮時間を変更しても標準偏差および平均値
を同じにすることができ、画素の濃淡等の表示パラメー
タによるグラム表示(濃淡表示)が不適切な表示となる
ことがないため、人力により表示画素の濃淡等の輝度を
調整する必要がないという効果を奏する。さらに本発明
のパッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法
は、第1メモリ10に記憶した周波数スペクトルデータ
(S1)に基づいて時間圧縮を行うため、記憶した同一の
音響信号データに対して積分時間を変更して表示を行う
場合にも、処理負荷の高い周波数分析処理に立ち戻る必
要がないため、多くのメモリを必要とせず処理負荷を低
減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパッシブソーナー装置の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す時間圧縮部20における時間圧縮処
理を説明するための図である。
【図3】図1に示す第1統計量算出部30における統計
量算出処理を説明するための図である。
【図4】図1に示す第2統計量算出部31における統計
量算出処理を説明するための図である。
【図5】図1に示す周波数スペクトルデータ(S1)の
グラム表示例を示す図である。
【図6】図1に示す時間圧縮部20における時間圧縮処
理のイメージと図1に示す第1統計量算出部30および
第2統計量算出部31における統計量算出処理のイメー
ジを説明するための模式図である。
【図7】図1に示す時間圧縮周波数スペクトルデータ
(S2)のグラム表示例を示す図である。
【図8】従来のパッシブソーナー装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 第1メモリ 11 第2メモリ 20 時間圧縮部 30 第1統計量算出部 31 第2統計量算出部 40 レベル補正部 50 周波数分析部 60 積分処理部 S0 音響信号データ S1 周波数スペクトルデータ S2 時間圧縮周波数スペクトルデータ S3 表示周波数スペクトルデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/80 - 3/86 G01S 7/00 - 7/42 G01S 7/52 - 7/64 G01S 13/00 - 15/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受波した音響信号データの周波数分析結
    果である周波数スペクトルデータを表示装置に濃淡表示
    して対象物を探索するパッシブソーナー装置であって、 前記周波数スペクトルデータの時間圧縮率を指定する時
    間圧縮率指定手段と、 該時間圧縮率指定手段により指定された前記時間圧縮率
    に基づいて前記周波数スペクトルデータを時間圧縮し、
    該時間圧縮結果を時間圧縮周波数スペクトルデータとし
    て出力する時間圧縮手段と、前記周波数スペクトルデータの統計量として前記周波数
    スペクトルデータの平均値と標準偏差とを算出する第1
    統計量算出手段と、 前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記統計量とし
    て前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記平均値と
    前記標準偏差とを算出する第2統計量算出手段と、 前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記統計量と前
    記周波数スペクトルデータの前記統計量とが同じ値にな
    るように前記時間圧縮周波数スペクトルデータのレベル
    を補正するレベル補正手段と、 該レベル補正手段によりレベルが補正された前記時間圧
    縮周波数スペクトルデータを濃淡表示するグラム表示手
    段とを具備することを特徴とするパッシブソーナー装
    置。
  2. 【請求項2】 受波した音響信号データの周波数分析結
    果である周波数スペクトルデータを表示装置に濃淡表示
    して対象物を探索するパッシブソーナー方法であって、 前記周波数スペクトルデータの時間圧縮率を指定し、 該指定した前記時間圧縮率に基づいて前記周波数スペク
    トルデータの時間圧縮を行い、時間圧縮結果を時間圧縮
    周波数スペクトルデータとして出力し、 前記周波数スペクトルデータの統計量として前記周波数
    スペクトルデータの平均値と標準偏差とを算出し、 前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記統計量とし
    て前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記平均値と
    前記標準偏差とを算出し、 前記時間圧縮周波数スペクトルデータの前記統計量と前
    記周波数スペクトルデータの前記統計量とが同じ値にな
    るように前記時間圧縮周波数スペクトルデータのレベル
    の補正を行い、 該レベルの補正が行われた前記時間圧縮周波数スペクト
    ルデータを濃淡表示することを特徴とするパッシブソー
    ナー方法。
JP31119999A 1999-11-01 1999-11-01 パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法 Expired - Lifetime JP3389897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31119999A JP3389897B2 (ja) 1999-11-01 1999-11-01 パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31119999A JP3389897B2 (ja) 1999-11-01 1999-11-01 パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001133533A JP2001133533A (ja) 2001-05-18
JP3389897B2 true JP3389897B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=18014305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31119999A Expired - Lifetime JP3389897B2 (ja) 1999-11-01 1999-11-01 パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3389897B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001133533A (ja) 2001-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7151858B2 (en) Wavelet edge map based apparatus and method for edge enhancement
KR100694054B1 (ko) 시간적으로 변하는 비선형 변환에 근거한 비디오 신호에대한 적응적 콘트라스트 신장 방법 및 장치
US7386181B2 (en) Image display apparatus
US6259472B1 (en) Histogram equalization apparatus for contrast enhancement of moving image and method therefor
KR100694090B1 (ko) 이미지 콘트라스트 향상 시스템들에서 노이즈 부스트 보호방법 및 장치
EP0794513A1 (en) Method and enhancing image using quantized mean-separate histogram equalization and a circuit therefor
US20020114511A1 (en) Method and apparatus for selecting harmonic color using harmonics, and method and apparatus for converting sound to color or color to sound
EP0809209A2 (en) Image enhancing method using lowpass filtering and histogram equalization and a device therefor
US20040264795A1 (en) System and method for estimating, synthesizing and matching noise in digital images and image sequences
US7292734B2 (en) Black and white stretching system and method for improving contrast of a picture
JPH099087A (ja) 色再現処理方法
CN110173857A (zh) 空调器的控制方法、空调器及计算机可读存储介质
US6753910B1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP2002010104A (ja) 映像信号の輝度レベル補正装置
US6985615B2 (en) Image processing apparatus, method and memory medium
US5949916A (en) Modified automatic regressive filter and filtering method therefor
JP3389897B2 (ja) パッシブソーナー装置およびパッシブソーナー方法
US20070252845A1 (en) Image Processing Device Emphasizing on Texture, Image Processing Program, Electronic Camera, and Image Processing Method
JPH07306938A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
US20050008249A1 (en) Method for image processing by unsharp masking
KR20050105399A (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
JP4003580B2 (ja) 振動波判定装置
JP2008259097A (ja) 映像信号処理回路および映像表示装置
JP2008224816A (ja) カラオケ装置
JPH10173958A (ja) 映像信号処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3389897

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130117

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term