JP3389493B2 - リン酸結合性ポリマー製剤 - Google Patents
リン酸結合性ポリマー製剤Info
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Description
ー含有錠剤に関する。詳細には、平均粒径が400μm
以下であり、かつ粒径500μm以下の割合が90%以
上であり、さらに水分含有量が1〜14%であるリン酸
結合性ポリマーと、結晶セルロースおよび/または低置
換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する錠剤であ
り、速やかな崩壊分散性およびリン酸結合性を示すリン
酸結合性ポリマー含有錠剤、およびその製造方法に関す
る。
有した非吸収性ポリマーであり、慢性腎不全等の腎機能
の低下による高リン血症の治療薬として有用である。リ
ン酸結合性ポリマーは例えば、米国特許第549654
5号公報に記載されているようなポリアリルアミンをエ
ピクロルヒドリン等の架橋剤で架橋した架橋重合体で、
一級アミンおよび二級アミンからなるポリカチオン性高
分子化合物として知られている公知化合物である。
ポリマー製剤は、例えば米国特許第5496545号公
報には結晶セルロースを含む種々の添加剤を加えて錠剤
にすることができると記載されているが、該公報には具
体的に製造された例は示されておらず、また本発明者ら
が実際に該公報に記載された方法により得られたリン酸
結合性ポリマーに種々の添加剤を加えて、通常の方法で
錠剤化することを試みたが、うまく錠剤化できなかっ
た。
スチレンスルホン酸カルシウム製剤[カリメート(登録
商標)、日研化学株式会社製]、ポリスチレンスルホン
酸ナトリウム製剤[ケイキサレート(登録商標)、鳥居
薬品株式会社製]、吸着炭製剤[クレメジン(登録商
標)、呉羽化学株式会社製]、コレスチラミン製剤[ク
エストラン(登録商標)、ブリストール・マイヤーズ・
スクイブ社製]、沈降炭酸カルシウム製剤(恵美須薬品
株式会社製)等の剤型は原末、散剤または粉末を充填し
たカプセル剤であり、錠剤化された例は見当たらない。
は経口投与により食物中のリンを吸着し、体外に糞便と
ともに排泄されることでリンの消化管からの吸収を低下
させて血中リン濃度を抑制する作用を有し、1回の服用
量が1〜2gと比較的多い。さらにリン酸結合性ポリマ
ーは水と反応して速やかに膨潤する性質を有するため、
そのままでは服用しがたい。
マーの投与対象である透析患者は水分摂取量が制限され
ることが多く、その製剤については少量の水で服用可能
な剤型が望まれている。有望な剤型としては加圧圧縮に
より小型化がはかれる錠剤、好ましくは口中での崩壊防
止がはかれ、服用性に優れたコーティング錠剤が挙げら
れる。しかしながら、リン酸結合性ポリマーは単独での
加圧圧縮による錠剤硬度が低く、そのままでは錠剤での
製剤化はできなかった。さらにリン酸結合性ポリマーは
吸湿・膨潤性の高い物性を有することから製剤化に際し
ては、水あるいはアルコールなどを含む結合剤溶液を加
えて湿式造粒、乾燥を行う製法を用いることはできなか
った。
のリン酸結合性ポリマーに成形性の優れた粉末状の添加
剤を配合して加圧圧縮を行う製法が望まれ、加圧圧縮に
伴う崩壊性、分散性の変化に留意して設計する必要があ
り、さらに1回服用量が多いことから主薬含有率の高い
製剤として設計する必要があった。
公報に記載されている種々の添加剤を用いてリン酸結合
性ポリマーの錠剤化について検討したが、十分な硬度と
速やかな崩壊分散性およびリン酸結合性を示す優れたリ
ン酸結合性ポリマー含有錠剤を製造することはできなか
った。
れらの課題を解消すべく、鋭意研究を重ねた結果、リン
酸結合性ポリマー自体がある特性をもつ場合であって、
特定の添加剤を加えた時に錠剤中のリン酸結合性ポリマ
ー含有率が高く、十分な硬度を有し、酸性〜中性領域で
速やかな崩壊分散性およびリン酸結合性を示すリン酸結
合性ポリマー錠剤ができることを見出し、本発明にいた
った。具体的には平均粒径が400μm以下、好ましく
は250μm以下であり、かつ粒径500μm以下の割
合が90%以上、好ましくは粒径300μm以下の割合
が90%以上であり、さらに水分含有量が1〜14%で
あるリン酸結合性ポリマーと、特定の添加剤である結晶
セルロースおよび/または低置換度ヒドロキシプロピル
セルロースを含有する錠剤が優れた特性を有することを
見出した。
ポリマーは、例えば米国特許第5496545号公報に
記載された方法により得られた乾燥リン酸結合性ポリマ
ーを平均粒径が400μm以下、好ましくは250μm
以下で、かつ粒径500μm以下の割合が90%以上、
好ましくは粒径300μm以下の割合が90%以上とな
るように粉砕し、さらに水分を調節して、水分含有量が
1〜14%となるように調整したものが挙げられる。リ
ン酸結合性ポリマーの中でも、ポリアリルアミンにエピ
クロルヒドリンを作用させ、架橋して得られるポリマー
は特に好適に本発明に使用できる。
400μmより大きくなると錠剤化に必要な十分な硬度
が得られず好ましくない。さらに水分含有量が1%未満
の場合は、錠剤化に必要な十分な硬度が得られず、錠剤
表面が摩損し易くなり、また水分含有量が14%以上に
なると硬度は十分に得られるものの錠剤化した場合、塑
性変形性を示すようになり製剤として適さなくなる。服
用性のより優れた錠剤にするためには錠剤硬度計で6K
P以上を示す硬度及び摩損度試験(100回転)での重
量減少率が1%以下を示す表面強度を錠剤に付与する必
要があり、かつ塑性変形性を示さない錠剤にするために
は水分含有量が1〜14%の範囲のものが挙げられる。
ここでいう水分含有量1〜14%とは、105℃、16
時間の乾燥減量値として1〜14%であることを意味
し、好ましくは乾燥減量値として2〜14%がよい。な
お、粉砕の過程でリン酸結合性ポリマー自体が吸湿し、
水分含有量が1〜14%になる場合は特に水分調節を行
う必要はなく、そのまま本発明の錠剤に使用できる。
砕に用いられる装置は500μm以下の粒径および上記
のような平均粒径が得られる機種、例えば衝撃式粉砕機
であれば特に制限はない。
溶液(25℃、相対湿度75.3%)塩化カルシウム飽
和塩水溶液(25℃、相対湿度84.3%)、硝酸マグ
ネシウム飽和塩水溶液(25℃、相対湿度52.8%)
等の調湿剤を用いたり、空気中で自然吸湿させることに
より行える。またリン酸結合性ポリマー製造の際の乾燥
工程を水分含有量が1〜14%の範囲となるように行う
ことにより所望の水分含有量のリン酸結合性ポリマーを
得ることもできる。
に限定されるものではないが、105℃、3時間の乾燥
減量値として7%以下のものが使用でき、好ましくは旭
化成工業株式会社製のアビセル(登録商標)PH10
1、PH102、PH301、PH302等の市販品を
単独または混合して用いることができる。
シプロピルセルロースの低置換度とは、ヒドロキシプロ
ポキシル基(−OC3H6OH)置換度が5.0〜16.
0重量%のもののことであり、このような低置換度ヒド
ロキシプロピルセルロースとしては、例えば信越化学株
式会社製のLH−11、LH−21またはLH−31等
の市販品を単独または混合して用いることが好ましい。
錠剤に添加する結晶セルロースおよび/または低置換度
ヒドロキシプロピルセルロースの量は経口剤としてのリ
ン酸結合性ポリマー服用量と製剤の服用性を加味して任
意に設定することができるが、例えば、好ましい態様と
しては、平均粒径が250μm以下であり、かつ粒径3
00μm以下の割合が90%以上であり、さらに水分含
有量が1〜14%であるリン酸結合性ポリマーの重量に
対して、結晶セルロースまたは低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロースが10重量%以上、好ましくは30重量
%以上がよい。結晶セルロースおよび低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロースの両方を添加する場合は、両方の
合計の添加量が、10重量%以上、好ましくは30重量
%以上がよい。また製剤の服用性等を考えた場合、結晶
セルロースおよび/または低置換度ヒドロキシプロピル
セルロースの添加量の上限は50重量%〜200重量%
の範囲内がよい。
ースまたは低置換度ヒドロキシプロピルセルロースは摩
擦性の高い性質を有するため連続的に打錠を行う場合に
は、杵のきしみによる打錠機への負荷を軽減するために
硬化油を添加するとよく、そのような硬化油としては例
えばフロイント産業株式会社製ラブリワックス(登録商
標)等の市販品を用いることができる。
は、結晶セルロースおよび/または低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロースに加えて、乳糖、白糖、マンニトー
ル等の賦形剤、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレ
ングリコール等の滑沢剤、その他の慣用の添加剤、香
料、着色料等を適宜添加して、リン酸結合性ポリマーと
共に混合、打錠して行うことができる。
さらに、その表面にフィルムコーティングを施したフィ
ルム錠とすることができる。フィルムコーティングに
は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アクリル酸
共重合ポリマー等の水溶性フィルム基剤を用いることが
できる。特にヒドロキシプロピルメチルセルロースを好
ましく使用することができる。
に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるもので
はない。
加えて架橋重合反応を行い、一級アミン(81.2mo
l%)及び二級アミン(18.8mol%)の約40%
において塩酸塩を形成しているポリカチオン性リン酸結
合性ポリマーを真空乾燥し、乾燥末を得た。リン酸結合
性ポリマー乾燥末をフィッツミル(M5A型 Fitz
patrick社)を用いて粉砕し、水分を含有したリ
ン酸結合性ポリマー(水分3.6%、粒径300μm以
下の割合 99.7%)を得た。
gに対して添加剤として結晶セルロース(商標アビセル
PH101 旭化成)、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース(L−HPC LH31、信越化学)のいずれ
かを150mg(リン酸結合性ポリマー重量に対して1
00重量%)の割合で混合し、錠剤径φ10mm、錠剤
重量300mg/錠、成型圧500kg、1000k
g、1500kgの条件で静圧成型して錠剤を得た。別
に、比較のために水分を含有したリン酸結合性ポリマー
粉砕末150mgに対して添加剤として乳糖(200M
DMV)、マンニトール(協和発酵)、メチルセルロ
ース(商標メトローズSM−15 信越化学)、タルク
(キハラ化成)、ヒドロキシプロピルセルロース(HP
C−L 日本曹達)、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース2910(HPMC TC−5−RW、信越化
学)、カルメロースカルシウム(商標ECG−505
五徳薬品)のいずれかを150mgの割合で混合し、錠
剤径φ10mm、錠剤重量300mg/錠、成型圧50
0kg、1000kg、1500kgの条件で静圧成型
して錠剤を得た。さらに水分を含有したリン酸結合性ポ
リマー粉砕末300mgを用いて同様に静圧成型して錠
剤(無添加)を得た。
スト)で測定した結果及び成形圧1000kgで6KP以
上の硬度を示した錠剤について崩壊時間を崩壊試験器
(富山産業)で測定した結果(試験液:水)を第1表に
示す。
ドロキシプロピルセルロース(L−HPC)を用いた場
合は錠剤硬度が6KP以上で、崩壊時間15分以内の製
剤が得られた。
℃、16時間乾燥してリン酸結合性ポリマー乾燥末(水
分0.1%未満)を得た。さらにリン酸結合性ポリマー
乾燥末を調湿剤として塩化ナトリウム飽和塩水溶液を用
いてデシケーター中で吸湿させ、水分を1.1〜16.
4%含有するリン酸結合性ポリマーを得た。
リマー200mgに対して添加剤として結晶セルロース
を100mg(リン酸結合性ポリマー重量に対して50
重量%)の割合で混合し、錠剤径φ10mm、錠剤重量
300mg、成型圧1000kgの条件で静圧成型して
錠剤を得た。
性ポリマー300mgを錠剤径φ10mm、錠剤重量3
00mg、成型圧1000kgの条件で静圧成型して錠
剤を得た。
果を図1に、崩壊時間を崩壊試験器で測定した結果(試
験液 水)を図2に示す。さらに硬度と錠剤表面の強度
の関係を調べるために6KP付近の硬度を示した錠剤に
ついて摩損度試験器を用いて100回転(25rpm、
4分間)後の重量減少率を測定した結果を第2表に示
す。
ポリマーを単独で成型した錠剤は水分5%以下では十分
な硬度(6KP以上)が得られず、水分6.1%では硬
度8KPを示したが、摩損度試験の結果では米国薬局方
に記載されている判定基準(重量減少率1%以下)より
も大きな値を示し、錠剤表面の強度が低かった。さらに
水分9%以上のリン酸結合性ポリマーを単独で成型した
錠剤は錠剤硬度の上昇とともに崩壊時間の延長がみら
れ、水分16%以上では錠剤は塑性変形性を示すように
なり錠剤物性として適さなかった。しかし、リン酸結合
性ポリマーに結晶セルロースを添加した場合では水分1
〜14%で十分な硬度と錠剤表面強度を示し、速やかな
崩壊性(崩壊時間 約1分)が得られた。
クシフター(セイシン企業)を用いて60mesh(2
50μm)、80mesh(180μm)、150me
sh(106μm)、270mesh(53μm)の篩
で分級を行い、平均粒径250μm以上、180〜25
0μm、106〜180μm、53〜106μm、53
μm以下のリン酸結合性ポリマーを得た。
リマー200mgに対して添加剤として結晶セルロース
を100mg(リン酸結合性ポリマー重量に対して50
重量%)の割合で混合し、錠剤径φ10mm、錠剤重量
300mg、成型圧1000kgの条件で静圧成型して
錠剤を得た。
性ポリマー300mgを錠剤径φ10mm、錠剤重量3
00mg、成型圧1000kgの条件で静圧成型して錠
剤を得た。
果を図3に、崩壊時間を崩壊試験器で測定した結果(試
験液 水)を図4に示す。
を単独で成型した錠剤はいずれの平均粒度でも十分な硬
度(6KP以上)が得られなかった。しかし、リン酸結
合性ポリマーに結晶セルロースを添加した場合では平均
粒径が小さいほど硬度が高くなり、平均粒径250μm
以下で十分な硬度と速やかな崩壊性が得られた。
に対して、結晶セルロース97.6g、滑沢剤としてス
テアリン酸マグネシウム(日東化成)2.4gの割合で
配合した。得られた配合末をロータリー打錠機(HT−
P18A型 畑鉄工)を用いて錠剤径φ9.5mm、錠
剤重量300mg/錠、成型圧2000kgの条件で打
錠し、リン酸結合性ポリマー200mgを含有する錠剤
(素錠)を得た。
測定した結果、7.7KPの錠剤硬度を示した。
有製剤(素錠)に対して、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース2910(HPMC TC−5−MW、信越化
学)8.25mg、ポリエチレングリコール6000
(日本油脂)1.26mg、酸化チタン(A−100
石原産業)1.8mg、タルク0.69mgの組成から
なるフィルム処方でコーティング機(ドリアコーターD
RC−500型 パウレック)を用いて製剤(フィルム
錠)を得た。
用いて毎分5〜30ストローク、試験液2種(pH1.
2:日本薬局方第1液、水)について試験を実施した。
測定結果を図5に示す。
セルロースを添加することで酸性〜中性領域で攪拌強度
(ストローク)の影響を受けずに速やかな崩壊性を示し
た。
有する製剤(素錠及びフィルム錠)各5錠について、薬
効を想定した評価法として塩化ナトリウム4.7g、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエ
タンスルホン酸21.3g、リン酸二水素カリウム0.
544gを水に溶解し、pHを7に合わせて37℃に加
温した試験液200mlを用いて、パドル回転数100
rpmの条件でリン酸結合能を測定した。リン酸結合能
は錠剤が崩壊し、リン酸結合性ポリマーの分散、リン酸
吸着による経時的な試験液中のリン酸残存濃度について
試験液の初期値を1、吸着終了時を0とした測定結果を
図6に示す。
中に結晶セルロースを添加することで速やかなリン酸結
合能を示した。
薬含有率が高く、リン酸結合能に優れ、酸性から中性領
域での攪拌強度の影響を受けにくい速やかな崩壊性を示
すものであり、消化管内運動、pHによるバイオアベイ
ラビリティーの変動を低くすることができる優れた製剤
である。
と錠剤硬度との関係を示した図ある。
と錠剤の崩壊時間との関係を示した図である。
と錠剤硬度との関係を示した図である。
と錠剤の崩壊時間との関係を示した図である。
崩壊特性(崩壊試験器のストローク数と錠剤硬度との関
係)を示した図である。
リン酸結合プロファイルを示した図である。
Claims (19)
- 【請求項1】ポリアリルアミンにエピクロルヒドリンを
作用させ、架橋して得られるリン酸結合性ポリマーと、
結晶セルロースおよび/または低置換ヒドロキシプロピ
ルセルロースとを含有する錠剤であって、前記リン酸結
合性ポリマーの平均粒径が400μm以下であり、かつ
粒径500μm以下の割合が90%以上であり、さらに
水分含有量が1〜14%である錠剤。 - 【請求項2】前記リン酸結合性ポリマーの平均粒径が2
50μm以下であり、かつ粒径300μm以下の割合が
90%以上である請求項1記載の錠剤。 - 【請求項3】結晶セルロースおよび/または低置換ヒド
ロキシプロピルセルロースの含有量が、前記リン酸結合
性ポリマーの重量に対して、10重量%以上である請求
項1又は2記載の錠剤。 - 【請求項4】低置換ヒドロキシプロピルセルロースのヒ
ドロキシプロポキシル基置換度が5.0〜16.0重量
%である請求項1〜3のいずれかに記載の錠剤。 - 【請求項5】更に硬化油を含有する請求項1〜4のいず
れかに記載の錠剤。 - 【請求項6】打錠製剤である請求項1〜5のいずれかに
記載の錠剤。 - 【請求項7】更に錠剤表面を水溶性フィルム基剤により
コーティングする請求項1〜6のいずれかに記載の錠
剤。 - 【請求項8】前記錠剤の錠剤硬度が6KP以上であり且
つ崩壊時間が15分以内である請求項1記載の錠剤。 - 【請求項9】更に前記錠剤の摩損度試験による重量減少
率が1%以下である請求項8記載の錠剤。 - 【請求項10】前記錠剤硬度が錠剤硬度計で測定された
ものである請求項8又は9記載の錠剤。 - 【請求項11】前記崩壊時間が、崩壊試験器(試験液:
水)で測定されたものである請求項8、9又は10記載
の錠剤。 - 【請求項12】前記摩損度試験による重量減少率が、摩
損度試験器を用いて100回転(25rpm、4分間)
後に測定されたものである請求項9記載の錠剤。 - 【請求項13】結晶セルロースおよび/または低置換ヒ
ドロキシプロピルセルロースの含有量が、前記リン酸結
合性ポリマーの重量に対して、10重量%以上である請
求項8〜12のいずれかに記載の錠剤。 - 【請求項14】低置換ヒドロキシプロピルセルロースの
ヒドロキシプロポキシル基置換度が5.0〜16.0重
量%である請求項8〜13のいずれかに記載の錠剤。 - 【請求項15】更に硬化油を含有する請求項8〜14の
いずれかに記載の錠剤。 - 【請求項16】打錠製剤である請求項8〜15のいずれ
かに記載の錠剤。 - 【請求項17】更に錠剤表面を水溶性フィルム基剤によ
りコーティングする請求項8〜16のいずれか一項に記
載の錠剤。 - 【請求項18】ポリアリルアミンにエピクロルヒドリン
を作用させ、架橋して得られるリン酸結合性ポリマー
を、平均粒径が400μm以下であり、かつ粒径500
μm以下の割合が90%以上となるように粉砕し、水分
含有量1〜14%に調湿し、結晶セルロースおよび/ま
たは低置換ヒドロキシプロピルセルロースを配合し、打
錠することから成るリン酸結合性ポリマー錠剤の製造方
法。 - 【請求項19】前記リン酸結合性ポリマーを、平均粒径
が250μm以下であり、かつ粒径300μm以下の割
合が90%以上となるように粉砕することを特徴とする
請求項18記載の製造方法。
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