JP3389319B2 - オートドレン - Google Patents

オートドレン

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JP3389319B2
JP3389319B2 JP11037494A JP11037494A JP3389319B2 JP 3389319 B2 JP3389319 B2 JP 3389319B2 JP 11037494 A JP11037494 A JP 11037494A JP 11037494 A JP11037494 A JP 11037494A JP 3389319 B2 JP3389319 B2 JP 3389319B2
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村 純 也 川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートドレンに関する
ものであり、特に詳しくはオートドレンにおけるドレン
の手動排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の常閉型オートドレンの一
例を示し、このオートドレン1は、ドレンを貯留するケ
ース2、ケース2の底部に嵌着した筒状のドレンハウジ
ング3、ドレンハウジング3の内周面に形成したドレン
弁座4、ドレンハウジング3の下方部分に取付けたドレ
ンコック5及び手動排出装置6を備え、ドレンハウジン
グ3におけるドレン弁座4より下方の径は、ドレンを排
出するために、ドレン弁座4より大径にされている。上
記ドレンハウジング3の上方に設けたチャンバ8は、フ
ロート9の上下動を案内する案内筒部を有し、チャンバ
8内に摺動可能に挿入された筒状のピストン10の下方
に、ドレン弁座4を開閉するドレン弁体11が嵌着され
ている。
【0003】上記チャンバ8内は、ピストン10によっ
て、パイロット室12とケース2内に連通する受圧室1
3とに区画され、案内筒部の上端にパイロット室12に
開口するパイロット弁座14が形成されており、このパ
イロット弁座14を開閉するパイロット弁体15は、レ
バー17とホルダー18とによって上記フロート9に連
結され、ピストン10に設けた隔壁に、パイロット弁座
14よりも小径のオリフィス19が開設されている。ま
た、パイロット室12にピストン10を下方に向けて付
勢する第1ばね21が、ピストン10の先端と手動排出
装置6の筒体6aとの間に、ピストン10を上方に向け
て付勢する第2ばね22が、それぞれ縮設されている。
図中の符号24はケースガードである。
【0004】上記公知のオートドレン1は、ケース2内
が加圧されかつドレンの液位が低い図示の状態のとき
は、フロート9が下動してパイロット弁体15がパイロ
ット弁座14を閉鎖しているので、パイロット室12は
オリフィス19によって外部に連通し、ピストン10
は、対向して作用するばね21と22の付勢力により、
ドレン弁体11がドレン弁座4を閉鎖する中立位置にあ
る。ケース2のドレンの液位が高くなってフロート9が
浮上すると、レバー17が反時計方向に回動して、パイ
ロット弁体15がパイロット弁座14を開放するので、
パイロット室12にケース2内の加圧空気が供給され、
これによってピストン10が下動してドレン弁体11が
ドレン弁座4を開放するので、ドレンが排出される。ド
レンの液位が低下すると、フロート9が下動してパイロ
ット弁体15がパイロット弁座14を閉鎖し、パイロッ
ト室12の空気がオリフィス19から外部に排出されて
空気圧が徐々に低下するので、ばね21と22の付勢力
によってピストン10が図示の中立位置に復帰するの
で、ドレンの排出が終了する。
【0005】上記公知のオートドレン1は、ドレン弁体
11がドレン弁座4を閉鎖している図示の状態におい
て、手動排出装置6を上方に向けて押圧すると、ピスト
ン10が上動してドレン弁体11がドレン弁座4を開放
するので、手動によってケース2内に貯留したドレンを
排出することができる。しかしながら、上記常閉型オー
トドレン1におけるドレンの手動排出は、バランス型ピ
ストンのために、オートドレン自体が圧力や摺動抵抗の
影響を受け易くて作動が不安定であり、また、筒体6a
や第2ばね22等を使用するので、部品点数が多いとい
う問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、構造が簡単でかつ安定して作動する手動排
出装置を有するオートドレンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るオートドレンは、ドレンを貯留するケ
ースと、該ケースの底部に設けたドレン弁座と、該ドレ
ン弁座を開閉するドレン弁体を有するピストンと、上記
ケース内のドレンの液位により浮沈して上記ピストンを
上下動させるフロートとを備え、ピストンの下動によっ
てドレン弁体がドレン弁座を開放するオートドレンにお
いて、上記オートドレンが、上記ケース底部に螺着され
正方向または逆方向の螺合回転により上下動するドレン
コックと、該ドレンコック及び上記ピストンに形成した
相互に係止可能な係止部とを有し、上記ドレンコックの
下動による上記係止部の係止によって上記ピストンを下
動させる手動排出装置を備えていることを特徴としてい
る。
【0008】また、同様の課題を解決するため、本発明
に係るオートドレンは、ドレンを貯留するケースと、該
ケースの底部に設けたドレン弁座と、該ドレン弁座を開
閉するドレン弁体を有するピストンと、上記ケース内の
ドレンの液位により浮沈して上記ピストンを上下動させ
るフロートとを備え、ピストンの下動によってドレン弁
体がドレン弁座を開放するオートドレンにおいて、上記
オートドレンが、上記ケースに上下動可能に取付けたド
レンコックと、該ドレンコック及び上記ピストンに形成
した相互に係止可能な係止部とを有し、上記ドレンコッ
クの下動による上記係止部の係止によって上記ピストン
を下動させる手動排出装置を備え、上記ドレンコックの
下動ストロークを上記ピストンの下動ストロークより短
くして、上記ピストンが下動ストローク終端に到達する
前に上記ドレンコックの下動を停止させることを特徴と
している。さらに、同様の課題を解決するため、上記オ
ートドレンの手動排出装置が、ドレンコックの下動スト
ロークを制限するストッパを備えていること、及びドレ
ンコックの係止部を縮径させる押圧部を備え、縮径した
係止部のピストンの挟持によりドレンコックの下動スト
ロークを制限することを特徴としている。
【0009】
【作用】ケース内にドレンが貯留された状態においてド
レンコックを下動させると、ドレンコックとピストンと
に設けた係止部が係止してピストンを下動させるので、
ドレン弁体がドレン弁座を開放してドレンが排出され
る。上記ドレンコックによるドレンの手動排出は、オー
ト作動時にドレンを排出するドレン弁座からドレンを排
出するため、別に形成した手動用のドレン排出路からド
レンを排出する場合と異なり、排出流路の目詰まりやシ
ール材の凝着等がないので、ドレンを確実に排出するこ
とができる。また、ドレンコックとピストンとに係止部
を設けただけの簡単な構成であるから、部品点数を少な
くすることができる。
【0010】さらに、ドレンコックの下動ストロークを
ピストンの下動ストロークより短くし、或いは手動排出
装置に係止部の下動を制限するストッパや押圧部を設け
たことにより、ドレンコックがドレンの排出に必要なス
トローク以上に下動しないので、ドレンコックの過剰下
動による係止部の破損を防止することができる。
【0011】
【実施例】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
し、第1実施例のオートドレン31は常閉型のオートド
レンとして構成されている。上記オートドレン31は、
ケース32、ケース32の下端開口に気密に嵌着した筒
状のドレンハウジング33、ケース32外においてドレ
ンハウジング33に螺着されたロックナット34を備
え、ロックナット34の先端に、手動排出装置を構成す
るドレンコック35が螺着されている。上記ドレンハウ
ジング33は、上部に一体に形成したフランジをケース
の底面に当接させてケース32に嵌着されており、内周
面にドレン弁座38とその下方のオート排出溝39,・
・がそれぞれ形成され、オート排出溝39間の案内壁3
9a,・・(図4参照)は、ドレン弁座38とほぼ同径
とされている。
【0012】上記ドレンハウジング33の上方に嵌着さ
れたチャンバ41は、フロート9の上下動を案内する案
内筒部41aを有し、該チャンバ41内を摺動するピス
トン42によって、パイロット室12とケース32内に
連通する受圧室13とに区画され、案内筒部41aの上
端にパイロット室12に開口するパイロット弁座14が
形成されており、このパイロット弁座14を開閉するパ
イロット弁体15は、レバー17とホルダ18とによっ
てフロート9に連結されている。
【0013】上記ピストン42は、上方の拡径部42a
と、中間の縮径部42bと、先端に係止部42cを有す
る延長部42dと、隔壁42eとを備え、拡径部42a
にチャンバ41の内周面を密に摺接するパッキン43
が、縮径部42bにドレン弁座38を開閉するドレン弁
体44がそれぞれ取付けられており、隔壁42eにパイ
ロット弁座より小径のオリフィス19が開設されてい
る。したがって、ピストン42は、パイロット室12側
の受圧面積が受圧室13側の受圧面積より大きくされて
いる。また、ドレン弁座38を通って下方に伸びる延長
部42dの下方と係止部42cは、割溝45,・・によ
って縮径可能とされ、ドレンハウジング33と拡径部4
2aとの間に、ピストン42を上方に向け付勢する常閉
ばね46が縮設されている。
【0014】上記ドレンコック35は、基端部分35a
にいわゆるワンタッチ管継手48が取付けられており、
中間部分35bが上記ロックナット34に螺着され、ド
レンハウジング33内に挿入された先端部分に、割溝4
9,・・によって縮径可能とされた係止部35cが形成
されている。なお、ドレンコック35に取付けられる管
継手は、ワンタッチ管継手に限定されるものではなく、
例えばバーブ継手やねじ継手とすることができる。弾性
を有する素材で形成された上記ピストン42とドレンコ
ック35は、これらの係止部42cと35cを対向させ
て押圧すると、弾性により係止部42cがドレンコック
35の係止部35c内に挿入され、これによって係止部
35cと42cが係止可能となる。なお、上記割溝は、
ピストン42またはドレンコック35のいずれか一方の
みに設けてもよく、この場合は、割溝を設けない一方の
部材は、弾性を有する素材で形成しなくてもよい。
【0015】上記第1実施例は、ケース32内が加圧さ
れていない場合は、ピストン42が常閉ばね46の付勢
力により上動してドレン弁体44がドレン弁座38を閉
鎖している。また、ケース32内が加圧空気によって加
圧された場合においてケース内のドレンの液位が低いと
きは、フロート9の下降によりパイロット弁体15がパ
イロット弁座14を閉鎖してパイロット室12の空気圧
が大気圧となるので、ケース内が加圧されていない場合
と同様に、ピストン42が上動してドレン弁体44がド
レン弁座38を閉鎖している(図1参照)。
【0016】この状態においてケース32内のドレンの
液位が高くなると、フロート9の浮上によりレバー17
が反時計方向に揺動してパイロット弁体14がパイロッ
ト弁座15を開放するので、パイロット室12にケース
32内の加圧空気圧が作用する。これによりパイロット
室12の空気圧が上昇し、その作用力が受圧室13の空
気圧の作用力と常閉ばね46の付勢力の和よりなる上向
きの力より大きくなると、ピストン42が下動してドレ
ン弁体44がドレン弁座38を開放するので、ケース3
2内のドレンが、オート排出溝39,・・を通って排出
される(図2参照)。排出によってケース32内のドレ
ンの液位が低下すると、フロート9が下動してパイロッ
ト弁体15がパイロット弁座14を閉鎖し、これにより
パイロット室12の空気がオリフィス19から排出され
てパイロット室12のパイロット空気圧が徐々に低下す
る。パイロット室12の空気圧の作用力が、受圧室13
の空気圧の作用力と常閉ばね46の付勢力の和よりなる
上向きの力より小さくなると、ピストン42が上動して
図1の状態に復帰するので、ドレンのオート排出が終了
する。
【0017】上記オートドレン31は、ロックナット3
4に螺着させたドレンコック35を所定の方向に回転す
るとドレンコック35が下動し、これによって係止部3
5cがピストン42の係止部42cに係止してピストン
42を下動させるので、ドレン弁体44がドレン弁座3
8を開放してドレンが排出される(図3参照)。ドレン
コック35を上記方向と反対の方向に回転すると、常閉
ばね46の付勢力によってピストン42が上動するの
で、ドレンの手動排出が終了する。上記ドレンコック3
5によるドレンの手動排出は、オート作動時にドレンを
排出するオート排出溝39,・・から排出されるので、
別に形成した手動用の排出路を開閉してドレンを排出す
るものと異なり、排出溝39,・・の目詰まりやシール
材の凝着等がないので、ドレンを確実に排出することが
できる。また、ピストン42とドレンコック35に係止
部42cと35cを設けるだけでよいので、部品点数が
少なく構成が簡単である。
【0018】さらに、ドレンコック35をねじによって
下動させるので、ピストン42に作用する上向きの力が
大きくても、ドレンコック35を下動させることができ
る。しかしながら、ピストンに作用する上向きの力が小
さいときは、ドレンコックをロックナット34に摺動可
能に取付けて、ドレンコックを下方に引くことによって
ドレンを排出させることができる。
【0019】上記ドレンコック35は、係止部相互の係
止によってピストン42を下動させるものであるから、
ピストン42の拡径部42aがドレンハウジング33上
面突部に当接して下動できなくなったときに、さらにド
レンコック35を回転してピストン42を下動しようと
すると、ピストンとドレンコックとに設けた係止部が破
損する恐れがある。上記第1実施例は、ドレンコック3
5の雄ねじの長さ、換言すればドレンコックの下降スト
ロークを、ピストン42の下動ストロークより短くし
て、ピストン42が下動できなくなる前にロックナット
34との螺合から外れるようにしている。ドレンコック
35とロックナット34の螺合が外れると、ドレンコッ
ク35が空回りして下動できなくなるので、ドレンコッ
クとピストンとに設けた係止部の破損が防止される。こ
の場合、ロックナット34とドレンコック35の螺合が
外れても、係止部35cと42cが係止するので、ドレ
ンコック35が落下することはない。
【0020】図5及び図6は本発明の第2実施例を示
し、このオートドレン51は、常開型のオートドレンと
して構成されている。上記オートドレン51は、第1実
施例のオートドレン31における常閉ばね46に代え
て、ピストン42の隔壁42eとチャンバ41との間
に、ピストン42を下方に向けて付勢する常開ばね52
が縮設されている。上記オートドレン51は、上記ばね
以外はオートドレン31と同一の構成を有し、同一の部
品によって形成されている。したがって、図の主要な同
一の箇所に同一の符号を付して、詳細な説明は省略す
る。
【0021】上記ピストン42は、常閉型のオートドレ
ン31と常開型のオートドレン51の両方において、ピ
ストン42を上下動させる力関係を全て満たすように拡
径部42aと縮径部42bの径を設定して、常閉型と常
開型の両方に共用できるピストンとしている。しかしな
がら、上記ピストンは、常閉型と常開型に共用できるピ
ストンに限定されるものではない。
【0022】上記第2実施例は、ケース32内が加圧さ
れていないときは、常開ばね52の付勢力によってピス
トン42が下動しているので、ドレン弁体44がドレン
弁座38を開放している(図5参照)。したがって、ド
レンがケース32内に貯留されることなく外部に排出さ
れる。ケース32内が加圧されると、受圧室13の空気
圧が上昇してピストン42に上向きの力が作用し、この
空気圧の作用力が常開ばね52の付勢力より大きくなる
とピストン42が上動するので、ドレン弁体44がドレ
ン弁座38を閉鎖してドレンの排出が停止する(図6参
照)。ケース32内が加圧された状態において、ケース
32内のドレンの液位が上昇し、或いはドレンコック3
5を所定の方向に回転すると、第1実施例のオートドレ
ンと同様の作用により、自動的に或いは手動によってド
レンが排出される。また、ドレンコック35の空回りに
よって係止部35cと42cの破損が防止できること
も、第1実施例のオートドレンと同じである。
【0023】図7は、係止部の破損防止機構の他の例を
示し、この例は、ロックナット55とドレンコック56
との間にリング状のストッパ57を設け、ストッパ57
の一方の係合部57aをロックナット55の係合溝55
aに嵌合させ、他方の係合部57bをドレンコック56
の係合部56aに係合可能としている。そして、係合部
56aが係合部57bに係合した図7に示す状態におい
て、ドレンコック56の係止部56cとピストン42の
係止部42cは、当接するかまたは僅かな間隙を有して
対向するように関係付けられている。したがって、ドレ
ンコック56が下動して係合部56aと57bとが係合
すると、ドレンコック56が下動できなくなるので、係
止部の破損が防止される。
【0024】図8及び図9は、係止部の破損防止機構の
さらに他の例を示し、このドレンハウジング60は、内
周面に押圧部60aが一体に形成され、このドレンコッ
ク61は先端部分に拡径した係合部61aと係止部61
cとが設けられており、これらは割溝49によって縮径
可能とされている。また、係止部61cを通るピストン
62の延長部62dには割溝がなく先端に係止部62c
が一体に形成されている。この破損防止機構は、ドレン
コック61が通常の位置にある図8に示す状態において
は、押圧部60aと係合部61aとの間に間隙が形成さ
れている。ドレンコック61を所定方向に回転して下動
させると、係止部61cが係止部62cに係止してピス
トン62を下動させるので、ドレン弁体がドレン弁座を
開放してドレンが排出される。ドレンコック61が所定
の距離下動すると、押圧部60aが係合部61aを押圧
して係止部61cを縮径させるので、係止部61cがピ
ストン62の延長部62dに圧接し(図9参照)、これ
によってドレンコック61の回転力が急増するので、ド
レンコック61の過剰回転による係止部の破損が防止さ
れる。なお、これらの破損防止機構が、オートドレン3
1及び51のいずれにも使用できることは、いうまでも
ない。
【0025】図10は本発明の第3実施例を示し、この
オートドレン71は、常閉型のオートドレンとして構成
されている。このオートドレン71におけるドレンハウ
ジング72は、ドレン弁座38を備え、該ドレン弁座3
8の下方に、オート排出溝39,・・に代えて大径部7
2aが形成されている。したがって、ドレン弁体44が
ドレン弁座38を開放すると、ドレンは大径部72aを
通って排出される。第3実施例の他の構成及び作用は第
1実施例と同じであるから、図の主要な同一の箇所に同
一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0026】図11は本発明の第4実施例を示し、この
常閉型のオートドレン76のドレンハウジング77は、
周溝77bにドレン弁座38を構成するパッキンが嵌着
されており、該パッキンの下方に上記大径部72aと同
様の大径部77aが形成されている。一方、ピストン7
8の縮径部には、上記ドレン弁座38を開閉するドレン
弁体44が形成されている。第4実施例の他の構成及び
作用は、実質的に第3実施例と同じであるから、図の主
要な同一の箇所に同一の符号を付して、詳細な説明は省
略する。なお、図示を省略しているが、常開型のオート
ドレンにおいても、上記構成のドレンハウジング72と
77及びピストン78を使用することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のオートドレンは、ドレンコック
とピストンに設けた係止部によってドレンを手動排出で
きるので、手動排出装置の構成が簡単であり、ドレンコ
ックの下動によってドレンを排出するので、手動排出装
置を安定して作動させることができる。さらに、ドレン
コックの必要以上の下動を防止したので、ドレンコック
とピストンとに設けた係止部の破損を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の縦断正面図である。
【図2】同じく作動時の縦断正面図である。
【図3】同じく手動操作時の縦断正面図である。
【図4】要部の断面図である。
【図5】第2実施例の縦断正面図である。
【図6】同じく手動操作時の縦断正面図である。
【図7】手動排出装置の他の例の要部を示す断面図であ
る。
【図8】手動排出装置のさらに他の例の要部を示す断面
図である。
【図9】同じく作動時の状態を示す断面図である。
【図10】第3実施例の要部を示す縦断正面図である。
【図11】第4実施例の要部を示す縦断正面図である。
【図12】公知の常閉型オートドレンの縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
9 フロート 31,51,71,76 オートドレン 32 ケース 35,56,61 ドレンコック 35c,42c,56c,61c,62c 係止部 38 ドレン弁座 42,62,78 ピストン 44 ドレン弁体 57 ストッパ 56a,57b,61a 係合部 60a 押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16T 1/20 F16K 1/36 F16K 1/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドレンを貯留するケースと、該ケースの底
    部に設けたドレン弁座と、該ドレン弁座を開閉するドレ
    ン弁体を有するピストンと、上記ケース内のドレンの液
    位により浮沈して上記ピストンを上下動させるフロート
    とを備え、ピストンの下動によってドレン弁体がドレン
    弁座を開放するオートドレンにおいて、 上記オートドレンが、上記ケース底部に螺着され正方向
    または逆方向の螺合回転により上下動するドレンコック
    と、該ドレンコック及び上記ピストンに形成した相互に
    係止可能な係止部とを有し、上記ドレンコックの下動に
    よる上記係止部の係止によって上記ピストンを下動させ
    る手動排出装置を備えている、 ことを特徴とするオートドレン。
  2. 【請求項2】ドレンを貯留するケースと、該ケースの底
    部に設けたドレン弁座と、該ドレン弁座を開閉するドレ
    ン弁体を有するピストンと、上記ケース内のドレンの液
    位により浮沈して上記ピストンを上下動させるフロート
    とを備え、ピストンの下動によってドレン弁体がドレン
    弁座を開放するオートドレンにおいて、 上記オートドレンが、上記ケースに上下動可能に取付け
    たドレンコックと、該ドレンコック及び上記ピストンに
    形成した相互に係止可能な係止部とを有し、上記ドレン
    コックの下動による上記係止部の係止によって上記ピス
    トンを下動させる手動排出装置を備え、 上記 ドレンコックの下動ストロークを上記ピストンの下
    動ストロークより短くして、上記ピストンが下動ストロ
    ーク終端に到達する前に上記ドレンコックの下動を停止
    させる、 ことを特徴とするオートドレン。
  3. 【請求項3】手動排出装置が、ドレンコックの下動スト
    ロークを制限するストッパを備えている、 ことを特徴とする請求項2に記載したオートドレン。
  4. 【請求項4】手動排出装置が、ドレンコックの係止部を
    縮径させる押圧部を備え、縮径した係止部のピストンの
    挟持によりドレンコックの下動ストロークを制限する、 ことを特徴とする請求項2に記載したオートドレン。
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