JP3388905B2 - エンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents

エンジンの潤滑油供給装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンにより減速機
構を介して駆動される供給ポンプを備えたエンジンの潤
滑油供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、2サイクルエンジンでは、白
煙,HC,パティキュレート,及び潤滑油消費量の低減
を図る目的から、ピストン摺動面,クランクジャーナル
部等の被潤滑部に潤滑油を直接かつ間歇的に噴射供給す
る潤滑油供給装置を採用する場合がある。
【0003】この種の潤滑油供給装置として、従来、間
歇送油を行う電磁式オイルポンプ,あるいはモータ駆動
式オイルポンプを採用し、エンジン回転数−負荷−潤滑
油消費量の3次元マップを用いてエンジン1回転当たり
の潤滑油単位消費量を積算し、該積算値が上記オイルポ
ンプの1回当たり吐出量に達した時点で潤滑油供給を行
うようにしたものがある(特願平4−196607号参
照)。ところで上記電磁式,モータ駆動式のオイルポン
プによる供給方法では、電気系に何らかのトラブルが生
じた場合、エンジンへの潤滑油供給ができなくなるおそ
れがあり、フェイルセーフに対応できないという不具合
がある。
【0004】一方、エンジンにより減速機構を介してオ
イルポンプを駆動するメカニカル方式を採用した場合
は、電気系トラブルが生じた場合のフェイルセーフに対
応できる。この方式では、上記オイルポンプから吐出さ
れた潤滑油を三方制御弁,例えば電磁式ソレノイドバル
ブによりエンジン側,又はオイルタンク側の何れかに切
り替えて送油する給油系を備えており、この切替え制御
では、エンジン回転数,スロットル開度等に応じて設定
された送油時間の間、上記三方弁をエンジン側に切り替
えるデューティ制御で行うのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
送油時間による制御では、送油中に例えば過渡運転時の
ようにエンジン回転数が変化した場合、オイルポンプか
らの吐出回数も変化する。従って送油時間が同じでも、
例えばエンジン回転数が増加すると送油量が過大とな
り、エンジン回転数が減少すると送油量が不足し、目標
どおりの送油量が得られないことが懸念される。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、送油中にエンジン回転数が変化した場合にも潤滑油
を目標どおり供給できるエンジンの潤滑油供給装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジンにより減速機構を介して駆動される供給ポンプと、
該供給ポンプからの潤滑油を上記エンジンの各被潤滑部
に間歇的に供給する給油系とを備えたエンジンの潤滑油
供給装置において、エンジン回転速度と負荷とから上記
被潤滑部での刻々の潤滑油消費量を推定算出する消費量
算出手段と、該算出手段によって算出された刻々の単位
消費量を積算する積算手段と、該積算手段による積算消
費量が上記供給ポンプからの1回当たりの送油量に達し
た時点から所定のエンジン回転回数に達するまで上記給
油系を潤滑油供給状態に制御する給油制御手段とを備え
たことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、上記供給ポンプが1回
当たりの送油量を可変とする送油量可変型のものであ
り、上記供給ポンプの送油量をエンジンの運転状態に応
じて可変制御する送油量可変制御手段を備えたことを特
徴としている。
【0009】
【作用】請求項1の発明に係る潤滑油供給装置によれ
ば、刻々変化する潤滑油消費量を算出してこれを積算
し、該積算量が供給ポンプからの1回当たりの送油量に
達した時点で、かつ所定のエンジン回転回数に達するま
で給油系を潤滑油供給状態に保持するようにしたので、
送油中にエンジン回転数が変化しても送油が確実に行わ
れ、過不足なく目標どおりの潤滑油を供給できる。
【0010】請求項2の発明では、1回当たりの送油量
を可変にしたので、最大送油量を確保しつつ送油間隔を
適正に設定できるとともに、例えば低速・低負荷時には
1回当たりの送油量を小さくすることにより潤滑油消費
量をさらに低減できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図3は請求項1の発明の一実施例
によるエンジンの潤滑油供給装置を説明するための図で
あり、図1は本実施例装置の概略構成図、図2は上記実
施例装置の模式図、図3はフローチャート図である。本
実施例では、2サイクルディーゼルエンジンの潤滑油供
給装置に適用した場合を例にとって説明する。
【0012】図1において、1は3気筒の2サイクルデ
ィーゼルエンジンであり、これはクランクケース2,シ
リンダブロック3,シリンダヘッド4を積層して締結
し、シリンダブロック3内に配設されたピストン5をコ
ンロッド6でクランクケース2内に配置されたクランク
軸7に連結し、さらにシリンダヘッド4に燃料噴射弁8
を配設した構造のものである。また上記クランク軸7の
一端にはクラッチ9を介してミッション10が接続され
ており、他端には減速機構15を介して供給ポンプ16
が接続されている。この供給ポンプ16には例えばプラ
ンジャ式,あるいはロータリ式等のものが採用できる。
なお、11はエンジン回転数を検出する回転数センサで
ある。
【0013】上記エンジン1には潤滑油供給装置12が
設けられており、該供給装置12は潤滑油供給系13
と、CPU14とを備えている。上記潤滑油供給系13
の上記供給ポンプ16の吸込口には導入通路20が接続
されており、該導入通路20はオイルフィルタ21を介
在させて潤滑油タンク22に接続されている。
【0014】また上記供給ポンプ16の吐出口には6つ
の吐出通路23・・が接続されており、該各吐出通路2
3にはストレーナ24を介在させて電磁式ソレノイドバ
ルブ25が接続されている。この各ソレノイドバルブ2
5には上記吐出通路23と潤滑油タンク22とを連通す
るリターン通路26,及び上記吐出通路23とエンジン
1の各被潤滑部とを連通する第1,第2供給通路27,
28が接続されており、該第1供給通路27はクランク
軸7の3つのジャーナル軸受部に、第2供給通路28は
3つのピストン摺動面にそれぞれ接続されている。な
お、上記ジャーナル軸受部に供給された潤滑油の一部は
クランク軸7内を通ってコンロッド6の大端部に導か
れ、またピストン摺動面に供給された潤滑油の一部は霧
状に飛散してコンロッド6の小端部に導かれる。また上
記リターン通路26,各供給通路27,28にはソレノ
イドバルブ25側への流れを阻止するチェックバルブ2
9a〜29cが介設されている。
【0015】上記ソレノイドバルブ25は、通電時に上
記吐出通路23とリターン通路26とを連通し、遮断時
に吐出通路23と供給通路27,28とを連通するよう
に構成されている。これにより電気系に何らかのトラブ
ルが生じた場合のエンジン側への潤滑油供給を確保して
いる。
【0016】ここで上記供給ポンプ16の1回当たりの
送油量はPqに固定されており、このPqは潤滑油供給
量の最大条件を満足できる範囲で最小値に設定されてい
る。これにより送油量を必要最小限として、短い給油間
隔でもって潤滑油を供給することが可能となっている。
【0017】上記CPU14は、消費量算出手段14
a,積算手段14b,及び給油制御手段14cとして機
能する。上記消費量算出手段14aは、上記回転数セン
サ11からのエンジン回転数信号a,図示しないアクセ
ル開度センサからの負荷信号bに基づいて、その運転状
態において上記クランクジャーナル側でエンジン1回転
当たりに要求される潤滑油量(単位要求量)q,及びピ
ストン摺動面側でエンジン1回転当たりに要求される潤
滑油量(単位要求量)rを推定算出する。なお上記負荷
信号bは、燃料噴射弁からの燃料噴射量,吸入空気量,
又はスロットルバルブ開度等から求めることもできる。
【0018】ここで上記単位要求量q,rの算出は、例
えばクランクジャーナル側用とピストン摺動面側用との
エンジン回転数−負荷−潤滑油要求量の三次元マップを
個別に内蔵しておき、この各マップを検索することによ
り、あるいは予め設定したそれぞれの演算式によって行
う。この場合、上記単位要求量q,rは、何れも高負荷
・高回転ほど多量に設定されている。またr/qの比s
は高負荷域のsが低負荷域のsより大きいか同等になる
よう設定されている。
【0019】また上記積算手段14bは、上記演算され
た刻々の単位要求量q,rを積算して積算要求量Q(=
Σq),R(=Σr)を求める。そして上記給油制御手
段14cは、上記積算された潤滑油消費量Q,Rが上記
供給ポンプ16の1回当たり送油量に達した時点で各ソ
レノイドバルブ25にオフ信号を出力し、かつ同時にエ
ンジン回転回数をカウントし、この回転回数が所定値に
達するまでオフ信号を維持する。例えば、上記減速機構
15の減速比が40:1の場合には、オフ信号を出力し
た時点からエンジン回転回数が40に達するまでオフ信
号が維持され、この間、上記ソレノイドバルブ25は潤
滑油供給状態に保持される。ここで、エンジン回転回数
の代わりに供給ポンプ16の回転回数をカウントし、該
カウント数が1となるまで上記オフ信号が維持されるよ
うにしても良い。
【0020】次に本実施例装置の動作を図3のフローチ
ャートに沿って説明する。 イグニッションキーをオンにすると、上記CPU1
4においてΣq(潤滑油の積算要求量),M(エンジン
回転回数)が零に初期化され、次に各ソレノイドバルブ
25がオン(閉)にされる(ステップS1,S2)。
【0021】 エンジンが始動されると、エンジン回
転数センサ11からの回転数信号a,スロットルセンサ
からの負荷信号bが入力され、これらの入力信号からエ
ンジンの回転数及び負荷が求められる(ステップS3〜
S5)。
【0022】次に3次元マップの検索によりクランクジ
ャーナル側,ピストン摺動面側のエンジン回転数−負荷
に応じたエンジン1回転当たりの潤滑油要求量(単位要
求量qNn(n=1,2,3,・・)が求められ、該要求
量がエンジンの1回転ごとに積算される。このようにし
てエンジンの運転状態に応じて刻々変化する要求量が算
出されて積算される(ステップS6〜S8)。
【0023】 次にステップS9では、上記単位要求
量qNnを積算した積算要求量Q(=ΣqNn)が供給ポン
プ16の1回当たり送油量Pqと比較され、積算要求量
Qが送油量Pqに達しない場合はステップS4に戻る。
また上記積算要求量QがPqに達するか又はこれを越え
るとステップS9における判断がYesとなり、ステッ
プS10に移行し、ソレノイドバルブ25にオフ信号が
出力され、これによりソレノイドバルブ25は供給通路
27,28側に切り替わり、供給ポンプ16からの潤滑
油は各クランクジャーナル部,ピストン摺動面に給油さ
れる。
【0024】 そして上記オフ信号が出力された時点
からのエンジン回転回数Mが積算され(ステップS1
1)、ステップS12で、上記エンジン回転回数Mと、
供給ポンプ16が潤滑油を1回吐出するのに相当する予
め設定されたエンジン回転回数Xとが比較され、上記回
転回数Mが設定回転回数Xに達しない場合はステップS
4に戻る。また上記回転回数Mが設定回転回数Xに達す
るか又はこれを越えると、ソレノイドバルブ25にオン
信号が出力され、これによりソレノイドバルブ25はリ
ターン通路26側に切り替わり、供給ポンプ16からの
潤滑油は潤滑タンク22に戻る。ここで、供給ポンプ1
6が1回転で1回吐出するタイプの場合は、減速機構の
減速比1/Gとすると、上記設定回転回数XはG±α
(αは補正値,G>α)に設定する。
【0025】 次にステップS14でエンジン回転回
数Mが零にリッセットされ、ステップS15で上記積算
要求量Q(ΣqNn)から送油量Pqを減算したものがΣ
(N +1)0(次回への繰り越し要求量)とされる。その後
プログラムはステップS4に戻る。
【0026】このように本実施例によれば、エンジンの
運転状態に応じて刻々変化する要求量qを算出してこれ
を積算し、該積算値Qが供給ポンプ16の1回当たりの
送油量Pqに達した時点から、エンジン回転回数をカウ
ントし、該回転回数が設定値に達するまでソレノイドバ
ルブ25を給油状態に保持するようにしたので、送油中
にエンジン回転数が変化しても目標どおりの送油量を確
保することができ、過不足なく適正量の潤滑油を供給で
きる。その結果、過渡期を含むあらゆる運転状態におい
て目標どおりの潤滑油を供給できるとともに、白煙及び
潤滑油消費量の低減を図ることができる。
【0027】また本実施例では、エンジン1により減速
駆動される供給ポンプ16を採用し、該ポンプ16から
の潤滑油をソレノイドバルブ25のオフ時にエンジン側
に供給するようにしたので、電気系に何らかのトラブル
が生じてもエンジン側への潤滑油供給を確保でき、フェ
イルセーフに対応できる。
【0028】図4ないし図6は請求項2の発明の一実施
例によるエンジンの潤滑油供給装置を説明するための図
であり、図4は本実施例装置の模式図、図5はフローチ
ャート図、図6は送油量の可変特性を示す図である。本
実施例の概略構成は上記実施例と基本的には同様であ
り、詳細な説明は省略する。
【0029】本実施例装置では、供給ポンプ16は該ポ
ンプ16からの1回当たりの送油量をmax,minの
何れかの2段階に切り替えるアクチュエータ30を備え
た構成となっている。なお、プランジャ式ポンプの場合
はプランジャのストロークを大,小に切り替える。
【0030】そして本実施例のCPU14は、上述の消
費量算出手段14a,積算手段14b,給油制御手段1
4cとともに、送油量可変制御手段としても機能する。
この送油量可変制御手段はエンジン回転数信号a,負荷
信号bに基づいて求められた要求潤滑油量に応じて、上
記アクチュエータ30にmax,minの何れかの切り
替え信号を出力する。例えば低速・低負荷運転域では送
油量をminとするmin側信号を出力し、高速・高負
荷域では送油量をmaxとするmax側信号を出力する
(図6参照)。
【0031】本実施例の動作を図5のフローチャート図
に沿って説明する。CPU14は、プログラムがスター
トすると上記実施例と同様に、エンジン回転数,負荷を
読み込み、マップを検索して単位要求量を算出するとと
もにこれを積算する(ステップS1〜ステップS8)。
次に上記積算量が送油量に達したか否かを判定し、達し
た場合はソレノイドバルブにオフ信号を出力するととも
にエンジン回転回数を積算する(ステップS9〜ステッ
プS11)。次にエンジン回転回数が設定回数に達した
か否かを判定し、達した場合はオン信号を出力し、しか
る後、積算要求量Q(ΣqNn)から送油量Pqを減算
し、次回繰越し要求量Σq(N+1)oを求める(ステップS
12〜ステップS15)。
【0032】そして上記ステップS15における次回繰
越し要求量Σq(N+1)oとmin送油量Pqとを比較し、
この繰越し要求量がmin送油量Pqより小さい場合は
ステップS17で次回送油量Pqをmin送油量に設定
し、アクチュエータ30にmin側信号を出力し(ステ
ップS17,ステップS18)、ステップS4に戻る。
これにより、供給ポンプ16からの送油量はminに設
定される。
【0033】一方、上記ステップS15において繰越し
要求量がmin送油量Pqより大きい場合はステップS
19で次回送油量Pqをmaxに設定し、ステップS2
0でアクチュエータ30にmax側信号を出力し、この
後ステップS4に戻る。これにより供給ポンプ16から
の送油量はmaxに設定される。
【0034】このように本実施例では、運転状態に応じ
て供給ポンプ16の1回当たりの送油量を可変するよう
にしたので、低速・低負荷時には送油量をさらに小さく
することができ、潤滑油消費量をさらに低減できる。ま
た、要求量の少ない低速・低負荷時には送油量を少なく
することにより、要求量の多い高速・高負荷時には送油
量を多くすることにより送油間隔を適正にすることがで
きる。
【0035】図7は、上記各実施例の変形例による潤滑
油供給装置を説明するための概略構成図であり、これは
1つのソレノイドバルブ40で潤滑油供給系41を構成
した例である。
【0036】本実施例は、供給ポンプ16の吐出側に接
続された各吐出通路42を供給通路43とリターン通路
44とに分岐し、該各通路43,44の途中にチェック
バルブ46,47を介設する。また上記各リターン通路
44を1つの合流通路45に合流させ、該合流通路45
に上記ソレノイドバルブ40を介設するとともに、該合
流通路45の下流端を潤滑油タンク22に接続する。ま
た上記各供給通路43をエンジン1の被潤滑部に接続す
る。
【0037】また上記供給通路43側の各チェックバル
ブ46の開弁圧Psは、リターン通路44側の各チェッ
クバルブ47の開弁圧Prとヘッド圧Phとの和より大
きく設定されている(Ps>Pr+Ph)。これにより
ソレノイドバルブ40を開にすると潤滑油はエンジン側
へ流入することなく潤滑油タンク22に戻るようになっ
ている。なお、ソレノイドバルブ40を閉じると、潤滑
油はエンジン側に供給される。
【0038】さらに上記吐出通路42から各チェックバ
ルブ46,47に至る部分には、ステンレス等からなる
金属製パイプが採用されている(図中、斜線部分参
照)。この金属製パイプを採用することにより、熱膨張
による体積変化を防止でき、潤滑油供給量を正確に制御
できる。ちなみに上記斜線部に弾性ホース等を採用した
場合は、膨張等により正確な流量制御ができないおそれ
がある。なお、図2,図4における吐出通路23を金属
製パイプで構成することによっても潤滑油供給量を正確
に制御できるのは勿論である。
【0039】上記変形例では、1つのソレノイドバルブ
40でエンジンの各被潤滑部に潤滑油を供給できるの
で、多数のソレノイドバルブを配設する場合に比べてコ
ストを低減できる。
【0040】なお、上記各実施例では、2サイクルディ
ーゼルエンジンの場合を例にとって説明したが、本発明
の適用範囲はこれに限られるものではなく、2サイクル
ガソリンエンジンにも適用できる。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係るエン
ジンの潤滑油供給装置によれば、刻々変化する潤滑油消
費量を算出してこれを積算し、該積算消費量が供給ポン
プの1回当たりの送油量に達した時点から所定のエンジ
ン回転回数に達するまで給油系を潤滑油供給状態に保持
するようにしたので、送油中にエンジン回転数が変化し
ても所定の送油を行うことができ、過不足なく適正量の
潤滑油を供給できる効果がある。
【0042】請求項2の発明では、供給ポンプ1回当た
りの送油量を可変としたので、必要な最大送油量を確保
しつつ送油間隔を適正にすることができるとともに、消
費量をさらに低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例によるエンジンの潤
滑油供給装置を示す概略構成図である。
【図2】上記実施例装置の模式図である。
【図3】上記実施例装置の動作を説明するためのフロー
チャート図である。
【図4】請求項2の発明の一実施例による潤滑油供給装
置の模式図である。
【図5】上記実施例装置の動作を説明するためのフロー
チャート図である。
【図6】上記実施例装置の送油量可変特性を示す図であ
る。
【図7】上記実施例の変形例による潤滑油供給装置の模
式図である。
【符号の説明】
1 エンジン 12 潤滑油供給装置 14a 消費量算出手段 14b 積算手段 14c 給油制御手段 15 減速機構 16 供給ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 1/16 F01M 3/00 F01M 11/10 F01M 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより減速機構を介して駆動さ
    れる供給ポンプと、該供給ポンプからの潤滑油を上記エ
    ンジンの各被潤滑部に間歇的に供給する給油系とを備え
    たエンジンの潤滑油供給装置において、エンジン回転速
    度と負荷とから上記各被潤滑部での刻々の潤滑油消費量
    を推定算出する消費量算出手段と、該算出手段によって
    算出された刻々の単位消費量を積算する積算手段と、該
    積算手段による積算消費量が上記供給ポンプからの1回
    当たりの送油量に達した時点から所定のエンジン回転回
    数に達するまで上記給油系を潤滑油供給状態に保持する
    給油制御手段とを備えたことを特徴とするエンジンの潤
    滑油供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記供給ポンプが1
    回当たりの送油量を可変とする送油量可変型のものであ
    り、上記供給ポンプの送油量をエンジン運転状態に応じ
    て可変制御する送油量可変制御手段を備えたことを特徴
    とするエンジンの潤滑油供給装置。
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FR2912459B1 (fr) * 2007-02-09 2009-05-15 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif et procede d'estimation de la consommation d'huile d'un moteur de vehicule.
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