JP3388511B2 - 輻輳制御方法 - Google Patents

輻輳制御方法

Info

Publication number
JP3388511B2
JP3388511B2 JP03088396A JP3088396A JP3388511B2 JP 3388511 B2 JP3388511 B2 JP 3388511B2 JP 03088396 A JP03088396 A JP 03088396A JP 3088396 A JP3088396 A JP 3088396A JP 3388511 B2 JP3388511 B2 JP 3388511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
rate
buffer
downstream
congestion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03088396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09224025A (ja
Inventor
健史 堀川
雅樹 会田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP03088396A priority Critical patent/JP3388511B2/ja
Publication of JPH09224025A publication Critical patent/JPH09224025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3388511B2 publication Critical patent/JP3388511B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各ネットワークノ
ードが、該ネットワークノードにデータを送出するネッ
トワークノード(以下、上流ノードと称する)のデータ
送出レートを指定することにより、該ネットワークノー
ドの輻輳状態を解消する輻輳制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の輻輳制御方法としては、以下に示
す2つの方法が考えられていた。 1.輻輳適応型制御方法 2.輻輳回避型制御方法 方法1は、輻輳の発生をネットワークノード内に設けら
れたバッファのキュー長の増加などにより検知し、それ
によりデータの転送を抑制するなどの動作をする。すな
わち、ネットワークが輻輳になってから制御を施す方法
である。方法2は、呼の発生時に、その呼を受け付ける
ことによって輻輳が発生する可能性があるか否かを判断
し、輻輳が発生する可能性がある呼の受付を拒否するこ
とにより、ネットワークが輻輳に陥らないように制御を
施す方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、方法1
によれば、ネットワークワイドな情報を用いずに動作を
行なうため、動作・装置が比較的単純・小規模ですむ利
点がある反面、個々のネットワークノードが他のネット
ワークノードへの影響を考慮せずに自ノードの状況で判
断しているために、他ノードの輻輳を引き起こすことに
より、輻輳状態を広げてしまい、ネットワーク全体のス
ループットを下げてしまうことがある。
【0004】方法2によれば、呼の受け付け時に、その
呼が受け付けられることによって輻輳が発生するか否か
を判断しなければならないが、そのためには現在のネッ
トワーク全体もしくは一部の情報を必要とし、それらを
用いて空き帯域の推定や輻輳の発生する確率といった複
雑な計算を行う必要があり、その推定もネットワーク全
体のスループットを上げようとすると精度の高い推定方
法が必要となる。
【0005】また、ネットワークが高速化すると、方法
1では、制御遅延が大きくなり、制御が間に合わなくな
るという問題があり、方法2では、判断に必要な情報を
収集している間にネットワークの状態が変化してしま
い、判断した結果の信頼性が低下し、無意味になってし
まう事もあるという問題がある。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するために、
ネットワーク全体のスループットを高く維持しつつ、ネ
ットワークノード間の制御遅延を考慮して、上流ノード
の送出レートを指定することにより、輻輳の広がりを押
え、輻輳状態から回復するための輻輳制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明は自ノードの上流ノードの送出レートを自
ノードの下流ノードへの送出レートに基づいて指定する
手段と、各ノードにおける制御遅延時間であるRTT
(Round Trip Time )時間後のバッファの空き容量を、
現在のバッファの空き容量の他に、上流から流入する最
大のデータ量と、現在下流へ流出しているデータ量から
推定する手段と、それを制御遅延時間よりも短い期間の
間に使用する様に±α分を指定する手段と、下流からの
指定レートが最低に絞られた際のRTT時間後のバッフ
ァの空き容量を現在のバッファの空き容量と上流から流
入する最大のデータ量と現在下流へ流出しているデータ
量から推定する事により輻輳状態を検出する手段と、ネ
ットワークの有効利用のための定期的なレート更新と輻
輳状態を検出した時の輻輳状態からの回復のためのレー
ト更新の手段とを備えている。
【0008】請求項1に記載の発明は、自ノードの上流
ノードの送出レートを自ノードの下流ノードへの送出レ
ートに基づいて指定する過程と、各ノードにおける制御
遅延時間であるRTT(Round Trip Time )時間後のバ
ッファの空き容量を、現在のバッファの空き容量と、上
流ノードへ通知した指定レートの過去の履歴が示す上流
から流入する最大のデータ量と、下流へ流出しているデ
ータ量から推定する過程と、そのバッファの空き容量を
制御遅延時間よりも短い期間の間に使用する様に±α分
を指定する過程と、下流からの指定レートが最低に絞ら
れた際のRTT時間後のバッファの空き容量を現在のバ
ッファの空き容量と、上流ノードへ通知した指定レート
の過去の履歴が示す上流から流入する最大のデータ量
と、現在下流へ流出しているデータ量とから推定する事
により輻輳状態を検出する過程と、ネットワークの有効
利用のための定期的なレート更新と輻輳状態を検出した
時の輻輳状態からの回復のためのレート更新の過程とを
有することを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、高速ネットワー
クにおける輻輳制御方法であって、制御遅延であるRT
T(Round Trip Time )時間後のバッファの空き容量
を、下流ノードから通知された現在の指定レートと、上
流ノードへ通知した指定レートの過去の履歴と、現在の
バッファの空きバッファ容量とから推定することを特徴
とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、高速ネットワー
クにおける上流ノードの送出レートを、下流ノードが定
期的に指定するフロー制御であって、各ネットワークノ
ードは、下流への送出レートが最低になったと仮定し
て、RTT時間後のバッファの空き容量を、下流ノード
から通知される送出レートの最低値と、上流ノードへ通
知した指定レートの過去の履歴と、現在のバッファの空
きバッファ容量とから推定することにより輻輳状態を検
知した時に、自ノードの下流ノードへの送出レートと、
自ノードのRTT時間後の推定されるバッファ容量とに
基づいて、自ノードの上流ノードの送出レートを更新す
ことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、高速ネットワー
クにおける輻輳制御方法であって、制御遅延であるRT
T(Round Trip Time )時間後のバッファの空き容量
を、下流ノードから通知された現在の指定レートと、上
流ノードへ通知した指定レートの過去の履歴と、現在の
バッファの空きバッファ容量とから推定することにより
輻輳状態を検知した時に、制御を起動することを特徴と
する。
【0012】請求項5に記載の発明は、高速ネットワー
クにおける、上流ノードの送出レートを下流ノードが定
期的に指定するフロー制御であって、各ネットワークノ
ードは、下流への送出レートが最低になったと仮定
て、現在のバッファの空き容量と、上流ノードへ通知し
た指定レートの過去の履歴が示す、RTT時間内に到着
するデータの最大量とからRTT時間後のバッファの空
き容量を推定し、この推定されたバッファの空き容量が
負の値であった時に、輻輳状態を検知したとして、定期
的なレートの更新以外に上流の送出レートを更新し、定
期的なレート更新時と輻輳を検知した時に更新する自ノ
ードの上流ノードの送出レートを指示する新しい指定レ
ートは、自ノードの下流ノードへの送出レート±αで指
定し、この±α分は、自ノードの下流ノードへの送出レ
ートが一定であると仮定したときのRTT時間後の自ノ
ードのバッファ容量を推定し、この推定されたバッファ
容量を定期的にレートを更新する期間であるレート更新
周期内にゼロとするように指定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態による輻輳制御方法を備えたネットワークノード
の構成例を示すブロック図である。この図において、デ
ータ受信・保持部1は、上流ノードからデータを受信
し、該データを受信・保持部1内に設けられたバッファ
に保持する(図4参照)。データ送出部2は、上記バッ
ファからデータを取り出し、該データを下流ノードへ送
出する。
【0014】送出レート受信部3は、下流ノードからの
指定レート(すなわち、該下流ノードへのデータの送出
レートを指定する値)を受信する。指定レート送信部4
は、上流ノードへの指定レート(すなわち、該上流ノー
ドからのデータの送出レートを指定する値)を送信す
る。指定レート履歴保持部5は、指定レート送信部4が
送信した指定レートの過去の履歴を保持する。輻輳検出
部6は、空き容量推定部7の計算結果に基づいて、輻輳
の発生を検出する。
【0015】空き容量推定部7は、RTT時間後におけ
る上記バッファの空き容量を推定する。高速ネットワー
クでは、理論上無視できない伝搬遅延が存在するので、
上流ノードに対して指定レートの通知信号を出してか
ら、該通知信号が上流ノードに届き、その影響が戻って
くる(すなわち、制御が効き始める)までには有限の時
間がかかる。ここでは、上記時間をRTT(=Roun
d Trip Time)と称する。
【0016】指定レート計算部8は、上流ノードへの指
定レートを計算する。指定レート送出タイマ9は、上流
ノードに対して指定レートを送信するタイミングを監視
している。そして、ネットワークノード10は、データ
受信・保持部1,データ送出部2,送出レート受信部
3,指定レート送信部4,指定レート履歴保持部5,輻
輳検出部6,空き容量推定部7,指定レート計算部8,
指定レート送出タイマ9から構成される。
【0017】図2は、図1に示したネットワークノード
を複数用いて構成したネットワークの一例を示すブロッ
ク図である。この図に示すネットワークは、ネットワー
クノード11〜13と端末14,15とから構成され
る。また、ネットワークノード11〜13それぞれの構
成は、図1に示したネットワークノード10と同じもの
である。
【0018】次に、上記構成による輻輳制御方法の動作
を説明する。図3は、本実施形態による輻輳制御方法を
備えたネットワークノードの動作例を示すフローチャー
トである。ここでは、図2に示したネットワークにおい
て、ネットワークノード11を上流ノードとし、かつ、
ネットワークノード13を下流ノードとした場合におけ
るネットワークノード12の動作について説明する。
【0019】図3において、始めに、ネットワークノー
ド12の動作はステップS1へ進む。ステップS1で
は、上流ノード(=ネットワークノード11)から新た
なデータの到着がないか否かを判断する。この判断結果
が「YES」の場合、データ受信・保持部1は、到着し
たデータを受信し、バッファに格納すると共に、該格納
によって生じたバッファの新たな状態を空き容量推定部
7に通知し、ステップS7へ進む。ステップS7では、
空き容量推定部7が、RTT時間後におけるバッファの
空き容量を推定し、ステップS8へ進む。
【0020】一方、ステップS1の判断結果が「NO」
の場合には、ステップS2へ進む。ステップS2では、
下流ノード(=ネットワークノード13)から指定レー
トを通知された否かを判断する。この判断結果が「YE
S」の場合、ステップS5へ進む。ステップS5では、
送出レート受信部3が、データ送出部2と空き容量推定
部7に対し、上記指定レートを通知することで本ネット
ワークノード12の送出レートを更新し、ステップS7
へ進む。ステップS7では、空き容量推定部7が、RT
T時間後におけるバッファの空き容量を推定し、ステッ
プS8へ進む。
【0021】一方、ステップS2の判断結果が「NO」
の場合には、ステップS3へ進む。ステップS3では、
ネットワークノード12自身が下流ノード(=ネットワ
ークノード13)に対しデータを送出するタイミングで
あるか否かを判断する。この判断結果が「YES」の場
合、ステップS6へ進む。ステップS6では、データ送
出部2が、データ受信・保持部1内のバッファからデー
タを取り出し、下流ノード(=ネットワークノード1
3)に送出する。該送出により、バッファの状態が変化
するので、データ受信・保持部1は、該バッファの新た
な状態を空き容量推定部7に通知し、ステップS7へ進
む。ステップS7では、空き容量推定部7が、RTT時
間後におけるバッファの空き容量を推定し、ステップS
8へ進む。
【0022】ここで、ステップS7における空き容量推
定部7の動作(空き容量の計算)について説明する。上
述したように、高速ネットワークにおいては無視できな
い伝搬遅延が存在するので、本実施形態による空き容量
推定部7は、上述したRTT後におけるバッファの空き
容量を推定する。
【0023】空き容量推定部7は、データ受信・保持部
1から現在のキュー長Q(t)を、また送出レート受信
部3から指定レートf(t)を、また指定レート履歴保
持部5から指定レートの履歴R(t)〜R(t−RT
T)を、それぞれ受け取り、T時間後におけるバッファ
の空き容量X(t+T)を次式(1)で算出する。
【数1】
【0024】ここで、指定レートf(t)は、下流ノー
ド(=ネットワークノード13)から通知された現在の
指定レートである。また、履歴R(t)〜R(t−RT
T)は、上流ノード(=ネットワークノード11)へ通
知した指定レートの過去の履歴であり、いいかえれば、
現時点からRTT時間後までに該上流ノード(=ネット
ワークノード11)から到着する最大データ量を示して
いる。また、Lはマージン分を除いたバッファ容量、Q
(t)は時刻tにおけるキュー長である(図4参照)。
【0025】式(1)は、現在のバッファの空き容量L
−Q(t)から、RTT内においてネットワークノード
12に到着する最大データ量
【数2】 と、RTT内においてネットワークノード12から送出
されるデータ量の見積もりf(t)Tとの差を引いたも
のである。
【0026】これにより、RTT後におけるバッファの
空き容量の最低値、すなわち、上流ノード(=ネットワ
ークノード11)へ通知した指定レートを越えない最大
量のデータが該上流ノード(=ネットワークノード1
1)から送られてきた場合におけるバッファの空き容量
が推定される。ただし、該値は、下流ノード(=ネット
ワークノード13)から通知される指定レートが一定で
あるという仮定の下での値である。
【0027】このように、式(1)による計算は、下流
ノード(=ネットワークノード13)から通知される指
定レートが一定であるという仮定の下での計算であるの
で、該計算に基づいてRTT後における空き容量(X
(t+T))を推定しても、下流ノード(=ネットワー
クノード13)から通知される指定レートを絞られた場
合、ネットワークノード12から下流ノード(=ネット
ワークノード13)に送出するデータ量が減少するた
め、該ネットワークノード12内のバッファのキュー長
が予想以上に増加し、データがバッファから溢れてしま
う恐れがある。
【0028】そこで、下流ノード(=ネットワークノー
ド13)から通知される送出レートが最低値(=0)で
あると仮定し、該仮定の下におけるRTT後の空き容量
(Y(t+T))を上記式(1)と同様に次式(2)で
計算する。
【数3】 これにより、下流ノード(=ネットワークノード13)
から通知される送出レートが最低値(=0)になったと
仮定した場合の、RTT後におけるバッファの空き容量
が算出される。
【0029】以上の方法で、バッファの空き容量が推定
されると、空き容量推定部7は、式(1)で計算された
バッファの空き容量X(t+T)を指定レート計算部8
に通知し、式(2)で計算されたバッファの空き容量Y
(t+T)を輻輳検出部6に通知し、ステップS8へ進
む。以上で、ステップS7における空き容量推定部7の
動作説明を終了する。
【0030】ステップS8では、輻輳検出部6が、上記
空き容量Y(t+T)に基づいて輻輳状態に陥るか否か
を判断する。上述したように、下流ノード(=ネットワ
ークノード13)から通知される指定レートを絞られた
場合、ネットワークノード12におけるキュー長が予想
以上に増加し、データがバッファから溢れてしまう恐れ
があるため、輻輳検出部6は、下流ノード(=ネットワ
ークノード13)により通知される指定レートが最低値
(=0)となったと仮定した場合のRTT後における空
き容量(Y(t+T))に基づいて、輻輳状態に陥るか
否かを判断する。ここで、Y(t+T)≧0の場合、R
TT時間後においてバッファにまだ空き容量が残ってい
ると推測されるので、ステップS4へ進む。
【0031】一方、ステップS3の判断結果が「NO」
の場合にも、ステップS4へ進む。指定レート送出タイ
マ9は、上流ノード(=ネットワークノード11)に通
知する指定レートを更新する周期(指定レート更新周期
W)を保持している。そこで、ステップS4では、常
時、前回指定レートを通知してからの経過時間を測定
し、指定レート更新周期Wの時間だけ経過したか否かを
判断する。この判断結果が「YES」の場合には、ステ
ップS9へ進む。
【0032】一方、ステップS8の判断において、Y
(t+T)<0の場合、RTT時間後にバッファ容量L
(図4参照)を使い切ってしまうと推測されるので、輻
輳検出部6は、輻輳を検出したとして、そのことを指定
レート送出タイマ9に通知し、ステップS9へ進む。
【0033】ステップS9では、指定レート計算部8
が、空き容量推定部7からバッファの空き容量(X(t
+T))の最低値と、現在の送出レートとを受けとり、
上流ノード(=ネットワークノード11)へ通知する新
たな指定レートを計算する。そして、指定レート計算部
8は、指定レート送信部4に対し、計算された指定レー
トを通知すると共に、該新しい指定レートを上流ノード
(=ネットワークノード11)へ送出するよう指示を出
し、ステップS10へ進む。
【0034】ここで、ステップS9における指定レート
計算部8の動作(上流ノードへ通知する指定レートの計
算)を以下に説明する。上流ノード(=ネットワークノ
ード11)へ通知する指定レートR(t)は、下流ノー
ド(=ネットワークノード13)から通知される指定レ
ートf(t)に、本ネットワークノード12のRTT後
における空き容量X(t+T)に比例したレートを加え
ることにする。
【0035】なお、指定レートの通知信号を常に送出す
ることは不可能なので、指定レート更新周期W(>T)
を定義し、ネットワークノード12は、この指定レート
更新周期Wによる間隔で上流ノード(=ネットワークノ
ード11)に対し指定レートを通知する。この指定レー
ト更新周期Wは、指定レート計算部8と指定レート送出
タイマ9とで保持される。
【0036】これにより、指定レート計算部8は、指定
レート更新周期W内に空き容量推定部7で推定した空き
容量X(t+T)を消費するように、指定レートを次式
(3)で計算する。 R(t)=f(t)+{X(t+T)/W} ・・・・・・・・・・(3) ただし、指定レートR(t)はリンクの帯域幅の範囲内
とする。
【0037】ステップS10では、指定レート送信部4
が、指定レート送信タイマ9から指定レート送出の指示
を受けると、指定レート計算部8から受けとった新たな
指定レートを上流ノード(=ネットワークノード11)
に通知し、ステップS11へ進む。なお、このとき、指
定レート履歴保持部5は、該指定レートを履歴として保
存する。ステップS11では、指定レート通知後の経過
時間をカウントするタイマをリセットし、ステップS1
へ戻る。一方、ステップS4の判断結果が「NO」の場
合にも、ステップS1へ戻る。以上で、上記構成による
輻輳制御方法の動作説明を終了する。
【0038】以上により、RTT時間後においてキュー
がバッファ容量Lより小さい(X(t+T)>0)と予
想される場合、ネットワークノード12は、上流ノード
(=ネットワークノード11)へ通知する指定レートを
上げる方向に動く(R(t)=f(t)+α)。また、
キューがバッファ容量L付近(X(t+T)≒0)で
は、ネットワークノード12は、上流ノード(=ネット
ワークノード11)へ通知する指定レートと下流ノード
(=ネットワークノード13)から通知される指定レー
トとを等しくする方向に動く(R(t)≒f(t))。
また、キューがバッファ容量Lを超える(X(t+T)
<0)と予想される点に来ると、ネットワークノード1
2は、上流ノード(=ネットワークノード11)へ通知
する指定レートゆっくりと下げる方向に動き(R(t)
=f(t)−α)、輻輳状態からの回復を企る。
【0039】以上の動作により、ネットワーク全体のス
ループットを高く維持したまま、輻輳の広がりを押さえ
つつ、輻輳状態から回復することが可能となる。
【0040】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上流ノードの送出レートを下流ノードへの送出レー
トを基に指定することにより、ネットワーク全体のスル
ープットを落とすことなく、輻輳状態から回復できる。
また、制御遅延を考慮し、かつ、ネットワークワイドな
情報を用いていないので、ネットワークが高速化して
も、不適切な動作にならずに輻輳状態からの回復を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による輻輳制御方法を備
えたネットワークノードの構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示したネットワークノードを複数用いて
構成したネットワークの一例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による輻輳制御方法を備えたネット
ワークノードの動作例を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態におけるバッファの状態の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1……データ受信・保持部、 2……データ送出部、3
……送出レート受信部、 4……指定レート送信部、5
……指定レート履歴保持部、 6……輻輳検出部、7…
…空き容量推定部、 8……指定レート計算部、9……
指定レート送出タイマ、10,11,12,13……ネ
ットワークノード、14,15……端末

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自ノードの上流ノードの送出レートを自
    ノードの下流ノードへの送出レートに基づいて指定する
    過程と、 各ノードにおける制御遅延時間であるRTT(Round Tr
    ip Time )時間後のバッファの空き容量を、現在のバッ
    ファの空き容量と、上流ノードへ通知した指定レートの
    過去の履歴が示す上流から流入する最大のデータ量と、
    下流へ流出しているデータ量から推定する過程と、 そのバッファの空き容量を制御遅延時間よりも短い期間
    の間に使用する様に±α分を指定する過程と、 下流からの指定レートが最低に絞られた際のRTT時間
    後のバッファの空き容量を現在のバッファの空き容量
    と、上流ノードへ通知した指定レートの過去の履歴が示
    す上流から流入する最大のデータ量と、現在下流へ流出
    しているデータ量とから推定する事により輻輳状態を検
    出する過程と、 ネットワークの有効利用のための定期的なレート更新と
    輻輳状態を検出した時の輻輳状態からの回復のためのレ
    ート更新の過程と を有することを特徴とした輻輳制御方
    法。
  2. 【請求項2】 高速ネットワークにおける輻輳制御方法
    であって、 制御遅延であるRTT(Round Trip Time )時間後のバ
    ッファの空き容量を、下流ノードから通知された現在の
    指定レートと、上流ノードへ通知した指定レートの過去
    の履歴と、現在のバッファの空きバッファ容量とから推
    定する ことを特徴とした輻輳制御方法。
  3. 【請求項3】 高速ネットワークにおける上流ノードの
    送出レートを、下流ノードが定期的に指定するフロー制
    御であって、 各ネットワークノードは、下流への送出レートが最低に
    なったと仮定して、RTT時間後のバッファの空き容量
    を、下流ノードから通知される送出レートの最低値と、
    上流ノードへ通知した指定レートの過去の履歴と、現在
    のバッファの空きバッファ容量とから推定する ことによ
    り輻輳状態を検知した時に、 自ノードの下流ノードへの送出レートと、自ノードのR
    TT時間後の推定され るバッファ容量とに基づいて、自
    ノードの上流ノードの送出レートを更新する ことを特徴
    とした輻輳制御方法。
  4. 【請求項4】 高速ネットワークにおける輻輳制御方法
    であって、 制御遅延であるRTT(Round Trip Time )時間後のバ
    ッファの空き容量を、下流ノードから通知された現在の
    指定レートと、上流ノードへ通知した指定レートの過去
    の履歴と、現在のバッファの空きバッファ容量とから推
    定する ことにより輻輳状態を検知した時に、 制御を起動する ことを特徴とした輻輳制御方法。
  5. 【請求項5】 高速ネットワークにおける、上流ノード
    の送出レートを下流ノードが定期的に指定するフロー制
    御であって、 各ネットワークノードは、 下流への送出レートが最低になったと仮定して、現在の
    バッファの空き容量と、上流ノードへ通知した指定レー
    トの過去の履歴が示す、RTT時間内に到着するデータ
    の最大量とからRTT時間後のバッファの空き容量を
    定し、 この推定されたバッファの空き容量が負の値であった時
    に、輻輳状態を検知したとして、定期的なレートの更新
    以外に上流の送出レートを更新し、 定期的なレート更新時と輻輳を検知した時に更新する自
    ノードの上流ノードの送出レートを指示する新しい指定
    レートは、自ノードの下流ノードへの送出レート±αで
    指定し、 この±α分は、自ノードの下流ノードへの送出レートが
    一定であると仮定したときのRTT時間後の自ノードの
    バッファ容量を推定し、この推定されたバッファ容量を
    定期的にレートを更新する期間であるレート更新周期内
    にゼロとするように指定することを特徴とした輻輳制御
    方法。
JP03088396A 1996-02-19 1996-02-19 輻輳制御方法 Expired - Fee Related JP3388511B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03088396A JP3388511B2 (ja) 1996-02-19 1996-02-19 輻輳制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03088396A JP3388511B2 (ja) 1996-02-19 1996-02-19 輻輳制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09224025A JPH09224025A (ja) 1997-08-26
JP3388511B2 true JP3388511B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=12316143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03088396A Expired - Fee Related JP3388511B2 (ja) 1996-02-19 1996-02-19 輻輳制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3388511B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0948168A1 (en) * 1998-03-31 1999-10-06 TELEFONAKTIEBOLAGET L M ERICSSON (publ) Method and device for data flow control
US6700876B1 (en) 1999-07-29 2004-03-02 International Business Machines Corporation Congestion monitoring and message flow control in a blocking network
US8004697B2 (en) * 2005-09-30 2011-08-23 Xerox Corporation Method and system for adaptive control of IOT operation cycling
DE602007013786D1 (de) * 2007-12-06 2011-05-19 Alcatel Lucent Usa Inc Stauregelung in einem paketgeschalteten Datennetz
JP5409565B2 (ja) 2010-09-16 2014-02-05 株式会社日立製作所 トランスポート制御サーバ、トランスポート制御システム、及び、トランスポート制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09224025A (ja) 1997-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cardwell et al. Bbr: Congestion-based congestion control: Measuring bottleneck bandwidth and round-trip propagation time
Parsa et al. Improving TCP congestion control over internets with heterogeneous transmission media
KR100918731B1 (ko) 큐 버퍼를 제어하는 방법
KR0146020B1 (ko) 폭주 제어 방법 및 장치
KR100734497B1 (ko) 통신 신뢰성 및 스루풋을 향상시킨 무선 통신 시스템 및이것에 사용되는 재송신 타임아웃 결정 방법
US20020154602A1 (en) Method for improving TCP performance over wireless links
JPH09307561A (ja) トラヒック流量制御を行うatm交換機および重輻輳/軽輻輳判定装置
JP3309020B2 (ja) 送信スループット制御装置及び方法
KR20120016311A (ko) 네트워크 폭주 관리의 방법 및 시스템
JP3388511B2 (ja) 輻輳制御方法
CN104995883B (zh) 用信号通知拥塞的方法
US10361912B2 (en) Traffic switching method and apparatus
JPH1155314A (ja) データ転送制御方法
JPH08139806A (ja) データ集約方法及びデータ集約システム
US6614755B1 (en) Method for controlling congestion from a terminal in a frame relay network
Haas et al. Congestion Control by Adaptive Admission.
JP5468624B2 (ja) 通信システム、リング網の監視装置およびリング網の流量監視方法
JP2000216813A (ja) 誤り補償方法、並びに該方法を用いた誤り補償装置
JP2000216811A (ja) フロ―制御方法
JPH11187031A (ja) Atm交換機
JPH11225166A (ja) フロー制御方法
JP2893398B1 (ja) 輻輳制御方法
JP3445876B2 (ja) フレームリレー端末とその制御装置及び通信システム
CN114640635A (zh) Pfc死锁的处理方法及装置
JP2015231137A (ja) 転送制御装置、計算機システム及び管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees