JP2000216811A - フロ―制御方法 - Google Patents

フロ―制御方法

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JP2000216811A
JP2000216811A JP1411099A JP1411099A JP2000216811A JP 2000216811 A JP2000216811 A JP 2000216811A JP 1411099 A JP1411099 A JP 1411099A JP 1411099 A JP1411099 A JP 1411099A JP 2000216811 A JP2000216811 A JP 2000216811A
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Japan
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data
transmission
reception
ack
throughput
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JP1411099A
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English (en)
Inventor
Tadashi Enomoto
正 榎本
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Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激なスループットの変動にも対応でき、し
かも、ノイズ的な変動に過敏に反応することを抑制す
る。 【解決手段】 今回受信した(n)−ACKで送達確認
されたデータと所定個数を超えないもっとも以前に受信
した(n)−ACKで送達が確認されたデータとの差分
量を、両(n)−ACKの受信時刻差で除算して最新の
スループットを算出し、この推定スループットに基づき
送信ウィンドウサイズを算出する。また、急激な送信ウ
ィンドウサイズの変化があった場合にも、送信されるデ
ータが推定したスループットを越えないようにするた
め、1つの短い周期を区切り、周期内に送信可能なデー
タ量を周期の時間と推定スループットにより求め、その
周期内に送信可能な(n)−DATA量に制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロー制御方法に
関し、特に送信側で推定したスループットに基づいて送
信ウィンドウサイズを変更することによりフロー制御を
行うフロー制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、OSI参照モデルのトランスポ
ート層(第4層)では、TCPなどのコネクション型通
信プロトコルを用いて、ネットワークに依存せず、各通
信端末で動作する上位アプリケーション間すなわちエン
ド・ツー・エンドのデータ転送サービスが提供される。
【0003】このような通信プロトコルでは、トラフィ
ックの過負荷によりデータ転送の渋滞を回避するため、
フロー制御として、通信相手との間の実質的な転送速度
すなわちスループットに基づいて、送信ウィンドウサイ
ズを制御するものとなっている。従来のフロー制御で
は、所定の時間の間に通信相手からのACKにより送達
が確認されたデータ量をその固定時間で割ることによ
り、スループットを推定するものとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフロー制御方法では、所定の固定時間におけ
る送達確認データ量をスループットとして算出している
ため、新たなスループットを得るためには少なくとも固
定時間だけ時間が必要となり、スループットの変化に遅
れなく追従したフロー制御を実行することができないと
いう問題があった。さらに、受信応答の平均受信数が固
定時間の間では1未満となる低速回線には適用が難しい
という問題点があった。本発明はこのような課題を解決
するものであり、スループットの変化にも忠実に対応で
き、低速回線にも適用可能であり、しかも、ノイズ的な
変動に過敏に反応することを抑制する仕組みも備えたフ
ロー制御方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるフロー制御方法は、送信側で
は、所定範囲内でもっとも以前に受信された第2の受信
応答により確認されたデータ以降、新たに受信した第1
の受信応答により確認されたデータまでのデータ量を、
第1の受信応答を受信した時刻と第2の受信応答を受信
した時刻との時間差で除算することにより推定スループ
ットを算出し、この推定スループットと、転送データの
送信からそれぞれの転送データに対する受信応答の検出
までに要する受信応答検出時間(RTT)のうち最も小
さい最小受信応答検出時間との積を用いて、送信ウィン
ドウサイズを、直接、算出するようにしたものである。
【0006】また、所定の時間間隔の間に転送可能な最
大の送信データ量を、前記推定スループットと前記所定
の時間間隔との積で求められる周期内送信可能データ量
までに制限することにより、送信データ量が推定スルー
プットを越えないように制御するようにしたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施形態であるフロー
制御方法が適用される通信プロトコルのデータ転送制御
部を示す説明図である。以下、OSI参照モデルの第n
層で用いられる通信プロトコルのデータ転送制御部を例
に説明する。
【0008】第n層には、通信相手との間で所定のコネ
クションを設定・解放するコネクション設定解放制御部
11と、推定したスループットに基づいてフロー制御を
行うデータ転送制御部12とが設けられている。各層
は、隣接上位層からの「リクエスト(要求)」に応じて
「コンファメーション(確認)」を返送し、また必要に
応じて「インディケーション(指示)」を送信し「レス
ポンス(応答)」を受信することにより、隣接上位層と
の間で各種制御およびデータのやりとりが行われる。
【0009】また、通信相手の(n)層との間では、上
位層から要求された送信データ(n)−DATAを転送
し、受信側では送信側に対して受信確認(n)−ACK
を送信することにより、(n)−DATAの受信を送信
側に通知する。なお、(n)−DATA内に(n)−A
CKと同じ情報を設定することにより(n)−DATA
が(n)−ACK機能を併せ持つプロトコルの場合、以
下で用いる(n)−ACKには(n)−ACK機能を併
せ持つ(n)−DATAが含まれているものとする。
【0010】(n)−DATA送信履歴14はn層での
データ送信履歴情報であり、(n)−ACK受信履歴1
5はn層での受信側からの受信応答の受信履歴である。
最小RTT16は、過去の受信応答検出時間(ラウンド
トリップタイム:RTT)のうち最小のRTTであり、
最大ACK間隔26はスループット計算に直前に受信し
た(n)−ACKと最大何個前のACKの2つのACK
を使用するかを表している。
【0011】送信ウィンドウサイズ17は本方式で計算
した送信ウィンドウサイズ、推定スループット18は本
方式で計算した最新の推定スループット、相手受信ウィ
ンドウサイズ19は通信相手から通知された相手の受信
ウィンドウサイズである。送達未確認データ量20は送
信済データのうち相手から受信応答がなされていないデ
ータ量である。
【0012】また、送信済データ量更新時間間隔25は
周期内送信済データ量を更新するプログラムが起動され
る一定周期の時間間隔であり、周期内送信可能データ量
22は本方式により計算されたその周期内に送信可能な
データ量である。周期内送信済データ量21は、その周
期内に送信済のデータ量であり周期プログラムにより0
に初期設定される。
【0013】さらに、周期内送信可能データ量(繰り越
し)23は、推定スループット18が小さいために1周
期内に1つの(n)−DATAを送信できない場合にお
いても、周期内送信データ量の端数の累積をとることに
より、複数回の送信済データ量更新周期の後に1つの
(n)−DATA送信することを可能とするためのデー
タである。送信データ量27は、(n)−DATAを送
信する処理において、その時点での送信可能データ量を
示すデータである。
【0014】次に、図2を参照して、本発明の動作につ
いて説明する。図2本発明のフロー制御動作を示す状態
遷移フローである。以下では、OSI参照モデル第n層
のデータ転送処理におけるフロー制御を例に説明する。
なお、ここでは、データ転送開始後の処理動作について
説明し、他の事象、例えばデータ転送の開始・終了時な
どの処理動作についての説明は省略する。
【0015】送信側第n層のデータ制御部により、送信
側から送信した第n層のデータ、すなわち(n)−DA
TAが送信される。これが受信側で正常に受信された場
合、受信側第n層データ転送制御部(図示せず)は、受
信した(n)−DATAの受信確認、すなわち(n)−
ACKを送信側に対して返送する。
【0016】なお、この(n)−ACKにより、受信確
認されたデータの位置を示す受信シーケンス番号(アク
ノリッジ・ナンバ:ACK)や、受信側で受信可能なデ
ータ量を示す受信ウィンドウサイズ(ウィンドウ:WN
DW)などの制御情報が送信側に通知される。
【0017】送信側のデータ転送制御部12では、AC
Kまたはタイムアウトまたは送信済データ量更新周期待
ち状態(以下、イベント待ち状態と記す:ステップ10
0)において、受信側からの(n)−ACKを受信した
場合には(ステップ101)、その(n)−ACK受信
シーケンス番号を確認し、(n)−ACK受信履歴15
を参照して、前回通知された受信シーケンス番号と今回
通知されたものを比較する(ステップ102)。
【0018】ここで、受信シーケンス番号が更新されて
いない場合は(ステップ102:NO)、受信側で新た
にデータが受信処理されておらず、送信ウィンドウサイ
ズの更新処理が不要であると判断して、イベント待ち状
態(ステップ100)に戻る。また、受信シーケンス番
号が更新されている場合は(ステップ102:YE
S)、図3に示すような、ACK受信履歴更新処理(ス
テップ103)に移行する。
【0019】図3はACK受信履歴更新処理を示すフロ
ーチャートである。まず、(n)−ACK受信履歴15
に、今回受信した(n)−ACKの受信時刻と確認デー
タすなわち受信シーケンス番号を登録し(ステップ3
0)、送達未確認データ量20から、今回受信した
(n)−ACKにて送達が確認されたデータ量を減算し
(ステップ31)、処理を終了する。このACK受信履
歴更新処理(ステップ103)の後、図4に示すような
最小RTT算出処理(ステップ104)に移行する。
【0020】図4は、最小RTT算出処理を示すフロー
チャートである。まず、(n)−ACK受信履歴15か
ら今回受信した(n)−ACKの受信時刻をTrとして
取得するとともに、(n)−DATA送信履歴14か
ら、今回受信した(n)−ACKにより受信確認された
(n)−DATA送信時刻Tsを取得する。そして、こ
の受信時刻Trと送信時刻Tsとの時間差を求めること
により、今回受信した(n)−ACKに関する受信応答
検出時間RTT(WRTT)を算出する(ステップ4
0)。
【0021】ここで、今回得られたWRTTと、通信開
始から今までに算出したRTTのうち最も小さい値の最
小RTT16とを比較し(ステップ41)、今回得られ
たRTTの方が小さい場合にのみ(ステップ41:YE
S)、最小RTT16を更新記憶し(ステップ42)、
処理を終了する。このように最小RTT算出処理104
を実行した後、図5に示すような、推定スループット算
出処理(ステップ105)を実行する。
【0022】図5は推定スループット算出処理を示すフ
ローチャートである。まず、(n)−ACK受信履歴1
5に登録されている履歴の登録数をKとして取得する
(ステップ50)。次に、Kが2以上かを判定し(ステ
ップ51)、Kが1以下の場合は(ステップ51:N
O)処理を終了する。一方、Kが2以上の場合は(ステ
ップ51:YES)、Kと最大(利用)ACK間隔26
とを比較し大きくない方をNとして取得する(ステップ
52)。
【0023】次に(n)−ACK受信履歴15と(n)
−DATA送信履歴14とから、N個前の(n)−AC
Kにより受信が確認されたデータ以降から、今回受信し
た(n)−ACKにより受信が確認された(n)−DA
TAまでに受信が確認されたデータ量(m)を算出す
る。
【0024】そして、(n)−ACK受信履歴15か
ら、今回受信した(n)−ACKの受信時刻Tr(m)
とN個前の(n)−ACK受信時刻Tr(m)との差で
除算することにより、今回受信した(n)−ACKに基
づく最新の推定スループットを算出し推定スループット
18として記憶する(ステップ53)。このようにし
て、推定スループット算出処理(ステップ105)を実
行した後、図6に示すような、送信ウィンドウサイズ
(転送データ量)算出処理(ステップ106)を実行す
る。
【0025】図6は、送信ウィンドウサイズ算出処理を
示すフローチャートである。まず、(n)−ACK受信
履歴15に登録されている履歴の登録数をKとして取得
する(ステップ60)。次に、Kが2以上であるかどう
かを判定し(ステップ61)、Kが1以下の場合は(ス
テップ61:NO)、送信ウィンドウサイズ17に最小
ウィンドウサイズの2倍の値を設定して(ステップ6
2)、処理を終了する。
【0026】一方、Kが2以上である場合は(ステップ
61:YES)、最小RTT16と推定スループット1
8との積を相手受信ウィンドウサイズ19と比較し、大
きくない方の値をaとして取得する(ステップ63)。
そして、aと最小ウィンドウサイズの2倍の値とを比較
し、小さくない方を送信ウィンドウサイズに設定し(ス
テップ64)、処理を終了する。
【0027】なお、最小ウィンドウサイズは、通常、デ
ータ転送制御に用いるプロトコルによりあらかじめ設定
されている。このようにして、送信ウィンドウサイズ算
出処理(ステップ106)を実行することにより、最新
の推定スループット18に基づく送信ウィンドウサイズ
17を算出した後、図7(a)に示す周期内送信可能デ
ータ量算出処理(ステップ107)を実行する。
【0028】図7(a)は周期内周期内送信可能データ
量算出処理を示すフローチャートである。まず、(n)
−ACK受信履歴15に登録されている履歴の登録数を
Kとして取得する(ステップ71)。次に、Kが2以上
であるかどうかを判定し(ステップ72)、Kが1以下
の場合は(ステップ72:NO)周期内送信可能データ
量に最小ウィンドウサイズの2倍の値を設定する。
【0029】一方、Kが2以上の場合は(ステップ72
YES)、周期内送信済データ量更新時間間隔25と推
定スループット18の積に周期内送信可能データ量(繰
り越し)23を加えたものを周期内送信可能データ量2
2に設定する(ステップ74)。このようにして、周期
内送信可能データ量22を算出した後に、図7(b)に
示す送信可能データ量算出処理(ステップ108)を実
行する。
【0030】図7(b)は送信可能データ量算出処理を
示すフローチャートである。まず、送信ウィンドウサイ
ズ17から送達未確認データ量20を減算した値と、周
期内送信可能データ量22から周期内送信済データ量2
1を減算した値のうち、大きくない方の値を送信可能デ
ータ量27に設定し(ステップ75)、処理を終了す
る。このようにして、送信可能データ量27を算出した
後、送信待ちキュー24に送信待ちデータが存在してお
り、送信可能データ量27がその送信待ちデータのデー
タ量より小さくない条件が成り立つあいだ(ステップ1
09:YES)、次の処理を実行する。
【0031】まず、送信待ちデータを送信した後(ステ
ップ110)、送信可能データ量27から送信したデー
タのデータ量を減算し、周期内送信済データ量21およ
び送達未確認データ量20のそれぞれに、送信したデー
タのデータ量を加え、(n)−DATA送信履歴に送信
シーケンス番号と時刻を登録する(ステップ111)。
一方、送信待ちキュー24に送信待ちデータが存在して
いない場合、または送信可能データ量27がその送信待
ちデータのデータ量よりも小さくなった場合は(ステッ
プ109:NO)、処理を終了してイベント待ち状態
(ステップ100)に戻る。
【0032】つぎに、イベント待ち状態(ステップ10
0)において、(n)−DATA送信から所定期間経過
前に(n)−ACKが受信されなかった場合は、(n)
−ACK待ちタイムアウトが発生する(ステップ11
2)。この場合は、図8に示す履歴データクリア処理
(ステップ113)を実行する。
【0033】図8は、履歴データクリア処理を示すフロ
ーチャートである。まず、ACK受信履歴データの登録
数を0とすることにより、(n)−ACK受信履歴15
をクリアする(ステップ80)。そして、DATA送信
履歴データの登録数を0とすることにより(n)−DA
TAの送信履歴をクリアする(ステップ81)。
【0034】続いて、送達未確認データ量20を0にし
(ステップ82)、最小RTT16の値を十分大きい値
(∝)として(ステップ83)、次の(n)−ACK受
信時に算出されるRTTが最小RTT16として登録し
直されるようにして処理を終了した後に、前述した図2
の最小RTT算出処理(ステップ104)以降の処理を
実行する。
【0035】また、イベント待ち状態(ステップ10
0)において、送信済データ量更新時間間隔毎25に、
送信済データ量更新周期の通知がなされ(ステップ11
5)、これに応じて図9に示す周期内送信済データ量更
新処理(ステップ116)が実行される。図9は周期内
送信済データ量更新処理を示すフローチャートである。
まず、周期内送信可能データ量22から周期内送信済デ
ータ量21を減算して、周期内送信可能量22の残量を
算出する(ステップ90)。
【0036】この残量を1つの(n)−DATAにて送
信可能な最大データ量である最大データ長で除算した剰
余を、周期内送信可能データ量(繰り越し)23に設定
する(ステップ91)。そして、周期内送信済データ量
21を0に初期設定して(ステップ92)、処理を終了
した後、前述の図2の送信可能データ量算出処理(ステ
ップ108)以降を実行する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、送信側
において、所定範囲内でもっとも以前に受信された第2
の受信応答(ACK)により確認されたデータ以降、新
たに受信した第1の受信応答(ACK)により確認され
たデータまでのデータ量を、第1の受信応答を受信した
時刻と第2の受信応答を受信した時刻との時間差で除算
することにより推定スループットを算出し、この推定ス
ループットと、転送データの送信からそれぞれの転送デ
ータに対する受信応答の検出までに要する受信応答検出
時間(RTT)のうち最も小さい最小受信応答検出時間
との積を用いて、送信ウィンドウサイズを、直接、算出
するようにしたものである。したがって、従来のよう
に、所定の固定時間の間に通信相手からの受信応答によ
り送達が確認された総データ量を、その固定時間で除算
することにより、スループットを推定するものと比較し
て、受信応答が検出されるごとに新たなスループットを
得ることができ、スループットの変化に遅れなく追従す
るフロー制御を実行することができる。
【0038】また、例えば第nレイヤにおいて、(n−
1)レイヤ以下の処理方法等の要因により、第nレイヤ
でのACKすなわち(n)−ACKの受信時間間隔が
(n)−ACK受信毎に大きく変動する場合があるが、
N個前の(n)−ACKと新たに受信した(n)−AC
Kの2つのACKを使用することによりこのようなノイ
ズ的な成分を除去しながら、スループットの変化に遅れ
なく追随可能となる。これは、例えばノイズ成分を±δ
とし、(n)−ACKを受信する平均時間間隔をT_A
ck_Intとしたときのスループット推定式の分母
が、N=1の場合はT_Ack_Int±2δであるの
に対して、N個前の(n)−ACKを使用する場合はN
×T_Ack_Int±2δとなって、ノイズ成分±δ
の影響が1/Nに減少するからである。さらに、スルー
プットの検出周期が固定されてなく、所定時間間隔内の
転送可能データ量の制限においても端数部分を次周期に
繰り越す処理を行っているため、低速の通信回線にも適
用できる。
【0039】また、推定スループットが急激に増加しそ
れに伴い送信ウィンドウサイズが大幅に増加した場合、
所定の時間間隔の間に転送可能な最大の送信データ量
を、推定スループットと所定の時間間隔との積で求めら
れる周期内送信可能データ量までに制限することによ
り、送信データ量が推定スループットを越えないように
制御するようにしたものである。これにより、例えば通
信開始時等に送信ウィンドウサイズが小さな初期値から
スループットが初めて推定されることに伴い数百倍等に
急激に増加した場合でも、推定スループット以下の割合
でデータ転送が可能となり、ネットワークに推定スルー
プットに基づく値を大幅に越える大量のデータを急激に
送ることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるフロー制御方法
が適用される通信プロトコルのデータ転送制御部を示す
説明図である。
【図2】 本発明のフロー制御の処理動作を示す状態遷
移フローである。
【図3】 ACK受信履歴更新処理を示すフローチャー
トである。
【図4】 最小RTT算出処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】 推定スループット算出処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】 送信ウィンドウサイズ算出処理を示すフロー
チャートである。
【図7】 周期内周期内送信可能データ量算出処理を示
すフローチャート、および送信可能データ量算出処理を
示すフローチャートである。
【図8】 履歴データクリア処理を示すフローチャート
である。
【図9】 周期内送信済データ量更新処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
11…設定解放制御部、12…データ転送制御部、13
…プログラム、14…(n)−DATA送信履歴、15
…(n)−ACK受信履歴、16…最小RTT、17…
送信ウィンドウサイズ、18…推定スループット、19
…相手受信ウィンドウサイズ、20…送達未確認データ
量、21…周期内送信済データ量、22…周期内送信可
能データ量、23…周期内送信可能データ量(繰り越
し)、24…送信待ちキュー、25…送信済データ量更
新時間間隔、26…最大ACK間隔、27…送信可能デ
ータ量。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側から送信した転送データが受信側
    で受信されたことを示す受信側からの受信応答に基づい
    て、順次、送信側から転送データを送信するとともに、
    送信側で推定した受信側へのデータ転送に対するスルー
    プットに応じて送信ウィンドウサイズを変更することに
    よりデータ転送量を制御するフロー制御方法において、 送信側では、 所定範囲内でもっとも以前に受信された第2の受信応答
    により確認されたデータ以降、新たに受信した第1の受
    信応答により確認されたデータまでのデータ量を、第1
    の受信応答を受信した時刻と第2の受信応答を受信した
    時刻との時間差で除算することにより推定スループット
    を算出し、 この推定スループットと、転送データの送信からそれぞ
    れの転送データに対する受信応答の検出までに要する受
    信応答検出時間(RTT)のうち最も小さい最小受信応
    答検出時間との積を用いて、送信ウィンドウサイズを、
    直接、算出することを特徴とするフロー制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフロー制御方法におい
    て、 所定の時間間隔の間に転送可能な最大の送信データ量
    を、前記推定スループットと前記所定の時間間隔との積
    で求められる周期内送信可能データ量までに制限するこ
    とにより、送信データ量が推定スループットを越えない
    ように制御することを特徴とするフロー制御方法。
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