JP3387523B2 - 熱交換器製造方法、装入空気冷却器及び熱交換器 - Google Patents

熱交換器製造方法、装入空気冷却器及び熱交換器

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JP3387523B2 JP15426192A JP15426192A JP3387523B2 JP 3387523 B2 JP3387523 B2 JP 3387523B2 JP 15426192 A JP15426192 A JP 15426192A JP 15426192 A JP15426192 A JP 15426192A JP 3387523 B2 JP3387523 B2 JP 3387523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器に関し、特
に、内燃エンジン系にいわゆる装入空気冷却器として使
用するのに適するアルミニウム製熱交換器及びその製造
方法に関する。ここで、「装入空気」とは、ターボチャ
ージャー等から内燃エンジン等へ燃焼用空気として装入
される空気のことをいう。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジン系には、いろいろな理由か
らターボチャージャー(排気タービン過給機)が使用さ
れることが多くなっている。周知のように、ターボチャ
ージャーは、エンジンからの履きによって駆動されるタ
ービンホイールを有しており、タービンホイールが回転
圧縮機を駆動するようになされている。この回転圧縮機
が空気を圧縮して内燃エンジンの燃焼室へ導入する。こ
の種のシステムは、残余の排気ガスが仕事をすることな
く膨脹せしめられたときに生じる廃エネルギーの一部を
回収し、内燃エンジンだけによって達成される圧縮比よ
り高い圧縮比を達成することを可能にする。
【0003】入来燃焼用空気はがターボチャージャーに
よって圧縮されると、同時に熱を発生するので密度が減
少することは古くから知られている。従って、圧力を一
定とした場合、ターボチャージャーからの単位容量当り
の高温空気に含有される燃焼用酸素の量は、同一容量の
低温空気に含有される燃焼用酸素の量より少ない。この
ことは、内燃エンジンの1作動サイクル中に燃焼させる
ことができる燃料の量を制限し、ひいては内燃エンジン
の出力を制限する要因となる。従って、特に自動車の場
合には、圧縮機の各段と段の間、又は、ターボチャージ
ャーの圧縮機側と内燃エンジンのための吸気マニホール
ド(又はその均等物)との間に、いわゆる装入空気冷却
器(チャージ・エア・クーラー)が設けられている。タ
ーボチャージャーからの高温の燃焼用空気は、この装入
空気冷却器を通してエンジンへ送られる。それと同時
に、周囲空気が、燃焼用空気から隔離されているが燃焼
用空気と熱交換関係をなす流路で装入空気冷却器を通し
て送給される。その結果、燃焼用空気の密度を増大させ
るように燃焼用空気の冷却が行われ、従って、燃焼を支
持するためにエンジンへ送られる装入空気の単位量当り
の酸素含有量を増大させる。
【0004】たとえ燃焼用空気の増大した圧力と周囲圧
との圧力差が比較的小さい場合であっても、装入空気冷
却器は比較的応力を受け易い環境下で作動する。通常、
装入空気冷却器は自動車の内燃エンジン系に使用される
ので、自動車が地面を走行する際に大きな振動及び衝撃
を受ける。更に、装入空気冷却器は、エンジンが切り入
りされるときのみならず、エンジンの変速運転のときに
も、熱サイクル(即ち、加熱と冷却の交互サイクル)を
受ける。エンジンスピードの変化とともに、装入空気冷
却器のタンク内の燃焼用空気の流速が変化する結果とし
て、装入空気冷却器の隣り合う伝熱管の間で14℃もの
温度勾配が生じることがあり、長期間に亙って管とヘッ
ダーとの接合部に大きな応力を受けることになる。
【0005】装入空気冷却器は、たとえ周囲圧よりそれ
ほど高い圧力下で作動しなくても、多量の燃焼用空気を
最小限の流れ抵抗でエンジンへ送給しなければならない
ので、比較的大きな表面積を有する大きな流路が用いら
れる。表面積の大きな管壁の内外間の圧力差が極めて小
さなものであっても、当業者には周知のように、相当大
きな力が作用し、従って、装入空気冷却器に一層の応力
が及ぼされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内燃エンジ
ンのための装入空気冷却器のような熱交換器に随伴する
上述した諸問題の1つ又はそれ以上を解決することを企
図したものである。従って、本発明の目的は、改良され
た熱交換器を提供することであり、特に、装入空気冷却
器として使用するための改良された熱交換器、及び、そ
のような熱交換器を製造する方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、熱交換器を製造する方法であって、
(a)平行に離隔した複数の管とそれらの管の間に介設
されたフィンを有し、管とフィンの間の界面にろう付け
金を有するフィン付管束を準備し、(b)両面にろう付
け金を被覆された金属の溝形材を準備し、(c)前記溝
形材のウエブに、前記各管の断面形状に対応する断面形
状を有し、それらの管の間の公称間隔に対応する間隔で
配置されており、該ウエブから該溝形材の両側辺の延長
方向に延長した周縁フランジを備えた一連のスロットを
形成し、それによって該溝形材をヘッダープレートして
成形し、(d)前記各管をヘッダープレートの各対応す
るスロットに挿入して該スロットの周縁フランジに係合
させることによって該ヘッダープレートを前記フィン付
管束に組付け、(e)金属製タンクを前記ヘッダープレ
ートの、前記フィン付管束が延長している側とは反対側
の面に組付け、(f)上記工程(e)から得られた組立
体をろう付け条件に露呈させて、前記各フィンを前記各
管に、前記各管を前記各フランジに、そして前記ヘッダ
ープレートを前記タンクにろう付けすることから成る熱
交換器製造方法を提供する。好ましい実施例では、前記
ヘッダープレート、管及びタンクは、主としてアルミニ
ウムで形成する。
【0008】特に好ましい実施例では、前記工程(c)
は、最初に前記溝形材のウエブに前記各管の断面積より
小さいサイズの初期細長孔をそれらの管の間の公称間隔
に対応する間隔で形成し、次いで、該各管の断面形状と
同様の断面形状を有するパンチを該各初期細長孔を通し
て打抜くことによって前記スロット及び周縁フランジを
形成することによって行う。
【0009】前記各管は扁平管であってよく、前記各ス
ロットは細長く、前記両側辺の間に延長させる。このよ
うな実施例では、前記各周縁フランジを該各スロットの
両端のところで該両側辺に実質的に接触させる。それに
よって、タンク及びヘッダープレートのサイズ(奥行方
向の寸法)を一定とした場合、扁平管の長径に対応する
熱交換器のコア(本体部分)の奥行を最大限にすること
ができる。
【0010】前記パンチを打抜く工程は、前記工程
(d)において各管をそれぞれ対応する各スロット内へ
カム作用により案内するためのパイロット表面を形成す
るために前記ウエブの、前記周縁フランジの突出してい
る側とは反対側の面に各スロットの全周の少くとも一部
分を囲繞する凹面状のカム表面を形成する操作を含むも
のとすることができる。
【0011】本発明は、又、熱交換器を製造する方法で
あって、(a)平行に離隔した複数の管とそれらの管の
間に介設されたフィンを有するフィン付管束を準備し、
(b)ウエブと両側辺を有する溝形材を準備し、(c)
前記溝形材のウエブに、前記各管の断面形状に対応する
断面形状を有し、それらの管の間の公称間隔に対応する
間隔で配置されており、該ウエブから該溝形材の両側辺
の延長方向に延長した周縁フランジを備えた一連のスロ
ットを形成し、更に、各管をそれぞれ対応する各スロッ
ト内へカム作用によ案内するためのパイロット表面を形
成するために該ウエブの、該周縁フランジの突出してい
る側とは反対側の面に各スロットの全周の少くとも一部
分を囲繞する凹面状のカム表面を形成し、(d)前記工
程(c)から得られたヘッダープレートを前記管束に衝
接して両者を互いに接近させる方向に相対的に移動さ
せ、それによって、前記各管を対応する前記カム表面に
最初に接触させることにより案内して、又はそのような
案内をすることなく、該各管を対応するスロットに挿入
し、(e)タンクを前記溝形材の両側辺の間に嵌合し、
(f)前記各管及びタンクを前記溝形材に接合すること
から成る熱交換器製造方法を提供する。好ましい実施例
では、前記工程(f)は、ろう付けによって行われる。
【0012】本発明は、又、各々、熱交換流体ポートと
ヘッダープレート受容開口を有し、該熱交換流体ポート
の位置から漸次減少する断面積を有する互いに離隔して
対置した第1及び第2タンクと、該第1及び第2タンク
にそれぞれ1つづつ付設された1対のヘッダープレート
と、該1対のヘッダープレートの間に互いに平行に間隔
をおいて延設された複数の扁平な管と、該管の間にそれ
らの管に衝接するようにして介設されフィンとから成
り、前記各ヘッダープレートは、平坦な中央ウエブと、
該ウエブの両側に連接した平行な側辺を有する細長溝形
材によって形成されており、該各ヘッダープレートの各
側辺は、対応する前記ヘッダープレート受容開口の各側
縁に隣接して該側縁に密封状態に接合されており、各ヘ
ッダープレートのウエブは、実質的に一方の側辺から他
方の側辺にまで延長した複数の互いに離隔した細長スロ
ットを有し、該各スロットは、該ウエブの、該両側辺が
突出している側と同じ側の面に周縁フランジを有してお
り、該各周縁フランジは、該各スロットの両端のところ
で該両側辺に実質的に接触しており、各スロットの全周
の少くとも一部分は、該ウエブの、周縁フランジの突出
している側とは反対側の面において、各管をそれぞれ対
応する各スロット内へカム作用により案内するための凹
面状のパイロット表面によって囲繞されており、前記各
管の両端は、それらに整列した前記1対のヘッダープレ
ートの対応するスロットに挿入されていることを特徴と
する熱交換器を提供する。
【0013】特に好ましい実施例では、この熱交換器
は、内燃エンジンに使用するための装入空気冷却器とす
る。第1及び第2タンクは、それぞれの熱交換流体ポー
トの位置から漸次減少する断面積を有する形態とし、蛇
行フィンを管と管の間に介設し、管に接合する。
【0014】特に好ましい実施例においては、前記各ヘ
ッダープレートは、その両面にろう付け金を被覆された
アルミニウム製であり、前記各スロットの周りの周縁フ
ランジの内側表面は、該ヘッダープレートのろう付け金
を被覆された一方の面によって形成されており、前記各
管は、アルミニウム製であり、ヘッダープレートの該一
方の面によって形成された周縁フランジの内側表面上の
ろう付け金により該ヘッダープレートにろう付けし、前
記各側辺の互いに対面する側の面は、該ヘッダープレー
トのろう付け金を被覆された他方の面によって形成され
ており、前記各タンクは、アルミニウム製であり、前記
ヘッダープレートの他方の面上のろう付け金によって該
ヘッダープレートにろう付けする。
【0015】
【実施例】図1を参照すると、本発明に従って構成され
た熱交換器の一実施例が、装入空気冷却器の形で示され
ている。ただし、本発明の利点は、装入空気冷却器以外
の熱交換器においても得られるので、本発明は装入空気
冷却器に限定されるものではない。図1に示された装入
空気冷却器は、そのヘッダープレート(単に「ヘッダ
ー」とも称する)を除いては慣用の構造である。このこ
とを念頭において以下に図1の装入空気冷却器の構造を
説明する。
【0016】装入空気冷却器は、好ましくはアルミニウ
ムで形成された1対の対置したタンク10,12を有す
る。タンク10,12は、それぞれタンクのほぼ全長に
亙って上下方向に延設された長方形のヘッダープレート
受容開口14,16を有している。これらのヘッダープ
レート受容開口(以下、単に「開口」と称する)14,
16は、それぞれ後述するヘッダープレート26,28
を受容するための開口である。タンク10,12は、
又、それぞれの上端に図1でみて裏側に開口した熱交換
流体ポート18,20を有している。これらのポート1
8,20の一方は、周知の態様で内燃エンジン系の一部
を構成するターボチャージャー(図示せず)の空気吐出
口に接続され、他方のポートは、やはり周知の態様で最
終的に内燃エンジンの吸気側に接続される。
【0017】各タンク10,12は、その重量を最少限
にし、しかも、良好な流れ分布のための十分な流れ断面
積を提供するように、それぞれのポート18,20から
下方へ符号22,24で示されるようにテーパさせてあ
る。従って、タンク18,20の内部の断面積は、ポー
ト18,20から下方へ離れるに従って漸次減少してい
る。
【0018】タンク10,12の開口14,16は、そ
れぞれ溝形ヘッダープレート26,28によって完全に
覆われる。ヘッダープレート26と28は、同じ構造の
ものとすることができるので、以下の説明では一方のヘ
ッダープレートだけについて説明する。ヘッダー26と
28の間にフィン付管束30が延設されている。管束3
0は、3つの構成部品、即ち、上下に配置された側板3
2,34と、ヘッダー26と28の間に延長し、それぞ
れのタンク10,12の内部に突入してタンクの内部と
流体連通する複数の平行な細長扁平管36と、隣り合う
扁平管36の間又は扁平管36とそれに隣接する側板3
2又は34との間に介設された蛇行(ジグザグ)フィン
38とから成っている。図1にみられるように、側板3
2,34は、ヘッダー26と28の間の距離より僅かに
短い。
【0019】ここで、本発明の実施例の説明を一旦中断
し、本発明の理解を容易にするために図2及び図3を参
照して従来技術のヘッダーの構造を説明する。上述した
ように、本発明のヘッダー26,28は溝形材で形成さ
れており、その点では図2に示される従来技術のヘッダ
ー40となんら変わるところはない。図2に示された従
来技術のヘッダー40は、平坦な中央ウエブ42と、そ
の両側に連接した平行な側辺44,46を有する溝形材
である。このウエブ42には、管36の間の公称間隔に
対応する間隔で配置され、側辺44と46の間に細長く
延長した複数の互いに離隔した一連の細長スロット48
が形成されている。各スロット48の長さは、各扁平管
36の断面の長手の長さに等しい。この従来のヘッダー
40においては、スロット48の両端50は、側辺4
4,46の内側面(図2にそれぞれ点線52,54で示
されている)にまでは延長しておらず、その手前で終端
している。通常、各管36は、それぞれ対応するスロッ
ト48内に挿入されろう付けされる。
【0020】装入空気冷却器の一部として使用される
と、ヘッダー40は、その側辺44と46の間の表面に
可変圧力を受ける。即ち、各スロット48の周りのウエ
ブ42の面が対応するタンク10又は12内の圧力変動
に応動してあたかもダイアフラムのように撓む。その結
果、管36とヘッダー40との接合部が撓みを受け、応
力と疲労の結果として破断し易い。
【0021】この問題に遭遇して、従来技術は、図3に
示されるようなヘッダー60を開発した。このヘッダー
60も、やはり、平坦な中央ウエブ62と、その両側に
連接した平行な側辺64,66を有する溝形材である。
管36を受容するような形状とされたウエブ62の細長
スロット68は、側辺64と66の間に延長している。
ただし、このヘッダー構造においては、各スロット68
の両端70は、側辺64,66の内側面(図3にそれぞ
れ点線72,74で示されている)にまで延長してい
る。即ち、図2のヘッダー構造において各スロット48
の端部50とそれに近接する側辺44又は46の内側面
52又は54との間に存在していたウエブ42の部分
が、図3のヘッダー構造では除去されている。この構造
の故に、図3のヘッダーでは、図2のヘッダー構造にみ
られた「ダイアフラム状撓み」作用を大幅に減少又は完
全に排除することができた。
【0022】しかしながら、図3のヘッダー構造は、図
2のヘッダー構造にみられた他の欠点を依然として有し
ている。例えば、ウエブ62の横断方向(幅方向)の剛
性は、望ましいレベルにまで達していない。又、アルミ
ニウム製の管36をヘッダーのスロット68又は48に
挿入してろう付けするためには、ろう付け金をウエブ6
2又は42の表面からスロット68又は48の周縁との
間を通してスロット68又は48内へ流し込むか、ある
いは、管36自体にろう付け金を被覆(クラッド)して
おかなければならない。前者の場合、管とヘッダーとの
間に不完全な又は弱い接合部が形成される確率が高く、
後者の場合は、管36の両端のろう付け金(クラッド)
だけを利用するのにすべての管36の全長にろう付け金
を被覆しなければならないので不当に費用がかかる。
【0023】更に、図2及び3のヘッダー構造は、フィ
ン付管束30との組立て作業が困難であるという点にお
いても問題があった。通常、フィン付管束30は、固定
具に固定されて形成され、固定具に固定されたままに保
持される。ヘッダープレート26,28をこのフィン付
管束30の両端に位置づけし、ヘッダープレートの各ス
ロットを各管36の両端に整列させる。次いで、フィン
付管束30の側板32,34の一方又は両方にそれらの
側板を互いに引きつける方向の側方押圧力をかけた状態
で、両ヘッダープレート26,28をそれぞれ対応する
管36の端部に向けて相対的に移動させる。フィン付管
束30の側板32,34にかける側方押圧力は、各管3
6の両端を各ヘッダープレートの各スロット48又は6
8に容易に挿入することができるように、フィン付管束
30を圧縮して管36の両端をヘッダープレートのスロ
ットとの整列関係を維持するためのものである。しかし
ながら、この作業はかなり時間のかかる作業であり、さ
りとて、この作業の迅速化を図るために管36の端部を
受容し易くするようにスロット48又は68を大きくし
たとすれば、以後のろう付け工程における管とヘッダー
との適正な接合部の形成を困難にするという問題が生じ
る。
【0024】以上のことを念頭において、本発明の改良
されたへッダー26,28の構造を説明する。ヘッダー
26と28は同じ構造であるから、ヘッダー26につい
てのみ説明する。図4〜8にみられるように、本発明の
ヘッダー26は、平坦な中央ウエヴ80と、その両側に
連接した平行な側辺82,84を有する溝形材である。
本発明によれば、ヘーダー26は、通常、アルミニウム
で製造し、そのアルミニウムの両面にろう付け金を被覆
(クラッド)する。
【0025】このウエブ80には、管36の間の公称間
隔に対応する間隔で配置され、側辺82と84の間に細
長く延長した複数の互いに離隔した一連の細長スロット
8686が形成されている。各スロット86は、各管の
断面形状に対応する断面形状を有し、各スロット86の
長さは、各扁平管36の断面の長手の長さに等しい。図
5及び6にみられるように、各スロット86の周縁は、
側辺82と84の間に位置する周縁フランジ88,9
0,92,94によって全周に亙って囲繞されている。
周縁フランジ88,90,92,94は、ウエブ80か
ら両側辺82,84の延長方向に延長しており、2つの
細長い側部フランジ部分88,90(図5参照)と、2
つの円弧状端部フランジ部分92,94(図6参照)か
ら成っている。図8にみられるように、これらのフラン
ジ部分が、連続した一体の周縁フランジ88,90,9
2,94を形成しており、端部フランジ部分92,94
は、隣接するヘッダープレートの側辺82,84に実質
的に衝接している(図6)。従って、この構成は、図3
に示されるヘッダー60の構造の場合と同様に、スロッ
ト86をヘッダープレートの側辺82,84にまで延長
した形とし、各スロット86の端部とそれに近接する側
辺82,84の内側面との間にウエブ80の壁が存在し
ないので、上述した「ダイアフラム状撓み」作用を最少
限にし、あるいは完全に排除することができる。
【0026】更に、スロット86を端部フランジ部分9
2,94が対応する側辺82,84に衝接している点に
まで延長させたことにより、タンク10,12及び、又
はヘッダー26,28のサイズ(奥行方向の寸法、即ち
図1の紙面に対して垂直な方向の寸法)を一定とした場
合、コア(フィン付管束30によって構成される熱交換
器の本体部分)の奥行(管36が扁平管である場合、扁
平管の長径寸法)を最大限にすることができる。この構
成は、大抵の場合、コアの正面面積を増大させることな
く、効率を高めることを可能にする。加えて、側部フラ
ンジ部分88,90は、ウエブ80の平面に対して実質
的に直角をなしているので、ウエブ80をその横断方向
即ち幅方向に対して補剛する働きをし、図2,3に示さ
れる従来技術のヘッダー40,60に比べてウエブ80
の幅方向の剛性を高めることができる。側部フランジ部
分88,90は、又、ウエブ80の平面に対して垂直な
方向の剛性をも増大させる。
【0027】本発明によれば、各スロット86を囲繞す
る周縁フランジ88,90,92,94を設けることに
加えて、ウエブ80の、周縁フランジの突出している側
とは反対側の面に各スロット86の全周の少くとも一部
分を囲繞する凹面状のカム表面即ちパイロット表面を形
成する。この凹面状カム表面は、各スロット86の長手
に沿って延長した細長部分96と、各スロット86の端
部に位置する端部分98を有する。凹面状カム表面9
6,98はヘッダー26の管受容側の面にあるので、組
立の際にヘッダー26と管36を相対的に近づける方向
に移動させたとき、対応するスロット86に適正に整合
しなかった管は、カム表面96,98に衝接し、そのカ
ム作用によってスロット86に整合せしめられ、スロッ
ト内へ案内されて最終的にフランジ88,90,92,
94の内側表面100に係合することができる。この内
側表面100は、管36の端部の内面形状にかなり密に
合致するように付形されているので、以後のろう付け工
程において管36とヘッダーとの間に優れたろう付け接
合を達成することができる。
【0028】次に、図9〜12を参照して、ヘッダー2
6を製造する本発明の方法を説明する。まず、両面にろ
う付け金を被覆された例えばアルミニウムの板をスタン
プ加工することによって、ウエブ80に細長い初期孔1
10を有する溝形材を形成する。溝形材の各初期孔11
0は、それに最終的に形成すべきスロット86の下穴で
あり、各最終スロット86に心合している。図9にみら
れるように、各初期孔110は、最終スロット86より
幅が狭く、かつ、ウエブ80を横断する方向(ウエブの
幅方向)の長さも短い。
【0029】次いで、この溝形材を図10に示されるよ
うな固定具又はダイ(以下、単に「固定具」と称する)
111に載せる。この固定具111は、溝形材の側辺8
2,84をそれぞれ受容するための平行な縦溝孔11
2,114を有する。所望ならば、溝形材を固定具11
上に適正に位置ぎめするために、固定具111の上面
に、ウエブ80のいちばん端の初期孔110に嵌合させ
ることができるパイロット突起116を形成しておくこ
とができる。固定具111の上面には、又、最終的に形
成すべきスロット86の中心に心合する横溝孔118が
設けられている。1対の平行な縦溝孔112,114の
外側側壁には、各対応する横溝孔118の端部に対置す
るように逃げ120が形成されている。これらの逃げ1
20は、横溝孔118の幅にほぼ等しい幅を有するが、
その深さは縦溝孔112,114の深さのほぼ2分の1
である。
【0030】スロット86を形成する工具として、図1
1,12に示されるようなパンチ122を用いる。パン
チ122は、平坦な中央部分126とその四辺に連接し
た斜面128を有する端部124を備えている。斜面1
28は、上述したスロット86の周縁フランジ88,9
0,92,94の内側表面100と同じ形状のパンチ部
分130に連接し、パンチ部分130は、上述したカム
表面96,98と同じ形状の、僅かに凹面状の(即ち、
凹入丸み付)斜面132に連接し、斜面132はパンチ
の軸部134に連接している。
【0031】初期孔110は最終スロット86より小さ
いから、溝形材を固定具111に装填し、パンチ122
を孔110に打ち込むと、各孔110の周りの材料がパ
ンチ部分130によって変形され、孔110が拡大され
てスロット86が成形されるとともに、周縁フランジ8
8,90,92,94が成形される。パンチ118を固
定具111の横溝孔122にまで完全に打ち込むと、パ
ンチの丸み付斜面132が溝形材のウエブ80の上面に
圧接し、各スロット86を囲繞する凹面状カム表面9
6,98が成形される。通常、1枚のヘッダープレート
のスロット及び周縁フランジの全部又は複数個を同時に
成形することができるように、1群のパンチ122を1
組に組立てた工具を使用する。
【0032】このようにして周縁フランジ88,90,
92,94を成形すると、フランジの端部フランジ部分
92,94に相当大きな外向き力が及ぼされるので、図
8に示されるように、溝形材の側辺82,84の外表面
が僅かに膨出する(符号140)ことが認められた。し
かしながら、このような膨出は固定具111の逃げ12
0内へ向けられるので、成形中のヘッダープレートが固
定具111に食い込むことはない。
【0033】図13は、本発明に従って装入空気冷却器
のような熱交換器を製造する方法をブロック図で示して
いる。ブロック141,142は、上述したヘッダーの
成形工程である。即ち、ブロック141は、初期孔11
0を形成されたウエブ80を有する両面ろう付け金クラ
ッド(両面にろう付け金を被覆された)アルミニウムの
溝形材を準備する工程であり、ブロック142は、パン
チ加工により上記溝形材に最終スロット86、周縁フラ
ンジ88,90,92,94及び凹面状カム表面96,
98を成形し、ヘッダープレートを得る工程である。一
方、ブロック144は、側板32,34と、複数の平行
な管36と、隣り合う管36と36の間又は管36とそ
れに隣接する側板32又は34との間に介設された蛇行
フィン38から成るフィン付管束30を準備する工程で
ある。この工程は、管36とフィン38を交互に積重
し、次いで適当な固定具を用いてそれらの管とフィンを
組立て状態に保持することによって慣用の態様で行われ
る。通常、管36はアルミニウム製であり、フィン38
もアルミニウム製である。必ずしもそうではないが、一
般には、管36は押出成形されされる。通常、フィン3
8は、管36及び側板32,34に接合するにに必要と
されるろう付け金が得られるようにアルミニウムのろう
付け板で形成される。通常、管36に内壁面には、予め
乱流惹起片が設けられている。乱流惹起片が設けられて
いる場合は、ろう付け作業の前に、管の側壁を軽く叩い
て内方へ変形させ側壁の内面を乱流惹起片に衝接させて
おくるようにおく。
【0034】ブロック146において、ヘッダー26及
び28をフィン付管束30に組み付ける。この作業は、
フィン付管束30とヘッダー26,28を互いに接近さ
せる方向に相対的に移動させることによって行われる。
それによって、管36の端部のうち対応するスロット8
6に完全に整列した端部は、もちろん、難なくそのスロ
ット86に嵌入する。管36の端部のうち対応するスロ
ット86に完全には整列していない端部であっても、少
くとも周縁フランジ88,90,92,94の深さにま
でスロット86内へ進入せしめられる。ヘッダー26,
28をフィン付管束30に組み付けた状態に保持するた
めに周知のように固定具を使用することができる。
【0035】次の工程148は、タンク10,12をそ
れぞれヘッダー26,28に組み付ける作業である。図
1にみられるように、タンク10,12は、それぞれの
ヘッダー26,28の側辺84と86の間に嵌め込み、
それらのタンクのヘッダープレート受容開口14,16
が完全にヘッダープレートによって覆われるようにす
る。やはり、タンクをヘッダーに組み付けた状態に保持
するために適当な固定具を使用することができる。
【0036】ブロック150は、ろう付け工程を示す。
この工程では、上述のようにして組立てたタンク/ヘッ
ダー/フィン付管束組立体を十分な時間ろう付け条件
(高温)に露呈し、それによってフィン38を管36
に、管の端部をフランジ88,90,92,94に、側
辺片82,84をタンク10,12に、側辺80,82
の間のウエブ80の両端をタンク10,12の開口1
4,16の両端に近接した部分にそれぞれろう付けす
る。このろう付け作業が完了したならば、ブロック15
2で示されるように上記各固定具を外すことができる。
【0037】
【発明の効果】先にも触れたように、本発明によれば大
きな利点が得られる。第1に、各スロット86を囲繞す
るカム表面96,98を設けたことにより、管36の端
部をスロット86に挿入するための案内手段を与えると
いう点で組立て作業を容易にする。第2に、各スロット
86の周りに周縁フランジ88,90,92,94を設
けたことにより2つの利点が得られる。1つは、ウエブ
をその横断方向に対して補剛することである。もう1つ
は、ヘッダープレートは両面にろう付け金を被覆された
アルミニウムから上述した態様に成形されているので、
周縁フランジ88,90,92,94の内側表面100
自体がろう付け金を有することになり、管との間に優れ
たろう付け結合を可能にすることである。即ち、従来技
術におけるように、管とヘッダープレートとをろう付け
結合するために、ヘッダープレートの他の部分からスロ
ット86の周りへろう付け金クラッドを流動させる必要
がなく、管36にろう付け金クラッドを被覆しておく必
要もない。又、端部フランジ部分92,94を溝形ヘッ
ダープレートの側辺82,84に衝接させる構造とした
場合、効率を高めるためにコア(フィン付管束30によ
って構成される熱交換器の本体部分)の奥行を最大限に
することができる。あるいは、コアの奥行を一定とした
場合、ヘッダープレートの奥行(幅)を小さくすること
ができ、それによって熱交換器全体の容積を最少限にす
ることができる。
【0038】更に、ヘッダープレートの、上記周縁フラ
ンジの内側表面100を構成する側の面とは反対側の面
のろう付け金クラッドは、側辺82,84の内側表面上
にろう付け金クラッドを提供するので、それらの側辺と
それぞれ対応するタンク10,12との間に優れたろう
付け密封接合部を形成することができる。この反対側の
面のろう付け金クラッドは、又、ヘッダープレートの両
端とタンク10,12との間にもろう付け密封接合部を
形成することを可能にする。
【0039】叙上のように、本発明は、装入空気冷却器
のような熱交換器を製造するための改良された方法を提
供するのみならず、自動車に搭載された装入空気冷却器
が遭遇する過酷な環境で使用するのに極めて適した理想
的な熱交換器を提供する。
【0040】以上、本発明を実施例に関連して説明した
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に従って製造された装入空気冷
却器のような熱交換器の立面図である。
【図2】図2は、従来技術に従って製造されたヘッダー
プレートの部分透視である。
【図3】図3は、図2と同様な図であり、より近代的な
従来技術に従って製造されたヘッダープレートを示す。
【図4】図4は、図1及び2と同様な図であるが、本発
明に従って製造されたヘッダープレートを示す。
【図5】図5は、図4の線5−5に沿ってみた断面図で
ある。
【図6】図6は、図4の線6−6に沿ってみた断面図で
ある。
【図7】図7は、図4の線7−7に沿ってみた断面図で
ある。
【図8】図8は、ヘッダーの部分底面図である。
【図9】図9は、中間製造工程にあるヘッダーの部分平
面図である。
【図10】図10は、ヘッダーを製造するのに使用する
ことができる固定具又はダイの透視図である。
【図11】図11は、図10のダイと組合せて用いるこ
とができるパンチの立面図である。
【図12】図12は、図11のパンチの90°異なる角
度からみた立面図である。
【図13】図13は、本発明に従って熱交換器を製造す
る方法の各工程を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,12:タンク 14,16:ヘッダープレート受容開口 18,20:熱交換流体ポート 26,28:ヘッダー(ヘッダープレート) 30:フィン付管束 32,34:側板 36:管 38:フィン 80:平坦な中央ウエブ 82,84:側辺 86:細長いスロット 88,90,92,94:周縁フランジ 96,98:凹面状カム表面(パイロット表面) 100:内側表面 110:細長い孔 111:固定具又はダイ 122:パンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・イー・グッドリモート アメリカ合衆国ウィスコンシン州ラシー ン、テイラ・アベニュー5939 (72)発明者 ピータ・シー・コタル アメリカ合衆国ウィスコンシン州ラシー ン、エリー・ストリート4844 (56)参考文献 特開 昭60−33497(JP,A) 特開 昭62−45421(JP,A) 特開 平1−114697(JP,A) 実開 昭52−64962(JP,U) 実開 昭51−134256(JP,U) 実開 平3−21666(JP,U) 実開 平3−10169(JP,U) 実公 昭63−39584(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 9/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器を製造する方法であって、 (a)平行に離隔した複数の管とそれらの管の間に介設
    されたフィンを有し、管とフィンの間の界面にろう付け
    金を有するフィン付管束を準備し、 (b)両面にろう付け金を被覆された金属の溝形材を準
    備し、 (c)前記溝形材のウエブに、前記各管の断面形状に対
    応する断面形状を有し、それらの管の間の公称間隔に対
    応する間隔で配置されており、該ウエブから該溝形材の
    両側辺の延長方向に延長した周縁フランジを備えた一連
    のスロットを形成し、それによって該溝形材をヘッダー
    プレートとして成形し、また、前記スロット及び周縁フ
    ランジを、最初に前記溝形材のウエブに前記各管の断面
    積より小さいサイズの初期細長孔をそれらの管の間の公
    称間隔に対応する間隔で形成し、次いで、該各管の断面
    形状と同様の断面形状を有するパンチを該各初期細長孔
    を通して打抜くことによって形成し、 (d)前記各管をヘッダープレートの各対応するスロッ
    トに挿入して該スロットの周縁フランジに係合させるこ
    とによって該ヘッダープレートを前記フィン付管束に組
    付け、 (e)金属製タンクを前記ヘッダープレートの、前記フ
    ィン付管束が延長している側とは反対側の面に組付け、 (f)上記工程(e)から得られた組立体をろう付け条
    件に露呈させて、前記各フィンを前記各管に、前記各管
    を前記各フランジに、そして前記ヘッダープレートを前
    記タンクにろう付けすることから成り、 前記各管は扁平管であり、前記各スロットは細長く、前
    記両側辺の間に延長しており、前記各周縁フランジは、
    該各スロットの両端のところで該両側辺に実質的に接触
    しており、 前記パンチを打抜く工程は、前記工程(d)において各
    管をそれぞれ対応する各スロット内へカム作用により案
    内するためのパイロット表面を形成するために前記ウエ
    ブの、前記周縁フランジの突出している側とは反対側の
    面に各スロットの全周の少くとも一部分を囲繞する凹面
    状のカム表面を形成する操作を含む 熱交換器製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ヘッダープレート、管及びタンク
    は、主としてアルミニウムで形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の熱交換器製造方法。
  3. 【請求項3】 内燃エンジンのための装入空気冷却器で
    あって、 各々、熱交換流体ポートとヘッダープレート受容開口を
    有し、該熱交換流体ポートの位置から漸次減少する断面
    積を有する互いに離隔して対置した細長い第1及び第2
    タンクと、 該第1及び第2タンクにそれぞれ1つづつ付設された1
    対のヘッダープレートと、 該1対のヘッダープレートの間に互いに平行に間隔をお
    いて延設された複数の扁平な管と、 該管の間に介設され、隣接する管に接合された蛇行フィ
    ンとから成り、 前記各ヘッダープレートは、平坦な中央ウエブと、該ウ
    エブの両側に連接した平行な側辺を有する細長溝形材に
    よって形成されており、該各ヘッダープレートの各側辺
    は、対応する前記ヘッダープレート受容開口の各側縁に
    隣接して該側縁に密封状態に接合されており、各ヘッダ
    ープレートのウエブは、実質的に一方の側辺から他方の
    側辺にまで延長した複数の互いに離隔した細長スロット
    を有し、該各スロットは、該ウエブの、該両側辺が突出
    している側と同じ側の面に周縁フランジを有しており、
    該各周縁フランジは、該各スロットの両端のところで該
    両側辺に実質的に接触しており、各スロットの全周の少
    くとも一部分は、該ウエブの、周縁フランジの突出して
    いる側とは反対側の面において、各管をそれぞれ対応す
    る各スロット内へカム作用により案内するための凹面状
    のパイロット表面によって囲繞されており、 前記各管の両端は、それらに整列した前記1対のヘッダ
    ープレートの対応するスロットに挿入されていることを
    特徴とする装入空気冷却器。
  4. 【請求項4】 前記各ヘッダープレートは、その両面に
    ろう付け金を被覆されたアルミニウム製であり、前記各
    スロットの周りの周縁フランジの内側表面は、該ヘッダ
    ープレートのろう付け金を被覆された一方の面によって
    形成されており、前記各管は、アルミニウム製であり、
    ヘッダープレートの該一方の面によって形成された周縁
    フランジの内側表面上のろう付け金により該ヘッダープ
    レートにろう付けされており、前記各側辺の互いに対面
    する側の面は、該ヘッダープレートのろう付け金を被覆
    された他方の面によって形成されており、前記各タンク
    は、アルミニウム製であり、前記ヘッダープレートの他
    方の面上のろう付け金によって該ヘッダープレートにろ
    う付けされていることを特徴とする請求項に記載の装
    入空気冷却器。
  5. 【請求項5】 熱交換器であって、 各々、熱交換流体ポートとヘッダープレート受容開口を
    有する互いに離隔して対置した細長い第1及び第2タン
    クと、 該第1及び第2タンクにそれぞれ1つづつ付設された1
    対のヘッダープレートと、 該1対のヘッダープレートの間に互いに平行に間隔をお
    いて延設された複数の扁平な管と、 該管の間にそれらの管に衝接するようにして介設されフ
    ィンとから成り、 前記各ヘッダープレートは、平坦な中央ウエブと、該ウ
    エブの両側に連接した平行な側辺を有する細長溝形材に
    よって形成されており、該各ヘッダープレートの各側辺
    は、対応する前記ヘッダープレート受容開口の各側縁に
    隣接して該側縁に密封状態に接合されており、各ヘッダ
    ープレートのウエブは、実質的に一方の側辺から他方の
    側辺にまで延長した複数の互いに離隔した細長スロット
    を有し、該各スロットは、該ウエブの、該両側辺が突出
    している側と同じ側の面に周縁フランジを有しており、
    該各周縁フランジは、該各スロットの両端のところで該
    両側辺に実質的に接触しており、各スロットの全周の少
    くとも一部分は、該ウエブの、周縁フランジの突出して
    いる側とは反対側の面において、各管をそれぞれ対応す
    る各スロット内へカム作用により案内するための凹面状
    のパイロット表面によって囲繞されており、 前記各管の両端は、それらに整列した前記1対のヘッダ
    ープレートの対応するスロットに挿入されていることを
    特徴とする熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記各ヘッダープレート、各タンク、各
    管及びフィンは、金属製であり、互いにろう付けによっ
    て接合されていることを特徴とする請求項に記載の熱
    交換器。
  7. 【請求項7】 前記金属は、アルミニウムであり、前記
    各ヘッダープレートは、その両面にろう付け金を被覆さ
    れたものであることを特徴とする請求項に記載の熱交
    換器。
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