JP3387294B2 - 低圧放電灯 - Google Patents

低圧放電灯

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JP3387294B2 JP31095595A JP31095595A JP3387294B2 JP 3387294 B2 JP3387294 B2 JP 3387294B2 JP 31095595 A JP31095595 A JP 31095595A JP 31095595 A JP31095595 A JP 31095595A JP 3387294 B2 JP3387294 B2 JP 3387294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧放電灯に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10乃至図14は、従来の低圧放電灯
を示すものであり、この低圧放電灯は直管形の蛍光ラン
プであって、両端に口金1を有する透光性のバルブ2の
内部に、例えば水銀ガスやアルゴンガスを含む放電ガス
を封入して気密封止すると共に、その内部両端に、電子
放射性物質を塗布し活性化処理した電極3を一対の導入
線4により支持させて構成されている。
【0003】一般に、低圧放電灯である蛍光ランプを点
灯させるには、その放電特性上から安定器と呼ばれる限
流要素が必要である。そこで、上述のように構成された
低圧放電灯を、例えば商用周波数のような低周波で点灯
させる際には、図11に示すように安定器5としてチョ
ークコイル5aが使用され、また、この蛍光ランプLa
を始動させるために、グロースタータと呼ばれる始動用
スイッチ6が用いられている。
【0004】そして、始動用スイッチ6を閉じた状態で
電極3に、放電電流の約1.5倍の電流を流して電極3
を充分に加熱させ、その後、始動用スイッチ6が開かれ
ることにより、安定器5であるチョークコイル5aの両
端に発生するキック電圧を蛍光ランプLa両端に印加さ
せて、蛍光ランプLaを始動させている。この始動用ス
イッチ6としてグロースタータを用いた場合では、電源
ACが投入されると、電極3に予熱電流が流れて電極3
が充分に加熱されて熱電子が放出されると共に、図12
に示すように電極3の両端部でそれぞれ放電Aが生じ、
蛍光ランプLaは約1〜2秒で始動する。
【0005】また、近年では、この始動用スイッチ6と
してグロースタータに代えて電子式のものも用いられる
ようになってきている。この電子スタータと呼ばれる電
子式の始動用スイッチは、予熱時間が制御されているた
めに、グロースタータでは数万回の点滅でランプ不点と
なるのに対して、電子スタータでは数十万回の点滅が可
能となり、点滅寿命を長くできる。この電子スタータを
用いた場合では、蛍光ランプLaの始動に要する時間は
約0.8秒である。
【0006】また、安定器としても高効率化等を目的と
して、電子安定器、またはインバータ安定器と呼ばれる
高周波点灯装置が使用されるようになってきている。こ
の高周波点灯装置の回路方式には種々のものがあるが、
回路の簡素化等を目的として、図13に示すような、対
向する電極3の一端間にコンデンサCを接続した回路方
式の高周波点灯装置5bが普及してきている。
【0007】この種の回路方式の高周波点灯装置5b
は、交流電源ACを整流・平滑し、それを高周波に変換
して蛍光ランプLaを始動、点灯させるもので、高周波
点灯装置5bの内部に制御部(図示せず)を備え、その
制御部で、始動時には蛍光ランプLaの両端に印加され
る電圧をランプが始動しない程度に低下させて電極3を
加熱させ、その後に電圧を数百ボルトに上昇させて蛍光
ランプLaを始動させるという制御を行うものと、回路
をさらに簡素化するために、制御部を設けないものとが
存在する。そして、この制御部を持たない高周波点灯装
置5bでは、電源ACを投入すればすぐに、蛍光ランプ
Laの両端である電極3間に数百ボルトの電圧が印加さ
れると同時に、電極3に予熱電流が流れて、蛍光ランプ
Laは約0.3秒程度で始動する。
【0008】つまり、この種の回路方式の高周波点灯装
置5bにおいては、電源ACの投入と同時に、蛍光ラン
プLaの両端間に数百ボルトの電圧が印加され、その電
圧により電極3の近傍に、図14に示すように、グロー
スタータを用いた場合の熱電子の放電とは異なる放電
(プラズマ)Bが生じて、蛍光ランプLaの始動に至る
のである。この放電は、グロースタータを用いた場合の
ような熱電子による放電ではなく、蛍光ランプLaの両
端に印加される電圧により引き起こされたものと推定さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように構成された従来の低圧放電灯においては、ランプ
が、予熱時間を制御する制御部を持たない高周波点灯装
置5bにより点灯される場合にあっては、蛍光ランプは
約0.3秒程度と電極3を充分に加熱するには不十分な
短い時間で点灯してしまい、また、電極3近傍にプラズ
マが存在するため、本来ならば電極3を流れて電極3を
加熱する予熱電流も、その多くがプラズマを流れて電極
3がさらに加熱不足となって、イオン衝撃が増大し、ラ
ンプの点滅寿命が短くなるという問題点があった。
【0010】そこで、本願発明者等は、図15及び図1
6に示すように、電極3として、電子放射性物質を担持
し点灯寿命をまっとうする主電極3aと、電子放射性物
質を担持すると共に始動時に通電加熱されて主電極3a
よりも先に十分な温度に達して放電を開始する低熱容量
の始動用電極3bとが直列に接続されてなる電極3を備
えた低圧放電灯を先に提案した。この低圧放電灯は、始
動時には熱容量の小さい始動用電極3bで始動させ、そ
の後にエミッションポイントを主電極3aに移動させる
ものである。
【0011】しかしながら、このような低圧放電灯は電
極3に点灯後も電極3を加熱する電流が流れ、その電流
により主電極3aが適度な温度に保たれるように設計さ
れているが、点灯後には電流を流す必要のない始動用電
極3bにも電流が流れ、始動用電極3bにより数W(約
1,2W)の電力が消費されることになり、省エネルギ
ーという観点から望ましくないという問題点があった。
【0012】また、この低圧放電灯を調光機能をもつ高
周波点灯装置5bで点灯すると、調光点灯時には、放電
電流が減少して電極3の温度が低下するのを補うため
に、電極3を加熱する電流が増加する。この電極3を加
熱する電流は、放電灯の調光割合が大きくなる程放電電
流が減少するために増加することになり、上述のように
始動用電極3bは熱容量を小さく設計しているために、
点灯中に過度の電流を流すと、その温度が上がり過ぎて
電子放射性物質が蒸発したり、始動用電極3bが断線し
てしまう恐れが生ずるという問題点があった。
【0013】本発明は、上記問題点に鑑みてなされもの
であり、その目的とするところは、始動後の始動用電極
での無駄な電力消費をなくした低圧放電灯を提供するこ
とにあり、また別の目的とするところは、調光点灯時の
電極の断線の恐れを少なくした低圧放電灯を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、請求項1記載の発明にあっては、端部に口
金1を有する透光性のバルブの内部2に、点灯寿命をま
っとうする主電極3aと始動時に通電加熱されて放電を
開始する低熱容量の始動用電極3bとを備えた低圧放電
灯であって、前記主電極3a及び始動用電極3bは共に
電子放射性物質を塗布し活性化処理してなるもので、こ
の主電極3aと始動用電極3bとが直列に接続されて電
極3となり、トライアックQを導通制御させて同始動用
電極3bを短絡させる短絡手段7をこの始動用電極3b
と並列に接続させることで設けたことを特徴とするもの
である。
【0015】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の低圧放電灯において、前記短絡手段7が、放電灯
の始動後に短絡されることを特徴とするものである。
【0016】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
記載の低圧放電灯において、前記短絡手段7が、放電灯
に電源を投入した所定時間後に短絡されることを特徴と
するものである。
【0017】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
記載の低圧放電灯において、前記短絡手段7が、放電灯
の調光点灯時に短絡されることを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項5記載の発明にあっては、請求項4
記載の低圧放電灯において、前記短絡手段7が、放電灯
の調光比が60%以下とされたときに短絡されることを
特徴とするものである。
【0019】請求項6記載の発明にあっては、請求項
1、乃至請求項5のうちの1つの請求項記載の低圧放電
灯において、前記短絡手段7を、前記口金1の内部に収
納させたことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は、本発明の低圧放
電灯の第1の実施の形態を示すものであり、この低圧放
電灯は蛍光ランプであって、主に口金1と、バルブ2、
電極3、導入線4、及び短絡手段7とを有して構成され
ている。そして、図3に示すように、両端に始動用のコ
ンデンサCが接続されてなる高周波点灯装置5bに接続
されて点灯される。
【0021】口金1は、略直管状のバルブ2の両端に配
設されてなり、その端部には照明器具のソケット(図示
せず)に保持されて外部の点灯回路と電気的に接続され
る一対のランプピン1aが突設されている。また、バル
ブ2は、ガラス等の透光性部材で形成され、両端部がス
テム8により気密に封止されると共に、内壁には蛍光体
が塗布されて構成され、内部の気密空間には、例えば水
銀ガスやアルゴンガスを含む放電ガスが封入されてい
る。
【0022】電極3は、電子放射性物質を塗布し活性化
処理してなり、点灯寿命をまっとうする主電極3aと、
始動時に通電加熱されて主電極3aよりも先に十分な温
度に達して放電を開始する低熱容量の始動用電極3bと
を有して構成されている。そして、その主電極3aと始
動用電極3bとを、その両端で、ステム8を貫通させて
設けた4本の導入線4によりバルブ2の内面側両端に支
持させると共に、主電極3aに接続された導入線4の一
端と始動用電極3bに接続された導入線4の一端とを接
続して、主電極3aと始動用電極3bとを直列接続し、
電極3の両端である主電極3aと始動用電極3bとに接
続された導入線4の他端が、それぞれランプピン1aに
接続されるように構成されている。
【0023】短絡手段7は、トライアックQ(BCR1
AM)を始動用電極3bと並列に接続させると共に、そ
のゲートに、トランジスタTr(2sc2001)と、
ショットキーダイオードD(SC802−04)、セラ
ミックコンデンサC1 (0.1μF)、及び約10KΩ
の3つの抵抗R1 、R2 、R3 とを備えた回路を接続し
て、トライアックQを導通制御させて始動用電極3bを
短絡させるようにされている。そして、このように構成
された短絡手段7は、バルブ2の端部に設けられた口金
1の内部に収納されている。
【0024】以下、図3乃至図5を参照して、この短絡
手段7の動作について詳述する。一般に、図3に示すよ
うな高周波点灯装置5bでは、始動前には電極3は、始
動(点灯)後に比べて大電流で予熱されるため、図5に
示す電源投入後、時間tが始動時間t1に至るまでの始
動前領域では、始動用電極3bの両端の電圧V1は、t
1の直前で、その最高値が波高値で約V0-P =8Vまで
増加する。そして、放電灯が始動(点灯)すると電極3
を流れる電流が減少するため、時間tがt1 以降の始動
後領域では、始動用電極3bの両端の電圧V1 は、最高
値が波高値で約V0-P =4Vと始動前領域に比べて減少
する。始動前領域では、ダイオードDを介して抵抗R1
、R2 、及びコンデンサC1 の方向に電流I1 が流
れ、コンデンサC1 に電荷が蓄えられる。この抵抗R2
の両端は、トランジスタTrのベース−エミッタ間に接
続されており、その電流I1 により抵抗R2 の両端に電
圧が生ずるが、始動前領域では抵抗R2 の両端の電圧は
トランジスタTrを動作させる電圧と逆方向であるた
め、この間はトランジスタTrはオフ状態であってトラ
イアックQもオフ状態を保つ。しかしながら、放電灯が
始動(点灯)する時間t1を境として始動用電極3bの
両端電圧が低下するため、コンデンサC1 に蓄えられた
電荷が、抵抗R2 、R3 を介する方向に流れ、次式に
示す電流I2 が流れる。
【0025】
【数1】
【0026】この電流により抵抗R2 の両端に次式に
示す電圧VBEが生じ、この電圧VBEにより放電灯が始動
した時点でトランジスタTrがオンし、その結果トライ
アックQがオンして始動用電極3bの両端が短絡され、
点灯中は電極3を加熱する電流は、始動用電極3bを通
らず、主電極3aからトライアックQを介して流れるよ
うになるのである。
【0027】
【数2】
【0028】ちなみに、このトライアックQは、そのト
リガー電圧(抵抗R3 の両端にかかる電圧)が2V以上
あればオンし、したがって、4R3 /(R1 +R3 )≧
2とすれば、トライアックQは導通する。
【0029】このように構成されているため、本実施の
形態における低圧放電灯においては、放電灯の始動時に
は電極3が予熱されることにより、主電極3aよりも先
に低熱容量の始動用電極3bが十分な温度に達して、放
電灯が始動用電極3bで容易に始動して長寿命化が図
れ、始動(点灯)時には、その始動による始動用電極3
bの両端電圧の変化により、始動用電極3bに接続され
た短絡手段7がオンされて、始動用電極3bの両端が短
絡される。このため、放電灯の始動(点灯)後には、始
動用電極3bを電流が流れなくなって、点灯後に、始動
用電極3bで無駄な電力が消費されることがなくなる。
また、短絡手段7が口金1の内部に設けられているた
め、低圧放電灯の点灯回路に変更を加える必要もない。
【0030】図6及び図7は、本発明の低圧放電灯の第
2の実施の形態を示すものであり、前記第1の実施の形
態と異なる点は、高周波点灯装置5bが、図7に示すよ
うに電極3の予熱巻線を有する点と、短絡手段7であ
り、他は前記第1の実施の形態と同様に構成されてい
る。
【0031】短絡手段7は、電源投入後の所定時間に放
電灯が点灯するものとして、電源投入後の所定時間後に
短絡手段7をオンさせるようにされたもので、トライア
ックQ(BCR1AM)を始動用電極3bと並列に接続
させると共に、そのゲートに、ショットキーダイオード
D(SC802−04)、コンデンサC2 (1μF)、
及び5.6KΩの抵抗R4 と、1.3MΩの抵抗R5 と
を備えた回路を接続して、トライアックQを導通制御さ
せて始動用電極3bを短絡させるようにされている。こ
の短絡手段7は、コンデンサC2 と2つの抵抗R4 、R
5 との回路の時定数を略1.2秒に設定し、トライアッ
クQのゲート接続された抵抗R5 の電圧が、電源投入後
の所定時間である略1.2秒後にトライアックQを導通
させるトリガー電圧に至るようにしたものである。な
お、この所定時間である略1.2秒は、点灯回路の設計
等により異なり、何秒に設定されても良い。
【0032】以下、本実施の形態の短絡手段7の動作に
ついて詳述する。一般に、図7に示すような高周波点灯
装置5bでは、電源を投入した直後から電極3には実効
値で約4Vの電圧が、始動用電極3bの両端には波高値
0-P で約3Vの電圧がかかっている。したがって、電
源を投入した直後から抵抗R5 には次式に示す電流I
3 が流れる。
【0033】
【数3】
【0034】したがって、抵抗R5 の両端の電圧VR5
次式に示すようになり、この電圧VR5が所定時間であ
る略1.2秒後にトライアックQのトリガー電圧である
2V以上となるように設定されているのである。
【0035】
【数4】
【0036】このように構成しても、前記第1の実施の
形態と略同様の効果を奏すると共に、短絡手段7を構成
する部品数を削減できて、短絡手段7が容易に、かつ安
価に形成できる。
【0037】図8は本発明の低圧放電灯の第3の実施の
形態を示すものであり、前記第1、または第2の実施の
形態と異なる点は、電極3を始動用電極3bの両端に主
電極3aをそれぞれ接続すると共に、その始動用電極3
bの両端に第1、または第2の実施の形態と同様の短絡
手段7を設けた点であり、他は前記第1、または第2の
実施の形態と同様に構成されている。このように構成し
ても、前記第1、または第2の実施の形態と同様の効果
を奏する。
【0038】図9は、本発明の低圧放電灯の第4の実施
の形態を示すものであり、前記第2実施の形態と異なる
点は、第2の実施の形態の短絡手段7と同様の回路構成
とし、2つの抵抗R6 とR7 の比を変えて、調光点灯時
に始動用電極3bに流れる電流が増加し、その電流によ
り始動用電極3bの両端電圧が上昇したときに、トライ
アックQがオンして始動用電極3bの両端が短絡される
ようにした点であり、他は前記第2実施の形態と同様に
構成されている。
【0039】一般には、高周波点灯装置5bでは、調光
点灯は周波数を増加させることにより行われる。そし
て、例えば100%点灯時が50kHzのとき、60%
点灯時には75kHzまで上昇し、電極3を流れる電流
も100%点灯時の約1.5倍流れる。主電極3aはこ
の電流が流れても特に問題はないが、始動用電極3bは
熱容量が小さく設計されるため、この程度の電流値を超
えた電流を長時間流すと断線等の問題を生ずる恐れがあ
る。そこで、例えば、放電灯が60%以上調光されたと
きに、電極3を流れる電流を検知させてトライアックQ
をオンさせるように設定することもできる。
【0040】このように構成すれば、調光点灯時に放電
電流が減少して電極3を流れる電流が増加した場合に
は、始動用電極3bが短絡手段7によって短絡されて始
動用電極3bには電流は流れなくなり、過度な電流が流
れることにより電子放射性物質が蒸発したり、始動用電
極3bが断線してしまう恐れがなくなる。特に、短絡手
段7を、放電灯が60%以上調光されたときにオンさせ
るようにすると、その効果はさらに顕著となる。
【0041】
【発明の効果】このように構成されているため本発明
は、請求項1記載の発明にあっては、放電灯の始動時に
主電極と始動用電極とが直列に接続されてなる電極が
予熱されることにより、始動用電極が主電極よりも先に
十分な温度に達して放電灯が容易に始動して長寿命化が
図れ、始動(点灯)時には、その始動による始動用電極
の両端電圧の変化により、始動用電極と並列に接続され
た短絡手段のトライアックがオンされて、始動用電極の
両端が短絡され、このため、放電灯の始動(点灯)後に
、始動用電極を電流が流れなくなって、放電灯の始動
後に始動用電極で無駄な電力が消費されることがなくな
る。
【0042】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、短絡手段が放電灯の始動
(点灯)により動作して、始動後には電流を流す必要の
ない始動用電極には始動と同時に電流が流れなくなっ
て、始動後には始動用電極で無駄な電力が消費されるこ
とを確実に防止できる。
【0043】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、短絡回を構成する部品数を
削減できて、短絡回路が容易に、かつ安価に形成でき
る。
【0044】請求項4、及び請求項5記載の発明にあっ
ては、請求項1記載の発明の効果に加えて、調光点灯時
に放電電流が減少して電極を流れる電流が増加した場合
には、始動用電極が短絡手段によって短絡されて始動用
電極には電流は流れなくなり、放電灯の調光点灯中に始
動用電極に過度な電流が流れることにより電子放射性物
質が蒸発したり、始動用電極が断線してしまう恐れがな
くなる。
【0045】請求項6記載の発明にあっては、請求項
1、ないし請求項5のうちの1つの請求項記載の発明の
効果に加えて、短絡手段が口金の内部に設けられている
ため、低圧放電灯の点灯回路に変更を加える必要もな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低圧放電灯の第1の実施の形態を示す
要部の斜視図である。
【図2】同上の模式図である。
【図3】同上の点灯回路図である。
【図4】同上の構成図である。
【図5】同上の始動用電極の両端の電圧波形を示す特性
図である。
【図6】本発明の低圧放電灯の第2の実施の形態を示す
要部の構成図である。
【図7】同上の点灯回路図である。
【図8】本発明の低圧放電灯の第3の実施の形態を示す
要部の模式図である。
【図9】本発明の低圧放電灯の第4の実施の形態を示す
要部の構成図である。
【図10】従来の低圧放電灯の要部を示す斜視図であ
る。
【図11】同上の点灯回路図である。
【図12】同上の点灯回路による始動状態を説明する斜
視図である。
【図13】同上の別の点灯回路図である。
【図14】同上の点灯回路による始動状態を説明する斜
視図である。
【図15】本願発明者等が先に提案した低圧放電灯の電
極を示すもので、(a) は接続回路図、(b) は概略斜視図
である。
【図16】同上の異なる電極を示すもので、(a) は接続
回路図、(b) は概略斜視図である。
【符号の説明】
1 口金 2 バルブ 3 電極 3a 主電極 3b 始動用電極 7 短絡手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/54 H05B 41/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部に口金を有する透光性のバルブの内
    部に、点灯寿命をまっとうする主電極と始動時に通電加
    熱されて放電を開始する低熱容量の始動用電極とを備え
    た低圧放電灯であって、前記主電極及び始動用電極は共
    に電子放射性物質を塗布し活性化処理してなるもので、
    この主電極と始動用電極とが直列に接続されて電極とな
    り、トライアックを導通制御させて同始動用電極を短絡
    させる短絡手段をこの始動用電極と並列に接続させるこ
    とで設けたことを特徴とする低圧放電灯。
  2. 【請求項2】 前記短絡手段が、放電灯の始動後に短絡
    されることを特徴とする請求項1記載の低圧放電灯。
  3. 【請求項3】 前記短絡手段が、放電灯に電源を投入し
    た所定時間後に短絡されることを特徴とする請求項1記
    載の低圧放電灯。
  4. 【請求項4】 前記短絡手段が、放電灯の調光点灯時に
    短絡されることを特徴とする請求項1記載の低圧放電
    灯。
  5. 【請求項5】 前記短絡手段が、放電灯の調光比が60
    %以下とされたときに短絡されることを特徴とする請求
    項4記載の低圧放電灯。
  6. 【請求項6】 前記短絡手段を、前記口金の内部に収納
    させたことを特徴とする請求項1、乃至請求項5のうち
    の1つの請求項記載の低圧放電灯。
JP31095595A 1995-11-29 1995-11-29 低圧放電灯 Expired - Fee Related JP3387294B2 (ja)

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