JP3387184B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP3387184B2 JP33499293A JP33499293A JP3387184B2 JP 3387184 B2 JP3387184 B2 JP 3387184B2 JP 33499293 A JP33499293 A JP 33499293A JP 33499293 A JP33499293 A JP 33499293A JP 3387184 B2 JP3387184 B2 JP 3387184B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、内部にエアバッグ膨出
用のガス発生剤が収容されたエアバッグ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のインフレータの構造の一
例を図4に示す(実開平1−144154号公報参
照)。 【0003】インフレータ101はアッパケース103
とロアケース105から形成され、アッパケース103
は折畳んだ状態で収納されたエアバッグ(図示外)の内
部に配設されている。インフレータ101の内部中央に
は起動装置111が設けられ、起動装置111の外周側
には燃焼室107が形成されている。燃焼室107には
ガス発生剤109が充填され、ガス発生剤109は起動
装置111の作動によって燃焼しガスを発生する。アッ
パケース103には、前記発生ガスをエアバッグ内部に
流入させるガス流通孔117が形成され、ガス流通孔1
17から流入されたガスによってエアバッグが膨脹す
る。燃焼室107とガス流通孔117の間には複数種の
フィルタ113,115が配設され、発生ガスがフィル
タ113,115を通過することにより、発生ガス中の
ミストの捕集・吸着や発生ガスの冷却等が行われる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記インフレータ10
1はステアリングのベース部材に配置されるため、ステ
アリングの軽装化によるステアリング操作性の向上等の
要望に伴い、インフレータ101の小形軽量化の要求も
高くなってきている。ここで、エアバッグの展開性を確
保するためにはガス発生剤109の充填量の減少を伴う
燃焼室107の小型化は難しく、必然的にアッパケース
103及びロアケース105の薄肉化や、フィルタ11
3,115の簡素化等が必要とされてくる。 【0005】ところが、アッパケース103を薄肉化し
てしまうと、インフレータ101自体の熱容量が減少
し、またフィルタ113,115を簡素化すると、フィ
ルタ113,115による発生ガスの冷却効果も低下し
てしまうこととなる。このため、インフレータ101の
小型軽量化に伴いアッパケース103の外表面が瞬時に
高温状態となってしまう可能性があり、高温となったア
ッパケース103に膨出直前のエアバッグが接触し、エ
アバッグに施されたコーティング材が溶融してエアバッ
グの品質を劣化させてしまう恐れがあった。 【0006】またフィルタ113,115には、ガス発
生剤109の燃焼時に生成されたナトリウム化合物等の
残渣が捕集・吸着されており、この残渣は、ガス発生剤
109の燃焼後ある程度時間が経過すると、吸湿により
徐々に高粘度を有する液体状となるため、フィルタ11
3,115を小型化・簡素化すると、これらがフィルタ
113,115から離脱し、前記インフレータ101の
外部に流出する可能性があった。このため、エアバッグ
展開作動後においてインフレータ101を交換する際の
作業が煩雑となる恐れがあった。 【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、高
温化したケースとエアバッグとの接触、及びフィルタに
捕集・吸着させたナトリウム化合物等の残渣のインフレ
ータ外への流出を確実に防止して、インフレータの小形
化、簡素化を図ることができるエアバッグ装置を提供す
ることにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部にガス発生剤が充填されてなり且つ
該ガス発生剤の燃焼により生成されたガスを噴き出し可
能なるガス流通孔を有するケースと、ケースの外表面
一方に進退自在に覆い且つ前記ガス流通孔の外側に閉
空間を形成するカバーと、常時は前記閉空間を密閉状態
に保持するように前記ケースに対して前記カバーを押圧
支持してなり、前記ガスが噴出された時には該ガスの圧
により前記ケースに対して前記カバーを持ち上げて
記密閉された閉空間を開放可能なるように支持してなる
弾性支持部材と、前記ケースを覆うと共に前記ケースの
ガス流通孔に連通されてなるエアバッグとを備えたこと
を特徴とする。 【0009】 【作用】ケースのガス流通孔とエアバッグとの間が常時
カバーによって閉じている状態で、センサが作動してガ
ス発生剤が燃焼すると、燃焼により生成された高圧ガス
がガス流通孔からケース外部に流出し、ケースとカバー
との閉空間に充満すると共にこのガス圧により弾性支持
部材が弾性変形してカバーを持ち上げてガス流通孔と
バーとの間の密閉された閉空間が開放されるので、前記
発生ガスがエアバッグ内部に流入され、エアバッグが膨
脹する。このとき、カバーがケースの外表面を覆ってい
るので、エアバッグがケースと接触することがなく、エ
アバッグの膨脹前にカバーが高温となっても、エアバッ
グの品質に影響を与えることがない。 【0010】また、エアバッグ膨出後は、ガス圧の低下
に伴い、弾性支持部材が復帰することで閉空間を再び
閉するので、インフレータ内部にて捕集・吸着したナト
リウム化合物等の残渣が吸湿によって液状化しても、こ
れが前記閉空間から流出することがない。 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【0012】図1は本発明の一実施例に係るエアバッグ
装置を示す断面図、図2は図1の斜視図である。 【0013】図1及び図2に示すように、運転席用のエ
アバッグ装置1はエアバッグ6とインフレータ7を備
え、溝部3aを有するエアバッグモジュールカバー3内
に収容されている。エアバッグ6、インフレータ7、及
びエアバッグモジュールカバー3はベースプレート5に
固定され、ベースプレート5は図示外のステアリングホ
イールに取付けられている。 【0014】インフレータ7は、アッパケース9とロア
ケース11を備え、両ケース9,11は不活性溶接によ
って溶着されて一体となりケースを構成している。アッ
パケース9には同軸円筒状で径の異なる3つの壁部(内
壁部13,中間壁部15,外壁部17)が形成され、こ
れらの壁部13,15,17によってケース内部が区画
されている。内壁部13内の中央には起動装置23及び
自動点火装置25が設けられ、起動装置23外側の点火
剤チャンバ19には点火剤21が充填されている。内壁
部13及び中間壁部15には挿通孔13a,15aが形
成され、両壁部13,15はその間に燃焼室27を形成
している。燃焼室27内にはガス発生剤29が充填さ
れ、燃焼室27内の最外部には燃焼室フィルタ31が配
設されている。中間壁部15と外壁部17との間には複
数種のフィルタ33が配設され、外壁部17にはエアバ
ッグ6内部に開口するガス流通孔17aが形成されてい
る。 【0015】起動装置23が作動し自動点火装置25に
より点火剤21が着火され、ガス発生剤29が燃焼して
ガスが生成されると、この発生ガスは燃焼室フィルタ3
1及びフィルタ33を通過して、高圧状態でガス流通孔
17aからインフレータ7外部に流出する。 【0016】アッパケース9の外壁部17にはフランジ
部9aが形成され、フランジ部9aは固定ボルト43と
ナット47によってベースプレート5に締結固定されて
いる。またエアバッグ6の端部6aは、この固定ボルト
43及びナット47により共締めされてベースプレート
5に支持されている。すなわち、アッパケース9のうち
ベースプレート5よりも反ロアケース11側に位置する
部分が、エアバッグ6の内部に配置された状態となって
いる。 【0017】エアバッグ6の内部に配置されたアッパケ
ース9の外表面9bはカバー41によって覆われてい
る。このカバー41は、フランジ部41aを有するハッ
ト状に形成され、前記ガス流通孔17aの外側に閉空間
40を形成している。 【0018】カバー41のフランジ部41aは、複数の
弾性支持部材42によってベースプレート5に対して弾
性的に支持されている。弾性支持部材42は、固定ボル
ト43、ナット47、シール部材49、及びバネ部材4
5によって構成され、固定ボルト43及びナット47は
アッパケース9を固定するものを共用している。固定ボ
ルト43の頭部43aとネジ部44との間には、外周面
がフラット状の軸部43bが設けられている。軸部43
bの外径はネジ部44の外径よりも大きく形成され、両
者43b,44の間には段部43cが設けられている。
カバー41のフランジ部41aには固定ボルト43の軸
部43bが挿通される挿通穴46が形成され、固定ボル
ト43の頭部43aとカバー41のフランジ部41aの
間にコイル状のバネ部材45が設けられている。固定ボ
ルト43の軸部43bはバネ部材45の内径部を挿通
し、バネ部材45は常時収縮状態に付勢されている。固
定ボルト43の段部43cとナット47との間でベース
プレート5とアッパケース9のフランジ部9aが締結さ
れ、アッパーケース9のフランジ部9aはロアカバー1
1側に位置している。また固定ボルト43の段部43c
とベースプレート5の間には、シール部材49及びエア
バッグ6の端部6aが挟持されている。シール部材49
はカバー41のフランジ部41aと対向して設けられて
おり、カバー41のフランジ部41aはバネ部材45に
よってシール部材49に押圧されている。これにより、
前記閉空間40が密閉された状態となっている。そして
と空間40内の圧力が所定圧以上に上昇すると、バネ部
材49はさらに収縮し、カバー41とシール部材49と
の間に隙間が生じて、前記密閉された閉空間40が開放
される。 【0019】次に作用を説明する。 【0020】インフレータ7が作動してガス発生剤29
が燃焼すると、燃焼により生成された高圧ガスがガス流
通孔17aから流出し、ガス流通孔17aとケース41
との間の密閉された閉空間40内の圧力が上昇する。こ
れにより、図3のようにバネ部材45が弾性変形して収
縮し、ケース41のフランジ部41aとシール部材49
との間に隙間51が形成される。そして、ガス流通孔1
7aとケース41との間の密閉された閉空間40が開放
され、前記発生ガスがエアバッグ6内部に流入され、エ
アバッグ6が膨脹する。 【0021】このとき、カバー41がアッパケース9の
外表面9bを覆っているので、エアバッグ6がインフレ
ータ7の外表面9bと接触することがなく、エアバッグ
6の膨脹前にアッパケース9が高温となっても、エアバ
ッグ6の品質に影響を与えることがない。 【0022】したがって、インフレータ7の小型化によ
る燃焼フィルタ31及びフィルタ33の簡素化やアッパ
ケース9の薄肉化により、インフレータ7自体の熱容量
の減少や発生ガスの冷却効果の低減が生じても、エアバ
ッグ6の品質を高く維持することができる。 【0023】エアバッグ6の膨出後は、閉空間40内の
圧力が低下してバネ部材45が伸長し、カバー41のフ
ランジ部41aがシール部材49に押圧され、閉空間4
0が密閉される。これにより、ガス濾過時においてフィ
ルタ33に補集・吸着されたナトリウム化合物等の残渣
が吸湿によって液状化しても、これが閉空間40から外
部に流出することがない。 【0024】したがって、フィルタ33を簡素化してイ
ンフレータ7の小型化を図ることができる。 【0025】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、インフレータの作動時は、カバーがケースの外表面
を覆っているので、エアバッグの膨脹前にケースが高温
となっても、エアバッグの品質に影響を与えることがな
い。また、エアバッグ膨出後は、弾性支持部材が閉空間
を密閉するので、液状化したナトリウム化合物等の残渣
の流出を防止できる。したがって、ケースの薄肉化やフ
ィルタ等の簡素化によるインフレータの小型化、簡素化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係るインフレータのカバー
構造を示す断面図である。 【図2】図1の斜視図である。 【図3】図1の作用を説明する断面図である。 【図4】従来例を示す断面図である。 【符号の説明】 6 エアバッグ 7 インフレータ 9 アッパケース(ケース) 9b ケースの外表面 11 ロアケース(ケース) 17a ガス流通孔 29 ガス発生剤 40 閉空間 42 弾性支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内部にガス発生剤が充填されてなり且つ
    該ガス発生剤の燃焼により生成されたガスを噴き出し可
    能なるガス流通孔を有するケースと、 ケースの外表面を一方に進退自在に覆い且つ前記ガス
    流通孔の外側に閉空間を形成するカバーと、常時は前記閉空間を密閉状態に保持するように前記ケー
    スに対して 前記カバーを押圧支持してなり、前記ガスが
    噴出された時には該ガスの圧力により前記ケースに対し
    て前記カバーを持ち上げて前記密閉された閉空間を開放
    可能なるように支持してなる弾性支持部材と 前記ケースを覆うと共に前記ケースのガス流通孔に連通
    されてなるエアバッグと を備えたことを特徴とするエア
    バッグ装置
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JP4627699B2 (ja) * 2005-08-08 2011-02-09 ダイセル化学工業株式会社 エアバッグモジュール
JP5044439B2 (ja) * 2008-02-20 2012-10-10 ダイハツ工業株式会社 エアバック装置

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