JP3385732B2 - ロープレスエレベータ装置 - Google Patents

ロープレスエレベータ装置

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JP3385732B2 JP17692594A JP17692594A JP3385732B2 JP 3385732 B2 JP3385732 B2 JP 3385732B2 JP 17692594 A JP17692594 A JP 17692594A JP 17692594 A JP17692594 A JP 17692594A JP 3385732 B2 JP3385732 B2 JP 3385732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はロープを使用しないリ
ニアモータ駆動のロープレスエレベータ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年特開平2−261789号公報に見
るごとくロープを使用しないいわゆるロープレスエレベ
ータが提案されている。図5は従来のロープレスエレベ
ータ装置の一例を示す構成図である。図において、1は
昇降路、2はかご、3は階、21はレール5に沿ってか
ご2をガイドする上部ガイドローラ、同じく22は下部
ガイドローラである。レール6側にも同様にガイドロー
ラが装着されている。10は後述の制動装置であり、か
ご2の下部にそれぞれ図7の如くレール5と対向する制
動シューが設けられている。レール6側にも同様に制動
装置が設けられている。30は昇降路1に配設されたリ
ニア同期モータの電機子コイルであって、30A〜30
Dから構成されている。40はかご2の側面にあって前
記リニア同期モータの一次コイルたる電機子コイル30
に対向するように配設されたリニア同期モータの二次側
を構成する界磁用の永久磁石であり、同様に40A〜4
0Dより構成されている。図6は従来のロープレスエレ
ベータ装置のリニアモータの電機子コイルの励磁回路の
構成を示すもので、図において、1000はリニアモー
タ駆動電源装置、100はパワトランジスタ等で構成さ
れた可変電圧可変周波数制御装置(以下、VVVF装置
という。)であり、図示はされていないが一般的には複
数台設置される。101は電機子コイル30とVVVF
装置100を接続及び切り放しをする切り替えスイッチ
の接点、電機子コイル30は階と階の中間で各セクショ
ン31〜38に分割して、それぞれに駆動電源装置10
00より給電するようになっている。かご2の位置を検
出し、対応するセクション31〜38を選択して駆動電
源装置1000で励磁するものである。なお、VVVF
装置100については、例えば特開昭61−17028
7号公報等で既に開示されているので、ここでは詳細を
説明する。図7は従来のロープレスエレベータ装置の制
動手段を示す。図において10は制動手段で、10aは
案内レール6の側面にそれぞれ対向して設けられた制動
シュー、10bはレバー10cを介して制動シュー10
aを案内レール6に押圧するばね、10dはかご2の下
部に固定された電磁石装置で励磁された時にはばねに抗
してロッド10rを吸引し制動シュー10aを開放位置
に保持する。10pはかご2に固定されレバー10cを
回動支持するピンである。
【0003】次に動作について述べる。起動指令が発生
すると、接点101は閉成する。また、電磁石装置10
dが付勢されて制動装置10が開放状態になる。VVV
F装置100は所定の速度指令信号に従って所定の電圧
と周波数の交流を発生し、電機子側コイル30に印加す
る。これによる移動磁界によりかご2が昇降駆動され
る。駆動電源装置1000はかごの移動に応じて対応す
る電機子コイルを選択して励磁する。かごが目的階に到
着すると制動装置10がかご2を制止させると共に、接
点101は開放する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のロープレスエレ
ベータ装置は以上のように構成されているので、かごを
駆動するリニア同期モータやVVVF装置100が故障
し、駆動系の推力が喪失するとかごは落下するので非常
に危険な状態となる。この故障の対応策は、このロープ
レスエレベータにおいては最も重要な課題の一つであ
る。この対応策の一つとして、VVVF装置100やリ
ニア同期モータなどより構成されたかご駆動装置を多重
系にし、並列駆動運転を行ない、その内の1系列が故障
しても他の系列でバックアップする方法が考えられてい
る。しかしそのようなシステムにおいてもさらに次の事
項が課題となっている。 (1)走行前に、各かご駆動装置の正常・異常を判断
し、さらに安全性を改善する必要がある。 (2)一般にこのようなシステムのかご駆動装置ではフ
ィードバック制御系が採用されるので、例えば1系列が
故障して過大或いは過小な出力を出したとしても、残り
の系列がバックアップするので、故障が顕在化しにくい
場合がある。そのような場合には、1系列が故障のまま
運転を継続することになり、次の系列が故障した場合に
は非常に危険な状態となる可能性がある。特に2重系の
場合にはこの問題は大きい。従って各系列の故障を各系
列毎に発見することが望まれる。 (3)いずれかの系列が故障であることを発見した後、
残りの系列でバックアップ運転するときに、残りの系列
のかご駆動装置の正常・異常を判断することにより安全
性を改善する。 (4)上記かご駆動装置の故障検出はモータへの電流指
令値とモータの実電流を比較検討する方法が提案されて
いるが、モータの電流指令値そのものが故障で異常なと
きは故障の判断が難しいし、リニア同期モータの磁極位
置検出回路の故障などは上記方式では故障の判断が難し
いなどで、上記方式では故障検出が完全ではない。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、上記多重系のリニアモータより
構成されているかご駆動装置の適切な故障検出手段とそ
の安全性を向上したロープレスエレベータ装置を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のロープレスエ
レベータ装置は、昇降路内を昇降するかごと、前記かご
の昇降工程に敷設されたリニアモータの一次コイルと、
前記かごの側部に前記一次コイルに取り付けられて前記
かごを昇降駆動するリニアモータの二次側を構成する磁
石部材と、前記リニアモータの一次コイルと磁石部材に
より発生するエレベータの推力の正常、異常を判定する
推力検出手段とを設けたものである。
【0007】また、昇降路内を昇降するかごと、前記か
ごの昇降工程に敷設されたリニアモータの一次コイル
と、前記かごの側部に前記一次コイルに対向するように
配設されて前記かごを昇降駆動するリニアモータの二次
側を構成する磁石部材と、前記リニアモータの一次コイ
ルと磁石部材により発生するエレベータの推力を検出す
る推力検出手段とを設けたロープレスエレベータ装置で
あって、複数独立して設置された前記リニアモータと、
前記リニアモータの推力の作用点とかごの間に設けら
れ、前記リニアモータに対応して荷重を検出する荷重検
出手段とを設け、前記荷重検出手段により検出された荷
重により、前記リニアモータの推力の正常、異常を判定
するものである。
【0008】また、リニアモータの界磁用永久磁石を搭
載し、連結手段を介して前記かごに対して上下方向に微
小距離だけ動けるように連結されている固定板と、前記
固定板に掛る荷重を検出する荷重検出手段とを設けたも
のである。
【0009】また、かご側に固定されたアンテナを有す
る誘導無線通信手段と、昇降路に設置された通信用ケー
ブルとを設け、荷重検出手段の出力信号をエレベータの
制御装置に伝送するものである。
【0010】また、荷重検出手段の出力信号と基準荷重
値とを比較する比較回路を設け、エレベータ走行時に前
記荷重検出手段により検出された圧縮荷重が基準値より
小さい場合にリニアモータの推力異常と判定するもので
ある。
【0011】また、荷重検出手段の出力信号と基準荷重
値とを比較する比較回路を設け、エレベータ停止状態で
エレベータのかごを制止する制動手段を作動し、前記荷
重検出手段により検出された引張り荷重が基準値より大
きい場合にリニアモータの推力異常と判定するものであ
る。
【0012】また、一系列のリニアモータが異常と判定
され、他系列のリニアモータが正常と判定された場合
は、正常側にリニアモータによりエレベータを最寄りの
階に走行させるものである。
【0013】また、一系列のリニアモータが異常と判定
されると一旦停止し、他系列のリニアモータが正常に推
力を発生していることを確認後、正常側のリニアモータ
によりエレベータを最寄りの階に走行させるものであ
る。
【0014】
【作用】この発明におけるロープレスエレベータ装置
は、リニアモータの一次コイルと磁石部材により発生す
るエレベータの推力の正常、異常を判定する推力検出手
段を設けたことにより、リニアモータの推力正常、異常
を必要に応じて判定する。
【0015】また、複数独立して設置されたリニアモー
タと、リニアモータに対応して荷重を検出する荷重検出
手段とを設けたことにより、各々のリニアモータの推力
の正常、異常をそれぞれ独立して判定する。
【0016】また、リニアモータの永久磁石を搭載し、
連結手段を介してかごに対して連結されている固定板に
掛る荷重を検出することにより、リニアモータの推力の
正常、異常を一義的に安定して判定する。
【0017】また、かご側に固定されたアンテナを有す
る誘導無線通信手段と、昇降路に設置された通信用ケー
ブルとを設けたことにより、荷重検出器の出力信号をエ
レベータの制御装置に伝送する。
【0018】また、荷重検出手段の出力信号と基準荷重
値とを比較する比較回路を設けたことにより、エレベー
タ走行時、停止時または走行前に必要に応じてリニアモ
ータの推力異常を判定する。
【0019】また、一系列のリニアモータが異常と判定
された場合は、正常側のリニアモータによりエレベータ
を走行させることにより、最寄りの階に乗客を救出す
る。
【0020】一系列のリニアモータが異常と判定される
と一旦停止し、他系列のリニアモータが正常に推力を発
生していることを確認することにより、正常側のリニア
モータによりエレベータを最寄りの階に走行させる。
【0021】
【実施例】図1はこの発明の一実施例によるロープレス
エレベータ装置を示す横断面図(a)及び縦断面図
(b)である。図について説明する。23はかご枠であ
る。41はリニア同期モータの界磁用磁石部材たる永久
磁石40A,40Bを搭載するとともにかご枠23を保
持している固定板A、43は固定板Aとかご枠23を連
結する連結手段Aである。かご枠23と固定板A41は
この連結手段A43を介して、相対的に上下方向に微小
距離だけ動けるように構成されている。45は固定板A
に掛かる荷重を検出する荷重検出手段Aである。同様に
42はリニア同期モータの界磁用磁石部材たる永久磁石
40C,40Dを搭載するとともにかご枠23を保持し
ている固定板B、44は固定板B42とかご枠23を連
結する連結手段Bである。かご枠23と固定板B42は
この連結手段B44を介して、相対的に上下方向に微小
距離だけ動けるように構成されている。46は固定板B
42に掛かる荷重を検出する荷重検出手段Bであり、荷
重検出手段45,46として例えばひずみゲージ式の荷
重変換器が使用される。10Aはかご枠23に固定され
た制動手段Aである。同様に10Bはかご枠23に固定
された制動手段Bである。7はかごと地上の制御装置
(図示せず)を結ぶ誘導無線通信手段で、71はかご側
に固定された誘導無線通信手段のアンテナ、72は昇降
路の壁に設置された誘導無線通信手段の通信用ケーブル
である。上記荷重検出手段45,46の出力信号はこの
誘導無線通信手段7を介して地上の制御装置へ伝送され
る。他の符号は従来例と同一又は相当なので説明を省略
する。
【0022】図2はこの発明の一実施例によるモータ駆
動システムを示す説明図である。図において100,2
00,300,400はVVVF装置、101,20
1,202,301,302,401は切り替えスイッ
チの接点である。50は制御装置である。他の符号は従
来例と同じである。図2において、かご1が図の位置に
あるときには切り替えスイッチは201,301が閉じ
ており、電機子コイル37がVVVF装置200により
励磁され、電機子コイル33がVVVF装置300によ
り励磁される。かごが下がり電機子コイル32,36の
位置に来ると、切り替えスイッチは101,401が閉
じ、それぞれVVVF装置100,400により励磁さ
れる。順次このように制御される。
【0023】図3は停止時に各駆動装置たるリニアモー
タの推力を検出する停止時推力検出回路のブロック図で
あり、チェック指令回路48aからの指示でスイッチs
w1が閉じたときに、荷重検出手段45aの出力が引っ
張り荷重として基準値より大きい場合に比較回路47a
が出力を出すように構成されており、各リニアモータに
独立して設けられている。図4は走行時推力検出回路の
ブロック図であり、スイッチsw2は走行時はチェック
指令回路48bからの指示で閉じている。荷重検出手段
45bの出力が圧縮荷重として基準値より小さい場合に
比較回路47bは出力を出すように構成されており、各
リニアモータにそれぞれ設けられている。
【0024】まず、走行前のリニアモータの推力チェッ
クの仕方について説明する。かご1は図2に示す位置に
停止しており、制動装置10A,10Bを制動状態に作
動させたままVVVF装置300により電機子コイル3
3を励磁し実際に推力を発生させて見る。このとき固定
板A41側のリニアモータが正常であれば、指令値にし
たがって推力を発生する。これにより固定板A41は上
へ持ち上げられるので、荷重検出手段A45に掛かる荷
重は引っ張りから圧縮の方へ変化する。依ってこの場合
には図3の停止時推力検出回路は次のように働く。図3
において、チェック指令回路48aによりスイッチsw
1を閉じると、荷重検出手段45aの出力が基準値より
(荷重検出手段に掛かる力の符号も含めて)小さくなる
ので比較回路47aは出力を発生しない。チェック指令
により停止時推力検出回路の比較回路47aが出力を発
生しないことにより、固定板A41側のリニアモータは
正常と判断される。
【0025】次に固定板A41側のリニアモータが故障
の場合を説明する。リニアモータが故障しているので、
固定板A41はその推力により上へ持ち上げられないの
で、かご荷重検出手段A45に掛かる荷重は引っ張り荷
重のままで圧縮方向に小さくならない。依ってこの場合
には図3の停止時推力検出回路は次のように働き故障信
号を発生する。図3において、チェック指令回路48a
によりスイッチsw1を閉じても、荷重検出手段45a
の出力が引っ張り力として基準値より大きいので比較回
路47aは出力を発生する。チェック指令により停止時
推力検出回路の比較回路47aが出力を発生することに
より、固定板A41側のリニアモータは異常と判断され
る。固定板B42側のリニアモータについても同様に確
認できる。この場合はVVVF装置200を使用してチ
ェックする。
【0026】次にかご1が制動装置10を開放して、図
2の位置を固定板A41側のリニアモータが正常推力を
発生しながら走行中を考える。制動装置10を開放して
走行中の正常時には荷重検出手段A45にはかご室(乗
客を含む)の約半分の圧縮荷重が掛かっている。よって
図4の走行時推力検出回路において、荷重検出器45b
の出力は圧縮荷重として基準値より大きいので走行時推
力検出回路の比較回路47bは出力を発生しない。これ
により固定板A41側のリニアモータは正常であること
を判断できる。
【0027】次に固定板A41側のリニアモータが故障
でその推力を喪失あるいは低下した場合を考える。リニ
アモータの故障でその推力が喪失あるいは低下すると、
荷重検出手段A45の荷重は推力が正常の時に掛かって
いた圧縮荷重が例えば推力を喪失したとき固定板41及
び永久磁石40による荷重が引っ張り方向に掛かるため
減少する。よって図4において荷重検出手段45b出力
が圧縮荷重として基準値より小さいので走行時推力検出
回路の比較回路47bは故障信号を発生する。これによ
り固定板A41側のリニアモータが故障であることを判
断できる。同様に、固定板B42側のかご駆動装置につ
いても同様の走行時推力検出回路により正常、異常の判
断ができる。
【0028】リニアモータの故障検出後のエレベータの
運転方法について説明する。一系列のリニアモータが推
力を喪失した場合でも、一般的には自動制御により健全
な側のリニアモータにより過不足の推力は補われ走行可
能である。しかし、安全性を重んじて推力検出回路が故
障信号を発生したらエレベータを一旦非常停止させる。
次に乗客を救出するために救出走行をする場合は前記走
行前のチェックを行ない他方が正常であることを確認し
て再走行する。
【0029】また、一系列のリニアモータが推力を喪失
した場合でも、一般的には自動制御により健全な側のリ
ニアモータにより過不足の推力は補われ走行可能であ
る。よって、残りのリニアモータが故障していないこと
を確認して、最寄り階まで走行させ、乗客を救出するこ
とも可能である。以上説明したように多重系のリニアモ
ータで駆動されるロープレスエレベータにおいて、各系
列のリニアモータの故障を個別に検出できるようにした
ので、一系列が故障を知らず、走行するようなことがな
く安全性を増すことができる。なお、この実施例での推
力検出手段は、リニアモータの推力によって発生する荷
重を検出することを中心にして説明したが、リニアモー
タの一次コイルと永久磁石の間に発生する磁気物理量
(例えば磁束)の変化を測定することによりリニアモー
タの推力の正常、異常を判断することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によればリニア
モータの一次コイルと磁石部材により発生するエレベー
タの推力の正常、異常を判定する推力検出手段を設けた
ことにより、リニアモータの推力の正常、異常を判定す
ることができるのでリニアモータの故障と故障位置をリ
アルタイムで発見できる効果がある。
【0031】また、多重系のリニアモータと、各リニア
モータに対応して荷重を検出する荷重検出手段とを設
け、各々のリニアモータの推力の正常、異常をそれぞれ
独立して判定することができるのでリニアモータの一系
列が故障のままエレベータの運転を継続することがな
く、ロープレスエレベータの運行の安全性を改善するこ
とができる。
【0032】また、リニアモータの永久磁石を搭載し、
連結手段を介してかごに対して連結されている固定板に
掛る荷重を検出することにより、リニアモータの推力の
正常、異常を直接的かつ的確に把握することができる。
【0033】また、かご側に固定されたアンテナを有す
る誘導無線通信手段と、昇降路に設置された通信用ケー
ブルとを設け、荷重検出器の出力信号をエレベータの制
御装置に伝送することにより、リニアモータの推力の正
常、異常を常時検出しながらロープレスエレベータの運
転制御を安全に行うことができる。
【0034】また、荷重検出手段の出力信号と基準荷重
値とを比較する比較回路を設け、エレベータ停止時にお
いてもリニアモータの推力を確認できる構成としたので
エレベータの走行時、停止時または走行前にかかわらず
必要に応じてリニアモータの推力異常を判定することが
できる。
【0035】また、一系列のリニアモータが異常と判定
された場合は、正常側のリニアモータによりエレベータ
を最寄りの階に走行させ、乗客を速やかに救出すること
ができる。
【0036】一系列のリニアモータが異常と判定される
と一旦停止し、他系列のリニアモータが正常に推力を発
生していることを確認することにより、正常側のリニア
モータによりエレベータを最寄りの階に走行させ危険を
冒すことなく乗客を救出できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるロープレスエレベ
ータ装置を示す断面図である。
【図2】 この発明の一実施例によるロープレスエレベ
ータ装置のモータ駆動システムの構成を示す説明図であ
る。
【図3】 この発明の一実施例によるロープレスエレベ
ータ装置の停止時推力検出回路を示す構成図である。
【図4】 この発明の一実施例によるロープレスエレベ
ータ装置の走行時推力検出回路を示す構成図である。
【図5】 従来のロープレスエレベータ装置を示す斜視
図である。
【図6】 従来のロープレスエレベータ装置のリニアモ
ータの電機子コイルの励磁回路を示す構成図である。
【図7】 従来のロープレスエレベータ装置の制動手段
を示す構成図である。
【符号の説明】
1 かご、7 誘導無線通信手段、10 制動手段、3
0 一次コイル(電機子コイル)、40 磁石部材、4
1,42 固定板、43,44 連結手段、45 荷重
検出手段、47 比較回路、71 アンテナ、72 通
信用ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 5/00 - 5/28 B66B 9/00 - 9/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内を昇降するかごと、前記かごの
    昇降工程に敷設されたリニアモータの一次コイルと、前
    記かごの側部に前記一次コイルに対向するように配設さ
    れて前記かごを昇降駆動するリニアモータの二次側を構
    成する磁石部材と、前記リニアモータの一次コイルと磁
    石部材により発生するエレベータの推力を検出する推力
    検出手段とを設けたロープレスエレベータ装置であっ
    て、複数独立して設置された前記リニアモータと、前記
    リニアモータの推力の作用点とかごの間に設けられ、前
    記リニアモータに対応して荷重を検出する荷重検出手段
    とを設け、前記荷重検出手段により検出された荷重によ
    り、前記リニアモータの推力の正常、異常を判定するこ
    とを特徴とするロープレスエレベータ装置。
  2. 【請求項2】 リニアモータの界磁用永久磁石を搭載
    し、連結手段を介して前記かごに対して上下方向に微小
    距離だけ動けるように連結されている固定板と、前記固
    定板に掛る荷重を検出する荷重検出手段とを設けたこと
    を特徴とする請求項に記載のロープレスエレベータ装
    置。
  3. 【請求項3】 かご側に固定されたアンテナを有する誘
    導無線通信手段と、昇降路に設置された通信用ケーブル
    とを設け、荷重検出手段の出力信号をエレベータの制御
    装置に伝送することを特徴とする請求項に記載のロー
    プレスエレベータ装置。
  4. 【請求項4】 荷重検出手段の出力信号と基準荷重値と
    を比較する比較回路を設け、エレベータ走行時に前記荷
    重検出手段により検出された圧縮荷重が基準値より小さ
    い場合にリニアモータの推力異常と判定することを特徴
    とする請求項に記載のロープレスエレベータ装置。
  5. 【請求項5】 荷重検出手段の出力信号と基準荷重値と
    を比較する比較回路を設け、エレベータ停止状態でエレ
    ベータのかごを制止する制動手段を作動し、前記荷重検
    出手段により検出された引張り荷重が基準値より大きい
    場合にリニアモータの推力異常と判定することを特徴と
    する請求項に記載のロープレスエレベータ装置。
  6. 【請求項6】 一系列のリニアモータが異常と判定さ
    れ、他系列のリニアモータが正常と判定された場合は、
    正常側リニアモータによりエレベータを最寄りの階に
    走行させることを特徴とする請求項に記載のロープレ
    スエレベータ装置。
  7. 【請求項7】 一系列のリニアモータが異常と判定され
    ると一旦停止し、他系列のリニアモータが正常に推力を
    発生していることを確認後、正常側のリニアモータによ
    りエレベータを最寄りの階に走行させることを特徴とす
    る請求項に記載のロープレスエレベータ装置。
JP17692594A 1994-07-28 1994-07-28 ロープレスエレベータ装置 Expired - Fee Related JP3385732B2 (ja)

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