JP3384833B2 - 航空機のためのフライバイワイヤーフライトコントロールシステムおよび航空機上の複数個の飛行制御翼面の位置を制御する方法 - Google Patents

航空機のためのフライバイワイヤーフライトコントロールシステムおよび航空機上の複数個の飛行制御翼面の位置を制御する方法

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JP3384833B2 JP12863993A JP12863993A JP3384833B2 JP 3384833 B2 JP3384833 B2 JP 3384833B2 JP 12863993 A JP12863993 A JP 12863993A JP 12863993 A JP12863993 A JP 12863993A JP 3384833 B2 JP3384833 B2 JP 3384833B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は一般に航空機のコントロールシ
ステムに関し、より特定的には冗長フライバイワイヤー
コントロールシステムに関する。
【0002】
【発明の背景】フライバイワイヤー技術の出現までは、
商業用航空機の飛行制御翼面は主制御経路として複雑な
システムのケーブルおよび機械的制御を用いて制御され
ていた。かかる先行技術のコントロールシステムが図1
に部分的に示される。この型のコントロールシステムに
おいて、パイロットの制御指令は1対のパイロットコン
トロール10から一連の相互接続されたケーブル12を
介してそれぞれの飛行制御翼面20へ伝達される。ケー
ブル12は複数個の油圧アクチュエータ15を制御する
1つ以上の弁を動かし、アクチュエータは制御翼面20
を動かす。ケーブル12はパイロットコントロール10
と制御された飛行制御翼面20との間に直接の機械的結
合を与える。複数個の重要箇所に配置された故障時補助
装置17により、ケーブルが故障した場合のシステムの
安全な操作が継続される。
【0003】エレクトロニクスベイは幾つかの電気的ま
たは電気油圧式アクチュエータを制御することにより、
システムに対して向上した制御機能を提供する。これら
のアクチュエータは航空機の飛行条件に基づきパイロッ
トによって入力される制御指令を強調する。かかる電気
油圧式アクチュエータの例は、高速での航空機の補助翼
の移動を防ぐアウトボード補助翼ロックアウト機構、フ
ラップ位置の関数としてインボード補助翼を垂らす補助
翼ドループ機構等を含む。他のサーボアクチュエータ
は、エレクトロニクスベイに含まれる自動操縦コンピュ
ータからの自動操縦指令を実行する、一連の自動操縦装
置サーボアクチュエータ14を含む。
【0004】図1に示される先行技術のコントロールシ
ステムは、現代の航空機における使用を制限する多数の
欠点を有する。かかるシステムの第1の欠点は、その維
持経費の高額さである。大型航空機ではしばしば40以
上を数える電気油圧式アクチュエータは、驚くほど多数
の維持の問題を与える。かかる装置の各々は航空機全体
を通じて延長するケーブル12の複雑な経路内に埋込ま
れ、このため単純な修理でさえも多大な労力を必要とす
る。
【0005】先行技術のコントロールシステムの第2の
欠点は、コンピュータが航空機を制御することを要求す
る現代の制御法の実行が困難なことである。これらの初
期のフライトコントロールシステムの導入以来、とりわ
け航空機の安定性を増大するとともに速度、上昇および
降下速度、バンク角度等を制御する進歩した制御法が開
発されてきた。かかる制御法は、システムの複雑さを実
質的に増大することなく機械的コントロールシステムに
組入れることが困難である。最後に、先行技術のコント
ロールシステムは本質的に重量が重い。航空機の設計に
おいては、航空機の安全性を低減することなく行なわれ
るのであれば機体重量を減らすことが常に所望される。
したがって、先行技術のフライトコントロールシステム
のこれらのおよび他の制限を克服するために、現代の航
空機はフライバイワイヤー技術を組入れるように設計さ
れる。
【0006】図1に示される機械的フライトコントロー
ルシステムと対照して、本発明に従うフライバイワイヤ
ー(FBW)システムの単純化された図が図2に示され
る。フライバイワイヤーシステムにおいて、パイロット
コントロール10と飛行制御翼面20との間には直接の
機械的結合はない。ケーブルを用いる代わりに、フライ
バイワイヤーシステムは1組のパイロットコントロール
トランスデューサ22を含み、これはコントロール10
の位置を検知し、かつパイロットコントロール10の位
置に比例した電気信号を発生する。電気信号はエレクト
ロニクスベイ24に送信され、そこでそれらは他の飛行
機のデータと組合わさって、飛行制御翼面20を動かす
油圧式アクチュエータ26の動きを制御する飛行制御翼
面指令を生成する。1対のパイロットコントロール10
は、通常双方のコントローラがともに動くように故障時
補助装置34によって接続される。しかしながら、パイ
ロットコントロールのうちの一方が動かなくなった場
合、または故障した場合は、2つのコントローラの連結
を解くのに十分な力を故障時補助装置34に与えること
により、他方のパイロットコントロールが自由にされて
用いられることができる。
【0007】航空機産業においては安全性が常に最優先
であるので、フライバイワイヤーシステムは通常、シス
テムの1つの構成要素が故障した場合でもパイロットが
なお航空機を安全に操縦することが可能な、冗長構成要
素を含む。かかる冗長性は各軸ごとに設けられる。たと
えばある先行技術のフライバイワイヤーアーキテクチャ
は、ロール軸、ピッチ軸およびヨーイング軸の各々にお
いて航空機の動きを制御する個別のシステムを有する。
【0008】軸コントロールシステムの各々は典型的に
は、特定の軸における航空機の動きのみを制御する主フ
ライトコンピュータおよびバックアップフライトコンピ
ュータを含んでいた。もしロール軸を制御する主フライ
トコンピュータが故障すれば、バックアップコンピュー
タが航空機のロール軸を制御するように係合し得る。同
様に、ピッチ軸およびヨーイング軸システムもそれぞれ
主フライトコンピュータおよびバックアップフライトコ
ンピュータを含む。しかしながら、もし軸チャンネルの
バックアップコンピュータが故障すれば、他のチャンネ
ルのコンピュータはその軸において航空機を飛行させる
ように機能できない。したがって、システムの一部分の
故障により航空機が安全に飛行できないという可能性を
低減する、集積されたフライバイワイヤーシステムへの
必要性が存在する。
【0009】また、システム内のコントロールチャンネ
ルの各々が実質的には他のコントロールチャンネルから
分離されている、一連の独立したコントロールチャンネ
ルへ分割されるフライバイワイヤーシステムに対する必
要性もまた存在する。こうして、1チャンネルで発生す
る不調は残りのチャンネルの動作の継続に影響を与えな
い。
【0010】さらに、コントロールチャンネルの一部の
故障がコントロールチャンネルの航空機を安全に飛行さ
せる能力に影響を与えないように設計された、複数個の
コントロールチャンネルを含むフライバイワイヤーシス
テムへの必要性も存在する。
【0011】最後に、もしシステムに含まれるすべての
フライトコントロールコンピュータが故障した場合、パ
イロットがフライトコントロールコンピュータの補助な
く航空機を飛行させることが可能な、フライバイワイヤ
ーコントロールシステムに対する必要性が存在する。
【0012】
【発明の概要】本発明は航空機のための多重冗長フライ
バイワイヤーコントロールシステムを含む。本システム
は1組のパイロットコントロールおよびパイロットコン
トロールの組に接続された複数個のパイロットコントロ
ールトランスデューサを含む。各パイロットコントロー
ルトランスデューサはパイロットコントロールのうちの
1つの位置に比例する位置制御信号を発生する。飛行制
御翼面指令を発生するための複数個の手段は、位置制御
信号を受取り、かつそれらを大気データおよび慣性リフ
ァレンスシステムから得られたデータと組合わせて1組
の飛行制御翼面指令を発生する。複数個のアクチュエー
タ・コントローラ装置は、飛行制御翼面指令を発生する
ための手段から受信した飛行制御翼面指令の組に応答し
て、航空機上の1組の飛行制御翼面の動きを制御する。
アクチュエータ・コントローラ装置のうちの1つによっ
て直接制御される飛行制御翼面の組は、残りのアクチュ
エータ・コントローラ装置が故障した場合に十分に航空
機を飛行させられる。アクチュエータ・コントローラ装
置の各々はまた、飛行制御翼面指令を発生するための手
段が故障した場合に、複数個のパイロットコントロール
トランスデューサによって発生する位置制御信号に応答
して、飛行制御翼面の組を制御することが可能である。
各アクチュエータ・コントローラ装置に含まれるもの
は、飛行制御翼面の組の動きを制御するために、飛行制
御翼面指令の特定の組を選択するための手段である。各
アクチュエータ・コントローラ装置はさらに、1組の飛
行制御翼面の動きを制御する複数個のサーボループが正
しく動作しているかどうかを決定する複数個のサーボル
ープモニタを含む。
【0013】
【好ましい実施例の詳細な説明】本発明に従うフライバ
イワイヤーシステムのアーキテクチャのブロック図が図
3に示される。フライバイワイヤーシステムは、独立し
かつ分離したフライトコントロールチャンネルに分割さ
れ、これは左フライトコントロールチャンネル60、中
央フライトコントロールチャンネル80、および右フラ
イトコントロールチャンネル90を含む。これらのコン
トロールチャンネルは完全にかつ電気的に互いから分離
しているので、1つのチャンネルにおける故障は他のチ
ャンネルの動作に悪影響を及ぼさない。以下に詳細に説
明されるように、フライバイワイヤーシステムのフライ
トコントロールチャンネルの各々は、パイロットが1つ
のチャンネルのみを用いて航空機を飛行させることがで
きるように航空機の飛行制御翼面の選択された組を動作
させる。
【0014】フライバイワイヤーシステムはパイロット
コントローラ30と副パイロットコントローラ32とを
含む。パイロットコントローラ30および副パイロット
コントローラ32の各々はホィール30a、32aなら
びに操縦桿30bおよび32bをそれぞれ含む。フライ
バイワイヤーシステムにまた含まれるもの(図1には図
示せず)は、速度ブレーキコントローラ、1組のペダル
および1組の昇降舵感触アクチュエータ等の他のパイロ
ットコントロールである。パイロットコントローラ30
を副パイロットコントローラ32へ接続するのは故障時
補助装置34である。通常の動作においては、パイロッ
トコントローラ30と副パイロットコントローラ32と
はともに動く。しかしながら、もしパイロットコントロ
ーラ30または副パイロットコントローラ32が故障す
れば、故障時補助装置34へ十分な力を与えることによ
り他方を自由にすることが可能である。
【0015】パイロットコントローラ30および副パイ
ロットコントローラ32に結合されるものは、パイロッ
トコントロールトランスデューサ36のバンクおよび副
パイロットコントロールトランスデューサ38のバンク
である。パイロットコントロールトランスデューサ36
のバンクおよび副パイロットコントロールトランスデュ
ーサ38のバンク内に含まれる各トランスデューサは、
パイロットコントローラ30または副パイロットコント
ローラ32の位置にそれぞれ比例した複数個のパイロッ
トコントロールトランスデューサ信号を発生する。好ま
しい実施例において、パイロットコントロールトランス
デューサ36のバンクは、パイロットコントロールトラ
ンスデューサの左の組36L(この明細書中で2桁の数
字の後のLは本来小文字であるべきものである。)、パ
イロットコントロールトランスデューサの中央の組36
cおよびパイロットコントロールトランスデューサの右
の組36rを含む。同様に、副パイロットコントロール
トランスデューサ38のバンクは好ましくは、パイロッ
トコントロールトランスデューサの左の組38L、パイ
ロットコントロールトランスデューサの中央の組38c
およびパイロットコントロールトランスデューサの右の
組38rを含む。パイロットコントロールトランスデュ
ーサの各組はパイロットコントロールトランスデューサ
信号を発生し、これらはトランスデューサの組が結合さ
れる操縦桿またはホィールの位置に比例する。パイロッ
トコントロールトランスデューサ36のバンクおよび副
パイロットコントロールトランスデューサ38のバンク
によって発生したパイロットコントロールトランスデュ
ーサ信号は、各チャンネルにおいてアクチュエータ・コ
ントローラ電子装置(ACE)62によって処理され
て、3つの別個のデータバス40、42および44を介
して他の2つの独立したフライトコントロールチャンネ
ル(60、80および90)へ送信される。好ましい実
施例において、データバス40、42および44はAR
INC629デジタル通信リンクであり、これらは航空
機産業では標準であるがしかし、他の型のデータ通信リ
ンクも用いられ得る。
【0016】フライトコントロールチャンネル60、8
0および90は本質的には同一であるので、左フライト
コントロールチャンネル60の以下の説明は、中央およ
び右フライトコントロールチャンネルに等しく当てはま
る。したがって、中央および右フライトコントロールチ
ャンネルは詳細に説明しない。
【0017】左フライトコントロールチャンネル60は
左アクチュエータ・コントローラ電子(ACE)装置6
2および左主フライトコンピュータ64を含む。左AC
E62は、対称に位置されたスポイラー対、補助翼、フ
ラッペロンを含む1組の飛行制御翼面66の動きを制御
する複数個の油圧式アクチュエータの動きを制御し、か
つ航空機上のエレベータ、方向舵およびスタビライザー
飛行制御翼面の動きを制御する油圧式アクチュエータを
制御する。さらに詳細に説明されるように、左ACE6
2は、中央フライトコントロールチャンネル80および
/または右フライトコントロールチャンネル90が故障
した場合にパイロットが航空機を飛行させることができ
るように、航空機上の制御翼面を十分に制御する。他の
2つのフライトコントロールチャンネルもまた同様のフ
ォールト・トレラントな冗長制御能力を有する。
【0018】左フライトコントロールチャンネル60は
独立したパワーバス68によってパワーを与えられ、こ
れは1組のリード65を介してパワーを左ACE62お
よび左主フライトコンピュータ64へ供給する。各コン
トロールチャンネルについて独立したパワーバスを用い
ることにより、1つのパワーバスにおける故障が他のフ
ライトコントロールチャンネルの動作に影響を与えな
い。左フライトコントロールチャンネル60はまたそれ
に関連して左独立油圧系70を有し、これはライン72
を介して1組の油圧式アクチュエータ(図示せず)の動
きにパワーを与えるために用いられる。これらのアクチ
ュエータは飛行制御翼面66の組に含まれる飛行制御翼
面を動かせる。各コントロールチャンネルについて独立
油圧系を用いることにより、1つの油圧系の故障は1つ
のフライトコントロールチャンネルのみにしか実質的に
影響しないように分離される。
【0019】パイロットコントロールトランスデューサ
の組36Lおよび38Lによって発生したパイロットコ
ントロールトランスデューサ信号は、リード39Lを介
して左ACE62へ送信される。同様に、パイロットコ
ントロールトランスデューサの組36cおよび38cに
よって発生したパイロットコントロールトランスデュー
サ信号は、リード39cを介して中央チャンネル80へ
送信され、一方パイロットコントロールトランスデュー
サの組36rおよび38rによって発生したパイロット
コントロールトランスデューサ信号は、リード39rを
介して右チャンネル90へ送信される。データを左デー
タバス40から両方向に送信および受信するために左A
CE62によって1組のリード62Lが用いられ、一方
ACEに中央データバス42および右データバス44の
それぞれからのみデータを受信させるように1組のリー
ド62cおよび1組のリード62rが接続される。
【0020】パイロットコントロールトランスデューサ
36Lおよび38Lの組からパイロットコントロールト
ランスデューサ信号を受信した後、左ACE62はリー
ドの組62Lおよび左データバス40を介して信号を左
主フライトコンピュータ64へ送信する。左主フライト
コンピュータ64は1組の両方向リード64L上でパイ
ロットコントロールトランスデューサ信号を受信する。
左主フライトコンピュータは、左ACE62から受信し
たパイロットコントロールトランスデューサ信号と、中
央データバス42および右データバス44を介して他の
コントロールチャンネルから受信したパイロットコント
ロールトランスデューサ信号と、大気データおよび慣性
リファレンスシステム(図示せず)から得られたデータ
とに基づいて一連の飛行制御翼面指令を発生する。左主
フライトコンピュータ64によって発生した飛行制御翼
面指令の組は、左データバス40を介して左ACE62
へ送信して戻る。左ACE62はそれから油圧式アクチ
ュエータの組(図示せず)の動きを制御し、それは受信
した飛行制御翼面指令の組に応答して飛行制御翼面66
の組を動かせる。
【0021】左主フライトコンピュータ64は中央フラ
イトコントロールチャンネル80および右フライトコン
トロールチャンネル90からパイロットコントロールト
ランスデューサ信号を受信するので、パイロットコント
ロールトランスデューサの組のうちの1つが動作しなく
なっても、左主フライトコンピュータ64はなお飛行制
御翼面指令を発生可能である。加えて、左ACE62は
中央フライトコントロールチャンネル80および右フラ
イトコントロールチャンネル90と関連した主フライト
コンピュータによって発生した飛行制御翼面指令の組を
受信する。他のフライトコントロールチャンネルに関連
した主フライトコンピュータから飛行制御翼面指令を受
信した後、ACE62はそのコントロールチャンネルに
関連した飛行制御翼面の組を制御するために、どの飛行
制御翼面指令を用いるかを選択する。
【0022】以下に説明されるように、ACEの各々は
通常、そのACEのフライトコントロールチャンネル内
で主フライトコンピュータによって発生した飛行制御翼
面指令の組を選択する。しかしながら、飛行制御翼面指
令を実行する前に、各ACEは指令に対して有効性検査
を実行し、ACEのフライトコントロールチャンネルに
関連した主フライトコンピュータが正しく動作している
ことを確かめる。もし有効性検査が主フライトコンピュ
ータが正しく動作していないと示せば、ACEは他の主
フライトコンピュータによって発生した1組の飛行制御
翼面指令を選択してACEの飛行制御翼面の組の制御に
用いる。したがって、左ACE62は左主フライトコン
ピュータ64または左データバス40が故障した場合に
もなお、飛行制御翼面の組66の動きを制御可能であ
る。上述の説明は左フライトコントロールチャンネル6
0に向けられているが、中央フライトコントロールチャ
ンネル80および右フライトコントロールチャンネル9
0は動作およびフェールセーフ機能において実質的に同
一である。
【0023】図4は本発明によるフライバイワイヤーシ
ステムが航空機上に含まれる他の航空エレクトロニクス
システムとどのように結びつくかを示す機能ブロック図
である。図4に示されるように、パイロットコントロー
ラ30および副パイロットコントローラ32はパイロッ
トコントロールトランスデューサ36のバンクおよび副
パイロットコントロールトランスデューサ38のバンク
に結合され、それらはパイロットコントローラ30およ
び副パイロットコントローラ32の位置に比例したパイ
ロットコントロールトランスデューサ信号を発生する。
パイロットおよび副パイロットによって航空機の方向舵
(図示せず)を制御するために使用される1組のペダル
33もまた示される。ペダル33もまたパイロットコン
トロールトランスデューサ36のバンクおよび副パイロ
ットコントロールトランスデューサ38のバンクに結合
される。パイロットコントロールトランスデューサ36
のバンクおよび副パイロットコントロールトランスデュ
ーサ38のバンクによって発生したパイロットコントロ
ールトランスデューサ信号は、リード39を介して複数
個のアクチュエータ・コントローラ電子装置(ACE)
へ伝達される。パイロットコントロールトランスデュー
サ36のバンクおよび副パイロットコントロールトラン
スデューサ38のバンクによって発生したパイロットコ
ントロールトランスデューサ信号はACE62からAC
Eに関連したデータバスへ伝達される。
【0024】3つのデータバス40、42および44に
接続されるのは3つの主フライトコンピュータであり、
これらは左コントロールチャンネル60に関連した左主
フライトコンピュータ64、中央コントロールチャンネ
ル80に関連した中央主フライトコンピュータ84、お
よび右フライトコントロールチャンネル90に関連した
右主フライトコンピュータ94である。上述のように、
各主フライトコンピュータ64、84、および94はA
CE62、82および92の各々からパイロットコント
ロールトランスデューサ信号を受信する。主フライトコ
ンピュータの各々は、パイロットコントロールトランス
デューサ信号と、1組のリード146を介してデータバ
ス40、42、および44に結合された大気データおよ
び慣性リファレンス装置145から得られたデータとに
基づいて1組の飛行制御翼面指令を発生する。主フライ
トコンピュータ64、84および94はそれからデータ
バス40、42および44を介して飛行制御翼面指令の
組を送信し、その結果ACE62、82および92の各
々は主フライトコンピュータの各々から1組の飛行制御
翼面指令を受信し、かつ複数個のパワー制御装置67
a、67bおよび67cを制御するための特定の組を選
択する。パワー制御装置の各々は各飛行制御翼面20の
動きを制御する。上述のように、左ACE62等の1つ
のACEによって制御される特定の飛行制御翼面は、フ
ライバイワイヤーシステムのいずれのフライトコントロ
ールチャンネルも残りのフライトコントロールチャンネ
ルのうちの1つまたは両方が故障した場合に航空機の飛
行を安全に制御できるように選択される。
【0025】各ACEはまたリード101を介して1対
のフラップ論理ブロック100aおよび100bからフ
ラップ位置計数値を受信する。フラップ位置計数値は航
空機のフラップ制御翼面の物理的位置に対応し、かつ航
空機が主フライトコンピュータの補助なく飛行している
場合にパイロットコントロールトランスデューサ36の
バンクおよび副パイロットコントロールトランスデュー
サ38のバンクによって発生したパイロットコントロー
ルトランスデューサ信号の利得を調節するようにACE
によって用いられる信号を含み、これについて次に説明
する。。
【0026】ACE62、82および92をデータバス
40、42および44からそれぞれ接続を断つようにパ
イロットまたは副パイロットによって操作可能な直接モ
ードスイッチ110もまた示される。もし直接モードス
イッチ110が駆動されると、パイロットは、ACEが
主フライトコンピュータによって発生した飛行制御翼面
指令を用いずに飛行制御翼面の動きを制御する、直接ア
ナログモードで航空機を制御可能である。この直接アナ
ログモードにおいて、パイロットは主フライトコンピュ
ータによって実行される進歩した制御法の使用および恩
恵なく航空機を飛行させなくてはいけない。しかしなが
ら、すべての主フライトコンピュータならびに大気デー
タおよび慣性リファレンス装置145が故障するという
万一の場合においても、本発明のフライバイワイヤーコ
ントロールシステムによってパイロットはなお航空機を
安全に飛行させられる。
【0027】図4はまたデータバス40、42および4
4と通信している、航空機上に含まれる他の航空エレク
トロニクス構成要素を示す。飛行機情報管理システム
(AIMS)120はエンジン状態の表示注意警告シス
テム130から1組のリード131を介して信号を受信
し、両方のシステムは1組のリード121を介してデー
タバス40、42および44に結合される。AIMS1
20は多目的コンピュータとして機能し、これは、フラ
イト管理、航行表示の操作、オンボードメインテナンス
の必要を示す表示、航空機通信、およびエンジンの動作
に関するデータの収集といった航空機の機能を制御す
る。AIMS120によって受信されかつ発生したデー
タの多くは、データをデータバス40、42および44
を介して送信することによって他のフライトシステム構
成要素と共有される。1組の直接リード線102はまた
AIMS120にフラップ論理ブロック100aおよび
100bによって発生したフラップ位置計数値を与え
る。
【0028】自動操縦フライト誘導システム140は直
接のパイロットまたは副パイロット入力を必要とせずに
航空機のコンピュータ制御を与える。自動操縦フライト
誘導システム140の動作とともに、主フライトコンピ
ュータはACEから受信したパイロットコントロールト
ランスデューサ信号の代わりに、自動操縦フライト誘導
システム140から受信した信号に基づいて飛行制御翼
面指令を発生する。自動操縦フライト誘導システム14
0はまたバックドライブ信号を1組のリード142で1
組のバックドライブサーボモータへ送信する。バックド
ライブサーボモータは自動操縦フライト誘導システム1
40によって指令されるように、パイロットコントロー
ラ30、副パイロットコントローラ32およびペダル3
3の組を動かして航空機の動きに対応させる。制御具の
この自動の動きは、どのように自動操縦システムが航空
機を操縦しているかのパイロットおよび副パイロットに
とっての視覚的および触覚的な目安となる。
【0029】パイロットおよび副パイロットコントロー
ル30、32および33はまた感触装置のバンク180
に接続される。ロールおよびヨーイング感触装置180
は、ホィールまたはペダルを動かすのに要求される力が
制御具の変位とともに増大するように変位関係に対して
固定した力を与える。可変ピッチ軸感触はピッチ感触ア
クチュエータ170によって発生する。ピッチ感触アク
チュエータは1組のリード171でACEから信号を受
取る。ピッチ感触アクチュエータ170は機械的リンク
172を介して感触装置180の変位特性に対して力を
変更する。ピッチ感触アクチュエータ170は航空機の
速度に比例するピッチ感触力をプログラミングする。ロ
ールおよびヨーイング調整アクチュエータブロック19
0は機械的リンク191を介してロールおよびヨーイン
グ感触装置に接続される。パイロットおよび副パイロッ
トは、調整アクチュエータ190に入力された調整指令
を介してホィールまたはペダルの中立位置(the zero f
orce positon)を変更可能である。
【0030】1組のスイッチ(図4には図示せず)は、
リード195でACEへ送信されるスタビライザー調整
位置信号を発生する。ACEはそれからスタビライザー
調整信号をデータバス40、42および44を介して主
フライトコンピュータへ送信する。それに応答して、主
フライトコンピュータはスタビライザー翼面指令を発生
し、これはACEへ送信されて戻る。ACEはそれから
リード192でこの指令をスタビライザー調整アクチュ
エータ(図示せず)へ送信し、それはスタビライザー飛
行制御翼面の動きを制御する。
【0031】最後に、スタンバイ態勢の大気データおよ
び慣性リファレンス装置145もまた1組のリード15
1を介してデータバス40、42および44へ結合さ
れ、大気データおよび慣性リファレンス装置145が故
障した場合にフェールセーフ冗長を与える。
【0032】図5はアクチュエータ・コントローラ電子
装置(ACE)62の内部構成要素を示す。上に議論さ
れたように、アクチュエータ・コントローラ電子装置
は、パイロットコントロールトランスデューサの組によ
って生成されたパイロットコントロールトランスデュー
サ信号を受信し、主フライトコンピュータによって発生
した飛行制御翼面指令を実行して、1組の飛行制御翼面
の動きを制御する。本発明に従うフライバイワイヤーシ
ステム内に含まれるアクチュエータ・コントローラ電子
装置(ACE)の各々は交換可能である。ACEが挿入
されるフライバイワイヤーシステムのフライトコントロ
ールチャンネルを識別するために、1組のリード202
上でACE62内の入力信号管理ブロック210にピン
プログラミング信号が与えられる。ACE62は独立し
たパワーバスに接続された内部電源220を有する。A
CE62はさらに、ACE62を右データバス44に接
続する右データバスインターフェイス230、中央デー
タバス42に接続する中央データバスインターフェイス
240、および左データバス40に接続する左データバ
スインターフェイス250をそれぞれ含む。3つのデー
タバスインターフェイスのうちの1つだけが、ACE6
2がデータバスからデータを送信および受信可能である
ように両方向である。残りのデータバスインターフェイ
スは、ACEが受信は可能だがそれらのデータバスへデ
ータを送信できないように「受信のみ」である。ACE
62はさらに、ACE内のデータがそれを介して内的に
経路選択される内部データバス260を含む。
【0033】図3に示されるパイロットコントロールト
ランスデューサ36および38のバンクによって発生し
たパイロットコントロールトランスデューサ信号はリー
ド39を介してブロック270へ与えられ、これはこれ
から説明するようにトランスデューサ支持、信号選択、
および飛行制御翼面のアナログ制御を与える。トランス
デューサ支持および信号選択ブロック270はまた図4
に示されるフラップ論理ブロック100aおよび100
bからリード101を介してフラップ位置計数値を受信
する。トランスデューサ支持および信号選択ブロック2
70内に含まれるものは、パイロットコントロールトラ
ンスデューサを励起しかつそれらから受信したパイロッ
トコントロールトランスデューサ信号を復調するための
回路、および航空機が直接アナログモードで飛行してい
るときにパイロットコントロールトランスデューサまた
は副パイロットコントロールトランスデューサのいずれ
かによって発生したパイロットコントロールトランスデ
ューサ信号を選択するための回路である。
【0034】リード39でパイロットコントロールトラ
ンスデューサ信号を受信した後、トランスデューサ支持
および信号選択ブロック270は1組のリード276を
介してパイロットコントロールトランスデューサ信号を
マルチプレクサ280へ伝送し、これはリード281に
よってアナログ−デジタル(A/D)コンバータ290
に結合される。A/Dコンバータ290はパイロットコ
ントロールトランスデューサ信号をアナログフォーマッ
トからデジタルフォーマットへ変換し、かつデジタル化
されたパイロットコントロールトランスデューサ信号を
内部データバス260へ与えて左データバス40を介し
て主フライトコンピュータへ送信する。内部データバス
260は左データバスインターフェイス250および2
方向リンク62Lを介して左データバス40に接続され
る。
【0035】主フライトコンピュータ(図5に図示せ
ず)において、パイロットコントロールトランスデュー
サ信号は進歩した制御法を用いて大気データおよび慣性
リファレンス装置145(図示せず)から得られたデー
タと組合わされて、航空機上の1組の飛行制御翼面を制
御するためにACE62によって用いられる1組の飛行
制御翼面指令を生成する。飛行制御翼面指令の組は主フ
ライトコンピュータからACE62へ左データバス4
0、左データバスインターフェイス250および2方向
リンク621を介して送信される。ACE62によって
受信された飛行制御翼面指令の組は、デジタル−アナロ
グ(D/A)コンバータ310でデジタルフォーマット
からアナログフォーマットへ変換される前に、信号指令
デコード制御ブロック(SCDC)300でバッファさ
れる。これからさらに説明されるように、SCDCブロ
ック300は1組のリード302で送信された制御信号
を用いて複数個のサンプルおよび保持回路306を制御
する。SCDCブロック300はまたリード304で送
信された制御信号を用いてマルチプレクサ280の動作
を制御する。
【0036】飛行制御翼面を制御する複数個のサーボル
ープを選択的に接続して、サンプルおよび保持回路30
6から出力されたアナログ飛行制御翼面指令、またはリ
ード276からパイロットコントロールトランスデュー
サのバンクによって発生したパイロットコントロールト
ランスデューサ信号のいずれかを受信するように、スイ
ッチ320が設けられる。スイッチ320の位置は図4
に示される直接アナログモードスイッチ110によって
制御され、これはリード111およびスイッチ320を
リード212上の信号で制御する入力信号管理ブロック
210によってスイッチ320に結合される。
【0037】フライバイワイヤーシステムが直接アナロ
グモードで動作する場合、スイッチ320は、複数個の
サーボループ325、330、340、350、360
および370がサンプルおよび保持回路306の出力の
代わりにリード276に接続されるように接続される。
直接アナログモードにおいて、飛行制御翼面の組はこれ
から説明されるように、パイロットコントロールトラン
スデューサによって発生したパイロットコントロールト
ランスデューサ信号に応答して直接的に制御される。も
し入力信号管理ブロック210が主フライトコンピュー
タによって発生した飛行制御翼面指令が無効である、ま
たはすべての主フライトコンピュータまたはデータバス
に問題があると判断すれば、入力信号管理ブロック21
0はフライバイワイヤーシステムが直接アナログモード
で動作するようにスイッチ320にサーボループの入力
をリード276に接続させる。
【0038】フライバイワイヤーシステムの左フライト
コントロールチャンネル中の例示のために図5に示され
るACE62は、飛行制御翼面指令をコントロールチャ
ンネルの主フライトコンピュータ(つまり左主フライト
コンピュータ)からだけではなく、中央データバスイン
ターフェイス240および右データバスインターフェイ
ス230をそれぞれ用いて中央および右主フライトコン
ピュータからも受信する。左データバス40は左ACE
62のための飛行制御翼面指令の主ソースである。中央
データバス42は中央ACEのための飛行制御翼面指令
の主ソースであり、かつ右データバス44は右ACEの
ための飛行制御翼面指令の主ソースである。もし入力信
号管理ブロック210が主データバスから受信したデー
タに不備を検出すると、入力信号管理ブロックはACE
がその飛行制御翼面指令を受信するデータバスを変更す
る。もしすべての主フライトコンピュータまたはすべて
のデータバスが故障すれば、入力信号管理ブロックはA
CEが直接アナログモードで動作するようにスイッチ3
20の位置を変更する。
【0039】フライバイワイヤーシステム中の各ACE
は、飛行制御翼面指令を複数個のサーボループに与える
ことにより1組の飛行制御翼面の動きを制御し、そのサ
ーボループの各々は飛行制御翼面のうちの1つに接続さ
れた油圧アクチュエータを制御する。各ACEはエレベ
ータ上の1つの油圧アクチュエータを制御するエレベー
タサーボループ325と、補助翼上の油圧アクチュエー
タを制御する補助翼サーボループ330と、航空機上の
スポイラー翼面のうちの幾つかの位置を制御する1組の
スポイラーサーボループ340と、航空機の方向舵に接
続された油圧アクチュエータを制御する方向舵サーボル
ープ350と、油圧アクチュエータを制御してスタビラ
イザーを動かすスタビライザー調整コントロール360
と、自動速度ブレーキアクチュエータの動作を制御する
自動速度ブレーキアームまたは制御アクチュエータとを
含む。フライバイワイヤーシステムが直接アナログモー
ドで動作する場合に、エレベータサーボループへピッチ
速度制動入力を与えるピッチ速度センサおよびモニタ3
80もまたACEに含まれる。エレベータ飛行制御翼面
は航空機上の最も重要な飛行制御翼面のうちであるの
で、エレベータがあらゆる条件下で正しく動作すること
を確実にするための方法が本発明によって行なわれる。
【0040】図6は図5に示される入力信号管理(IS
M)ブロック210および信号指令デコード制御(SC
DC)ブロック300の動作を示すブロック図である。
簡潔に言えば、入力信号管理ブロック210は主フライ
トコンピュータの各々(図示せず)から受信した飛行制
御翼面指令の組が有効かどうかを決定するとともに、特
定のACEに関連したサーボループを制御するために用
いられる飛行制御翼面指令のどの組を選択するかを決定
するように働く。また、入力信号管理ブロック210は
D/Aコンバータ310、A/Dコンバータ290およ
び内部データバス260が正しく動作しているかどうか
を判断する。もし入力信号管理ブロックがすべての主フ
ライトコンピュータ、データバス、ACEのD/Aもし
くはA/Dコンバータまたは内部データバスの誤動作が
あると判断すれば、入力信号管理ブロック210はフラ
イバイワイヤーシステムが直接アナログモードで動作す
るように、スイッチ320にサーボループをリード27
6に接続させる。
【0041】信号指令デコード制御(SCDC)ブロッ
ク300は主フライトコンピュータの各々によって発生
した飛行制御翼面指令の組を受信しかつそれをストア
し、さらに飛行制御翼面指令の選択された組を特定のA
CEに関連したサーボループに与える。どの飛行制御翼
面指令の組が用いられるかは、ISMブロック210に
含まれる主フライトコンピュータ(PFC)チャンネル
選択ブロック214によって決定される。
【0042】主フライトコンピュータがその飛行制御翼
面指令の組を送信する場合、一連のサイクリック・リダ
ンダンシーチェック(CRC)ワードが含まれる。CR
Cワードは送られたデータが有効であるかどうかを決定
するために主フライトコンピュータチャンネル選択ブロ
ック214によって用いられる。通常、各ACEはその
ACEのフライトコントロールチャンネル内の主フライ
トコンピュータによって発生した飛行制御翼面指令の組
を選択して飛行制御翼面を制御する。たとえば左ACE
62は一般に左主フライトコンピュータ64によって発
生した飛行制御翼面指令を用いる。しかしながら、もし
左主フライトコンピュータから受信した飛行制御翼面指
令に含まれるCRCワードが飛行制御翼面指令が無効で
あると示せば、PFCチャンネル選択ブロック214は
他の主フライトコンピュータのうちの1つによって発生
した1組の飛行制御翼面指令を選択する。
【0043】飛行制御翼面指令の組を選択した後、PF
Cチャンネル選択ブロック214は、どの飛行制御翼面
指令の組がACEによって用いられるべきかを示す信号
をSCDCブロック300に送信する。SCDCブロッ
ク300はすべての主フライトコンピュータから飛行制
御翼面指令の組を受信し、かつそれらを記憶レジスタの
ブロック308にストアする。SCDCブロック300
内に含まれるアドレス発生器301は、ACEと関連し
たサーボループを制御するためにどの指令の組を用いる
かを示す信号をPFCチャンネル選択ブロック214か
ら受信し、かつそれから信号をリード305を介して記
憶レジスタ308に送信し、その結果選択された飛行制
御翼面指令の組がデジタル−アナログ(D/A)コンバ
ータ310に与えられる。飛行制御翼面指令はD/Aコ
ンバータ310によってデジタルフォーマットからアナ
ログフォーマットに変換される。それからアナログ飛行
制御翼面指令はサンプルおよび保持回路306に与えら
れる。デコーダ回路309はまた、デコーダ回路に適切
なサンプルおよび保持回路306を活性化させるアドレ
ス信号をリード307上で受信し、その結果D/Aコン
バータ310から出力されたアナログ飛行制御翼面指令
が正しいサーボループに与えられる。
【0044】上述のように、スイッチ320の位置はパ
イロットまたは副パイロットによって直接モードスイッ
チ110(図示せず)で、または入力信号管理ブロック
210によって選択され得る。もしPFCチャンネル選
択ブロック214がすべての主フライトコンピュータ
(PFCS)が無効データを送っているか、または全く
データを送っていないと判断すれば、スイッチ320は
ISMブロック210によってトグルされ、その結果サ
ーボループはパイロットコントロールトランスデューサ
信号をリード276上で直接的に受信するように接続さ
れる。加えて、ISMブロック210は、もしラップア
ラウンドモニタ217がACE内でD/Aコンバータ3
10またはA/Dコンバータ290の誤動作があると判
断すれば、スイッチ320をトグルする。
【0045】ラップアラウンドモニタ217はD/Aコ
ンバータ310およびA/Dコンバータ290の動作を
チェックする。飛行制御翼面指令がACEによって受信
されるとき、ISMブロック210内に含まれる1組の
記憶レジスタ216に指令がストアされる。飛行制御翼
面指令の組がD/Aコンバータ310でデジタルからア
ナログに変換され、かつサンプルおよび保持回路306
の組を介してスイッチ320に与えられるとき、マルチ
プレクサ280は、飛行制御翼面指令がA/Dコンバー
タ290でアナログフォーマットからデジタルフォーマ
ットへ再変換されて戻るように選択される。再変換され
た飛行制御翼面指令はA/Dコンバータ290から内部
データバス260を介して記憶レジスタ216に送信さ
れる。ラップアラウンドモニタ217はそれから、再変
換されたデジタル飛行制御翼面指令をこれもまた記憶レ
ジスタ216にストアされていた本来の飛行制御翼面指
令と比較する。もし飛行制御翼面指令の2つの組が予め
定められたエラーマージン内で一致しなければ、ラップ
アラウンドモニタ217はACE内でのエラーを宣言
し、かつリード212上で信号を発生してスイッチ32
0がサーボループにパイロットコントロールトランスデ
ューサ信号を与えることを引き起こす。
【0046】マルチプレクサ280もまたサーボループ
状態信号および他のアクチュエータ情報を受信して、A
/Dコンバータ290によってデジタルフォーマットに
変換し、主フライトコンピュータに送信するために用い
られる。
【0047】図7は本発明に従うフライバイワイヤーシ
ステムが、冗長な主フライトコンピュータ、ACEおよ
び油圧アクチュエータを用いて方向舵飛行制御翼面55
8の位置をどのように安全に制御するかを例によって示
すフローチャートである。この例において、パイロット
は制御具(方向舵ペダル)を動かして、主フライトコン
ピュータによって分析されかつ方向舵を動かす飛行制御
翼面指令を発生するために用いられる信号をつくり出
す。
【0048】ペダル33は、1組の別個のペダルトラン
スデューサP1、P2およびP3を含むパイロットコン
トロールトランスデューサ36のバンクに結合される。
ペダルトランスデューサの各々はACEのうちの1つ
に、ペダル33の位置に比例したペダルトランスデュー
サ信号を与える。それからACE62、82および92
の各々はそれぞれのペダルトランスデューサのうちの1
つから受信したペダルトランスデューサ信号を、データ
バス40、42および44のうちの1つに送信する。特
に、ACE62はその関連したペダルトランスデューサ
P1から左データバス40を介してペダルトランスデュ
ーサ信号を送信し、ACE82はその関連したペダルト
ランスデューサP2から中央データバス42を介してペ
ダルトランスデューサ信号を送信し、かつACE92は
その関連したペダルトランスデューサP3から右データ
バス44を介してペダルトランスデューサ信号を送信す
る。ペダルトランスデューサ信号がデータバスに与えら
れた後、主フライトコンピュータ64、84および94
の各々は、方向舵を動かす飛行制御翼面指令を発生する
ために、データバス上で受信したペダルトランスデュー
サ信号から1組のペダルトランスデューサ信号を選択す
る。
【0049】ここで再び、フライトコントロールチャン
ネルの各々は実質的に同じ方法で動作するので、以下の
説明は議論を単純化するために左フライトコントロール
チャンネルにのみ向けられる。時間t1 の後、ACEが
データバス上へペダルトランスデューサ信号を送信する
とき、左主フライトコンピュータ64は3つのデータバ
ス40、42および44の各々からペダルトランスデュ
ーサ信号を受信する。時間t2 で左主フライトコンピュ
ータ64は、1組の飛行制御翼面指令を発生するのに使
用するために、ブロック375aで3つのACEのうち
の1つから受信した1つのペダルトランスデューサ信号
を選択する。中央主フライトコンピュータ84および右
主フライトコンピュータ94は時間t2 でブロック37
5bおよび375cのそれぞれで同じ動作を行なう。ど
の特定のペダルトランスデューサ信号がブロック375
aで選択されるかは、航空機制御技術分野で周知の選択
ルール(voting rules) に従う中間値ペダルトランスデ
ューサ信号の選択に基づく。大気および慣性データ等の
データバス上で主フライトコンピュータによって受信さ
れたすべての他のデータは、同様の態様で選択される。
【0050】3つのACEのうちの1つからペダルトラ
ンスデューサ信号を選択した後、時間t3 で左主フライ
トコンピュータ64は制御法ブロック377aでで1組
の提案された飛行制御翼面指令を発生する。これは航空
機についての予め規定された制御法に従って、選択され
たペダルトランスデューサ信号を航空機の大気データお
よび慣性リファレンスシステム(図示せず)から得られ
たデータと組合わせることによって完遂される。用いら
れる実際の制御法は、標準の制御法理論および本発明に
従うフライバイワイヤーシステムが用いられる型の航空
機をテストしている間に収集された経験的データから得
られる。
【0051】提案された飛行制御翼面指令の組をブロッ
ク377aで発生した後、左主フライトコンピュータ6
4は提案された指令の組をデータバス40を介して送信
し、一方、中央主フライトコンピュータ84および右主
フライトコンピュータ94はそれらの提案された飛行制
御翼面指令の組を時間t4 で中央データバス42および
右データバス44のそれぞれに送信する。提案された飛
行制御翼面指令の組をデータバスに送信した後、左主フ
ライトコンピュータ64は、それが発生した飛行制御翼
面指令の提案された組を他の主フライトコンピュータ8
4および94の各々によって発生した提案された飛行制
御翼面指令と比較する。中間値選択ブロック379aに
おいて、左主フライトコンピュータ64は時間t5 で飛
行制御翼面指令の各々の中間値を選択する。ブロック3
79aの後、時間t6 で左主フライトコンピュータ64
は飛行制御翼面指令の選択された中間値を左データバス
40を介して送信し、一方、中央および右主フライトコ
ンピュータはそれらの選択された中間値飛行制御翼面指
令を中央データバス42および右データバス44上に送
信する。時間t7 で、ACE62、82および92は主
フライトコンピュータ64、84および94の各々によ
って発生した飛行制御翼面指令の組を受信する。時間t
8 で、左ACE62は、図6で示されかつ上で説明され
た入力信号管理ブロック210の信号選択機能に従っ
て、3つの主フライトコンピュータのうちの1つによっ
て発生した飛行制御翼面指令の組のうちの1つを選択す
る。ACE62が1組の飛行制御翼面指令を選択すれ
ば、それは飛行制御翼面指令の選択された組をサーボル
ープに与え、これは航空機上の方向舵を動かす方向舵ア
クチュエータ558aを制御する。中央主フライトコン
ピュータ84および右主フライトコンピュータ94の動
作は上述の左主フライトコンピュータのものと同一であ
るので、議論する必要はない。
【0052】図8は飛行制御翼面20を動かすためにそ
れぞれのACEによって制御されるパワー制御装置を含
むサーボループ制御の例示的制御ループ図である。一般
に330で示されるサーボループ制御は、個々の飛行制
御翼面20のうちの1つ、たとえば航空機補助翼に接続
される油圧アクチュエータを制御するために飛行制御翼
面指令を用いる。飛行制御翼面指令はリード601に与
えられ、これは総和ブロック602に接続される。総和
ブロック602はリード627上のアクチュエータ位置
信号をリード601上の飛行制御翼面指令から減じる。
アクチュエータ位置信号は油圧アクチュエータ620の
位置に比例し、かつ飛行制御翼面20の位置を示す。ア
クチュエータ位置信号は、油圧アクチュエータ620の
位置をモニタするように接続される線形可変差動変圧器
(LVDT)622によって生成される。飛行制御翼面
指令とアクチュエータ位置信号との間の差を表わす位置
エラー信号は、リード603上で生成されかつ伝送され
て、油圧アクチュエータが飛行制御翼面指令によって支
配される位置に移動されるべき距離を示す。
【0053】位置エラー信号はリード603を介して第
2の総和ブロック604へ与えられ、その出力はサーボ
増幅器606を駆動する。サーボ増幅器606の出力は
リード607上に与えられて電気油圧弁608を駆動す
る。電気油圧弁608は油圧アクチュエータ620への
油圧用加圧流体の流れを制御し、油圧アクチュエータは
飛行制御翼面20を動かす。LVDT位置検知トランス
デューサ610は電気油圧弁608に結合され、かつ電
気油圧弁608の位置に比例した弁位置信号を発生す
る。LVDT610の出力信号はリード611を介して
復調器612へ結合される。復調器612は復調された
弁位置信号を与え、それはリード613を介して総和ブ
ロック604へ与えられて戻り、電気油圧弁608のた
めのサーボループを完成する。LVDT622は同様
に、リード623で復調器626へ伝送される、油圧ア
クチュエータ620の位置に比例した信号を生成する。
復調器626は復調されたアクチュエータ位置信号を生
成し、かつ信号を総和ブロック602へ与えて油圧アク
チュエータ620のためのサーボループを完成する。
【0054】サーボループ制御330はまたサーボルー
プモニタブロック636を含み、これは電気油圧弁60
8および油圧アクチュエータ620の動作を制御するの
に用いられる2つのサーボループの動作をモニタする。
サーボ弁モニタ614は復調器612からリード613
を介して復調された弁位置信号を受信し、かつそれをリ
ード603からサーボ弁モニタへ与えられた位置エラー
信号の関数として発生した目標弁位置信号と比較する。
弁位置信号を目標弁位置信号と比較することにより、サ
ーボ弁モニタ614は電気油圧弁がリード603上の位
置エラー信号に正確に応答しているかどうかを決定す
る。もしサーボ弁モニタ614が電気油圧弁608が正
しく動作していないと判断すれば、それはエラー信号を
生成し、エラー信号はリード615でサーボループモニ
タ636に送られる。電気油圧弁608が正確に動作し
ているかどうかを決定する弁のモデルリングの使用は、
航空機制御技術分野で当業者に周知である。
【0055】故障信号を受信すると、サーボループモニ
タ636はリード617で弁開放信号をバイパス弁63
2に送る。弁開放信号に応答して、バイパス弁632は
流体弁633および流体弁634を開放し、こうして電
気油圧弁608から油圧アクチュエータ620への油圧
流体の流れを阻止する。流体弁633および634が開
いている場合、油圧アクチュエータ620を動かす油圧
流体は閉鎖経路644の周りを流れることができる。こ
の閉鎖経路は飛行制御翼面20がこれから説明するよう
に他の油圧アクチュエータ(図示せず)によって動かさ
れることを可能にする。バイパス弁632に信号を送る
ことに加えて、サーボループモニタ636はまた図6に
示されるマルチプレクサ280へサーボループエラー信
号を送り、これはサーボループエラー信号を主フライト
コンピュータに送って誤動作をパイロットに警告する。
【0056】復調器モニタ630は、復調器626の出
力信号を第2の復調器628の出力信号と比較すること
により、復調器626の動作をチェックする。第2の復
調器628は復調器626と並行に接続され、かつLV
DT622からの第2の復調された出力信号を復調器モ
ニタ630に与える。もし復調器626および628か
らの出力信号が予め定められたエラーの限度内で一致し
なければ、復調器モニタ630はエラー信号をサーボル
ープモニタ636に送る。エラー信号に応答して、サー
ボループモニタ636はバイパス弁632に流体弁63
3および634を開かせる。
【0057】通常モードモニタ624もまた、リード6
23上の通常モードの電圧をモニタすることによりLV
DT622の動作をチェックする。もし通常モードの電
圧がその特定された通常の範囲から大幅に変化すれば、
通常モードモニタ624はエラー信号をリード625を
介してサーボループモニタに送る。それに応答して、サ
ーボループモニタはバイパス弁632に流体弁633お
よび634を開かせ、それによりPCU330が飛行制
御翼面20上に有する制御具をリリースする。
【0058】サーボループエラー信号をACEのマルチ
プレクサ280に送り、かつバイパス弁632を開くこ
とに加えて、サーボループモニタ636は「ブロッキン
グ弁のアーム」信号をブロッキング弁(飛行制御翼面を
動かすために接続される他の油圧アクチュエータを制御
する他のサーボループに置かれる以外はブロッキング弁
640と同一である)に送信する。
【0059】ブロッキング弁640は飛行制御翼面20
が特定の故障条件下で自由に振動することを防ぐ。バイ
パス弁632が流体弁633および634を開ければ、
油圧アクチュエータはもう電気油圧弁608からの油圧
用加圧流体の力を受けず、自由に動く。もし飛行制御翼
面に接続された2つの独立した油圧アクチュエータがあ
れば、他方のアクチュエータは飛行制御翼面の位置を制
御し続けることが可能である。しかしながら、もし飛行
制御翼面を制御する他方のサーボループもまた故障し、
かつそのバイパス弁が開かれれば、飛行制御翼面は自由
にスイング可能である。もし航空機が任意の高速度で飛
行していれば、自由にはためく飛行制御翼面はより大き
な飛行制御翼面と結合し、結果として破壊的なフラッタ
を招くであろう。したがって、ブロッキング弁640は
飛行制御翼面の位置をブロックする必要がある。「ブロ
ッキング弁のアーム」信号が他のサーボループモニタか
らブロッキング弁640に送信された後、もしサーボル
ープ330が故障すれば、そのサーボループ中のバイパ
ス弁632は開かず、その代わりにロッキングまたはブ
ロッキングモードに入る。ブロッキングモードにおい
て、閉鎖された経路644が開かれ、かつ油圧アクチュ
エータ620は自由に動けず、こうして飛行制御翼面を
定位置にブロックする。
【0060】上述のサーボループモニタの動作は飛行制
御翼面20上に置かれる外部負荷から独立している。飛
行制御翼面20の実際の位置を参照せずにPCU中のサ
ーボループの動作をテストすることにより、さらなる安
全特性が加えられる。航空機上の非常に重要な飛行制御
翼面は、各々が異なるコントロールチャンネルによって
制御される少なくとも2つの油圧アクチュエータで動く
ので、サーボループモニタは飛行制御翼面の位置から独
立して動作しなければいけない。もしサーボループモニ
タが飛行制御翼面の位置から独立的に動作しなければ、
アクチュエータのうちの一方が故障した場合にフライバ
イワイヤーシステムが間違った油圧アクチュエータの係
合を解く可能性がある。たとえばもし従来の指令応答モ
ニタが用いられかつ一方のアクチュエータが故障すれ
ば、飛行制御翼面は他方の健常なアクチュエータからの
飛行制御翼面指令に応答しないであろう。したがって、
指令応答モニタは健常なアクティベータを非活性化し得
る。この問題は、飛行制御翼面自体の位置に関係なく飛
行制御翼面の動きを制御するエレメントをテストするこ
とによって除去される。
【0061】図9はアクチュエータ・コントローラ電子
装置ACE62がどのように直接アナログモードで飛行
制御翼面(例示のためにエレベータが選択される)の動
きを制御するかを示す機能ブロック図を示す。直接アナ
ログモードで動作する場合、スイッチ320の組は、P
CUサーボループおよびモニタ325が主フライトコン
ピュータによって発生した飛行制御翼面指令を受信する
ことを防ぐために開く。その代わりに、PCUサーボル
ープおよびモニタ325は、パイロットコントロールト
ランスデューサ(図示せず)に直接的に接続される、パ
イロットコントロールトランスデューサのバンクによっ
て発生したパイロットコントロールトランスデューサ信
号をリード39L上で受信する。各PCUサーボループ
は、リード601上で飛行制御翼面指令についてパイロ
ットコントロールトランスデューサ信号を代用した図8
に示される制御スキームに従って、航空機上の飛行制御
翼面のうちの1つの位置を制御する。加えて、直接アナ
ログモードで動作する場合、図4のフラップ論理ブロッ
ク100aおよび100bからのフラップ位置計数値
は、トランスデューサ支持および信号選択ブロック27
0内に含まれる可変利得ブロック275にリード101
で与えられる。可変利得ブロック275は、フライトコ
ントローラ技術の分野で当業者に周知の公式に基づい
て、パイロットコントロールトランスデューサの組から
受信したパイロットコントロールトランスデューサ信号
の利得を変える。航空機のエレベータを制御するPCU
サーボループについては、飛行機のピッチ速度センサお
よびモニタブロック380はさらに、エレベータ飛行制
御翼面を制御するサーボループに与えられる前に位置制
御信号の利得を変える。飛行機ピッチ速度センサおよび
モニタブロック380は、リード382を介して総和ブ
ロック274を通ってパイロットコントロールトランス
デューサ信号上に重畳される飛行機ピッチ速度制動信号
を与える。ピッチ速度制動信号の目的は、ピッチ軸にお
ける航空機の安定性を提供することである。総和ブロッ
ク274の出力は、直接アナログモードにおいて動作す
る場合に飛行制御翼面の組を制御するためにACE62
によって用いられるピッチ速度制動信号とパイロットコ
ントロールトランスデューサ信号との和を表わす。
【0062】スイッチ271は、トランスデューサモニ
タ279の出力信号に応答して、パイロットコントロー
ルトランスデューサのバンクまたは副パイロットコント
ロールトランスデューサのバンクのいずれかからパイロ
ットコントロールトランスデューサ信号を選択する。ト
ランスデューサモニタ279は、通常モードモニタ62
4および復調器モニタ630(図8に図示する)と同じ
方法でこれらのトランスデューサの動作をテストする。
特に、トランスデューサモニタ279はリード279a
上でパイロットコントロールトランスデューサのバンク
から、かつリード279b上で副パイロットコントロー
ルトランスデューサのバンクからパイロットコントロー
ルトランスデューサ信号を受信して、1対の復調器27
7および278が正しく働いており、かつパイロットコ
ントロールトランスデューサの共通モード電圧が比較的
一定にとどまっていることを確実にする。トランスデュ
ーサモニタ279の出力はリード279cに伝送されて
スイッチ271の位置を制御する。
【0063】図10は特定のACEによって制御される
飛行制御翼面の分布、および典型的な航空機についての
パイロットまたは副パイロットコントローラのいずれか
に関連したトランスデューサの組の間の接続を示す。一
般に、コントローラトランスデューサは、各アクチュエ
ータが直接アナログモードにおいてその対応するコント
ローラから入力を受けるようにACEに分配される。上
述のように、パイロットのコントローラは一般にホィー
ルおよび操縦桿からなり、これらは故障時補助装置34
を介して副パイロットのホィールおよび操縦桿に接続さ
れる。フライバイワイヤーシステムの好ましい実施例に
おいて、ACE62はさらに左−1ACE62Aおよび
左−2ACE62Bに分割される。この冗長の理由は、
これから説明するように航空機のエレベータおよびスタ
ビライザーの制御に対して安全性およびバックアップを
増やすためである。パイロットのホィールおよび操縦桿
に結合されているのはそれぞれ1組のホィールトランス
デューサ402および1組の操縦桿トランスデューサ4
06である。ホィールトランスデューサ402は3つの
冗長トランスデューサWL1、WL2、およびWL3を
含む。これらのホィールトランスデューサの各々はパイ
ロットのホィールの回転位置に比例するコントロールト
ランスデューサ信号を発生する。ホィールトランスデュ
ーサWL1はリード404L1によって左−1ACE6
2Aに接続され、トランスデューサWL2はリード40
4Cによって中央ACE82に接続され、かつトランス
デューサWL3はリード404Rによって右ACE92
に接続される。同様に、操縦桿トランスデューサ406
の組は3つのトランスデューサCL1、CL2、および
CL3を含み、それらの各々はパイロットの操縦桿の位
置に比例するコントロールトランスデューサ信号を発生
する。トランスデューサCL1はリード408L1を介
して左−1ACE62Aに接続され、トランスデューサ
CL2はリード408Cを介して中央ACE82に接続
され、かつトランスデューサCL3はリード408Rに
よって右ACE92に接続される。
【0064】1組のペダルトランスデューサ410は、
ペダルの位置に比例するコントロールトランスデューサ
信号をそれぞれのACEに与える。ペダルトランスデュ
ーサの組はさらに3つの冗長トランスデューサP1、P
2、およびP3を含む。トランスデューサP1はリード
412L1によって左−1ACE62Aに接続され、ト
ランスデューサP2はリード412Cによって中央AC
E82に接続され、かつトランスデューサP3はリード
412Rによって右ACE92に接続される。
【0065】1組の速度ブレーキトランスデューサ41
4は、パイロットおよび副パイロットの両名によって制
御可能な速度ブレーキレバーに結合される。速度ブレー
キトランスデューサ414の組は4つの冗長トランスデ
ューサS1、S2、S3、およびS4を含む。トランス
デューサS1はリード416L1によって左−1ACE
62Aに接続され、トランスデューサS2はリード41
6L2によって左−2ACE62Bに接続され、トラン
スデューサS3はリード416Cによって中央ACE8
2に接続され、かつトランスデューサS4はリード41
6Rによって右ACE92に接続される。
【0066】副パイロットの操縦桿に接続されているの
は1組の操縦桿トランスデューサ418であり、それら
の各々は副パイロットの操縦桿の位置に比例するコント
ロールトランスデューサ信号を発生する。操縦桿トラン
スデューサ418の組は3つの冗長トランスデューサC
R1、CR2、およびCR3を含む。トランスデューサ
CR1はリード420L2を介して左−2ACE62B
に接続され、トランスデューサCR2はリード420C
によって中央ACE82に接続され、かつトランスデュ
ーサCR3はリード420Rによって右ACE92に接
続される。
【0067】副パイロットのホィールに結合されている
のは1組のホィールトランスデューサ422であり、こ
れは3つの冗長トランスデューサWR1、WR2、およ
びWR3を含む。トランスデューサWR1はリード42
4L2によって左−2ACE62Bに接続され、トラン
スデューサWR2はリード424Cによって中央ACE
82に接続され、かつトランスデューサWR3はリード
424Rによって右ACE92に接続される。パイロッ
トホィールおよび操縦桿コントローラに加えて、パイロ
ットおよび副パイロットの両名には、航空機上のスタビ
ライザー飛行制御翼面を調整するためのスタビライザー
調整コントローラが与えられる。スタビライザー調整コ
ントローラに結合されるのは1組のスタビライザー調整
トランスデューサ430であり、これは2つの冗長トラ
ンスデューサLTAおよびLTCを含む。トランスデュ
ーサLTAはリード432L1によって左−1ACE6
2Aに接続される。トランスデューサLTCはリード4
32Cによって中央ACE82に接続される。副パイロ
ットにもまた、1組のスタビライザー調整トランスデュ
ーサ434をそれに結合するスタビライザー調整コント
ローラが与えられる。スタビライザー調整トランスデュ
ーサ434は2つの冗長トランスデューサRTAおよび
RTCを含む。トランスデューサRTAは左−2ACE
62Bに接続され、かつトランスデューサRTCはリー
ド436Rによって右ACE92に接続される。
【0068】本発明によるフライバイワイヤーシステム
において、スタビライザーが動かされる前に、トランス
デューサLTAとLTCとの間、またはトランスデュー
サRTAとRTCとの間が一致していることが要求され
る。トランスデューサLTAはスタビライザー調整「ア
ーム」信号を発生し、一方トランスデューサLTCはス
タビライザートランスデューサ「制御」信号を発生す
る。同様に、トランスデューサRTA434はスタビラ
イザー調整「アーム」信号を発生し、かつトランスデュ
ーサRTCはスタビライザー調整「制御」信号を発生す
る。したがって、スタビライザーを動かすために、スタ
ビライザー調整「アーム」および「制御」信号間が一致
していることが要求される。3つのコントロールチャン
ネルの各々のACE、つまり左−1ACE62A、中央
ACE82、および右ACE92にはスタビライザー調
整コントローラの位置に比例した位置スタビライザー信
号が与えられる。
【0069】1組のスタビライザー位置トランスデュー
サ438は3つの冗長トランスデューサSP1、SP
2、およびSP3を含む。トランスデューサSP1はリ
ード440L1によって左−1ACE62Aに接続さ
れ、トランスデューサSP2はリード440Cによって
中央ACE82に接続され、かつトランスデューサSP
3はリード440Rによって右ACE92に接続され
る。トランスデューサSP1、SP2、およびSP3に
よって発生したスタビライザー位置信号は、図4に示さ
れるエンジン状態の表示注意警告ボックス130を介し
てパイロットに示すために、それぞれのACEによって
データバス40、42、および44上に送信される。
【0070】左ACEは2つの別個のチャンネルL1お
よびL2に分割されるためACEL1にパワーを与える
電源の故障はACE L2の動作に影響せず、かつ航空
機のエレベータおよびスタビライザーの制御に安全性を
加える。下記の表1および表2の欄に記載されているの
は、各ACEによって制御される特定の飛行制御翼面お
よびその飛行制御翼面を動かす油圧アクチュエータであ
る。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】図11は航空機上の1組の主翼500上の
飛行制御翼面の配置を示す。主翼に含まれるものは1組
のアウトボード補助翼502および504、2組のアウ
トボートスポイラー511−515および520−52
4、1組のフラッペロン530および532、ならびに
2組のインボードスポイラー516−517、518−
519である。上記の表から明らかなように、飛行制御
翼面の大半(スポイラーを除く)は2つのアクチュエー
タによって位置決めされ、その各々はフライバイワイヤ
ーシステムの別個のチャンネルおよび別個の油圧系によ
って制御される。図11に示される各アクチュエータに
隣接した丸の中に含まれる文字は、そのアクチュエータ
を制御する特定のACEを示し、一方、四角のブロック
内に含まれる文字は各飛行制御翼面に関連したアクチュ
エータによって用いられる油圧系を示す。飛行制御翼面
を動かすアクチュエータの油圧パワーおよびACE制御
のこの分布で主として強調したいのは、二重油圧故障、
二重ACE故障、または二重油圧およびACE故障のい
ずれの組合わせも飛行機の操縦可能性を安全なレベルよ
り下に低減しないということを確実にすることである。
この分布はまた油圧系とACEコントロール信号との間
の十分な物理的分離が維持されていることを確実にす
る。
【0074】図12(A)は航空機のエレベータおよび
スタビライザーならびにそれらに関連したACEおよび
油圧系の配置を示す。エレベータ554および556の
各々は2つの別個の油圧アクチュエータによって制御さ
れ、それらは異なるACEによって制御される。特定の
ACEがエレベータ554および556の両方上で1つ
のアクチュエータのみを制御するために、左ACEはさ
らに2つのチャンネル62Aおよび62Bに分割されて
いる。この分割および冗長の増加により、4つのACE
のうちのいずれか1つの故障は、エレベータ554およ
び556を制御するアクチュエータのうちの1つより多
いアクチュエータに影響できないことが保障される。
【0075】航空機スタビライザー552は左−1AC
E、左−2ACE、中央ACE、および右ACEの4つ
すべてによって制御され、かつ油圧用加圧流体を与える
ために中央および右油圧系を用いる。航空機スタビライ
ザー552は上記のスタビライザー調整コントロールを
用いて制御される。スタビライザー翼面を動かすため
に、スタビライザーアクチュエータは左−1ACE62
Aと中央ACE82とに与えられた飛行制御翼面指令
間、または右ACE92と左−2ACE62Bとの間が
一致していることを必要とする。ACEによって発生し
たこれらの信号対が一致しなければ、スタビライザーア
クチュエータはスタビライザー翼面を動かすことができ
ない。スタビライザーが動く前にACEの2つの対の間
で一致が必要とされ、かつ現行のフライバイワイヤーシ
ステムは左ACEを2つのチャンネル62Aおよび62
Bに分割することにより、このフェールセーフ動作のレ
ベルを与える。こうしてACEを分割することにより、
1つのACEが誤動作してもスタビライザー翼面が予期
しない動きをすることがないということが保障される。
スタビライザー飛行制御翼面は、特に高速の大気速度で
不注意に動けば航空機の安全操縦に悪影響を及ぼし得る
ので、正しく制御されなければならない。
【0076】図12(B)は航空機の方向舵558を制
御するために用いられるACEおよび油圧系の構成を示
す。方向舵は3つの取り付けられた油圧アクチュエータ
のうちのいずれか1つによって動かされることが可能で
あるので、もしいずれか2つの油圧系またはいずれか2
つのコントロールチャンネルが故障しても、またはもし
1つの油圧系および1つのコントロールチャンネルのい
ずれかの組合わせが故障しても、方向舵558の動きを
制御することが可能である。このフェールセーフ動作は
方向舵フライトコントロールだけではなく、航空機上の
どの飛行制御翼面にも適用する。したがって、本システ
ムは航空機を安全に操縦する能力を失うことなく、いず
れか2つのACEの故障、またはいずれか2つの油圧チ
ャンネルの故障、または1つのACEと1つの油圧チャ
ンネルとのどの組合わせの故障にも耐え得る。
【0077】本発明は好ましい実施例に関して開示され
てきたが、フライトコントロールシステム技術分野の当
業者は本発明の精神および範囲から逸脱することなく本
システムへの変更がなされ得ることを理解するであろ
う。したがって、本発明の範囲は前掲の特許請求の範囲
を参照することによってのみ決定されると意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術のケーブルベースの航空機フライトコ
ントロールシステムの概略図である。
【図2】本発明に従うフライバイワイヤーコントロール
システムの単純化された概略図である。
【図3】本発明に従うフライバイワイヤーコントロール
システムのブロック図である。
【図4】本発明に従うフライバイワイヤーコントロール
システムのブロック図である。
【図5】本発明に従うフライバイワイヤーコントロール
システム内に含まれるアクチュエータ・コントローラ電
子装置(ACE)のブロック図である。
【図6】アクチュエータ・コントローラ電子装置(AC
E)のより詳細なブロック図である。
【図7】航空機上の個々の飛行制御翼面の動きを制御す
るための、本発明に従うフライバイワイヤーシステムに
よって用いられる論理を示すフローチャートの図であ
る。
【図8】個々の飛行制御翼面のためのサーボループと、
サーボループが正しく動作しているかどうかを決定する
サーボループモニタとの図である。
【図9】主フライトコンピュータの補助で飛行制御翼面
の動きを制御するためにどのように(ACE)アクチュ
エータ・コントローラ装置が動作するかを示す機能ブロ
ック図である。
【図10】フライバイワイヤーシステムに含まれるアク
チュエータ・コントローラ装置中の複数個のパイロット
コントロールトランスデューサからの分配信号を示す図
である。
【図11】1対の航空機主翼上に位置する飛行制御翼面
を制御するために、フライバイワイヤーシステムに含ま
れるどのアクチュエータ・コントローラ電子装置および
油圧系が用いられるかを示す図である。
【図12】(A)は航空機エレベータ上の飛行制御翼面
を制御するためにどのアクチュエータ・コントローラ電
子装置および油圧系が用いられるかを示す図であり、
(B)は航空機方向舵を制御するためにどのアクチュエ
ータ・コントローラ電子装置および油圧系が用いられる
かを示す図である。
【符号の説明】
36,38 トランスデューサ 60 左フライトコントロールチャンネル 62 左アクチュエータ・コントローラ電子装置 64 左主フライトコンピュータ 66 飛行制御翼面 70 左油圧系 80 中央フライトコントロールチャンネル 90 右フライトコントロールチャンネル
フロントページの続き (56)参考文献 冨尾 武 外7名,ヘリコプタ搭載型 フライ・バイ・ワイヤ(FBW)操縦シ ステムの開発,川崎重工技報,日本,川 崎重工業株式会社 明石技術研究所, 1992年 4月20日,第113号,P88−P 95 L.J.HARTMAN 外2名,T esting of the Adva nced Digital Optic al Flight Control System(ADOCS),AMER ICANHELICOPTER SOC IETY 43rd Annual Fo rum Proceedings,米 国,American Hlicopt er Societry,1987年 5月 18日,Volume I,P173−P188 W.L.Ballauer 外3名, Testing of the V−22 Flight Control Sy stem,AMERICAN HELI COPTER SOCIETY 46th Annual Forum Proc eeding,米国,American Helicopter Societ y,1990年 5月21日,Volume II,P1147−P1160 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64C 13/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロットコントロールの位置をモニタ
    しかつ航空機上の複数個の飛行制御翼面の動きを制御す
    る飛行制御翼面指令を生成する、航空機のためのフライ
    バイワイヤーフライトコントロールシステムであって、 (a) パイロットコントロールと関連した複数個のト
    ランスデューサを含み、前記複数のトランスデューサの
    各々は対応するパイロットコントロールの位置を示す信
    号を生成し、さらに (b) 複数個の分離したフライトコントロールチャン
    ネルを含み、前記フライトコントロールチャンネルの各
    々は、(i) 航空機上の1組の飛行制御翼面の動きを
    制御する複数個のサーボループと、(ii) 少なくと
    も幾つかのトランスデューサから信号を受信するアクチ
    ュエータ・コントローラ電子装置(ACE)と、(ii
    i) ACEに結合され、かつトランスデューサからの
    信号の関数として飛行制御翼面指令を発生する主フライ
    トコンピュータとを含み、フライトコントロールチャン
    ネルの各々のためのACEは、飛行制御翼面指令を受信
    し、かつ飛行制御翼面指令を複数個のサーボループに結
    合するための手段を含み、フライトコントロールチャン
    ネルの各々によって制御された飛行制御翼面の組は、残
    りのフライトコントロールチャンネルが故障した場合に
    1つのフライトコントロールチャンネルの動作が航空機
    を飛行させるのに十分であるように選択される、システ
    ム。
  2. 【請求項2】 複数個の分離したデータバスをさらに含
    み、フライトコントロールチャンネル間で転送されたす
    べてのデータはデータバスに送信される、請求項1に記
    載のフライバイワイヤーシステム。
  3. 【請求項3】 パイロット位置および副パイロット位置
    で複製された少なくとも1組のコントロールの位置をモ
    ニタし、かつそれに応答して航空機上の複数個の飛行制
    御翼面の動きを制御する飛行制御翼面指令を生成する、
    航空機のためのフライバイワイヤーフライトコントロー
    ルシステムであって、 (a) コントロールと関連した複数個のトランスデュ
    ーサを含み、各トランスデューサは前記コントロールの
    位置を示す信号を生成し、さらに (b) 複数個の分離したフライトコントロールチャン
    ネルを含み、前記フライトコントロールチャンネルの各
    々は、(i) コントロールの位置を示す信号を受信す
    るアクチュエータ・コントローラ電子装置(ACE)
    と、(ii) 信号の少なくとも一部に基づいて飛行制
    御翼面指令を発生する、ACEに結合された主フライト
    コンピュータとを含み、ACEは飛行制御翼面指令を受
    信し、かつ飛行制御翼面指令を航空機上の1組の飛行制
    御翼面の動きを制御する複数個のサーボループに結合す
    るための手段を含み、さらに (c) 飛行制御翼面の組の動きが主フライトコンピュ
    ータによって発生した飛行制御翼面指令なしに制御され
    るように、主フライトコンピュータをバイパスして信号
    を直接サーボループに選択的に与えるための手段を含
    む、システム。
  4. 【請求項4】 航空機上の複数個の飛行制御翼面の位置
    を制御する方法であって、 パイロット位置および副パイロット位置の両方で複数個
    のトランスデューサ信号を生成するステップを含み、ト
    ランスデューサ信号はそれらの位置での制御の状態を示
    し、さらに複数個のコントロールチャンネルの各々につ
    いて複数個のトランスデューサ信号から異なる1組のト
    ランスデューサ信号を選択するステップと、 選択されたトランスデューサ信号の組の各々をコントロ
    ールチャンネルの各々に関連した別個の主フライトコン
    ピュータに送信するステップと、 各コントロールチャンネル中のトランスデューサ信号の
    組を大気データおよび慣性リファレンスシステムから得
    られたデータと組合わせて対応する複数個の飛行制御翼
    面指令の組を生成するステップと、 飛行制御翼面指令の組を主フライトコンピュータから対
    応する複数個のアクチュエータ・コントローラ装置(A
    CE)へ送信するステップとを含み、ACEの各々は複
    数個の組から1組の飛行制御翼面指令を選択し、かつ選
    択された飛行制御翼面指令の組を複数個のサーボループ
    に与えて航空機上の対応する飛行制御翼面の組を制御す
    る、方法。
  5. 【請求項5】 各サーボループが正しく動作しているか
    どうかを決定するために各サーボループをモニタし、か
    つもしそのサーボループが正しく動作していなければサ
    ーボループ中のバイパス弁をあけるステップをさらに含
    む、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 飛行制御翼面指令を発生する主フライト
    コンピュータが故障した場合にトランスデューサ信号を
    複数個のサーボループに直接与えるステップをさらに含
    む、請求項4に記載の方法。
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