JP3384425B2 - 移動物体監視計測装置 - Google Patents

移動物体監視計測装置

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JP3384425B2
JP3384425B2 JP21077595A JP21077595A JP3384425B2 JP 3384425 B2 JP3384425 B2 JP 3384425B2 JP 21077595 A JP21077595 A JP 21077595A JP 21077595 A JP21077595 A JP 21077595A JP 3384425 B2 JP3384425 B2 JP 3384425B2
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秀樹 小池
敦 佐藤
仁 土川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通路を通過する歩
行者、車両等の移動物体を監視して計測し、その数の計
数、属性検出、動きの方向の検出、滞留時間の計測等を
行うとともに、該移動物体の画像を出力する移動物体監
視計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会状況を反映して、セキュリテ
ィ向上のため、地下街やビル内など人の通過する所にテ
レビカメラを設置したいニーズが多い。しかし、従来の
監視映像システムには移動物体を計測し、更には計測に
連動して映像を蓄積、伝送する機能はない。このため、
長時間テープを用意して、とりあえず映像を記録し、何
か目的の事象が生じた時に録画テープを検索するという
運用になっており、設備面の効率化や使いにくさが指摘
されている。
【0003】一方、商店街やデパートなどでは、人流計
測データに基づいてマーケティング戦略を実施する傾向
が強まっており、入店客や通行人をセンサでカウントす
る所が増えている。しかし、従来のカウントセンサは赤
外線などを利用したものであるため、計数はできるもの
の人物の属性情報の取得は困難であるとともに、更に客
層などを調査する機能は原理的に不可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の方法は、単に映像を記録するものであったり、または
通行人を計数する程度のものであり、例えばマーケティ
ング調査等に有効な通行量、人流情報、人物の属性情報
などのデータを得ることができない上に、装置の構成が
比較的大きく、ユーザのニーズを満たしているものとは
いえないという問題があり、ユーザは手動により客層調
査を併用しているが、コストがかかるなどの問題があ
り、結果として統計データに基づいた販売戦略に利用す
るには不十分であるという問題がある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、比較的簡単な構成で移動物体
の動向を適確に監視計測し、セキュリティの向上および
マーケティング戦略に有効な移動物体監視計測装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、移動物体が通過する通路
の上部に配設され、該通路を通過する移動物体の上部か
らの反射光を含む光線を通路の延出方向に向けるべく変
換する光線方向変換手段と、該光線方向変換手段で変換
された移動物体の上部の第1の画像および前記光線方向
変換手段の下方の通路に存在する移動物体の前記延出方
向からの第2の画像を同一画像内に収めてかつ重なるこ
となく撮像するように前記通路の延出方向に配設された
撮像手段と、該撮像手段で撮像された前記第1および第
2の画像をインタラクティブに画像処理する画像処理手
段と、該画像処理手段でインタラクティブに画像処理し
て得られた移動物体の計測データおよび画像を出力する
出力手段とを有することを要旨とする。
【0007】請求項1記載の本発明にあっては、光線方
向変換手段を有することにより撮像手段を低位置にしか
設けられない場合でも移動物体を適確に撮像することが
できるとともに、撮像手段の数を低減することができ
る。更に、第1および第2の画像インタラクティブに画
像処理することにより移動物体の監視、計測、特徴抽出
を同時に行うことができる。
【0008】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記光線方向変換手段が曲面鏡を
有することを要旨とする。
【0009】請求項2記載の本発明にあっては、曲面鏡
を使用しているため、通路の延出方向に沿って広範囲の
画像を得ることができるとともに、平面鏡に比べて天井
から下がる高さを小さくでき、より天井の低い環境でも
設置することができる。
【0010】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記光線方向変換手段が交差通路
の少なくとも2ヶ所以上の要素通路の交差部寄りに設け
られ、前記撮像手段が前記光線方向変換手段の各々に対
応して前記交差部に設けられ、前記画像処理手段が前記
撮像手段の各々で撮像された画像から移動物体を抽出
し、該移動物体の対応づけを行うことにより前記要素通
路間を移動または該要素通路間に滞留する移動物体を検
出し、該検出時の画像を出力する手段を有することを要
旨とする。
【0011】請求項3記載の本発明にあっては、交差通
路の複数の要素通路に光線方向変換手段を設けて、該光
線方向変換手段に対応して撮像手段を設けることにより
要素通路間を移動または滞留する移動物体を検出し、そ
の移動方向や滞留時間を計測することができる。
【0012】また、請求項4記載の本発明は、移動物体
が通過する通路の上部に配設され、該通路を通過する移
動物体を上部から撮像する第1の撮像手段と、通路の延
出方向から移動物体を撮像すべく配設された第2の撮像
手段と、前記第1および第2の撮像手段でそれぞれ撮像
された第1および第2の画像を1画面に合成する合成手
段と、該合成手段で構成された前記第1および第2の画
像をインタラクティブに画像処理する画像処理手段と、
該画像処理手段でインタラクティブに画像処理して得ら
れた移動物体の計測データおよび画像を出力する出力手
段とを有することを要旨とする。
【0013】請求項4記載の本発明にあっては、第1の
撮像手段は下向きで移動物体を上部から撮像し、第2の
撮像手段は水平向きで移動物体を通路の延出方向から撮
像し、撮像手段の向きを連動させて調整でき、状況に応
じて移動物体を大きく捉えたり、広い範囲で捉えること
ができ、特定のイベントのみを取得することも容易であ
る。
【0014】更に、請求項5記載の本発明は、請求項1
または4記載の発明において、前記画像処理手段が前記
第1の画像から移動物体を抽出する動物体抽出処理によ
って移動物体の計測を行う計測手段を有することを要旨
とする。
【0015】請求項5記載の本発明にあっては、動物体
抽出処理により移動物体が現れた時の画像を出力でき、
必要な場面だけを効率よく検出することができる。
【0016】また、請求項6記載の本発明は、請求項5
記載の発明において、前記画像処理手段が動物体抽出処
理からの動物体通過位置情報または動物体通過時刻情報
を利用して、前記第2の画像から移動物体を抽出する抽
出手段と、該抽出手段で抽出した移動物体の画像から該
移動物体の縦方向の長さ、色、または形状の少なくとも
1つ以上を含む該移動物体の属性を検出する属性検出手
段と、前記計測手段による計測結果に前記属性検出手段
で検出した属性情報を付加して出力する出力手段とを有
することを要旨とする。
【0017】請求項6記載の本発明にあっては、移動物
体の縦方向の長さ、色、形状などの属性を検出すること
ができ、マーケティングやセキュリティに有効な付加情
報を提供することができる。
【0018】更に、請求項7記載の本発明は、請求項4
記載の発明において、前記第1の撮像手段が交差通路の
少なくとも2ヶ所以上の要素通路の交差部寄りの上部に
設けられ、前記第2の撮像手段が前記第1の撮像手段の
各々に対応して前記交差部に設けられ、前記画像処理手
段が前記第1および第2の撮像手段の各々で撮像された
画像から移動物体を抽出し、該移動物体の対応づけを行
うことにより前記要素通路間を移動または該要素通路間
に滞留する移動物体を検出し、該検出時の画像を出力す
る手段を有することを要旨とする。
【0019】請求項7記載の本発明にあっては、第1の
撮像手段は下向きで移動物体を上部から撮像し、第2の
撮像手段は水平向きで移動物体を通路の延出方向から撮
像していて、撮像手段の向きを連動させて調整でき、状
況に応じて移動物体を大きく捉えたり、広い範囲で捉え
ることができ、特定のイベントのみを取得することも容
易である。
【0020】また、請求項8記載の本発明は、請求項5
記載の発明において、前記画像処理手段が前記第1およ
び第2の画像を蓄積する画像蓄積手段と、前記計測結果
の通過位置情報、通過方向情報、または通過時刻情報に
基づいて前記画像蓄積手段に蓄積されている所望の画像
を選択して出力する画像選択出力手段とを有することを
要旨とする。
【0021】請求項8記載の本発明にあっては、計測結
果の通過位置情報、通過方向情報、または通過時刻情報
に基づいて画像蓄積手段に蓄積されている所望の画像を
選択して出力することにより撮像手段の画角や向き、障
害物などの影響、事象の発生順序などによって通過が検
知された時には所望の映像が得られない場合にも所望の
画像を出力することができる。
【0022】更に、請求項9記載の本発明は、請求項5
記載の発明において、前記計測手段が画像に設けられた
スリットを通過時の画像列データに基づいて動物体抽出
処理を行うことを要旨とする。
【0023】請求項9記載の本発明にあっては、画像に
設けられたスリットを通過した時の画像列データに基づ
いて計測を行うため、処理量を低減することができ、高
速化を図ることができる。
【0024】また、請求項10記載の本発明は、請求項
9記載の発明において、前記計測手段が画像に設けられ
た第1の計測スリットと、該第1の計測スリットの両側
に設けられた第2および第3の一対のスリットと、前記
各スリット上の画像を時間方向に積み上げてできる時空
間画像を処理して、移動物体の計測および通過方向の判
定を行う判定手段を有することを要旨とする。
【0025】請求項10記載の本発明にあっては、各ス
リット上の画像を時間方向に積み上げてできる時空間画
像を処理して、移動物体の計測および通過方向の判定を
行うため、どのような環境に設置されても少ない処理量
で移動物体を適確に方向別に検出することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0027】まず、本発明の第1の実施形態に係る移動
物体監視計測装置について図1、図2、図3を参照して
説明する。図1は第1の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の構成を示す図であり、図2は図1の移動物体監
視計測装置で撮像した画像を示す図であり、図3は図1
の移動物体監視計測装置の回路構成を示すブロック図で
ある。
【0028】図1において、011は設置された光線の
進行方向を変える光線方向変換装置である天井に設置さ
れた鏡、012は同じく天井に設置されたテレビカメラ
で、テレビカメラと鏡の配置関係は、テレビカメラ画像
の上部に鏡が、テレビカメラ画像の下部には直接撮像さ
れる通路が重なることなく写し込まれるように調整され
ている。013は画像処理装置、014は監視画像の出
力装置であり、015はテレビカメラ012で撮像され
る歩行者で、鏡の直下に立っている。016は仮想的な
テレビカメラ位置、017は実際のテレビカメラの光
軸、018は仮想的なテレビカメラの光軸である。
【0029】図2において、021は図1のテレビカメ
ラ012で撮像された画像列のうちの1枚の画像、02
2は図1の鏡011を写した領域で、鏡011からなる
光線方向変換装置の変換領域に対応する。023は図1
の歩行者015が鏡に反射してできた像、024は図1
の歩行者015から直接撮像された像、025は計測の
一手法である計測ラインを用いた方法で用いる仮想的な
計測ラインである。
【0030】図3において、011は光線方向変換装置
を構成する前記鏡、012は画像入力装置を構成するテ
レビカメラ、013は画像処理装置、031は画像処理
装置内部のインタフェース部、032は画像メモリ、0
33は画像から特徴を抽出する特徴抽出部、034は歩
行者の数を数える計測部、014は監視用画像の表示を
行う画像出力装置である。
【0031】次に、以上のように構成される移動物体監
視計測装置の作用について説明する。
【0032】天井に設置されたテレビカメラ012は、
通路を歩く歩行者015を天井に設置された鏡011を
通して撮像すると同時に、直接歩行者015の撮像も行
えるように調整されている。このようにして撮像された
画像の列が図2の画像021であり、画像中に写った鏡
022の中に、歩行者を上方から撮像した像023があ
り、鏡の領域の下の領域に前方から撮像した像024が
写っている。
【0033】人物を計数するには上方から人物を撮像し
た画像を処理するのが効果的である。一般にはテレビカ
メラは高くに取り付けるほど画像の歪みは少なく、通過
する人物が重なることなく撮像でき、従って、精度よく
抽出、計数できる。しかし、天井が十分に高くない場合
には、テレビカメラを図1の016のように付けること
は不可能である。また、監視に利用するには歩行者をで
きるだけ前方から撮像するのが望ましい。
【0034】以上のように計測と監視を目的とする場
合、テレビカメラの位置は通常その目的により異なる。
本実施形態では、視点変換の鏡を利用することで、1台
のテレビカメラで計測と監視を実現できる。
【0035】鏡011を通してテレビカメラ012で歩
行者015を撮像することにより、鏡に写った画像は仮
想的にテレビカメラを016の位置に設置したのと同等
な画像になっており、テレビカメラの設置高をみかけ
上、高くする効果がある。ここで、017が示すテレビ
カメラ012から鏡011までの光軸の長さと018が
示す仮想的なテレビカメラ016から鏡011までの長
さは等しい。
【0036】このように撮像された画像021は、テレ
ビカメラ012から画像処理装置013に渡され、画像
処理装置013ではまず、インタフェース部031が画
像を受け取り、メモリ032に書き込む。
【0037】特徴抽出部033ではメモリ032に書き
込まれた画像のうち、図2に示す計測ライン025上の
画像を読み出して時間方向に積み重ねて作られる時空間
画像を作成し、各々のスリット画像に対して、例えば特
願平7−29220号に示すように、処理対象領域内の
各々の画素値の時間変化を統計処理して得られるスリッ
ト状の背景画像と取得されたスリット画像との差分・2
値化処理によって、画像領域022中の人物領域023
を抽出する。
【0038】特徴抽出部033では更に、メモリ032
に書き込まれた画像021のうち、鏡011を介さずに
直接撮像された部分の画像から人物領域024を抽出
し、023と024との対応づけを行う。人物が存在す
ることがわかると、計測部034では023の面積と形
状から歩行者を計測し、予め対応づけられた023と0
24の情報を参照して024の映った時の映像のみを映
像出力装置014へ監視用映像として出力するといった
インタラクティブな処理を行う。
【0039】本実施形態においては、テレビカメラ、鏡
ともに1つであるとして説明したが、どちらも複数あっ
てもよい。人物領域の抽出方法としては、背景更新を伴
う差分処理を用いた方法の例を示したが、固定背景画像
との差分処理や、微分処理などによるエッジ抽出などに
よって領域を抽出してもよい。また、監視画像の出力と
して、画像の表示を例としたが、出力方法として、ファ
イリング、伝送等を行ってもよい。
【0040】更に、インタラクティブ処理としては画像
の対応づけを行うだけでなく、領域内の属性情報を得た
り、領域を切り出す際の時間的、空間的な位置決めを行
ったり、領域抽出のための背景画像を更新するためのト
リガを発生させ、精度よく領域を抽出するといった処理
も含まれる。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態に係る移動
物体監視計測装置について図1、図2、図9を参照して
説明する。図9は第2の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の回路構成を示すブロック図である。
【0042】図9において、011は光線方向変換装置
を構成する鏡、012は画像入力装置を構成するテレビ
カメラ、099は画像処理装置、031は画像処理装置
内部のインタフェース部、032は画像メモリ、033
は画像から特徴を抽出する特徴抽出部、034は歩行者
の数を数える計測部、095は歩行者の服装色を検出す
る色識別部、096は出力された監視用画像に属性情報
を付加して蓄積する画像蓄積装置である。
【0043】図1に示すように、天井に設置されたテレ
ビカメラ012は、通路を歩く歩行者015を天井に設
置された鏡011を通して撮像すると同時に、直接歩行
者015の撮像も行えるように調整されている。このよ
うにして撮像された画像の列が図2の画像021であ
り、画像中に映った鏡022の中に、歩行者を上方から
撮像した像023があり、鏡の領域とは別の所に前方か
ら撮像した像024が映っている。
【0044】この画像021は、画像処理装置099に
渡され、画像処理装置099ではまず、インタフェース
部031が画像を受け取り、メモリ032に書き込む。
特徴抽出部033ではメモリ032に書き込まれた画像
のうち、計測ライン025上の画像を読み出して時間方
向に積み重ねて作られる時空間画像を作成し、画像領域
022中の人物領域023を抽出するとともに、メモリ
032に書き込まれた画像021のうち、鏡を介さずに
直接撮像された部分の画像から人物領域024を抽出
し、更に、023と024との対応づけを行う。
【0045】人物領域の抽出方法は、例えば特願平7−
29220号に示すように、処理対象領域内の各々の画
素値の時間変化を統計処理して得られる背景画像と、入
力画像との差分処理によればよい。人物が存在すること
がわかると、計測部034では023の面積と形状から
歩行者を計数し、時空間画像中での位置から実時間での
通過位置と通過時刻を計測し、色識別部095は直接撮
像した人物領域024から属性情報として服装色を抽出
し、画像蓄積装置096がそのときの画像と属性情報を
時刻情報および計測結果とともに記録蓄積するといった
インタラクティブな処理を行う。服装色の抽出方法は、
例えば、直接撮像した人物領域の各画素の色相を予め定
めた数色の代表色のうち最も色相が近い色に分類し、最
大面積を占める代表色をその人物の服装色とすればよ
い。
【0046】なお、本実施形態では、インタラクティブ
処理の例として、抽出物体の色情報から人物領域の服装
色を抽出する例をあげたが、抽出物体の形状特徴から服
装や髪型を抽出したり、動物体が鏡に写った画像から特
定される位置に立った時の鏡を介さずに直接撮像された
画像での領域の縦方向の長さから人物の身長を抽出する
のでもよく、更にはそれらの情報を統合することで、男
女の別や年齢層などの1つ1つの人物領域の情報や、人
物群を検出しての歩行者集団の構成情報(一人なのか、
ペアなのか、親子づれ、家族づれなど)の抽出を行った
り、人物領域の切り出し画像からマスクやサングラスの
着用者を探すことによる不審者検出などを行うのでもよ
い。
【0047】また、本実施形態においては、画像と属性
情報を含めた計測結果を蓄積する装置として説明した
が、歩行者の通過方向や属性によって、画像の表示や伝
送、ファイリングの割り振りを行う装置や、画像に属性
情報を付加することで効率的な検索、閲覧を行う装置で
もよく、更に属性情報を統計処理した結果も出力する装
置であってもよい。
【0048】次に、本発明の第3の実施形態に係る移動
物体監視計測装置について図4、図5、図6を参照して
説明する。図4は第3の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の構成を示す図であり、図5は図4の移動物体監
視計測装置で撮像した画像を示す図であり、図6は図4
の移動物体監視計測装置の回路構成を示すブロック図で
ある。
【0049】図4において、041は天井に設置されほ
ぼ直下を撮像するテレビカメラ、042は天井に設置さ
れほぼ水平方向を向くテレビカメラ、043は同じく天
井に設置されほぼ水平方向を向くテレビカメラであり、
テレビカメラ042は、テレビカメラ041のテレビカ
メラの直下を通る人を通路の進行方向から撮像し、テレ
ビカメラ043は、テレビカメラ041を中心にしてテ
レビカメラ042と対称の位置にあり、反対方向から撮
像するテレビカメラである。044は画像合成装置であ
り、テレビカメラ041、テレビカメラ042、テレビ
カメラ043で撮像されたそれぞれの画像を合成し、1
つの画像として出力する。045は画像処理装置、01
4は画像出力装置であり、046は歩行者で、テレビカ
メラ041の直下に立っている。
【0050】図5において、051は図4の画像合成装
置044で合成された画像列のうちの1枚の画像、05
2は合成画像051の内、テレビカメラ041で撮像さ
れた画像に当たる部分、053は合成画像051の内、
テレビカメラ042で撮像された画像に当たる部分、0
54は合成画像051の内、テレビカメラ043で撮像
された画像に当たる部分、055はテレビカメラ041
で撮像された歩行者046の像、056はテレビカメラ
042で撮像された歩行者046の像、057はテレビ
カメラ043で撮像された歩行者046の像、058,
059は計測の一手法である計測ラインを用いた方法で
用いる仮想的な計測ラインで、058は計数ライン、0
59は058の両側に設置されている方向判定ラインで
ある。
【0051】図6において、041,042,043は
画像入力装置を構成する前記テレビカメラ、044は画
像合成装置、045は画像処理装置、031は画像処理
装置内部のインタフェース部、032は画像メモリ、0
63は画像から特徴を抽出する特徴抽出部、064は歩
行者の数を方向別に数える計測部、065は蓄積された
画像から出力する画像を選択する画像選択部、066は
テレビカメラ制御部、014は監視用画像の表示を行う
画像出力装置である。
【0052】本実施形態で用いられている3台のテレビ
カメラ041,042,043は、何れも通路の天井に
設置されているが、テレビカメラ041は設置位置から
ほぼ直下を見下ろす方向を向いており、テレビカメラ0
42とテレビカメラ043は、テレビカメラ041から
通路の進行方向の前後に離れた位置に設置されており、
何れもテレビカメラ041の方を向いている。更に、テ
レビカメラ042,043はパン、チルト、ズームとい
った機能を有する。
【0053】画像入力部であるテレビカメラ041,0
42,043から入力された画像は、映像合成装置04
4で合成され、1つの映像として画像処理装置045に
渡される。画像処理装置045では第1の実施形態と同
様に、インタフェース部031が画像を受け取り、メモ
リ032に書き込む。特徴抽出部063では、メモリ0
32に書き込まれた画像のうち、計測ライン058,0
59上の画像を読み出して、それぞれ時間方向に積み重
ねて作られる時空間画像を作成し、それぞれの時空間画
像からテレビカメラ041で撮像した画像領域052中
の人物領域055を抽出する。
【0054】人物領域の抽出方法は、例えば特願平7−
29220号に示すように、処理対象領域内の各々の画
素値の時間変化を統計処理して得られる背景画像と、入
力画像との差分処理によればよい。人物が存在すること
がわかると、計測部064では、歩行者を方向別に計数
するとともに、歩行者の通過位置や大きさを求める。歩
行者の方向別計数方法は、例えば特願平6−20632
0号にあるように、それぞれの計測ラインごとに作られ
た時空間画像を基に、歩行者が計数ラインを通り過ぎた
瞬間の方向判定ラインでの人物領域像の有無を判定する
方法を用いればよい。
【0055】上記の方法で求められた歩行者の通過位
置、通過時刻、大きさの情報を基に通過した歩行者がで
きるだけ見やすく映るように、テレビカメラ制御部06
6がテレビカメラ042,043のパン、チルト、ズー
ムといった制御を逐次行う。
【0056】特徴抽出部063では、上記処理と並行し
て、メモリ032に書き込まれた画像のうち、画像領域
053に相当する部分の画像からテレビカメラ042で
撮像された人物領域056を、画像領域054に相当す
る部分の画像からテレビカメラ043で撮像された人物
領域057を抽出する。更に、それぞれのテレビカメラ
で捉えた人物領域055,056,057の対応づけも
行う。
【0057】画像選択部065では、計測部064で歩
行者が方向別に計数されると、その方向に応じて、画像
領域053,054のうち、画像中に歩行者が正面を向
いて存在している方の画像を選択し、映像出力装置01
4に送るというインタラクティブな処理を行う。映像出
力装置014では選ばれた映像のみを監視用映像として
出力する。これにより、必ずテレビカメラの方向を向い
た映像を監視でき、しかもその映像は、監視対象となる
歩行者が見やすいように調整されている。
【0058】本実施形態においては、人物領域の抽出方
法として、背景更新を伴う差分処理を用いた方法の例を
示したが、固定背景画像との差分処理や、微分処理など
によるエッジ抽出などによって領域を抽出してもよい。
また、監視画像の出力として、画像の表示を例とした
が、出力方法として、ファイリング、伝送等を行っても
よい。また、本実施形態では、直下を向いた1台のテレ
ビカメラと、互いに逆向きの水平方向を向いた2台のテ
レビカメラを用いてテレビカメラを向いた人物像のみを
出力するとして説明したが、テレビカメラを向いた人物
の映像のみに限定されるものではなく、また、同じ向き
を向いたテレビカメラが平行に複数台設置されたり、も
しくは、水平方向を向いたテレビカメラはどちらか1台
であってもよい。
【0059】次に、本発明の第4の実施形態に係る移動
物体監視計測装置について図7、図8を参照して説明す
る。図7は第4の実施形態に係る移動物体監視計測装置
の構成を示す図であり、図8は図7の移動物体監視計測
装置で撮像した画像を示す図である。
【0060】図7において、071は設置された光線の
進行方向を変える光線方向変換装置である天井に設置さ
れた断面形状が円筒の鏡で、012は同じく天井に設置
されたテレビカメラで、テレビカメラと鏡の配置関係
は、テレビカメラ画像の上部に鏡が、テレビカメラ画像
の下部には直接撮像される通路が重なることなく写し込
まれるように調整されている。073は画像処理装置、
014は画像出力装置であり、015はテレビカメラ0
12で撮像される歩行者で、鏡の直下に立っている。
【0061】図8において、081は図7のテレビカメ
ラ12で撮像された画像列のうちの1枚の画像、082
は図7の鏡071を写した領域で、083は図7の歩行
者015が鏡に反射してできた像、084は図7の歩行
者015が直接撮像された像、085,086は計測の
一手法である計測ラインを用いた方法で用いる仮想的な
計測ラインで、085は計数ライン、086は085の
両側に配置されている方向判定ラインである。
【0062】天井に設置されたテレビカメラ012は、
通路を歩く歩行者015を天井に設置された断面形状が
円筒形の鏡071を通して撮像すると同時に、直接歩行
者015の撮像も行えるように調整されている。このよ
うにして撮像された画像の列が図8の081であり、画
像中に写った鏡082の中に、歩行者を上方から撮像し
た像083があり、鏡の領域とは別の所に前方から撮像
した像084が写っている。この画像081は、画像処
理装置073に渡され、画像処理装置073では、イン
タフェース部が画像を受け取り、メモリに書き込む。特
徴抽出部では、メモリに書き込まれた画像のうち、計測
ライン085,086上の画像を読み出して、それぞれ
時間方向に積み重ねて作られる時空間画像を作成し、そ
れぞれの時空間画像から画像領域082中の人物領域0
83を抽出するとともに、メモリに書き込まれた画像0
81のうち、鏡を介さずに直接撮像された部分の画像か
ら人物領域084を抽出し、更に、083と084との
対応づけを行う。
【0063】人物領域の抽出方法は、例えば特願平7−
29220号に示すように、処理対象領域内の各々の画
素値の時間変化を統計処理して得られる背景画像と、入
力画像との差分処理によればよい。人物が存在すること
がわかると、計測部で歩行者を方向別に計数する。歩行
者の方向別計数方法は、例えば特願平6−206320
号にあるように、それぞれの計測ラインごとに作られた
時空間画像を基に歩行者が計数ラインを通り過ぎた瞬間
の方向判定ラインでの人物領域像の有無を判定する方法
を用いればよい。歩行者の計数が行われると、084の
映った時の映像のみが映像出力装置014へ監視用映像
として出力されるといったインタラクティブな処理を行
う。
【0064】本実施形態においては、鏡は断面形状が円
筒形であるとしたが、円筒形に限らず、予め特性がわか
っており、採用する計測手法において歩行者が計測でき
る曲面形状であればどのような曲面であってもよい。
【0065】円筒表面を始めとした凸形状をなす曲面に
は積分機能があり、狭い鏡面に広範囲の実空間を写し込
むことができる。その結果、計測ラインを画像中で少し
上下させるだけで、通路の前後の任意の位置での計測が
可能である。また、特に円筒形状などはインテリアとし
ても広く使われており、既存の設備を使える、新たに設
置してもインテリアとして受け入れられやすいといった
利点がある。
【0066】次に、本発明の第5の実施形態に係る移動
物体監視計測装置について図10、図11を参照して説
明する。図10は第5の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の構成を示す図であり、図11は図10の移動物
体監視計測装置の回路構成を示すブロック図である。
【0067】図10において、101,102,10
3,104は各要素通路(交差点から延びる各々の通路
のことで、十字路であれば4つ、三差路であれば3つの
要素通路がある)の天井に設置された光線の進行方向を
変える光線方向変換装置である鏡、105,106,1
07,108は天井に設置されたテレビカメラで、それ
ぞれ、101,102,103,104の鏡がそれぞれ
のテレビカメラ画像の上部に、直接通路を撮像した像が
テレビカメラ画像の下部に写し込まれるように調整され
ている。109,110,111,112はそれぞれテ
レビカメラ105,106,107,108で撮像され
た画像を処理する画像処理装置、113は109,11
0,111,112の各々の画像処理装置で得られた計
測情報、特徴情報の集計装置、114は画像出力装置で
ある。
【0068】図11において、101,102,10
3,104は光線方向変換装置を構成する前記鏡、10
5,106,107,108は画像入力装置を構成する
前記テレビカメラ、109,110,111,112は
画像処理装置、031は画像処理装置内部のインタフェ
ース部、032は画像メモリ、115は画像から特徴を
抽出する特徴抽出部、034は歩行者の数を数える計測
部、113は計測情報、特徴情報の集計装置、116は
計測対象の対応付部、117は滞留時間の計測部、11
4は監視用画像の表示を行う画像出力装置である。
【0069】本実施形態は、十字路に装置を設置した場
合の例である。交差点から延びる各々の通路のことを各
要素通路と呼ぶことにする。十字路であれば4つ、三差
路であれば3つの要素通路がある。十字路の各要素通路
の天井には鏡101,102,103,104が設置さ
れており、交差点側から見て設置場所の真下が見えるよ
うに調整されている。交差点の天井には、各要素通路の
天井に設置された鏡101,102,103,104の
方向を向いてテレビカメラ105,106,107,1
08が設置されており、それぞれ鏡101,102,1
03,104がそれぞれのテレビカメラ画像の上部に、
直接通路を撮像した像がテレビカメラ画像の下部に写し
込まれるように調整されている。このように撮像された
画像は、それぞれ画像処理装置109,110,11
1,112に渡される。
【0070】画像処理装置109を例に、画像処理装置
内での処理を説明する。画像処理装置109はまず、イ
ンタフェース部031が画像を受け取り、メモリ032
に書き込む。特徴抽出部115ではメモリ032に書き
込まれた画像から、鏡に写り込んだ画像および鏡を介さ
ずに直接撮像された部分の画像の双方から人物領域を抽
出し、それぞれの部分画像から抽出された人物領域の対
応づけを行う。人物領域の抽出方法は、例えば特願平7
−29220号に示すように、処理対象領域内の各々の
画素値の時間変化を統計処理して得られる背景画像と入
力画像との差分処理によればよい。
【0071】また、計測部034では鏡に写り込んだ人
物像から歩行者を方向別に計測する。歩行者の方向別計
数方法は、例えば特願平6−206320号にあるよう
に、鏡に写された画像中に3本の計測ライン(計数ライ
ン1本と方向判定ライン2本)を引き、それぞれの計測
ラインごとに作られた時空間画像を基に歩行者が計数ラ
インを通り過ぎた瞬間の方向判定ラインでの人物領域像
の有無を判定する方法を用いればよい。
【0072】歩行者が計測されると、特徴抽出部115
がそれぞれのテレビカメラで直接撮像された人物像を所
定の解像度(例えば、m×n画素)の画像に変換(モザ
イク化)し、各画素の画素値を要素としたベクトル(m
×n次元ベクトル)をその人物領域の特徴量の一つとし
て抽出し、各画像処理装置で求められた歩行者の計測情
報(通過時刻、通過位置、通過方向、通過速度)、およ
び歩行者の画像とともに集計装置113に送られる。集
計装置113では、計測対象対応付部116により、各
地点における各歩行者の計測情報(通過時刻、通過位
置、通過方向、通過速度)の整合性と各歩行者の特徴ベ
クトルのベクトル距離の大きさを各地点ごと比較すると
いった特願平6−38866号に示される方法を応用し
た手法で対応づけされ、滞留時間計測部117により、
計測対象対応付部116で対応づけられた歩行者が該当
領域に現れてから消えるまでの時間を滞留時間として計
測する。
【0073】画像出力装置114には、以上のように対
応づけされ滞留時間の計測された歩行者の映像ととも
に、歩行者の移動方向や通過時刻、滞留時間などが表示
される。
【0074】本実施形態においては、本装置を十字路に
設置した場合を説明したが、十字路に限らず任意の交差
点で実施できる他、出入口の複数ある部屋や建物、地下
街の各出入口に設置し、部屋、建物、地下街等の内部で
の滞留時間等を計測することもできる。
【0075】また、滞留時間の計測のための歩行者の対
応づけは、各歩行者の通過時刻、通過位置、通過方向、
通過速度とモザイク化された画像の輝度値から対応づけ
を行う方法を示したが、上記以外の特徴量を用いもよ
く、更に滞留時間の計測のために各歩行者の対応づけは
行わず、各地点での歩行者の通過密度の変化を特徴量と
して計測し、各地点での通過密度の時間変化から滞留時
間を推定するのでもよい。
【0076】次に、本発明の第6の実施形態に係る移動
物体監視計測装置について図12、図13、図14を参
照して説明する。図12は第6の実施形態に係る移動物
体監視計測装置の構成を示す図であり、図13は図12
の移動物体監視計測装置を上方から見た構成を示す図で
あり、図14は図12の移動物体監視計測装置の回路構
成を示すブロック図である。
【0077】図12および図13において、121,1
32,123,131は各要素通路の天井に設置された
光線の進行方向を変える光線方向変換装置である鏡、1
24は天井に設置された画像入力装置であるテレビカメ
ラ、122は同じく天井に設置された光線の進行方向を
変える光線方向変換装置である鏡であり、テレビカメラ
124から見て鏡131および鏡132が写り込むよう
に調整されている。125は画像処理装置、114は画
像出力装置である。
【0078】図14において、141は、光線方向変換
装置群を構成する図12、図13の121,122,1
23,131,132の各鏡、124は画像入力装置を
構成するテレビカメラ、125は画像処理装置、031
は画像処理装置内部のインタフェース部、032は画像
メモリ、142は画像の特徴抽出部、143は歩行者の
数を数える計測部、144は計測対象の対応付部、14
5は滞留時間の計測部、114は監視用画像の表示を行
う画像出力装置である。
【0079】本実施形態は、十字路に装置を設置した場
合の例である。十字路の各要素通路の天井には鏡12
1,132,123,131が設置されており、天井に
はその他に、中央で折れ曲った形状をしている鏡122
が設置されている。また、鏡123が設置されている要
素通路の鏡に対して交差点から遠い所の天井に、テレビ
カメラ124が設置されており、鏡121,122,1
23が重なることなく写り、かつ交差点を通行する歩行
者が直接写るように、テレビカメラの画角、向き、およ
び鏡の設置場所、向きが調整されている。更に鏡122
は、テレビカメラ124から見て鏡131,132の全
体が写るように調整されている。また、それぞれの鏡
は、鏡121,132,123,131の直下に歩行者
が現れた時、歩行者が写るように調整されている。テレ
ビカメラ124で撮像された画像は、画像処理装置12
5に渡される。画像処理装置125はまず、インタフェ
ース部031が画像を受け取り、メモリ032に書き込
む。特徴抽出部142ではメモリ032に書き込まれた
画像から、鏡121,122,123に写り込んだ画像
および鏡を介さずに直接撮像された部分の画像の双方か
ら人物領域を抽出し、それぞれの部分画像から抽出され
た人物領域の対応づけを行う。
【0080】人物領域の抽出方法は、例えば特願平7−
29220号に示すように、処理対象領域内の各々の画
素値の時間変化を統計処理して得られる背景画像と入力
画像との差分処理によればよい。また、計測部143で
は鏡に写り込んだ人物像から各要素通路ごとに歩行者を
方向別に計測する。歩行者の方向別計数方法は、例えば
特願平6−206320号にあるように、鏡に写された
画像中に3本の計測ライン(計数ライン1本と方向判定
ライン2本)を引き、それぞれの計測ラインごとに作ら
れた時空間画像を基に歩行者が計数ラインを通り過ぎた
瞬間の方向判定ラインでの人物領域像の有無を判定する
方法を用いればよい。
【0081】歩行者が計測されると、特徴抽出部142
が、直接撮像された人物像を所定の解像度(例えば、m
×n画素)の画像に変換(モザイク化)し、各画素の画
素値を要素としたベクトル(m×n次元ベクトル)をそ
の人物領域の特徴量の一つとして抽出する。以上のよう
にして画像処理装置125で求められた歩行者の計測情
報(通過時刻、通過位置、通過方向、通過速度)、特徴
情報を基に計測対象対応付部144で鏡の下を通過した
歩行者の対応づけを行う。対応づけの方法は例えば特願
平6−38866号に示される方法を応用し、各歩行者
の通過時刻、通過位置、通過方向、通過速度の整合性と
各歩行者の特徴ベクトルのベクトル距離の大きさを比較
することで行える。滞留時間計測部145では、計測対
象対応付部144で対応づけられた歩行者の滞留時間を
計測する。画像出力装置114には、以上のように対応
づけされ滞留時間の計測された歩行者の映像とともに、
歩行者の移動方向や通過時刻、滞留時間などが表示され
る。
【0082】本実施形態では、歩行者の滞留時間計測ま
で行う装置の説明をしたが、通過した歩行者の対応づけ
を行わずに、単に歩行者の計測および歩行者画像の出力
を行う装置であってもよい。また、本実施形態において
は、本装置を十字路に設置した場合を説明したが、十字
路に限らず任意の交差点で実施できる他、出入口の複数
ある部屋や建物、地下街の各出入口に設置し、部屋、建
物、地下街等の内部での滞留時間等を計測することもで
きる。
【0083】次に、本発明の第7の実施形態に係る移動
物体監視計測装置について図1を参照して説明する。本
実施形態では、図1において、テレビカメラから見て鏡
よりも一定距離後方に歩行者が現れた時の画像を表示す
る場合について説明する。
【0084】天井に設置されたテレビカメラ012は、
通路を歩く歩行者015を天井に設置された鏡011を
通して撮像すると同時に、直接通路の映像も撮像してい
る。テレビカメラ012から入力された画像は、画像処
理装置013に渡され、画像処理装置013ではまず、
インタフェース部が画像を受け取り、メモリに書き込
む。特徴抽出部ではメモリに書き込まれた画像のうち、
鏡に写っている映像から人物像を抽出すると同時に、鏡
を介さずに写っている映像からも人物像を抽出する。人
物領域の抽出方法は、例えば特願平7−29220号に
示すように、処理対象領域内の各々の画素値の時間変化
を統計処理して得られる背景画像と入力画像との差分処
理によればよい。
【0085】人物が存在することがわかると、計測部で
は鏡に写った画像から、歩行者を方向別に計数する。歩
行者の方向別計数方法は、例えば特願平6−20632
0号にあるように、それぞれの計測ラインごとに作られ
た時空間画像を基に、歩行者が計数ラインを通り過ぎた
瞬間の方向判定ラインでの人物領域像の有無を判定する
方法を用いればよい。歩行者が方向別に計数されると、
歩行者の通過方向と速度から、歩行者像を得たい所定の
位置(ここでは、テレビカメラから見て鏡の一定距離後
方)に歩行者がいたり、もしくは来る時刻が計算され、
歩行者がテレビカメラの方向に移動してくるのであれば
メモリに蓄積されている画像から、歩行者が所定の位置
にいた時の画像を選択し、歩行者がテレビカメラと反対
の方向に移動してくるのであれば、歩行者が所定の位置
に到達するまで待って画像を取得し、画像出力装置01
4で表示するといったインタラクティブな処理を行う。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、光線方向変換手段を有することにより撮
像手段を低位置にしか設けられない場合でも高位置に撮
像手段を設けた場合と同様に移動物体を適確に撮像する
ことができるとともに、撮像手段の数を低減することが
でき、設置条件に厳しい制約がなく、また装置構成も比
較的小型であり、どこででも移動物体の計測、監視を適
確に行うことができる。更に、移動物体である歩行者等
の監視とともにマーケティングに欠かせない通行量のデ
ータ等も得ることができる。また、第1および第2の画
像をインタラクティブに画像処理することにより移動物
体の監視、計測、特徴抽出を同時に行うことができる。
【0087】また、請求項2記載の本発明によれば、光
線方向変換手段として曲面鏡を使用することにより、通
路の延出方向に沿って広範囲の画像を得ることができる
ため種々の位置で計測を行うことができるとともに、ま
た平面鏡に比べて天井から下がる高さを小さくでき、よ
り天井の低い環境でも設置することができる。
【0088】更に、請求項3記載の本発明によれば、交
差通路の複数の要素通路に光線方向変換手段を設けて、
該光線方向変換手段に対応して撮像手段を設けることに
より要素通路間を移動または滞留する移動物体を検出
し、その移動方向や滞留時間を計測することができ、例
えば店内でのレイアウトの決定、商品の関心度の測定、
または交通流の制御にも利用できる。
【0089】また、請求項4記載の本発明によれば、第
1の撮像手段で計測を行い、第2の撮像手段で監視を行
うというように別々に構成し、各撮像手段の画像をイン
タラクティブに処理するため、監視用の撮像手段を計測
結果に連動させて、目的に合わせた自由なパン、チル
ト、ズームなどの操作を行うことができ、高度なセキュ
リティシステムを提供でき、記録媒体や伝送路の節約が
でき、作業量も削減できる。また、第1の撮像手段は下
向きで移動物体を上部から撮像し、第2の撮像手段は水
平向きで移動物体を通路の延出方向から撮像していて、
撮像手段の向きを連動させて調整でき、状況に応じて移
動物体を大きく捉えたり、広い範囲で捉えることがで
き、特定のイベントのみを取得することも容易である。
【0090】更に、請求項5記載の本発明によれば、動
物体抽出処理により移動物体である歩行者が現れた時の
画像を出力でき、必要な場面だけを効率よく検出して表
示したり、記録蓄積したり、遠隔地に伝送でき、効率的
な計測、監視を行えるとともに、マーケティングやセキ
ュリティのために有効な情報を提供できる。
【0091】また、請求項6記載の本発明によれば、通
行量のデータのみでなく、移動物体の縦方向の長さ、
色、形状など、すなわち通行者の身長、服装色、服装、
髪型などの属性を検出することができ、マーケティング
やセキュリティに有効な付加情報を提供することができ
るとともに、これらの属性情報を用いることにより蓄
積、伝送された画像の検索、閲覧を容易に行うことがで
きる。
【0092】更に、請求項7記載の本発明によれば、第
1の撮像手段で計測を行い、第2の撮像手段で監視を行
うというように別々に構成し、各撮像手段の画像をイン
タラクティブに処理するため、監視用の撮像手段を計測
結果に連動させて、目的に合わせた自由なパン、チル
ト、ズームなどの操作を行うことができ、高度なセキュ
リティシステムを提供でき、記録媒体や伝送路の節約が
でき、作業量も削減できる。また、第1の撮像手段は下
向きで移動物体を上部から撮像し、第2の撮像手段は水
平向きで移動物体を通路の延出方向から撮像していて、
撮像手段の向きを連動させて調整でき、状況に応じて移
動物体を大きく捉えたり、広い範囲で捉えることがで
き、特定のイベントのみを取得することも容易である。
【0093】また、請求項8記載の本発明によれば、計
測結果の通過位置情報、通過方向情報、または通過時刻
情報に基づいて画像蓄積手段に蓄積されている所望の画
像を選択して出力することにより撮像手段の画角や向
き、障害物などの影響、事象の発生順序などによって通
過が検知された時には所望の映像が得られない場合にも
所望の画像を出力することができ、計測、監視精度の向
上が見込まれ、より高い安全性が確保される。
【0094】更に、請求項9記載の本発明によれば、画
像に設けられたスリットを通過した時の画像列データに
基づいて計測を行うため、処理量を低減することがで
き、高速化を図ることができ、実時間での計測処理が可
能になる。
【0095】また、請求項10記載の本発明によれば、
各スリット上の画像を時間方向に積み上げてできる時空
間画像を処理して、移動物体の計測および通過方向の判
定を行うため、どのような環境に設置されても少ない処
理量で移動物体を適確に方向別に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の構成を示す図である。
【図2】図1の移動物体監視計測装置で撮像した画像を
示す図である。
【図3】図1の移動物体監視計測装置の回路構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の構成を示す図である。
【図5】図4の移動物体監視計測装置で撮像した画像を
示す図である。
【図6】図4の移動物体監視計測装置の回路構成を示す
ブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の構成を示す図である。
【図8】図7の移動物体監視計測装置で撮像した画像を
示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る移動物体監視計
測装置の回路構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る移動物体監視
計測装置の構成を示す図である。
【図11】図10の移動物体監視計測装置の回路構成を
示すブロック図である。
【図12】本発明の第6の実施形態に係る移動物体監視
計測装置の構成を示す図である。
【図13】図12の移動物体監視計測装置を上方から見
た構成を示す図である。
【図14】図12の移動物体監視計測装置の回路構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】 011 鏡 012 テレビカメラ 013 画像処理装置 014 画像出力装置 015 歩行者 016 仮想的なテレビカメラ位置 031 インタフェース部 032 メモリ 033 特徴抽出部 034 計測部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伴野 明 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−243581(JP,A) 特開 平4−75199(JP,A) 特開 平4−184700(JP,A) 特開 平5−314392(JP,A) 特開 平5−266196(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/04 G01C 15/00 G06T 1/00 G06T 7/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動物体が通過する通路の上部に配設さ
    れ、該通路を通過する移動物体の上部からの反射光を含
    む光線を通路の延出方向に向けるべく変換する光線方向
    変換手段と、該光線方向変換手段で変換された移動物体
    の上部の第1の画像および前記光線方向変換手段の下方
    の通路に存在する移動物体の前記延出方向からの第2の
    画像を同一画像内に収めてかつ重なることなく撮像する
    ように前記通路の延出方向に配設された撮像手段と、該
    撮像手段で撮像された前記第1および第2の画像をイン
    タラクティブに画像処理する画像処理手段と、該画像処
    理手段でインタラクティブに画像処理して得られた移動
    物体の計測データおよび画像を出力する出力手段とを有
    することを特徴とする移動物体監視計測装置。
  2. 【請求項2】 前記光線方向変換手段は、曲面鏡を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の移動物体監視計測装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光線方向変換手段は、交差通路の少
    なくとも2ヶ所以上の要素通路の交差部寄りに設けら
    れ、前記撮像手段は、前記光線方向変換手段の各々に対
    応して前記交差部に設けられ、前記画像処理手段は、前
    記撮像手段の各々で撮像された画像から移動物体を抽出
    し、該移動物体の対応づけを行うことにより前記要素通
    路間を移動または該要素通路間に滞留する移動物体を検
    出し、該検出時の画像を出力する手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の移動物体監視計測装置。
  4. 【請求項4】 移動物体が通過する通路の上部に配設さ
    れ、該通路を通過する移動物体を上部から撮像する第1
    の撮像手段と、通路の延出方向から移動物体を撮像すべ
    く配設された第2の撮像手段と、前記第1および第2の
    撮像手段でそれぞれ撮像された第1および第2の画像を
    1画面に合成する合成手段と、該合成手段で構成された
    前記第1および第2の画像をインタラクティブに画像処
    理する画像処理手段と、該画像処理手段でインタラクテ
    ィブに画像処理して得られた移動物体の計測データおよ
    び画像を出力する出力手段とを有することを特徴とする
    移動物体監視計測装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段は、前記第1の画像か
    ら移動物体を抽出する動物体抽出処理によって移動物体
    の計測を行う計測手段を有することを特徴とする請求項
    1または4記載の移動物体監視計測装置。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段は、動物体抽出処理か
    らの動物体通過位置情報または動物体通過時刻情報を利
    用して、前記第2の画像から移動物体を抽出する抽出手
    段と、該抽出手段で抽出した移動物体の画像から該移動
    物体の縦方向の長さ、色、または形状の少なくとも1つ
    以上を含む該移動物体の属性を検出する属性検出手段
    と、前記計測手段による計測結果に前記属性検出手段で
    検出した属性情報を付加して出力する出力手段とを有す
    ることを特徴とする請求項5記載の移動物体監視計測装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の撮像手段は、交差通路の少な
    くとも2ヶ所以上の要素通路の交差部寄りの上部に設け
    られ、前記第2の撮像手段は、前記第1の撮像手段の各
    々に対応して前記交差部に設けられ、前記画像処理手段
    は、前記第1および第2の撮像手段の各々で撮像された
    画像から移動物体を抽出し、該移動物体の対応づけを行
    うことにより前記要素通路間を移動または該要素通路間
    に滞留する移動物体を検出し、該検出時の画像を出力す
    る手段を有することを特徴とする請求項4記載の移動物
    体監視計測装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、前記第1および第
    2の画像を蓄積する画像蓄積手段と、前記計測結果の通
    過位置情報、通過方向情報、または通過時刻情報に基づ
    いて前記画像蓄積手段に蓄積されている所望の画像を選
    択して出力する画像選択出力手段とを有することを特徴
    とする請求項5記載の移動物体監視計測装置。
  9. 【請求項9】 前記計測手段は、画像に設けられたスリ
    ットを通過時の画像列データに基づいて動物体抽出処理
    を行うことを特徴とする請求項5記載の移動物体監視計
    測装置。
  10. 【請求項10】 前記計測手段は、画像に設けられた第
    1の計測スリットと、該第1の計測スリットの両側に設
    けられた第2および第3の一対のスリットと、前記各ス
    リット上の画像を時間方向に積み上げてできる時空間画
    像を処理して、移動物体の計測および通過方向の判定を
    行う判定手段を有することを特徴とする請求項9記載の
    移動物体監視計測装置。
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