JP3383479B2 - 画像形成用溶媒加熱制御方法 - Google Patents

画像形成用溶媒加熱制御方法

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JP3383479B2
JP3383479B2 JP16665095A JP16665095A JP3383479B2 JP 3383479 B2 JP3383479 B2 JP 3383479B2 JP 16665095 A JP16665095 A JP 16665095A JP 16665095 A JP16665095 A JP 16665095A JP 3383479 B2 JP3383479 B2 JP 3383479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録材料を通過さ
せて画像記録材料に画像形成用溶媒を塗布する画像形成
用溶媒塗布部における画像形成用溶媒加熱制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】画像記
録装置として、次に説明するものが公知である。すなわ
ち、感光材料(画像記録材料)が像露光され、露光後
は、熱現像転写効率を向上するために感光材料に画像形
成用溶媒としての水(転写助剤)が塗布される。水が塗
布された感光材料が受像材料(画像記録材料)と重ね合
わされて加熱ドラムの外周に巻き付けられ、熱現像転写
が行われる。
【0003】塗布部は、塗布皿と、これに対向するガイ
ド板とを備える。塗布皿には水が充填され、塗布皿とガ
イド板との間を感光材料が通過することにより、感光材
料に画像形成用溶媒が塗布される。塗布皿には、水がボ
トルから供給される。ボトル内の水がポンプで吸送さ
れ、フィルタを通って浄化され、浄化された水が、ガイ
ド板の肉厚中に形成された水路を経て塗布皿内に供給さ
れる。
【0004】ガイド板には塗布部ヒータが取り付けられ
てガイド板が加熱される。これにより、水が水路を通る
間に加熱され、また、水路を出た後に塗布皿内でも加熱
される。また、ガイド板にはこの水路近傍部位の温度
(塗布部温度)を検出する温度センサが設けられ、検出
温度に基づき、塗布部ヒータが制御される。
【0005】次に、画像形成用溶媒の塗布について、具
体的に、図10に示すフローチャートに従い、説明す
る。
【0006】画像記録装置の電源が投入されると、塗布
部ヒータが作動(ステップ300)してガイド板が加熱
される。
【0007】ガイド板が加熱されて塗布部温度が40°
Cに達すると(ステップ302)、排水電磁バルブが閉
じられ(ステップ304)、この状態で、給水ポンプが
120秒(sec)間作動する(ステップ306)。こ
れにより、塗布皿には、所定量の画像形成用溶媒が充填
される。塗布部温度が40°C±2°Cであれば(ステ
ップ308)、塗布皿に所定量の画像形成用溶媒が充填
された状態で、プリント操作(画像記録操作)を待ち受
けるレディー状態が得られる。
【0008】その後、プリント操作がある(ステップ3
10)と、塗布部温度が40°C±2°Cにある(ステ
ップ312)限り、露光済みの感光材料が塗布部を通過
し(ステップ314)、感光材料に水が塗布される。
【0009】感光材料が通過した後は、給水ポンプが5
秒間作動(ステップ316)し、塗布皿の水が補充され
て所定量に維持される。
【0010】その後、次のプリンタ操作を待つ。プリン
ト操作が20分(min)内にあれば、ステップ31
0、312、314、316が実行される。
【0011】プリント操作が20分間ない(ステップ3
18)ときは、排水電磁バルブが開(320)き、塗布
皿は空になる。リセット操作がある(ステップ322)
と、ステップ302、304、306、308が実行さ
れて、プリント操作を待ち受ける状態に復帰する。これ
は、感光材料の通過がなくて長時間水が留まることに起
因する水の汚れ等を防止するために、水の入れ換えを行
うのである。
【0012】ここで、塗布部温度が40°C±2°C
(目標値)であるときに水の温度が塗布にとって適正な
温度にあるとされる。温度センサで検出される塗布部温
度が目標値よりかなり低い場合には、ヒータの出力が大
きくされ、目標値に少し足りないような場合には、ヒー
タの出力が小さくされ、目標値をかなり越えるような場
合にはヒータの出力が0とされ、塗布部温度に基づきヒ
ータの出力を変えて短時間で効率よく目標値を得ること
ができるように制御が行われる。
【0013】さて、更に、短時間で効率よく目標値を得
ることができるようにヒータを制御する方法が期待され
る。ただ、単に短時間で目標値を得るだけでなく、安定
性も求められる。すなわち、オーバーシュートやハンギ
ングは生じないようにする必要がある。
【0014】本発明は、画像形成用溶媒について塗布に
適正な温度を、短時間で効率よく得ることができるとと
もに、安定性も実現することができる画像形成用溶媒加
熱制御方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の画像形成用溶媒加熱制御方法は、画像形成用溶媒が充
填されて画像記録材料が通過することにより画像記録材
料に画像形成用溶媒が塗布される塗布皿と、塗布皿と対
向して設けられ塗布皿との間に画像記録材料を通過案内
するガイド部材と、ガイド部材に形成された液路と、画
像形成用溶媒を供給容器からガイド部材の液路を介して
塗布皿へ供給する供給ポンプと、ガイド部材に設けられ
たヒータと、ガイド部材の水路形成近傍部位の温度を検
出する温度センサと、画像形成用溶媒を塗布皿から供給
容器へ排液する排液手段と、を備えた画像形成用溶媒塗
布部における画像形成用溶媒加熱制御方法において、前
記供給ポンプの作動/非作動状態及びガイド部材の液路
形成近傍部位の温度に基づき前記ヒータの出力を制御す
ることを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の本発明の画像形成用溶媒
加熱制御方法は、請求項1の方法において、前記供給ポ
ンプの非作動時には、塗布皿内の画像形成用溶媒の有無
に基づきヒータの出力を制御することを特徴とする。
【0017】
【作用】上記方法によれば、画像形成用溶媒塗布部にお
いて、塗布皿とガイド部材との間を画像記録材料が通過
して、その通過の間に、塗布皿内の画像形成用溶媒が画
像記録材料に塗布される。例えば、感光材料が露光され
て、露光後の感光材料に画像形成用溶媒が塗布され、塗
布後、感光材料と受像材料とが重ねられて熱現像転写さ
れ、受像材料に画像が記録される画像記録操作が可能と
なる。
【0018】塗布皿へは、供給容器から画像形成用溶媒
が供給される。画像形成用溶媒は、供給ポンプで送ら
れ、ガイド部材の液路を経て塗布皿へ充填される。供給
ポンプは、空の塗布皿に画像形成用溶媒を満たす場合、
塗布皿内の画像形成用溶媒の消費分を補充する必要があ
る場合、あるいは、塗布皿に画像形成用溶媒を循環供給
するような場合に作動する。
【0019】ガイド部材はヒータで加熱され、画像形成
用溶媒はガイド部材の液路を通る間に、また、その液路
を出て塗布皿内にある状態で、加温される。
【0020】ここで、画像形成用溶媒を加熱制御するに
あたって、ガイド部材の液路形成近傍部位の温度が、ヒ
ータの出力を制御する要件となるのに加え、供給ポンプ
が作動している作動状態であるか、供給ポンプが作動し
ていない非作動状態であるかが、ヒータの出力を制御す
る要件となる。
【0021】供給ポンプの作動状態では、ガイド部材の
液路を画像形成用溶媒が通るため、熱負荷は大きい。こ
れに対して、供給ポンプの非作動状態では、ガイド部材
の液路を画像形成用溶媒が通らない分、熱負荷は小さ
い。塗布部温度について検出値の目標値との差に応じて
(目標値よりかなり低い、目標値に近い、目標値を越え
ているか等によって)供給ポンプの出力を異ならせるの
は勿論のことであるが、それに加え、ガイド部材の液路
形成近傍部位の温度が同じであっても、供給ポンプの作
動状態では、ヒータの出力が大きくされ、供給ポンプの
非作動状態では、ヒータの出力が小さくされる如く、ヒ
ータの制御がなされる。
【0022】これにより、画像形成用溶媒について塗布
に適正な温度を、短時間で効率よく得ることができると
ともに、安定性も実現することができる。
【0023】また、供給ポンプの非作動状態にあって
は、塗布皿に画像形成用溶媒があるか否がが、ヒータの
出力を制御する要件となる。すなわち、塗布皿に画像形
成用溶媒があるときは、熱負荷が大きく、塗布皿に画像
形成用溶媒がないときは、熱負荷が小さい。これを考慮
すると、請求項2による方法が、より顕著な作用効果を
奏する。すなわち、請求項2による方法では、ガイド部
材の液路形成近傍部位の温度が同じであっても、塗布皿
に画像形成用溶媒があるときは、ヒータの出力が大きく
され、塗布皿に画像形成用溶媒がないときは、ヒータの
出力が小さくされる如く、ヒータの制御がなされる。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成用溶媒加熱制御
方法の一実施例を画像記録装置に適用して図1乃至図3
に基づき説明する。
【0025】図1に示すように、画像記録装置10は、
箱型の機台12を備え、機台12内に、感材マガジン1
4を備える。感材マガジン14内には、感光材料16が
ロール状に巻き取られて収納されている。感光材料16
は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色素
供与性物質、還元剤を有して構成される。感光材料16
が後述する露光部18に位置するときに、感光(露光)
面が上方を向くように、感光材料16が感材マガジン1
4内に巻き取られている。
【0026】なお、感光材料16の幅方向は、例えば、
135mmである。感材マガジン14は、詳細な図示は
省略するが、感光材料16の幅方向寸法に対応した長さ
の胴部と、この胴部の両端部に固定された一対の端壁と
から四角形角筒状に構成されている。感材マガジン14
は、周面が垂直面及び水平面のいずれとも傾斜した面と
なるように、感光材料幅方向から見て傾けられて配置さ
れている。感材マガジン14から感光材料16を引き出
すための感光材料引出口20は、感光材料幅方向から見
て4つの角部のうち、感材マガジン14が傾くことによ
り最も上部に位置する角部に形成される。
【0027】感材マガジン14の感光材料引出口20の
外方近傍には、引出ローラとしてのニップローラ22が
配置されている。ニップローラ22が回転駆動されて、
感光材料16が感光材料引出口20を通り、斜め上方へ
所定長さ引き出される。
【0028】なお、ニップローラ22による感光材料1
6の引き出し搬送速度は、例えば、35mm/secと
される。
【0029】ニップローラ22の感光材料引出方向側に
は、カッタ24が配置されている。カッタ24は、ニッ
プローラ22によって引き出された感光材料16を所定
長さに切断することができる。カッタ24としては、例
えば、固定刃と回転刃とを備えて、回転刃をワイヤ等に
よって搬送方向に垂直に移動させて固定刃と噛み合わせ
ることにより感光材料16を切断するものが可能であ
る。カッタ24の切断動作後にはニップローラ22が逆
転し、ニップローラ22に感光材料16の先端が僅かに
ニップされる程度まで巻き戻される。カッタ24の切断
動作及びニップローラ22の感光材料巻き戻し動作は、
ニップローラ22の感光材料引き出し動作とは別の駆動
系によって独立して行われる。
【0030】カッタ24に続いて、搬送ローラ26、2
8、ガイド板30が配置され、搬送ローラ26、28が
回転駆動されて、所定長さに切断された感光材料16
が、感材マガジン14の上方に位置する露光部18へ搬
送される。
【0031】なお、搬送ローラ26、28による感光材
料16の搬送速度は、例えば、50mm/secとされ
る。
【0032】露光部18は搬送ローラ32、34間に位
置し、それら搬送ローラ32、34間が露光部(露光
点)18とされて搬送ローラ32、34間を感光材料1
6が水平に通過する。
【0033】なお、搬送ローラ32、34による感光材
料16の搬送速度は、例えば、50mm/secとされ
る。
【0034】機台12の上面には、原稿Gを載置するた
めの載置台36が設けられ、載置台36には、矩形状の
孔が形成されてその孔に透明ガラス板38が嵌められて
いる。載置台36には、機台12奥側(図5に機台12
の手前側(すなわち、画像記録装置10の手前側)を矢
印Bで示す)の辺に沿って回動軸を有して透明ガラス板
38上を開閉可能とする押さえカバー40が取り付けら
れる。透明ガラス板38と露光部18との間には、露光
装置42が設けられている。露光装置42は、ランプユ
ニット44、ミラーユニット46、フィルターユニット
48、ミラーユニット50、第6反射ミラー52を露光
部18に向けて順に備えている。ランプユニット44
は、光源としての棒状のハロゲンランプ54及び第1ミ
ラー56を備え、ミラーユニット46は第2ミラー58
及び第3ミラー60を備え、ミラーユニット50は、第
4ミラー62及び第5ミラー64を備える。フィルター
ユニット48は、3種(C、M、Y)の色調整フィルタ
ー66、レンズ68、絞り機構70を備えて、ミラーユ
ニット46の第3ミラー60とミラーユニット50の第
4ミラー62との間に配置されている。
【0035】露光は次のようにしてなされる。すなわ
ち、ランプユニット44及びミラーユニット60が原稿
Gに沿って移動し、また、それにタイミングを合わせて
感光材料16が露光部18を通過すると、光がハロゲン
ランプ54から載置台36上の原稿Gヘスリット状に照
射され、原稿Gからの反射光が、ランプユニット44の
第1ミラー56、ミラーユニット46の第2ミラー58
及び第3ミラー60、フィルターユニット48、ミラー
ユニット50の第4ミラー62及び第5ミラー64、第
6ミラー52で順に形成される光路を通って、感光材料
16の感光面へ走査露光される。
【0036】なお、倍率を等倍から変更して露光する場
合には、その倍率に応じてフィルターユニット48及び
ミラーユニット50が移動する。
【0037】また、フィルタユニット48は、原稿G
(ミラーユニットの第3ミラー)からの反射光の結像及
び色補正を行う。
【0038】露光部18にはスイッチバック部72が連
接されている。走査露光されて露光部18を通過する感
光材料16が一旦、スイッチバック部72へ送り込まれ
るようにされる。走査露光完了後に、搬送ローラ32、
34が逆転されて、感光材料16が再び露光部18を通
過する。搬送ローラ32、34の下方には切り換えポイ
ント74が設けられ、切り換えポイント74の切り換え
操作によって、感光材料16は、感材マガジン14側へ
戻ることなく、塗布部76へ送り込まれる。
【0039】塗布部76は露光部18と感材マガジン1
4との間に位置し、塗布皿78を備える。塗布皿78内
には、画像形成用溶媒としての水が充填される。塗布皿
78の上側にはガイド板80が取り付けられる。塗布部
76の感光材料搬送方向上流側には、供給ローラ82が
設けられ、感光材料搬送方向下流側には一対のスイクイ
ズローラ84が配置されている。感光材料16は供給ロ
ーラ82で塗布皿78内に送り込まれ、ガイド板80と
塗布皿78との間を通過する。この通過の間に水が感光
材料16に塗布される。水が塗布された感光材料16は
スクイズローラ84により挟持搬送され、塗布された水
のうちの余分な水が除去されて塗布皿78外へ排出され
る。画像形成用溶媒によれば、以後に行われる熱現像転
写にあたって、熱現像転写効率が向上される。
【0040】一方、感材マガジン14の隣りには、受材
マガジン88が配置されている。受材マガジン88内に
は、受像材料90がロール状に巻き取られて収納されて
いる。受像材料90の幅方向寸法は感光材料16よりも
小さく(例えば、127mm)されている。受像材料9
0の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が塗布
される。画像形成面が、後述する感光材料16との重ね
合わせのときに感光材料16側と対向する面となるよう
に、受像材料90が受材マガジン88内に巻き取られて
いる。
【0041】受材マガジン88も、感材マガジン14と
同様に、4角形角筒状とされて受像材料90の幅方向か
ら見て斜めに傾けられ、最も上部に位置する角部に受像
材料引出口92を備える。受像材料90が、受像材料引
出口92を通り、ニップローラ94で所定長さ引き出さ
れ、カッタ96で切断されるのは、感光材料16のとき
と同様である。ただ、受像材料90の切断された所定長
さは、感光材料16の切断された所定長さより短くされ
る。
【0042】カッタ96に続いて、搬送ローラ98、1
00、ガイド板102が配置され、搬送ローラ98、1
00が回転駆動されて、所定長さに切断された受像材料
90が、受材マガジン88の上方に位置する熱現像転写
部104へ搬送される。
【0043】熱現像転写部104は、加熱ドラム106
と無端圧接ベルト108とを備えるとともに、貼合せロ
ーラ110を備える。
【0044】加熱ドラム106は内部に、ハロゲンラン
プ108を備える。ハロゲンランプ108は、加熱ドラ
ム106の外周表面を昇温する。
【0045】なお、加熱ドラム106としては、薄肉の
アルミニウム製のパイプとされ、外周面はフッ素コート
処理、内周面は黒色耐熱塗装され、肉厚が3mm、外径
が130mm、軸線方向有効幅が158mmであるもの
が可能である。
【0046】無端圧接ベルト108は、加熱ドラム10
6の略半周領域(上部側の略半分領域)に延設され、そ
の略半周領域で加熱ドラム106に外接状態で圧接され
るように、加熱ドラム106の外周に所定間隔を置いて
配置された4個の巻き掛けローラ112に内接状態で巻
き掛けられている。巻き掛けローラ112が回転駆動さ
れて無端圧接ベルト108が走行し、これにより、無端
圧接ベルト108で圧接されている加熱ドラム106に
回転が伝達される。
【0047】なお、加熱ドラム106の周速度は、例え
ば、35mm/secが可能である。無端圧接ベルト1
08としては、織布材をゴムで被覆して形成し、幅方向
寸法を224mmとするのが可能である。また、巻き掛
けローラ112としては、ゴムローラが可能である。
【0048】また、巻き掛けローラ112としては、ス
テンレススチール製が可能である。貼り合わせローラ1
10は、塗布部76と対応して位置し、加熱ドラム10
6の外周に圧接されて、回転駆動される。
【0049】塗布皿78から排出された感光材料16
が、貼り合わせローラ110と加熱ドラム106との間
に送り込まれ、また、受像材料90が加熱ドラム106
と感光材料16との間に送り込まれる。無端圧接ベルト
108の走行、それに追動する加熱ドラム106の回転
(矢印Aの向き)、更に貼り合わせローラ112の回転
に従い、感光材料16が外側とされて受像材料90が内
側とされて両者が加熱ドラム106の外周に順次に重ね
合わせられて巻き付けられる。すなわち、感光材料1
6、受像材料90とは、加熱ドラム106と無端圧接ベ
ルト108との間に挟持されて搬送され、感光材料16
と受像材料90との間が密着されるとともに受像材料9
0が加熱ドラム106の外周に密着される。感光材料1
6、受像材料90の全ての部分が加熱ドラム106へ巻
き付けられた状態では、感光材料16、受像材料90
が、無端圧接ベルト108の延設領域に渡って(加熱ド
ラムの略半周に渡って)位置する。その状態で、加熱ド
ラム106が停止し、停止状態で感光材料16と受像材
料90とが加熱される。これにより、感光材料16の可
動性の色素が放出され、同時にこの色素が受像材料90
の色素固定層に転写されて受像材料90に画像が得られ
る。すなわち、熱現像転写が行われる。
【0050】感光材料16、受像材料90が貼り合わせ
ローラ110と加熱ドラム106との間に送り込まれる
とき、感光材料16が所定長さ先行したタイミングで受
像材料90が加熱ドラム106と感光材料16との間に
送り込まれる。受像材料90は、上述したように、感光
材料16よりも幅方向寸法及び長手方向寸法のいずれも
が小さい寸法とされ、感光材料16、受像材料90の重
ね合わせた状態で、感光材料16の周辺部は4辺共に受
像材料90の周辺部から突出される状態となる。感光材
料16の突出された周辺部の部分は、加熱ドラム106
の外周に密着される。
【0051】なお、スクイズローラ84、搬送ローラ1
00による感光材料16、受像材料90の搬送速度は、
貼合わせローラ110による感光材料16、受像材料9
0の搬送速度に対し、若干(例えば、2%程度)遅くな
るように設定されている。これにより、感光材料16、
受像材料90には、貼合わせローラ110へ送り込まれ
る際にバックテンションが作用する。
【0052】無端圧接ベルト108の加熱ドラム回転方
向側には、案内ローラ124が設けられ、案内ローラ1
24は加熱ドラム106の外周に圧接され、回転駆動さ
れる。熱現像転写後の加熱ドラム106の回転に伴い感
光材料16、受像材料90が加熱ドラム106と案内ロ
ーラ124との間で挟持搬送される。
【0053】なお、案内ローラ124としてはシリコン
ゴム性のゴムローラが可能である。案内ローラ124の
加熱ドラム回転方向側には、感材剥離爪126が設けら
れている。感材剥離爪126は、加熱ドラム106の軸
方向と平行な爪軸128を備え、爪軸128の軸線回り
に回動して、加熱ドラム106の外周と接離自在とされ
る。
【0054】加熱ドラム106の回転に伴い移動する感
光材料16の先行する先行端が感材剥離爪126に対応
する位置へ達する前には、感材剥離爪126が加熱ドラ
ム106の外周に当接し、感材剥離爪126が感光材料
16の先行する先行端と係合して、その先行する部分が
加熱ドラム106から剥離される。受像材料90が感材
剥離爪126へ達する前には、感材剥離爪126が加熱
ドラム106の外周から離れる。感光材料16が受像材
料90から剥離されるとともに、感材剥離爪126と加
熱ドラム106の外周との間を、加熱ドラム106の回
転に伴い移動する受像材料90が通過することができ
る。
【0055】感材剥離爪126が加熱ドラム106の外
周から離れると、感光材料16が案内ローラ124とピ
ンチローラ136との間に挟持され、感光材料16は、
案内ローラ124の回りに屈曲されて、受像材料90か
らの剥離を積極的になすように搬送される。
【0056】案内ローラ124、ピンチローラ136に
続いて、ガイド板142、感材排出ローラ144、バッ
クアップローラ146、ガイドローラ148が配置され
ている。感材排出ローラ144は、互いに噛み合った一
対のいわゆるコルゲーションローラとされて、バックア
ップローラ146は、一方の感材排出ローラ144に接
している。感材排出ローラ144が回転駆動されて、剥
離された感光材料16が、廃棄感光材料収容箱150へ
集積される。
【0057】なお、感材排出ローラ144の回転周速度
は、加熱ドラム106の回転周速度よりも、1〜3%早
くなるように設定され、これにより、感光材料16が弛
んでガイド板142に貼付くことが防止される。
【0058】感材剥離爪126の加熱ドラム回転方向側
には、剥離ローラ152、受材剥離爪154が順に配置
されている。剥離ローラ152は加熱ドラム106の外
周に圧接され、回転駆動される。また、感材剥離爪12
6と剥離ローラ152との間には、加熱ドラム106の
外周に対向して、くし型ローラ151が設けられてい
る。
【0059】剥離ローラ152は、シリコンゴム製のゴ
ムローラとされる。受材剥離爪154は、加熱ドラム1
06の軸と平行な爪軸156を備え、爪軸156の軸線
回りに回動して、加熱ドラム106の外周と接離可能と
される。加熱ドラム106の回転に従い移動する受像材
料90が、受材剥離爪154に対応する位置へ達する前
には、受材剥離爪154が、加熱ドラム106の外周と
当接し、受材剥離爪154が受像材料90の先端と係合
して、受像材料90が加熱ドラム106から剥離され
る。受像材料90は、剥離ローラ152の回りに屈曲さ
れて搬送される。
【0060】剥離ローラ152、剥離爪154に続い
て、ガイド板164、166、受材排出ローラ167、
168、170、ガイドローラ172、174が配置さ
れ、剥離ローラ152、受材剥離爪154によって加熱
ドラム106の外周から剥離された受像材料90が案内
搬送される。受材排出ローラ167、168、170が
回転駆動されて、加熱ドラム106の外周から剥離され
た受像材料90がトレイ176へ排出される。
【0061】巻き掛けローラ112、貼り合わせローラ
110、感材排出ローラ144、案内ローラ124、剥
離ローラ152、スクイズローラ84、受材排出ローラ
167、168、170は、これらを共に共通のドラム
モータ(図示を省略)で回転駆動することが可能であ
る。
【0062】また、感材剥離爪126の加熱ドラム10
6の外周に対する接離のタイミング、受材剥離爪154
の加熱ドラム106の外周に対する接離のタイミング
は、例えば、加熱ドラム106の端壁に加熱ドラム10
6と一体に回転すべく設けられたカム部114を用いた
カム機構によって可能となる。
【0063】ここで、塗布部76について詳説する。図
3に示すように、塗布皿78の下方には、レール200
が配設される。レール200は感光材料16の幅方向に
沿って、塗布皿78が収容される収容部202から機台
12手前側へ向けて延設され、長手方向から見て凹状に
形成される。レール200は離間して一対設けられ、各
レールに対応して塗布皿78の底部下面には、一対の案
内凸204が突設される。案内凸204がレール200
の凹内に嵌まってレール200の長手方向に沿ってスラ
イドすべく案内され、これにより、塗布皿78が収容部
202に対して着脱自在とされる。機台12手前側の前
面扉206(図8に示す)を開けることにより、塗布皿
78を取り外し、また、装着することが可能となる。塗
布皿78には、この取り外し側に、着脱操作のための把
持部79が設けられている。
【0064】塗布皿78の底部上面は感光材料搬送方向
(矢印Cの向き)に沿って見たときに中央が低い円弧状
に形成され、その円弧状に形成された塗布皿78の底部
上面には、図4に示すように、複数列のリブ77が形成
される。リブ77は、感光材料16の搬送方向と傾斜さ
れる。これにより、感光材料16が通過する際の摩擦抵
抗が減少し、感光材料16の一定位置に傷が付くことが
防止される。
【0065】ガイド板80は、感光材料16幅方向で対
向する一対の支持板208、210に、この間に挟み込
まれるようにして取り付けられる。ガイド板80と支持
板208、210とはガイド部材を構成する。支持板2
08、210の下縁、そして、ガイド板80の底面は、
塗布皿78の底部上面に対応して円弧状に形成される。
【0066】図2に示すように、ガイド板80の感光材
料搬送方向中央部は肉厚が厚くされ、その厚くされた肉
厚中には、支持板208、210間に渡って2本の平行
な中空路(液路)212が形成される。2本の中空路2
12は、各一端(機台12手前側の端)が口部214、
216とそれぞれ連通され、各他端(機台12奥側の
端)が相互に連通され、一方の口部214から他方の口
部216へ渡ってU字形の液路を形成する。一方の口部
214はL字型とされて上方へ開放され、他方の口部2
16はそのままの方向で開放され、塗布皿78内と連通
可能とされる。
【0067】支持板208、210の感光材料搬送方向
上流側の端部には、前記供給ローラ82のローラ軸22
8が貫通される。ローラ軸228は機台12側に軸支さ
れる。これにより、ガイド部材が、ローラ軸228の周
りに回動自在とされ、ガイド板80が塗布皿78の底部
上面と、近接離間される。支持板208、210の感光
材料搬送方向上流側の端部には、前記スクイズローラ8
4が掛け渡されて軸支される。
【0068】ガイド板80の塗布皿78との近接状態で
は、ガイド板80と塗布皿78との間に、感光材料16
が通過する間隙が形成される。
【0069】その近接状態から図4に示す矢印Eの向き
に回動したガイド板80の塗布皿78との離間状態で
は、ガイド板80を含めてガイド部材全体が塗布皿78
と離れ、塗布皿78の着脱動作が可能となる。
【0070】図2に示すように、塗布部76の上方に
は、給水ポンプ(供給ポンプ)230と、水フィルタ
(フィルタ)232とが設けられ、塗布部76の下方に
は、ボトル(供給容器)234が設けられる。給水ポン
プ230のインレット236がボトル234内と接続さ
れ、給水ポンプ230のアウトレット238がフィルタ
232と接続され、フィルタ232とガイド部材の上記
ソケット226とが接続される。ボトル234内の水
は、給水ポンプ230によって吸い出される。吸い出さ
れた水は、水フィルタ232を通って浄化され、浄化さ
れた水は、ガイド板80の中空路212内をU字型に経
て、口部216から塗布皿78内に供給される。図2に
は、給水系、排水系共に水系を点線で示す。また、図
3、図4では、水の流れる方向を矢印Dで示す。なお、
給水ポンプ230は、ステッピングモータ(モータ)2
31で駆動される。
【0071】図2及び図4に示すように、塗布皿78に
は、スクイズローラ84のうちの下側のローラが入り込
むローラ凹溝236に、第2の排水口(第2の排液口)
238の一端が接続形成され、また、塗布皿78の周囲
にあるオーバフロー凹溝240に、第1の排水口(第1
の排液口)242の一端が接続形成される。
【0072】両排水口238、242の他端は、感光材
料搬送方向に沿って離間して配され、塗布皿78の装着
方向側(機台12奥側、矢印Bと反対側)に向けて開放
されている。両排水口238、242に対応して、収納
部202側には、受口ケース(受口部材)244が設け
られる。受口ケース244は、感光材料搬送方向に長尺
な矩形箱状とされ、第1の排水口242に対応する第1
の受口248と、第2の排水口238に対応する第2の
受口246とを備える。両受口246、248は、両排
水口238、242は塗布皿78の取り外し方向側へ向
けて突出されて開放されている。
【0073】塗布皿78が取り外し位置から装着位置へ
矢印Bと反対の向きへ移動すると、第1の排水口24
2、第2の排水口238が、第1の受口248、第2の
受口246内にそれぞれ挿入されて、接続される。塗布
皿78が装着位置から取り外し位置へ矢印Bの向きへ移
動すると、第1の排水口242、第2の排水口238
が、第1の受口248、第2の受口246内からそれぞ
れ抜去されて接続が解除される。
【0074】図2に示すように、受口ケース244内に
は、第1の排水経路(排液路)250と第2の排水経路
(排液路)252との2つの排水経路が形成され、第1
の排水経路250の一端が第1の受口246と連通さ
れ、第2の排水経路252の他端が第2の受口248と
連通され、両排水経路250、252は他端で合流して
そこには合流口254が形成される。合流口254は下
方へ向けて開放され、ボトル234のボトル口256の
直上で近接位置される。第2の排水経路252の中途に
は排水電磁バルブ(排液バルブ)258が設けられ、例
えば、排水電磁バルブ258がオンのとき、第2の排水
経路252が開放され、排水電磁バルブ258がオフの
とき、第2の排水経路252が遮蔽される。
【0075】塗布皿78内に供給された水について、塗
布皿78内の水の充填量を一定に維持すべく、余分な水
はオーバフロー凹溝240内へオーバーフローされ、オ
ーバーフローされた水は、第1の排水口242から第1
の排水経路250を経てボトル234へ戻る。また、電
磁バルブ258を開けることにより、塗布皿78内の水
を強制的に排水して塗布皿78内を空にすることができ
る。強制的に排水される水は、第2の排水口238から
第2の排水経路252を経てボトル234へ戻る。
【0076】図2及び図3に示すように、ガイド板80
の肉厚が厚くされた部分の上面には、セラミックヒータ
等のヒータ(塗布部ヒータ)260が取り付けられる。
ヒータ260は、感光材料幅方向で離間して対向すべく
一対、設けられ、ヒータ260間には、温度検出センサ
(温度センサ)262が取り付けられる。ヒータ260
は、ガイド板80を加熱して、中空路212を通る水を
加熱するとともに、塗布皿78内にある水を加熱するこ
とができる。温度検出センサ262は、ガイド板80の
中空路212近傍部位(液路形成近傍部位)の温度(塗
布部温度)を検出する。ヒータ260は、温度検出セン
サ262で検出された温度に基づき制御され、塗布皿7
8内の水を温調(例えば、40°C±2°C)すること
ができる。その制御は、例えば、SSR(ソリッドステ
ートリレー)を用いることによって可能である。
【0077】また、図2に示すように、塗布皿78内に
は、水有無センサー298が設けられる。水有無センサ
ー298は、塗布皿78内に所定量の水(塗布に要する
水量)が充填されている(水有り)か否か(水無し)を
検出することができる。
【0078】次に、塗布部78、80について、図6及
び図7に示すフローチャートに基づき説明する。
【0079】図6に示すように、画像記録装置10の電
源が投入されると、塗布部ヒータ260が作動(ステッ
プ400)してガイド板80が加熱される。
【0080】画像記録装置10立ち上げ時では、ガイド
板80が加熱されて塗布部温度が40°Cに達すると
(ステップ402)、給水ポンプ230が作動(オン)
する(ステップ404)。後述する循環供給による水の
昇温を効果あらしめるようにする。
【0081】次に、給水ポンプ230の作動後に12秒
(sec)経て排水電磁バルブ258が閉じられる(ス
テップ406)。フィルタ232の交換等に起因して汚
れが塗布皿78内に留まらないように給水ポンプ230
の作動当初は塗布皿78に水を留めないように直ちにボ
トル234に戻すようにする。
【0082】次に、排水電磁バルブ258が閉じられた
後の吸水ポンプ230の18秒間作動中に水有無センサ
ー298に基づき水有りか水無しかが判断される(ステ
ップ408)。18秒は、塗布部78、80へ所定量の
水を供給するのに足る時間である。
【0083】水有無センサー298が水有りを検出した
ときは、排水電磁バルブ258の閉後に108秒を経
て、給水ポンプ230が停止する(ステップ410)。
排水電磁バルブ258が閉じられた状態では給水ポンプ
230の作動によって、塗布皿78ではオーバーフロー
が生じて、水がボトル234へ戻り、水が循環供給され
る。水の循環供給によって、水が昇温され、例えば、1
0°Cの水が27°Cにまで加温される。排水電磁バル
ブ258を閉じておくことにより、水は塗布皿78内に
所定量留まり、昇温効果上好ましい。
【0084】次に、排水電磁バルブ258が開く(ステ
ップ412)。これにより、塗布皿78内の水はボトル
234へ排水され、塗布皿78内は空となる。すなわ
ち、プリント操作を待ち受ける状態が得られる。水は、
ボトル234内において、昇温された状態で待機する。
【0085】水有無センサー298が水無しを検出した
ときは、アラームが表示される(ステップ414)。こ
れにより、ボトル234と塗布部78、80との間の給
水系、排水系の異常、例えば、配管の接続やフィルタ2
32のセットが適正を欠いたり、排水電磁バルブ258
や供給ポンプ230の故障が発生したりしていることの
異常が明らかとなる。従って、それに迅速に対処するこ
とができる。
【0086】以降は、図7に示すように、プリント操作
(画像記録操作)があれ(ステップ416)ば、プリン
ト操作毎に、排水電磁バルブ258が閉められ(ステッ
プ418)、排水電磁バルブ258が閉められた状態で
供給ポンプ230が作動される(ステップ420)。供
給ポンプ230の18秒間作動中に、水有無センサー2
98に基づく、水有りか水無しかの判断がなされる(ス
テップ422)。
【0087】水有無センサー298が水有りを検出した
ときは以下のステップを実行する。すなわち、ステップ
424で、塗布部温度が40°C±2°Cにあるか否か
が判断される。感光材料16は、プリント操作によっ
て、感材マガジン14から引き出されて搬送され、露光
部18で露光され、そして、塗布部76の手前まで達す
る。プリント操作開始から20秒程度で感光材料16は
塗布部76の手前まで達する。水有無センサー298が
水有りを検出するのは給水ポンプ230の作動後18秒
を経過したときであるので、感光材料16が塗布部76
の手前まで達するのが、水有無センサー298の水有り
の検出時より速いときは、そのまま待機する。水有無セ
ンサー298が水有りを検出しても、塗布部温度が所定
温度にないときは、感光材料16が塗布部78、80の
手前で待機し(ステップ426)、塗布部温度が所定温
度にあるときは、感光材料16が塗布部78、80を通
過する(ステップ428)。
【0088】次に、プリント操作が連続プリントである
か否かが判断される(ステップ430)。プリント操作
が連続プリントである場合、すなわち、一のプリント操
作によって複数枚の感光材料が連続的に塗布部78、8
0を通過する場合には、一の感光材料16が塗布部7
8、80を通過した後に、給水ポンプ230が5秒間作
動される(ステップ431)。これにより、塗布皿78
の水が補充されて所定量に維持される。その後、次の感
光材料16に対応して、ステップ422、424、42
8、430が実行される。
【0089】連続プリントにあって最後の感光材料16
が塗布部16、18を通過して、連続プリントが以降に
ない場合には、排水電磁バルブ258が開けられ、塗布
部78内の水がボトル234に排液されて塗布部78内
に水がない状態に復帰する(ステップ430)。
【0090】そして、次のプリント操作を待つ。プリン
ト操作毎に塗布皿78内に充填される水を入れ換えて常
に清新な水を感光材料16に塗布することができる。
【0091】水有無センサー298が水無しを検出した
ときは、感光材料16が塗布部78、80の手前で待機
し(ステップ432)、その後、画像記録装置10立ち
上げ時と同様に、アラームが表示される(ステップ43
4)。アラーム表示により、ボトル234と塗布部7
8、80との間の給水系、排液系の異常が明らかとなっ
て、それに迅速に対処することができるのは、画像記録
装置10立ち上げ時と同様で同様である。
【0092】次に、画像形成用溶媒の加熱制御について
説明する。すなわち、ガイド板80の水路形成近傍部位
の温度(塗布部温度)は、ヒータ260の出力を制御す
る要件とされるのに加え、給水ポンプ230が作動して
いる作動状態であるか、給水ポンプ230が作動してい
ない非作動状態であるかも、ヒータ260の出力を制御
する要件とされる。
【0093】給水ポンプ230の作動状態では、ガイド
板80の中空路212(液路)を水が通るため、熱負荷
は大きい。これに対して、給水ポンプ230の非作動状
態では、ガイド板212の中空路212を水が通らない
分、熱負荷は小さい。塗布部温度について検出値(温度
センサ262により検出される温度)の目標値(40°
C)との差に応じて(目標値よりかなり低い、目標値に
近い、目標値を越えているか等によって)ヒータ260
の出力を異ならせるのは勿論のことであるが、それに加
え、ガイド板80の水路形成近傍部位の温度が同じであ
っても、給水ポンプの作動状態では、ヒータ260の出
力が大きくされ、給水ポンプ230の非作動状態では、
ヒータ260の出力が小さくされる如く、ヒータ260
の制御がなされる。これにより、画像形成用溶媒として
の水について塗布に適正な温度を、短時間で効率よく得
ることができるとともに、安定性も実現することができ
る。
【0094】また、給水ポンプ230の非作動状態にあ
っては、塗布皿78に水が有るか否がが、ヒータ260
の出力を制御する要件とされる。すなわち、塗布皿78
に水があるときは、熱負荷が大きく、塗布皿78に水が
ないときは、熱負荷が小さい。これを考慮すると、より
顕著な作用効果を奏する。すなわち、ガイド板80の水
路形成近傍部位の温度が同じであっても、塗布皿78に
水があるときは、ヒータ260の出力が大きくされ、塗
布皿78に水がないときは、ヒータ260の出力が小さ
くされる如く、ヒータ260の制御がなされる。
【0095】例えば、図8には、給水ポンプ260の作
動(オン)時の状態、給水ポンプ260の非作動(オ
フ)時であってかつ塗布皿78に水が有る状態と、給水
ポンプ260の非作動時であってかつ塗布皿78に水が
無い状態と、更に、そのような状態に加え、画像記録装
置立ち上げ時(すなわち、ヒータ260の作動開始時)
の状態について、それぞれの状態に応じて、塗布部の温
度を3区分し、いずれの状態にあるか、かつ、いずれの
温度区分にあるかに従い、出力の大きさ(パワー)をそ
れぞれ異ならせる制御パターンが示されている。熱負荷
は、給水ポンプ260の非作動時であってかつ塗布皿7
8に水が無い状態と、画像記録装置立ち上げ時の状態、
給水ポンプ260の非作動時であってかつ塗布皿78に
水が有る状態、給水ポンプ260の作動時の状態の順に
大きく、従って、それに応じて、各温度区分と、その温
度区分に対するヒータの出力が設定されている。
【0096】なお、画像記録装置立ち上げ時の状態も、
ヒータ260の出力を制御する要件とすることによっ
て、画像形成用溶媒としての水について塗布に適正な温
度を、短時間で効率よく得ることができるとともに、安
定性も実現することができる効果が顕著となる。
【0097】このような制御にあってヒータ260の出
力を変えるには、例えば、図9に示すようにして行われ
る。ヒータ260の出力が100%の場合は、ヒータ2
60に常時通電を行ない、ヒータ260の出力が0%の
場合は、ヒータ260への通電を止め、100%と0%
との間の中間の出力については、その割合(何%である
か)に応じ、単位時間当りのヒータ260ヘ通電する時
間と通電しない時間との割合を適宜設定してそれを繰り
返すことにより達成される。
【0098】なお、上記実施例の数値、例えば、給水ポ
ンプ230の作動時間、塗布部温度、更には、図8に示
すような制御パターンに係る数値等については、実施例
の数値に限定されるものでないのは勿論である。
【0099】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像形
成用溶媒加熱制御方法によれば、画像形成用溶媒につい
て塗布に適正な温度を、短時間で効率よく得ることがで
きるとともに、安定性も実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成用溶媒加熱制御方法の一実施
例を適用した画像記録装置を示す概略構成図である。
【図2】塗布部の給水系、排水系の系統を示す図であ
る。
【図3】塗布部を示す斜視図である。
【図4】皿部材の着脱操作を示す図3に対応する図であ
る。
【図5】画像記録装置の外観を示す斜視図である。
【図6】塗布部に係るフローチャートである。
【図7】塗布部に係るフローチャートである。
【図8】画像形成用溶媒加熱制御方法について、制御要
件と、ヒータの出力との関係を示す図である。
【図9】ヒータの出力に応じた、ヒータへの通電状態を
示す図である。
【図10】従来の塗布部に係るフローチャートである。
【符号の説明】
16 感光材料(画像記録材料) 76 塗布部 78 塗布皿 80 ガイド板(ガイド部材) 90 受像材料(画像記録材料) 212 中空路(液路) 230 給水ポンプ(供給ポンプ) 232 フィルタ 234 ボトル(供給容器) 250 第1排水経路(排液路) 252 第2排水経路(排液路) 260 ヒータ 262 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 13/00 - 13/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成用溶媒が充填されて画像記録材
    料が通過することにより画像記録材料に画像形成用溶媒
    が塗布される塗布皿と、塗布皿と対向して設けられ塗布
    皿との間に画像記録材料を通過案内するガイド部材と、
    ガイド部材に形成された液路と、画像形成用溶媒を供給
    容器からガイド部材の液路を介して塗布皿へ供給する供
    給ポンプと、ガイド部材に設けられたヒータと、ガイド
    部材の水路形成近傍部位の温度を検出する温度センサ
    と、画像形成用溶媒を塗布皿から供給容器へ排液する排
    液手段と、を備えた画像形成用溶媒塗布部における画像
    形成用溶媒加熱制御方法において、 前記供給ポンプの作動/非作動状態及びガイド部材の液
    路形成近傍部位の温度に基づき前記ヒータの出力を制御
    することを特徴とする画像形成用溶加熱制御方法。
  2. 【請求項2】 前記供給ポンプの非作動時には、塗布皿
    内の画像形成用溶媒の有無に基づきヒータの出力を制御
    する請求項1に記載の画像形成用溶媒加熱制御方法。
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