JP3383088B2 - 表示システム - Google Patents
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- JP3383088B2 JP3383088B2 JP21997294A JP21997294A JP3383088B2 JP 3383088 B2 JP3383088 B2 JP 3383088B2 JP 21997294 A JP21997294 A JP 21997294A JP 21997294 A JP21997294 A JP 21997294A JP 3383088 B2 JP3383088 B2 JP 3383088B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばマウスのよう
な入力装置を移動することによって計算機端末の画面上
のグラフィックカーソルの位置を移動するような表示シ
ステムや、たとえば会議で用いられるホワイトボードや
映画館のスクリーンなどの表示システムに関する。
な入力装置を移動することによって計算機端末の画面上
のグラフィックカーソルの位置を移動するような表示シ
ステムや、たとえば会議で用いられるホワイトボードや
映画館のスクリーンなどの表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば計算機端末の画面上のグラ
フィックカーソルの位置を移動する場合、計算機端末に
備え付けられているキーボードスイッチの矢印キーなど
を使ってグラフィックカーソルの位置を移動するのが一
般的であった。しかし、縦方向と横方向のキーしかない
ために操作性が悪く、斜め方向にグラフィックカーソル
を移動しようとした場合は縦方向のキーと横方向のキー
を押さえなければならず、方向の制御が困難であった
り、移動時間がかかったり、微調整が効かなかったり、
任意のスピードで移動できなかったりするなどの不便な
点が数多くあった。
フィックカーソルの位置を移動する場合、計算機端末に
備え付けられているキーボードスイッチの矢印キーなど
を使ってグラフィックカーソルの位置を移動するのが一
般的であった。しかし、縦方向と横方向のキーしかない
ために操作性が悪く、斜め方向にグラフィックカーソル
を移動しようとした場合は縦方向のキーと横方向のキー
を押さえなければならず、方向の制御が困難であった
り、移動時間がかかったり、微調整が効かなかったり、
任意のスピードで移動できなかったりするなどの不便な
点が数多くあった。
【0003】これに対して、画面上のグラフィックカー
ソルの位置を任意に移動する目的で、計算機端末に備え
付けられているキーボードスイッチとは別に、たとえば
マウスのような移動可能な入力装置がある。ユーザはマ
ウスをタブレット上で任意の方向に動かすことによっ
て、マウスは移動量を検出し、検出された移動量情報を
信号線を通して計算機端末に伝送することによって、画
面上のグラフィックカーソルの位置を任意の方向に移動
することができる。しかし、このようなシステムにおい
ては、マウスから計算機へのデータ伝送を信号線を用い
て行っていたために、マウスと計算機端末を信号線によ
って接続しなければならず、マウスを移動する際の自由
度が小さくなったり、信号線が邪魔であったり、端末を
設置または移動する際に信号線の取り付けや取り外しの
作業が必要であったりするなどの不便な点があった。
ソルの位置を任意に移動する目的で、計算機端末に備え
付けられているキーボードスイッチとは別に、たとえば
マウスのような移動可能な入力装置がある。ユーザはマ
ウスをタブレット上で任意の方向に動かすことによっ
て、マウスは移動量を検出し、検出された移動量情報を
信号線を通して計算機端末に伝送することによって、画
面上のグラフィックカーソルの位置を任意の方向に移動
することができる。しかし、このようなシステムにおい
ては、マウスから計算機へのデータ伝送を信号線を用い
て行っていたために、マウスと計算機端末を信号線によ
って接続しなければならず、マウスを移動する際の自由
度が小さくなったり、信号線が邪魔であったり、端末を
設置または移動する際に信号線の取り付けや取り外しの
作業が必要であったりするなどの不便な点があった。
【0004】また、マウスによる位置検出手段として
は、たとえば光の反射を利用したものがあるが、これら
の位置検出手段を用いた場合には、マウスを所定の光を
反射する金属を備えたタブレット上で移動させなければ
ならず、マウスの自由度が小さくなったり、特に画面上
のグラフィックカーソルを画面上の広い範囲にわたって
移動したい場合には、マウスをタブレット上で何度も往
復して移動させる必要があったり、タブレットを設置す
るスペースが必要であったり、端末を設置または移動す
る際にタブレットも同時に移動しなければならないなど
の不便な点があった。これに対して、マウスの下部に球
状のボールを設け、マウスを何等かの上で移動させるこ
とによってボールを回転させ、回転量からマウスの位置
情報を検出するものもあるが、結局、マウスを移動させ
ボールを回転させるための比較的平らなスペースが必要
であり、根本的な解決にはなっていない。
は、たとえば光の反射を利用したものがあるが、これら
の位置検出手段を用いた場合には、マウスを所定の光を
反射する金属を備えたタブレット上で移動させなければ
ならず、マウスの自由度が小さくなったり、特に画面上
のグラフィックカーソルを画面上の広い範囲にわたって
移動したい場合には、マウスをタブレット上で何度も往
復して移動させる必要があったり、タブレットを設置す
るスペースが必要であったり、端末を設置または移動す
る際にタブレットも同時に移動しなければならないなど
の不便な点があった。これに対して、マウスの下部に球
状のボールを設け、マウスを何等かの上で移動させるこ
とによってボールを回転させ、回転量からマウスの位置
情報を検出するものもあるが、結局、マウスを移動させ
ボールを回転させるための比較的平らなスペースが必要
であり、根本的な解決にはなっていない。
【0005】また、従来の計算機端末においては一台の
計算機端末には一つのマウスしか接続することができ
ず、複数のユーザが一つの画面を用いて作業する場合に
おいては、複数のユーザが代わる代わるマウスを持って
作業しなければならず、非常に作業効率が悪かった。仮
に、複数のマウスを接続することができたとしても、そ
れぞれのマウスと計算機端末間には信号線が必要であ
り、複数のマウスを用いて作業する場合には非常に不便
である。また、それぞれのマウスにはタブレットが必要
であるため、広い作業スペースが必要であるという問題
点がある。
計算機端末には一つのマウスしか接続することができ
ず、複数のユーザが一つの画面を用いて作業する場合に
おいては、複数のユーザが代わる代わるマウスを持って
作業しなければならず、非常に作業効率が悪かった。仮
に、複数のマウスを接続することができたとしても、そ
れぞれのマウスと計算機端末間には信号線が必要であ
り、複数のマウスを用いて作業する場合には非常に不便
である。また、それぞれのマウスにはタブレットが必要
であるため、広い作業スペースが必要であるという問題
点がある。
【0006】また、会議室などで複数の人がたとえばホ
ワイトボードのような大きな表示装置を見て会議をする
場合、表示装置上に記入したり表示装置上の位置を指定
したりするためには、わざわざ表示装置のあるところま
で足を運んで、ペンによる記入を行ったり、差し棒によ
って位置を指定したりする必要があるという不便な点が
あった。これに対して、OHPなどのスクリーン上で位
置を指定する場合に、たとえば赤色の幅の狭い光を放射
する手段を備えた位置指示装置によって、スクリーン上
の位置を指定するシステムがあるが、光によって位置の
指定を行っているため指示装置とスクリーンの間に遮蔽
物が入ると指示が出来なくなったり、人の手の動きがそ
のままスクリーン上の指示になるために、たとえば震え
のような手の微妙な動きによって指示点が動き、指示点
が定まらなかったり、他の人が見にくいなどの問題点が
あった。
ワイトボードのような大きな表示装置を見て会議をする
場合、表示装置上に記入したり表示装置上の位置を指定
したりするためには、わざわざ表示装置のあるところま
で足を運んで、ペンによる記入を行ったり、差し棒によ
って位置を指定したりする必要があるという不便な点が
あった。これに対して、OHPなどのスクリーン上で位
置を指定する場合に、たとえば赤色の幅の狭い光を放射
する手段を備えた位置指示装置によって、スクリーン上
の位置を指定するシステムがあるが、光によって位置の
指定を行っているため指示装置とスクリーンの間に遮蔽
物が入ると指示が出来なくなったり、人の手の動きがそ
のままスクリーン上の指示になるために、たとえば震え
のような手の微妙な動きによって指示点が動き、指示点
が定まらなかったり、他の人が見にくいなどの問題点が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、た
とえば計算機端末の画面上のグラフィックカーソルを移
動する場合、たとえばマウスのような入力装置を移動す
ることによって、計算機端末に位置情報を入力するよう
な表示システムを用いている。このシステムでは入力装
置と計算機端末とを接続するための信号線や、入力装置
が位置検出を行うための補助装置としてタブレットが必
要であり、これら信号線やタブレットは、入力装置を移
動する際の自由度を小さくしたり、設置するための作業
スペースを必要としたり、また、端末を設置または移動
する際に非常に不便であった。
とえば計算機端末の画面上のグラフィックカーソルを移
動する場合、たとえばマウスのような入力装置を移動す
ることによって、計算機端末に位置情報を入力するよう
な表示システムを用いている。このシステムでは入力装
置と計算機端末とを接続するための信号線や、入力装置
が位置検出を行うための補助装置としてタブレットが必
要であり、これら信号線やタブレットは、入力装置を移
動する際の自由度を小さくしたり、設置するための作業
スペースを必要としたり、また、端末を設置または移動
する際に非常に不便であった。
【0008】さらに、複数の人が複数の入力装置を使っ
て同じ画面上で作業する場合は、仮に計算機端末に複数
の入力装置が接続できる表示システムであっても、入力
装置と計算機端末との間には複数本の信号線が必要であ
ることや、複数個のタブレットが必要であり、自由度が
さらに小さくなったり、作業の効率がさらに悪くなるな
どの問題点があった。
て同じ画面上で作業する場合は、仮に計算機端末に複数
の入力装置が接続できる表示システムであっても、入力
装置と計算機端末との間には複数本の信号線が必要であ
ることや、複数個のタブレットが必要であり、自由度が
さらに小さくなったり、作業の効率がさらに悪くなるな
どの問題点があった。
【0009】また、会議などで複数の人が大きな表示装
置を使う場合、表示装置上に記入したり表示装置上の位
置を指定したりするためには、わざわざ表示装置のある
ところまで足を運ぶ不便があった。また、光を放射して
スクリーン上に位置を指定するシステムがあるが、遮蔽
物が入ると指示が中断したり、手の微妙な動きによって
指示点が動き、指示点が定まらなかったり、他の人が見
にくいなどの問題があった。
置を使う場合、表示装置上に記入したり表示装置上の位
置を指定したりするためには、わざわざ表示装置のある
ところまで足を運ぶ不便があった。また、光を放射して
スクリーン上に位置を指定するシステムがあるが、遮蔽
物が入ると指示が中断したり、手の微妙な動きによって
指示点が動き、指示点が定まらなかったり、他の人が見
にくいなどの問題があった。
【0010】本発明は、自由度が大きく、構成が簡単
で、作業スペースも小さく、設置または移動が容易で、
複数の人が複数の入力装置を使って同一画面上で効率よ
く作業することができる表示システムを提供することを
目的とする。
で、作業スペースも小さく、設置または移動が容易で、
複数の人が複数の入力装置を使って同一画面上で効率よ
く作業することができる表示システムを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の第1の発明の表示システムは、入力装置と表
示装置とを有してなる表示システムにおいて、入力装置
は、所定の信号を発生する手段と、前記信号を送信する
ための1つまたは複数のアンテナとを備え、表示装置
は、前記信号を受信するための少なくとも2つ以上のア
ンテナと、前記アンテナで受信した信号の受信電力を検
出する手段と、前記受信電力を用いて前記入力装置の位
置を計算する手段と、前記位置情報から画面上の表示を
制御する手段とを備えたことを特徴とする。
め、本願の第1の発明の表示システムは、入力装置と表
示装置とを有してなる表示システムにおいて、入力装置
は、所定の信号を発生する手段と、前記信号を送信する
ための1つまたは複数のアンテナとを備え、表示装置
は、前記信号を受信するための少なくとも2つ以上のア
ンテナと、前記アンテナで受信した信号の受信電力を検
出する手段と、前記受信電力を用いて前記入力装置の位
置を計算する手段と、前記位置情報から画面上の表示を
制御する手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】本願の第2の発明の表示システムは、上記
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記信号を送信するための前記アンテナの放射指向
性を制御する手段を備えたことを特徴とする。
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記信号を送信するための前記アンテナの放射指向
性を制御する手段を備えたことを特徴とする。
【0013】本願の第3の発明の表示システムは、上記
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記送信信号の周波数を制御する手段を備え、前記
表示装置は、前記入力装置の前記周波数制御情報を検出
する手段と、前記周波数制御情報を用いて前記位置情報
を制御する手段とを備えたことを特徴とする。
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記送信信号の周波数を制御する手段を備え、前記
表示装置は、前記入力装置の前記周波数制御情報を検出
する手段と、前記周波数制御情報を用いて前記位置情報
を制御する手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】本願の第4の発明の表示システムは、上記
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記送信信号の送信電力を制御する手段を備えたこ
とを特徴とする。
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記送信信号の送信電力を制御する手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】本願の第5の発明の表示システムは、上記
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記送信信号タイミングを制御する手段と、前記入
力装置の静止状態を検出する手段とを備えたことを特徴
とする。
第1の発明の表示システムにおいて、 前記入力装置
は、前記送信信号タイミングを制御する手段と、前記入
力装置の静止状態を検出する手段とを備えたことを特徴
とする。
【0016】本願の第6の発明の表示システムは、入力
装置と表示装置とを有してなる表示システムにおいて、
前記入力装置は、所定の信号を発生する手段と、前記信
号を送信するための少なくとも1つ以上の直線偏波送信
用アンテナを備え、前記表示装置は、前記信号を受信す
るための少なくとも1つ以上の水平偏波受信用アンテナ
と、前記信号を受信するための少なくとも1つ以上の垂
直偏波受信用アンテナと、前記水平偏波受信用アンテナ
及び前記垂直偏波受信用アンテナで受信された夫々の信
号の受信電力を検出する手段と、前記受信電力を用いて
前記入力装置の位置を推測する手段と、前記入力装置の
位置の情報を用いて画面上に位置情報を表示する手段を
備えたことを特徴とする。
装置と表示装置とを有してなる表示システムにおいて、
前記入力装置は、所定の信号を発生する手段と、前記信
号を送信するための少なくとも1つ以上の直線偏波送信
用アンテナを備え、前記表示装置は、前記信号を受信す
るための少なくとも1つ以上の水平偏波受信用アンテナ
と、前記信号を受信するための少なくとも1つ以上の垂
直偏波受信用アンテナと、前記水平偏波受信用アンテナ
及び前記垂直偏波受信用アンテナで受信された夫々の信
号の受信電力を検出する手段と、前記受信電力を用いて
前記入力装置の位置を推測する手段と、前記入力装置の
位置の情報を用いて画面上に位置情報を表示する手段を
備えたことを特徴とする。
【0017】本願の第7の発明の表示システムは、上記
第6の発明の表示システムにおいて、 前記表示装置
は、前記受信信号の受信電力が、所定の時間内に所定の
値以上変動した場合に、前記位置情報を画面に表示する
ことを中止とする手段を備えたことを特徴とする。
第6の発明の表示システムにおいて、 前記表示装置
は、前記受信信号の受信電力が、所定の時間内に所定の
値以上変動した場合に、前記位置情報を画面に表示する
ことを中止とする手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】本願の第1の発明においては、たとえば入力装
置の信号発生手段によって作られた信号を、入力装置の
送信アンテナから無線によって計算機端末の受信アンテ
ナへ伝送する表示システムであるので、従来の表示シス
テムで必要であった入力装置と計算機端末間を接続する
ための信号線が不要となり、入力装置の自由度を大きく
することが可能となる。
置の信号発生手段によって作られた信号を、入力装置の
送信アンテナから無線によって計算機端末の受信アンテ
ナへ伝送する表示システムであるので、従来の表示シス
テムで必要であった入力装置と計算機端末間を接続する
ための信号線が不要となり、入力装置の自由度を大きく
することが可能となる。
【0019】入力装置のアンテナから送信される信号
を、計算機端末の2つ以上のアンテナで受信し、それぞ
れのアンテナで受信された信号の受信電力を検出し、受
信電力の値を用いて入力装置の位置を計算し、画面上の
グラフィックカーソルを移動するので、入力装置は、少
なくとも発信器とアンテナを備えればよく、複雑な制御
回路や変調回路を必要としない簡単で安価なシステムを
実現することが可能である。さらに、前記のように受信
電力の値を用いて入力装置の位置を推定するので、従来
の表示システムに必要であったタブレットなどの位置検
出のための補助装置が不要となり、大きな作業スペース
が不要となり、システムの設置や移動が容易できる。
を、計算機端末の2つ以上のアンテナで受信し、それぞ
れのアンテナで受信された信号の受信電力を検出し、受
信電力の値を用いて入力装置の位置を計算し、画面上の
グラフィックカーソルを移動するので、入力装置は、少
なくとも発信器とアンテナを備えればよく、複雑な制御
回路や変調回路を必要としない簡単で安価なシステムを
実現することが可能である。さらに、前記のように受信
電力の値を用いて入力装置の位置を推定するので、従来
の表示システムに必要であったタブレットなどの位置検
出のための補助装置が不要となり、大きな作業スペース
が不要となり、システムの設置や移動が容易できる。
【0020】また、複数の人が複数の入力装置を使っ
て、同一画面上で作業を行う場合、それぞれの入力装置
と計算機端末を接続する必要がなくなり、タブレットな
どの補助装置も不要になるため、複数の入力装置による
入力でも、それぞれの入力装置の自由度が大きくなり、
複数の人が複数の入力装置を使って、同一画面上で作業
を行う場合にも、効率の良い作業を行うことが可能とな
る。
て、同一画面上で作業を行う場合、それぞれの入力装置
と計算機端末を接続する必要がなくなり、タブレットな
どの補助装置も不要になるため、複数の入力装置による
入力でも、それぞれの入力装置の自由度が大きくなり、
複数の人が複数の入力装置を使って、同一画面上で作業
を行う場合にも、効率の良い作業を行うことが可能とな
る。
【0021】また、本願の第2の発明のように、入力装
置の送信用アンテナの指向性を、無指向性でなく表示装
置の方向に対して鋭い指向性にすることによって、入力
装置の向きを変えると、入力装置から放射される電波の
最大電界強度の方向が変わる。表示装置では最大電界強
度方向にある第一の受信用アンテナが受信した受信電力
が最大となり、電界強度方向にない第二、第三...受
信用アンテナが受信した受信電力は第一の受信用アンテ
ナに比べて小さくなる。これらの受信用アンテナを適当
に配列することによって、従来のように入力装置を移動
させることなく、ユーザが手元で入力装置の向きを変え
るだけで、画面上のグラフィックカーソルを移動するこ
とができるので、作業空間が狭い場合などは非常に便利
である。
置の送信用アンテナの指向性を、無指向性でなく表示装
置の方向に対して鋭い指向性にすることによって、入力
装置の向きを変えると、入力装置から放射される電波の
最大電界強度の方向が変わる。表示装置では最大電界強
度方向にある第一の受信用アンテナが受信した受信電力
が最大となり、電界強度方向にない第二、第三...受
信用アンテナが受信した受信電力は第一の受信用アンテ
ナに比べて小さくなる。これらの受信用アンテナを適当
に配列することによって、従来のように入力装置を移動
させることなく、ユーザが手元で入力装置の向きを変え
るだけで、画面上のグラフィックカーソルを移動するこ
とができるので、作業空間が狭い場合などは非常に便利
である。
【0022】また、本願の第3の発明にように、入力装
置の送信信号の周波数を制御できることによって、複数
の人が複数の入力装置を用いて、同じ画面上で作業する
場合に、表示装置は容易に入力装置を識別することがで
きる。本願の第4の発明のように、入力装置が送信信号
の送信電力を制御できることによって、さらに一次元追
加した情報を送信することができる。本願の第5の発明
のように、入力装置が送信信号を送信するタイミングを
制御できることによって、入力装置が移動したときのみ
送信を行い、静止しているときは送信を行わないように
することによって、一般的に作業時間に比べて入力装置
を移動する時間は非常に小さいので、消費電力が常時送
信している場合に比べて非常に小さくすることができ
る。
置の送信信号の周波数を制御できることによって、複数
の人が複数の入力装置を用いて、同じ画面上で作業する
場合に、表示装置は容易に入力装置を識別することがで
きる。本願の第4の発明のように、入力装置が送信信号
の送信電力を制御できることによって、さらに一次元追
加した情報を送信することができる。本願の第5の発明
のように、入力装置が送信信号を送信するタイミングを
制御できることによって、入力装置が移動したときのみ
送信を行い、静止しているときは送信を行わないように
することによって、一般的に作業時間に比べて入力装置
を移動する時間は非常に小さいので、消費電力が常時送
信している場合に比べて非常に小さくすることができ
る。
【0023】また、本願の第6の発明のように、入力装
置に直線偏波送信用アンテナを設け、表示装置に水平偏
波受信用アンテナと垂直偏波受信用アンテナを設けるこ
とによって、表示装置は、水平偏波受信用アンテナの受
信電力と、垂直偏波受信用アンテナの受信電力を比較す
ることによって、ユーザが入力装置を表示装置に垂直な
平面で移動してグラフィックカーソルを移動しようとし
ているか、平行な平面で移動してグラフィックカーソル
を移動しようとしているのかを推測できるので、より正
確なディスプレイ制御ができる。
置に直線偏波送信用アンテナを設け、表示装置に水平偏
波受信用アンテナと垂直偏波受信用アンテナを設けるこ
とによって、表示装置は、水平偏波受信用アンテナの受
信電力と、垂直偏波受信用アンテナの受信電力を比較す
ることによって、ユーザが入力装置を表示装置に垂直な
平面で移動してグラフィックカーソルを移動しようとし
ているか、平行な平面で移動してグラフィックカーソル
を移動しようとしているのかを推測できるので、より正
確なディスプレイ制御ができる。
【0024】また、本願の第7の発明のように、表示装
置は、ある時間と次の時間に検出した受信電力の差が、
本表示システムの想定している作業空間内で実現可能な
差に比べて大きい場合に、画面上のグラフィックカーソ
ルの移動を中止する制御回路を備えることにより、ユー
ザが誤って入力装置を落したりした場合などに、グラフ
ィックカーソルの誤動作を防ぐことができる。
置は、ある時間と次の時間に検出した受信電力の差が、
本表示システムの想定している作業空間内で実現可能な
差に比べて大きい場合に、画面上のグラフィックカーソ
ルの移動を中止する制御回路を備えることにより、ユー
ザが誤って入力装置を落したりした場合などに、グラフ
ィックカーソルの誤動作を防ぐことができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0026】図1は本発明の表示システムの第一の実施
例を説明するための各装置の座標系と、X−Y平面上で
の各アンテナの座標系を示している。X−Y座標系にお
いて、点AとBは、表示装置の二つのアンテナの位置を
示し、点Ct1及びCt2は、入力装置の時刻t1 における
アンテナの位置及び時刻t2 におけるアンテナの位置を
で示している。
例を説明するための各装置の座標系と、X−Y平面上で
の各アンテナの座標系を示している。X−Y座標系にお
いて、点AとBは、表示装置の二つのアンテナの位置を
示し、点Ct1及びCt2は、入力装置の時刻t1 における
アンテナの位置及び時刻t2 におけるアンテナの位置を
で示している。
【0027】図2は本発明の表示システムの第一の実施
例を説明するためのブロック図を示している。
例を説明するためのブロック図を示している。
【0028】図1及び図2に示した本発明の表示システ
ムにおいて、入力装置(101,201)は、少なくと
も所定の信号を発生する信号発生器(203)と、前記
信号を送信するための送信用アンテナ(103,20
4)を備えている。表示装置(102,202)は、少
なくとも二つの受信用アンテナ(104,105,20
5,206)と、それぞれの受信用アンテナで受信した
信号の受信電力を検出するAM検波器(207,20
8)と、検出したそれぞれの受信電力から入力装置の位
置を計算する信号処理回路(209)と、計算結果に基
づいてディスプレイ上のグラフィックカーソルを移動さ
せるディスプレイ制御回路(210)と、グラフィック
カーソルを表示しているディスプレイ(211)とを備
えている。
ムにおいて、入力装置(101,201)は、少なくと
も所定の信号を発生する信号発生器(203)と、前記
信号を送信するための送信用アンテナ(103,20
4)を備えている。表示装置(102,202)は、少
なくとも二つの受信用アンテナ(104,105,20
5,206)と、それぞれの受信用アンテナで受信した
信号の受信電力を検出するAM検波器(207,20
8)と、検出したそれぞれの受信電力から入力装置の位
置を計算する信号処理回路(209)と、計算結果に基
づいてディスプレイ上のグラフィックカーソルを移動さ
せるディスプレイ制御回路(210)と、グラフィック
カーソルを表示しているディスプレイ(211)とを備
えている。
【0029】入力装置は、ある時刻t1 において、信号
発生器によって発生した送信信号を、既知の送信電力W
t で絶対利得Gt の無指向性アンテナから表示装置に対
して送信する。表示装置は、まず、X−Y平面上で所定
の距離だけ離れた絶対利得Gr1とGr2の二つのアンテナ
で送信信号を受信し、AM検波器1とAM検波器2は、
二つの受信信号のそれぞれの受信電力Wr1t1とWr2t1を
検出し、それぞれの受信電力の値Wr1t1とWr2t1は信号
処理回路に入力される。信号処理回路では、既知の送信
電力Wt と受信電力Wr1t1,Wr2t1と絶対利得Gt とG
r1とGr2より、時刻t1 における、送信アンテナと二つ
の受信アンテナ間の距離d1 t1,d2 t1を以下に示す計
算より求める。
発生器によって発生した送信信号を、既知の送信電力W
t で絶対利得Gt の無指向性アンテナから表示装置に対
して送信する。表示装置は、まず、X−Y平面上で所定
の距離だけ離れた絶対利得Gr1とGr2の二つのアンテナ
で送信信号を受信し、AM検波器1とAM検波器2は、
二つの受信信号のそれぞれの受信電力Wr1t1とWr2t1を
検出し、それぞれの受信電力の値Wr1t1とWr2t1は信号
処理回路に入力される。信号処理回路では、既知の送信
電力Wt と受信電力Wr1t1,Wr2t1と絶対利得Gt とG
r1とGr2より、時刻t1 における、送信アンテナと二つ
の受信アンテナ間の距離d1 t1,d2 t1を以下に示す計
算より求める。
【0030】
【数1】
d1 t1=(λ/4π)(Gt Gr1Wt /Wr1t1)1/2
d2 t1=(λ/4π)(Gt Gr2Wt /Wr2t1)1/2
ここでλは信号の波長である。
【0031】表示装置に構成された二つの受信用アンテ
ナの位置は既知であるので、表示装置を基準とした時刻
t1 の入力装置の位置(Xt1,Yt1)を検出することが
できる。 同様に、入力装置は、ある時刻t2 におい
て、信号発生器によって発生した送信信号を、既知の送
信電力Wt で絶対利得Gt の無指向性アンテナから表示
装置に対して送信する。表示装置は、同様に、二つのア
ンテナで送信信号を受信し、AM検波器1とAM検波器
2は、二つの受信信号のそれぞれの受信電力Wr1t2,W
r2t2を検出し、それぞれの受信電力の値Wr1t2とWr2t2
は信号処理回路に入力される。信号処理回路では、既知
の送信電力Wt と受信電力Wr1t2,Wr2t2と絶対利得G
t ,Gr1,Gr2より、時刻t2 における、送信アンテナ
と二つの受信アンテナ間の距離d1 t2,d2 t2を以下に
示す計算より求める。
ナの位置は既知であるので、表示装置を基準とした時刻
t1 の入力装置の位置(Xt1,Yt1)を検出することが
できる。 同様に、入力装置は、ある時刻t2 におい
て、信号発生器によって発生した送信信号を、既知の送
信電力Wt で絶対利得Gt の無指向性アンテナから表示
装置に対して送信する。表示装置は、同様に、二つのア
ンテナで送信信号を受信し、AM検波器1とAM検波器
2は、二つの受信信号のそれぞれの受信電力Wr1t2,W
r2t2を検出し、それぞれの受信電力の値Wr1t2とWr2t2
は信号処理回路に入力される。信号処理回路では、既知
の送信電力Wt と受信電力Wr1t2,Wr2t2と絶対利得G
t ,Gr1,Gr2より、時刻t2 における、送信アンテナ
と二つの受信アンテナ間の距離d1 t2,d2 t2を以下に
示す計算より求める。
【0032】
【数2】
d1 t2=(λ/4π)(Gt Gr1Wt /Wr1t2)1/2
d2 t2=(λ/4π)(Gt Gr2Wt /Wr2t2)1/2
ここでλは信号の波長である。
【0033】表示装置に構成された二つの受信用アンテ
ナの位置は既知であるので、表示装置を基準とした時刻
t2 の入力装置の位置(Xt2,Yt2)を検出することが
できる。 次に、信号処理回路は入力装置の時刻t1 で
の位置(Xt1,Yt1)と時刻t2 での位置(Xt2,
Yt2)から、X−Y平面上での入力装置の移動量d
t2-t1 と移動方向cosθを以下に示す計算より求め
る。
ナの位置は既知であるので、表示装置を基準とした時刻
t2 の入力装置の位置(Xt2,Yt2)を検出することが
できる。 次に、信号処理回路は入力装置の時刻t1 で
の位置(Xt1,Yt1)と時刻t2 での位置(Xt2,
Yt2)から、X−Y平面上での入力装置の移動量d
t2-t1 と移動方向cosθを以下に示す計算より求め
る。
【0034】
【数3】dt2-t1 ={(Xt2−Xt1)2 +(Yt2−
Yt1)2 }1/2 cosθ=(Xt2−Xt1)/dt2-t1 次に、信号処理回路で求められた入力装置と移動量と移
動方向の位置情報報は、ディスプレイ制御回路に入力さ
れ、ディスプレイ制御回路は位置情報に基づいて、画面
上のグラフィックカーソルを移動することができる。
Yt1)2 }1/2 cosθ=(Xt2−Xt1)/dt2-t1 次に、信号処理回路で求められた入力装置と移動量と移
動方向の位置情報報は、ディスプレイ制御回路に入力さ
れ、ディスプレイ制御回路は位置情報に基づいて、画面
上のグラフィックカーソルを移動することができる。
【0035】この表示システムは、単に入力装置と表示
装置の間の信号線を不要にしただけではなく、入力装置
に複雑な制御回路や変調回路など必要としないので、従
来のようなタブレット上で入力装置を移動する必要がな
く任意の平面で入力装置を移動することによりグラフィ
ックカーソルを移動することができ、従来に比べ効率の
良い作業空間を簡単かつ安価に実現できる。
装置の間の信号線を不要にしただけではなく、入力装置
に複雑な制御回路や変調回路など必要としないので、従
来のようなタブレット上で入力装置を移動する必要がな
く任意の平面で入力装置を移動することによりグラフィ
ックカーソルを移動することができ、従来に比べ効率の
良い作業空間を簡単かつ安価に実現できる。
【0036】上記では、X−Y平面上で入力装置を移動
させた場合の、入力装置の位置情報を検出する方法につ
いて述べたが、受信用アンテナを3つ以上設置すること
によって、X−Y−Zの3次元空間での位置情報を検出
することが可能であり、任意の空間で入力装置を移動す
ることによって画面上のグラフィックカーソルを移動す
ることができるので、上記に比べさらに効率の良い作業
空間を実現できる。また、たとえばディスプレイ上に3
次元の図形を描く場合、ユーザの描きたい図形を効率良
く描くことができる。
させた場合の、入力装置の位置情報を検出する方法につ
いて述べたが、受信用アンテナを3つ以上設置すること
によって、X−Y−Zの3次元空間での位置情報を検出
することが可能であり、任意の空間で入力装置を移動す
ることによって画面上のグラフィックカーソルを移動す
ることができるので、上記に比べさらに効率の良い作業
空間を実現できる。また、たとえばディスプレイ上に3
次元の図形を描く場合、ユーザの描きたい図形を効率良
く描くことができる。
【0037】図3は本発明の表示システムの第二の実施
例を説明するためのブロック図を示している。
例を説明するためのブロック図を示している。
【0038】図4は本発明の表示システムの第二の実施
例を説明するための表示装置の受信用アンテナの配置と
ブロック図を示している。
例を説明するための表示装置の受信用アンテナの配置と
ブロック図を示している。
【0039】図3の表示システムにおいて、前記入力装
置(301)は、所定の信号を発生する信号発生器と、
送信用アンテナ(302)の放射指向性を切り換えるた
めのスイッチ(303)と、第一の実施例で説明した無
指向性アンテナ(302a)と鋭い指向性を持った指向
性アンテナ(302b)とを切り換えるアンテナ切り換
えスイッチ(304)とを備えている。図4の表示装置
において、前記表示装置(401)は、所定の位置に4
つの受信用アンテナ(402〜404)を備えている。
置(301)は、所定の信号を発生する信号発生器と、
送信用アンテナ(302)の放射指向性を切り換えるた
めのスイッチ(303)と、第一の実施例で説明した無
指向性アンテナ(302a)と鋭い指向性を持った指向
性アンテナ(302b)とを切り換えるアンテナ切り換
えスイッチ(304)とを備えている。図4の表示装置
において、前記表示装置(401)は、所定の位置に4
つの受信用アンテナ(402〜404)を備えている。
【0040】ユーザは入力装置の指向性切り換えスイッ
チ(303)を操作することによって、送信用アンテナ
を、第一の実施例で説明した無指向性アンテナ(302
a)から、表示装置の方向に対して鋭い指向性を持つ指
向性アンテナ(302b)に切り換えることができる。
このようなに鋭い指向性を持つ入力装置においては、ユ
ーザが表示装置に対して入力装置の向きを変えることに
よって、入力装置から放射される電波の最大電界強度の
方向が変わることは明らかである。
チ(303)を操作することによって、送信用アンテナ
を、第一の実施例で説明した無指向性アンテナ(302
a)から、表示装置の方向に対して鋭い指向性を持つ指
向性アンテナ(302b)に切り換えることができる。
このようなに鋭い指向性を持つ入力装置においては、ユ
ーザが表示装置に対して入力装置の向きを変えることに
よって、入力装置から放射される電波の最大電界強度の
方向が変わることは明らかである。
【0041】表示装置においては、距離を隔てて備えら
れた4つの受信用アンテナ(402〜404)は、入力
装置から鋭い指向性で放射された送信信号をそれぞれ受
信する。このとき最大電界強度方向にあるたとえば第一
の受信アンテナ(402)が受信した受信信号の受信電
力は、最大電界強度方向にない第二(403)、第三
(404)、第四(405)の受信用アンテナが受信し
た受信信号の受信電力に比べて大きくなることは明らか
である。表示装置(401)のAM検波器(406)
は、第一から第四のアンテナによって受信したそれぞれ
の受信信号の受信電力WZ+,WY+,WZ-,WY-を検出
し、信号処理回路は、これらの4つの受信電力を比較す
ることによって入力装置の向きを推定する。たとえば、
AM検波器で検出された4つのアンテナの受信電力がW
Z+=10mW,WY+=1mW,WZ-=1mW,WY-=1
mWであった場合、信号処理回路は、入力装置がZ+の
方向を向いていると推測し、ディスプレイ制御装置は、
画面上のグラフィックカーソルをZ+方向に移動するこ
とができる。上記説明は、無指向性アンテナと指向性ア
ンテナの切り換えを行う場合について述べたが、アレー
化したアンテナと位相器を用いてフェイズドアレーアン
テナを構成しても同様なシステムを実現することができ
る。
れた4つの受信用アンテナ(402〜404)は、入力
装置から鋭い指向性で放射された送信信号をそれぞれ受
信する。このとき最大電界強度方向にあるたとえば第一
の受信アンテナ(402)が受信した受信信号の受信電
力は、最大電界強度方向にない第二(403)、第三
(404)、第四(405)の受信用アンテナが受信し
た受信信号の受信電力に比べて大きくなることは明らか
である。表示装置(401)のAM検波器(406)
は、第一から第四のアンテナによって受信したそれぞれ
の受信信号の受信電力WZ+,WY+,WZ-,WY-を検出
し、信号処理回路は、これらの4つの受信電力を比較す
ることによって入力装置の向きを推定する。たとえば、
AM検波器で検出された4つのアンテナの受信電力がW
Z+=10mW,WY+=1mW,WZ-=1mW,WY-=1
mWであった場合、信号処理回路は、入力装置がZ+の
方向を向いていると推測し、ディスプレイ制御装置は、
画面上のグラフィックカーソルをZ+方向に移動するこ
とができる。上記説明は、無指向性アンテナと指向性ア
ンテナの切り換えを行う場合について述べたが、アレー
化したアンテナと位相器を用いてフェイズドアレーアン
テナを構成しても同様なシステムを実現することができ
る。
【0042】この表示システムは、従来のように入力装
置を移動させることなく、ユーザが手元で入力装置の向
きを変えるだけで、画面上のグラフィックカーソルを移
動することができるので、入力装置を移動するだけの作
業空間が無い場合などは、非常に便利なシステムであ
る。
置を移動させることなく、ユーザが手元で入力装置の向
きを変えるだけで、画面上のグラフィックカーソルを移
動することができるので、入力装置を移動するだけの作
業空間が無い場合などは、非常に便利なシステムであ
る。
【0043】図5は本発明の第三の実施例を説明するた
めのブロック図を示している。
めのブロック図を示している。
【0044】図5の表示システムにおいて、入力装置
(501)は、周波数切り換えスイッチ(503)と、
前記周波数切り換えスイッチに対応して送信信号の周波
数を制御するシンセサイザ回路(504)を備え、表示
装置(502)は、受信信号を各入力装置の周波数成分
ごとに弁別するフィルタ回路(505)と、弁別された
各周波数成分の受信信号の受信電力を検出するAM検波
器(506)と、検出した各周波数成分のそれぞれのア
ンテナからの受信電力を用いて、入力装置の位置を計算
する信号処理回路(507)と、計算結果に基づいてデ
ィスプレイ上の複数のグラフィックカーソルを同時に移
動させるディスプレイ制御回路(508)と、グラフィ
ックカーソルを表示しているディスプレイ(509)を
備えている
(501)は、周波数切り換えスイッチ(503)と、
前記周波数切り換えスイッチに対応して送信信号の周波
数を制御するシンセサイザ回路(504)を備え、表示
装置(502)は、受信信号を各入力装置の周波数成分
ごとに弁別するフィルタ回路(505)と、弁別された
各周波数成分の受信信号の受信電力を検出するAM検波
器(506)と、検出した各周波数成分のそれぞれのア
ンテナからの受信電力を用いて、入力装置の位置を計算
する信号処理回路(507)と、計算結果に基づいてデ
ィスプレイ上の複数のグラフィックカーソルを同時に移
動させるディスプレイ制御回路(508)と、グラフィ
ックカーソルを表示しているディスプレイ(509)を
備えている
【0045】大きなディスプレイに対して、複数の人が
複数の入力装置を使って、同時に画面上の複数のグラフ
ィックカーソルを移動する場合、各ユーザは入力装置に
備え付けられた周波数切換スイッチを切り換えることに
よって、他の入力装置が使用していない周波数を選択す
る。複数の入力装置は、それぞれ異なった周波数の信号
を送信し、表示装置は全ての入力装置からの信号を受信
する。受信された信号はたとえばフィルタ回路などによ
って各周波数ごとに弁別され、弁別された各周波数成分
の信号はAM検波器に入力される。AM検波器は各周波
数成分ごとに受信電力を検出し、信号処理回路は各周波
数成分ごと、すなわち各入力装置の位置情報を計算し、
ディスプレイ制御回路は各入力装置の位置情報に基づい
て各入力装置の対応するグラフィックカーソルを移動す
ることができる。
複数の入力装置を使って、同時に画面上の複数のグラフ
ィックカーソルを移動する場合、各ユーザは入力装置に
備え付けられた周波数切換スイッチを切り換えることに
よって、他の入力装置が使用していない周波数を選択す
る。複数の入力装置は、それぞれ異なった周波数の信号
を送信し、表示装置は全ての入力装置からの信号を受信
する。受信された信号はたとえばフィルタ回路などによ
って各周波数ごとに弁別され、弁別された各周波数成分
の信号はAM検波器に入力される。AM検波器は各周波
数成分ごとに受信電力を検出し、信号処理回路は各周波
数成分ごと、すなわち各入力装置の位置情報を計算し、
ディスプレイ制御回路は各入力装置の位置情報に基づい
て各入力装置の対応するグラフィックカーソルを移動す
ることができる。
【0046】この表示システムは、一つの表示装置に複
数の入力装置を接続することができるので、大きなディ
スプレイ上で、複数の人が複数の入力装置を使って、最
小限の作業空間で、同時に作業することができ、表示装
置は容易に入力装置の識別ができるので、画面上に複数
のグラフィックカーソルがある場合なども、効率良く作
業することができる。また、複数の人が一つのものをデ
ィスプレイ上で設計する場合などは、複数の表示システ
ム間でデータの伝送をする必要がなくなる。
数の入力装置を接続することができるので、大きなディ
スプレイ上で、複数の人が複数の入力装置を使って、最
小限の作業空間で、同時に作業することができ、表示装
置は容易に入力装置の識別ができるので、画面上に複数
のグラフィックカーソルがある場合なども、効率良く作
業することができる。また、複数の人が一つのものをデ
ィスプレイ上で設計する場合などは、複数の表示システ
ム間でデータの伝送をする必要がなくなる。
【0047】図6は、本発明の表示システムの第四の実
施例を説明するためのブロック図を示している。
施例を説明するためのブロック図を示している。
【0048】図6の表示システムにおいて、入力装置
(601)は、所定の信号を発生する信号発生器と送信
電力切り換えスイッチ(602)と、前記電力切り換え
スイッチに対応して送信信号の送信電力を制御するたと
えば可変利得増幅器(603)または可変減衰器と、送
信用アンテナとを備えている。
(601)は、所定の信号を発生する信号発生器と送信
電力切り換えスイッチ(602)と、前記電力切り換え
スイッチに対応して送信信号の送信電力を制御するたと
えば可変利得増幅器(603)または可変減衰器と、送
信用アンテナとを備えている。
【0049】本発明の表示システムの第一の実施例の説
明からも明らかであるように、表示装置は複数の受信用
アンテナで受信されるそれぞれの受信信号の受信電力
を、相対的に比較することによっても入力装置の移動量
及び移動方向の情報を得ることができる。そこで、入力
装置と表示装置の距離が小さい場合には、入力装置の送
信電力を小さくするなど、表示装置と入力装置の距離に
応じて送信電力の制御することによって、入力装置の消
費電力を小さくすることができるので、入力装置のバッ
テリの寿命を長くすることができる。
明からも明らかであるように、表示装置は複数の受信用
アンテナで受信されるそれぞれの受信信号の受信電力
を、相対的に比較することによっても入力装置の移動量
及び移動方向の情報を得ることができる。そこで、入力
装置と表示装置の距離が小さい場合には、入力装置の送
信電力を小さくするなど、表示装置と入力装置の距離に
応じて送信電力の制御することによって、入力装置の消
費電力を小さくすることができるので、入力装置のバッ
テリの寿命を長くすることができる。
【0050】また、複数の人が複数の入力装置を使っ
て、同じディスプレイ上で複数のグラフィックカーソル
を移動させながら作業する場合、グラフィックカーソル
を移動したくない人は、前記切り換えスイッチによって
送信電力をゼロまたは限りなく小さくすることにより、
グラフィックカーソルの誤動作を防ぐことができるメリ
ットもある。このように、送信電力を切り換えることに
よって、情報の意味でもう1次元追加した信号を、容易
に作ることができる。
て、同じディスプレイ上で複数のグラフィックカーソル
を移動させながら作業する場合、グラフィックカーソル
を移動したくない人は、前記切り換えスイッチによって
送信電力をゼロまたは限りなく小さくすることにより、
グラフィックカーソルの誤動作を防ぐことができるメリ
ットもある。このように、送信電力を切り換えることに
よって、情報の意味でもう1次元追加した信号を、容易
に作ることができる。
【0051】図7は本発明の表示システムの第五の実施
例を説明するためのブロック図を示している。
例を説明するためのブロック図を示している。
【0052】図7の表示システムにおいて、前記入力装
置(701)は、所定の信号を発生する信号発生器と、
送信信号を送信状態と非送信状態を切り換えるスイッチ
(702)と、前記スイッチを制御する送信状態切り換
え制御回路(703)と、前記入力装置が移動状態か静
止状態かを検出するための圧力センサ(704)と送信
用アンテナを備えている。
置(701)は、所定の信号を発生する信号発生器と、
送信信号を送信状態と非送信状態を切り換えるスイッチ
(702)と、前記スイッチを制御する送信状態切り換
え制御回路(703)と、前記入力装置が移動状態か静
止状態かを検出するための圧力センサ(704)と送信
用アンテナを備えている。
【0053】本発明の第一の実施例で述べたように、表
示装置は、入力装置が第一の点から第二の点に移動した
時の、第一の点での位置情報と第二の点での位置情報か
ら、入力装置の移動量と移動方向の情報を計算し、画面
上のグラフィックカーソルを移動する。したがって、表
示装置は、入力装置が移動した時のみに入力装置からの
送信信号を受信すればよいので、入力装置の送信タイミ
ング制御回路は入力装置が静止している場合は送信を止
め、入力装置が移動を始めた時に送信を始め、次に静止
した場合はまた送信を止める制御を行う。入力装置が移
動中かあるいは静止中かを判断するためには、たとえば
入力装置内に圧力センサから構成されるジャイロ装置を
設け、入力装置が移動状態か静止状態かを検出する。す
なわち、送信タイミング制御回路は、圧力センサに圧力
がかからない時は静止状態と見なし送信を停止し、圧力
センサに圧力がかかった時に再度送信を行うようにスイ
ッチを制御する。また、入力装置の表面に送信タイミン
グ制御スイッチを設けて、ユーザ自身がボタンを入り切
りして送信タイミングを制御してもよい。
示装置は、入力装置が第一の点から第二の点に移動した
時の、第一の点での位置情報と第二の点での位置情報か
ら、入力装置の移動量と移動方向の情報を計算し、画面
上のグラフィックカーソルを移動する。したがって、表
示装置は、入力装置が移動した時のみに入力装置からの
送信信号を受信すればよいので、入力装置の送信タイミ
ング制御回路は入力装置が静止している場合は送信を止
め、入力装置が移動を始めた時に送信を始め、次に静止
した場合はまた送信を止める制御を行う。入力装置が移
動中かあるいは静止中かを判断するためには、たとえば
入力装置内に圧力センサから構成されるジャイロ装置を
設け、入力装置が移動状態か静止状態かを検出する。す
なわち、送信タイミング制御回路は、圧力センサに圧力
がかからない時は静止状態と見なし送信を停止し、圧力
センサに圧力がかかった時に再度送信を行うようにスイ
ッチを制御する。また、入力装置の表面に送信タイミン
グ制御スイッチを設けて、ユーザ自身がボタンを入り切
りして送信タイミングを制御してもよい。
【0054】ユーザがディスプレイに向かって作業して
いる時間に比べて、入力装置を移動している時間はわず
かであるので、上記のような制御を行うことにより、入
力装置が送信のために必要な電力が、常時送信している
場合に比べて非常に小さくなり、入力装置の使用時間を
飛躍的に延長することができる。
いる時間に比べて、入力装置を移動している時間はわず
かであるので、上記のような制御を行うことにより、入
力装置が送信のために必要な電力が、常時送信している
場合に比べて非常に小さくなり、入力装置の使用時間を
飛躍的に延長することができる。
【0055】図8は本発明の表示システムの第六の実施
例を説明するための各装置の座標系を示している。
例を説明するための各装置の座標系を示している。
【0056】図9は本発明の表示システムの第六の実施
例を説明するためのブロック図を示している。
例を説明するためのブロック図を示している。
【0057】図8及び図9に示した本発明の表示システ
ムにおいて、ペン形の入力装置(801,901)は、
たとえば直線状のダイポールアンテナのような直線偏波
を放射する送信用アンテナ(803,903)を、前記
アンテナがペンの中心軸と平行になるように備え、表示
装置(802,902)は、たとえば表示装置前面の複
数個の水平偏波受信用アンナテ(804,904)と、
複数個の垂直偏波受信用アンテナ(805,905)
と、前記垂直偏波受信用アンテナからの受信電力と、前
記水平偏波受信用アンテナからの受信電力とを比較する
ための信号処理回路(906)を備えている。
ムにおいて、ペン形の入力装置(801,901)は、
たとえば直線状のダイポールアンテナのような直線偏波
を放射する送信用アンテナ(803,903)を、前記
アンテナがペンの中心軸と平行になるように備え、表示
装置(802,902)は、たとえば表示装置前面の複
数個の水平偏波受信用アンナテ(804,904)と、
複数個の垂直偏波受信用アンテナ(805,905)
と、前記垂直偏波受信用アンテナからの受信電力と、前
記水平偏波受信用アンテナからの受信電力とを比較する
ための信号処理回路(906)を備えている。
【0058】ユーザが、ペン形の入力装置によって画面
上のグラフィックカーソルを移動する方法として、次の
2つの方法が考えられる。
上のグラフィックカーソルを移動する方法として、次の
2つの方法が考えられる。
【0059】第一の方法は、図8のAで示したように、
画面に垂直な平面(x’−y’平面)でペン形入力装置
を移動することによって画面上のグラフィックカーソル
を移動する場合であり、たとえば、ユーザが画面の前面
の表示装置が設置してある机上の平面で、ペン形入力装
置を移動する場合である。
画面に垂直な平面(x’−y’平面)でペン形入力装置
を移動することによって画面上のグラフィックカーソル
を移動する場合であり、たとえば、ユーザが画面の前面
の表示装置が設置してある机上の平面で、ペン形入力装
置を移動する場合である。
【0060】第二の方法は、図8のBで示したように、
画面に平行な平面(y’−z’平面)でペン形入力装置
を移動することによって画面上のグラフィックカーソル
を移動する場合であり、たとえば、ユーザが画面の前面
の空間で、ペン形入力装置の先を画面に向かってほぼ垂
直に持ち、グラフィックカーソルを移動したい方向にペ
ン形入力装置を移動する場合である。
画面に平行な平面(y’−z’平面)でペン形入力装置
を移動することによって画面上のグラフィックカーソル
を移動する場合であり、たとえば、ユーザが画面の前面
の空間で、ペン形入力装置の先を画面に向かってほぼ垂
直に持ち、グラフィックカーソルを移動したい方向にペ
ン形入力装置を移動する場合である。
【0061】第一の方法の場合、ペン形入力装置(80
1a)は、机上の平面に対してほぼ垂直の状態でユーザ
に持たれているので、ペン形入力装置(801a)の直
線偏波送信用アンテナ(803a)は、主に、電界が机
上の平面に対して垂直な垂直偏波成分を放射することは
明らかである。
1a)は、机上の平面に対してほぼ垂直の状態でユーザ
に持たれているので、ペン形入力装置(801a)の直
線偏波送信用アンテナ(803a)は、主に、電界が机
上の平面に対して垂直な垂直偏波成分を放射することは
明らかである。
【0062】また、第二の方法の場合、ペン形入力装置
(801b)は、机上の平面に対してほぼ水平の状態で
ユーザに持たれているので、ペン形入力装置(801
b)の直線偏波送信用アンテナ(803b)は、主に、
電界が机上の平面に対して水平な水平偏波成分を放射す
ることは明らかである。
(801b)は、机上の平面に対してほぼ水平の状態で
ユーザに持たれているので、ペン形入力装置(801
b)の直線偏波送信用アンテナ(803b)は、主に、
電界が机上の平面に対して水平な水平偏波成分を放射す
ることは明らかである。
【0063】表示装置(802)は、垂直偏波受信用ア
ンテナ(804)と水平偏波受信用アンテナ(805)
のそれぞれで受信された前記入力装置(801)からの
信号の受信電力を比較することによって、ユーザがペン
形入力装置を移動する平面が、画面に対して垂直な平面
(x’−y’平面)であるか、平行な平面(y’−z’
平面)であるか推定することができる。以下により詳し
く述べる。
ンテナ(804)と水平偏波受信用アンテナ(805)
のそれぞれで受信された前記入力装置(801)からの
信号の受信電力を比較することによって、ユーザがペン
形入力装置を移動する平面が、画面に対して垂直な平面
(x’−y’平面)であるか、平行な平面(y’−z’
平面)であるか推定することができる。以下により詳し
く述べる。
【0064】もし、垂直偏波受信用アンテナが受信した
信号の受信電力が、水平偏波受信用アンテナが受信した
信号の受信電力に比べて大きい場合、ペン形入力装置の
直線偏波送信用アンテナは、主に、垂直偏波成分を放射
していると推定され、ペン形入力装置は画面に対して平
行に持たれていることがわかる。したがって、ユーザが
ペン形入力装置を移動する平面が、画面に対して垂直で
あることがわかる。この場合、表示装置は、それぞれの
垂直偏波受信用アンテナからの受信電力を比較すること
によってペン形入力装置の位置を検出し、図8におい
て、ユーザがペン形入力装置を、x’−y’平面上で、
画面から遠い位置から近い位置に移動したとき(−x’
の方向に移動したとき)に、ディスプレイ制御回路は画
面(806)上のグラフィックカーソルを画面の上側
(+z方向)に移動する制御を行う。
信号の受信電力が、水平偏波受信用アンテナが受信した
信号の受信電力に比べて大きい場合、ペン形入力装置の
直線偏波送信用アンテナは、主に、垂直偏波成分を放射
していると推定され、ペン形入力装置は画面に対して平
行に持たれていることがわかる。したがって、ユーザが
ペン形入力装置を移動する平面が、画面に対して垂直で
あることがわかる。この場合、表示装置は、それぞれの
垂直偏波受信用アンテナからの受信電力を比較すること
によってペン形入力装置の位置を検出し、図8におい
て、ユーザがペン形入力装置を、x’−y’平面上で、
画面から遠い位置から近い位置に移動したとき(−x’
の方向に移動したとき)に、ディスプレイ制御回路は画
面(806)上のグラフィックカーソルを画面の上側
(+z方向)に移動する制御を行う。
【0065】もし、水平偏波受信用アンテナが受信した
信号の受信電力が、垂直偏波受信用アンテナが受信した
信号の受信電力に比べて大きい場合、ペン形入力装置の
直線偏波送信用アンテナは、主に、水平偏波成分を放射
していると推定され、ペン形入力装置は画面に対して平
行に持たれていることがわかる。したがって、ユーザが
ペン形入力装置を移動する平面が、画面に対して平行で
あることがわかる。この場合、表示装置は、それぞれの
水平偏波受信用アンテナからの受信電力を比較すること
によってペン形入力装置の位置を検出し、図8におい
て、ユーザがペン形入力装置を、y’−x’平面上で、
床の方から天井の方に向けて移動したとき(+z’の方
向に移動したとき)に、ディスプレイ制御回路は画面
(806)上のグラフィックカーソルを画面の上側に移
動する制御を行う。
信号の受信電力が、垂直偏波受信用アンテナが受信した
信号の受信電力に比べて大きい場合、ペン形入力装置の
直線偏波送信用アンテナは、主に、水平偏波成分を放射
していると推定され、ペン形入力装置は画面に対して平
行に持たれていることがわかる。したがって、ユーザが
ペン形入力装置を移動する平面が、画面に対して平行で
あることがわかる。この場合、表示装置は、それぞれの
水平偏波受信用アンテナからの受信電力を比較すること
によってペン形入力装置の位置を検出し、図8におい
て、ユーザがペン形入力装置を、y’−x’平面上で、
床の方から天井の方に向けて移動したとき(+z’の方
向に移動したとき)に、ディスプレイ制御回路は画面
(806)上のグラフィックカーソルを画面の上側に移
動する制御を行う。
【0066】この表示システムは、前述のように、ユー
ザが入力装置を移動する平面が画面に対して垂直である
場合も、水平である場合も、ユーザからの特別な設定を
必要としないで、画面上のグラフィックカーソルを正確
に移動することができる。
ザが入力装置を移動する平面が画面に対して垂直である
場合も、水平である場合も、ユーザからの特別な設定を
必要としないで、画面上のグラフィックカーソルを正確
に移動することができる。
【0067】図10は発明の表示システムの第七の実施
例を説明するためのブロック図を示している。
例を説明するためのブロック図を示している。
【0068】図10の表示システムにおいて、表示装置
は、ある時間t1 と次の時間t2 に検出した受信電力W
1 とW2 の差Δw(=W2 −W1 )を求める比較回路
(1001)と、差ΔWが本表示システムの想定してい
る作業空間内で実現可能な一定時間内の電力差ΔWに比
べて大きい場合(Δw>ΔW)に、画面上のグラフィッ
クカーソルの移動を中止する制御回路(1002)とを
備えている。
は、ある時間t1 と次の時間t2 に検出した受信電力W
1 とW2 の差Δw(=W2 −W1 )を求める比較回路
(1001)と、差ΔWが本表示システムの想定してい
る作業空間内で実現可能な一定時間内の電力差ΔWに比
べて大きい場合(Δw>ΔW)に、画面上のグラフィッ
クカーソルの移動を中止する制御回路(1002)とを
備えている。
【0069】この表示システムは、たとえばユーザが誤
って入力装置を落したりした場合に、画面上のグラフィ
ックカーソルを目的地でない位置に移動してしまうミス
を無くすことができる。
って入力装置を落したりした場合に、画面上のグラフィ
ックカーソルを目的地でない位置に移動してしまうミス
を無くすことができる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の表示シス
テムは、入力装置は、少なくとも所定の信号を発生する
信号発生器と、前記信号を送信するための送信用アンテ
ナを備え、表示装置は、少なくとも二つの受信アンテナ
と、それぞれの受信用アンテナで受信した信号の受信電
力を検出するAM検波器と、検出したそれぞれの受信電
力から入力装置の位置を計算する信号処理回路と、計算
結果に基づいてディスプレイ上のグラフィックカーソル
を移動させるディスプレイ制御回路と、グラフィックカ
ーソルを表示しているディスプレイとを備え、表示装置
は、入力装置の送信電力と表示装置の受信電力から入力
装置の位置を容易に推定できるシステムである。
テムは、入力装置は、少なくとも所定の信号を発生する
信号発生器と、前記信号を送信するための送信用アンテ
ナを備え、表示装置は、少なくとも二つの受信アンテナ
と、それぞれの受信用アンテナで受信した信号の受信電
力を検出するAM検波器と、検出したそれぞれの受信電
力から入力装置の位置を計算する信号処理回路と、計算
結果に基づいてディスプレイ上のグラフィックカーソル
を移動させるディスプレイ制御回路と、グラフィックカ
ーソルを表示しているディスプレイとを備え、表示装置
は、入力装置の送信電力と表示装置の受信電力から入力
装置の位置を容易に推定できるシステムである。
【0071】本発明の表示システムによれば、単に入力
装置と表示装置の間の信号線を不要にしただけではな
く、複雑な回路を必要としないで、また従来のようにタ
ブレットのような補助装置を必要としないで、入力装置
を移動することにより画面上のグラフィックカーソルを
容易に移動することができ。また狭い作業空間において
も入力装置の向きを変えることによって容易にグラフィ
ックカーソルを移動することができ、また複数の人が複
数の入力装置を使って一つの画面上で同時に容易に作業
することができ、所定のアンテナを設けることによって
任意の平面で入力装置を移動することによって正確にグ
ラフィックカーソルを移動することができるので、従来
のシステムに比べて作業効率が良く、マンマシンインタ
ーフェースに優れた、応用範囲の広い作業空間を容易か
つ安価に実現することができる。
装置と表示装置の間の信号線を不要にしただけではな
く、複雑な回路を必要としないで、また従来のようにタ
ブレットのような補助装置を必要としないで、入力装置
を移動することにより画面上のグラフィックカーソルを
容易に移動することができ。また狭い作業空間において
も入力装置の向きを変えることによって容易にグラフィ
ックカーソルを移動することができ、また複数の人が複
数の入力装置を使って一つの画面上で同時に容易に作業
することができ、所定のアンテナを設けることによって
任意の平面で入力装置を移動することによって正確にグ
ラフィックカーソルを移動することができるので、従来
のシステムに比べて作業効率が良く、マンマシンインタ
ーフェースに優れた、応用範囲の広い作業空間を容易か
つ安価に実現することができる。
【図1】本発明の表示システムの第一の実施例を示す各
装置の座標系概略図である。
装置の座標系概略図である。
【図2】本発明の表示システムの第一の実施例を示す各
装置のブロック図である。
装置のブロック図である。
【図3】本発明の表示システムの第二の実施例を示す入
力装置のブロック図である。
力装置のブロック図である。
【図4】本発明の表示システムの第二の実施例を示す表
示装置の構成図である。
示装置の構成図である。
【図5】本発明の表示システムの第三の実施例を示す各
装置のブロック図である。
装置のブロック図である。
【図6】本発明の表示システムの第四の実施例を示す入
力装置のブロック図である。
力装置のブロック図である。
【図7】本発明の表示システムの第五の実施例を示す入
力装置のブロック図である。
力装置のブロック図である。
【図8】本発明の表示システムの第六の実施例を示す各
装置の座標系概略図である。
装置の座標系概略図である。
【図9】本発明の表示システムの第六の実施例を示す各
装置のブロック図である。
装置のブロック図である。
【図10】本発明の表示システムの第七の実施例を示す
入力装置のブロック図である。
入力装置のブロック図である。
【図11】従来の表示システムの例を示す図である。
101 入力装置
102 表示装置
103 送信用アンテナ
104,105 受信用アンテナ
201 入力装置
202 表示装置
203 信号発生器
204 送信用アンテナ
205,206 受信用アンテナ
207,208 AM検波器
209 信号処理回路
210 ディスプレイ制御回路
211 ディスプレイ
301 入力装置
302a 無指向性に近いアンテナ
302b 鋭い指向性を持つアンテナ
303 指向性切り換え用スイッチ
304 アンテナ切り換えスイッチ
401 表示装置
402,403,404,405 受信用アンテナ
406 AM検波器
407 入力装置
501 入力装置
502 表示装置
503 周波数切り換え用スイッチ
504 周波数シンセサイザ
505 フィルタ回路
506 AM検波器
507 信号処理回路
508 ディスプレイ制御回路
509 ディスプレイ
601 入力装置
602 送信電力切り換え用スイッチ
603 可変利得増幅器
701 入力装置
702 送信状態切り換えスイッチ
703 送信状態切り換え制御回路
704 圧力センサ
801a,801b ペン形入力装置
802 表示装置
803 直線偏波送信用アンテナ
804 水平偏波受信用アンテナ
805 垂直偏波受信用アンテナ
806 画面
901 入力装置
902 表示装置
903 直線偏波送信用アンテナ
904 水平偏波受信用アンテナ
905 垂直偏波受信用アンテナ
906 比較回路
1001 比較回路
1002 信号処理回路
フロントページの続き
(72)発明者 内田 裕康
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式
会社東芝 研究開発センター内
(72)発明者 前田 忠彦
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式
会社東芝 研究開発センター内
(56)参考文献 特開 平5−216581(JP,A)
特開 昭64−78183(JP,A)
特開 平4−72586(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06F 3/03 - 3/033
G01S 5/00 - 5/14
Claims (2)
- 【請求項1】 入力装置と表示装置とを有してなる表示
システムにおいて、 前記入力装置は、所定の信号を発生する手段と、前記信
号を送信するための少なくとも1つ以上の直線偏波送信
用アンテナを備え、 前記表示装置は、前記信号を受信するための複数の水平
偏波受信用アンテナと、前記信号を受信するための複数
の垂直偏波受信用アンテナと、前記水平偏波受信用アン
テナ及び前記垂直偏波受信用アンテナで受信された夫々
の信号の受信電力を検出する手段と、前記受信電力を用
いて前記入力装置の位置を推測する手段と、前記入力装
置の位置の情報を用いて画面上に位置情報を表示する手
段を備えたことを特徴とする表示システム。 - 【請求項2】 前記表示装置は、前記受信電力が、所定
の時間内に所定の値以上変動した場合に、前記位置情報
を画面に表示することを中止とする手段を備えたことを
特徴とする請求項1記載の表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21997294A JP3383088B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 表示システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21997294A JP3383088B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 表示システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0883146A JPH0883146A (ja) | 1996-03-26 |
JP3383088B2 true JP3383088B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=16743921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21997294A Expired - Fee Related JP3383088B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 表示システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3383088B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2858073B1 (fr) * | 2003-07-24 | 2007-08-10 | Adentis | Procede et systeme de commande gestuelle d'un appareil |
JP4935545B2 (ja) * | 2007-07-09 | 2012-05-23 | ソニー株式会社 | 操作システム |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP21997294A patent/JP3383088B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0883146A (ja) | 1996-03-26 |
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