JP3382581B2 - 消臭性能測定方法 - Google Patents
消臭性能測定方法Info
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Description
性能を測定する方法、及びその装置に関する。
ガスの気流を作り出し、その中に消臭剤をおいて消臭剤
の寿命を測定する装置と測定方法が開示されているが、
それは毎秒10〜100センチという比較的速い流速の
気流を形成した濃度が1〜1000ppbというごく低濃
度の臭気ガス中に置かれた消臭剤の消臭能力、およびそ
の寿命を測定するものであり、それは脱臭・消臭材料を
空調機器に応用する場合等の性能評価には都合が良い
が、人体から連続的に発生する臭気等に対する消臭能力
測定を行うには実使用系とのへだたりが大きいという問
題があった。
低速度で高濃度の臭気ガスの気流中に置かれた消臭材料
の消臭性能を精度よく測定する方法であり、また、気流
の整流装置および臭気センサーとデータ換算装置に頼る
ことなく簡便に消臭能力測定の実施ができる、消臭試料
の消臭性能測定方法と、それに使用する装置を提供する
ことである。
容器内に設置した消臭性試料に、吸気方式により、所定
濃度の臭気ガスを通過させ、通過後の臭気ガス濃度をガ
ス検知管により測定する、消臭性試料の消臭性能測定方
法に関する。
臭性試料5を設置したカラム状密閉容器2、ガス検知管
3及び吸気装置4を具備し、それぞれをこの順に連結し
た消臭性能測定装置に関する。
を図1に示す。先ず、臭気ガス充填容器1に予め一定濃
度の臭気ガスを封入する。この容器としてガス吸着性の
ないテドラバッグが好ましい。臭気ガスとしてヒトの体
臭成分の主要因である低級脂肪酸、例えば酢酸、イソ吉
草酸、その他アンモニアやメルカプタンなど生活の場に
おける臭気の原因と考えられるものを所定濃度(好まし
くは0.5〜500ppm、更に好ましくは1〜300
ppm)封入する。容器1は、例えば、内部にガス吸着
性のないコックを通じて消臭性試料5を設置したカラム
状密閉容器2へ接続される。この容器は、ガスの吸着性
が低くかつ密閉性が高く、出入口が2ヶ所ありその出入
口を通じてのみ外部と気体の出入りがあることが必要で
ある。すなわち、容器1からコックを経由して容器2に
流入した臭気ガスは、消臭性試料5を通過して反対側の
出口まで達するようにする。また、容器2は消臭性試料
5を取り出したり交換しやすい様に一ヶ所を開閉できる
ようにしておくと便利である。
活性炭等の消臭剤、あるいは繊維形態を有する消臭繊維
等が挙げられる。
の消臭性能測定装置の一例を図2に示す。容器2の内周
面に沿って繊維状消臭性試料6が張設される。容器2に
流入したガスが必ず繊維状消臭性試料6を均一に通過し
て繊維とは反対側の出口に達するようにする。この場
合、繊維状消臭性試料6は容器2の内部を仕切るように
して張設された布である。これは乾燥した状態でも、水
分をある程度含んだ状態でも良く、容器内を完全に2つ
に仕切るように固定すれば良い。また使用する布は測定
の度に面積が一定になるようにする、すなわち不規則な
しわ等のない布を用いることが必要である。布に不規則
なしわがあるとその面積に差が生じ、測定値の誤差へつ
ながる。以上の場合において、容器2の断面積は好まし
くは10〜10,000mm2である。
ガス検知管3はガスの種類および濃度により様々な種類
のものが適宜使用される。ガス検知管3のガス濃度を読
み取り、容器1の内部に封入されたガスの濃度との差が
消臭性試料の消臭率として算出される。吸気装置4は検
知管3の、消臭性試料とは逆の位置に設置される。これ
によれば、好ましくは一度に50〜100mLを正確に吸引す
ることが出来る。さらに吸引は幅の細い検知管を通じて
行われるのでガスの吸引速度をほぼ一定にできる。ガス
流量は、検知管の種類により50〜150mL/minの任
意の流速に調節するのが好ましい。これにより消臭性試
料中を通過する臭気ガスの流速の影響による誤差を無視
できる程度に小さくできる。また、吸引は1回だけでな
く何回も行うことができ、従って消臭性試料を通過する
ガスの量は適宜任意に変えることができる。消臭性試料
を臭気ガスに反復して接触させることにより、消臭性試
料におけるガスの可逆的吸着と化学的な無臭化では測定
値に大きな変化が現れ、消臭性試料への可逆的吸着によ
る誤差を低く抑えることが出来る。
テドラバッグ)1に濃度50ppmの酢酸ガスを5L封入
し、カラム状密閉容器2には消臭性試料5として活性炭
を充填し、ガスが必ず活性炭中を通過するようにした。
ガス検知管3にはガステック社製の検知管81L(酢酸
用)を用い、吸気装置4にて一回100mLの吸引を10回
(計1000mL)行い、ガス濃度を測定し消臭率を求めた。
結果を表1に示す。
い、検知管としてアンモニアガス用(3M)を用いた以
外は、実施例1と同様にしてガス濃度を測定し消臭率を
求めた。結果を表2に示す。
テドラバッグ)1に濃度40ppmの酢酸ガスを5L封入
し、カラム状密閉容器2には繊維状消臭性試料6として
木綿製の布を固定し、ガスが必ず布中を通過するように
した。布としては消臭剤で処理したもの(酸化亜鉛10
g、エマルゲン220(花王(株)製)4g、イオン交換
水1Lからなる分散液を綿繊維に塗布し、塗布した溶液
の重量が綿繊維と同じになるように絞った後乾燥して得
られた繊維を、直径60mmに円状に切り抜いたもの)、お
よび未処理のものを用いた。その後実施例1と同様にし
てガス濃度を測定し消臭率を求めた。結果を表3に示
す。
い、検知管としてアンモニアガス用(3L)を用いた以
外は実施例3と同様にしてガス濃度を測定し消臭率を求
めた。結果を表4に示す。
同様の消臭剤処理布及び未処理布を用い、酢酸ガスとし
て濃度300ppmの酢酸ガスを用いる以外は実施例3と同様
にしてガス濃度を測定し消臭率を求めた。結果を表5に
示す。
い、検知管としてアンモニアガス用(3L)を用いた以
外は実施例5と同様にしてガス濃度を測定し消臭率を求
めた。結果を表6に示す。
Lのテドラバッグに100ppmの酢酸ガスを布1gとともに
封入し、1時間後、2時間後および24時間後のガス濃度
を測定し消臭率を求めた。結果を表7に示す。
未処理布との間に大きな差は見られなかった。
処理布を用いる以外は比較例1と同様にして、1時間
後、2時間後および24時間後のガス濃度を測定し消臭率
を求めた。結果を表8に示す。
未処理布との間に差が見られなかった。また試験終了時
にはテドラバッグの内部が水滴でくもっていた。
らゆる種類の臭気ガスに対する消臭性試料の消臭性能を
簡便に、再現性よく、連続的に測定できる。さらに、水
分が共存する系においても正確に測定できる。
す略示図である。
示す略示図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 カラム状密閉容器の内部を仕切るように
して張設された繊維状消臭性試料に、吸気方式により、
所定濃度の臭気ガスを通過させ、通過後の臭気ガス濃度
をガス検知管により測定する、繊維状消臭性試料の消臭
性能測定方法。 - 【請求項2】 臭気ガスの所定濃度が、0.5〜500
ppmである、請求項1記載の測定方法。 - 【請求項3】 吸気方式が、ガス検知管において、消臭
性試料と逆方向から吸気する方式である、請求項1又は
2記載の測定方法。 - 【請求項4】 臭気ガスの流量が、50〜150mL/mi
nである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の測定方
法。 - 【請求項5】 臭気ガス充填容器(1)、繊維状消臭性
試料(6)を設置したカラム状密閉容器(2)、ガス検
知管(3)及び吸気装置(4)を具備し、それぞれをこ
の順に連結した、請求項1〜4のいずれか一項に記載の
測定方法のための消臭性能測定装置。 - 【請求項6】 消臭性試料を設置したカラム状密閉容器
(2)の断面積が、10〜10,000mm2である、請求
項5記載の測定装置。
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JP2000053074A JP3382581B2 (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 消臭性能測定方法 |
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