JP3382224B2 - ワイヤレステレコミュニケーションネットワークにおける接続の確立 - Google Patents

ワイヤレステレコミュニケーションネットワークにおける接続の確立

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JP3382224B2 JP2000571686A JP2000571686A JP3382224B2 JP 3382224 B2 JP3382224 B2 JP 3382224B2 JP 2000571686 A JP2000571686 A JP 2000571686A JP 2000571686 A JP2000571686 A JP 2000571686A JP 3382224 B2 JP3382224 B2 JP 3382224B2
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    • H04Q3/0025Provisions for signalling
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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  • Telephone Function (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ワイヤレステレコミュニケーシ
ョンシステムに係る。
【0002】
【背景技術】移動ネットワークにおいて、無線インター
フェイスは、従来、狭帯域である。移動ネットワーク送
信システムは、従来、スター又はツリーネットワーク構
成を用いた回路交換接続で実施されている。公知の移動
システムの一例は、パンヨーロピアンデジタル移動通信
システムGSMである。シグナリングインターフェイス
は、SCCP、MPT及び物理層といった多数の層より
成るANSI/CCITTシグナリングシステム、ナン
バー7(SS7)をベースとしている。BSCと移動交
換センター10との間にデジタルPCMリンクが使用さ
れるときには、物理層のシグナリングが56又は64k
ビット/秒の1つ以上のタイムスロットにおいて転送さ
れる。インターフェイスAにおける後続上位層は、MT
P(メッセージ転送部分)及びSCCP(シグナリング
型接続及び制御部分)である。MTP及びSCCPは、
移動交換センターとベースステーションシステムBSS
との間の層3シグナリングメッセージをサポートするの
に使用される。SCCPの1つのファンクションである
BSSMAP(BSSマネージメントアプリケーション
サブ部分)は、移動交換センターとBSSとの間の手順
であって、移動ステーション(ハンドオーバー制御14
ms)、BSS内のセル又はBSS全体に関連した手順
をサポートする。換言すれば、BSSMAP(RSMA
P;無線システムマネージメントアプリケーション部
分)は、移動交換センターとBSSとの間の全ての手順
であって、個々のコール及びリソースのマネージメント
に関連した情報、即ちネットワーク特有の又は移動特有
の情報を解釈しそして取り扱うことを必要とする全ての
手順をサポートする。この説明で使用する用語では、B
SSMAPは、無線ネットワーク層と称され、そしてそ
の下のPCM送信層は、搬送層と称される。GSMで
は、搬送層の参照情報、即ちPCMタイムスロット番号
情報は、BSSMAPシグナリングにおいて搬送され
る。
【0003】現在、3世代の移動システム、例えば、ユ
ニバーサル移動通信システム(UMTS)及び将来の公
衆地上移動テレコミュニケーションシステム(FPLM
TS)−−後者は、IMT−2000(国際移動テレコ
ミュニケーション2000)と再命名されている−−が
開発されている。UMTSは、ETSI(ヨーロピアン
・テレコミュニケーション・スタンダーズ・インスティ
テュート)で規格化されており、一方、ITU(国際テ
レコミュニケーションユニオン)がIMT−2000シ
ステムを規定している。これら将来のシステムは、基本
的には、非常に類似している。
【0004】図1は、UMTS地上無線アクセスネット
ワークUTRANへの外部参照ポイント及びインターフ
ェイスをもつ簡単なUMTSアーキテクチャーを示す。
UTRANは、Iuを経てコアネットワークCNに接続
された1組の無線ネットワークサブシステムRNCより
成る。これら無線ネットワークサブシステムは、相互接
続ポイント(参照ポイント)Iurを経て相互に接続す
ることができる。インターフェイスIu及びIurは、
論理的インターフェイスである。Iurは、RNS間の
直接的な物理的接続を経て、又は適当な搬送ネットワー
クを経て搬送され得る。各RNSは、1組のセルのリソ
ースとしての役割を果たす。ユーザ装置UEとUTRA
Nとの間の各接続において、1つのRNSは、サービス
RNSである。RNSは、無線ネットワークコントロー
ラRNCと、現在ノードBと称される1つ以上の抽象的
なエンティティとで構成される。RNCは、UEのシグ
ナリングを必要とするハンドオーバー判断の役割を果た
す。ノードBは、Iubインターフェイスを経てRNC
に接続される。ノードBの機能及び内部構造は、現在規
定中である。コアネットワークCNは、UTRANをワ
イヤレス通信に効率的に利用するように変更された従来
の、又は将来のテレコミュニケーションネットワークで
ある。適当なコアネットワークと考えられるテレコミュ
ニケーションネットワークは、第2世代の移動システ
ム、例えば、GSM、ISDN(サービス総合デジタル
網)、B−ISDN(ブロードバンドISDN)、PD
N(パケットデータネットワーク)、ATMである。
【0005】UTRANは、送信ネットワークに対する
オーバーレイ層を形成する。基本的な考え方は、UTR
ANが、ユーザ平面、無線ネットワーク制御平面(無線
ネットワーク層)及びアクセスリンク制御平面(搬送平
面)の3つの異なるシステムファンクションを含む送信
独立システムであるということである。ユーザ平面は回
路及びパケット交換データを送信し、無線ネットワーク
制御平面は、移動特有のシグナリングを搬送する手段を
形成し、そして搬送ネットワーク制御平面は、UTRA
Nインターフェイス、例えば、Iu、Iur及びIubを経
てユーザチャンネルを確立する。無線ネットワーク制御
平面及びユーザ平面は、搬送ネットワーク制御平面のサ
ービスを利用する。搬送ネットワーク制御平面は、その
下の搬送ネットワークをUTRAN制御平面から隠す。
搬送ネットワークは、プリミティブインターフェイスの
みを経て無線ネットワーク制御平面に見え、このインタ
ーフェイスを経て、それ自体及びUTRANユーザ平面
に対する搬送サービスを要求することができる。搬送ネ
ットワーク制御平面は、UTRANユーザ及び制御平面
に対して要求された搬送サービスアクセスポイント(S
AP)を与える。
【0006】搬送ネットワークがUTRAN無線ネット
ワーク層に見えないと、UTRANはその下の搬送ネッ
トワークから独立したものになり、UTRANに対して
異なる搬送ネットワーク技術を使用できるようになる。
この独立性は、もはやいかなる特定の搬送技術にも結び
付かないので、UTRAN仕様及び開発研究の観点から
有益であると考えられる。更に、UTRANを搬送技術
の将来の開発に適応し易くする。
【0007】搬送技術の潜在的な候補は、UMTSのA
TM(非同期転送モード)である。ATM搬送技術は、
データリンク層(即ち、OSI層2、以下、ATM層と
称する)に特に関連したスイッチング及びマルチプレク
シング解決策であり、これは、B−ISDN(ブロード
バンドのサービス総合デジタル網)において接続指向の
パケットネットワークを実施できるようにする。ATM
データ送信では、エンドユーザのデータトラフィックが
仮想接続を経てソースから行先へ搬送される。データ
は、ATMセルと称する標準サイズのパケットにおいて
ネットワークのスイッチを経て転送される。ATMセル
はヘッダを含み、その主たる目的は、特定のコールに対
する仮想チャンネルを形成するセルのシーケンスに対し
て接続番号を識別することである。物理層(即ち、OS
I層1)は、ATM層においてマルチプレクスされる多
数の仮想経路を含む。仮想経路は、仮想経路識別子(V
PI)によって識別される。各仮想経路は、仮想チャン
ネル識別子(VCI)により識別される多数の仮想チャ
ンネルを含む。ATMセルは、受信器のアドレスに関す
る情報を間接的に含み、従って、各セルは、独立したデ
ータ送信ユニットである。ATM層の上には、ATM層
をより上位の層に適応させるATM適応層(AAL)の
手順がある。ATMは、接続指向のトラフィック技術で
あるが、それが確立されるまで接続がないので、パケッ
トがパケット交換ネットワークにおいてルート指定され
るのとほぼ同様に、接続確立要求をソースからATMネ
ットワークを経て行先へレート指定しなければならな
い。接続が確立された後に、パケットは、接続中、同じ
仮想経路に沿って進行する。
【0008】換言すれば、搬送層が、例えば、ATMを
ベースとするときには、接続確立のために個別の搬送層
シグナリングが必要とされる。このように確立される接
続をここではシグナリング型接続と称する。ある場合に
は、シグナリング型接続及び永久的接続(例えば、AT
M又はTDMタイムスロットにおける永久的仮想接続)
の両方を使用することができる。他の潜在的搬送技術
は、フレーム中継及びインターネットプロトコル(I
P)である。
【0009】
【発明の開示】本発明の目的は、UTRANのような無
線ネットワーク層を、その下のATMのような搬送層か
ら独立させることができる一方、これら層間の一般的イ
ンターフェイスを経て個別のシグナリング手順を整合で
きるようにすることである。本発明の特徴は、無線ネッ
トワーク特有のシグナリングを搬送するための無線ネッ
トワーク層と、テレコミュニケーションシステムのネッ
トワークノード間で送信システムを経てユーザ接続を確
立するための搬送層とを備えたワイヤレステレコミュニ
ケーションシステムにおける接続確立方法であって、無
線ネットワーク層により、搬送層に、2つのノード間に
ユーザ接続を確立するように要求し、搬送層のシグナリ
ング手順を実行して、搬送層接続を確立し、そしてネッ
トワーク層のシグナリング手順を実行して、無線ネット
ワーク層接続を確立する段階を含む方法にある。この方
法は、更に、上記無線ネットワーク層により要求された
ユーザ接続のための結合情報を供給し、上記搬送層のシ
グナリング手順にこの結合情報を使用し、上記無線ネッ
トワーク層のシグナリング手順にこの結合情報を使用
し、そして上記ノードにこの結合情報を使用して、上記
搬送層のシグナリング手順及び接続を、各々のネットワ
ーク層のシグナリング手順及び接続に関連付けするとい
う段階を含む。
【0010】本発明の更に別の特徴は、無線ネットワー
ク特有のシグナリングを搬送するための無線ネットワー
ク層と、テレコミュニケーションシステムのネットワー
クノード間で送信システムを経てユーザ接続を確立する
ための搬送層とを備え、無線ネットワーク層のシグナリ
ング手順が搬送層のシグナリング手順から実質的に分離
されているワイヤレステレコミュニケーションシステム
にある。2つのノードの一方は、無線ネットワーク層に
より要求されるユーザ接続に対して結合情報を供給する
ように構成され、そして無線ネットワーク層及び搬送層
の両方は、接続確立に関連したシグナリングに結合情報
を使用して、ネットワークノードが、ユーザ接続の端部
において、搬送層シグナリング及び接続を各々のネット
ワーク層シグナリング及び接続に関連付けできるように
構成される。
【0011】本発明によれば、無線ネットワーク層のシ
グナリング手順及び接続は、結合情報を使用することに
より、その下の搬送層のシグナリング手順及び接続に関
連付けされる。結合情報は、特定の搬送層インスタンス
をそれに対応する無線ネットワーク層インスタンスに関
連付けする。結合情報は、接続岐路の一端においてシス
テムノードに与えられ、他の必要なパラメータに加え
て、プリミティブインターフェイスを経てネットワーク
と搬送層との間で交換され、そしてノード間で実行され
る無線ネットワーク層及び搬送層の接続設定シグナリン
グを「識別」するのに使用される。その結果、2つの独
立した個別層のシグナリング手順及び接続は、互いにマ
ップされる。
【0012】発信ノード又は着信ノードのいずれかが、
結合情報及びそれに対応する搬送リソースの割り当てを
管理するが、両方のノードが同時に行うことはない。本
発明の実施形態によれば、無線ネットワーク層は、搬送
層から搬送リソースを要求する。搬送層は、結合情報を
その要求を発しているネットワーク層エンティティに返
送し、該エンティティは、それを無線ネットワーク層シ
グナリングと共に他のノードへ送信する。同時に、新た
な搬送層接続が搬送層シグナリングにより確立され、こ
の場合、この同じ結合情報が他のノードにも送信され
る。無線ネットワーク層の発信側ノードが搬送リソース
を割り当てない場合には、ある特定の結合情報、例え
ば、0を使用しなければならないか、又は全結合情報パ
ラメータが、発信側ノードにより送信される要求メッセ
ージにおいて省略される。この場合には、着信側ノード
は、結合情報を割り当て、そしてそれを確認メッセージ
内において発信側ノードへ返送する。このメッセージ
は、例えば、層3進行メッセージである。
【0013】結合情報は、接続が確立される直前に割り
当てられるという意味で動的である。結合情報は、少な
くとも隣接ノード間で独特でなければならない。通常、
1つのノードが複数の他のノードから受信を行う。それ
故、リソース及び結合情報を割り当てるのが着信ノード
である場合には、ネットワークにおける結合情報値の管
理が容易になる。本発明の1つの実施形態では、搬送ネ
ットワークが、シグナリング型接続及び永久的な接続の
両方を使用する。この場合に、ある結合情報値は、静的
であり、即ちある搬送リソースに対する間接的な参照を
永久的に有してもよい。結合情報値は、管理コマンド又
はシグナリングによって永久的なリソースが確立される
間に各パイプに対して割り当てられる。これらの永久的
な結合情報値は、マネージメントシステム又はシグナリ
ングにより両ノードに各々通知されねばならない。各ノ
ードは、結合情報値がある物理的リソースに結び付けら
れた参照テーブルを保持しなければならない。換言すれ
ば、これらのリソースは、ネットワーク層の要求を単に
待機し、そして搬送層に動的なシグナリングを伴うこと
なく使用に供される。永久的な接続が使用に供されると
きには、指定済とマークされ、そしてそれに対応する結
合情報値が参照テーブルから検索されて、無線ネットワ
ーク層に転送される。この解決策は、例えば、ハンドオ
ーバーの場合に非常に有用である。というのは、搬送接
続確立の応答時間が非常に短いからである。ノードは、
種々の基準、即ち使用できるときに常時、所定の基準に
基づいて好ましいとき、シグナリング型接続が使用でき
ないとき、或いはハンドオーバー時、に基づいて永久的
接続を使用するように構成される。
【0014】
【発明を実施するための最良の形態】以下、添付図面を
参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明す
る。本発明の好ましい実施形態は、搬送ネットワークが
ATMネットワークであるときにUMTSシステムにお
いて実施されるものとして以下に説明する。しかしなが
ら、本発明をこれら実施形態に制限するものではない。
本発明は、無線ネットワーク(移動特有のシグナリン
グ)をその下の搬送ネットワーク形式から独立させるこ
とを必要とするいかなるワイヤレステレコミュニケーシ
ョンシステムにも適用できる。
【0015】UMTSアクセスネットワークのアーキテ
クチャーは、図1について上記で述べた。図2は、AT
Mをベースとする搬送ネットワークの場合のUTRAN
参照モデルを示す。ここで使用する用語において、無線
ネットワーク制御平面は、無線ネットワーク層であり、
そして搬送ネットワーク制御(TNC)平面及び搬送ネ
ットワークは、搬送層を形成する。搬送ネットワーク制
御平面は、ATMをベースとする搬送ネットワークに対
して設計される。標準化されたATM接続制御シグナリ
ング(PNNI、UNI、BISUP)及びAAL2シ
グナリングプロトコル(ATM適応層、形式2)の両方
は、必要な搬送サービスを提供するために搬送制御アプ
リケーションによって使用することができる。搬送ネッ
トワーク制御平面の複雑さ及び能力は、その下の搬送ネ
ットワークの能力、及び特定の搬送ネットワークの必要
なサービスに基づいて変化する。例えば、ATMシグナ
リングは、全ての通信が永久的仮想接続の使用をベース
とする場合及び/又はAAL2接続だけがシグナリング
により制御される場合には、必要とされない。
【0016】無線ネットワーク制御平面において、イン
ターフェイスIuを経ての無線ネットワークシグナリン
グは、無線アクセスネットワークアプリケーション部分
(RANAP)より成る。RANAPは、CNとUTR
ANとの間の全ての手順を取り扱うメカニズムより成
る。又、これは、UTRANによる解釈又は処理を伴わ
ずに、CNとUEとの間でメッセージを透過的に搬送す
ることができる。Iurインターフェイスを横切る対応的
なシグナリング情報は、無線ネットワークサブシステム
アプリケーション部分(RNSAP)と称される。本発
明は、UTRANの全てのインターフェイスに適用する
ことができる。
【0017】搬送ネットワーク制御平面は、UTRAN
制御及びユーザ平面の通信ニーズに対して特定の搬送ネ
ットワークを効率的に使用するために必要とされる能力
及びメカニズムを形成する。これらの能力は、例えば、
トラフィックマネージメント(接続受け入れ制御、ユー
ザパラメータ制御等)及び接続制御機能を含む。搬送ネ
ットワーク制御平面とその下の搬送ネットワークとの相
互作用は、搬送ネットワーク特有のシグナリングプロト
コルによって与えられる。UTRAN特有の手順は、プ
リミティブインターフェイスを経て搬送制御平面へアク
セスする。プリミティブ平面は、搬送制御アプリケーシ
ョンと、それに対応するUTRAN制御アプリケーショ
ンとの間に存在する(UTRAN制御アプリケーション
は、Iu を含むシステムインターフェイスの両側に存在
する)。搬送制御は、搬送ネットワーク制御平面の全て
の機能を整合するアプリケーションである。
【0018】搬送サービスは、UTRAN制御により搬
送ネットワーク制御平面から要求される。搬送制御アプ
リケーションは、パラメータを、その下の搬送ネットワ
ークに適したフォーマットに変換する。この変換は、例
えば、UTRANアドレッシングと、搬送ネットワーク
によりサポートされるアドレッシングフォーマットとの
間で必要とされる。又、必要とされる搬送サービス(例
えば、UTRANベアらパラメータ)を特徴付けるパラ
メータは、搬送ネットワーク特有のパラメータに適応さ
せることが必要となる。このインターフェイスに通され
るプリミティブ及びパラメータの説明は、本発明には関
与せず、ここでは説明しない。本発明による結合情報
は、他の必要なパラメータに加えて、2つの平面間で交
換される。結合情報は、特定の搬送ネットワーク制御平
面のインスタンスを、それに対応する無線ネットワーク
制御平面のインスタンスに関連付けさせる。結合情報
は、以下、結合IDと称する。
【0019】図3は、MSC(移動サービス交換センタ
ー)ノードの内部機能と、接続設定中に行われる相互作
用との一例を示す。Iurインターフェイスを経て送られ
るノードシグナリングにおいて、基本的機能及びプリミ
ティブインターフェイスは同じであるが、RANAPは
RNSAPに置き換えられる。MSCノードでは、搬送
制御は、RANAPへのインターフェイスに加えて、多
数の他の内部インターフェイスを有する。全接続確立手
順は、MSCとMSコール制御エンティティとの間のコ
ール制御ネゴシエーションでスタートする。RANAP
サービスを使用することにより、無線リソースがチェッ
クされ、MSCとMSとで合意がなされたときに、RA
NAPは、搬送ネットワーク制御からアクセスリンクを
要求する。この要求は、一般的なベアラパラメータを含
み、それらは、ある別の送信形態には結び付けられな
い。基本的に、無線及びアクセスリンクリソースは、遅
延を最短にするために同時にチェック及び指定すること
ができる。RANAP要求における接続及びトラフィッ
ク管理パラメータに基づいて、TNCは、先ず、アクセ
スリンク形式を決定する。その後に、搬送制御は、内部
ノード制御サービスを利用して、その要求を、選択され
たアクセスリンク形式で満足できるかどうか見出す。こ
れは、図3に示す接続制御及び接続受け入れ制御ブロッ
クを含む。行先へ向かうルートも形成しなければならな
い。RANAP要求が有効である場合には、TNCが、
このリンクをいかに確立するか決定する。別のやり方
は、シグナリング型リンク形式、又は永久的リンク形
式、或いは両方のリンク形式を使用することである。搬
送リンクが確立された後に、TNCは、RANAPに対
する(内部)確認で応答し、そして他のノードに対して
RANAPを経て送信されるべき結合IDも与える。こ
の結合情報により、他のノードがTNCリンクをRAN
AP接続に接続することができる。
【0020】結合IDのフォーマットは、無線ネットワ
ーク制御平面プロトコル及び関連搬送層シグナリングプ
ロトコル(Q.2931、Q.933、Q.AAAL2
等)の両方が、それらの情報エレメント、通常は、ユー
ザ対ユーザ情報エレメントにおいてそれを透過的に搬送
できるのが好ましい。例えば、現在、AAL2シグナリ
ングでは、ユーザ発生情報フィールドに対して32ビッ
トが割り当てられるだけである。結合IDは、少なくと
も、隣接ノード間で独特であるのが好ましい。例えば、
結合IDの個別性は、ノード識別子「ノードID」によ
って確保することができる。これは、UMTSシステム
の各ノードに対して独特の識別子である。ナンバリング
システムは、オペレータ特有のものであり、例えば、シ
グナリングポイントコード、ATM又はAAL2エンド
システムアドレスをベースとすることができる。
【0021】独特の部分に加えて、結合IDは、各ノー
ドのリソースマネージャーにより割り当てられそして管
理される連続番号を含んでもよい。これら番号の幾つか
は、ある特殊な目的で永久的に割り当てることができる
が、これは、全く実施特有の問題である。図4は、結合
ID構造の一例を示す。全長は、32ビットであり、ノ
ードID及び連続IDの両方が16ビットの番号スペー
スを有し、2つのノード間の各接続岐路に対して655
35個の異なる結合IDを許す。本発明により無線ネッ
トワーク層と搬送層シグナリングとを結合する4つの異
なる筋書きを、図5ないし8を参照して以下に説明す
る。図示された特定のメッセージは、本発明を例示する
ものに過ぎず、ネットワーク及び搬送シグナリング手順
において同様のメッセージを見ることができる。
【0022】図5は、発信側ノードAが搬送リソースを
割り当てるケースを示す。結合IDは、ノードAのリソ
ースマネージャーから要求され、そしてその値は、ノー
ドBに送られるBearer_Requestメッセー
ジに挿入される。インターフェイスの要求に基づき、層
3Proceeding(進行)メッセージがノードB
から返送される。このメッセージは、ノードBが搬送特
徴を変更しようとするか、又はある搬送アドレッシング
情報をノードBに与える場合に有用である。層3進行メ
ッセージが使用されない場合には、同じ結合IDを含む
搬送Setup(設定)を、ベアラ要求メッセージの直
後に送信することができる。インターフェイスに対して
進行メッセージが指定された場合には、その進行メッセ
ージが到着するまで搬送Setupメッセージは送信さ
れない。というのは、後者は、搬送選択手順に必要なあ
る情報を含むからである。この種の搬送ネゴシエーショ
ン手順は、例えば、Iuインターフェイスに対してプラ
ンニングされている。搬送リソースを変更しなければな
らない場合でも、結合IDは、依然として同じでよい。
結合IDの内部参照のみを新たなリソースに対して更新
すればよい。基本的に、新たなリソースは、最初に割り
当てられたリソースより低くなければならない。これ
は、ノードBが、搬送要求を、ノードAが与えるものか
ら低下するだけでよいことを意味する。無線ネットワー
ク層及び搬送層のシグナリングは互いに結び付けられ
ず、並列処理できることに注意されたい。ノードBは、
無線及び搬送の両リソースの確立が完了する前にBea
rer_Request_Completeメッセージ
を確認として送信しない。無線シグナリングはここには
示さない。搬送層のConnect(接続)メッセージ
と無線ネットワーク層のBearer_Request
_Completeメッセージは同期されないので、ノ
ードAは、両メッセージが到着するのを待機してから、
その後の手順で進行するようにしなければならない。
【0023】図6は、発信側ノードAが、図5を参照し
て上述したように搬送リソース及び結合IDを割り当て
るところの別の解決策を示す。しかしながら、図6で
は、ノードAは、ネットワーク層Bearer_Req
uestメッセージを結合IDと共にノードBに送信す
るだけである。その応答として、搬送層のSetupメ
ッセージが同じ結合ID及び層3進行メッセージと共に
ノードBによりノードAへ送信される。ノードAは、搬
送層Connectメッセージでそれに応答する。最終
的に、ノードBは、無線ネットワーク層のBearer
_Request_Completeメッセージでこれ
に応答する。この解決策は、並列オペレーションが良好
でないことが分かるが、入力−出力メッセージシーケン
スが重要と考えられる場合に有用である。
【0024】図7に示す第3の例では、搬送リソースが
着信側ノードBにより割り当てられる。この場合には、
ノードAは、結合IDを割り当てないし、送信層Set
upメッセージも送信せず、従って、特殊な値「No_
Binding_ID_Value」をネットワーク層
Bearer_Requestメッセージの結合IDフ
ィールドに使用することができるか、又は結合IDパラ
メータが全てのメッセージに含まれてもよい。ノードB
は、Bearer_Requestメッセージに応答し
て、要求された搬送リソースを割り当て、そして結合I
Dを、この例ではBearer_Request_Pr
oceedingメッセージである無線ネットワーク層
確認メッセージにおいて返送する。同時に、同じ結合I
Dを含む搬送層SetupメッセージがノードBからノ
ードAに送信される。ノードAは、搬送層Connec
tメッセージでこれを確認する。最終的に、無線及び搬
送リソースが完了したときに、無線ネットワーク層のB
earer_Request_Completeメッセ
ージが、ノードBからノードAへ送信される。この解決
策は、並列処理の利益に加えて、システムにおける独特
の結合ID値の管理を容易にする。
【0025】最後の筋書きが図8に示されている。この
場合、ノードAは、結合IDを割り当てず、図7の場合
のように、ネットワーク層のBeater_Reque
stメッセージのみを送信する。この場合も、ノードB
は、Bearer_Requestメッセージに応答し
て、要求された送信リソースを割り当て、そして結合I
Dを無線ネットワーク層のBearer_Reques
t_Proceedingメッセージにおいて返送す
る。しかしながら、ノードBは、搬送層Setupメッ
セージを送信しない。むしろ、ノードAが、無線ネット
ワーク層のBearer_Request_Proce
edingメッセージに応答して、搬送層Setupメ
ッセージを同じ結合IDと共に送信する。ノードBは、
搬送層Connectメッセージでそれを確認する。最
終的に、無線ネットワーク層のBearer_Requ
est_CompleteメッセージがノードBからノ
ードAへ送信される。この手順は、無線ネットワーク層
及び搬送メッセージの並列処理が可能でないか、又は無
線ネットワーク層及び搬送メッセージの適切なメッセー
ジ同期が重要であると思われる場合に有用である。又、
着信ノードBにおいて結合IDを割り当てることの利益
が得られる。
【0026】ノードA又はノードBが永久的な搬送リソ
ースを割り当てる場合、その手順は上述したものと全く
同じであるが、搬送層Setup−Connectシー
ケンスが省略される。結合IDは、実際の物理的搬送リ
ソースに対する間接的な干渉を両端に通知する。結合I
Dパラメータは、上述した全ての筋書きを許すために、
全ての当該無線ネットワーク層メッセージにおいて条件
付となる。システムの各インターフェイスにおいて、1
つ以上の以前の手順を適用することができ、そして選択
された手順は、どのネットワーク層メッセージにおいて
結合ID情報エレメントが必要とされるかを定義する。
以上、本発明の原理を示すために好ましい実施形態につ
いて上述した。本発明は、請求の範囲内でその細部を種
々変更し得る。 [図面の簡単な説明]
【図1】簡単なUMTSアーキテクチャーを示す面であ
る。
【図2】ATMをベースとする搬送ネットワークの場合
のUTRAN参照モデルを示す図である。
【図3】MSC(移動サービス交換センター)ノードに
おける内部機能の一例を示す図である。
【図4】結合ID構造の一例を示す図である。
【図5】本発明によるシグナリング手順を示す図であ
る。
【図6】本発明によるシグナリング手順を示す図であ
る。
【図7】本発明によるシグナリング手順を示す図であ
る。
【図8】本発明によるシグナリング手順を示す図であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 ピルコーラ ユーハ フィンランド エフイーエン−00520 ヘルシンキ パッカメスタリンカテュ 3 デー 137 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/08 H04L 12/28 300 H04L 12/56

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線ネットワーク特有のシグナリングを
    搬送するための無線ネットワーク層と、テレコミュニケ
    ーションシステムのネットワークノード間で送信システ
    ムを経てユーザ接続を確立するための搬送層とを備えた
    ワイヤレステレコミュニケーションシステムにおける接
    続確立方法であって、上記無線ネットワーク層により、
    上記搬送層に、2つのノード間にユーザ接続を確立する
    ように要求し、搬送層のシグナリング手順を実行して、
    搬送層接続を確立し、そしてネットワーク層のシグナリ
    ング手順を実行して、無線ネットワーク層接続を確立す
    る段階を含む方法において、 上記無線ネットワーク層により要求されたユーザ接続の
    ための結合情報を供給し、 上記搬送層のシグナリング手順にこの結合情報を使用
    し、 上記無線ネットワーク層のシグナリング手順にこの結合
    情報を使用し、そして 上記ノードにこの結合情報を使用して、上記搬送層のシ
    グナリング手順及び接続を、各々のネットワーク層のシ
    グナリング手順及び接続に関連付けする、 という段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 上記搬送層により上記結合情報を供給
    し、そして 上記結合情報を無線ネットワーク層に通知する、 という段階を含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記搬送層は、シグナリングによって確
    立されるべき各接続に結合情報を動的に割り当てる段階
    を含む請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記搬送層のシグナリング手順が完了し
    そして無線リソース及び搬送リソースが確立された後に
    のみ要求完了メッセージにより無線ネットワーク層のシ
    グナリング手順を終了する段階を含む請求項1、2又は
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 2つのノードの一方のみに結合情報を割
    り当て、そして その割り当てられた結合情報を、少なくとも1つの無線
    ネットワーク層メッセージ及び/又は搬送層メッセージ
    において2つのノードの他方に送信する、 という段階を含む請求項1、2、3又は4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 2つのノードの着信側ノードに結合情報
    を割り当てる段階を含む請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記割り当てられた結合情報は、少なく
    とも2つの関連付けられたノード間で独特である請求項
    1ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記結合情報は、ノード認識を含む請求
    項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 2つのノード間に永久的な搬送層接続の
    プールがあるかどうかを2つのノードの一方においてチ
    ェックし、 上記搬送層シグナリング手順によりシグナリング型接続
    を確立するのではなく、要求されたユーザ接続に上記プ
    ールから1つの永久的な接続を割り当て、 その割り当てられた永久的な接続に関連した結合情報を
    無線ネットワーク層に通知し、 上記無線ネットワーク層から上記結合情報を2つのノー
    ドの他方において受け取り、上記結合情報は、上記無線
    ネットワークレベルシグナリングにおいて上記ノードか
    ら上記他方のノードへ搬送され、 2つのノードの上記他方において、要求されたユーザ接
    続に対して、上記結合情報に関連付けされた永久的接続
    を割り当て、そして 2つのノードに結合情報を使用して、永久的な搬送層接
    続を各々のネットワーク層シグナリング手順及び接続に
    関連付ける、 という段階を含む請求項1ないし8のいずれかに記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 無線ネットワーク特有のシグナリング
    を搬送するための無線ネットワーク層と、テレコミュニ
    ケーションシステムのネットワークノード(A,B)間で送
    信システムを経てユーザ接続を確立するための搬送層と
    を備え、無線ネットワーク層のシグナリング手順が搬送
    層のシグナリング手順から実質的に分離されているワイ
    ヤレステレコミュニケーションシステムにおいて、2つ
    のノード(A,B)の一方は、無線ネットワーク層により要
    求されるユーザ接続に対して結合情報を供給するように
    構成され、そして無線ネットワーク層及び搬送層の両方
    は、接続確立に関連したシグナリングに結合情報を使用
    して、ネットワークノード(A,B)が、ユーザ接続の端部
    において、搬送層シグナリング及び接続を各々のネット
    ワーク層シグナリング及び接続に関連付けできるように
    構成されたことを特徴とするワイヤレステレコミュニケ
    ーションシステム。
  11. 【請求項11】 上記一方のノード(A,B)は、各ユーザ
    接続に対して結合情報を動的に割り当てるように構成さ
    れる請求項10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 上記一方のノード(A,B)は、その割り
    当てられた結合情報を、少なくとも1つの無線ネットワ
    ーク層メッセージ及び/又は搬送層メッセージにおいて
    2つのノード(A,B)の他方に送信するように構成される
    請求項10又は11に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 上記一方のノードは、2つのノード
    (A,B)の着信側ノードである請求項12に記載のシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 あるネットワークノード(A,B)間に永
    久的な搬送層接続を備え、各永久的接続は、予め割り当
    てられた結合情報に固定に関連付けされ、各ノード(A,
    B)は、各予め割り当てられた結合情報を各永久的な接続
    に結び付ける参照情報を記憶するように構成され、そし
    て上記ノードは、次の基準、即ち使用できるときに常
    時、所定の基準に基づき好ましいとき、又はシグナリン
    グ型接続が使用できないとき、の1つ以上に基づいて永
    久的接続を使用するように構成される請求項10、11
    又は12に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 上記搬送層は、ATM(非同期転送モ
    ード)、IP(インターネットプロトコル)、フレーム
    中継、又はTDM(時分割多重化)をベースとするもの
    である請求項10ないし14のいずれかに記載のシステ
    ム。
  16. 【請求項16】 上記結合情報は、少なくとも2つの隣
    接ノード(A,B)間で独特である請求項10ないし15の
    いずれかに記載のシステム。
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