JP3378848B2 - 発行・引用サービスを提供するメッセージ・ブローカ及び発行・引用環境においてメッセージを処理する方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は発行・引用サービス
を提供するメッセージ・ブローカ及び発行・引用環境に
おいてメッセージ・コンテントを処理する方法に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】発行・引用は、受けたい情報のトピック
を選択した情報ユーザ（引用側）の団体に、情報提供側
（発行側）がネットワークを通して情報を電子的に送る
という既知の情報配布機構である。一般に、発行側は単
一のメッセージをブローカに対して発行する。そこで、
ブローカは、そのメッセージのコピー、すなわち、派生
物をどこに送るべきかをそれの登録済み引用記録から決
定する。

【０００３】既知の発行・引用機構は配布リストに依存
している。一般に、配布リストは、高度に構造化された
小型のトランザクション・メッセージに関して必要な経
路指定を得るために非常に単純なロジックを実行する。
会社名又はより特定的なサブジェクトのような特定のサ
ブジェクト分類又はキーワードを、メッセージ・ヘッダ
内に又はその構造化されたメッセージの特定のコンテン
ト・フィールド内に含むすべてのメッセージを受け取る
ように、引用側のアプリケーションを登録することが可
能である。メッセージ・ディクショナリはメッセージの
構造に関する情報を保持し、メッセージ・ブローカを通
過するであろうすべてのメッセージの構造に関する定義
をそのメッセージ・ブローカに提供し、従って、検査の
ためにメッセージ・コンテントからフィールドをアンパ
ックすることを可能にする。メッセージ・ブローカは、
サブジェクト分類又はキーワードを検索するためにメッ
セージ・ヘッダ又はそのコンテントにおけるフィールド
を照会し、しかも、これは引用側アプリケーションの情
報要件のリスト及びメッセージを経路指定するための他
の任意の記憶されたルールと比較され、そのメッセージ
が送られるべきアプリケーションを決定する。

【０００４】登録されたアプリケーションの必要なメッ
セージ・フォーマットを知ることはメッセージ・フォー
マットの変換も可能にする（例えば、着信メッセージの
コンテントはＣＯＢＯＬにおけるものであってもよく、
一方、引用側はこのコンテントが電子メール・メモにお
けるテキストに変換されることを必要とするものであっ
てもよい）。この機能を提供する装置及び方法の例が米
国特許第５,１８７,７８７号に開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】これらの既知の発行・
引用機構は高度に構造化されたメッセージしか操作する
ことができない。それは、その単純なロジックが特定の
メッセージ・フィールドのみのコンテントと配布リスト
におけるエントリとの比較を伴うだけのものであるため
である。更に、既知の発行・引用機構は、一般に、経路
決定及びフォーマット変換のための単純なロジックしか
使用しておらず、しかも、テキスト・ベースではないメ
ッセージ・コンテントの更に複雑な処理にまで発行・引
用環境を拡張していない。最近の通信は、益々、インタ
ーネットを介してグラフィックス及びビデオを送るとい
うような非テキスト・ベースのメッセージを含むので、
従来技術のシステムにおけるこれらの制限は大きな問題
である。

【０００６】更に、発行・引用機構がインプリメントさ
れている代表的なネットワーク環境は、高パフォーマン
ス・ワークステーションを引用側コンピュータ・システ
ムとして含み、それらの引用側コンピュータ・システム
の各々が接続されているサーバ・コンピュータ上でブロ
ーカが走る。従って、それらの引用側コンピュータ・シ
ステムは、一般に、それらのシステム機能に関して同種
のものである。各ワークステーションにおけるユーザの
個々の情報要件は、一般に、広範囲に整合している。そ
れは、ブローカのサーバ・システム及び引用側システム
が一般に単一の組織内にインプリメントされ、その組織
における引用側へのデータの配布を管理させるためであ
る。最近の通信及び処理ネットワークは、種々のシステ
ムが全く異なる機能を有するという異種のネットワーク
を構成することが一般的である。既知の発行・引用サー
ビスはこれらの相違点を考慮していない。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の局面で
は、発行・引用サービスをサポートするメッセージ・ブ
ローカ・ソフトウエア・コンポーネントが提供される。
そのサービスでは、ブローカは、引用側システムからそ
れらの機能に関する情報を受け取り及び記憶するように
適応し、しかも、ブローカは発行側アプリケーション・
プログラムからのメッセージの受け取りに応答して、引
用側システムの機能に適合するようにそのメッセージの
コンテントを修正し、しかる後、その修正されたメッセ
ージ・コンテントを含む派生メッセージを引用側システ
ムにおける引用側アプリケーション・プログラムに送
る。

【０００８】この関連における引用側「システム」は、
コンピュータ・システム、パーソナル・ディジタル・ア
シスタント（ＰＤＡ）、装置（自動車におけるような）
に組み込まれたデバイス・コントローラ、モバイル電話
又はメッセージ・サービス・センタ、又はテレビジョン
・セットに接続された「セット・トップ・ボックス」の
ような任意のネットワーク接続されたデータ処理又はデ
ータ・プレゼンテーション装置又はデバイスであっても
よい。

【０００９】引用側システムの機能は、望ましくは、そ
の引用側システムにおけるメッセージ・コンテントのプ
レゼンテーションに関する特性又はその引用側システム
におけるメッセージ・コンテントの処理又は記憶に関す
る特性である。メッセージ・コンテントを処理及び記憶
するための引用側システムの機能の例はプロセッサの速
度及び使用可能な記憶装置空間を含む。プレゼンテーシ
ョンに関する機能の例は次のものを含む。 ・ 引用側自動車におけるような）システムにおけるデ
ィスプレイ装置の解像度又はピクセル深度、グラフィッ
クス・モード（ディスプレイのタイプ）、サポートされ
る圧縮方式、望ましいイメージ・フォーマット、及び他
のイメージ・モデル・パラメータのようなグラフィック
ス機能； ・ 最大ドキュメント・バッファ・サイズのようなテキ
スト・ドキュメントに関するシステム制限事項； ・ 引用側システムが音声再生をサポートするかどうか
及び、それが肯定された場合、それはどのフォーマット
であるかということを含むオーディオ機能； ・ 引用側システムがビデオ再生をサポートするかどう
か及び、それが肯定された場合、それはどのフォーマッ
トであるかということを含むビデオ機能； ・ ビジネス情報に対する要件（すなわち、上記のテキ
スト・ドキュメントに関連する更に一般的なシステム制
限事項とは異なるコンテント特有の要件）を有する特
性、なお、これらの要件はデータ・タイプの変換（モバ
イル電話のためのテキスト・ツー・音声のような）であ
ってもよい； ・ そのシステムにおいて使用可能なアプリケーション
・プログラム。

【００１０】これらのシステムの特性又は機能をブロー
カに公開するということは、ブローカがそれらの機能に
適合するようにメッセージ・コンテントを修正すること
を可能にする。例えば、自動車におけるコンピュータ・
システムは受信されたメッセージのテキストを音声に変
換する必要があってもよいし、ビデオ・ファイルを再生
することができなくてもよいし、ディスプレイ・スクリ
ーンが低解像度であってもよい。別の例として、ブロー
カにおけるアルゴリズムは要約を選択してもよく、或い
はＰＤＡバッファ制限を越える特大のドキュメントの要
約を生成してもよい。

【００１１】上記引用側システムの機能に適合させるよ
うにメッセージ・コンテントを処理することに加えて、
ブローカは、一般には、任意の必要なテキスト・フォー
マット変換（ＡＳＣＩＩ−ｔｏ−ＥＢＣＤＩＣのよう
な）及び必要なトピックスのユーザ選択による情報のフ
ィルタリングも行うであろう。これらのオペレーション
はその分野ではよく知られている。

【００１２】本発明は、発行・引用情報配布機構がマル
チメディア・コンテントを含む任意のタイプのメッセー
ジ・コンテントを処理するように拡張されることを可能
にし、一方、個々の引用側システムが全く異なる機能を
持ち得る異種のネットワークにおいてこの拡張された発
行・引用機能をインプリメントすることを可能にする。
本発明は、引用側システムの機能を考慮することがで
き、個々の引用側システムのプレゼンテーション機能又
は他の機能に適合させるように引用側システムに送るメ
ッセージ・コンテントを改変することができるブローカ
を提供する。これは、望ましいプレゼンテーション機構
及びフォーマットに対するテキスト及び非英数字メッセ
ージ・コンテントの両方を修正することを伴い得る。

【００１３】ブローカは、処理を遂行するように引用側
システムに頼む代わりに引用側システムの機能に適合さ
せるようにメッセージ・コンテントを処理するという大
きな利点がある。引用側システムが非常に制限されたメ
モリ及び処理パワーを持ったシステムを含むという普及
型のコンピューティング環境では、引用側システムにお
いてメッセージ・コンテントの必要な修正を行うことは
不可能であるかもしれない。第２に、通信リンク・パフ
ォーマンスに関する引用側システムの経験は、その引用
側にとって有用であるコンテントよりも多くのコンテン
トを含む過度なサイズのメッセージの伝送を回避するこ
とによって改良されることを可能にする。

【００１４】ブローカにおいて引用側システムの機能を
収集するという望ましい実施方法は、ユーザが引用側シ
ステムにおける引用側として登録されるべきアプリケー
ション・プログラムに対してリクエストを開始すること
に応答して、各引用側システムにおけるメッセージ・サ
ービス・エージェントがそのシステムの機能に関する照
会を開始することを伴う。この照会は、望ましくは、第
１の引用登録リクエストが各引用側システムにおいて開
始される時に作動するだけである。そこで、システム機
能情報はパッケージ化され、情報のサブジェクトに対す
るユーザ指定の要件と共にブローカに送られる。そこ
で、ブローカは引用側サブジェクトの要件と関連してそ
れらの機能情報を記憶する。発行されたメッセージがブ
ローカにおいて受信されたことに応答して、ブローカは
メッセージ・コンテントを識別し、その記憶されたサブ
ジェクトの要件を使用してどの引用側がこのメッセージ
・コンテントを受信するように登録されているかを決定
し、更に、その記憶された機能情報を使用して、メッセ
ージ・コンテントを引用側システムの機能に適合させる
ためにはどの処理が必要とされるかを決定する。

【００１５】引用側システムの機能に適合するための処
理は、関連ある引用側がどれであるかを決定するステッ
プ及び受信されたメッセージのコンテント特性とその関
連ある引用側システムの機能とを比較するステップを遂
行した後に行われるようにしてもよい。別の方法とし
て、或るメッセージ・コンテント特性を有する受信され
たメッセージに対して複数の派生メッセージが生成さ
れ、しかる後、その派生メッセージのうちのどれが各関
連ある引用側システムに送られなければならないかに関
するチェックが行われてもよい。

【００１６】メッセージ・コンテントの識別は、望まし
くは、そのメッセージ・コンテントにおける特定の非英
数字データ・タイプを識別するための分析を含み、そこ
で、この情報はブローカによる必要な処理を決定するた
めに引用側の機能情報と共に使用される。ユーザ特有の
要件は、そのブローカによって又はそのブローカと関連
した選択可能な処理モジュールによって遂行されべき特
定の処理オペレーションの識別を含んでもよい。メッセ
ージ・コンテントの分析及び必要な処理を識別する要件
のユーザ仕様が、インターナショナル・ビジネス・マシ
ーンズ社に譲渡された未決の英国特許出願第９９０６２
３１．７号に開示されている。これらの特徴に関して、
更に詳細に後述することにする。

【００１７】本発明の第２の局面では、引用側のアプリ
ケーション・プログラムにメッセージを送る前に発行側
アプリケーション・プログラムから受信されたメッセー
ジのコンテントを修正するために、ネットワーク内のブ
ローカ・サービスを提供するように適応するメッセージ
・ブローカにおいて実施される方法が提供される。その
方法は、コンテント特性を識別するために、受信された
メッセージのコンテントを分析すること、関連ある引用
側を識別するために、識別されたコンテント特性と引用
側の要件に関する記憶された情報とを比較すること、引
用側システムの機能に適合するようにメッセージ・コン
テントを修正するための処理要件を決定するために、識
別されたコンテント特性と引用側システムの機能に関す
る記憶された情報とを比較すること、及び引用側システ
ムの機能に適合するメッセージ・コンテントを含む派生
メッセージを引用側システムに送ることを含む。派生メ
ッセージを生成するための処理は、個々のシステムの機
能をチェックする前に遂行されてもよく（即ち、修正さ
れたメッセージ・コンテントのバージョンのセットを生
成し、その後にのみ、これらのメッセージのうちのどれ
が引用側に送られるべきかを決定する）、或いは、その
後に遂行されてもよい（即ち、機能情報を使用して、適
合する派生メッセージを生成する）。

【００１８】第３の局面では、データ通信ネットワーク
の引用側システムにメッセージ・サービス・エージェン
ト・ソフトウエア・コンポーネントが提供される。な
お、そのネットワークは、サーバ・コンピュータ上のブ
ローカにメッセージを送る第１の複数のコンピュータ上
に設けられた発行側アプリケーション・プログラムを含
み、そのブローカは、その後、引用側システムにメッセ
ージを送る。上記メッセージ・サービス・エージェント
は、引用側システムにおいて引用登録リクエストを開始
することに応答して引用側システムの機能を照会し、そ
の照会によって得られたシステム機能情報を引用登録リ
クエスト共にブローカに送るように適応する。

【００１９】

【発明の実施の形態】本発明は異種のデータ処理及び通
信ネットワークにおいて実施可能である。ネットワーク
内の種々のコンピュータにおいて稼働するアプリケーシ
ョン・プログラムは、ＩＢＭ社のＭＱＳｅｒｉｅｓのメ
ッセージ・キューイング・ソフトウエア製品のようなメ
ッセージング製品を使用してコミュニケートすること、
従って相互協調処理することを可能にされる。メッセー
ジ・キューイング及び商業的に入手可能なメッセージ・
キューイング製品が、１９９４年 McGraw-Hill 社発行
の B.Blakeley, H.Harris 及び R.Lewis 著の「ＭＱＩ
を使用するメッセージング及びキューイング "Messagin
g and Queuing Using the MQI"」と題した文献、及びＩ
ＢＭ社から入手可能な次のような文献、即ち、「メッセ
ージング及びキューイング入門 "An Introduction to M
essaging and Queuing"」（ＩＢＭ文書番号 GC33-0805-
00）及び「ＭＱＳｅｒｉｅｓ メッセージ・キュー・イ
ンターフェース技術解説書 "MQSeries - Message Queue
Interface Technical Reference」（ＩＢＭ文書番号 S
C33-0850-01）に開示されている。メッセージ・キュー
イングを使用してコンピュータがコミュニケートするネ
ットワークは、インターネット、イントラネット、或い
は任意のコンピュータ・ネットワークであってもよい。
なお、ＩＢＭ及びＭＱＳｅｒｉｅｓはＩＢＭ社の商標で
ある。

【００２０】ＩＢＭ社のＭＱＳｅｒｉｅｓメッセージン
グ・ソフトウエア製品は、システム障害又は通信障害の
場合でさえも、保証された一度の、しかも、一度限りの
メッセージ配布を行うメッセージング・プロトコルに従
って論理的作業単位内でメッセージを同期化するトラン
ザクション・メッセージング・サポートを提供する。Ｍ
ＱＳｅｒｉｅｓ製品は、メッセージが受信側のシステム
によって安全に記憶されたことを確認されるまでそのメ
ッセージを送信側のシステムから最終的に削除しないこ
とによって、及び複雑な回復機構の使用によって、保証
された配布を提供する。記憶の成功を確認した時のメッ
セージ転送をコミットする前では、送信側のシステムに
おける記憶装置からのメッセージの削除及び受信側のシ
ステムおける記憶装置へのメッセージの挿入の両方とも
「不確実な状態」のままであり、失敗の場合には原子的
に取り消し可能である。このメッセージ伝送プロトコル
並びに関連のトランザクション・コンセプト及び回復機
構が、国際特許出願ＷＯ９５／１０８０５号及び米国特
許第５,４６５,３２８号に開示されている。

【００２１】ＭＱＳｅｒｉｅｓ製品により提供されるメ
ッセージ・キューイング・プログラム間コミュニケーシ
ョン・サポートは、各アプリケーション・プログラムが
他の任意のターゲット・アプリケーション・プログラム
の入力キューにメッセージを送ることを可能にし、各タ
ーゲット・アプリケーション・プログラムは、これらの
メッセージを、処理のためにそれの入力キューから非同
期的に取り出すことができる。これは、分散型異種コン
ピュータ・ネットワークに拡大し得るアプリケーション
・プログラム相互間の保証されたメッセージ配布を提供
するが、アプリケーション・プログラム間の生じ得る相
互接続のマップにおいてかなりの複雑さが存在し得る。

【００２２】この複雑さは、すべてのシステム相互間の
直接接続を持つ代わりに、他のすべてのシステムが接続
しているコミュニケーション・ハブをそのネットワーク
・アーキテクチャに含むことによって非常に単純化する
ことができる。そこで、インテリジェント・メッセージ
経路指定及びアプリケーションの統合を行うために、メ
ッセージ・ブローカ機能をコミュニケーション・ハブに
設けることが可能である。一般に、メッセージ・ブロー
カ機能は、メッセージ・ヘッダに含まれたメッセージ
「トピック」情報を使用してビジネス・ルール及び種々
のアプリケーション・プログラムの情報要件の知識に従
いメッセージを知的に経路指定する能力、及びターゲッ
ト・アプリケーション又はシステムのメッセージ・フォ
ーマット要件の知識を使用してメッセージ・フォーマッ
トを変換する能力を含む。そのようなブローカ機能はＩ
ＢＭ社のＭＱＳｅｒｉｅｓ Ｉｎｔｅｇｒａｔｏｒソフ
トウエア製品によって提供される。なお、そのソフトウ
エア製品は、ＩＢＭ社のＭＱＳｅｒｉｅｓメッセージン
グ製品を使用してアプリケーション・プログラム相互間
で交換されるメッセージに対してサービスを提供する。

【００２３】ユーザに最も近いトップにおいてアプリケ
ーション・プログラムを持ったこれらの種々のコンポー
ネントのハイアラーキ的観点を選択する場合、メッセー
ジ・ブローカ・コンポーネントは、アプリケーション・
プログラムとメッセージ配布ソフトウエアとの間にある
次の層に落ち着く。

【００２４】本発明によれば、メッセージ・ブローカ・
ソフトウエア製品又はソフトウエア・コンポーネント
が、情報配布のための発行・引用機構をサポートするた
めに及びメッセージ・コンテントの更に複雑な処理を含
むべくその機構を拡張するために適応可能である。

【００２５】図１は、発行側アプリケーション・プログ
ラム１０と引用側アプリケーション・プログラム２０と
の間における、本発明によるメッセージ・ブローカ３０
を介したメッセージ・フローの概要を示す。本発明の望
ましい実施例によるメッセージ・ブローカ３０は、コン
ピュータ・システム１００上で走るメッセージ配布ソフ
トウエア製品（メッセージング・マネージャ）９０と相
互協調処理するソフトウエア・コンポーネントとして実
現される。コンピュータ・システム１００には、通信ネ
ットワークを介してすべての発行側アプリケーションが
接続される。しかし、次の段落において説明するよう
に、ブローカ機能は、ネットワークを介して接続された
複数のメッセージ・ブローカ・コンポーネント上に分散
可能である。従って、メッセージ・ブローカ（単一のコ
ンポーネントであろうと、或いは分散したコンポーネン
トであろうと）は発行されたすべてのメッセージを受信
するように接続される。各アプリケーション・プログラ
ムは、ネットワークにまたがる複雑なプログラム間のコ
ミュニケーションを処理するメッセージ配布ソフトウエ
ア製品（メッセージング・マネージャ）９０'と関連づ
けられ、各メッセージ・ブローカはそれのコンピュータ
・システム１００におけるメッセージ配布ソフトウエア
製品９０とも関連づけられる。

【００２６】前述のように及び図２に示されるように、
コミュニケーション・ハブにおける単一のメッセージ・
ブローカの代わりに、そのハブは、相互にコミュニケー
トするブローカ３０の分散型集合体３５より成るもので
もよい。これらのブローカ３０は引用リストを共用し、
冗長なスケーラブル分散ブローカ・インフラストラクチ
ャを提供し得る。そのような分散ブローカ・インフラス
トラクチャによって提供されるメッセージ・ブローカ・
サービスは、分散ブローカ環境における複数のプロセッ
サの１つをそれらの機能的能力に関して選択するための
メッセージ・コンテント特性の識別及びメッセージの処
理が最適化されるようなその識別されたメッセージ特性
を使用することによって機能強化され得るものである。
例えば、データベースへの直接接続を有するシステム上
にメッセージ・ブローカ機能の一部分が設けられる場
合、そのネットワークの領域内で発生されるすべてのＳ
ＱＬ照会をそのシステムに送ることによってＳＱＬ照会
の効率を最適化することが可能である。イメージに対す
る処理機能を特殊化したシステム上にメッセージ・ブロ
ーカ機能の第２部分が設けられる場合、イメージを含む
関連のネットワーク領域におけるすべてのメッセージが
そのシステムに送られてもよい。

【００２７】理解を容易にするために、以下の説明は、
すべての発行されたメッセージが送られる単一のデータ
処理システムに設けられた単一のメッセージ・ブローカ
に言及することにする。

【００２８】図３において、引用側アプリケーションの
ユーザが引用側アプリケーションをブローカと共に登録
するためのリクエストを開始する（ステップ１３０）。
そのリクエストは、ユーザがメッセージを受けたいサブ
ジェクトに関するそのユーザによって入力された情報を
含む。例えば、ユーザは、すべてのコンピュータ会社の
株価に対して "STOCK/COMPUTERS/*" を指定すること、
又はＩＢＭ社に関連するすべてのメッセージに対して "
*/IBM" を指定することができ、或いは特定の引用側か
らのすべてのメッセージを受け取るという要件を指定す
ることができる。登録するというリクエストが引用側シ
ステムにおいて発生され、これが引用側システムにおけ
る図２のメッセージ・サービス・エージェント１２０
（ソフトウエア・コンポーネント）をトリガし、引用側
システムの機能の事前定義されたセットを、システム・
レベルＡＰＩを介して照会する（ステップ１４０）。こ
れは、システム機能情報の包括的な事前定義されたセッ
トの検索を指示する単一のＡＰＩコールであってもよ
い。この場合、照会は、その照会によって得られる機能
情報が常に変化する情報（引用側アプリケーションによ
る使用のために現在利用可能なメモリ・スペースのよう
な）を含まない場合、第１の引用登録リクエストが所与
の引用側システムによって開始される時に作動するだけ
である。

【００２９】別の方法として、メッセージ・サービスが
多数の特定のＡＰＩコールを発生するように適応しても
よい。なお、そのＡＰＩコールは、引用側リクエストの
タイプに従って機能情報を必要とする各エレメントに対
して１つである。照会された機能情報が特定の引用リク
エストに対して特定のものである場合、その情報は、そ
の後の引用リクエストに対して補充されるか又は更新さ
れる必要があってもよい。この実施例の場合、或るタイ
プの引用リクエストに対して照会は全く作動しなくても
よい。

【００３０】そこで、検索された機能情報及び既存の発
生済みリクエストは、ＸＭＬ（拡張可能マークアップ言
語）構造化メッセージとして図２のメッセージ・サービ
ス・エージェント１２０によってパッケージ化され、ブ
ローカに送られる（ステップ１５０）。

【００３１】引用側登録リクエストの受信時に、ブロー
カは、リクエストに含まれたシステム機能情報を、事前
定義されたクラスの機能にマップする（ステップ１６
０）。例えば、引用側システムの最大のイメージ解像機
能は２５６×１２８ピクセルであってもよい。そこで、
ブローカは高解像度、中間解像度、又は低解像度という
クラスの１つにこれをマップする。事前定義されたクラ
スのセットに対する同様のマッピングがピクセル深度、
バッファ・サイズ、及びこの方法で分類可能な他のパラ
メータに対して遂行される。これは、異なる種々の引用
側のために遂行されなければならない種々のタイプの処
理が、異なる各引用側に対する各機能パラメータに関連
して独特の処理オペレーションを制御する（性能と融通
性との間のバランスを与える）必要がないように制限さ
れることを保証する。

【００３２】そこで、ブローカは、リポジトリ（図１、
図２）におけるデータベースのテーブルにそれらの分類
されたシステム機能情報と関連して引用側のサブジェク
ト要件を記憶する（ステップ１７０）。図５はテーブル
構造の例を示す。そのテーブル構造では、第１テーブル
３００が引用側の名前（ユーザ名）と関連して必要なサ
ブジェクト情報３２０を記憶する。第２テーブル３１０
は、引用側名３３０を、引用側アプリケーション・プロ
グラムのネットワーク・アドレス３４０，引用側システ
ム機能情報３５０，及びユーザによって指定された又は
アプリケーション・プログラムによって要求された任意
の処理要件に関する情報３６０と共に記憶する。

【００３３】図１及び図４を参照すると、メッセージが
メッセージ・ブローカによって受信される時、そのブロ
ーカにおけるメッセージ分析コンポーネント６０は、ま
ず、その分野では知られているようにトピック識別子又
はサブジェクト識別子、或いはセンダの識別子に関して
メッセージ・ヘッダを検査する（ステップ１８０）。メ
ッセージ発行側アプリケーションは、例えば、メッセー
ジのサブジェクトがＩＢＭ社又はゼネラル・モーターズ
社に対する株価であることを表すためにメッセージ・ヘ
ッダの関連フィールドに "STOCK/COMPUTERS/IBM" 又は
"STOCK/AUTOS/GM" を入れることによってメッセージ・
トピック又はサブジェクトを識別してもよい。メッセー
ジ・ブローカはルール・エンジン（ｒｕｌｅｓ ｅｎｇ
ｉｎｅ）４０を含み、そのルール・エンジンは、どの引
用側がこのメッセージを受け取ることを望んでいるかを
識別するために、発行されたメッセージのメッセージ・
ヘッダから検索された任意のトピック識別子及びセンダ
識別子と引用側の情報要件のリストとを比較する（ステ
ップ２１０）。

【００３４】更に、本発明の望ましい実施例によれば、
トピック識別子は、非英数字のメッセージ・コンテント
が存在することを意味するものとして知られているトピ
ック識別子のリストとも比較される（ステップ２１
０）。一実施例では、メッセージ発行側アプリケーショ
ンは、非英数字のコンテントを含むメッセージを発行側
が発行しようとする時に使用されるべきトピック識別子
コードのリストを含む情報を（登録プロセスの一部とし
て）ブローカに供給する。（別の方法として、登録プロ
セスは、単にテキスト・ベースのコンテントを含むメッ
セージ・トピックを発行側が指定することを伴い、何ら
かの非テキスト・コンテントが存在するかどうかを決定
するためにはそのようなメッセージのコンテントの更な
る分析の必要がないことを表す）。

【００３５】メッセージ・トピック識別子を検索及び解
釈しようとする試みがメッセージ処理方法の最終的な決
定を可能にするものではない場合、メッセージ・ブロー
カの分析コンポーネント６０は、特定のコンテント・タ
イプを表すバイト・シーケンスを求めてメッセージ・コ
ンテントをスキャンする（ステップ１９０）。分析コン
ポーネント６０はメッセージ・コンテントからのシーケ
ンスと或るコンテント・タイプ特有の構造を表すバイト
・シーケンスのディクショナリとを比較する（ステップ
２００）。例えば、ＧＩＦ、ＴＩＦＦ、及びＪＰＥＧイ
メージは、それぞれ、特徴あるバイト構造を有する。そ
のメッセージ・コンテント・スキャン・ステップはオー
ディオ・コンテント及びイメージを識別し、イメージ・
フォーマットを解析する。メッセージは、インターネッ
ト・ウェブ・ブラウザによる表示のためにデータのフォ
ーマットを記述するＨＴＭＬ（ハイパテキスト・マーク
アップ言語）又はＸＭＬコードのようなプログラム・コ
ードも含み得る。そのメッセージ・コンテント・スキャ
ン・ステップは、ＸＭＬ又はＨＴＭＬを認識するよう
に、それらのそれぞれのタグ・ディクショナリを参照す
ることによって容易に実施可能である。

【００３６】発行されたメッセージ・コンテントを識別
し（ステップ２００）、関連ある引用側を識別すると
（ステップ２１０）、次に、システム機能情報、他の引
用側特有の情報及びアプリケーション特有の情報が引用
側情報テーブルから検索される。そこで、ルール・エン
ジン４０が、その識別されたメッセージ・コンテント
と、記憶された引用側アプリケーション要件及び識別さ
れた関連ある引用側システムの機能、並びにユーザがリ
クエストした特定の処理に関する任意の記憶された情報
とを比較する（ステップ２２０，２３０）。例えば、着
信メッセージは、特定の引用側システムの「中間的」解
像度を超える１２８０×１０２４のような特定の解像度
（ルール・エンジンによって決まる）を有するイメージ
・ファイルを含み得る。従って、ルール・エンジンは、
イメージを「中間的」解像度（６４０×５１２）に変換
するための要件を識別する。処理のための同様の要件が
他の機能パラメータに関しても識別される。

【００３７】今や、ブローカは、その処理に関する処理
タスク定義を生成するに十分な情報を有する（ステップ
２４０）。なお、その処理タスク定義は、引用側アプリ
ケーションに送られるべき派生メッセージ・コンテント
であって次のような要件に適合するコンテントを生成す
るために遂行されなければならない。 ・ ユーザのサブジェクト事項要件に適合する； ・ 引用側システムのシステム機能に適合する；及び ・ 引用側アプリケーションのフォーマット要件に適合
する。

【００３８】そこで、処理タスク定義は、特定の処理モ
ジュール７０のオペレーションを選択及び制御するため
に使用され（ステップ２５０，２６０）、或いは必要な
処理を遂行するためにブローカの複数の処理モジュール
のオペレーションを選択及び制御するために使用される
（ステップ２７０）。マルチメディア処理モジュールを
含むメッセージ・ハンドラ・モジュール７０の集合体は
オブジェクト・ライブラリ８０においてオブジェクトと
して保持され、特定の処理モジュール７０が受信メッセ
ージに関してそれの処理オペレーションを遂行するため
の要件をブローカが決定したことに応答してインスタン
ス化可能である。メッセージ・ブローカ３０は、メッセ
ージ・ハンドラ・モジュール７０の選択に応答して（ス
テップ２５０）、そのモジュールが既に作動しているか
どうか（即ち、前のメッセージの受信時にインスタンス
化されたかどうか）をチェックし、それが肯定される場
合、そのハンドら・モジュールによる処理のために入力
バッファにおいてそのメッセージをキューさせる。必要
なハンドラ・モジュールが作動していない場合、それは
インスタンス化され、メッセージは処理のためにそのハ
ンドラ・モジュールの入力バッファに送られる。

【００３９】本発明の一実施例では、メッセージ・コン
テントを含み且つそのコンテントに関する何らかの処理
が必要とされるすべてのメッセージが単一のイメージ・
プロセッサ・モジュールに送られる（ステップ２６
０）。同様に、処理を必要とするオーディオ・データを
含むすべてのメッセージが単一のオーディオ処理モジュ
ールに送られ、他の識別可能なデータ・タイプを含むメ
ッセージがそのタイプに対するそれぞれの処理モジュー
ルに送られる。これは、メッセージが数多くのコンテン
ト・タイプを含む場合に各ステップが異なるメッセージ
・ハンドラによって遂行されるという一連の処理ステッ
プを通して単一のメッセージを送ることを伴い得るもの
である。実行可能なコードを含むメッセージが、望まし
くないプログラム・コードから引用側を保護するため
に、発行を許可する前に認証（例えば、ディジタル・シ
グニチャ検査又はウィルス・チェック）を行う処理・モ
ジュールに送られてもよい。

【００４０】選択されたメッセージ・ハンドラ・モジュ
ールによって遂行される処理は個々の引用側アプリケー
ションの指定された要件、受信されたメッセージ・コン
テントの特定の特性、及び引用側システムの機能によっ
て決定される。前述のＸＭＬメッセージ・コンテントの
例を使用すると、ＸＭＬコンテントの検査は特定のマル
チメディア・コンテントの存在を表すであろうし、それ
を処理すべき方法の決定に関連するコンテントの特性を
示すであろう。或る状況では、ＸＭＬフォーマットは、
識別されたコンテントを適切に処理するために必要とさ
れる１つ又は複数のコード・モジュールを供給するため
にも使用可能である。

【００４１】そこで、その選択されたメッセージ・ハン
ドラ・モジュールは関連のタスク定義に従ってメッセー
ジ・コンテントに関するオペレーションを遂行し（ステ
ップ２７０）、その結果生じた派生メッセージを関連の
引用側に配布するためにメッセージ・ブローカに返送さ
れる（ステップ２８０）。

【００４２】本発明に関する上記の実施方法に伴う潜在
的なパフォーマンス問題が存在する。即ち、上記のよう
に、事前定義されたクラス（高解像度、中間的解像度、
及び低解像度というのような）に機能パラメータを分類
する場合でも、各引用ユーザに対する各発行されたメッ
セージに関して遂行される種々のセットの処理オペレー
ションが依然として潜在的に存在し、これはパフォーマ
ンス・オーバヘッドを有する。本発明の別の方法は、或
るメッセージの複数バージョンのコンテントを発生し
（例えば、メッセージは、最小閾値以上の解像度を有す
るイメージ・ファイルを含み、高解像度のイメージ、中
間的解像度のイメージ、及び低解像度のイメージを発生
し）、その後にのみ、どのバージョンのイメージ又は他
のコンテントがどの引用側に送られるべきであるかを決
定するために個々のシステム機能、並びにアプリケーシ
ョン及びユーザ要件を参照する。これは、特に、複数バ
ージョンのメッセージ・コンテントの発生がシステム機
能及び他の関連情報の検索と平行して行われる場合、大
きなパフォーマンス上の利益をもたらすことが可能であ
る。

【００４３】更に、引用側機能及び要件との比較前に処
理することによってどのメッセージ・コンテント特性が
修正されるべきか、及び個々の引用側機能及び要件に関
してどの特性が修正されるべきかを選択することによっ
て、特定のネットワーク環境に対するパフォーマンスを
最適化することができる。これに関する１つの例は、テ
キスト・ツー・オーディオのコード変換を必要とする少
なくとも１つのアクティブな引用側アプリケーションが
存在する時にフラッグをセットすることであり、そのフ
ラッグがセットされている場合、個々のメッセージのコ
ンテントと個々の引用側要件とを比較する前にオーディ
オ・ファイルを生成するようにそのようなコード変換を
遂行することである。これは、特定の引用側に対する個
別化された処理の一部としてコード変換ステップを複製
する必要をなくすることができる。更に一般的にいえ
ば、特定のシステム機能を持ったアクティブな引用側シ
ステムが存在するかどうかを表すために、及び特定の関
連ある引用側のアクティブな機能に対してメッセージ・
コンテントをチェックする前にアクティブな引用側の引
用側システムの機能に従って種々なバージョンのメッセ
ージ・コンテントを生成するために、ブローカにおいて
フラッグをセットすることができる。

【００４４】本発明の別の実施例に関する上記の例は、
事象のシーケンスに関してかなりの融通性があることを
示す。ブローカのアーキテクチャに関しても同様の融通
性が存在する。それは、コード変換のような特定のオペ
レーションが別個のコード変換サービスによって又はメ
ッセージ・フローにおける種々のポイントにおいて行わ
れ得るためである。

【００４５】次に、本発明による数多くのメッセージ処
理及びブローカ機能の例に関連して、本発明の利点を説
明することにする。

【００４６】第１の例は、制限された記憶機能が引用側
システムにおいて存在し、一方、データベースを作動さ
せるサーバ・システムにはブローカが設置されるという
場合である。引用側アプリケーションのユーザが引用側
システム上にデータベースのレコードを不必要に複製す
ることを必要とすることかく、必要な時にブローカを介
してデータベースをアクセスすることを可能にするポイ
ンタを引用側アプリケーション・プログラムに送ること
が適当であるかもしれない。発行側から到着した発行済
みメッセージに応答してブローカにより引用側に送られ
たメッセージは、ブローカのサーバにおけるデータベー
スを後で照会するためにＳＱＬ表現を含んでもよく、或
いは、インターネット又はイントラネットを介してウェ
ブ・ページをアクセスするためのＵＲＬを含んでもよ
い。インターネット・ウェブ・サーバのためのブローカ
が、それにリクエストを送る広範囲の種々のクライアン
ト・システムを持ち得るということ、従って、引用側シ
ステム機能を考慮するという本発明の能力がインターネ
ット環境に非常に関連あるということに留意すべきであ
る。

【００４７】本発明の第２の使用例は、引用側システム
の使用可能なテキスト・バッファ・サイズに適合するよ
うにテキスト・ドキュメントのサイズを減少させるため
のものである。ＳＧＭＬ及びＸＭＬは、ドキュメントの
セクション（要約、主題、図面、著者等）に関するイン
テリジェント・マークアップを可能にする情報コンテン
トを記述するための例示的言語であり、従って、例え
ば、タグ付きのドキュメントの語彙がわかっている場
合、ドキュメントの要約だけを引用側アプリケーション
に配送するようにリクエストすることが可能である。テ
キスト・ドキュメントを記憶するために１０ｋｂしか使
用可能でない場合、その引用は、大きなドキュメントを
１０ｋｂ以下に縮小させるようにそのドキュメントを処
理することを必要とするかもしれない。要約の選択に対
する別の方法として、ブローカは、抜粋を生成するとい
うような更に複雑なテキスト処理を遂行するアルゴリズ
ムを呼び出してもよい。

【００４８】第３の例として、軌道に乗った衛星によっ
て捕捉された地球の表面のイメージを含むメッセージを
発行するようにセットアップされたコンピュータ・シス
テムを考察することにする。その情報を得る組織は、捕
捉されたイメージに含まれた特定のデータを受信するこ
とに関連した他の組織に引用サービスを提供することに
よって、それらのデータを検索及び処理するコストのう
ちの幾ばくかを埋め合わせることができる。この第１シ
ステムにおける発行側アプリケーション・プログラム
は、生の捕捉されたイメージを含むメッセージを定期的
に生成し、これらのメッセージをメッセージ・ブローカ
に送る。メッセージ・ブローカはそれらのメッセージを
受信時に分析し（ステップ１８０−２００）、それらの
メッセージにおけるイメージの存在を（前述のように、
任意の認識されたメッセージ・トピック識別子と既知の
トピックスとを比較すること及びメッセージ・コンテン
トをスキャンすることの結合によって）識別する。

【００４９】メッセージ・ブローカは引用側要件のレコ
ードをチェックするためにトピック識別子を使用する
（ステップ２１０）。その引用側要件は、このトピック
に関連したメッセージを受け取るための要件をどの引用
側が登録したかを決定すること、それらの引用側によっ
てどのような特定のデータ要件が指定されたかを決定す
ることである。例えば、第１の引用側は、特定の発行側
組織と呼ばれるトピック識別子を含むメッセージをメッ
セージ・ブローカが受信する時、その引用側がメッセー
ジをセットされるための要件と共にメッセージ・ブロー
カによって登録されてもよい。引用側は、その発行側組
織から受信されたすべてのメッセージが、捕捉された生
のイメージから識別し得るクロップの分類を示す派生イ
メージを生成するようにそれらのイメージを処理させな
ければならない、ということを特定していてもよい。更
に、引用側システムの機能は、特定のイメージ処理オペ
レーションに対して要件を課してもよい。１つの例は、
引用側システムのディスプレイのピクセル深度である。
それは、ブローカによって一組のピクセル深度クラスの
１つ（高、中間、又は低）にマップされた２階調、２５
６階調グレイスケール、又は２４ビット・カラーであっ
てもよい。イメージ・コンテントの存在を認識してしま
うと、メッセージ・ブローカは、システム機能情報及び
ユーザ特有の要件をアクセスし、しかる後、受信された
メッセージのイメージ・コンテントを必要な方法で処理
するために遂行されるべきオペレーションを記述したタ
スク定義を生成する。

【００５０】そこで、受信されたメッセージ及び処理タ
スク定義が適当なイメージ処理メッセージ・ハンドラ・
モジュールに送られる（ステップ２６０）。このメッセ
ージ・ハンドラ・モジュールは処理オペレーションの定
義されたシーケンスを遂行し（ステップ２７０）、しか
る後、修正されたイメージ・データを含む派生メッセー
ジをメッセージ・ブローカに送り返す。

【００５１】そこで、メッセージ・ブローカは、この情
報要件を指定した引用側にその派生メッセージを送る
（ステップ２８０）。引用側の情報要件に従って（ルー
ル・エンジン４０の制御のもとに）その最終的な派生メ
ッセージをこのように経路指定することは従来のメッセ
ージ・ブローカによって行われた経路指定と全く同じで
ある。従って、本発明は、引用側に送られたメッセージ
のコンテントがそれらのシステム機能及びユーザ特有の
及びアプリケーション特有の要件に適合するように、引
用側システムの機能に従ってメッセージ・コンテントの
コンテント・タイプ特有の処理を可能にする。本発明に
よる発行・引用ブローカは、単一の特定のメッセージ構
造を包含することに依存することなく、メッセージの適
切な処理を遂行する能力も提供する。これらの利点は、
関連の引用側を識別するためのビジネス・ロジックを使
用する別の通常の発行・引用システムとの関連において
与えられる。

【００５２】本発明の望ましい実施例では、メッセージ
・コンテント・タイプ及びシステム機能は、メッセージ
・ヘッダにおけるトピック識別子に依存することなくメ
ッセージ・ハンドラ・モジュールを選択するために使用
され得るものである。メッセージ・ブローカの分析コン
ポーネント６０はメッセージ・コンテントをスキャンす
る。（これはすべての場合に、或いはどのメッセージ・
ハンドラ・モジュールが選択されるべきかをメッセージ
・ヘッダの照会が決定するために十分ではない場合にの
み行われ得る）。１つの特定の例では、イメージがこの
スキャニング・ステップによりメッセージ・コンテント
において識別される時、イメージは透かし抽出（ｗａｔ
ｅｒｍａｒｋ ｅｘｔｒａｃｔｉｏｎ）プロセスを受
け、それに続いて、どのようなメッセージ・ハンドラ・
モジュールが選択されるべきかを識別するに十分な情報
をこれが含んでいるかどうかを決定するためにその透か
しを分析する。引用側システムの機能及び記憶された引
用側要件と共にこの透かしは、どのような特定の処理オ
ペレーションがイメージに関して遂行されるべきかを決
定する。

【００５３】必要な処理オペレーションを決定するため
に同様の透かし抽出及び分析がメッセージにおけるオー
ディオ・データに対しても実施可能である。１つの例
は、ラジオ局によって放送された題材を表す波形データ
を含むメッセージを受信するようにブローカが接続され
る場合である。ブローカは、そのメッセージがオーディ
オ・コンテントを含むということを認識し、次のような
機能を遂行する特定のメッセージ・ハンドラ・モジュー
ルにメッセージを送る。即ち、その機能は、オーディオ
・データから透かしを検索し、その透かしを著作権所有
者のデータベース及びそれらの題材と比較して関連の所
有者及び題材を識別し、特定の著作権作業が特定の日時
に特定のラジオ・ステーションによって放送されたとい
うことを知らせるメッセージを生成してそれを著作権所
有者に対して発行する。これは、著作権所有者が実施料
の支払いを求めることを可能にするであろう。電子メー
ル・メモのような出力タイプを、その引用ユーザが指定
してもよく、或いは引用側アプリケーションが要求して
もよく、従って、メッセージを必要なタイプに有意味に
変換するために特定の処理が要求されてもよい。

【００５４】本発明の望ましい実施例によるメッセージ
・ブローカはメッセージ・ヘッダにおけるテキスト・ベ
ースの情報の分析及びメッセージのコンテントにおける
テキスト・ベースのデータの分析に依存するロジックを
使用して、ブローカによる着信メッセージの受信に応答
して特定の引用側がメッセージを受け取るべきかどうか
を決定することができる。即ち、本発明を実施する装置
のマルチメディア処理機能に加えて、本発明に従ってブ
ローカにより遂行される処理は、或る会社（COMPANYNAM
E）の株価を、その株価が閾値を超えた時に通知される
という要件のような引用側の情報要件を処理することを
含んでもよい。引用側はメッセージ・ヘッダから識別さ
れるべきトピック識別子として "STOCK/COMPUTERS/COMP
ANYNAME"及びメッセージがその引用側に送られるべきか
どうかを決定するために、受信されたメッセージのコン
テントにおける株価フィールドをスキャンすることを必
要とするフィルタとして "PRICE:>$150" を指定しても
よい。コンテント分析は、所定の条件が真であるかどう
か（例えば、COMPANYNAME 株式の値が＞＄１５０である
かどうか）をテストするために構造化照会言語表記又は
同様なものを使用する照会によって実施可能である。

【００５５】本発明を実施するメッセージ・ブローカの
オペレーションの更なる例では、コンテント照会は、上
述のマルチメディア識別に続くマルチメディア・コンテ
ントの分析を伴うものでもよい。これは、従来技術のシ
ステムにおいて知られている簡単なビジネス・ロジック
よりもずっと進んでいる。例えば、引用側は、起こり得
る商標の侵害を調べる１つの方法として、イメージの右
上に対する赤い円を含むすべてのイメージを受け取る権
利を登録してもよく、或いは所定クラスのイメージを表
す１つの例示的イメージ又は一組のイメージと十分に同
じすべてのイメージを受け取る権利を登録してもよい。

【００５６】そのような例示的イメージに応答して、又
は一致させたいイメージの特徴に関するユーザの記述に
応答してイメージ・マッチングを可能にするテクノロジ
が利用可能である（例えば、米国特許第５,５７９,４７
１号において開示されているＩＢＭ社のイメージ・コン
テントによる照会（Query By Image Content - QBIC）
テクノロジ）。着信イメージは、クラスの代表を含むＱ
ＢＩＣカタログに対する照会として作動するであろう。
その結果は一組の距離測定である。ファジー・マッチン
グ・アルゴリズムは、メッセージ内のイメージが例示的
イメージ又はリクエストされた特徴に如何に近いかを設
定する。従って、伝統的な発行・引用ブローカにおける
引用登録機構は、引用基準（特定の閾値によって定義さ
れた所与の許容範囲内の）に適合したメッセージだけが
引用ユーザに配布されることを可能にするために、マル
チメディア特徴定義及びマルチメディア特徴比較を使用
して機能強化されることが可能である。

【００５７】ＱＢＩＣの例は、メッセージ・コンテント
の特性の識別が或るメッセージ・コンテント・タイプの
存在を認識し（一般的には、所与のバイト・シーケンス
の正確な一致を使用する）、しかる後、認識されたバイ
ト・シーケンスに固有の特性（コンテントが定義された
パラメータ又は例示的イメージに或る許容範囲内で一致
するかどうかというような）を越えるイメージ・コンテ
ント特性を識別するという別々のステップを含むことが
可能である。

【００５８】これらのステップに続いて、どのような処
理を遂行すべきか及びどのようにそれを行うべきかに関
する引用側システムの機能に関して判断が行われる。こ
のステップを実施する方法に関して、本発明の技術的範
囲にはかなりの融通性がある。その判断は、記憶された
比較的融通性のない方法、並びに発行側及び引用側の両
方からの定期的な入力に依存する動的な方法を使用する
ことが可能である。引用側は、或る特定の処理オペレー
ションを引用側として登録する時、それが、派生メッセ
ージを生成するためにメッセージに関して遂行される必
要があるということを指定してもよい。

【００５９】メッセージ・コンテント特性を識別する機
能及び一組のメッセージ・ハンドラ・モジュールのうち
のどれにメッセージを送るべきかを決定し且つそれらの
メッセージ・ハンドラ・モジュールのオペレーションを
制御するためにタスク定義を生成するためのロジック
（及び、望ましくは、１つ又は複数のメッセージ・ハン
ドラ・モジュールの実際の処理機能）が、メッセージ・
ブローカと相互協調処理し且つメッセージ・ブローカの
オペレーションを制御する置換可能なソフトウエア・コ
ンポーネントにおいて実施されてもよい。このように或
る機能を置換可能なコンポーネント（Ｊａｖａ Ｂｅａ
ｎ、又はＡｃｔｉｖｅｘ コンポーネントのような）に
分離することは、メッセージ・ブローカの行為がそのブ
ローカと共に使用される特定のソフトウエア・コンポー
ネントに従って修正されることを可能にする。更に、そ
れは、新たなメッセージ特徴ディクショナリを、それら
が使用可能である時にオブジェクト・ライブラリにロー
ドすること、及び、それによって、メッセージ・ブロー
カが新たなメッセージ・コンテント・タイプを認識する
ことを可能にすることによって、新たな機能がいつも加
えられることを可能にする。

【００６０】本発明の上記実施例に対する多くの修正を
本発明の技術的範囲内で行い得ることは当業者には明ら
かであろう。例えば、引用側システムの機能を照会する
ことは、ブローカが引用側の登録に対するリクエストを
受け取る前ではなく受け取った後にブローカから送られ
たリクエストによってトリガされてもよい。しかし、不
必要な処理でもってブローカを過負荷にすることがない
ことが望ましい。システムの機能を照会することは、特
別の別個のメッセージ・サービス・エージェントに対す
る代替えとしてメッセージング・マネージャ内に実装さ
れたプロセスによって実施されてもよい。更に、上記の
説明は、機能情報に関する多くの種々な例を参照してい
る。本発明の特定の実施方法は単一の機能特性だけを使
用するものであってもよく、他の実施方法が多くの別の
機能を考慮するものであってもよい。

【００６１】１つの実施例では、ブローカは多くのタイ
プの引用側システムに対するシステム機能の記憶情報を
備えており、引用側システムは単に引用リクエスト共に
それのシステム・タイプの識別子を含むだけである。こ
れは、記憶された機能情報のうちのどれが特定の引用側
システムに適用するかということをブローカが識別する
には十分である。

【００６２】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。

【００６３】（１）通信ネットワークにおける発行・引
用配布サービスのためにブローカ・サービスを提供する
ためのメッセージ・ブローカにして、前記ネットワーク
における引用側システムから該引用側システムの機能に
関する情報を受信及び保存するように適応し、前記ネッ
トワークにおける発行側アプリケーション・プログラム
からのメッセージの受信に応答して、前記引用側システ
ムの機能に適合するように前記メッセージのコンテント
を修正し、しかる後、該修正されたメッセージ・コンテ
ントを含む派生メッセージを前記引用側システムにおけ
る引用側アプリケーション・プログラムに送る、メッセ
ージ・ブローカ。 （２）下記のオペレーションを遂行するためのコンポー
ネントを含む、上記（１）に記載のメッセージ・ブロー
カ。メッセージ・コンテントの特性を識別するために発
行側アプリケーション・プログラムからの受信されたメ
ッセージを分析し、引用側要件及び引用側システムの機
能に関する情報をアクセスし、関連ある引用側を識別す
るためにメッセージ・コンテント特性と引用側要件の情
報を比較し、メッセージ・コンテント特性と関連ある引
用側の引用側システムに関する機能情報とを、それらが
適合するかどうかを決定するために比較し、前記メッセ
ージ・コンテント特性が引用側システムの機能に適合し
ないという決定に応答して、前記引用側システムの機能
に適合するように前記メッセージ・コンテントを修正
し、該修正されたメッセージ・コンテントを含む派生メ
ッセージを前記引用側システムにおける引用側アプリケ
ーション・プログラムに送る。 （３）発行側アプリケーション・プログラムからのメッ
セージの受信に応答して下記のオペレーションを遂行す
るためのコンポーネントを含む、上記（１）に記載のメ
ッセージ・ブローカ。前記メッセージ・コンテントの特
性を識別するために前記メッセージを分析し、修正され
たメッセージ・コンテントを有する複数の派生メッセー
ジを生成し、引用側要件及び引用側システムの機能に関
する情報をアクセスし、関連ある引用側を識別するため
に、メッセージ・コンテント特性と前記引用側要件に関
する情報とを比較し、前記複数の派生メッセージのうち
のどれが各関連ある引用側に送られるべきかを決定する
ために、メッセージ・コンテント特性と関連ある引用側
の前記引用側システムの機能に関する情報とを比較し、
それぞれの引用側システムの機能に適合する前記派生メ
ッセージのうちの選択された１つを関連ある引用側に送
る。 （４）前記ブローカによって記憶された前記引用側シス
テムの機能に関する情報はイメージ及び／又はビデオ・
プレゼンテーション機能を含む、上記（１）乃至上記
（３）のいずれか１つに記載のメッセージ・ブローカ。 （５）前記ブローカによって記憶された前記引用側シス
テムの機能に関する情報は音声再生機能を含む、上記
（１）乃至上記（３）のいずれか１つに記載のメッセー
ジ・ブローカ。 （６）特定のタイプのマルチメディア・メッセージ・コ
ンテントを表す構造を識別するために、発行側アプリケ
ーション・プログラムから受信されたメッセージのコン
テントのバイト・シーケンスを分析するための手段を含
む、上記（１）乃至上記（５）のいずれか１つに記載の
メッセージ・ブローカ。 （７）複数の上記（１）に記載のメッセージ・ブローカ
を含み、前記メッセージ・ブローカの各々は複数の相互
接続されたコンピュータ・システムの１つにおいて作動
し、各メッセージ・ブローカのソフトウエア・コンポー
ネントは前記複数の相互接続されたコンピュータ・シス
テムの各々の機能に関する情報へのアクセスを有し、各
メッセージ・ブローカは、受信されたメッセージのメッ
セージ・コンテント特性の識別に従って及び前記複数の
相互接続されたコンピュータ・システムの機能に従っ
て、メッセージを処理するための前記コンピュータ・シ
ステムの１つを選択するように適応する、分散型メッセ
ージ・ブローカ・インフラストラクチャ。 （８）ネットワークにおけるブローカ・サービスを提供
するように適応するメッセージ・ブローカによって実施
され、メッセージを引用側アプリケーション・プログラ
ムに送る前に発行側アプリケーション・プログラムから
受信されたメッセージのコンテントを修正するための方
法にして、コンテント特性を識別するために前記受信さ
れたメッセージのコンテントを分析するステップと、関
連ある引用側を識別するために、識別されたコンテント
特性と引用側要件に関する記憶された情報とを比較する
ステップと、前記引用側システムの機能に適合するよう
に前記メッセージ・コンテントを修正するための処理要
件を決定するために、識別されたコンテント特性と引用
側システムの機能に関する記憶された情報とを比較する
ステップと、修正されたメッセージ・コンテントを含む
１つ又は複数の派生メッセージを生成するステップと、
前記引用側システムの機能に適合するメッセージ・コン
テントを含む派生メッセージを前記引用側システムに送
るステップと、を含む方法。 （９）前記識別されたコンテント特性と引用側要件に関
する記憶された情報とを比較するステップの前に前記受
信されたメッセージ・コンテントのうちの複数の派生バ
ージョンを生成するステップを含み、前記処理要件の決
定は引用側システムに送るための前記複数の派生バージ
ョンの１つを選択するために使用される、上記（８）に
記載の方法。 （１０）前記１つ又は複数の派生メッセージを生成する
ステップは、前記引用側システムの機能に適合する派生
メッセージを前記ブローカが生成するように、前記処理
要件の決定の後に且つ前記処理要件の決定に従って遂行
される、上記（８）に記載の方法。 （１１）前記ネットワークはインターネット又はイント
ラネットである、上記（８）乃至上記（１０）のいずれ
か１つに記載の方法。 （１２）下記のオペレーションを遂行するようプロセス
を実行するためにコンピューティング・デバイスのオペ
レーションを制御するためのコンピュータ・プログラ
ム。発行・引用配布サービスに対してブローカ・サービ
スを提供するメッセージ・ブローカから前記引用側アプ
リケーション・プログラムがメッセージ・ブローカから
メッセージを受信するように発行・引用配布サービスに
引用するために、前記デバイスにおけるアプリケーショ
ン・プログラムに対するリクエストの、前記デバイスの
ユーザによる開始に応答して、前記コンピューティング
・デバイスのシステム機能を照会するオペレーション、
及び前記引用リクエストに関連して前記コンピューティ
ング・デバイスに対する機能情報を前記メッセージ・ブ
ローカに送るオペレーション。 （１３）上記（１）に記載のメッセージ・ブローカを含
み、発行・引用配布サービスのためにブローカ・サービ
スを提供するための、通信ネットワークにおける接続用
データ処理システム。 （１４）メッセージを発行するように適応したアプリケ
ーション・プログラムを導入され、メッセージ・ブロー
カ・ソフトウエアを導入された通信ハブに発行されたメ
ッセージを送るための第１セットのデータ処理システム
を含み、前記通信ハブは発行・引用配布サービスの引用
側アプリケーション・プログラムとしてメッセージ・ブ
ローカ・ソストウエアに引用するように適応したアプリ
ケーション・プログラムを導入された第２セットのデー
タ処理システムに接続され、前記メッセージ・ブローカ
・ソフトウエアは上記（１）に記載のメッセージ・ブロ
ーカを含む、分散型データ処理装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】ブローカにメッセージを送る発行側アプリケー
ション・プログラム及びブローカからメッセージを受け
取る引用側アプリケーション・プログラムを含む本発明
の第１実施例を実施するコンピュータ・ネットワークの
概略図である。

【図２】分散ブローカ・アーキテクチャの概略図であ
る。

【図３】本発明の実施例に従って引用オペレーションの
シーケンスを示す。

【図４】本発明の実施例に従ってブローカにより実施さ
れる発行・引用配布方法のオペレーション・シーケンス
を示す。

【図５】図４のブローカにおける作表された引用側の情
報記憶構造を例示した連係リスト構造を示す。

【符号の説明】

３０ メッセージ・ブローカ ３５ ブローカの集合体 ７０ メッセージ・ハンドラ・モジュール ８０ オブジェクト・ライブラリ １００ コンピュータ・システム １１０ リポジトリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ｇ０６Ｆ 17/30 Ｇ０６Ｆ 15/40 ３１０Ｆ 15/403 ３４０Ａ (72)発明者 ジョン・ブライアン・イボットソン イギリス国ウィルトシャー州、ソールズ ベリー、ブロードチョーク、ブルズ・レ ーン、ダウンズ・ハウス（番地なし) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04L 29/06

Claims (14)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通信ネットワークにおける発行・引用配布
   サービスのためにブローカ・サービスを提供するための
   メッセージ・ブローカにして、 前記ネットワークにおける引用側システムから該引用側
   システムの機能に関する情報を受信及び保存するように
   適応し、 前記ネットワークにおける発行側アプリケーション・プ
   ログラムからのメッセージの受信に応答して、前記引用
   側システムの機能に適合するように前記メッセージのコ
   ンテントを修正し、しかる後、該修正されたメッセージ
   ・コンテントを含む派生メッセージを前記引用側システ
   ムにおける引用側アプリケーション・プログラムに送
   る、 メッセージ・ブローカ。
2. 【請求項２】下記のオペレーションを遂行するためのコ
   ンポーネントを含む、請求項１に記載のメッセージ・ブ
   ローカ。メッセージ・コンテントの特性を識別するため
   に発行側アプリケーション・プログラムからの受信され
   たメッセージを分析し、 引用側要件及び引用側システムの機能に関する情報をア
   クセスし、 関連ある引用側を識別するためにメッセージ・コンテン
   ト特性と引用側要件の情報を比較し、 メッセージ・コンテント特性と関連ある引用側の引用側
   システムに関する機能情報とを、それらが適合するかど
   うかを決定するために比較し、 前記メッセージ・コンテント特性が引用側システムの機
   能に適合しないという決定に応答して、前記引用側シス
   テムの機能に適合するように前記メッセージ・コンテン
   トを修正し、該修正されたメッセージ・コンテントを含
   む派生メッセージを前記引用側システムにおける引用側
   アプリケーション・プログラムに送る。
3. 【請求項３】発行側アプリケーション・プログラムから
   のメッセージの受信に応答して下記のオペレーションを
   遂行するためのコンポーネントを含む、請求項１に記載
   のメッセージ・ブローカ。前記メッセージ・コンテント
   の特性を識別するために前記メッセージを分析し、 修正されたメッセージ・コンテントを有する複数の派生
   メッセージを生成し、 引用側要件及び引用側システムの機能に関する情報をア
   クセスし、 関連ある引用側を識別するために、メッセージ・コンテ
   ント特性と前記引用側要件に関する情報とを比較し、 前記複数の派生メッセージのうちのどれが各関連ある引
   用側に送られるべきかを決定するために、メッセージ・
   コンテント特性と関連ある引用側の前記引用側システム
   の機能に関する情報とを比較し、 それぞれの引用側システムの機能に適合する前記派生メ
   ッセージのうちの選択された１つを関連ある引用側に送
   る。
4. 【請求項４】前記ブローカによって記憶された前記引用
   側システムの機能に関する情報はイメージ及び／又はビ
   デオ・プレゼンテーション機能を含む、請求項１乃至請
   求項３のいずれか１つに記載のメッセージ・ブローカ。
5. 【請求項５】前記ブローカによって記憶された前記引用
   側システムの機能に関する情報は音声再生機能を含む、
   請求項１乃至請求項３のいずれか１つに記載のメッセー
   ジ・ブローカ。
6. 【請求項６】特定のタイプのマルチメディア・メッセー
   ジ・コンテントを表す構造を識別するために、発行側ア
   プリケーション・プログラムから受信されたメッセージ
   のコンテントのバイト・シーケンスを分析するための手
   段を含む、請求項１乃至請求項５のいずれか１つに記載
   のメッセージ・ブローカ。
7. 【請求項７】複数の請求項１に記載のメッセージ・ブロ
   ーカを含み、 前記メッセージ・ブローカの各々は複数の相互接続され
   たコンピュータ・システムの１つにおいて作動し、 各メッセージ・ブローカのソフトウエア・コンポーネン
   トは前記複数の相互接続されたコンピュータ・システム
   の各々の機能に関する情報へのアクセスを有し、 各メッセージ・ブローカは、受信されたメッセージのメ
   ッセージ・コンテント特性の識別に従って及び前記複数
   の相互接続されたコンピュータ・システムの機能に従っ
   て、メッセージを処理するための前記コンピュータ・シ
   ステムの１つを選択するように適応する、 分散型メッセージ・ブローカ・インフラストラクチャ。
8. 【請求項８】ネットワークにおけるブローカ・サービス
   を提供するように適応するメッセージ・ブローカによっ
   て実施され、メッセージを引用側アプリケーション・プ
   ログラムに送る前に発行側アプリケーション・プログラ
   ムから受信されたメッセージのコンテントを修正するた
   めの方法にして、 コンテント特性を識別するために前記受信されたメッセ
   ージのコンテントを分析するステップと、 関連ある引用側を識別するために、識別されたコンテン
   ト特性と引用側要件に関する記憶された情報とを比較す
   るステップと、 前記引用側システムの機能に適合するように前記メッセ
   ージ・コンテントを修正するための処理要件を決定する
   ために、識別されたコンテント特性と引用側システムの
   機能に関する記憶された情報とを比較するステップと、 修正されたメッセージ・コンテントを含む１つ又は複数
   の派生メッセージを生成するステップと、 前記引用側システムの機能に適合するメッセージ・コン
   テントを含む派生メッセージを前記引用側システムに送
   るステップと、 を含む方法。
9. 【請求項９】前記識別されたコンテント特性と引用側要
   件に関する記憶された情報とを比較するステップの前に
   前記受信されたメッセージ・コンテントのうちの複数の
   派生バージョンを生成するステップを含み、 前記処理要件の決定は引用側システムに送るための前記
   複数の派生バージョンの１つを選択するために使用され
   る、請求項８に記載の方法。
10. 【請求項１０】前記１つ又は複数の派生メッセージを生
    成するステップは、前記引用側システムの機能に適合す
    る派生メッセージを前記ブローカが生成するように、前
    記処理要件の決定の後に且つ前記処理要件の決定に従っ
    て遂行される、請求項８に記載の方法。
11. 【請求項１１】前記ネットワークはインターネット又は
    イントラネットである、請求項８乃至請求項１０のいず
    れか１つに記載の方法。
12. 【請求項１２】下記のオペレーションを遂行するようプ
    ロセスを実行するためにコンピューティング・デバイス
    のオペレーションを制御するためのコンピュータ・プロ
    グラム。発行・引用配布サービスに対してブローカ・サ
    ービスを提供するメッセージ・ブローカから前記引用側
    アプリケーション・プログラムがメッセージ・ブローカ
    からメッセージを受信するように発行・引用配布サービ
    スに引用するために、前記デバイスにおけるアプリケー
    ション・プログラムに対するリクエストの、前記デバイ
    スのユーザによる開始に応答して、前記コンピューティ
    ング・デバイスのシステム機能を照会するオペレーショ
    ン、及び前記引用リクエストに関連して前記コンピュー
    ティング・デバイスに対する機能情報を前記メッセージ
    ・ブローカに送るオペレーション。
13. 【請求項１３】請求項１に記載のメッセージ・ブローカ
    を含み、発行・引用配布サービスのためにブローカ・サ
    ービスを提供するための、通信ネットワークにおける接
    続用データ処理システム。
14. 【請求項１４】メッセージを発行するように適応したア
    プリケーション・プログラムを導入され、メッセージ・
    ブローカ・ソフトウエアを導入された通信ハブに発行さ
    れたメッセージを送るための第１セットのデータ処理シ
    ステムを含み、前記通信ハブは発行・引用配布サービス
    の引用側アプリケーション・プログラムとしてメッセー
    ジ・ブローカ・ソストウエアに引用するように適応した
    アプリケーション・プログラムを導入された第２セット
    のデータ処理システムに接続され、前記メッセージ・ブ
    ローカ・ソフトウエアは請求項１に記載のメッセージ・
    ブローカを含む、分散型データ処理装置。