JP3378093B2 - ロータリー・ジョイント - Google Patents

ロータリー・ジョイント

Info

Publication number
JP3378093B2
JP3378093B2 JP22424794A JP22424794A JP3378093B2 JP 3378093 B2 JP3378093 B2 JP 3378093B2 JP 22424794 A JP22424794 A JP 22424794A JP 22424794 A JP22424794 A JP 22424794A JP 3378093 B2 JP3378093 B2 JP 3378093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer conductor
conductor
rotary joint
fixed
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22424794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07122903A (ja
Inventor
匡亮 矢野
浩明 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SPC Electronics Corp
Original Assignee
SPC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SPC Electronics Corp filed Critical SPC Electronics Corp
Priority to JP22424794A priority Critical patent/JP3378093B2/ja
Publication of JPH07122903A publication Critical patent/JPH07122903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3378093B2 publication Critical patent/JP3378093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Waveguide Connection Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリー・ジョイン
トに関し、さらに詳細には、マイクロ波通信システムや
衛星通信システムなどにおいて、同軸ケーブルや導波管
などを軸回りに回転自在に連結するために用いるロータ
リー・ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波通信システムや衛星通
信システムにおいて、例えば、車両や船舶などの移動体
が衛星通信や衛星放送などを受信する場合には、移動体
が移動しても、移動体に設置された受信用アンテナが常
に放送衛星の方向を向くようにするために、受信用アン
テナの方位角を頻繁に変化させる必要がある。このた
め、受信用アンテナに付属しているコンバーターと別の
場所に設置されたチューナーとを接続している同軸ケー
ブルが、受信用アンテナの方位角を変化させるための駆
動装置などに巻き付く恐れがあった。
【0003】そこで、コンバーターとチューナーとの二
つの装置を同軸ケーブルの軸回り方向に相対回転自在に
電気的に結合可能とし、上記した恐れを防止するための
装置としてロータリー・ジョイントが使用されている。
【0004】こうしたロータリー・ジョイントは、機械
的に回転しながら回転側から固定側へ、または固定側か
ら回転側へ電気信号(電波)を効率良く伝送する機能が
要求されており、給電線の形態により導波管型と同軸型
との二つのタイプのものが知られている。
【0005】また、上記した導波管型と同軸型との二つ
のタイプのロータリー・ジョイントの同軸部の外導体と
しては、接触型と非接触型とがあり、図5は従来のロー
タリー・ジョイントの構造を示す断面図であり、図6は
図5に示したロータリー・ジョイントの等価回路図であ
る。
【0006】図5において、ロータリー・ジョイント1
00は、例えば、車両や船舶などの移動体の受信用アン
テナに適用することができるものであり、受信用アンテ
ナのコンバーター側に接続されるコネクタ102とチュ
ーナー側に接続されるコネクタ104とが、相対回転自
在に電気的に接続されている。
【0007】即ち、コンバーター側のコネクタ102は
導電性金属からなる円筒状の第一の外導体(以下、回転
側外導体と称す。)106を有し、チューナー側のコネ
クタ104は導電性金属からなる円筒状の第二の外導体
(以下、固定側外導体と称す。)108を有していて、
これらの回転側外導体106と固定側外導体108との
間には、軸受として金属製のボール・ベアリング110
を介して一定の隙間が形成されており、回転側外導体1
06と固定側外導体108とは機械的に独立した非接触
型に構成されていて、互いに相対回転自在とされてい
る。
【0008】また、回転側外導体106の同軸管部11
2に支持部材114を介して設置された中心導体116
と固定側外導体108の同軸管部118に支持部材12
0を介して設置された中心導体122との間には、ブラ
シ124が配置されており、このブラシ124は中心導
体126側に配置されたバネ126のバネ圧により、中
心導体116に対して押圧されている。従って、回転側
外導体106が回転しても、中心導体116と中心導体
122との間の電気的および機械的接触が保持されるよ
うに構成されている。
【0009】このため、上記したように、受信用アンテ
ナのコンバーター側に接続されるコネクタ102とチュ
ーナー側に接続されるコネクタ104とが、相対回転自
在に電気的に接続されることになる。
【0010】さらに、回転側外導体106の同軸管部1
12と固定側外導体108の同軸管部118との間に
は、通過周波数の4分の1波長でロー・インピーダンス
部のチョーク回路128が形成され、回転側外導体10
6の中空孔の内壁にはハイ・インピーダンス部のチョー
ク回路130が形成されている。
【0011】以上の構成において、このロータリー・ジ
ョイント100においては、コンバーター側のコネクタ
102とチューナー側のコネクタ104とが電気的に接
続されることになり、図6に示す等価回路図に示すよう
に、ロー・インピーダンス部のチョーク回路128とハ
イ・インピーダンス部のチョーク回路130とにより電
気的な連続性を高めている。
【0012】従って、受信用アンテナの回転側であるコ
ンバーターから固定側であるチューナー側へ、あるいは
チューナー側からコンバーター側へ、ロータリー・ジョ
イント100を介して電気信号を連続的に伝送すること
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のロータリー・ジョイントにあっては、チョーク
回路の構造を有するとともに、このチョーク回路の寸法
が周波数に依存しており、低い周波数ではチョーク回路
の寸法が大きくなってしまうため、装置全体が大型化
し、かつ構造が複雑になり、コスト高になるという問題
点があった。
【0014】また、上記した従来のロータリー・ジョイ
ントにあっては、軸受として金属製のボール・ベアリン
グを用いて回転側外導体と固定側外導体とを相対回転す
るようにしているため、軸受の大幅な質量軽量化および
コスト・ダウンを図ることができないという問題点があ
った。
【0015】さらに、ボール・ベアリングのボールとレ
ースとの間において、ロータリー・ジョイントの回転に
ともなう接触・非接触動作の繰返しが生ずると、漏れ電
流がボール・ベアリングを通過する際にスイッチング作
用と同等の作用が生じ、ノイズ発生の原因となるという
問題点があった。
【0016】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、第一の外導体と第二の外導体とを機械的
には独立した非接触型として相対回転自在にするととも
に、第一の外導体と第二の外導体とを目的の周波数で電
気的に接触させることができるようにすることにより、
チョーク回路を設ける必要性を排除して、小型・軽量で
安価なロータリー・ジョイントを提供しようとするもの
である。
【0017】また、本発明の目的とするところは、電気
的絶縁体を素材とする単純な構造の軸受を使用すること
により、ノイズの発生を防止することができるようにす
るとともに、軽量かつ安価なロータリー・ジョイントを
提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明におけるロータリー・ジョイント
は、同軸状に配設された中心導体と外導体とを備え、上
記外導体は互いに相対回転自在に配設された第一の外導
体と第二の外導体とよりなるロータリー・ジョイントに
おいて、上記第一の外導体と上記第二の外導体とは、上
記中心導体に対して同心円上に配設された円板部を備
え、上記第一の外導体の上記円板部と上記第二の外導体
の上記円板部とは、電気的容量性結合を確保する所定の
クリアランスを保持して平行に配置され、上記第一の外
導体と上記第二の外導体との間に、上記中心導体と上記
第一の外導体と上記第二の外導体との同軸を保持しつ
つ、上記第一の外導体と上記第二の外導体とを相対回転
自在にする電気的絶縁材料からなる高分子材料による固
体潤滑を行う乾燥摩擦軸受(ドライ・ベアリング)を配
設するようにしたものである。このドライ・ベアリング
は、上記したように電気的絶縁材料からなる高分子材料
よりなるものであるが、例えば、テフロン系樹脂やPP
S系樹脂などから構成されるものを用いればよい。
【0019】ここで、本発明におけるロータリー・ジョ
イントにおいては、第一の外導体および第二の外導体に
設けられた互いに平行な円板部は、中心導体の同心円上
に所定のクリアランスをもって配置されているため、機
械的には非接触で360度自由に回転できる。
【0020】しかも、これらの円板部は中心導体の同心
円上に配置されているため、回転側外導体または固定側
外導体のいずれを回転させても、その電気的容量が変化
せず、容量性結合により電気的接触が維持される。
【0021】そして、第一の外導体および第二の外導体
に設けられた互いに平行な円板部の大きさや、円板部間
のクリアランスの間隔を変化することにより、互いに平
行な円板部間の電気的容量を調整することができ、目的
の周波数による電気的接触が可能となる。
【0022】従って、本発明におけるロータリー・ジョ
イントによれば、従来のロータリー・ジョイントのよう
なチョーク回路を必要とせずに、第一の外導体と第二の
外導体とが相対的に回転しても目的の周波数の電気信号
を連続的に伝送できるものであり、マイクロ波帯域のよ
うな高い周波数においても低損失で低反射の伝送特性を
得ることが可能となり、小型・軽量で安価なロータリー
・ジョイントを得ることができる。
【0023】
【0024】ここで、ドライ・ベアリングを固定する際
には、例えば、ドライ・ベアリングを第一の外導体に接
着、圧入あるいはピン打ちなどにより固定し、第二の外
導体との間には摺動可能な最少のクリアランスを保って
配置するようにすればよい。この際に、第二の外導体を
二分割してドライベアリングを挟み込むようにして、第
二の外導体とドライ・ベアリングとの摺動を確保すると
ともに、ドライ・ベアリングを保持するようにすればよ
い。このようにすると、第一の外導体と第二の外導体と
は、ドライ・ベアリングの固体潤滑によって360度自
由に回転することができる。
【0025】そして、ドライ・ベアリングは、金属製の
ボール・ベアリングより軽量であり、構造が単純である
ため、ロータリー・ジョイント全体の重量を軽量化する
ことができるとともに製造コストを低減させることがで
きる。しかも、ドライ・ベアリングは電気的絶縁材料を
使用しているため、第一の外導体と第二の外導体との間
は絶縁されて、ノイズの発生を防止することができる。
【0026】従って、本発明におけるロータリー・ジョ
イントによれば、従来のロータリー・ジョイントのよう
な金属製のボール・ベアリングを用いることがないの
で、軽量かつ安価な、しかもノイズの発生を防止したロ
ータリー・ジョイントを得ることができる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるロータ
リー・ジョイントの実施例を詳細に説明するものとす
る。
【0028】図1は、本発明によるロータリー・ジョイ
ントの原理を説明する断面斜視図であり、中心導体10
の同心円上には、支持部材(図示せず)を介して導電性
金属からなる第一の外導体(以下、回転側外導体と称
す。)12と第二の外導体(以下、固定側外導体と称
す。)14が設置されており、この回転側外導体12の
一端側に固設された円板状の平板16と、固定側外導体
14の一端側に固設された円板状の平板18とが、所定
のクリアランス20を有して平行に組み付けられてい
る。平板16と平板18とは、両者の間に所定の電気的
容量が発生するように、それぞれ所定の面積を有して構
成されている。
【0029】従って、平板16と平板18とは、中心導
体10の同心円上に機械的には非接触で360度自由に
回転できるように配置されることになり、しかも回転側
外導体12または固定側外導体14のいずれを回転させ
ても、その電気的容量が変化することはない。
【0030】また、平板16と平板18との間のクリア
ランス20ならびに平板16と平板18との大きさを変
化させて、平板16と平板18との間の電気的容量を調
整することにより、目的の周波数の電気信号を電気的容
量性結合させることができるようになる。
【0031】以上説明したように、本発明によるロータ
リー・ジョイントの原理では、回転側外導体12の平板
16と固定側外導体14の平板18とを、中心導体10
の同心円上に所定のクリアランス20を保持して対向配
置した電気的容量性結合により、回転側外導体12と固
定側外導体14との間の目的の周波数の電気的送受が行
われるものであり、電気的接触を機械的には非接触状態
で行うことができるようになる。
【0032】従って、ロータリー・ジョイントを構成し
ている回転側外導体12と固定側外導体14とが相対的
に回転しても、チョーク回路を必要とすることなしに、
目的の周波数の電気信号を送受することがきるものであ
り、小型・軽量で安価なロータリー・ジョイントを得る
ことができる。
【0033】図2は、本発明による原理を適用したロー
タリー・ジョイントの第一の実施例を示す要部の断面図
であり、図2において、ロータリー・ジョイント30
は、例えば、車両や船舶などの移動体の受信用アンテナ
に適用することができるものであり、受信用アンテナの
コンバーター側に接続されるコネクタ32と、チューナ
ー側に接続されるコネクタ34とが、相対回転自在に電
気的に接続されている。
【0034】即ち、コンバーター側のコネクタ32に
は、導電性金属からなる円板状の回転側外導体36が固
定され、チューナー側のコネクタ34には、回転側外導
体36の外周側を囲むように縁部が立ち上がった導電性
金属からなる円板状の固定側外導体38が固定されてい
る。
【0035】回転側外導体36の外周側と固定側外導体
38の内周側との対向面の間には、回転側外導体36と
固定側外導体38との間の電気的容量性結合を確保する
所定のクリアランス42が保持されるようにして、ベア
リング40が組付けられているものであり、回転側外導
体36と固定側外導体38とは機械的に独立した非接触
型として構成されていて、互いに相対回転自在とされて
いる。
【0036】また、回転側外導体36の中心部に支持部
材44を介して設置された中心導体46と固定側外導体
38の中心部に支持部材48を介して設置された中心導
体50との間には、ブラシ52が配置されており、この
ブラシ52は中心導体46側に配置されたバネ54のバ
ネ圧により、中心導体50に対して押圧されている。従
って、回転側外導体36が回転しても、中心導体46と
50との間の電気的接触および機械的接触が保持される
ように構成されている。
【0037】このため、上記したように、受信用アンテ
ナのコンバーター側に接続されるコネクタ32とチュー
ナー側に接続されるコネクタ34とが、相対回転自在に
電気的に接続されることになる。
【0038】なお、回転側外導体36と固定外導体側3
8とを回転自在に組付けているベアリング40は、固定
側外導体38の開口縁部に螺着した押え部材56によ
り、脱落が防止されている。
【0039】以上の構成において、回転側外導体36と
固定側外導体38との対向面の間には、電気的容量性結
合を確保する所定のクリアランス42が保持されている
ので、回転側外導体36と固定側外導体38とが相対的
に回転しても、回転側外導体36と固定側外導体38と
の対向面の間のクリアランス42ならびに回転側外導体
36と固定側外導体38との対向面の大きさにより決定
される、回転側外導体36と固定側外導体38との対向
面の間の電気的容量に基づき、所定の周波数の電気信号
を送受することができる。
【0040】即ち、このロータリー・ジョイント30で
は、コンバーター側のコネクタ32とチューナー側のコ
ネクタ34とが電気的に接続されるに関して、図3の等
価回路図に示すように、回転側外導体36側の中心導体
46と固定側外導体38側の中心導体50とは、電気的
接触および機械的接触がなされることになる。
【0041】その一方で、回転側外導体36と固定側外
導体38とはクリアランス42のために、回転側外導体
36と固定側外導体38との対向面の間に形成されるコ
ンデンサー58を介して電気的に接続されたことにな
り、回転側外導体36と固定側外導体38とは機械的に
独立した非接触型として、相対的に自在に回転できるよ
うになっている。
【0042】従って、従来のロータリー・ジョイントの
ようなチョーク回路を必要とせず、小型・軽量で安価な
ロータリー・ジョイントを得ることができる。
【0043】次に、図4に基づいて、本発明によるロー
タリー・ジョイントの第二の実施例を詳細に説明するも
のとする。
【0044】図4は、本発明による原理を適用したロー
タリー・ジョイントの第二の実施例を示す要部の断面図
であり、図4において、ロータリー・ジョイント60
は、例えば、車両や船舶などの移動体の受信用アンテナ
に適用することができるものであり、受信用アンテナの
コンバーター側に接続されるコネクタ62と、チューナ
ー側に接続されるコネクタ64とが、相対回転自在に電
気的に接続されている。
【0045】即ち、コンバーター側のコネクタ62に
は、外縁部66aが下方へ突出形成された導電性金属か
らなる円板状の回転側外導体66が固定され、チューナ
ー側のコネクタ64には、下面側に固定側外導体固定板
65がネジ67によって固定されるとともに、回転側外
導体66の外縁部66aの内周側にもぐり込むように所
定の肉厚に形成された導電性金属からなる円板状の固定
側外導体68が固定されている。
【0046】回転側外導体66の内周側と固定側外導体
68の外周側との対向面の間には、回転側外導体66と
固定側外導体68との間の電気的容量性結合を確保する
所定のクリアランス70が保持されるようにして、例え
ば、テフロン系樹脂やPPS系樹脂などの電気的に絶縁
な高分子材料よりなる固体潤滑を行うドライ・ベアリン
グ72が組付けられているものであり、回転側外導体6
6と固定側外導体68とは機械的に独立した非接触型と
して構成されていて、互いに相対回転自在とされてい
る。
【0047】また、回転側外導体66の中心部に支持部
材74を介して設置された中心導体76と固定側外導体
68の中心部に支持部材78を介して設置された中心導
体80との間には、ブラシ82が配置されており、この
ブラシ82は中心導体76側に配置されたバネ84のバ
ネ圧により、中心導体80に対して押圧されている。従
って、回転側外導体66が回転しても、中心導体76と
80との間の電気的接触および機械的接触が保持される
ように構成されている。
【0048】このため、上記したように、受信用アンテ
ナのコンバーター側に接続されるコネクタ62とチュー
ナー側に接続されるコネクタ64とが、相対回転自在に
電気的に接続されることになる。
【0049】なお、回転側外導体66と固定外導体側6
8とを回転自在に組付けているドライ・ベアリング72
は、上記したように、例えば、テフロン系樹脂やPPS
系樹脂などの電気的に絶縁な高分子材料を素材として固
体潤滑を行うものであり、回転側外導体66に固定され
ている。ドライ・ベアリング72を回転側外導体66に
固定する固定方法としては、接着、圧入あるいはピン打
ちなどの適宜の方法を用いればよい。また、このドライ
・ベアリング72は、固定側外導体68および固定側外
導体固定板65に摺動可能な最少のクリアランスを保っ
て挟持されるようにして配置されている。
【0050】以上の構成において、回転側外導体66と
固定側外導体68との対向面の間には、電気的容量性結
合を確保する所定のクリアランス70が保持されている
ので、回転側外導体66と固定側外導体68とが相対的
に回転しても、回転側外導体66と固定側外導体68と
の対向面の間のクリアランス70ならびに回転側外導体
66と固定側外導体68との対向面の大きさにより決定
される、回転側外導体66と固定側外導体68との対向
面の間の電気的容量に基づき、所定の周波数の電気信号
を送受することができる。
【0051】即ち、このロータリー・ジョイント60で
は、コンバーター側のコネクタ62とチューナー側のコ
ネクタ64とが電気的に接続されるに関して、第一の実
施例と同様に、回転側外導体66側の中心導体76と固
定側外導体68側の中心導体80とは、電気的接触およ
び機械的接触がなされることになる。
【0052】その一方で、回転側外導体66と固定側外
導体68とはクリアランス70のために、回転側外導体
66と固定側外導体68との対向面の間に形成されるコ
ンデンサーを介して電気的に接続されたことになり、回
転側外導体66と固定側外導体68とは機械的に独立し
た非接触型として、相対的に自在に回転できるようにな
っている。
【0053】従って、従来のロータリー・ジョイントの
ようなチョーク回路を必要とせず、小型・軽量で安価な
ロータリー・ジョイントを得ることができる。
【0054】さらに、回転側外導体66と固定外導体側
68とは、電気的に絶縁な高分子材料よりなるドライ・
ベアリング72により相対回転自在に摺動可能とされて
いるため、回転側外導体66と固定外導体側68とが絶
縁されて、ノイズの発生が防止される。また、ドライ・
ベアリング72は、金属製のボール・ベアリングより軽
量であり構造が単純であるので、ロータリー・ジョイン
ト60の全体重量を軽量化することができ、しかも安価
に製造できる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、従来のロータリー・ジョイントのようなチ
ョーク回路を必要とせずに、第一の外導体と第二の外導
体とが相対的に回転しても目的の周波数の電気信号を連
続的に伝送できるものであり、マイクロ波帯域のような
高い周波数においても低損失で低反射の伝送特性を得る
ことが可能となり、小型・軽量で安価なロータリー・ジ
ョイントを得ることができる。また、本発明は、以上説
明したように構成されているので、従来のロータリー・
ジョイントのように金属性のボール・ベアリングを用い
ることなく、第一の外導体と第二の外導体との相対回転
を達成できるので、ノイズの発生のない、軽量かつ安価
なロータリー・ジョイントを得ることができる。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータリー・ジョイントの原理を
説明する断面斜視図である。
【図2】本発明による原理を適用したロータリー・ジョ
イントの第一の実施例を示す要部の断面図である。
【図3】図2に示したロータリー・ジョイントの等価回
路図である。
【図4】本発明による原理を適用したロータリー・ジョ
イントの第二の実施例を示す要部の断面図である。
【図5】従来のロータリー・ジョイントを示す断面図で
ある。
【図6】図5に示すロータリー・ジョイントの等価回路
図である。
【符号の説明】 10 中心導体 12 回転側外導体 14 固定側外導体 16 平板 18 平板 20 クリアランス 30、60 ロータリー・ジョイント 32、62 コネクタ 34、64 コネクタ 36、66 回転側外導体 38、68 固定側外導体 42、70 クリアランス 44、74 支持部材 46、76 中心導体 48、78 支持部材 50、80 中心導体 52、82 ブラシ 54、84 バネ 65 固定側外導体固定板 67 ネジ 72 ドライ・ベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−140005(JP,A) 実開 昭60−19204(JP,U) 実開 昭61−75518(JP,U) 実開 平1−81002(JP,U) 特公 昭34−4613(JP,B1) 実公 昭49−13083(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸状に配設された中心導体と外導体と
    を備え、前記外導体は互いに相対回転自在に配設された
    第一の外導体と第二の外導体とよりなるロータリー・ジ
    ョイントにおいて、 前記第一の外導体と前記第二の外導体とは、前記中心導
    体に対して同心円上に配設された円板部を備え、 前記第一の外導体の前記円板部と前記第二の外導体の前
    記円板部とは、電気的容量性結合を確保する所定のクリ
    アランスを保持して平行に配置され、 前記第一の外導体と前記第二の外導体との間に、前記中
    心導体と前記第一の外導体と前記第二の外導体との同軸
    を保持しつつ、前記第一の外導体と前記第二の外導体と
    を相対回転自在にする電気的絶縁材料からなる高分子材
    料による固体潤滑を行う乾燥摩擦軸受を配設したことを
    特徴とするロータリー・ジョイント。
  2. 【請求項2】 前記乾燥摩擦軸受は、前記第一の外導体
    と前記第二の外導体とのいずれか一方に対して固定され
    るとともに、前記第一の外導体と前記第二の外導体との
    いずれか他方に対して摺動する請求項1に記載のロータ
    リー・ジョイント。
JP22424794A 1993-08-30 1994-08-25 ロータリー・ジョイント Expired - Lifetime JP3378093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22424794A JP3378093B2 (ja) 1993-08-30 1994-08-25 ロータリー・ジョイント

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23745993 1993-08-30
JP5-237459 1993-08-30
JP22424794A JP3378093B2 (ja) 1993-08-30 1994-08-25 ロータリー・ジョイント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07122903A JPH07122903A (ja) 1995-05-12
JP3378093B2 true JP3378093B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=26525944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22424794A Expired - Lifetime JP3378093B2 (ja) 1993-08-30 1994-08-25 ロータリー・ジョイント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3378093B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107706486B (zh) * 2017-05-23 2022-12-02 星展测控科技股份有限公司 可快速调节间隙的波导旋转关节
DE102019200485A1 (de) * 2019-01-16 2020-07-16 Spinner Gmbh Drehkupplung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07122903A (ja) 1995-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11437713B2 (en) Antenna assembly
US4427984A (en) Phase-variable spiral antenna and steerable arrays thereof
US4080603A (en) Transmitting and receiving loop antenna with reactive loading
EP1489702A1 (en) Frequency selective low loss transmission line system
US5805115A (en) Rotary microwave antenna system
WO1994026001A1 (en) Steerable antenna systems
US4456324A (en) Interior conductor support for high frequency and microwave coaxial lines
US5969685A (en) Pivotable multiple frequency band antenna with capacitive coupling
JP4070900B2 (ja) 電磁波送信/受信用の装置及びシステム
CA1172353A (en) Polarization rotatable antenna feed
JP3364295B2 (ja) 衛星放送受信用平面アレーアンテナ
JP3378093B2 (ja) ロータリー・ジョイント
CN112803127B (zh) 一种宽频带非接触式同轴旋转关节及雷达天线
US6838958B2 (en) Rotary signal coupler
US5508669A (en) High-frequency signal transmission system
GB2328086A (en) Rotary signal coupler
US4862187A (en) Dual band feedhorn with two different dipole sets
US5463358A (en) Multiple channel microwave rotary polarizer
US3786376A (en) Self-lubricated rotary joint
KR102139565B1 (ko) 능동 안테나용 로터리 조인트 장치
JP3147014B2 (ja) ロータリージョイント
KR100338872B1 (ko) 능동안테나의 로터리 조인트 장치
JPH11102765A (ja) ロータリコネクタ
US3064212A (en) High frequency apparatus
JPH0722881Y2 (ja) 回転中継装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131206

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term