JP3374818B2 - 欠陥検出装置及び方法 - Google Patents

欠陥検出装置及び方法

Info

Publication number
JP3374818B2
JP3374818B2 JP35921099A JP35921099A JP3374818B2 JP 3374818 B2 JP3374818 B2 JP 3374818B2 JP 35921099 A JP35921099 A JP 35921099A JP 35921099 A JP35921099 A JP 35921099A JP 3374818 B2 JP3374818 B2 JP 3374818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
classification
image data
value
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP35921099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001174417A (ja
Inventor
俊行 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP35921099A priority Critical patent/JP3374818B2/ja
Publication of JP2001174417A publication Critical patent/JP2001174417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3374818B2 publication Critical patent/JP3374818B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠陥検出装置及び
方法に関し、特に、例えば半導体製造で使用されている
レチクル(フォトマスク)の欠陥を検出する欠陥検出装
置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の欠陥検出装置は、例え
ば、特公平8−10463号公報に示されているよう
に、半導体製造で使用されているフォトマスクの微小欠
陥を検出するのに用いられている。
【0003】この従来の欠陥検出装置は、互いに離れて
位置させられた左検出器及び右検出器がフォトマスクの
比較される2つの部分を走査する光の反射光をそれぞれ
検出し、フォトマスクのそれらの部分の各ピクセルのデ
ータを発生し、それぞれ対応するデジタイザが多値のピ
クセルデータに変換し、修正器がこれらのデータ出力間
のスキュー差、拡大差、歪み差及び臨界寸法等を1ピク
セル以下の精度で修正し、整列器が左映像と右映像の間
の位置合わせ誤差を1ピクセル以下の精度で計算し、左
右のピクセルデータをそれぞれ記憶し、一方の側を位置
合わせ誤差分だけ移動させた後の4個のピクセルの和を
他の側の4個のピクセルの和から差し引き、その差の絶
対値をしきい値と比較し、欠陥を検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】欠陥検査装置で検出し
て欲しい欠陥は、スループット及び歩留まりの面から
も、ウエハ露光時に影響があり製品として問題があるも
のだけである。しかし、従来の欠陥検査装置では、微小
欠陥を検出するために検出レベルを厳しくすると、露光
時に影響の無いレベルのものまで検出してしまった。特
にレチクルの場合は、遮光パターンのエッジ部分のよう
に位置により輝度値の変化が急である部分と、レチクル
の遮光パターンのエッジ部分以外のように周囲の画素の
輝度値が広い範囲でほぼ一定であるような部分とでは、
検出すべき欠陥が異なり、エッジ部分以外の、特に透過
部分では要求検出精度が非常に厳しい。しかし、従来の
検査方式ではレチクル全体を画一的な検出レベルで欠陥
検査を行っていたために、遮光パターンのエッジ部分に
おいて本来欠陥とすべきでないようなレベルを検出し、
遮光パターンのエッジ部分以外の部分において検出すべ
き欠陥を検出できない場合があった。
【0005】本発明は、レチクル各部において、その部
分の画素位置による輝度値の変化度合いに応じた厳しさ
で、レチクル各部の欠陥を検出でき、ウエハ露光時に問
題がある欠陥だけを、簡単な構成で、かつ、高速に検出
できる欠陥検出装置及び方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の欠陥検出装置
は、欠陥検出対象の検査領域の第1の多値デジタル画像
データ及び欠陥検出のために前記第1のデジタル画像デ
ータと比較する第2の多値デジタル画像データの差分の
絶対値を各画素の輝度値とした差分画像データを生成す
る差分画像生成部と、前記第1の多値デジタル画像デー
タ及び前記第2の多値デジタル画像データの少なくとも
一方について画素位置による輝度値の変化の緩急に応じ
て前記検査領域を複数の領域に分類する領域分類部と、
前記差分画像データの各画素の周囲の予め定められたサ
イズの領域内における輝度値の積分値を求めて前記各画
素が分類された領域毎に予め設定されている検査パラメ
ータを基に欠陥か否かを判定する欠陥判定部とを有す
る。
【0007】この構成によれば、画素位置による輝度値
の変化の緩急に応じて検査領域を複数種類に分類して、
それぞれについて検出すべき欠陥の大きさを変え、適切
な検査レベルで検査を行う。したがって、ウエハ露光時
に影響があり製品として問題がある欠陥だけを検出でき
る。
【0008】また、上記構成において、前記領域分類部
は、フィルタ演算処理により各画素の周囲の予め定めら
れた第1の範囲の領域内の輝度値の変動量を順次求めて
画素位置による輝度値の変化の緩急を求め、前記欠陥判
定部は、フィルタ演算処理により各画素を中心として分
類された領域毎に前記差分画像データの予め定められた
第2の範囲の領域内における輝度値の積分値を求めるも
のとしてもよい。
【0009】この構成によれば、検査領域の分類及び欠
陥判定の処理はフィルタ処理を利用している。したがっ
て、本発明によれば簡単な構成で高速に欠陥を検出でき
る。
【0010】また、検査時に何種類に検査領域を分類す
るかの分類数指定入力を受けて前記領域分類部に対し前
記分類数指定入力に応じた数の分類フィルタ及び領域分
類のための閾値を設定し、前記欠陥判定部に対し前記分
類数指定入力に応じた数の積分フィルタ及び欠陥判定の
ための閾値を設定する分類数設定部をさらに備えてもよ
い。この構成によれば、要求される欠陥検出レベルに合
わせた精度で欠陥検査を行うことができ、効率的に、又
は、高精度に欠陥検査を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
を参照として詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の欠陥検出装置の一実施形
態の構成を示すブロック図である。
【0013】本発明の欠陥検出装置は、レチクル1を保
持し移動する検査ステージ2と、レチクル1を照らす照
明部3と、レチクル1の検査領域の画像を撮像し画像信
号を出力する撮像部4と、撮像部4からの画像信号を多
値のデジタル画像データに変換するA/D変換部5と、
レチクル1の検査領域の多値のデジタル画像データを格
納する検査画像メモリ6と、欠陥検出のために検査画像
メモリ6に格納されている画像データと比較する多値の
デジタル画像データを格納する比較画像メモリ7と、検
査画像メモリ6及び比較画像メモリ7に格納されている
2画像を画素単位以下で位置合わせし検査画像メモリ6
及び比較画像メモリ7に格納する位置合わせ部8と、位
置合わせ後検査画像メモリ6及び比較画像メモリ7に格
納された2画像の同一位置の画素のデータの差分の絶対
値を輝度値とした差分画像データを生成する差分画像生
成部9と、差分画像生成部9で生成された差分画像デー
タを格納する差分画像メモリ10と、検査画像メモリ6
及び比較画像メモリ7に格納されている画像データの予
め定められたサイズの領域内における輝度値の変動量を
順次求め、その変動量に応じて検査領域を複数の領域に
分類する処理を行う領域分類部11と、分類結果を格納
する分類結果メモリ12と、差分画像メモリ10に格納
された差分画像の予め定められたサイズの領域内におけ
る輝度値の積分値を求め、分類される領域毎に予め設定
されている検査パラメータを基に欠陥を判定する欠陥判
定部13と、検査結果を画面に出力する結果出力部14
とを備えている。
【0014】また、図1に示すように、実際にレチクル
から採取した検査対象の画像をそれに対応する設計デー
タから生成した擬似画像と比較して欠陥を検出する場合
のために設計データから多値のデジタル擬似画像データ
を生成し、比較画像メモリ7に格納させる擬似画像生成
部15をさらに備えてもよい。
【0015】また、検査ステージ2の移動制御及び照明
部3の照射光の制御とともに、これらの制御とタイミン
グを合わせて撮像部4の撮像を制御する撮像制御部16
が備えられている。
【0016】また、図1に示すように、検査時に何種類
に検査領域を分類するのか分類数を指定する入力を受け
て領域分類部11に対し入力に応じた数の分類フィルタ
及び領域分類のための閾値を設定し、欠陥判定部13に
対し積分フィルタ及び欠陥判定のための閾値を設定する
分類数設定部17を備え、入力に応じた数の検査領域に
分類して欠陥検査を行うものとしてもよい。
【0017】照明部3は、例えば、レチクル上面からレ
ーザ光を照射し、撮像部4は、例えば、レチクルの透過
光を受光し、レチクルの検査領域の画像信号を出力する
受光素子であってもよい。
【0018】領域分類部11は、検査画像メモリ6及び
比較画像メモリ7にそれぞれ格納されている2画像を基
に、異なるn種類のサイズ(nは2以上)の分類フィル
タF1、F2、…Fnを用いて各画素の周囲における分
類フィルタの範囲内の輝度値の変動量を求め、変動量が
各フィルタ毎に予め定められた閾値以下のものを対応す
る領域に分類し残りの画素を第n+1の領域に分類する
ことで検査領域をn+1個の領域のいずれかに分類す
る。また、第1の分類フィルタF1が最も大きいサイズ
であり、分類フィルタFnまで順にサイズが小さくなる
ものとし、最小の第nの分類フィルタFnは3画素×3
画素かそれより大きいサイズとする。また、第1の分類
フィルタF1に対応する第1の領域には周囲の画素の輝
度値の変化が緩やかな画素が分類され、第n+1の領域
まで順に、周囲の画素の輝度値の変化が急な画素が分類
される。
【0019】本実施形態では、まず分類フィルタF1で
走査して各画素が第1の領域に属するか否か判断し、次
に第1の領域に属さない各画素について分類フィルタF
2で走査して各画素が第2の領域に属するか否か判断
し、これを第nの分類フィルタでの判断まで繰り返し
て、第nの領域までに属するか否か判定し、さらに第1
からnの領域のどれにも属さない画素は、第n+1の領
域に分類する。
【0020】第k(k=1からn)の領域の分類につい
て具体的に説明すると、第1から第k−1の領域のどれ
にも分類されていない画素について、順次、第kの分類
フィルタFkは、着目画素(x,y)を中心としてWk
画素×Wk画素(W1は奇数)の領域の輝度値d(x+
i,y+j)(但しi,j=−(Wk−1)/2〜(W
k−1)/2)を入力とし、この領域の輝度値の変動量
ak(x,y)を以下の式に基づいて算出して出力す
る。
【0021】ak(x,y)=max{d(x+i,y
+j)}−min{d(x+i,y+j)} (但しi,j=−(Wk−1)/2〜(Wk−1)/
2) なお、max{d(x+i,y+j)}は、第kの分類
フィルタFk内における輝度値d(x+i,y+j)の
最大値を示し、min{d(x+i,y+j)}は、第
kの分類フィルタFk内における輝度値d(x+i,y
+j)の最小値を示す。
【0022】そして領域分類部11は、検査画像メモリ
6及び比較画像メモリ7に格納されている画像データの
着目画素(x,y)について、それぞれ分類フィルタF
kによる輝度値の変動量を算出し、2つの変動量のどち
らかが第kの領域に対応して予め定められた閾値Akよ
り小さい場合は、着目画素(x,y)を第kの領域へ分
類する。なお、第kの閾値Akは、第k+1の閾値より
小さいか又は第k+1の閾値と等しく設定されている。
【0023】この分類方法について具体的な画像データ
例を用いて詳細に説明する。図2は、検査画像メモリ6
及び比較画像メモリ7に格納されている検査領域の画像
データの例であり、図3は、図2の画像データ例に対し
て領域分類部11により生成され分類結果メモリ12に
格納される分類結果を示す図である。なお、第1の分類
フィルタF1は5画素×5画素であり、第2の分類フィ
ルタF2は3画素×3画素のサイズであり、第1から第
3の領域に全画素を分類する例について説明する。
【0024】図2に示すように、画像データは、例えば
8bit、すなわち256階調のデジタル画像データで
あり、レチクル1上の実際の位置に対応して各画素での
輝度値を表す数値がマップ化されて検査画像メモリ6及
び比較画像メモリ7に記録されている。また、分類結果
は、レチクル1上の実際の位置に対応して各画素での分
類結果を表す数値がマップ化され、分類結果メモリ12
に記録されている。
【0025】また、例えば、図3に示すように第1の領
域に属する画素については、数値「1」が記録され、第
2の領域に属する画素については「2」が記録され、第
3の領域に属する画素については数値「3」が記録され
ている。
【0026】図2の画素21について分類を行う場合、
まず、分類フィルタF1による演算の入力範囲22内の
最大値max{d(x+i,y+j)}は255であ
り、最小値min{d(x+i,y+j)}は200で
あるので、分類フィルタF1による輝度値の変動量a1
(x,y)は、55になる。第1の領域に対応する閾値
A1は、例えば60とすると、閾値より小さいので、図
3に示すように画素21の分類結果26は最も輝度値の
変動が緩やかな第1の領域に分類されることを示す
「1」となる。
【0027】また、図2の画素23について分類を行う
場合は、分類フィルタF1による演算の入力範囲24内
の最大値max{d(x+i,y+j)}は255であ
り、最小値min{d(x+i,y+j)}は32であ
るので、分類フィルタF1による輝度値の変動量a1
(x,y)は、223になり、周囲の輝度値の変化が大
きいので閾値A1より大きいので、画素21は第1の領
域に分類されず、分類フィルタF2を用いた分類処理の
対象となる。分類フィルタF2は分類フィルタF1より
サイズが小さく、また、第2の領域に対応する閾値A2
は、例えば100と設定されており、第2の領域には、
第1の領域より周囲の画素の輝度値の変化が急なものが
分類される。
【0028】図2の画素23について分類フィルタF2
による演算の入力範囲25内の最大値max{d(x+
i,y+j)}は255であり、最小値min{d(x
+i,y+j)}は128であるので、分類フィルタF
2による輝度値の変動量a1(x,y)は、127にな
り、第2の領域に対応する閾値A2である100より大
きいので、第2の領域にも分類されない。したがって、
画素23の分類結果27は、図3に示すように周囲の画
素における輝度値の変化が第2の領域より急な第3の領
域に分類されることを示す「3」となる。
【0029】図2,3に示されるように、位置により輝
度値が変化する部分、例えば、遮光パターンのエッジ部
分が領域「3」に分類され、周囲の画素の輝度値が広い
範囲でほぼ一定であるような部分、例えば、レチクルの
遮光パターンのエッジ部分近傍以外の遮光部分または透
過部分が領域「1」に分類される。
【0030】次に、図1の欠陥判定部13について、具
体的に説明する。欠陥判定部13は、各画素を分類する
とき使用された分類フィルタよりも1周り小さい積分フ
ィルタを用いて各画素を中心としたフィルタ内の領域に
ついて差分画像メモリ10に格納された差分画像の輝度
値を積分する。また、予め分類された領域毎に設定され
ている検査パラメータを基に、その画素が欠陥であるか
否かを判定する。
【0031】欠陥判定部13は、例えば第kの領域に分
類された画素については、分類フィルタFkがWk画素
×Wk画素である場合には、分類フィルタFkより小さ
いサイズUk画素×Uk画素(Uk<Wk、Ukは奇
数)の領域の積分フィルタGkを用いて差分画像データ
の積分値を出力する。また、第n及び第n+1の領域に
分類された画素については、最後に分類を決定するのに
用いられた最小の分類フィルタFnより小さいサイズの
積分フィルタGnを用いて差分画像データの積分値を出
力する。
【0032】積分フィルタGkは、着目画素(x,y)
を中心としてUk画素×Uk画素の領域の差分画像の輝
度値sub(x+i,y+j)(但しi,j=−(Uk
−1)/2〜(Uk−1)/2)を入力とし、入力され
るUk×Uk個の画素の積分値を算出し着目画素(x,
y)についての積分値sk(x,y)として出力する。
【0033】また、積分フィルタGnが1画素の積分を
行うものである場合には、積分フィルタF4は、第n及
び第n+1の領域に属する着目画素(x,y)の差分画
像の輝度値sub(x,y)をそのまま積分値sn
(x,y)及び積分値sn+1(x,y)として出力す
る。
【0034】欠陥判定部13は、第kの領域に属する着
目画素(x,y)について、積分フィルタGkによる積
分値sk(x,y)が第kの領域に対応して予め定めら
れた検査パラメータBkより大きい場合は、着目画素
(x,y)を欠陥と判定する。
【0035】なお、検査パラメータBkは、輝度値の変
化が緩やかな領域では、小さな値とし、輝度値の変化が
急な領域では、大きな値とする。これによって、レチク
ルの遮光パターンの中央部分または透過部分の中央部分
のように周囲の画素の輝度値が広い範囲でほぼ一定であ
るような部分では欠陥検出レベルを厳しくして検査画像
と比較画像の輝度値の差が小さいものしか許容せず、要
求される厳しい欠陥検出レベルを満足することができ
る。遮光パターンのエッジ部分のように位置により輝度
値の変化が急である部分では、欠陥検出レベルを緩くし
て検査画像と比較画像の輝度値の差が大きいものまで許
容し露光時に問題ないものを欠陥として検出しないよう
にできる。
【0036】次に、本実施形態の欠陥検出の動作につい
て詳細に説明する。
【0037】図4は、図1のレチクルの検査対象部分及
び比較対象部分の画像の撮像及びこれらの差分画像の生
成の動作を示すフローチャートである。
【0038】まず、レチクルの検査領域の検査対象部分
の検査のために検査ステージ2にセットされたレチクル
1の位置決めを行う(ステップS1)。次に、照明部3
がレーザ光をレチクル上面からレチクルの検査領域の検
査対象部分に対して照射してその透過光を撮像部4であ
る受光素子にて受光し検査対象部分を撮像し、A/D変
換器5により多値のデジタル画像データに変換する(ス
テップS2)。このとき検査ステージ2は撮像する画像
がぶれないように制御されている。次にステップS2で
撮像した画像と比較する比較対象部分の画像を撮像する
ための撮像位置に検査ステージ2を移動する(ステップ
S3)。次に移動後の位置でステップS2で撮像した画
像と比較する比較対象部分の画像を撮像する(ステップ
S4)。ステップS2で撮像した画像を検査画像メモリ
6に、また、ステップS4で撮像した画像を比較画像メ
モリ7に格納する(ステップS5)。なお、レチクル上
の同じパターン同士を比較するダイ・ツー・ダイ方式の
場合は上記のような画像取得を行うが、ダイ・ツー・デ
ータベース方式のように実際にレチクルから採取した画
像とそれに対応する設計データから生成した擬似画像と
を比較する場合は、ステップS2の後、ステップS3を
行わず、また、ステップS4においては、設計データか
ら疑似画像を生成し、ステップS5において擬似画像デ
ータを比較画像メモリ7に格納する。
【0039】検査画像メモリ6及び比較画像メモリ7に
格納された2画像を画素単位以下で位置合わせして検査
画像メモリ6及び比較画像メモリ7に格納し(ステップ
S6)、その後、検査画像メモリ6及び比較画像メモリ
7に格納された2つの画像の差分の絶対値を輝度値とし
た差分画像を生成し、差分画像メモリ10に格納する
(ステップS7)。
【0040】次に、検査画像メモリ6及び比較画像メモ
リ7に格納された画像を分類する動作について説明す
る。図5は、図1の検査対象部分を分類する動作を示す
フローチャートである。
【0041】まず、これから分類を行う領域を第1の領
域とする(k=1)(ステップS10)。次に第kの分
類フィルタFk及び閾値Akを設定する(ステップS1
1)。次に第1から第k−1の領域のどれにも分類され
ていない範囲の最初の画素の位置に第kの分類フィルタ
Fkの位置を設定する(ステップS12)。次に、検査
画像メモリ6及び比較画像メモリ7に格納された画像に
ついて、それぞれ第kの分類フィルタFkによる演算に
より輝度値の変動量、すなわち最大輝度値と最小輝度値
の差を求める(ステップS13)。どちらか一方の変動
量が第kの分類フィルタFkに対応して予め定められた
第kの閾値Akより小さいか判断し(ステップS1
4)、どちらか一方の画像での変動量が第kの閾値Ak
より小さければその部分を両画像とも第kの領域に分類
し(ステップS15)、両方とも変動量が第kの閾値A
kより大きければ、分類を付与せず次のステップに進
む。
【0042】なお、ステップS13において、検査画像
メモリ6及び比較画像メモリ7のどちらか一方に格納さ
れた画像について、輝度値の変動量をステップS14に
おいて、その変動量が第kの閾値Akより小さいか判断
してもよい。この場合には、分類処理速度が2倍にな
り、効率的に分類処理できる。
【0043】次に、第kの分類フィルタFkでの走査が
終了したか判断し(ステップS16)、走査し終わって
いなければ第1から第k−1の領域のどれにも分類され
ていない範囲の次の画素の位置に分類フィルタFkの位
置を移動し(ステップS17)、ステップS13にもど
る。第kの分類フィルタFkによる走査が終了したら、
第nの分類フィルタFnの走査が終了した(k=n)か
判断し(ステップS18)、第nの分類フィルタFnの
走査が終了していなければ分類を行う領域を第k+1の
領域とし(ステップS19)、ステップs11にもど
る。第nの分類フィルタFnの走査が終了したら、分類
の決定されていない範囲の画素を第n+1番目の領域に
分類する(ステップs20)。最後にn+1個の領域に
分類された領域の範囲を示す分類結果を分類結果メモリ
12に格納する(ステップS21)。
【0044】上記のステップS10からステップS21
による検査領域の分類動作はダイ・ツー・ダイ方式の場
合であり、ダイ・ツー・データベース方式の場合は、こ
れらの処理を比較画像メモリ7に格納されている疑似画
像についてのみ行えばよい。すなわち、ステップS13
においては、比較画像メモリ7に格納された画像につい
てのみ、分類フィルタFkの入力領域内での輝度値の変
動量を求め、ステップS14において第kの領域に分類
するか判定するには、その変動量が第kの分類フィルタ
Fkに対応して予め定められた第kの閾値Akより小さ
いか否か判断すればよい。
【0045】次に、分類結果に基づいて欠陥を検出する
動作について説明する。図6は、図1の欠陥検出の動作
を示すフローチャートである。
【0046】差分画像メモリ10に格納されている差分
画像について、まず最初の欠陥判定対象の画素を設定し
(ステップS30)、その画素がどの領域に属するか分
類結果メモリ12を参照して調べ(ステップS31)、
分類結果に対応し、第kの領域であれば領域判定時に使
用した分類フィルタFkよりも1周り小さい積分フィル
タGkをその画素の位置に設定し(ステップS32)、
差分画像メモリ10に格納されている差分画像のその積
分フィルタGk内の輝度値を積分して積分値skを算出
する(ステップS33)。次に分類結果に対応する検査
パラメータBkを選択し(ステップS34)、ステップ
S33で算出された積分値skがステップS34で選択
された検査パラメータBkよりも大きいか判断し(ステ
ップS35)、大きければその画素を欠陥とし(ステッ
プS36)、小さければその画素を正常とする(ステッ
プS37)。差分画像の全画素について欠陥の判定を終
了したか判断し(ステップS38)、終了していなけれ
ば次の欠陥判定対象となる画素を設定し(ステップS3
9)、ステップS31にもどる。差分画像の全画素につ
いて欠陥の判定を終了したら、検査結果、例えば、検出
した欠陥部分を結果出力部14に出力する(ステップS
40)。
【0047】なお、ステップS30からS40の処理
は、ダイ・ツー・ダイ方式の場合であっても、ダイ・ツ
ー・データベース方式の場合であっても、全く同じ処理
とすることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の欠陥検出方
法及び装置によれば、画素位置による輝度値の変化度合
いに応じて検査領域を複数種類に分類して、それぞれに
ついて検出すべき欠陥の大きさを変え、適切な検査レベ
ルで検査を行う。したがって、ウエハ露光時に影響があ
り製品として問題がある欠陥だけを検出できる。
【0049】また、検査領域の分類及び欠陥検査の処理
はフィルタ処理のみなので単純で高速処理が可能であ
る。
【0050】また、検査領域の自動分類数については、
オペレータが選択することもでき、要求される欠陥検出
レベルに合わせた精度で欠陥検査を行うことができ、効
率的に、又は、高精度に欠陥検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の欠陥検出装置の一実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明に係る検査領域の画像データの例を示す
図である。
【図3】図2の画像データ例に対して生成される分類結
果を示す図である。
【図4】図1のレチクルの検査対象部分及び比較対象部
分の画像の撮像及びこれらの差分画像の生成の動作を示
すフローチャートである。
【図5】図5は、図1の検査対象部分を分類する動作を
示すフローチャートである。
【図6】図6は、図1の欠陥検出の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 レチクル 2 検査ステージ 3 照明部 4 撮像部 5 A/D変換部 6 検査画像メモリ 7 比較画像メモリ 8 位置合わせ部 9 差分画像生成部 10 差分画像メモリ 11 領域分類部 12 分類結果メモリ 13 欠陥判定部 14 結果出力部 15 擬似画像生成部 16 撮像制御部 17 分類数設定部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】欠陥検出対象の検査領域の第1の多値デジ
    タル画像データ及び欠陥検出のために前記第1のデジタ
    ル画像データと比較する第2の多値デジタル画像データ
    の差分の絶対値を各画素の輝度値とした差分画像データ
    を生成する差分画像生成部と、 前記第1の多値デジタル画像データ及び前記第2の多値
    デジタル画像データの少なくとも一方について画素位置
    による輝度値の変化の緩急に応じて前記検査領域を複数
    の領域に分類する領域分類部と、 前記差分画像データの各画素の周囲の予め定められた範
    囲内における輝度値の積分値を求め、前記積分値が分類
    された領域毎に予め設定されている検査パラメータより
    大きい場合に前記各画素が欠陥であると判定する欠陥判
    定部とを有することを特徴とする欠陥検出装置。
  2. 【請求項2】前記領域分類部は、フィルタ演算処理によ
    り各画素の周囲の予め定められた第1の範囲内の輝度値
    の変動量を順次求めて画素位置による輝度値の変化の緩
    急を求め、前記欠陥判定部は、フィルタ演算処理により
    各画素の周囲の予め定められた第2の範囲の領域内にお
    ける輝度値の積分値を求めることを特徴とする請求項1
    記載の欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】前記検査パラメータは、輝度値の変化が最
    も緩やかな領域について最も小さく設定されていること
    を特徴とする請求項1記載の欠陥検出装置。
  4. 【請求項4】前記領域分類部は、第1から第n(nは正
    の整数)の順にサイズが小さくなりこの順に用いて各画
    素の周囲の輝度値の変動量を求める第1から第nの分類
    フィルタと、前記第1から第nの分類フィルタを用いて
    算出された変動量とそれぞれ比較され前記変動量が小さ
    い場合に前記各画素を第1から第nの領域に分類するた
    めの第1から第nの閾値とを有し、第k(kはn−1以
    下の整数)の閾値は、第k+1の閾値より小さいか又は
    等しいことを特徴とする請求項1記載の欠陥検出方法。
  5. 【請求項5】検査時に何種類に検査領域を分類するかの
    分類数指定入力を受けて前記領域分類部に対し前記分類
    数指定入力に応じた数の分類フィルタ及び領域分類のた
    めの閾値を設定し、前記欠陥判定部に対し前記分類数指
    定入力に応じた数の積分フィルタ及び欠陥判定のための
    閾値を設定する分類数設定部をさらに備えることを特徴
    とする請求項1記載の欠陥検出装置。
  6. 【請求項6】欠陥検出対象の検査領域の第1の多値デジ
    タル画像データ及び欠陥検出のために前記第1の多値デ
    ジタル画像データと比較する第2の多値デジタル画像デ
    ータの差分の絶対値を各画素の輝度値とした差分画像デ
    ータを生成する第1のステップと、 前記第1の多値デジタル画像データ及び前記第2の多値
    デジタル画像データの少なくとも一方について各画素の
    周囲の輝度値の変化の緩急に応じて前記検査領域を複数
    の領域に分類する第2のステップと、 前記差分画像データの各画素の周囲の予め定められた範
    囲内における輝度値の積分値を求め、分類された領域毎
    に予め設定されている検査パラメータより大きい場合前
    記各画素が欠陥であると判定する第3のステップとを有
    することを特徴とする欠陥検査方法。
  7. 【請求項7】前記第2のステップは、第1の領域から第
    n(nは正の整数)の領域まで順次、前記第1及び第2
    のデジタル画像データ中の少なくともどちらか一方につ
    いて各画素の周囲の予め定められた第k(kはn以下の
    正の整数)の分類フィルタ内の輝度値の変動量を求める
    第4のステップ及び前記変動量が前記第kの分類フィル
    タに対応して予め定められた第kの設定値より小さけれ
    ば第kの領域に分類する第5のステップを繰り返すステ
    ップと、第nの領域まで終了したとき分類の決定されて
    いない範囲の画素を第n+1番目の領域に分類するステ
    ップを有することを特徴とする請求項6記載の欠陥検出
    方法。
  8. 【請求項8】前記第3のステップは、前記第1及び第2
    のデジタル画像データの差分画像データについて、各画
    素の分類された第kの領域に対応して予め定められた前
    記第kの分類フィルタより小さいサイズの範囲内の輝度
    値を積分するステップと、前記積分値が各画素の分類さ
    れた第kの領域に対応して予め定められた第kの検査パ
    ラメータより大きい場合その画素を欠陥とするステップ
    とを有することを特徴とする請求項6記載の欠陥検出方
    法。
JP35921099A 1999-12-17 1999-12-17 欠陥検出装置及び方法 Expired - Lifetime JP3374818B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35921099A JP3374818B2 (ja) 1999-12-17 1999-12-17 欠陥検出装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35921099A JP3374818B2 (ja) 1999-12-17 1999-12-17 欠陥検出装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001174417A JP2001174417A (ja) 2001-06-29
JP3374818B2 true JP3374818B2 (ja) 2003-02-10

Family

ID=18463330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35921099A Expired - Lifetime JP3374818B2 (ja) 1999-12-17 1999-12-17 欠陥検出装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3374818B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946655B2 (en) * 2001-11-07 2005-09-20 Applied Materials, Inc. Spot grid array electron imaging system
JP5439096B2 (ja) 2009-09-08 2014-03-12 株式会社日立ハイテクノロジーズ 細菌分類装置および細菌検査前処理装置
CN104198495A (zh) * 2014-09-02 2014-12-10 上海华力微电子有限公司 检测半导体衬底出现阶梯演变异常的方法
CN110879050B (zh) * 2019-10-19 2021-04-23 深圳市贝优全盛有限公司 规则程度大数据分析系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001174417A (ja) 2001-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6674890B2 (en) Defect inspection method and apparatus therefor
US6865288B1 (en) Pattern inspection method and apparatus
US7330248B2 (en) Method and apparatus for inspecting defects
JP4002655B2 (ja) パターン検査方法およびその装置
JP7118678B2 (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP4229767B2 (ja) 画像欠陥検査方法、画像欠陥検査装置及び外観検査装置
JP3660763B2 (ja) 被検査パターンの検査方法及び製造プロセス診断方法並びに半導体基板の製造方法
JP4711570B2 (ja) パターン検査方法及び検査装置
US20140043467A1 (en) Defect inspection apparatus
GB2262339A (en) Method of inspecting the surface of a workpiece
JP2007149837A (ja) 画像欠陥検査装置、画像欠陥検査システム及び画像欠陥検査方法
US7032208B2 (en) Defect inspection apparatus
JP2004177139A (ja) 検査条件データ作成支援プログラム及び検査装置及び検査条件データ作成方法
US20220222804A1 (en) Euv mask inspection device, euv mask inspection method, non-transitory computer-readable medium storing euv mask inspection program, and euv mask inspection system
JP3374818B2 (ja) 欠陥検出装置及び方法
JP2006138708A (ja) 画像欠陥検査方法、画像欠陥検査装置及び外観検査装置
JP4504612B2 (ja) 異物検査方法及び異物検査装置
JP3784711B2 (ja) 欠陥検査方法及びその装置
JP2004144610A (ja) ウェハ欠陥検査装置
US11995817B2 (en) Defect inspection method
US11114324B2 (en) Defect candidate generation for inspection
US20040228516A1 (en) Defect detection method
JP2002168799A (ja) パターン欠陥検査方法
US20140333921A1 (en) Inspection method and inspection apparatus
JP2565219B2 (ja) 焦点ずれ検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3374818

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071129

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091129

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091129

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101129

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111129

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111129

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131129

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term