JP3373667B2 - 流量比・流路切換バルブ装置 - Google Patents

流量比・流路切換バルブ装置

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JP3373667B2
JP3373667B2 JP21953794A JP21953794A JP3373667B2 JP 3373667 B2 JP3373667 B2 JP 3373667B2 JP 21953794 A JP21953794 A JP 21953794A JP 21953794 A JP21953794 A JP 21953794A JP 3373667 B2 JP3373667 B2 JP 3373667B2
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龍夫 岡崎
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株式会社オーエスジー・コーポレーション
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流量比率を切換える機
能と流路を切換える機能とを有する切換バルブ装置に係
り、特に有隔膜電解整水装置に適用するのに好適な切換
バルブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、対向配置した一対の電極間を電
解用隔膜で仕切って一対の電極室を電解槽内に形成し、
電解槽内に供給される原水を、アルカリイオン水と酸性
水とに電解するようにした有隔膜電解整水装置は一般に
知られている。
【0003】ところで、この種の電解整水装置において
は、定期的あるいは必要に応じ、一対の電極の極性を反
転させて運転することが汎く行なわれているが、この場
合には、各電極室に供給される原水の流量比率を、電極
の極性反転とともに切換えてやる必要があるとともに、
電解槽から排出される電解水の流路を切換え、同じ取水
蛇口から同じ性質の電解水が取り出せるようにする必要
がある。
【0004】そこで従来は、電解槽に原水を二系統に分
けて供給する配管の途中に、各系統の流量比率を切換え
る流量比率切換バルブを設置するとともに、電解槽での
電解により得られたアルカリイオン水および酸性水を二
系統に分けて排出する配管の途中に、流路を切換える流
路切換バルブを設置するようにしている。
【0005】また、従来の流路切換バルブは、複数の流
体供給ポートと複数の排出ポートを相互に交互切り換え
する機能しかもたないので、電解を停止して電解槽に通
水した水道水や浄水をそのまま利用側取水口から取り出
して使用するときに、給水の一部が他方の排出ホポート
からドレンへ無駄に捨てられてしまうという問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の電解整水装
置においては、流量比率切換バルブと流路切換バルブと
が各別の場所に設けられ、両電極の極性反転時に、これ
ら各バルブを各別に操作するようにしているため、操作
が煩雑であるとともに、操作ミスのおそれがある等の問
題がある。
【0007】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、第1の目的は一連の操作で流量比率の切換と流路の
切換とを同時に行なうことができ、誤操作のおそれがな
い切換バルブ装置を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、流路切換バルブ
が、2つの供給ポートから導入した流体の全量を一つの
共通排出ポートから排出する機能をさらに具備した上記
切換バルブ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、1つの導入口と2つの導出口とを有し、導入
口から導入された流体を、予め定められた流量比率で分
配し各導出口に切換えて供給する流量比率切換バルブ
と;前記各導出口から導出された流体がそれぞれ供給さ
れる2つの供給ポートと複数の排出ポートとを有し、各
供給ポートと排出ポートとの接続関係を切換える流路切
換バルブと;前記両バルブの間に設けられ、一方のバル
ブの駆動力を他方のバルブに伝達して両バルブを連動さ
せる連動機構と;をそれぞれ設けるようにしたことを特
徴とする。
【0010】本発明はまた、流量比率切換バルブを、1
つの導入口と2つの導出口とを有するバルブケースと;
このバルブケース内に所定角度回動可能に配置され、導
入口から導入された流体を、予め定められた流量比率で
分配し前記各導出口に切換えて供給する弁体と;この弁
体を駆動する回動軸と;から構成するようにしたことを
特徴とする。
【0011】本発明はまた、流路切換バルブを、各導出
口から導出された流体がそれぞれ供給される2つの供給
ポートと複数の排出ポートとを有するバルブケースと;
このバルブケース内に軸方向にスライド可能に配置さ
れ、前記各供給ポートと排出ポートとの接続関係を切換
える弁体と;この弁体を駆動するスライド軸と;から構
成するようにしたことを特徴とする。
【0012】本発明はまた、連動機構を、回動軸とスラ
イド軸との間に設けるようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明はさらに、連動機構を、回動軸に取
付けられて回動し、周面にカム部が設けられた実体カム
と;スライド軸に連結されて先端がカム部に係合し、実
体カムの回転運動を往復運動に変換する連動部材と;か
ら構成するようにしたことを特徴とする。
【0014】本発明はまた、前記第2の目的を達成すめ
ために、前記流路切換バルブが、2つの供給ポートと複
数の排出ポートの切換え弁体スライドストロークの途中
のポジションで、2つの供給ポートが1つの共通の排出
ポートに接続され、且つ、他の排出ポートへの流体流路
が閉鎖される弁機構を備えていることをさらに特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明においては、流量比率切換バルブと、流
路切換バルブと、連動機構とが設けられ、前記連動機構
により、一方のバルブの駆動力が他方のバルブを伝達さ
れる。このため、一方のバルブを操作すれば、これに連
動して他方のバルブを駆動することができ、1回の操作
で流量比率の切換と流路の切換とを同時に行なって、誤
操作を防止することが可能となる。
【0016】本発明においてはまた、流量比率切換バル
ブが、バルブケースと弁体と回動軸とから構成され、回
動軸で弁体を駆動することにより、導入口から導入され
た流体が、予め定められた流量比率で分配され2つの導
出口に切換えられて供給される。このため、流量比率切
換バルブの構成を簡素化して小型、軽量化することが可
能となる。
【0017】本発明においてはまた、流路切換バルブ
が、バルブケースと弁体とスライド軸とから構成され、
スライド軸で弁体を駆動することにより、各供給ポート
と排出ポートとの接続関係が切換えられる。このため、
簡単な構造で確実に流路を切換えることが可能となる。
【0018】本発明においてはまた、連動機構が、回動
軸とスライド軸との間に設けられている。このため、連
動機構が両バルブの外部に位置することになり、連動状
態を容易に目視確認することが可能となり、メンテナン
スも容易である。
【0019】本発明においてはさらに、連動機構が、実
体カムと連動部材とから構成され、回動軸を回動操作す
ることにより、この回転運動が往復運動に変換されてス
ライド軸に伝えられる。このため、スライド軸に外力が
加わっても連動機構が動作してしまうといった不具合が
ない。
【0020】本発明は、流路切換バルブが、2つの供給
ポートと複数の排出ポートの切換え弁体スライドストロ
ークの途中のポジションで、2つの供給ポートが1つの
共通の排出ポートに接続され、且つ、他の排出ポートへ
の流体流路が閉鎖される弁機構を備えていることによ
り、複数の流路の相互切り換え作用に加えて、必要によ
り、供給流体の全量を一つの排水ポートに集中して排出
することが可能になる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1および図2は、本発明の第1実施例に係る切換バルブ
装置を示すもので、この切換バルブ装置1は、流量比率
切換バルブ2と、流路切換バルブ3と、流量比率切換バ
ルブ2の駆動力を流路切換バルブ3に伝達して両バルブ
2、3を連動させる連動機構4とを備えている。
【0022】前記流量比率切換バルブ2は、図1ないし
図5に示すように、1つの導入口6と導出口7a、7b
とを有するバルブケース5を備えており、このバルブケ
ース5内には、円板状をなす弁体8が配置され、この弁
体8は、回動軸9の駆動により例えば60度の範囲で正
逆回転できるようになっている。
【0023】この弁体8の周面には、図3ないし図5に
示すように、例えば120度の範囲に亘って案内溝10
が設けられており、一方バルブケース8の内周面には、
導出口7a、7b側の例えば180度の範囲に亘って連
通溝11が設けられている。そして、弁体8を時計廻り
に回動させて、図3に示すように案内溝10と導出口7
a側の連通溝11とを合致させることにより、導入口6
から導入された原水が、例えば導出口7a:導出口7b
=2:1の流量比率で分配されて各導出口7a、7bに
供給されるようになっており、一方、弁体8を反時計廻
りに回動させて、図5に示すように案内溝10と導出口
7b側の連通溝11とを合致させることにより導入口6
から導入された原水が、導出口7a:導出口7b=1:
2の流量比率で分配されて各導出口7a、7bに供給さ
れるようになっている。すなわち、2:1で分配された
原水の供給先が、弁体8の回動操作により切換えられる
ようになっている。
【0024】このようにして所定の流量比率で分配され
た原水は、各導出口7a、7bから各別の流路を通っ
て、有隔膜電解整水装置の電解槽の各電極室(図示せ
ず)にそれぞれ供給されるようになっており、この電解
槽における電解により生成されたアルカリイオン水およ
び酸性水は、各別の流路を通って前記流路切換バルブ3
に供給されるようになっている。
【0025】この流路切換バルブ3は、図1、図6およ
び図7に示すように、前記電解槽からの各電解水がそれ
ぞれ供給される第1供給ポート13および第2供給ポー
ト14を有するバルブケース12を備えており、このバ
ルブケース12には、左端排出ポート15、中央排出ポ
ート16および右端排出ポート17の3つの排出ポート
が設けられている。
【0026】このバルブケース12内には、図6および
図7に示すように、筒状をなす左端弁座部材18、中央
弁座部材19および右端弁座部材20がそれぞれ固設さ
れており、左端弁座部材18と中央弁座部材19との間
には左弁体21が、また中央弁座部材19と右端弁座部
材20との間には右弁体22が、それぞれ配置されてい
る。そして、これら両弁体21、22は、バルブケース
12を貫通するスライド軸23に固設されて軸方向に一
体にスライドし、各供給ポート13、14と各排出ポー
ト15、16、17との接続関係を切換えるようになっ
ている。
【0027】すなわち、図6に示すように、左弁体21
を左端弁座部材18に着座させるとともに、右弁体22
を中央弁座部材19に着座させた状態では、第1供給ポ
ート13が中央排出ポート16に接続されるとともに、
第2供給ポート14が右端排出ポート17に接続される
ようになっており、また図7に示すように、左弁体21
を中央弁座部材19に着座させるとともに、右弁体22
を右端弁座部材20に着座させた状態では、第1供給ポ
ート13が左端排出ポート15に接続されるとともに、
第2供給ポート14が中央排出ポート16に接続される
ようになっている。そしてこの流路切換は、前記スライ
ド軸23の軸方向のスライドにより行なわれるようにな
っている。
【0028】このスライド軸23と前記流量比率切換バ
ルブ2の回動軸9との間には、図1および図2に示すよ
うに、連動機構4が設けられており、この連動機構4
は、操作把手24を把持して回動軸9を回動操作するこ
とにより、回動軸9の回転運動を往復運動に変換してス
ライド軸23に伝達し、スライド軸23を回動軸9に連
動してスライドさせるようになっている。
【0029】すなわち、この連動機構4は、図1および
図2に示すように、前記操作把手24とともに回動軸9
に取付けられた実体カム25を備えており、この実体カ
ム25の周面には、回転運動を往復運動に変換するため
のカム溝26が設けられ、このカム溝26には、スライ
ド軸23に固設した連動ピン27の先端が係合してい
る。そして、回動軸9の正逆回動に伴なう実体カム25
の正逆回転により、連動ピン27がカム溝26にそって
軸方向に往復動し、回動軸9に連動させてスライド軸2
3を駆動できるようになっている。
【0030】前記回動軸9の操作把手24とは逆の側の
端部には、図1および図2に示すように、切換スイッチ
28を切換作動させるための切換カム29が取付けられ
ており、この切換カム29による切換スイッチ28の切
換作動により、図示しない電解槽の両電極の極性を反転
させたり、バルブ装置の切り替え状態を表示したりする
ための信号を発信させることができるようになってい
る。
【0031】次に、本実施例の作用について説明する。
初期状態においては、流量比率切換バルブ2は、例えば
図3に示す状態となっており、また流路切換バルブ3
は、図6に示す状態となっている。
【0032】この状態では、導入口6から流量比率切換
バルブ2内に導入された原水は、そのうちの3分の2が
導出口7a、3分の1が導出口7bに配分されて供給さ
れる。そしてこれら各原水は、有隔離膜電解整水装置の
電解槽がアルカリイオン水生成用として設定されている
場合には、導出口7aからの原水がアルカリイオン水生
成側の電極室に、また導出口7bからの原水が酸性水生
成側の電極室に送られる。なお、電解槽が酸性水生成用
として設定されている場合には、上記とは逆に、導出口
7aからの原水が酸性水生成側の電極室に、また導出口
7bからの原水がアルカリイオン水生成側の電極室に送
られる。
【0033】電解槽における電解により生成された電解
水は、図示しない配管などを介して流路切換バルブ3に
送られるが、その際、アルカリイオン水は第1供給ポー
ト13に、また酸性水は第2供給ポート14に送られ
る。
【0034】ところで、流路切換バルブ3の各弁体2
1、22は、図6に示す状態となっているので、第1供
給ポート13に供給されたアルカリイオン水は、中央排
出ポート16から外部に排出され、一方第2供給ポート
14に供給された酸性水は、右端排出ポート17から外
部に排出される。
【0035】操作把手24を把持して回動軸9を回動さ
せ、図3に示す状態の弁体8を図5に示す状態にする
と、弁体8周面の案内溝10と導出口7b側の連通溝1
1とが合致し、図3に示す場合とは逆に、導入口6から
の原水のうち3分の2の原水が導出口7bに、また3分
の1の原水が導出口7aに分配される。このため、電解
槽には、酸性水生成側の電極室に3分の2の原水が、ア
ルカリイオン水生成側の電極室に3分の1の原水が、供
給されることになる。
【0036】ところが、回動軸9が回動すると、これと
一体の切換カム29が回動し、これにより切換スイッチ
28が切換操作される。そしてこれにより、電解槽の両
電極の極性が反転し、各電極室で生成される電解水の性
質が逆になる。このため、結果として、アルカリイオン
水生成側の電極室に3分の2の原水が、また酸性水生成
側の電極室に3分の1原水が供給されることになる。
【0037】このように、電解槽の両電極の極性を反転
させても、常にアルカリイオン水生成側の電極室に供給
原水の3分の2が供給され、安定した流量のアルカリイ
オン水が得られることになるが、両電極の極性反転前の
場合とは、電極室の位置が逆になるので、電解槽で生成
された電解水は、流路切換バルブ3の第2供給ポート1
4にアルカリイオン水が、また第1供給ポート13に酸
性水が供給されることになる。
【0038】ところで、操作把手24を把持して回動軸
9を回動させ、流量比率切換バルブ2を図3に示す状態
から図5に示す状態に切換えると、回動軸9の回転運動
が、連動機構4により往復運動に変換されてスライド軸
23に伝達され、流路切換バルブ3が図6に示す状態か
ら図7に示す状態に切換えられる。このため、第2供給
ポート14に供給されたアルカリイオン水は、中央排出
ポート16から外部に排出され、一方第1供給ポート1
3に供給された酸性水は、左端排出ポート15から外部
に排出されることになる。
【0039】しかして、電解槽の両電極の極性を反転さ
せても、アルカリイオン水は常に中央排出ポート16か
ら外部に排出されることになる。このため、中央排出ポ
ート16にアルカリイオン水用の取水蛇口を接続してお
けば、常に同一の取水蛇口からアルカリイオン水を得る
ことができる。一方、酸性水は、両電極の極性反転によ
り、右端排出ポート17から左端排出ポート15に排出
ポートが変更になるが、これら両排出ポート15、17
を外部で合流させ、この下流側に酸性水用の取水蛇口を
取付けることにより、酸性水についても、常に同一の取
水蛇口から得ることができる。
【0040】図8および図9は、本発明の第2実施例を
示すもので、前記第1実施例における流路切換バルブ3
に代え、流路切換バルブ33を用いるようにしたもので
ある。
【0041】すなわち、この流路切換バルブ33は、図
8および図9に示すように、電解槽からの各電解水がそ
れぞれ供給される第1供給ポート35および第2供給ポ
ート36を有するバルブケース34を備えており、この
バルブケース34には、第1排出ポート37および第2
排出ポート38の2つの排出ポートが設けられている。
【0042】このバルブケース34内には、図8および
図9に示すように、左端閉塞、右端開放で連通孔39a
を有する筒状の弁体39が、軸方向にスライド可能に配
設されており、この弁体39は、一端が弁体39の左端
に連結され他端がバルブケース34を貫通して外部に突
出するスライド軸40により駆動されるようになってい
る。そして、この弁体39のスライドにより、各供給ポ
ート35、36と各排出ポート37、38との接続関係
を切換えることができるようになっている。
【0043】すなわち、図8に示すように、弁体39が
バルブケース34の右端までスライドした状態では、第
1供給ポート35が、第1排出ポート37に接続される
とともに、第2供給ポート36が、第2排出ポート38
に接続されるようになっており、また図9に示すよう
に、弁体39がバルブケース34の左端までスライドし
た状態では、第1供給ポート35が、弁体39の外周部
を介し、第2排出ポート38に接続されるとともに、第
2供給ポート36が、弁体39の内部および連通孔39
aを介し第1排出ポート37に接続されるようになって
いる。なお、その他の点については、前記第1実施例と
同一構成となっており、作用も同一である。
【0044】しかして、この流路切換バルブ33を用い
ても、前記第1実施例と同様の効果が期待できるととも
に、排出ポートが第1排出ポート37および第2排出ポ
ート38の2つでよいので、外部の配管構造を簡素化す
ることができる。
【0045】図10および図11は、本発明の第3実施
例を示すもので、前記第1実施例における流量比率切換
バルブ2に代え、スライド方式の流量比率切換バルブ5
2を用いるようにしたものである。
【0046】すなわち、この流量比率切換バルブ52
は、図10および図11に示すように、1つの導入口5
4と2つの導出口55a、55bとを有するバルブケー
ス53を備えており、このバルブケース53間には、ス
ライド軸56の駆動により軸方向にスライドする弁体5
7が配設されている。こしてこの弁体57のスライドに
より、前記各導出口55a、55b入側端の流路断面積
が変化し、原水を所定の流量比率で分配して供給できる
ようになっている。
【0047】具体的には、図10に示すように、弁体5
7がバルブケース53の右端までスライドした状態で
は、導出口55aの入側端は全開されているとともに、
導出口55bの入側端は、弁体57により閉止されて小
流路断面積となっており、したがって、導入口54から
導入された原水は、例えば導出口55a=2:1の流量
比率で分配されるようになっている。
【0048】一方、図11に示すように、弁体57がバ
ルブケース53の左端までスライドした状態では、導出
口55bの入側端は全開されているとともに、導出口5
5aの入側端は、弁体57により閉止されて小流路断面
積となっており、したがって、導入口54から導入され
た原水は、上記とは逆に導出口55a:導出口55b=
1:2の流量比率で分配されるようになっている。
【0049】しかして、この流量比率切換バルブ52を
用いることにより、両バルブ3、52とともにスライド
方式となるので、連動機構4の構造を極めて簡素化でき
る。
【0050】図12および図13は、本発明の第4実施
例を示すもので、前記第1実施例における流路切換バル
ブ3に代え、回転方式の流路切換バルブ63を用いるよ
うにしたものである。
【0051】すなわち、この流路切換バルブ63は、図
12および図13に示すように、第1供給ポート65、
第2供給ポート66、第1排出ポート67および第2排
出ポート68を周方向に等間隔で設けたバルブケース6
4を備えており、このバルブケース64内には、第1連
通路70および第2連通路71を有する円板状の弁体6
9が回転可能に配設され、この弁体69は、回動軸72
により90度の範囲で正逆回動させることにより、各供
給ポート65、66と各排出ポート67、68との接続
関係を切換えることができるようになっている。
【0052】具体的には、図12に示す状態では、第1
供給ポート65と第1排出ポート67とが、第1連通路
70を介して接続されているとともに、第2供給ポート
66と第2排出ポート68とが、第2連通路71を介し
て接続されており、一方、この状態から弁体69を反時
計廻りに90度回動させた状態では、図13に示すよう
に、第1供給ポート65と第2排出ポート68とが、第
2連通路71を介して接続されるとともに、第2供給ポ
ート66と第1排出ポート67とが、第1連通路70を
介して接続されるようになっている。
【0053】しかして、この流路切換バルブ63を用い
ることにより、両バルブ2、63ともに回動方式となる
ので、連動機構4の構造を簡素化できる。なおこの際、
回動軸9の回動角が60度であるのに対し、回動軸72
の回動角が90度であり、両者の回動角が異なっている
が、両回動軸9、72を、歯車列からなる減速機能を有
する連動機構4を用いて連動させるようにすれば、何等
問題なく両バルブ2、63を連動させることができる。
【0054】なお、前記各実施例においては、有隔膜電
解整水装置に適用される切換バルブ装置1を例に採って
説明したが、流量比率切換機能と流路切換機能とを必要
とする箇所に汎く適用することができる。
【0055】図14a乃至図14cは請求項4の発明の
実施例を示すもので、この実施例の流路切換バルブ33
は、図8、図9の実施例に加えて、弁体39の切換スラ
イドストロークの途中のポジションで、第1供給ポート
35と第2供給ポート36が共に第2排出ポート38の
みに接続され、且つ、第1排出ポート37への流体通路
が閉鎖されるように変形させたものである。
【0056】このために、図14a乃至図14cの流路
切換バルブ33は、弁体329のストロークの途中で第
1、第2供給ポート35、36が共に1つの第1排出ポ
ート38に接続するように構成するとともに、この状態
で第2排出ポート37への流体通路を閉鎖する開閉弁機
構を設けてある。そして、図14a乃至図14cの実施
例では、この開閉弁機構は第1排出ポート37近傍のケ
ーシング内壁面に形成した弁座73aと、前記弁体39
外周面に形成され、弁座73aに液密に摺接する弁部3
7bで構成されている。
【0057】かくして、図14aの弁体位置では、図8
実施例と同様に、第1供給ポート35と第1排出ポート
37が接続するとともに、第2供給ポート36と第2排
出ポート38が接続し、図14bの弁体位置では、図9
の実施例と同様に第1供給ポート35と第2排出ポート
38が接続するとともに、第2供給ポート36と第1排
出ポート37が接続して流路が相互に切り換わる。他
方、弁体39を図14cのポジションにスライドさせる
と、第1、第2供給ポート35、36が共に1つの排出
ポート38に接続され、このとき、他方の排出ポート3
7への流体通路は弁座73aと弁部73bの当接により
閉鎖されるようになっている。
【0058】図14a乃至図14cの流路切換バルブ
は、図8のバルブの機能に加え、電解槽での電解を停止
して浄水や水道水を通水するときに、弁体39を図14
cのポジションにに設定することにより、供給水の全量
を水利用側取水口から取り出すことができる。このとき
の弁体39の位置制御は前記の連動機構4で行うことが
できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、流量比率
切換バルブと流路切換バルブとを連動機構により連動さ
せ、一方のバルブの駆動力を他方のバルブに伝達するよ
うにしているので、1回の操作で流量比率の切換と流路
の切換とを同時に行なうことができ、誤操作を防止する
ことができる。
【0060】本発明はまた、流量比率切換バルブを、バ
ルブケースと弁体と回動軸とから構成し、回動軸で弁体
を駆動することにより、流体の流量比率を切換えるよう
にしているので、流量比率切換バルブの構成を簡素化し
て小型、軽量化を図ることができる。
【0061】本発明はまた、流路切換バルブを、バルブ
ケースと弁体とスライド軸とから構成し、スライド軸で
弁体を駆動することにより、各供給ポートと排出ポート
との接続関係を切換えるようにしているので、簡単な構
造で確実に流路を切換えることができる。
【0062】本発明はまた、連動機構を、回動軸とスラ
イド軸との間に設けるようにしているので、連動機構が
両バルブの外部に位置することになり、連動状態を容易
に目視確認することができ、また組立およびメンテナン
スが容易である。
【0063】本発明はさらに、連動機構を、実体カムと
連動部材とから構成し、回動軸を回動操作することによ
り、この回転運動を往復運動に変換してスライド軸に伝
えるようにしているので、スライド軸に多力が加わって
も、連動機構が動作してしまうおそれがなく、またカム
部の変更のみにより、スライド軸のスライド量を容易に
調節することができる。
【0064】また、請求項4の発明は、電解整水装置の
給排水回路などに使用する場合に、電解停止中に電解漕
に通水した水道水や浄水の全量を無駄なく使用できるの
で、従来のものに比較して著しい節水効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る切換バルブ装置を
示す斜視図である。
【図2】 図1と同様の部分破断正面図である。
【図3】 流量比率切換バルブの内部構造を示す断面図
である。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 流量比率を切換えた状態を示す図3相当図で
ある。
【図6】 流路切換バルブの内部構造を示す断面図であ
る。
【図7】 流路を切換えた状態を示す図6相当図であ
る。
【図8】 本発明の第2実施例を示す流路切換バルブの
断面構成図である。
【図9】 流路を切換えた状態を示す図8相当図であ
る。
【図10】本発明の第3実施例を示す流量比率切換バル
ブの断面構成図である。
【図11】 流量比率を切換えた状態を示す図10相当
図である。
【図12】 本発明の第4実施例を示す流路切換バルブ
の断面構成図である。
【図13】 流路を切換えた状態を示す図12相当図で
ある。
【図14a】本発明の第5実施例を示す流路切換バルブ
の断面構成図である。
【図14b】図14a実施例の流路状態図である。
【図14c】図14a実施例の別の流路状態図である。
【符号の説明】
1…切換バルブ装置、 2、52…流量比率切換バル
ブ、 3、33、63…流路切換バルブ、 4…連動機
構、 5、12、34、53、64…バルブケース、
6、54…導入口、 7a、7b、55a、55b…導
出口、 8、39、57、69…弁体、 9、72…回
動軸、 10…案内溝、 11…連通溝、13、35、
65…第1供給ポート、 14、36、66…第2供給
ポート、15…左端排出ポート、 16…中央排出ポー
ト、 17…右端排出ポート、21…左弁体、 22…
右弁体、 23、40、56…スライド軸、 24…操
作把手、 25…実体カム、 26…カム溝、 27…
連動ピン、 37、67…第1排出ポート、 38、6
8…第2排出ポート、 39a…連通孔、 70…第1
連通路、 72…第2連通路、 73a…弁座、 73
b…弁部。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの導入口と2つの導出口とを有し、
    導入口から導入された流体を、予め定められた流量比率
    で分配し各導出口に切換えて供給する流量比率切換バル
    ブと;前記各導出口から導出された流体がそれぞれ供給
    される2つの供給ポートと複数の排出ポートとを有し、
    各供給ポートと排出ポートとの接続関係を切換える流路
    切換バルブと;前記両バルブの間に設けられ、一方のバ
    ルブの駆動力を他方のバルブに伝達して両バルブを連動
    させる連動機構と;を具備することを特徴とする切換バ
    ルブ装置。
  2. 【請求項2】 流量比率切換バルブは、1つの導入口と
    2つの導出口とを有するバルブケースと;このバルブケ
    ース内に所定角度回動可能に配置され、導入口から導入
    された流体を、予め定められた流量比率で分配し前記各
    導出口に切換えて供給する弁体と;この弁体を駆動する
    回動軸と;を備えていることを特徴とする請求項1記載
    の切換バルブ装置。
  3. 【請求項3】 流路切換バルブは、各導出口から導出さ
    れた流体がそれぞれ供給される2つの供給ポートと複数
    の排出ポートとを有するバルブケースと;このバルブケ
    ース内に軸方向にスライド可能に配置され、前記各供給
    ポートと排出ポートとの接続関係を切換える弁体と;こ
    の弁体を駆動するスライド軸と;を備えていることを特
    徴とする請求項2記載の切換バルブ装置。
  4. 【請求項4】 流路切換バルブが、2つの供給ポートと
    複数の排出ポートの切換え弁体スライドストロークの途
    中のポジションで、2つの供給ポートが1つの共通の排
    出ポートに接続され、且つ、他の排出ポートへの流体流
    路が閉鎖される弁機構を備えていることをさらに特徴と
    する請求項3記載の切換バルブ装置。
  5. 【請求項5】 連動機構は、回動軸とスライド軸との間
    に設けられていることを特徴とする請求項3記載の切換
    バルブ装置。
  6. 【請求項6】 連動機構は、回動軸に取付けられて回動
    し、周面にカム部が設けられた実体カムと;スライド軸
    に連結されて先端がカム部に係合し、実体カムの回転運
    動を往復運動に変換する連動部材と;を備えていること
    を特徴とする請求項4記載の切換バルブ装置。
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