JP3373461B2 - 連結構造体とその組立及び収納方法 - Google Patents

連結構造体とその組立及び収納方法

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JP3373461B2
JP3373461B2 JP29707899A JP29707899A JP3373461B2 JP 3373461 B2 JP3373461 B2 JP 3373461B2 JP 29707899 A JP29707899 A JP 29707899A JP 29707899 A JP29707899 A JP 29707899A JP 3373461 B2 JP3373461 B2 JP 3373461B2
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功次 山脇
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宇宙開発事業団
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトな形状
に変形・収納して宇宙空間を輸送し、所望の位置におい
て展開して立体構造に組み立てることのできる連結構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術】宇宙ステーション等の宇宙空間において
建設される大型宇宙構造物は、単純な組立作業が可能な
汎用的な構造部材が望まれる。また、輸送が効率的に行
えることも必要である。例えば、太陽電池パネルやアン
テナなどではは折り畳んでコンパクトに収納した状態で
輸送し、軌道上にて展開した状態で使用することが一般
的な技術・手法なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】モジュールの寸法や重
量はスペースシャトルやロケット等の輸送手段の能力の
制約を受ける。また、大型宇宙構造体を宇宙空間で効率
的に建設するためには、汎用性のある構成ユニットを採
用し、極力、単純な組立作業により組み立てることが可
能であることが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みて構成されたものであって、宇宙空間において構造
物、特に様々な形態の大型を建設するに際し、運搬、組
立、収納作業などの観点から作業効率を大幅に改善する
ことができる汎用性の高い構造ユニット、この構造ユニ
ットを複数個組合せて構成される連結構造体、さらに
は、この構造体の組立、収納方法を提供することを目的
とする。
【0005】本発明の1つの特徴によれば、複数の構造
ユニットを連結して所望の形態の構造体を構成するよう
になった連結構造体であって、前記構造ユニットが、ほ
ぼ正六角形状を有する中核部材と、前記中核部材の少な
くとも隣り合わない3つの辺にかかる部分にそれぞれ内
端が結合される、すくなくとも3本の第1構造部材と、
該第1構造部材の外端にほぼ中間点で結合される第2構
造部材と、を有しており、前記構造ユニットは前記第1
及び第2構造部材が折り畳まれ、あるいは収縮格納され
る収納状態と、1つの平面内において第1構造部材が中
核部材の結合されている辺に対してほぼ直角方向外方に
延び、かつ前記第2構造部材が前記第1構造部材に対し
て直角方向に延びる展開状態とをとることができるよう
になっており、複数の構造ユニットが前記第2構造部材
を介して順次他の構造ユニットと連結できるようになっ
ており、複数の連結された構造ユニット同士の成し得る
角度を可変または固定できる連結機構が前記第2構造部
材に設けられたことを特徴とする。
【0006】この特徴によれば、上記構造ユニットは、
展開状態において構造物の頂点を結んだ形状の内角が全
て120度となり且つ隣り合わない3辺の長さが等しく
なる六角形の平面を成す。第2構造部材は同等な構造ユ
ニットの第2構造部材との連結が可能である。複数の構
造ユニットが連結されることにより形成される六角形平
面間の接続角を第2構造部材の連結回転軸において可変
とすることのできる連結機構を有する。
【0007】この場合、六角形平面間が特定の接続角を
成して第2構造部材の連結固定面において連結固定する
ことを可能とする連結固定機構部を有し、第1構造部材
は第1及び第2構造部材を中核部材に第1構造部材の先
端において連結する中核結合機構部を有し、中核部材は
結合機構部によって連結した3個の第1及び第2構造部
材の第1構造部材が120度間隔で3方向に広がり且つ
3個の第1及び第2構造部材を展開し固定した状態で平
面を成す幾何学的条件を有して、連結可動機構部によっ
て予め連結された複数の構造ユニットからなる連結構造
体を連結可動機構部において折り畳んで収納すること
と、連結構造体を展開して構造ユニット間を六角形の成
す3辺にある連結固定機構部によって連結するものであ
る。
【0008】この発明により、3個の同等な第1及び第
2構造部材を用いた六角形のお互いに連結可能な構造ユ
ニットを構成することができる。
【0009】本発明の好ましい態様では、前記構造ユニ
ットの展開状態において、隣り合う第2構造部材の端部
間を連結する第3構造部材がさらに設けられる。第1及
び第2構造部材の第2構造部材の先端と隣り合う第1及
び第2構造部材の第2構造部材の先端とを連結する第3
構造部材を用いて結合するにより構造ユニットの構造強
度を高めたものである。
【0010】この発明により、個々の構造ユニットとこ
れを連結した構造体の構造強度を高めることが可能にな
る。
【0011】また、別の好ましい態様では、前記収納状
態が、第1及び第2構造部材の折り畳みあるいは収縮に
より、または前記第1構造部材の前記中核部材への折り
畳みによって実現される。これにより、構造ユニットの
六角形の平面形状から傘を折り畳むように収納状態を実
現してコンパクトな形態にすることができる。
【0012】本発明のさらに別の好ましい態様によれ
ば、連結機構は、一対の第2構造部材を回転自在に連結
しており、前記展開状態にある構造ユニット同士が少な
くとも完全に折り重なった状態と、完全に展開した状態
とに固定できるようになっている。
【0013】すなわち、一対の構造ユニット間の連結機
構は一対の第2構造部材の連結回転軸により連結保持し
て回転可能とし、六角形平面を成す構造ユニット間の接
続角を定めて少なくとも折り畳んだ状態と展開した状態
とに固定できる機構を有したものである。
【0014】これよって、複数の六角形の構造ユニット
を連結機構によって連結した状態で折り畳んで連結構造
体をコンパクトな形態にすることができ、収納あるいは
運搬する際の効率を高めることができる。
【0015】好ましくは、この連結機構によって、連結
された一対の構造ユニットの成す角度を所定値に固定す
ることができるようになっている。
【0016】これによって、連結機構の接続角を定めて
複数の六角形構造ユニットから成る連結構造体を展開
し、連結固定機構部によって構造ユニット間を固定する
ことにより、連結構造体を立体的な構造体に組み立てる
ことができる。
【0017】本発明のさらに別の特徴によれば、構造物
の頂点を結んだ形状が展開状態でほぼ正六角形の平面構
造を形成する折り畳み可能な構造ユニットを複数個連結
して所望の形態の連結構造体の組立方法において、複数
の前記構造ユニットが、ほぼ正六角形状を有する中核部
材と、前記中核部材の少なくとも隣り合わない3つの辺
にかかる部分にそれぞれ内端が結合される、すくなくと
も3本の第1構造部材と、該第1構造部材の外端にほぼ
中間点で結合される第2構造部材と、を有しており、前
記構造ユニットは前記第1及び第2構造部材が折り畳ま
れる収納状態と、1つの平面内において第1構造部材が
中核部材の結合されている辺に対してほぼ直角方向外方
に延び、かつ前記第2構造部材が前記第1構造部材に対
して直角方向に延びる展開状態とをとることができるよ
うになっており、前記構造ユニットの第2構造部材に
は、前記構造ユニット同士を連結した状態に保持する連
結機構が設けられており、該連結機構として、連結され
た構造ユニット同士が完全に折り重なる接続角0度の姿
勢から所定の接続角までの任意の接続角を有する連結状
態を許容する第1連結機構と、連結される構造ユニット
同士がぴったり重なり合う接続角0度の状態にある一対
の構造ユニットの一方の構造ユニットが一回転してその
構造ユニットの反対側がぴったり合わさる接続角360
度の接続状態から所定の接続角までの回動を許容する第
2連結機構と、前記構造ユニット同士を前記所定の接続
角を有する連結状態のみを許容する第3連結機構と、が
設けられており、所定位置に第1構造ユニットを配置
し、前記第1構造ユニットの第2構造部材をそれぞれ第
1連結機構を介して第2、第3、及び第4の構造ユニッ
トを連結し、前記第2構造ユニットに、前記第1連結機
構を介して第5構造ユニットを連結し、第2連結機構を
介して第6構造ユニットを連結し、前記第3構造ユニッ
トに、前記第1連結機構を介して第7構造ユニットを連
結し、第2連結機構を介して第8構造ユニットを連結
し、前記第4構造ユニットに、前記第1連結機構を介し
て第9構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して第
10構造ユニットを連結し、前記第1構造ユニットを底
面とし、第2ないし第4構造ユニットとの接続角を所定
の値に設定するとともにこれらに延設して前記第5ない
し第10構造ユニットを所定の接続角を持って配置し、
前記第5ないし第10の構造ユニットの隣り合う第2構
造部材を連結して第1ないし第10構造ユニットから構
成される立体構造の連結構造体を組立てる、連結型構造
体の組立方法が提供される。
【0018】好ましい態様では、前記第1及び第2連結
機構の全ての接続角を内角138.19度に設定し、前
記第5構造ユニットと前記第10構造ユニットとの連結
部、前記第6構造ユニットと前記第7構造ユニットとの
連結部、前記第8構造ユニットと前記第9構造ユニット
との間の連結部にそれぞれ第3連結機構を設け、前記第
11構造ユニットと前記第12構造ユニットとの連結
部、前記第14構造構造ユニットと前記第15構造ユニ
ットとの連結部、前記第17構造ユニットと前記第18
構造ユニットとの連結部、前記第13構造ユニットと前
記第14構造ユニットとの間の連結部、前記第16構造
ユニットと前記第17構造ユニットとの間の連結部、前
記第19構造ユニットと前記第11構造ユニットとの間
の連結部にそれぞれ第3連結機構を設け、さらに、前記
第20構造ユニットと前記第13構造ユニットとの連結
部、前記第20構造ユニットと前記第16構造ユニット
との連結部に第3連結機構を設けることより、20個の
構造ユニットから成る立体構造の連結構造体を組み立て
るようになっている。
【0019】上記において、接続角138.19は、2
0個の正六角形平面状の構造ユニットを連結したときの
連結構造体において、幾何学的条件から定まる隣接する
構造ユニット間の接続角である。したがって、接続角を
138.19に設定して構造ユニットを接続すると、2
0個の構造ユニットによる連結構造体を自動的に形成す
ることができる。別の好ましい態様においては、前記第
1及び第2構造ユニット間、第1及び第3構造ユニット
間、第1及び第4ユニット間の連結部を構成する第1連
結機構の接続角を所定角とするステップと、前記第2及
び第5構造ユニット間、第3及び第7構造ユニット間、
第4及び第9構造ユニット間の連結部を構成する第1連
結機構の接続角を前記所定角に固定するステップと、第
2及び第6構造ユニット間、第3及び第8構造ユニット
間、第4及び第10構造ユニット間の連結部を構成する
第2連結機構の接続角を前記所定角に固定するステップ
と、前記第5及び第10構造ユニット間、第6及び第7
構造ユニット間、第8及び第9構造ユニット間の連結部
を構成する第3連結機構の接続角を前記所定角に固定す
るステップと、前記第6及び第12構造ユニット間、第
8及び第15構造ユニット間、第10及び第18構造
ニット間の連結部を構成する第2連結機構の接続角を前
記所定角に固定するステップと、前記第5及び第11構
造ユニット間、第3及び第7構造ユニット間、第4及び
第9構造ユニット間の連結部を構成する第1連結機構の
接続角を前記所定角に固定するステップと、前記第11
及び第12構造ユニット間、第14及び第15構造ユニ
ット間、第17及び第18構造ユニット間を連結し、か
つこれらの連結部を構成する第3連結機構の接続角を前
記所定角に固定するステップと、前記第12及び第13
構造ユニット間、第15及び第16構造ユニット間、第
18及び第19構造ユニット間の連結部を構成する第2
連結機構の接続角を前記所定角に固定するステップと、
前記第13及び第14構造ユニット間、第16及び第1
7構造ユニット間、第11及び第19ユニット間を連結
し、これらの連結部を構成する第3連結機構の接続角を
前記所定角に固定するステップと、前記第19及び第2
0構造ユニット間を連結し、この連結部を構成する第3
連結機構の接続角を前記所定角に固定するステップとを
有するようになっている。さらに別の態様では、前記第
1連結機構及び第2連結機構の接続角を所定の値に設定
し、前記第5乃至第10構造ユニットとを第3連結機構
を介して連結することにより第1ないし第10構造ユニ
ットの接続角を前記所定の値に固定した状態でし組み立
て、これによって凹部空間部を有する連結構造体を構成
するようになっている。
【0020】本発明のさらに別の特徴によれば、構造物
の頂点を結んだ形状が展開状態でほぼ正六角形の平面構
造を形成する折り畳み可能な構造ユニットを複数個連結
して所望の形態の連結構造体の組立収納方法において、
複数の前記構造ユニットが、ほぼ正六角形状を有する中
核部材と、前記中核部材の少なくとも隣り合わない3つ
の辺にかかる部分にそれぞれ内端が結合される、すくな
くとも3本の第1構造部材と、該第1構造部材の外端に
ほぼ中間点で結合される第2構造部材と、を有してお
り、前記構造ユニットは前記第1及び第2構造部材が折
り畳まれる収納状態と、1つの平面内において第1構造
部材が中核部材の結合されている辺に対してほぼ直角方
向外方に延び、かつ前記第2構造部材が前記第1構造部
材に対して直角方向に延びる展開状態とをとることがで
きるようになっており、前記構造ユニットの第2構造部
材には、前記構造ユニット同士を連結した状態に保持す
る連結機構が設けられており、該連結機構として、連結
された構造ユニット同士が完全に折り重なる接続角0度
の姿勢から所定の接続角までの任意の接続角を有する連
結状態を許容する第1連結機構と、連結される構造ユニ
ット同士がぴったり重なり合う接続角0度の状態にある
一対の構造ユニットの一方の構造ユニットが一回転して
その構造ユニットの反対側がぴったり合わさる接続角3
60度の接続状態から所定の接続角までの回動を許容す
る第2連結機構と、前記構造ユニット同士を前記所定の
接続角を有する連結状態のみを許容する第3連結機構
と、が設けられており、所定位置に第1構造ユニットを
配置し、前記第1構造ユニットの第2構造部材をそれぞ
れ第1連結機構を介して第2、第3、及び第4の構造ユ
ニットを連結し、前記第2構造ユニットに、前記第1連
結機構を介して第5構造ユニットを連結し、第2連結機
構を介して第6構造ユニットを連結し、前記第3構造ユ
ニットに、前記第1連結機構を介して第7構造ユニット
を連結し、第2連結機構を介して第8構造ユニットを連
結し、前記第4構造ユニットに、前記第1連結機構を介
して第9構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して
第10構造ユニットを連結し、前記第1構造ユニットを
底面とし、第2ないし第4構造ユニットとの接続角を所
定の値に設定するとともにこれらに延設して前記第5な
いし第10構造ユニットを所定の接続角を持って配置
し、前記第5ないし第10の構造ユニットの隣り合う第
2構造部材を連結して第1ないし第10構造ユニットか
ら構成される立体構造を、収納にあたり、前記第1連結
機構の接続角をそれぞれ0度に設定するとともに、前記
第2連結機構の接続角を360度に設定することによっ
て前記連結構造体の折り畳むようになっている。
【0021】好ましい態様では、前記第5構造ユニット
は、さらに第2構造ユニットとの間の連結部から時計回
り方向に2番目の連結部において第2連結機構を介して
第11構造ユニットを連結し、前記第6構造ユニット
は、さらに第2構造ユニットとの間の連結機構から時計
回り方向に最初の連結部において第2連結機構を介して
第12構造ユニットを連結し、前記第12構造ユニット
は、前記第6構造ユニットとの間の連結部から時計回り
方向に2番目の連結部において、第2連結機構を介して
第13構造ユニットを連結し、前記第7構造ユニット
は、さらに前記第3構造ユニットを連結する連結部から
時計回り方向に2番目の連結部において、前記第2連結
機構を介して第14構造ユニットを連結し、前記第8構
造ユニットは、さらに前記第3構造ユニットとの連結部
から時計回り方向に最初の連結部において前記第1連結
機構を介して第15構造ユニットを連結し、前記第15
構造ユニットは、前記第8構造ユニットとの連結部から
時計回り方向に2番目の連結部において、第2連結機構
を介して第16構造ユニットを連結し、前記第9構造ユ
ニットは、さらに前記第4構造ユニットとの連結部から
時計回り方向に2番目の連結部において、前記第2連結
機構を介して第17構造ユニットを連結し、前記第10
構造ユニットは、さらに第4構造ユニットとの連結部か
ら時計回り方向に最初の連結部において、前記第1連結
機構を介して第18構造ユニットを連結し、前記第18
構造ユニットは、前記第10構造ユニットとの連結部か
ら時計回り方向に2番目の連結部において、前記第2連
結機構を介して第19構造ユニットを連結し、前記第1
9構造ユニットは、前記第18構造ユニットとの連結部
から時計回り方向に最初の連結部において前記第1連結
機構を介して第20構造ユニットを連結し、前記第1及
び第2構造ユニットとの連結部、前記第1及び第3構造
ユニットとの連結部及び前記第1及び第4構造ユニット
との連結部を構成する前記第1連結機構の接続角を、第
1構造ユニットを底面として第2ないし第4構造ユニッ
トがそれぞれ側面部を構成するような所定角に設定する
ことにより、展開状態において、立体構造の連結構造体
を構成するとともに、前記第2及び第5構造ユニットと
の連結部、前記第3及び第7構造ユニットとの連結部、
前記第4及び第9構造ユニットとの連結部、前記第8及
び第15構造ユニットとの連結部、前記第10及び第1
8構造ユニットとの連結部、前記第19及び第20構造
ユニットとの連結部を構成する第1連結機構の接続角を
0度とし、前記第2及び第6構造ユニットとの連結部、
前記第3及び第8構造ユニットとの連結部、前記第4及
び第10構造ユニット、前記第5及び第11構造ユニッ
トとの連結部、前記第6及び第12構造ユニットとの連
結部、前記第7及び第14構造ユニットとの連結部、前
記第9及び第17構造ユニットとの連結部、前記第12
及び第13構造ユニットとの連結部、前記第15及び第
16構造ユニットとの連結部、前記第18及び第19構
造ユニットとの連結部を構成する第2連結機構における
接続角を360度に設定することにより、収納状態にお
いて20個の構造ユニットから成る連結構造体を折り畳
んで収納して該連結構造体の占める体積を低減してい
る。
【0022】上記の特徴によれば、展開状態において構
造物の頂点を結んだ形状の内角が全て120度と成り且
つ隣り合わない3辺の長さが等しくなる六角形の平面を
成す形状可変の構造ユニットを複数個連結して連結構造
体を構成する場合において、複数の構造ユニットは六角
形の隣り合わない3辺に構造ユニットを連結機構を介し
て互いに連結する。
【0023】そして、連結された構造ユニットが連結機
構を挟んで互いが成す角度を接続角と定義する。
【0024】第1連結機構は、当該接続角を六角形の2
つの構造ユニット同一表面が接する姿勢である0度から
20個の構造ユニットを連結して形成される連結構造体
において隣接する構造ユニット間の接続角である所定角
138.19度まで変更可能である。
【0025】逆に第2連結機構は、2つの構造ユニット
が同一平面内に含まれる接続関係となる接続角360度
から上記所定角138.19度まで変更可能である。さ
らに第3連結機構は、二つの構造ユニットの接続角を上
記所定角138.19度の固定状態で2つの構造ユニッ
トを接続する。
【0026】構造ユニットの隣り合わない3辺に適宜第
1ないし第3連結機構を介して他の構造ユニットを連結
することにより、最終的にそれぞれの接続角が138.
19度になるように結合することにより、構造上のスト
レスのない球殻構造体を簡単に構成することが可能にな
る。
【0027】この場合、この連結構造体は、構造ユニッ
トの六角形の辺を立体の稜とみなせば、5個の六角形に
囲まれた空隙を持つ球殻構造体となる。
【0028】また、請求項2に係わる発明は、構造物の
頂点を結んだ形状が展開状態で六角形の平面を成す形状
可変の構造ユニットを10個連結して、展開状態で球殻
状の連結構造体を構成する場合において、中央に第1構
造ユニットを配置して、第1構造ユニットに3個の第2
構造ユニット、第3及び第4構造ユニットを第1連結機
構を介して接続する。
【0029】第2構造ユニットに第1構造ユニットを連
結する連結機構から時計回りに数えて1番目の連結機構
である第1連結機構を介して第5構造ユニットを接続す
る。且つ第1構造ユニットを連結する連結機構から時計
回りに第2番目の連結機構である第2連結機構に第6構
造ユニットを連結する。
【0030】第3構造ユニットは第1構造ユニットを連
結する連結機構から時計りに数えて第1番目の連結機構
を第1連結機構として第7構造ユニットを連結する。ま
た、第1構造ユニットを連結する連結機構から時計回り
に第2番目の連結機構を第2連結機構として第8構造ユ
ニットを連結する。第4構造ユニットは第1構造ユニッ
トを連結する連結機構から時計回りに第1番目の連結機
構を第1連結機構として第9構造ユニットを連結すると
ともに、第1構造ユニットを連結する連結機構から時計
回りに第2番目の連結機構を第2連結機構として第10
構造ユニットを連結する。
【0031】このようにして形成される10個の構造ユ
ニットからなる連結構造体は、第1構造ユニットを底面
とする多様な閉空間を構成することができる。例えば、
該第1構造ユニットを底面とする3角柱に類似した形
態、あるいは、四面体に類似した形態等を与える。
【0032】収納状態においては、各第1連結機構の接
続角を0度に設定し、各第2連結機構との接続角を36
0度に設定することにより、10個の構造ユニットから
成る連結構造体を折り畳むことができ、連結構造体の占
める体積を著しく低減することができる。
【0033】組立状態では、各第1連結機構の接続角と
各第2連結機構の接続角を所定各138.19度に設定
する。そして、第5構造ユニットと第10構造ユニット
とを第3連結機構を介して連結し、第5構造ユニットと
第6構造ユニットとを同様に第3連結機構を介して連結
する。さらに、第8及び第9構造ユニットとを第3連結
機構を介して連結する。これによって、最外殻の構造ユ
ニットの接続角はすべて所定角138.19度となる。
このようにして、10個の構造ユニットから成る連結構
造体を半球の球殻構造体に組み立てる。以上により、コ
ンパクトな収納状態から極めて簡単な手順により球の外
殻の一部を成す形態の球殻構造体を構成することができ
る。
【0034】さらに別の特徴によれば、第5構造ユニッ
トをさらに第2構造ユニットを連結する連結機構から時
計回りに2番目の連結機構を第2連結機構として第12
構造ユニットを連結する。第6構造ユニットを、さらに
第2構造ユニットを連結する連結機構から時計回りに1
番目の連結機構を第1連結機構として第12構造ユニッ
トを連結する。
【0035】第12構造ユニットR12は第6構造ユニ
ットを連結する連結機構から時計回りに2番目の連結機
構を第2連結機構として第13構成ユニットを連結す
る。
【0036】第7構造ユニットはさらに第3構造ユニッ
トを連結する連結機構から時計回りに2番目の連結機構
を第2連結機構として第14構造ユニットを連結する。
第8構造ユニットはさらに第3構造ユニットを連結する
連結機構から時計回りに1番目の連結機構を第1連結機
構として第15構造ユニットを連結する。
【0037】第15構造ユニットは第8構造ユニットを
連結する連結機構から時計回りに2番目の連結機構を第
2連結機構として第16構造ユニットを連結する。
【0038】第9構造ユニットはさらに第4構造ユニッ
トを連結する連結機構から時計回りに2番目の連結機構
を第2連結機構として第19構造ユニットを連結する。
第10構造ユニットはさらに第4構造ユニットを連結す
る連結機構から時計回りに1番目の連結機構を第1連結
機構として第18構造ユニットを連結する。第18構造
ユニットは第10構造ユニットを連結する連結機構から
時計回りに2番目の連結機構を第2連結機構として第1
9構造ユニットを連結する。第19構造ユニットは第1
8構造ユニットを連結する連結機構から時計回りに1番
目の連結機構を第1連結機構として、第20構造ユニッ
トを連結する。
【0039】収納に際して第1構造ユニットを底面とし
て、第2ないし第4構造ユニットがその底面から上方に
延びて多面体の側部を構成するように第1構造ユニット
との接続角を設定する。そして、この場合、第1及び第
2構造ユニット、第1及び第3構造ユニット、第1及び
第4構造ユニットとの間の連結機構を第1連結機構とす
る。さらに、第2及び第5構造ユニット、第3及び第7
構造ユニット、第4及び第9構造ユニット、第6及び第
12、第8及び第15、第10及び第18及び第19及
び第20構造ユニット間の連結機構を第1連結機構とし
て、この接続角を0度に設定する。そして、、前記第2
及び第6構造ユニット、第3及び第8構造ユニット、第
4及び第10構造ユニット、第6及び第12構造ユニッ
ト、第7及び第14構造ユニット、第9及び第17構造
ユニット、第12及び第13構造ユニット、第15及び
第16構造ユニット間に設けられる第2連結機構の接続
角を360度に設定する。
【0040】これにより、20個の構造ユニットから成
る連結構造体を折り畳んで連結構造体コンパクトに収納
することができる。
【0041】また、別の態様では、第1連結機構及び第
2連結機構の全ての接続角を所定の接続角例えば内角1
38.19度に設定し、第5構造ユニットと第10構造
ユニット、第6と第7構造ユニット、第8及び第9構造
ユニット、第11及び第12構造ユニット、第14及び
第15構造ユニット第17及び第18構造ユニット、第
13と第14構造ユニット、第16及び第17構造ユニ
ット、第11及び第19構造ユニット、第13及び第1
9と構造ユニット、第16及び第20構造ユニットを第
3連結機構によって結合して、連結構造体を組立るよう
になっている。
【0042】さらに別の態様では、第1及び第2構造ユ
ニット、第1及び第3構造ユニット、第1及び第4構造
ユニット間の第1連結機構の接続角を138.19度に
展開する第1のステップと、第2及び第5、第3及び第
7及び第4及び第9構造ユニット間の第1連結機構の接
続角と、第2及び第6、第3及び第8及び第4及び第1
2構造ユニット間の前記第2連結機構の接続角とを13
8.19度に展開する第2のステップと、第5及び第1
0、第6及び第7及び第8及び第9構造ユニット間の第
3連結機構の接続角を138.19度に結合固定する第
3のステップと、第6及び第12、第8及び第15、第
10及び第18構造ユニット間の第2連結機構の接続角
と第5及び第11、第3及び第7及び第4及び第9構造
ユニット間の第1連結機構の接続角とを138.19度
に展開する第4のステップと、第11及び第12、第1
4及び第15及び第17及び第18構造ユニット間の第
3連結機構の接続角を138.19度に結合固定する第
5のステップと、第12及び第13、第15及び第16
及び第18及び第19構造ユニット間の第2連結機構の
接続角を138.19度に展開する第6のステップと、
第13及び第14、第16及び第17及び第11及び第
19構造ユニット間の第3連結機構の接続角を138.
19度に結合固定する第7のステップと、第19及び第
20構造ユニット間の第1連結機構の接続角を所定角1
38.19度に展開する第8のステップと、第13及び
第20及び第16及び第20構造ユニット間の第3連結
機構の接続角を所定角138.19度に結合固定する第
9のステップとから成る手順に基づいて、連結構造体の
段階的組立を行うようになっている。
【0043】以上により、共通構造の複数の構造ユニッ
トを用いて連結構造体を構築、解体するに際し、収納状
態及び組立状態を良好の作業効率を維持しつつ適宜可逆
的に行うことができる。
【0044】本発明の別の特徴によれば、複数の構造ユ
ニットを連結して所望の形態の構造体を構成するように
なった連結構造体のための構造ユニットであって、前記
構造ユニットが、ほぼ正六角形状を有する中核部材と、
前記中核部材の少なくとも隣り合わない3つの辺にかか
る部分にそれぞれ内端が結合される、すくなくとも3本
の第1構造部材と、該第1構造部材の外端にほぼ中間点
で結合される第2構造部材と、を有しており、前記構造
ユニットは前記第1及び第2構造部材が折り畳まれ、あ
るいは収縮格納される収納状態と、1つの平面内におい
て第1構造部材が中核部材の結合されている辺に対して
ほぼ直角方向外方に延び、かつ前記第2構造部材が前記
第1構造部材に対して直角方向に延びる展開状態とをと
ることができるようになっており、複数の構造ユニット
が前記第2構造部材を介して順次他の構造ユニットと連
結できるようになっており、複数の連結された構造ユニ
ット同士の成し得る角度を可変または固定できる連結機
構が前記第2構造部材に設けられたことを特徴とする構
造ユニットが提供される。
【0045】さらに別の特徴によれば、複数の構造ユニ
ットを連結して所望の形態の構造体を構成するようにな
った連結構造体のための構造ユニットであって、前記構
造ユニットが、ほぼ正六角形状を有する中核部材と、前
記中核部材の全ての辺の中間点に内端が結合され、前記
各辺に対して直角方向外方に延びる6本の第1構造部材
と、前記それぞれ第1構造部材の先端に設けられ、他の
構造ユニットとの接続を行う連結機構とを備え、前記構
造ユニットは前記第1構造部材が折り畳まれ、あるいは
収縮格納される収納状態と、1つの平面内において第1
構造部材が中核部材の結合されている辺に対してほぼ直
角方向外方に延びる展開状態とをとることができるよう
になっており、複数の構造ユニットが一対の前記第1構
造部材の先端の2つ連結機構を介して順次他の構造ユニ
ットと連結できるようになっており、該連結機構は、複
数の連結された構造ユニット同士の成し得る角度を可変
または固定できるようになっていることを特徴とする構
造ユニットが提供れる。
【0046】好ましい態様では、前記構造ユニットの展
開状態において、隣り合う第2構造部材の端部間を連結
する第3構造部材がさらに設けられる。
【0047】また、別の態様では、前記構造ユニットの
展開状態において、それぞれの第1構造部材の中間位置
に該第1構造部材に直交するように設けられその先端部
が互いに連結される第4構造部材がさらに設けられる。
【0048】このように構成すると、構造ユニットの構
造強度を向上させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しつつ、本発明の
実施例について説明する。
【0050】図1には、本発明の1実施例にかかる構造
ユニットAが展開状態で示されている。本例の構造ユニ
ットAは、展開状態で中核部をなす六角形状の中核部材
A1を備えている。この中核部材A1の互いに隣り合わ
ない辺から同一平面内において該中核部材の辺に対して
垂直方向外方に延びる3本の第1構造部材A2が結合さ
れている。すなわち、第1構造部材A2は、中核部材A
1の隣り合わない辺のほぼ中点の位置から、それぞれ放
射方向に延びており、言わば3軸型の構造ユニットAを
構成している。それぞれの第1構造部材A2は、中核部
材A1の該辺に対して内端が接続部A3を介して結合さ
れている。また、第1構造部材A2の外端は、第2構造
部材A4の中間点にほぼ直交する関係で接続されてい
る。
【0051】そしてこの接続部A3は、第1構造部材A
2を中核部材A1に対して垂直面内で回動できるように
なっている。これによって、図2に示すように、第2構
造部材A4を中間点で折り第1構造部材A2に沿って延
びるように収納し、中核部材A1に対して各第1構造部
材A2を傘を折り畳むように折り畳むことができる。こ
の第1構造部材A2を垂直面内に回動可能にする構造自
体は公知であり、任意の機構を本発明の上記接続部A3
に適用することができる。したがって、接続部自体の具
体的構成は、本発明の特徴を構成しない。
【0052】本例の構造ユニットAは、第2構造部材A
4を介して、他の構造ユニットAとの自由に連結するこ
とができる点に本質的な特徴を有する。そして、このよ
うな構造ユニットを複数個組合せることにより、多様な
形態の連結構造体を組立ることができる。また収納に当
たっては、簡単な作業でコンパクトに折り畳むことがで
きる。また、運搬、格納が容易である。
【0053】図3には、構造ユニット同士を連結する1
つの態様が示されている。この場合、図3に示すように
一対の構造ユニットの第2構造部材A4がぴったり合わ
さる形態で連結される。この第2構造部材A4同士を連
結する連結機構A5について公知の任意の機構を用いる
ことができる。
【0054】この場合、この連結機構A5は、連結され
る構造ユニット同士がぴったり重なり合う接続角0度の
状態から反対側の面がぴったり合わさる接続角360度
の接続状態まで任意の角度に固定できるように構成する
ことができるが、組立収納作業を効率的に行うために
は、連結機構として以下の第1ないし第3連結機構の3
種のものを用意すると、便宜である。図5に示すよう
に、第1連結機構A5−1は、接続角0度の折り畳み状
態から、構造ユニットAを連結して所定の空間部を確保
するように連結構造体を構成したときに形成される所定
の内角例えば、138.19度まで回動できるようにな
っている。この所定の内角138.19は、本例の外形
が展開状態で6角形の構造ユニットを20個連結して、
閉空間を画成するように連結したときにおける、隣り合
う構造ユニットの内角である。
【0055】この場合、所定の上記所定角度138.1
9に固定するために、第1連結機構には、図5に示すよ
うに固定側構造ユニットを係止する係止部A6に可動側
構造ユニットの上記所定角138.19度以上の回動を
規制するラッチ機構A7が取りつけられている。
【0056】第2連結機構A5−2は、該所定角度から
360度の完全展開状態まで回動できるようになってい
る。この場合、第2連結機構は、可動側構造ユニットが
360度から上記所定角138.19度を越えて回動す
ることを規制するように、ラッチ機構A8が設けられて
いる。また、第3連結機構には、図7で示すように、連
結される一対の構造ユニットAのそれぞれの係止部A6
の両側に、ラッチ機構A7、A8が取りつけられ、これ
によって所定角138.19度で固定できるようになっ
ている。
【0057】図8を参照すると、さらに、第2構造部材
A4の両端を接続する第3構造部材A9が設けられてい
る。図8の構造では、3つの第2構造部材が全て第3構
造部材A9を介して、連結されることになるので、構造
ユニットの構造強度を増大させることができる。この場
合、第2構造部材と第3構造部材との連結部を構成する
第4連結機構A5−4として公知の任意の接続手段を用
いることができる。
【0058】構造ユニットの展開形状は、3つの第2構
造部材A4の長さは等しいので、隣り合わない3辺の長
さの等しい6角形状を成しており、この頂点を結んだ内
角は全て120度となる。この形状が連結構造体を折り
畳む或いは組み立てる場合の基本的な形状となる。
【0059】図8に示す例では、上述の六角形が正六角
形となるような第1及び第2構造部材を用いた場合であ
り、この正六角形を標準的な形状として採用される。
【0060】図9を参照すると、別の構造ユニットBの
例が示されている。本例の構造では、中核部材B1の6
つの全ての辺から、第1構造部材B2が放射状に延びて
おり、言わば6軸型の構造ユニットBを構成している。
そして、第2構造部材B3が第1構造部材B2の先端部
で互いに接合されている。したがって、本例では、2つ
の第2構造部材と、1つの第1構造部材とが、1箇所で
第5連結機構B4を介して結合されている。
【0061】図10を参照すると、1対の6軸型構造ユ
ニットBを連結した状態が示されている。図に示すよう
に構造ユニットBは、第2構造部材B3を介して他の構
造ユニットBと連結される。この連結部に上記の第1な
いし第3連結機構A5−1ないしA5−3を用いること
ができる。図11ないし図15には、3軸型構造ユニッ
トAを用いて、連結構造体を構成する手順が示されてい
る。なお、6軸型構造ユニットBを用いても同様に連結
構造体を形成できるし、3軸型及び6軸型を適宜組合せ
て構成することもできる。また図16には、この連結構
造体の組立手順にかかるフローチャートが示されてい
る。
【0062】図11に示す例では、まず、10個の構造
ユニットを連結して連結構造体A10が形成される。こ
の連結構造体では、第1構造ユニットA−1を中心とし
て、その外側(第1外層)には、第2、第3及び第4構
造ユニットA−2、A−3、A−4が連結される。そし
て、その接続角が所定角に設定される(ステップ1)。
さらにその外側には、第5ないし第10構造ユニットA
−5ないしA−10が連結される(第2外層)。そして
それらの接続角が所定角(138.19度)に設定され
る(ステップ2及び3)。最外層である第2層を相互に
連結することにより、ほぼ半球部分の空間を画成する連
結構造体が形成される。この場合、第2外層の連結部
は、第1ないし第3連結機構A5−3を適宜使用して形
成する。
【0063】本例の構造では、第1及び第2構造ユニッ
トA−1、A−2間、第1及び第3構造ユニットA−
1、A−3間、第1及び第4構造ユニットA−1、A−
4間、第2及び第5構造ユニットA−2、A−5間、第
3及び第7構造ユニットA−3、A−7間、第4及び第
9構造ユニットA−4、A−9間の連結部には、第1連
結機構A5−1が使用される。第2及び第6構造ユニッ
トA−2、A−6間、第3及び第8構造ユニットA−
3、A−8間、第4及び第10構造ユニットA−4、A−
10間の連結部には、第2連結機構A5−2が使用され
る。しかし、これに限定されるものではなく、適宜、連
結機構の種類を変更することができる。この連結角を所
定の接続角138.19度に設定することによって、他
の連結されていない構造ユニットとの間隔が接近し、第
5及び第10構造ユニット、第6及び第7構造ユニット
A−6、A−7、第8及び第9構造ユニットA−8、A
−9との連結がを第3連結機構A5−3を介して連結す
ることができる。
【0064】図12ないし図15に、20個の構造ユニ
ットAを連結して連結構造体A20を構成する場合が示
されている。図12ないし図14は、全体図である図1
5の連結構造体A20を部分的に示したものである。図
12ないし図15に示す連結構造体A20は、図11に
示した連結構造体にA10に第3外層、第4外層及び第
5外層を付加したものとして構成できる。この第3外層
には、第11、第12、第14、第15、第17及び第
18構造ユニットA−11、A−12、A−14、A−
15、A−17および、A−18が連結され、接続角が
所定角に設定される(ステップ4及び5)。第4外層に
は、第13、第16及び第19A−13、A−16、A
−19が連結され、第5外層には、第20構造ユニット
A−20が連結される。この接続角を138.19度と
して設定すると、構造ユニットAの連結していない部分
が互いに接近する(ステップ6ないし7)。これによっ
て、第11及び第12構造ユニットA−11、A−1
2、第14及び第15構造ユニットA−14、A−1
5、第17及び第18構造ユニットA−17、A−18
とを第3連結機構A5−3を介して連結する。さらに図
15に示すように、第11及び第19構造ユニットA−
11、A−19、第14及び第13構造ユニットA−1
4、A−13、第17及び第16構造ユニットA−1
7、A−16とを第3連結機構A5−3を介して連結す
る。最後に、第13及び第20構造ユニットA−13、
A−20、第16及び第20構造ユニットA−16、A
−20とを第3連結機構A5−3を介して連結し、接続
角を所定角に設定する(ステップ8ないし9)。このよ
うに組み立てると、すべての構造ユニットの連結部の接
合角は、すべて所定角138.19ととなる。このよう
にして形成された20個の構造ユニットから掲載される
連結構造体A20によって、ほぼ球状の空間が画成され
る。
【0065】この場合の構造ユニット間の連結部の接続
角は、所定角138.19度となる。そして、図17に
示すように、20個の構造ユニットを連結して構成され
る連結構造体A20は、連結された5つの構造ユニット
の間に5角形状の開口部が形成されたものとなる。
【0066】本発明によれば、以上のような簡単な手順
で、連結構造体A20を形成することができる。
【0067】以上の図は、3辺連結構造ユニットAの一
実施例を示すものであり、実際の実施においては、用途
に応じていろいろな構造ユニットの折り畳み方や第1及
び第2構造部材、中核部材などの形状を適用することが
できる。
【0068】図18を参照すると、本発明にかかる構造
ユニットの他の実施例が示されている。
【0069】本例の構造ユニットCは、6角形状の中核
部材C1の全ての辺の中間から直角方向の外方に放射状
に延びる6本の第1構造部材C2を備えている。この傘
の骨のような形態が本例の構造ユニットの基本型であ
る。第1構造部材C2の内端は、傘を折り畳むように垂
直方向に折り畳み可能に中核部材C1に結合されてい
る。またそれぞれの外端には、他の構造ユニットCと連
結するための連結機構C3が設けられている。
【0070】また、図19には、図18の6軸型構造ユ
ニットCの変形例が示されている。この構造では、第1
構造部材C2のほぼ中間点に、第1構造部材C2に直交
する中間梁部材C4が接合されている。そして、それぞ
れの中間梁部材C4は、互いに連結機構C5を介して接
続されている。これによって、図18の構造ユニットC
に比して構造強度を向上させることができる。なお、こ
の中間梁部材C4は、第1構造部材C2に対して平行平
面内で回動可動であり、収納のために、互いの連結を解
除して、第1構造部材C2とぴったり合わさる位置まで
回動することによって収納することができる。さらに、
第1構造部材C2を中核部材C1に対して傘を折り畳む
ように折り畳むと、図20に示すようにコンパクトに折
り畳むことができる。図21には、第1構造部材C2の
外端をさらに互いに第2構造部材C6によって結合した
構造ユニットCの形態が示されている。この構造ユニッ
トCは、中間梁部材C4によって第1構造部材C2の中
間部が互いに結合されるとともに外端部も互いに結合さ
れているので、構造強度を著しく改善することができ
る。
【0071】図22を参照すると、連結状態にある1対
の構造ユニットが示されている。これによれば、それぞ
れの構造ユニットCの2つの第1構造部材C2の先端の
連結機構C7を介して2つの構造ユニットが連結され
る。この場合構造ユニットの連結に当たっては、上記の
第1及び第3連結機構A5−1ないし3を用いることが
できる。図23には、5つの構造ユニットをリング状か
つ直列に連結した状態が示されている。この場合におい
て両端の構造ユニットCさらに結合すると、中央部に5
角形の開口部を有する凹部を画成する連結構造体を形成
することができる。
【0072】図24を参照すると構造ユニットCのさら
に別の形態の連結構造体C7示されている。図24のも
のにおいては、3つの第1構造部材の外端部が1箇所で
結合される連結機構が必要となる。この場合、それぞれ
の第1構造部材の先端部の連結機構C3の構成部分を成
す係止部は、先端が120度を成す接合部C3−1を備
えている。このようにすることより、平面内で所望の数
の構造ユニットCを用途に応じて自由に連結した連結構
造体を形成することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、簡便な形状の六角形構
造ユニットの提供が可能となり、単一の構造ユニットの
結合によりいろいろな2次元的なあるいは3次元的な所
望の大きさあるいは形態の連結構造体を比較的簡単な手
順で構築することができるとともに、収納に当たっても
比較的簡単な作業で構造ユニットおよび連結構造体の収
納状態を達成することができ、組立、収納、運搬作業等
の効率を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例にかかる構造ユニットの展開
状態を示す平面図、
【図2】図1の構造ユニットの第1構造部材を内端取り
つけ部の回りに回動させた収納状態を示す平面図、
【図3】図1の構造ユニットの連結状態を示す平面図、
【図4】構造ユニット同士を連結する連結機構を示す概
略図
【図5】一方の構造ユニットを0度の姿勢から所定角1
38.19度まで回動可能でかつ、該所定角で構造ユニ
ット同士を連結固定する第1連結機構を示す説明図、
【図6】一方の構造ユニットを360度の姿勢から所定
角138.19度の位置まで回動可能でかつ、該所定角
で構造ユニット同士を連結固定する第2連結機構を示す
説明図、
【図7】構造ユニット同士を所定角138.19度で連
結固定する第3連結機構を示す説明図、
【図8】さらに別の実施例にかかる構造ユニットの構造
を示す平面図、
【図9】さらに別の実施例にかかる構造ユニットの構造
を示す平面図、
【図10】図9の構造ユニットを第2構造部材を介して
連結した状態を示す平面図、
【図11】図1の実施例にかかる構造ユニットを10個
連結して連結構造体を形成する場合の展開図、
【図12】図1の構造ユニットを20個連結して連結構
造体を形成する場合の第1構造ユニットの1つの辺から
外方へ6つの構造ユニットを連結した状態を示す展開
図、
【図13】第1構造ユニットの図13とは異なる辺から
外方に延びるように6個の構造ユニットを連結した状態
を示す図13と同様の展開図、
【図14】第1構造ユニットの図13、および図14と
はさらに異なる辺から外方に7個構造ユニットを連結し
た場合の、図13と同様の展開図、
【図15】第1構造ユニットを中心に20個の構造ユニ
ットを連結した状態を示す展開図、
【図16】20個の構造ユニットを連結する手順を示す
フローチャート、
【図17】20個の構造ユニットを連結した連結構造体
の外形図、
【図18】さらに別の実施例にかかる構造ユニットの展
開図、
【図19】図18の構造ユニットにさらに第4部材が付
加された構造を示す展開図、
【図20】図18の構造ユニットを中核部材の対して折
り畳んだ状態を示す平面図、
【図21】さらに別の実施例にかかる構造ユニットの展
開図、
【図22】図18の構造ユニットの2つを連結した状態
を示す平面図、
【図23】図18の構造ユニットをリング状になるよう
に5個連結した状態を示す展開図、
【図24】図18の構造ユニットを1つの構造ユニット
の全ての辺に他の構造ユニットを連結し、さらに該1つ
の構造ユニットに連結された構造ユニットの隣り合うも
のを互いに連結した連結構造体を示す平面図である。
【符号の説明】
A 構造ユニット B 構造ユニット C 構造ユニット A1 中核部材 A2 第1構造部材 A3 接続部 A4 第2構造部材 A5−1 第1連結機構 A5−2 第2連結機構 A5−3 第3連結機構 A6 係止部 A7、A8 ラッチ機構 A10、A20 連結構造体。

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構造ユニットを連結して所望の形
    態の構造体を構成するようになった連結構造体であっ
    て、 前記構造ユニットが、 ほぼ正六角形状を有する中核部材と、 前記中核部材の少なくとも隣り合わない3つの辺にかか
    る部分にそれぞれ内端が結合される、すくなくとも3本
    の第1構造部材と、 該第1構造部材の外端にほぼ中間点で結合される第2構
    造部材と、を有しており、 前記構造ユニットは前記第1及び第2構造部材が折り畳
    まれる収納状態と、1つの平面内において第1構造部材
    が中核部材の結合されている辺に対してほぼ直角方向外
    方に延び、かつ前記第2構造部材が前記第1構造部材に
    対して直角方向に延びる展開状態とをとることができる
    ようになっており、 複数の構造ユニットが前記第2構造部材を介して順次他
    の構造ユニットと連結できるようになっており、複数の
    連結された構造ユニット同士の成し得る角度を可変また
    は固定できる連結機構が前記第2構造部材に設けられた
    ことを特徴とする連結構造体。
  2. 【請求項2】 前記構造ユニットの展開状態において、
    隣り合う第2構造部材の端部間を連結する第3構造部材
    がさらに設けられたことを特徴とする請求項1記載の連
    結構造体。
  3. 【請求項3】 前記収納状態が、第1及び第2構造部材
    の折り畳みにより、または前記第1構造部材の前記中核
    部材への折り畳みによって実現されることを特徴とする
    請求項1記載の連結構造体。
  4. 【請求項4】 前記連結機構は、一対の第2構造部材を
    回転自在に連結しており、構造ユニット同士が少なくと
    も完全に折り重なった状態と、展開した状態とを採り得
    るようになったことを特徴とする請求項1記載の連結構
    造体。
  5. 【請求項5】 前記連結機構は、連結された一対の構造
    ユニットの成す角度を所定値に固定することができるよ
    うになったことを特徴とする請求項1記載の連結構造
    体。
  6. 【請求項6】 構造物の頂点を結んだ形状が展開状態で
    ほぼ正六角形の平面構造を形成する折り畳み可能な構造
    ユニットを複数個連結して所望の形態の連結構造体の組
    立方法において、 複数の前記構造ユニットが、 ほぼ正六角形状を有する中核部材と、 前記中核部材の少なくとも隣り合わない3つの辺にかか
    る部分にそれぞれ内端が結合される、すくなくとも3本
    の第1構造部材と、 該第1構造部材の外端にほぼ中間点で結合される第2構
    造部材と、を有しており、 前記構造ユニットは前記第1及び第2構造部材が折り畳
    まれる収納状態と、1つの平面内において第1構造部材
    が中核部材の結合されている辺に対してほぼ直角方向外
    方に延び、かつ前記第2構造部材が前記第1構造部材に
    対して直角方向に延びる展開状態とをとることができる
    ようになっており、 前記構造ユニットの第2構造部材には、前記構造ユニッ
    ト同士を連結した状態に保持する連結機構が設けられて
    おり、 該連結機構として、連結された構造ユニット同士が完全
    に折り重なる接続角0度の姿勢から所定の接続角までの
    任意の接続角を有する連結状態を許容する第1連結機構
    と、 連結される構造ユニット同士がぴったり重なり合う接続
    角0度の状態にある一対の構造ユニットの一方の構造ユ
    ニットが一回転してその構造ユニットの反対側がぴった
    り合わさる接続角360度の接続状態から所定の接続角
    までの回動を許容する第2連結機構と、 前記構造ユニット同士を前記所定の接続角を有する連結
    状態のみを許容する第3連結機構と、が設けられてお
    り、 所定位置に第1構造ユニットを配置し、 前記第1構造ユニットの第2構造部材をそれぞれ第1連
    結機構を介して第2、第3、及び第4の構造ユニットを
    連結し、 前記第2構造ユニットに、前記第1連結機構を介して第
    5構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して第6構
    造ユニットを連結し、 前記第3構造ユニットに、前記第1連結機構を介して第
    7構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して第8構
    造ユニットを連結し、 前記第4構造ユニットに、前記第1連結機構を介して第
    9構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して第10
    構造ユニットを連結し、 前記第1構造ユニットを底面とし、第2ないし第4構造
    ユニットとの接続角を所定の値に設定するとともにこれ
    らに延設して前記第5ないし第10構造ユニットを所定
    の接続角を持って配置し、前記第5ないし第10の構造
    ユニットの隣り合う第2構造部材を連結して第1ないし
    第10構造ユニットから構成される立体構造の連結構造
    体を組立てる、 連結型構造体の組立方法。
  7. 【請求項7】 前記第1連結機構及び第2連結機構の接
    続角を所定の値に設定し、 前記第5乃至第10構造ユニットとを第3連結機構を介
    して連結することにより第1ないし第10構造ユニット
    の接続角を前記所定の値に固定した状態で組み立て、こ
    れによって凹部空間部を有する連結構造体を構成するこ
    とを特徴とする請求項6記載の連結構造体の組立方法。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2連結機構の全ての接続
    角を内角138.19度に設定し、 前記第5構造ユニットと前記第10構造ユニットとの連
    結部、前記第6構造ユニットと前記第7構造ユニットと
    の連結部、前記第8構造ユニットと前記第9構造ユニッ
    トとの間の連結部にそれぞれ第3連結機構を設け、 前記第11構造ユニットと前記第12構造ユニットとの
    連結部、前記第14構造構造ユニットと前記第15構造
    ユニットとの連結部、前記第17構造ユニットと前記第
    18構造ユニットとの連結部、前記第13構造ユニット
    と前記第14構造ユニットとの間の連結部、前記第16
    構造ユニットと前記第17構造ユニットとの間の連結
    部、前記第19構造ユニットと前記第11構造ユニット
    との間の連結部にそれぞれ第3連結機構を設け、さら
    に、 前記第20構造ユニットと前記第13構造ユニットとの
    連結部、前記第20構造ユニットと前記第16構造ユニ
    ットとの連結部に第3連結機構を設け、 前記第1及び第2構造ユニット間、第1及び第3構造ユ
    ニット間、第1及び第4構造ユニット間の連結部を構成
    する第1連結機構の接続角を所定角とするステップと、 前記第2及び第5構造ユニット間、第3及び第7構造ユ
    ニット間、第4及び第9構造ユニット間の連結部を構成
    する第1連結機構の接続角を前記所定角に固定するステ
    ップと、 第2及び第6構造ユニット間、第3及び第8構造ユニッ
    ト間、第4及び第10構造ユニット間の連結部を構成す
    る第2連結機構の接続角を前記所定角に固定するステッ
    プと、 前記第5及び第10構造ユニット間、第6及び第7構造
    ユニット間、第8及び第9構造ユニット間の連結部を構
    成する第3連結機構の接続角を前記所定角に固定するス
    テップと、 前記第6及び第12構造ユニット間、第8及び第15構
    造ユニット間、第10及び第18構造ユニット間の連結
    部を構成する第2連結機構の接続角を前記所定角に固定
    するステップと、 前記第5及び第11構造ユニット間、第3及び第7構造
    ユニット間、第4及び第9構造ユニット間の連結部を構
    成する第1連結機構の接続角を前記所定角に固定するス
    テップと、 前記第11及び第12構造ユニット間、第14及び第1
    5構造ユニット間、第17及び第18構造ユニット間を
    連結し、かつこれらの連結部を構成する第3連結機構の
    接続角を前記所定角に固定するステップと、 前記第12及び第13構造ユニット間、第15及び第1
    6構造ユニット間、第18及び第19構造ユニット間の
    連結部を構成する第2連結機構の接続角を前記所定角に
    固定するステップと、 前記第13及び第14構造ユニット間、第16及び第1
    7構造ユニット間、第11及び第19構造ユニット間を
    連結し、これらの連結部を構成する第3連結機構の接続
    角を前記所定角に固定するステップと、 前記第19及び第20構造ユニット間を連結し、この連
    結部を構成する第3連結機構の接続角を前記所定角に固
    定するステップとを有することを特徴とする 0個の構
    造ユニットから成る立体構造の連結構造体を組み立てる
    ことを特徴とする請求項6記載の連結構造体の組立方
    法。
  9. 【請求項9】 構造物の頂点を結んだ形状が展開状態で
    ほぼ正六角形の平面構造を形成する折り畳み可能な構造
    ユニットを複数個連結して所望の形態の連結構造体の組
    立収納方法において、 複数の前記構造ユニットが、 ほぼ正六角形状を有する中核部材と、 前記中核部材の少なくとも隣り合わない3つの辺にかか
    る部分にそれぞれ内端が結合される、すくなくとも3本
    の第1構造部材と、 該第1構造部材の外端にほぼ中間点で結合される第2構
    造部材と、を有しており、 前記構造ユニットは前記第1及び第2構造部材が折り畳
    まれる収納状態と、1つの平面内において第1構造部材
    が中核部材の結合されている辺に対してほぼ直角方向外
    方に延び、かつ前記第2構造部材が前記第1構造部材に
    対して直角方向に延びる展開状態とをとることができる
    ようになっており、 前記構造ユニットの第2構造部材には、前記構造ユニッ
    ト同士を連結した状態に保持する連結機構が設けられて
    おり、 該連結機構として、連結された構造ユニット同士が完全
    に折り重なる接続角0度の姿勢から所定の接続角までの
    任意の接続角を有する連結状態を許容する第1連結機構
    と、 連結される構造ユニット同士がぴったり重なり合う接続
    角0度の状態にある一対の構造ユニットの一方の構造ユ
    ニットが一回転してその構造ユニットの反対側がぴった
    り合わさる接続角360度の接続状態から所定の接続角
    までの回動を許容する第2連結機構と、 前記構造ユニット同士を前記所定の接続角を有する連結
    状態のみを許容する第3連結機構と、が設けられてお
    り、 所定位置に第1構造ユニットを配置し、 前記第1構造ユニットの第2構造部材をそれぞれ第1連
    結機構を介して第2、第3、及び第4の構造ユニットを
    連結し、 前記第2構造ユニットに、前記第1連結機構を介して第
    5構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して第6構
    造ユニットを連結し、 前記第3構造ユニットに、前記第1連結機構を介して第
    7構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して第8構
    造ユニットを連結し、 前記第4構造ユニットに、前記第1連結機構を介して第
    9構造ユニットを連結し、第2連結機構を介して第10
    構造ユニットを連結し、 前記第1構造ユニットを底面とし、第2ないし第4構造
    ユニットとの接続角を所定の値に設定するとともにこれ
    らに延設して前記第5ないし第10構造ユニットを所定
    の接続角を持って配置し、前記第5ないし第10の構造
    ユニットの隣り合う第2構造部材を連結して第1ないし
    第10構造ユニットから構成される立体構造を、 収納にあたり、前記第1連結機構の接続角をそれぞれ0
    度に設定するとともに、前記第2連結機構の接続角を3
    60度に設定することによって前記連結構造体の折り畳
    むことを特徴とする連結型構造体の組立収納方法。
  10. 【請求項10】 前記第5構造ユニットは、さらに第2
    構造ユニットとの間の連結部から時計回り方向に2番目
    の連結部において第2連結機構を介して第11構造ユニ
    ットを連結し、 前記第6構造ユニットは、さらに第2構造ユニットとの
    間の連結機構から時計回り方向に最初の連結部において
    第2連結機構を介して第12構造ユニットを連結し、 前記第12構造ユニットは、前記第6構造ユニットとの
    間の連結部から時計回り方向に2番目の連結部におい
    て、第2連結機構を介して第13構造ユニットを連結
    し、 前記第7構造ユニットは、さらに前記第3構造ユニット
    を連結する連結部から時計回り方向に2番目の連結部に
    おいて、前記第2連結機構を介して第14構造ユニット
    を連結し、 前記第8構造ユニットは、さらに前記第3構造ユニット
    との連結部から時計回り方向に最初の連結部において前
    記第1連結機構を介して第15構造ユニットを連結し、 前記第15構造ユニットは、前記第8構造ユニットとの
    連結部から時計回り方向に2番目の連結部において、第
    2連結機構を介して第16構造ユニットを連結し、前記
    第9構造ユニットは、さらに前記第4構造ユニットとの
    連結部から時計回り方向に2番目の連結部において、前
    記第2連結機構を介して第17構造ユニットを連結し、 前記第10構造ユニットは、さらに第4構造ユニットと
    の連結部から時計方向に最初の連結部において、前記第
    1連結機構を介して第18構造ユニットを連結し、 前記第18構造ユニットは、前記第10構造ユニットと
    の連結部から時計回り方向に2番目の連結部において、
    前記第2連結機構を介して第19構造ユニットを連結
    し、 前記第19構造ユニットは、前記第18構造ユニットと
    の連結部から時計回り方向に最初の連結部において前記
    第1連結機構を介して第20構造ユニットを連結し、 前記第1及び第2構造ユニットとの連結部、前記第1及
    び第3構造ユニットとの連結部及び前記第1及び第4構
    造ユニットとの連結部を構成する前記第1連結機構の接
    続角を、第1構造ユニットを底面として第2ないし第4
    構造ユニットがそれぞれ側面部を構成するような所定角
    に設定することにより、展開状態において、立体構造の
    連結構造体を構成するとともに、 前記第2及び第5構造ユニットとの連結部、前記第3及
    び第7構造ユニットとの連結部、前記第4及び第9構造
    ユニットとの連結部、前記第8及び第15構造ユニット
    との連結部、前記第10及び第18構造ユニットとの連
    結部、前記第19及び第20構造ユニットとの連結部を
    構成する第1連結機構の接続角を0度とし、 前記第2及び第6構造ユニットとの連結部、前記第3及
    び第8構造ユニットとの連結部、前記第4及び第10構
    造ユニット、前記第5及び第11構造ユニットとの連結
    部、前記第6及び第12構造ユニットとの連結部、前記
    第7及び第14構造ユニットとの連結部、前記第9及び
    第17構造ユニットとの連結部、前記第12及び第13
    構造ユニットとの連結部、前記第15及び第16構造ユ
    ニットとの連結部、前記第18及び第19構造ユニット
    との連結部を構成する第2連結機構における接続角を3
    60度に設定することにより、 収納状態において20個の構造ユニットから成る連結構
    造体を折り畳んで収納して該連結構造体の占める体積を
    低減したことを特徴とする請求項10記載の連結型構造
    体の組立収納方法。
  11. 【請求項11】 複数の構造ユニットを結合して所望の
    形態に組立られる連結構造体において、 前記構造ユニットが、 ほぼ1つの平面内で正六角形状を有する中核部材と、 収納状態において、傘を折り畳むような形態で折り畳み
    自在に、展開状態において、該中核部材からそれぞれ放
    射状に外方に向かって延びるように前記中核部材の各辺
    にそれぞれ内端が内端接続部を介して結合された6本の
    第1構造部材と、 前記構造ユニットの前記第1構造部材の外端に設けら
    れ、構造ユニット同士を連結する連結機構とを備え、 該連結機構には、連結された構造ユニット同士が完全に
    折り重なる接続角0度の姿勢から所定の接続角までの任
    意の接続角を有する連結状態を許容する第1連結機構
    と、 連結される構造ユニット同士がぴったり重なり合う接続
    角0度の状態にある一対の構造ユニットの一方の構造ユ
    ニットが一回転してその構造ユニットの反対側がぴった
    り合わさる接続角360度の接続状態から所定の接続角
    までの回動を許容する第2連結機構とが含まれることを
    特徴とする、 連結構造体。
  12. 【請求項12】 前記第1構造部材を傘を折り畳むよう
    に収納するのに加えて、第1構造部材を軸方向の伸長状
    態から収縮状態への変形によってさらに、収納状態にお
    けるコンパクト化を達成するようになったことを特徴と
    する請求項12記載の連結構造体。
  13. 【請求項13】 さらに、前記各構造ユニットが隣り合
    う前記第1構造部材の外端同士を連結する第2連結構造
    部材を備えたことを特徴とする、請求項12に記載の連
    結構造体。
  14. 【請求項14】 複数の構造ユニットを連結して所望の
    形態の構造体を構成するようになった連結構造体のため
    の構造ユニットであって、 前記構造ユニットが、 ほぼ正六角形状を有する中核部材と、 前記中核部材の少なくとも隣り合わない3つの辺にかか
    る部分にそれぞれ内端が結合される、すくなくとも3本
    の第1構造部材と、 該第1構造部材の外端にほぼ中間点で結合される第2構
    造部材と、を有しており、 前記構造ユニットは前記第1及び第2構造部材が折り畳
    まれる収納状態と、1つの平面内において第1構造部材
    が中核部材の結合されている辺に対してほぼ直角方向外
    方に延び、かつ前記第2構造部材が前記第1構造部材に
    対して直角方向に延びる展開状態とをとることができる
    ようになっており、 複数の構造ユニットが前記第2構造部材を介して順次他
    の構造ユニットと連結できるようになっており、複数の
    連結された構造ユニット同士の成し得る角度を可変また
    は固定できる連結機構が前記第2構造部材に設けられた
    ことを特徴とする構造ユニット。
  15. 【請求項15】 前記構造ユニットの展開状態におい
    て、隣り合う第2構造部材の端部間を連結する第3構造
    部材がさらに設けられたことを特徴とする請求項15記
    載の構造ユニット。
  16. 【請求項16】 前記収納状態が、第1及び第2構造部
    材の折り畳みにより、または前記第1構造部材の前記中
    核部材への折り畳みによって実現されることを特徴とす
    る請求項15記載の構造ユニット。
  17. 【請求項17】 前記連結機構は、一対の第2構造部材
    を回転自在に連結しており、構造ユニット同士が少なく
    とも完全に折り重なった状態と、展開した状態とを採り
    得るようになったことを特徴とする請求項15記載の構
    造ユニット。
  18. 【請求項18】 前記連結機構は、連結された一対の構
    造ユニットの成す角度を所定値に固定することができる
    ようになったことを特徴とする請求項15記載の構造ユ
    ニット。
  19. 【請求項19】 複数の構造ユニットを連結して所望の
    形態の構造体を構成するようになった連結構造体のため
    の構造ユニットであって、 前記構造ユニットが、 ほぼ正六角形状を有する中核部材と、 前記中核部材の全ての辺の中間点に内端が結合され、前
    記各辺に対して直角方向外方に延びる6本の第1構造部
    材と、 前記それぞれ第1構造部材の先端に設けられ、他の構造
    ユニットとの接続を行う連結機構とを備え、 前記構造ユニットは前記第1構造部材が折り畳まれる収
    納状態と、1つの平面内において第1構造部材が中核部
    材の結合されている辺に対してほぼ直角方向外方に延び
    る展開状態とをとることができるようになっており、 複数の構造ユニットが一対の前記第1構造部材の先端の
    2つ連結機構を介して順次他の構造ユニットと連結でき
    るようになっており、該連結機構は、複数の連結された
    構造ユニット同士の成し得る角度を可変または固定でき
    るようになっていることを特徴とする構造ユニット。
  20. 【請求項20】 前記構造ユニットの展開状態におい
    て、隣り合う第2構造部材の端部間を連結する第3構造
    部材がさらに設けられたことを特徴とする請求項20記
    載の構造ユニット。
  21. 【請求項21】 前記構造ユニットの展開状態におい
    て、それぞれの第1構造部材の中間位置に該第1構造部
    材に直交するように設けられその先端部が互いに連結さ
    れる第4構造部材がさらに設けられたことを特徴とする
    請求項20記載の構造ユニット。
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